ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2010年12月10日(金)
Otis Redding "Original Album Series"
Otis Redding "Original Album Series (5 CDs)" [Atlantic/Rhino 8122 79827 4]

今日は,Otis Redding の命日。
「命日ネタ」も,このブログを始めてから,もう6回目・・・。
2005年は,
● Otis Redding "Live in Europe" [ATLANTIC 20P2-2363]
2006年は,
● Otis Redding & Carla Thomas "King & Queen" [ATLANTIC 7 82256 2]
2007年は,
● Otis sings Sam.
2008年は,
● Otis sings Sam. [Revised]
2009年は,
● V.A. "Guitar Workshop - Tribute to Otis Redding" [invitation VDR-1659]

さすがに,もうネタ切れか・・・と思っていたが・・・(^_^;)
表題の CD は,ヨーロッパの Rhino からリリースされて最近話題になっているシリーズの,Otis Redding 版。
Otis Redding が発表した初期の5枚のアルバムをそのまま CD 化して紙ジャケに収めた廉価盤ボックス・セット。
日本製の「紙ジャケ」に比べるとお粗末なつくりだけれども,なんと,すべてモノラル・バージョン ・・・(^_^)v
と言っても,1枚目と2枚目は元々モノラルで CD 化され,3枚目も2年ほど前にモノラルでも CD 化されたことがあった。
◎ "Otis Blue: Otis Redding Sings Soul [Collector's Edition] (2 CDs)" [ATCO/Rhino WPCR-12887〜8] -2008
しかし,4枚目と5枚目がモノラルで CD 化されるのは,これが初めてではなかったか・・・?

5枚ともすでに記事にしていたつもりだったが,4枚目と5枚目がまだだったのは,ステレオ・バージョンの CD だとポータブル CD プレイヤーなどのヘッドフォンで聞くと,Otis の声が曲によって中央だけでなく右だったり左から聞こえてきたり・・・と落ち着かず,聞く回数が減っていたからかも・・・(^_^;)
● "Pain In My Heart" [Atlantic WPCR-25206] -1964 [The Billboard 200: 103]
● "The Great Otis Redding Sings Soul Ballads" [MMG 20P2-2369] -1965
● "Otis Blue / Otis Redding Sings Soul" [Atlantic WPCR-25207] -1966 [R&B Albums: 1, The Billboard 200: 75]
◎ "The Soul Album" [ATLANTIC 20P2-2377] -1966 [R&B Albums: 3, The Billboard 200: 54]
◎ "Complete & Unbelievable: The Otis Redding Dictionary of Soul" [MMG 20P2-2378] -1966 [R&B Albums: 5, The Billboard 200: 73]

今回,モノラルで CD 化されたことによってじっくりと聴けるようになったので,それぞれ,また改めて取り上げるつもり。

今年は Whisky A Go Go でのライブ録音も,ほぼ完全版が発掘され CD 化されるといううれしい出来事があった。来年もまた何かしら新しい発見が期待できるだろうか・・・?
● "Live on the Sunset Strip (2 CDs)" [Stax STX-32046] -2010
2010年12月10日 20時22分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2010年12月09日(木)
Earl Gaines 'We're Gonna Miss You Otis'
Earl Gaines 'We're Gonna Miss You Otis'

1968年に Earl Gaines がリリースしたシングル[Hollywood 1123] だが,A Friend という変名で発表され,追悼曲という特殊な性格の歌だったために,当時の曲を集めた CD ↓ には収録されていなかった曲。
● "Lovin' Blues: The Starday-King Years, 1967-73" [WESTSIDE WESA 802] -1999

数年前に iTunes にアップされたのを検索で知り,気にはなっていたものの,なかなか手が出なかったのだけれども,最近始まった日アマゾンの MP3 ダウンロード・サービスで発見し,明日が Otis Redding の命日ということもあって,購入。

○ "Don't Take My Kindness For A Weakness" [SnailWorx ]
↑ に収録されていたのだが,この MP3 アルバムが CD 化された形跡は,今のところ見当たらない。こんな風に,CD 化されていなくても MP3 としてなら入手可能な楽曲がいくつかあるようなので,これから検索するのが,ちょっと楽しみ・・・(^^♪
ただし,このアルバムのうち,1.〜 11. は,Earl Gaines が1966年にリリースした最初の LP "The Best Of Luck To You"[Hanna-Barbara Hbr 9508] と曲順は異なるが,同じ内容らしい。その LP については,CD 化済み。
● "24 Hours A Day" [Black Magic 9037] -1998

残る4曲のうち,'We're Gonna Miss You Otis' 以外の3曲も,CD 化はされていない・・・?
'Our Friend is Gone' は,やはり A Friend 名義でリリースされた Martin Luther King の追悼曲。
'Your Gonna Make Me Cry' はスペル・ミス(?) で,サンプルを聞くと O.V. Wright のカバー。'Eight Men, Four Women' はメドレーで歌っているし,これもどこかで聴いたような気もするが・・・?
'The Best Of Luck To You (alternate take)' も気にはなるのだけれども,それらについては今後 CD 化によって録音データなどがはっきりすることを期待して,今回は見送り・・・。
ダウンロードした 'We're Gonna Miss You Otis' はモノローグがほとんどで少々盛り上がりに欠け,音質も今一だったし・・・。
とりあえず聴いてみたい曲を,試しに1曲だけ・・・という買い方ができるのも,MP3 ダウンロードの利点・・・(^_^;)
2010年12月9日 21時02分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2010年12月05日(日)
"Good News: 100 Gospel Greats"
Various Artists "Good News: 100 Gospel Greats (4 CDs)" [Proper P1265〜8]

DISC I: Every Time I Feel The Spirit
Birmingham Jubiee Singers
1. He Took My Sins Away
Norfolk Jubilee Quartet
2. Wonder Where Is The Gambling Man 3. Didn't It Rain
Bryant's Jubilee Quartet
4. Everytime I Feel The Spirit
Silver Leaf Quartet Of Norfolk
5. Will The Circle Be Unbroken
Dunham Jubilee Singers
6. I Dreamed Of The Judgement Morning
Famous Blue Jay Singers
7. Clanka-A-Lanka 8. I'm Leaning On The Lord 9. Brother Jonah 10. I'm Bound For Canaan Land
Mitchell's Christian Singers
11. Them Bones 12. I'm Praying Humble 13. Take My Hand (Precious Lord)
Heavenly Gospel Singers
14. Lead Me To The Rock 15. Walk In The Light 16. When The Gate Swings Open 17. Cheer The Weary Traveler 18. My Lord Is Writing All The Time
Alphabetical Four
19. Have You Heard About The World
Selah Jubilee Singers
20. I Saw The Light 21. He Knows Just How Much We Can Bear
Joshua White & His Carolinians
22. King Jesus Knows I'm Coming
Kings Of Harmony
23. Lord Give Me Wings
Stars Of Harmony
24. Rough And Rocky Road 25. Where Shall I Be

DISC II: Wade In The Water
Golden Gate Jubilee Quartet
1. Golden Gate Gospel Train 2. Gabriel Blows His Horn 3. John The Revelator 4. Rock My Soul 5. Every Time That I Fell The Spirit 6. Noah 7. Didn't It Rain
The Charioteers
8. Jesus Is A Rock In The Weary Land 9. Don't Rock The Boat 10. Wade In The Water 11. Walk Together Chillun 12. I'm Bound For The Promised Land 13. Jubilee
The Trumpeteers
14. Milky White Way 15. Babylon's Fallen 16. Gideon And The Sword
The Dixieaires
17. Buckle My Shoe 18. Time's Winding Up 19. Friends, Let Me Tell You About Jesus
The Dixie Hummingbirds
20. The Book Of Seven Seas 21. Every Knee Surely Must Bow 22. Amazing Grace 23. Don't You Want To Join That Number 24. Just A Closer Walk Withe Thee 25. Ezekiel Saw The Wheel

DISC III: Get Away Jordan
Sister Rosetta Tharpe
1. Rock Me 2. That's All 3. Precious Lord, Hold My Hand 4. Strange Things Happen Every Day 5. This Train 6. Up Above My Head, I Hear Music In The Air
Mahalia Jackson
7. What Could I Do 8. Move On Up A Little Higher, Pt. 1 9. Move On Up A Little Higher, Pt. 2 10. Dig A Little Deeper 11. Get Away Jordan 12. Just Over The Hill, Pt. 1 13. Just Over The Hill, Pt. 2 14. The Lord's Prayer
Sister Ernestine Washington
15. My Record Will Be There 16. The Lord Will Make A Way Somehow 17. God's Amazing Grace 18. I'm Gonna Live The Life I Sing About 19. We Will Walk Through The Valley 20. Each Day
The Original Gospel Harmonettes featuring Dorothy Love Coates
21. Everday Will Be A Sunday (By And By) 22. I'm Sealed 23. Just To Behold His Face 24. When I Reach My Heavenly Home 25. Get Away Jordan

DISC IV: Glory, Glory, Hallelujah
The Soul Stirrers
1. I Want To Rest 2. This Is My Prayer 3. Jesus Prays For You And Me 4. Glory, Glory Hallelujah 5. Does Jesus Care 6. Peace In The Valley
The Pilgrim Travelers
7. I'm Standing On The Highway 8. The Old Rugged Cross 9. Mother Bowed 10. Jesus Me The Woman At The Well 11. God Shall Wipe All Tears Away 12. Satisfied With Jesus
The Five Blind Boys Of Alabama13. I Want My Crown 14. I've An Interest Over There 15. Living On Mother's Prayer 16. Honey In The Rock 17. Anyhow 18. Canaan Land
The Five Blind Boys Of Mississippi
19. Jesus Traveled This Road Before 20. Must Be A God Somewhere 21. Something Within Me 22. Jesus Gave Me Water 23. In The Wilderness 24. In This World Alone
Brother Joe May
25. Search Me Lord

廉価盤だが,丁寧なライナーノートと詳細な録音データを含むブックレットが付いていることで定評のある Proper からリリースされているボックス・セット。「ゴスペル入門」としては,最適かもしれない。
DISC IV の冒頭に収録されている The Soul Stirrers の6曲のうち,Sam Cooke がリードを取っているのは1曲だけ。もちろん,Sam Cooke がゴスペルだけを聴きゴスペルだけに影響を受けていたわけではないし,ゴスペルそのものが世俗音楽とは無関係に独立して存在していたわけではないが,それでも,このボックス・セットを聴いていると,Sam Cooke という希代の表現者を生み出した豊穣な土壌を実感することができる。

Sam Cooke が歌っている 'Peace In The Valley' の作者としてクレジットされている Thomas A. Dorsey は,'It's Tight Like That' という曲を歌っていたブルース・マン Geogia Tom と同一人物。「ソレはアレのようにタイトである」という歌を歌っていた人間が「ゴスペルの父」と呼ばれているのだから,「ゴスペル」は,それほどありがたい音楽でもない・・・(^_^;)
◎ V.A. "Precious Lord - Recordings of the Great Gospel Songs of Thomas A. Dorsey" [COLUMBIA/LEGACY CK 57164] -1973

2枚目のタイトルになっている 'Wade In The Water' という曲は,↓ によると「犬を連れた白人のハンターたちに追いかけられた時は,犬の嗅覚を混乱させるために川の中を歩けという指示」だったそうだ。
■ 『ゴスペルの暗号 秘密組織「地下鉄道」と逃亡奴隷の謎』 益子務 著,祥伝社 刊
↑ の本で,「最後の1曲,素晴らしい慈悲の心」 として紹介(p.233-)されているのが,ゴスペルの定番曲である 'Amazing Grace'。表題のボックス・セットには,Dixie Humminbirds のバージョン(II - 22.) が収録されている。

上記の本によると,'Amazing Grace' は,「黒人霊歌ではなく,イギリスまたはスコットランドの賛美歌のメロディーであ」り,「『地下鉄道』における黒人たちの『魂の叫び』や『北へ逃げる暗号』とは異なるが,白人の元奴隷船・船長ジョン・ニュートンが吐露する罪の告白と懺悔の『心の叫び』である。」
この曲の作者が奴隷船の元船長であることは知っていたが,その犯した「罪」の具体的な内容も,この本には書かれていた。(p.36)
「ジョン・ニュートンの船で運ばれる奴隷は『商品』として保険がかけられ,アフリカからアメリカに到着する頃には半数近くに減っているのが普通であった。航海の途中で少しでも病気の傾向が見られた奴隷は,不良品として保険がカバーしていたので,他の『商品』が傷まないようにすぐに海に投げ捨てられたからであった。奴隷船の船長としてのジョンは,人間性や神を畏れる宗教的な心は全く持ち合わせていなかった。」
'Amazing Grace' は日本でも,能天気な善男善女のコーラス・グループによってよく歌われる曲だけれども,その作者が犯した「罪」の内容を知って歌っている人は,はたしてどれくらいいるだろうか・・・?
2010年12月5日 23時32分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2010年12月04日(土)
『ゴスペルの暗号 秘密組織「地下鉄道」と逃亡奴隷の謎』
『ゴスペルの暗号 秘密組織「地下鉄道」と逃亡奴隷の謎』 益子務 著,祥伝社 刊

ミステリーのようなタイトルがついているが,かなりアカデミックな内容の本。
大阪南部の人にはおなじみの天牛堺書店にて定価の半額で入手。

日アマゾンで「なか見!検索」が利用でき,目次や内容の一部を読むことができるようになっているが,簡単に目次を紹介しておくと,
序 章 アメリカ黒人音楽と私
第1章 アメリカにおける黒人奴隷
第2章 「地下鉄道」という秘密組織
第3章 「車掌」と「乗客」の話
第4章 『地下鉄道』の終着駅
第5章 黒人霊歌と暗号

「地下鉄道」(Underground Railroad) とは,南北戦争以前に存在していた,南部の奴隷州から北部の自由州あるいはカナダへの「黒人奴隷の逃亡・亡命を手助けする秘密のネットワーク」。
「乗客」(Passengers) や「貨物」(Cargo) は「逃亡中の奴隷」であり,「車掌」(Conductors) が逃亡を手助けし,「駅」(Station) はその途中の「隠れ家」(Safe House) を意味している。

現代歌われている「ゴスペル」の原型となった「黒人霊歌」(Negro Spirituals) は,神をたたえ自由・救済を希求する抽象的な意味だけでなく,「地下鉄道の乗客や車掌たちが,追ってくる奴隷ハンターたちに気づかれないように,互いに発した指示,注意,合図などを示す暗号」という具体的な意味も持っていた。
例えば,'People Get Ready' の元ネタであろうと思われる 'Git'n Board'「天国行きの汽車」 という歌は,「『地下鉄道』の『車掌』が迎えに来るので逃げる準備をするように」という指示を表しているのだそうだ。(p.218-)
その「暗号」の内容が「第5章」に分類されて提示されており,それぞれ実際に歌われている歌詞と対訳が紹介されているので,非常に説得力がある。

著者は,1967年にアメリカのプロ合唱団「ロジェ・ワーグナー合唱団」の日本人初のメンバーとなり,その一員としてアメリカやヨーロッパの演奏旅行に参加したという人物。そのレパートリーには黒人霊歌が含まれていたことから興味を持つようになったそうだ。
あとがきの最後(p.238) に,「小著を読んだ方々が,歌詞が持つもうひとつの隠れた意味を知ることで,黒人霊歌やゴスペル,ジャズの聴き方,歌い方が深まり,興味がますます広がることを期待しています。」と書いておられるが,そのとおり,ゴスペルに対する「興味がますます広が」った・・・(^_^)v

2010年12月4日 09時19分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2010年12月03日(金)
Keith Richards 'Pressure Drop'
Keith Richards "Run Rudolph Run / Pressure Drop" [Midless Records ]

1. Run Rudolph Run
2. Pressure Drop with Toots & The Maytals

日アマゾンにおける MP3 ダウンロード の初体験。何につけても「初めて」というのは,非常に緊張する・・・(^_^;)

Wingless Angels の新作が \900 というのも魅力だが,やはり,CD として「物」の形で持っておきたかった。
もっとも,ダウンロードしたファイルのうち,Keith Richards 'Run Rudolph Run' はシングル盤で持っているのだけれども,そのフリップ・サイドが 'Harder They Come' だったのに,この MP3 ファイルでは,Bonus unreleased track として 'Pressure Drop' が追加され,しかも with Toots and the Maytals などと表示されている・・・?
キースは以前,↓ のアルバムにゲスト参加したことがあるのだが,そのときの没テイクだろうか・・・?
◎ Toots & The Maytals "True Love" [V2 Records 63881-27186-2] -2004
↑ では,Eric Clapton がギターで加わった 'Pressure Drop' が収録されていたが,個人的には,こちらのキース・バージョンの方が気に入った。ギターもボーカルも快調で,キースが楽しんでいる様子がよく分かる。

'Run Rudolph Run' はクリスマス向けにリリースされたのだろうが,'Harder They Come' といっしょの3曲セットで売り出されなかったのは,なぜ・・・?
2010年12月3日 20時42分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2010年11月27日(土)
You Can Run But You Can't Hide
Solomon Burke "You Can Run But You Can't Hide" [Mr R&B RBD 108]

1. To Thee [Apollo 491] -1956
2. Why Do Me That Way [Apollo 487] -1956
3. This Is It [Apollo 511/527] -1957
4. My Heart Is A Chapel [Apollo 527] -1958
5. A Picture Of You [Apollo 505] -1956
6. You Can Run, But You Can't Hide [Apollo 505] -1956
7.* Friendship Ring [ ? ] -1959
8.* I'm Not Afraid [Singular 1812] -1960
9. Don't Cry [Apollo 522] -1958
10.Christmas Presents [Apollo 485] -1955
11. I'm In Love [Apollo 487] -1956
12.* Leave My Kitten Alone [ ? ] -1959
13. No Man Walks Alone [Apollo 500] -1956
14. I'm All Alone [Apollo 485/491] -1955
15. I Need You Tonight [Apollo 511] -1957
16. Walking In A Dream [Apollo 500] -1956
17. You Are My One Love [Apollo 512] -1957
18. For You And You Alone [Apollo 512] -1957
19.* This Little Ring [Singular 1812] -1960
20. They Always Say [Apollo 522] -1958
21.* Mama, Mama Dear [ ? ] -1959

Atlantic 時代以前の Solomon Burke の作品を集めたアルバム。現在のマーケット・プレイス価格の3分の1程度で入手できたが,「掘り出し物」というには,ちょっと微妙・・・(^_^;)

Made in Czechoslovakia というクレジットのある Mr R&B というレーベルからリリースされた CD 。Original recordings released by exclusive agreement between Solomon Burke and Mr R&B Records. Artist royalities $ 0.40/lp. というクレジットがあるので,「ブートレッグ」ではなくプライベートな正規盤・・・といったところか?
Peter Guralnick がライナーを書いているが,当然,↓ の「キング・ソロモン 流浪の王」と重複する内容が多い。
■ 『スウィート・ソウル・ミュージック』(ピーター・ギャラルニック 著,新井崇嗣 訳,シンコー・ミュージック 刊)

* 印以外の16曲は,↓ にも収録されている,Apollo 時代の作品。
● "Solomon Burke" [Malaco/P-Vine PCD-5464] -1998
○ "This Is It: Apollo Soul Origins" [Shout ]

残る5曲のうち,8. 19. は,Singular からリリースされたシングル曲。'This Little Ring' は,Atlantic に買い取られて ↓ のアルバムに収録されている。
● "If You Need Me" [Sequel RSA CD 860] -1997

Singular 時代のシングル盤は,Soulful Kinda Music というサイトの Artist Discographies によると,↓ の2枚。
○ 'Doodle Dee Doo' / 'It's All Right' [Singular 1314] -1959
○ 'This Little Ring' / 'I'm Not Afraid' [Singular 1812] -1960
このうち,'It's All Right' も Atlantic からのアルバム "If You Need Me" に収録されていたので,'Doodle Dee Doo' のみが未 CD 化ということになる。
できれば,Wilson Pickett のボックス・セット ↓ と同様のリイシューを,Solomon Burke の楽曲についても,お願いしたい・・・m(_ _)m
● Wilson Pickett "Funky Midnight Mover: The Atlantic Studio Recordings 1962-1978 (6 CDs)" [Rhino RHM2 07753] -2010

詳細の不明なのが,残る3曲。Soulful Kinda Music にもデータは無い。
7. Friendship Ring 12. Leave My Kitten Alone 21. Mama, Mama Dear
いずれも,New York City or Philadelphia late 1959 とあるだけで,ミュージシャンなどは unknown 。

『ブルース & ソウル・レコーズ』誌(2009年 12月号) の「ソロモン・バーク アルバム完全ガイド」(p.74) に,Atlantic 以前の「お蔵入り録音」の中に Little Willie John の「'Leave My Kitten Alone' のガヴァーが出色だ。」(中河) とあったので,いろいろ検索していて,この CD を発見したのだが・・・。
たしかに「出色」ではあったものの,その1曲を聴くためだけに CD 1枚というのは・・・(^_^;) こういうとき,mp3 でその曲だけ・・・というのが便利なんですけどね。

Little Willie John のオリジナルは,↓ で。
◎ "The King Sessions 1958-1960" [ace/KING CDCHD 1061] -2005
 13. Leave My Kitten Alone [R&B Singles: 13, Hot 100: 60] -1959
Little Willie John - Leave My Kitten Alone @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=UmyD2AJIqcU


この曲は,オリジナルより ↓ のカバーの方が,はるかに有名なはず。
The beatles- Leave My Kitten Alone @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=H1WytU0yZwI
2010年11月27日 10時43分 | 記事へ | コメント(5) | トラックバック(0) |
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2010年11月25日(木)
Solomon Burke on Atlantic
Solomon Burke が Atlantic 時代にリリースしたアルバムは全部で6枚。2on1などでも CD 化されているが,英 Sequel からリリースされた CD には,Not on LP のシングル曲がボーナス・トラックとして収録されている。
Atlantic 時代の楽曲リスト → SBonATL.xls

● "Greatest Hits" [Sequel RSA CD 859]
● "If You Need Me" [Sequel RSA CD 860]
● "Rock 'N Soul (+8)" [Sequel RSA CD 861]
● "The Best of Solomon Burke (+8)" [ATLANTIC 8109-2]
● "King Solomon (+4)" [Sequel RSA CD 862]
● "I Wish I Knew (+7)" [Sequel RSA CD 863]

以上の Sequel 盤に収録されていない 'Rockin' Soul'[Atlantic 2218],'More Rockin' Soul'[Atlantic 2259] の2曲が気になっていたのだけれども,『ブルース & ソウル・レコーズ』誌(2009年 12月号) の「ソロモン・バーク アルバム完全ガイド」(p.78) によると,「『ホンキー・トンク』スタイルのインスト」(鈴木)。

この時代のベスト編集盤は,いろいろリリースされているが,収録曲数やライナー,録音データなどの充実度という点でおすすめできるのが,↓
◎ "Home In Your Heart: The Best of Solomon Burke (2 CDs)" [MMG AMCY-405] -1992


Solomon Burke のソロ作ではないが,The Soul Clan というグループ(Solomon Burke, Arthur Conley, Don Covay, Ben E.King, Joe Tex) で1968年に発表されたシングル 'Soul Meeting'/'That's How It Feels'[Atlantic 2530] も,ファン必聴。
シングル両面とも CD 化済み。

◎ "The Very Best of Solomon Burke" [ATLANTIC/RHINO R2 72972] -1998
 16. Soul Meeting (Don Covay) [R&B Singles: 34, Hot 100: 91]
● V.A. "Sanctified Soul" [KENT CDKEND 180] -2000
 01. That's How It Feels (Don Covay, Bobby Womack)
↑ の CD のジャケ写は,シングルのピクチャー・スリーブをアレンジしたもの。
2010年11月25日 21時53分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2010年11月24日(水)
Solomon Burke "King Solomon"
Solomon Burke "King Solomon (+4)" [Sequel RSA CD 862]

1. It's Been A Change (R.Staples)
2. Take Me (Just As I Am) (D.Penn/S.Oldham)[1967, R&B Singles: 11, Hot 100: 49]
3. Time Is A Thief (M.Newbury)
4. Keep A Light In The Window (J.W. Alexander) [1967, R&B Singles: 15, Hot 100: 64]
5. Baby, Come On Home (B.Russell) [1966, R&B Singles: 31, Hot 100: 96]
6. Detroit City (D.Dill/M.Tillis) [1967, R&B Singles: 47]
7. Someone Is Watching (E.Floyd/A.Isbell/S.Burke) [1965, R&B Singles: 24, Hot 100: 89]
8. Party People (D.Covay)
9. When She Touches Me (Nothing Else Matters) (C.Varga)
10. Woman, How Do You Make Me Love You Like I Do (C.Derrick)
11. It's Just A Matter Of Time (B.Hendricks/C.Otis/B.Benton)
12. Presents For Christmas (Burke/Burke/Burke)
13. Tonight's The Night (S.Burke/D.Covay) [1965, R&B Singles: 2, Hot 100: 28]
14. Only Love (Can Save Me Now) (Harrison/Williams/Burke)
15. I Don't Want You Anymore (S.Burke)
16. (No, No, No) I Can't Stop Loving You Now (S.Burke)

Solomon Burke の Atlantic における5th アルバム。1967 年末か '68 年1月のリリースらしい。
この Sequel 盤は,オリジナルの収録曲(1.〜 12.) にボーナス・トラックを追加して CD 化したもの。
それまでの LP リリースのペースからすると,4th アルバム "The Best Of 〜"(1965) から少し間隔が開いているのは,Atlantic が Stax を配給したり,Wilson Pickett や Joe Tex などのプロモーションにかまけていたのと,ほとんどの曲でプロデュースを担当していた Bert Berns が自分のレーベル(Bang) の仕事で忙しかったからではないかと思われる。
1965年11月のセッション(5. 14. 15.) 以後,Bert Berns は Solomon Burke をプロデュースしていない。
1966年のセッションは,Jerry Wexler(3. 9. 10.) と,Eric Gale の変名である Bob Gallo(4. 12.) がプロデュースを担当し,1967年の春になると,Solomon Burke にとって初めての南部録音が行われている。
Memphis で録音された 'Take Me (Just As I Am)' をプロデュースしたのは,Dan Penn と Chips Moman。バックのミュージシャンは,Spooner Oldham, Jimmy Johnson, Reggie Young, Tommy Cogbill, Roger Hawkins という,Muscle Shoals と American の混成チーム。
同じセッションでは Clarence Carter 作の 'I Stayed Away Too Long' なども録音されていて,それらは,↓ にボーナス・トラックとして収録されている。
● "I Wish I Knew (+7)" [Sequel RSA CD 863] -1997

同じ年の9月に行われたセッションではリード・ギターが Joe South に交代し,Jerry Wexler のプロデュースで,1. 6. 8. 11. が録音されている。
このアルバム全体としては,Bert Berns の手を離れたことで,ラテン色が消え,南部録音によるサザン・ソウルっぽいサウンドの印象が強い。


1. It's Been A Change  イントロの Joe South のギターの音は,Roebuck "Pops" Staples のコピー。
◎ The Staple Singers "The Ultimate Staple Singers: A Family Affair (2 CDs)" [KENT CDKEN2 240] -2004

2. Take Me (Just As I Am)  Spencer Wiggins や Arthur Conley,Z.Z. Hill なども歌っている曲。作者である Dan Penn 自身が歌っているバージョンが Youtube にアップされていた。
Dan Penn - JUST AS I AM @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=WYahDUe2ylA


4. Keep A Light In The Window  J.W. Alexander の書いた曲で,本人が歌っているのは ↓
◎ V.A. "Vietnam Through The Eyes Of Black America 1962-72: Does Anybody Know I'm Here?" [KENT CDKEND 245] -2005

5. Baby, Come On Home  この Solomon Burke のバージョンは,ストーンズ版 'Cry To Me' を意識しているような気がしているのだが・・・? Hoagy Lands が歌っているオリジナルは ↓
● "Our Turn to Cry" [KENT/Atlantic CDKEND 195] -2001

6. Detroit City  元々はカントリーの曲らしいが,Arthur Alexander のバージョンがある。
◎ Arthur Alexander "The Greatest Arthur Alexander" [ace CDCHD 922] -2006

7. Someone Is Watching  この曲を Solomon Burke と共作しているのは,Eddie Floyd と,後に Stax の経営に関わる Al Bell。

8. Party People  Don Covay の書いた,この曲は,'Having A Party' のいくつかあるバリエーションの一つ。

9. When She Touches Me  これも元々カントリーの曲らしいが,Rodge Martin や Mighty Sam のほか,Lulu も歌っている曲。
● V.A. "Nashville's Got The Beat!: 60s Soul from Rogana Productions" [R.O.A.D. RDBL-44]
 4. When She Touches Me - Rodge Martin

11. It's Just A Matter Of Time  は,Brook Benton のヒット曲(R&B Singles: 1, Hot 100: 3, 1959) のカバー。
◎ Brook Benton "Endlessly: The Best Of Brook Benton" [Rhino R2 75324] -1998

12. Presents For Christmas  Atlantic 以前,Apollo からリリースされたデビュー・シングルの再録バージョン。
● "Solomon Burke" [Malaco/P-Vine PCD-5464]
2010年11月24日 00時21分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2010年11月23日(火)
Wingless Angels
Wingless Angels "Wingless Angels" [ISLAND JAMAICA PHCR-1858]

1. I Write My Name / Good Morning
2. No Dark There
3. Keyman
4. On Mount Zion I
5. Morning Train
6. Roll Jordan Roll
7. Rasta Army
8. We Shall Overcome
9. Come In My Little Ones
10. Four & Twenty
11. Rivers Of Babylon
12. Ring Out Mt. Zion Bells
13. Bright Soul
14. Enjoy Yourself
15. Love, Love, Love
16. Keyman A Capella

Keith Richards が1966年に設立したレーベル(Mindless) から第1弾のアルバムとしてリリースされた CD。Rob Fraboni とキースの共同プロデュースで,Executive Producer: Keith Richards というクレジットがある。
当時,日本盤もリリースされ,日本語解説(越谷政義,工藤 BIG'H' 晴康) が付けられていた。特に 「ラスタとは? ナイヤビンギとは?」 と題された工藤晴康さんの解説は,ためになった。
「ラスタ(ファリズム)」はジャマイカで発展した宗教的な実践運動で,「ナイヤビンギ」はラスタの信者たちによる神聖な行事としての集会であり,表題のアルバムで演奏されているのは,その集会で流される宗教的な色彩の強い音楽・・・ということになる。
キースがギター,ベース,キーボードを弾いているほか,フルートやバイオリンなども加えられているが,Wingless Angels そのものは,太鼓を叩きながら歌うコーラス・グループ。

日アマゾンでは廃盤扱いでプレミア価格になっているが,最近デジパック仕様でリイシューされ,新作もリリースされている。その新作は,なぜか日アマゾンでは取り扱われておらず,タワレコの店頭などで見かける CD は "Volume I & II" で,"Volume II" のみのリリースを心待ちにしていたのだけれども,それが MP3 アルバムに・・・。
○ Wingless Angels "Wingless Angels II" [Mindless Records ]
http://astore.amazon.co.jp/yshi-22/detail/B003XFP9XW

いまだに「商品リンク」が作成できないのは,なぜ ?

このアルバムは,やはり CD として「物」の状態で持っておきたいので,"II" のみの CD 化もお願いしたい m(_ _)m。

CD 2枚に DVD やグッズなどがセットになった豪華版もあるようだが,さすがにそれには手が出ない・・・(^_^;)
2010年11月23日 10時08分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2010年11月22日(月)
Mitty Collier "Shades Of A Genius"
Mitty Collier "Shades Of A Genius: Chess The Legendary Masters Series" [Chess/Universal UMD 80561]

1.* I Had A Talk With My Man [previously unreleased version] -1964
2.* Little Miss Loneliness [Chess 1856] -1965
3. I Got To Get Away From It All [Chess 1791] -1961
4. My Babe [Chess 1856] -1962
5.* Let's Get Together [Chess1918] -1965
6.* Would You Have Listened [Chess LP 1492] -1965
7. Let Them Talk [Chess 1889] -1964
8.* So Little Time [previously unreleased] -1962
9.* It Looks Like Rain [previously unreleased] -1961
10. I've Got Love [Chess 1791] -1961
11.* That's What A Man's For [previously unreleased] -1961
12. I'm Your Part Time Love [Chess 1871] -1963
13.* Pain [Chess 1889] -1964
14.* Don't Your Forget It [Chess 1871] -1963
15.* One More Time [previously unreleased] -1962
16.* I Dedicate My Whole Life To You [Chess 1814] -1962
17. Don't Let Her Take My Baby [Chess 1814] -1962
18.* Free Girl In The Morning [Chess 1907] -1964
19.* Hallelujah I Love Him So [Chess LP 1492] -1965
20.* Drown In My Own Tears [Chess LP 1492] -1965
21. No Faith No Love [Chess 1918] -1965
22. Ain't That Love [Chess 1934] -1965

最近のちょっとした掘り出し物。日アマゾンのマーケットプレイスでいつもは \5k 以上のブツだが,約半額で出品されていたものを入手。カット盤を予想していたが,普通の中古盤だった (^_^)v
なぜか,日英アマゾンと米アマゾンで ASIN が異なっていて,米アマゾンだと送料を含めると $40 以上がほとんどだったので,いくら円高でも,ちょっと手が出なかった。

1998年に,CHESS The Legendary Masters Series として,ヨーロッパでリリースされた CD。データ・トラックがあり,パソコンで再生すると,そのシリーズの各アルバムの収録曲と簡単な情報が表示されるようになっている。
一昨年,おなじみ英 KENT からリリースされた CD ↓ と重複しないのは,* 印の14曲。
◎ Mitty Collier "Shades Of Mitty Collier: The Chess Singles 1961-1968" [Chess/Kent CDKEND 301] -2008

'I Had A Talk With My Man' は,英 KENT の CD に収録されていたものより10秒ほど短く,ストリングスもホーンもなくてオルガンがフィーチャーされているバージョン。
未発表曲はすべて1961〜2年に録音されていて,アーリー・ソウル,あるいはブルージーな R&B 的なサウンドの曲が多い。もちろん,英 KENT の CD に収録されていた FAME 録音のようなディープ・ソウルではない。

'(Let's Get) Together' には,たしかに 'Bring It On Home To Me' に似たフレーズが含まれていた。
'Hallelujah I Love Him So','Drown In My Own Tears' は Ray Charles のカバー。
英 KENT の CD にも収録されていたが,'My Babe' はストーンズもカバーしているブルースのスタンダード曲。'I'm Your Part Time Love' は,Clay Hammond が書き Little Johnny Taylor が歌ってヒットした 'Part Time Love' のアンサー・ソング。

1966年に TV 番組 "The!!!!Beat" に出演して歌ったのは, ↓
LP のジャケ写とは異なる女性が歌っていたが,もちろん,ジャケ写のほうが別人・・・(^_^;)
■ "THE !!! BEAT LEGENDARY R&B AND SOUL SHOWS FROM 1966 VOL.5"
[SHOW 18] 8. Sharing You
[SHOW 19] 6. I Had A Talk With My Man
■ "THE !!! BEAT LEGENDARY R&B AND SOUL SHOWS FROM 1966 VOL.6"
[SHOW 26] 6. I'm Having A Party
 ↑ 'I'm Having A Party' は 'Having A Party' とは全く別の曲で口パク。

この後,William Bell のレーベル Peachtree で録音した楽曲の一部は,↓ で CD 化されている。
◎ V.A. "Atlanta Soul: THE PEACHTREE RECORDS STORY" [Grapevine GVCD 3009] -2003 
2. Lovin' - On Borrowed Time
9. Share What You Got
15.Your Sign Is A Good Sign
19.What Do You Want


2010年11月22日 22時11分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2010年11月17日(水)
"浅川マキ II"
浅川マキ "浅川マキ II" [東芝EMI TOCT-6557]

1. 少年 (作詞:浅川マキ/作曲:浅川マキ)
2. 眠るのがこわい (寺山修司/下田逸郎)
3. ジン ハウス ブルース (浅川マキ/H.Troy-F.henderson)
4. 花いちもんめ (寺山修司/山木幸三郎)
5. ゴビンダ (Traditional)
6. 少年 (part 2) (浅川マキ/浅川マキ)
7. めくら花 (藤原利一/浅川マキ)
8. 雪の海 (喜多条忠/山木幸三郎)
9. 港の彼岸花 (浅川マキ・なかにし礼/鈴木薫)
10. 私が娼婦になったなら (寺山修司/山木幸三郎)
11. ゴー ダウン モーゼ (Traditional 黒人霊歌)
12. 朝日のあたる家 (浅川マキ/Traditional)

1971年に発表された,浅川マキの2nd アルバム。廃盤のままでプレミアがついた状態では紹介しにくかったが,来年1月19日に紙ジャケット仕様でリイシューが決定した・・・(^_^)v
同時にリリースされるのは,デビュー作の "浅川マキの世界"(1970) から,"寂しい日々"(1978) までの10枚。いずれもアナログ盤が手元に残っているが,それらは売るのがもったいなかったというわけではなく,もうボロボロで帯も無く,買い叩かれるのが目に見えていたから・・・(^_^;)

最近 『レコード・コレクターズ』 誌で特集されたり,別冊が発行されたりしている「日本のロック/フォーク・アルバム・ベスト100」では,デビュー・アルバムがランクインしているけれども,個人的には,この2枚目のほうに思い入れが強い。2バージョン収録されている '少年' は,当時の愛唱歌だった。まだ20代だったマキさんの,意外に明るい歌声を楽しむことができる。

先日リリースされた 「オフィシャル・ベストアルバム」 ↓ に入っている '少年' は,この次の "MAKI LIVE"(1972) に収録されていたライブ・バージョン。
● 浅川マキ "Long Good-bye (2 CDs)" [EMI TOCT 26998-99]
2010年11月17日 19時47分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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Aaron Neville "Devotion"
Aaron Neville "Devotion" [tell it/EMI EGD 20381]

1. Mary Don't You Weep (Traditional)
2. Jesus Is a Friend of Mine (Sammy Burfect, A.Neville)
3. Banks of the River Jordan (Traditional)
4. What Would Jesus Do? (A.Neville, S.Lindsey, B.Walsh)
5. Singing You a Prayer [Duet with Ivan Neville] (I.Neville, M.Greb)
6. There Is Still a Dream [Duet with Rachael LampaDuet] (D.Mullen, J.Stober)
7. By Heart, by Soul [Guest Voclas by Avalon] (S.Lewis, P.Sillas)
8. Bridge over Troubled Water (P.Simon)
9. Morning Has Broken (E.Farjeon)
10. Were You There? (Traditional)
11. Jesus Loves Me (Traditional)
12. I Shall Be Released (B.Dylan)

Aaron Neville が2000年にリリースした,ポップでモダンなゴスペル・ソウルの傑作。
新作 "I Know I've Been Changed" のライナー中のインタビューで,Aaron はこのアルバムを 'my first gospel project' と表現していた。

Linda Ronstadt とデュエットした 'Don't Know Much'(Barry Mann, Tom Snow, Cynthia Weil) が大ヒット(Hot 100: 2, 1989) したのをきっかけに,Neville Brothers の活動とは別に A&M とソロ契約を結び,アダルトなポップ・ソウルのアルバムを5枚(クリスマス・アルバム1枚を含む) 発表した後,EMI のゴスペル・レーベルに移籍してリリースしたのが,この "Devotion"。

1. 3. 10. 11. がトラディショナルなゴスペル曲,8. 9. 12. はゴスペルとして歌われることもあるポップ・ナンバー,その他が新作(?) という構成になっている。
1. Mary Don't You Weep  Swan Silvertones のバージョンの後半アドリブ部分にあった 'I'll be a bridge over deep water if you trust in my name.' から Paul Simon が 'Bridge Over Troubled Water' を書いたという話がある。(p.155 『ゴスペル・サウンド』アンソニー・ヘイルバット 著,ブルース・インターアクションズ 刊)
この Aaron のバージョンでは,コーラスの一人が同じように 'I'll be ....' と歌っている。
◎ The Swan Silvertones "Singin' In My Soul (Japanese version)" [VeeJay/P-Vine PCD-5262] -1997

2. Jesus Is a Friend of Mine  前半の長いモノローグは,おそらく Aaron Neville の懺悔。prisoner とか Jail などという単語がたびたび聞き取れる。『魂の宿る街ニューオーリンズから -ネヴィル・ブラザーズ自伝- 』を読むと,Aaron に限らず,Neville Brothers の全員は,とんでもないワルばかり。Aaron が加わっていた窃盗団のボス Larry Williams あたりに比べるとチンピラだが・・・(^_^;)
内容が気になったので,この曲の収録されている日本編集盤も購入してみたが,残念ながら歌詞は省略されていた。
◎ "Gospel Roots" [Capitol/EMI TOCP-66210] -2003

3. Banks of the River Jordan Traditional とクレジットされているが,AMG では,このタイトルで検索しても見当たらない。いかにもゴスペルらしい曲調で,どこかで聞いたような気もするのだが・・・?

5. Singing You a Prayer  デュエットしている Ivan Neville は,Aaron の息子。この曲の共作者,プロデューサとしてもクレジットされている。Ivan は,まもなく初のソロ・ベスト・アルバムがリリースされるキースのバンド The X-pensive Winos の一員だったことがある。
○ Keith Richards "Vintage Vinos" [Mindless Records ]
◎ Ronnie Wood "I Feel Like Playing (+2)" [Ward/eagle VQCD-10201] -2010
↑ 久しぶりに元気な姿を見せてくれたロニーの新作でも,半数の曲でキーボードを弾いてくれている。

6. と 7. は,Aaron が他のシンガーのアルバムにゲスト参加した楽曲を収録したもの。6. は Rachael Lampa という若い女性シンガー,7. は Avalon というコーラス・グループ(男2女2) との共演。CCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック) というジャンルに含まれるらしい。どちらもかなりポップで,特に 7. は,豪華絢爛なサウンド。こういう曲ばかりを続けて聴くと胸やけをしてしまいそうだが,このアルバムの流れの中ではそれほどでもない。慣れてくると,目くるめく華麗なアレンジが,むしろ快感になってくる。

8. Bridge over Troubled Water  この Aaron のバージョンを聴いてから,当時カラオケで何度か挑戦したことがある。かなり評判は良かったような・・・(^_^;)

9. Morning Has Broken  Cat Stevens のほかにもいろいろなシンガーが歌っている名曲。この Aaron の歌声は 「美しい」 としか形容の仕様が無い。

10. Were You There? 11. Jesus Loves Me  10. は Sam Cooke and the Soul Stirrers で,11. は The Five Blind Boys of Mississippi でおなじみの曲。Aaron の声は,やはり美しい。

12. I Shall Be Released  このアルバムを締めくくるのは,ベタに,Bob Dylan の曲。Dylan は Aaron Neville について「世界でも有数のシンガーで,体つきは戦車のようにたくましいが,天使のような声,迷える魂を救うことができる声を持っている。(中略) アーロン・ネヴィルの歌は,狂った世界に正気を呼びもどせそうなくらい,深く精神に語りかける。」と,書いている。(p.217 『ボブ・ディラン自伝』 菅野ヘッケル 訳,ソフトバンク クリエイティブ 刊)

2010年11月17日 00時19分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2010年11月14日(日)
Aaron Neville "I Know I've Been Changed"
Aaron Neville "I Know I've Been Changed" [tell it 5 09960 651020]

1. Stand By Me 2. I Know I've Been Changed 3. I Done Made Up My Mind 4. I Am A Pilgrim 5. Don't Let Him Ride 6. You've Got To Move 7. Oh Freedom 8. Tell Me What Kind Of Man Jesus Is 9. Live So God Can Use You 10. Meetin At The Building 11. I'm So Glad (Trouble Don't Last) 12. There's A God Somewhere

Aaron Neville は,聖と俗の境界に立って絶妙なバランスをとりながら活躍を続けているという意味で,Sam Cooke のスピリットを現代に継承する,最右翼のシンガー。

最初にこのアルバムのトラック・リストを見たとき,'Stand By Me' があったので,てっきり過去の作品を寄せ集めた編集盤かと思ったが,ちがった。
ちなみに Ben E.King 版の 'Stand By Me' のカバーは,↓ に収録されている。
● Aaron Neville "Bring It On Home... The Soul Classics" [Burgundy 82876 85489 2] -2006
↑ のアルバムの邦題『ソウル・クラシックを歌う』にならうと,今回の新作は『ゴスペル・クラシックを歌う』ということになる。

Aaron Neville - I Know I've Been Changed (EPK) @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=rru1BQrizM0


この Aaron Neville の新作をプロデュースしたのは,Joe Henry 。
Musicians としてクレジットされているのは,
Allen Toussaint - piano
Chris Bruce - accoustic and electric guitar
Greg Leisz - Dobro and Weissenborn
Patric Warren - keyboards
David Piltch - upright and electric bass
Jay Bellerose - drums and percussion
ドラムとベースの二人とギターの Chris Bruce は,Solomon Burke "Don't Give Up On Me" と同じメンバー。
もう一人のギター Greg Leisz とキーボードは,Joe Henry のソロ・アルバムでよく見かける名前。
ピアノの Allen Toussaint と Joe Henry は,↓ 以来の付き合い。
◎ V.A. "I Believe To My Soul" [Rhino/W. S./H.M. 8122-73189-2] -2005
◎ V.A. "Our New Orleans 2005" [NONESUCH 79934-2] -2005
 1. Yes We Can 15. Tipitina And Me
◎ Elvis Costello & Allen Toussaint "The River In Reverse (+DVD)" [Verve Forecast UCCB-9011] -2006
◎ Allen Toussaint "The Bright Mississippi (+2)" [Nonesuch WPCR-13336] -2009
 昨年リリースされた ↑ は,Allen Toussaint と Joe Henry が,がっぷり四つに組んだ力作だった。
その Allen Toussaint と Aaron Neville は,Aaron のデビュー作 'Over You'(produced by Allen Toussaint, R&B Singles: 21, 1960) 以来だから,50年にもおよぶ付き合いということになる。二人は,音楽上だけでなく New Orleans Artists Against Hunger and Homelessness (NOAAHH)「飢餓とホームレス状態に立ち向かうニューオーリンズのアーティストたち」という慈善団体でも,いっしょに活動している。(p.422 『魂の宿る街ニューオーリンズから -ネヴィル・ブラザーズ自伝- 』 ブルース・インターアクションズ 刊)
Neville Brothers の長兄 Art と Allen Toussaint,そして James Booker は,学校の低学年のころクラスメートだったそうだ。(同書 p.41)

収録されている曲について,ライターのクレジットなどが一切無いのは,Public Domain の Traditional 曲として扱われているから。
ライナーノート(Manica A. Coates) には,"Although the songs in this collection range from the Civil-Rights-era America---spirituals, folk songs, hymns and traditional gospel---they are united in eternal truths, triumphant testimonies, and enduring faith." とある。

1. Stand By Me  もちろん,Ben E. King の曲とは,同名異曲。Stand by 〜 というフレーズを含む曲は,ゴスペルに限らず,いろいろある。ここで,Aaron が歌っているバージョンは,↓ を参考にしているようだが・・・?
◎ The Staple Singers "Swing Low (+5)" [Vee-Jay/P-Vine PCD-4323] -2006
 2. (Trad. arr. R.Staples) -1961
最初のバースのみ,歌詞が似通っているだけで,途中からテンポアップしてくり返されるリフ 'Oh Lord, stand by me.' の部分は,Stapel Singers のバージョンには無い。
Charles Albert Tindley のクレジットがある ↓ のバージョンも,Aaron のバージョン後半のリフは含まれていなかった。
● V.A. "Wade in the Water Vol. 3: African American Gospel: The Pioneering Composers" [Smithonian Foikways SF 40076] -1996

2. I Know I've Been Changed  これは,イントロのギターの音からして,はっきりと Roebuck "Pops" Staples の影響が聴きとれる。
◎ The Staple Singers "Great Day" [Milestone MCD-47028-2] -1975
 18. (Traditional) -1963?

3. I Done Made Up My Mind 9. Live So God Can Use You  は,↓ でも歌われていた。
◎ The Swan Silvertones "1946-1951 (2 CDs)" [Acrobat ADDCD 3004] -2005
 I-3. (Jeter) -1946 II-9. (Nixon) -1950
 Aaron Neville のファルセットは,Claude Jeter ではなく,映画に出演していた Gene Autry とか Roy Rogers などのカントリーのスターからの影響が大きいそうだ。

4. I Am A Pilgrim  ライナー中のインタビューで,Aaron はこの歌を Sam Cooke で聞いたといっているのだが,Sam のバージョンは見当たらない・・・?
◎ The Nitty Gritty Dirt Band "Will The Circle Be Unbroken (2 CDs)" [EMI/Toshiba TOCP-6374] -1990
 II-17. (M. Travis) -1971
 ↑ で,作者としてクレジットされている Merle Travis のカントリー・バージョンが有名らしい。The Byrds "Sweetheart Of The Rodeo" でも歌われていた。↓ にオーソドックスなゴスペル・バージョンもあったが,アレンジが全く違う。
● Golden Gate Quartet, The "Travelin' Shoes" [BLUEBIRD 7863] -1992
 23. (Traditional) -1939

5. Don't Let Him Ride  以前から Wishlist に入ったままの ↓ に Mississippi Nightingales というグループのバージョンが収録されているようだが・・・。
○ V.A. "Fire in My Bones: Raw Rare + Otherworldly African-American Gospel (1944-2007)" [Tompkins Square ]
 歌い出しの部分からは,O.V. Wright 'Dont Let My Baby Ride' を連想してしまった。

6. You've Got To Move  これはもうおなじみの曲で,Rolling Stones によるブルース・バージョンがある。ストーンズがカバーしたのは,Mississippi Fred McDowell だが,微妙に異なる Sam Cooke のセキュラー・バージョンもある曲。
ゴスペルとしては,Lou Rawls も Malaco で録音していた。
◎ Lou Rawls "I'm Blessed" [Malaco MCD 4517] -2001

7. Oh Freedom  ゴスペルとしてよりも,公民権運動の時代に Pete Seeger や Joan Baez が歌ったフォーク・バージョンが有名らしい。ゴスペルとしては,↓ に収録されたバージョンがあった。
● V.A. "Wade in the Water Vol. 1: African American Spirituals: The Concert Tradition" [Smithonian Foikways SF 40076] -1996

8. Tell Me What Kind Of Man Jesus Is  Big Bill Broonzy が録音したフォーク・ブルースで有名らしい。

10. Meetin At The Building  Odetta や Leadbelly が歌っているらしい。

11. I'm So Glad (Trouble Don't Last)  これは,Sam Cooke が歌っているバージョンがある。
● Sam Cooke with The Soul Stirrers "The Complete Specialty Recordings (3 CDs)" [Specialty 3spcd-4437-2]
 II-22. (Crain) -1955

12. There's A God Somewhere  Dorothy Love Coates のバージョンが,美しい。
◎ Dorothy Love Coates "The Best of Dorothy Love Coates & the Original Gospel Harmonettes, Vol. 1-2" [Specialty SPCD-7205-2] -1991
2010年11月14日 20時50分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2010年11月12日(金)
Norah Jones "...Featuring Norah Jones"
Norah Jones "...Featuring Norah Jones (+1)" [Blue Note TOCP-70881]

1. Love Me - The Little Willies (2006)
2. Virginia Moon - Foo Fighters featuring Norah Jones (2005)
3. Turn Them - Sean Bones featuring Norah Jones (2009)
4. Baby It's Cold Outside - Willie Nelson featuring Norah Jones (2009)
5. Bull Rider - Norah Jones and Sasha Dobson (2010)
6. Ruler Of My Heart - Dirty Dozen Brass Band featuring Norah Jones (2002)
7. The Best Part - El Madmo (2008)
8. Take Off Your Cool - Outkast featuring Norah Jones (2003)
9. Life Is Better - Q-Tip featuring Norah Jones (2008)
10. Soon The New Day - Talib Kweli featuring Norah Jones (2007)
11. Little Lou, Prophet Jack, Ugly John - Belle & Sebastian featuring Norah Jones (2010)
12. Here We Go Again - Ray Charles featuring Norah Jones (2004)
13. Loretta - Norah Jones featuring Gillian Welch and David Rawlings (2004)
14. Dear John - Ryan Adams featuring Norah Jones (2005)
15. Creepin' In - Norah Jones featuring Dolly Parton (2004)
16. Court & Spark - Herbie Hancock featuring Norah Jones (2007)
17. More Than This - Charlie Hunter featuring Norah Jones (2001)
18. Blue Bayou - Norah Jones featuring M. Ward (2008)
19. Any Other Day - Wycleg Jean featuring Norah Jones (2007)

前にも書いたように ショートカット・フェチ なので,ジャケ買い・・・(^_^;)
・・・と言っても,Norah Jones が Roxy Music の 'More Than This' を歌っているのは知っていた し,キースとデュエットした 'Love Hurts' や,Tim Ries のアルバムで Bill Frisell のギターをバックに歌う 'Wild Horses' が好きだったので,こんな風に,彼女がさまざまなミュージシャンやシンガーとコラボレーションした作品をまとめて聴いてみたいと,以前から思っていた。

デビュー前,2001年に録音された曲(17.) から今年の作品(5. 11.) まで,10年間に渡って Norah が,いろいろなジャンルのミュージシャン,シンガーと共演した楽曲が収録されているけれども,彼女自身の声や歌い方には大して変化が無いように聞こえる。良く言えば,最初から完成していたという見方もできるが・・・(^_^;)
外見上のイメージチェンジが上手くいっているのだから,この際一度,羽目を外して踊りまくりシャウトしまくるようなアルバムを聴いてみたい・・・m(_ _)m

◎ V.A. "Return to Sin City: Tribute to Gram Parsons" (DVD)
Norah Jones & Keith Richards - Love Hurts @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=inc3d2LudEA

↑ がこのアルバムに収録されなかったのは,歌い出しで Norah の声が上ずってしまったからか・・・?
Al Perkins のペダル・スティールと,James Burton のギターの音がたまらない・・・(T_T)

● Tim Ries "The Rolling Stones Project" [Village VRCL 12001] -2005
Norha Jones " Wild Horses " 2005 @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=_yS6hrzF4ao

↑ がこのアルバムに収録されなかったのは,Herbie Hancock(16.) とジャンルがかぶってしまうからか・・・?
ハープを弾いている Stacy Shames は,Tim Ries の奥さん。


日アマゾンで始まったばかりの「MP3 ダウンロード」サービスで,このアルバムはベストセラーの上位にランクされている。
日本盤 CD が \2,300 で,MP3 なら \1,500。現時点では未発売の,ボートラ(19.) 抜きの輸入盤 CD は \1,447。
ただし,日本盤 CD には日本語解説(内本順一) に英文歌詞とその対訳が付いている。曲ごとの録音データもきちんとクレジットされているのだけれども,そういう情報は MP3 のファイルに同梱されているのだろうか?
日本語解説には Norah 自身のコメントも含まれていて,それが非常におもしろかった。例えば,'More Than This' を録音した当時,彼女はジャズに夢中で Roxy Music の原曲を知らなかったのだそうだ。

試しに一つ,MP3 のアルバムを購入してみたいと思っているのだが,なかなか適当なものが見つからなくて・・・(^_^;)
2010年11月12日 20時14分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2010年11月10日(水)
桜井ユタカ 『ソウル&ブルース』
桜井ユタカ 『ソウル&ブルース−キミをとりこにする魂の音楽』 (講談社 刊)

押し入れの奥の段ボール箱を整理していると,こんな本が出てきた。
奥付には 「昭和51年4月5日 第1刷発行」 とある。34年も前の本だが,当ブログにアクセスしてくれている人の中には,この本が発行された時点ではまだ生まれていなかったという人がかなりいるかも・・・?

本書の目次は ↓
第1章 ソウル・ミュージックの魅力
第2章 ブルース誕生
第3章 リズム&ブルースの世界
第4章 そしてソウル・ミュージックへ

紹介されているシンガーやアルバムには,鉛筆でチェックした跡が残っている・・・(^_^;)

第4章中の「ソウル・スターせいぞろい」という節にリスト・アップされている男性歌手は ↓
1. Johnny Adams 2. Hank Ballard 3. William Bell 4. Bobby Bland 5. James Brown 6. Solomon Burke 7. James Carr 8. Clarence Carter 9. Gene Chandler 10. Otis Clay 11. Arthur Conley 12. Tyron Davis 13. King Floyd 14. Marvin Gaye 15. Al Green 16. Z.Z. Hill 17. Jimmy Holiday 18. Syl Johnson 19. Ben E.King 20. Wilson Pickett 21. Bobby Powell 22. Otis Redding 23. Jimmy Lewis 24. John Edwards 25. Roy C. 26. Jimmy Ruffin 27. Freddie Scott 28. Percy Sledge 29. Joe Simon 30. Howard Tate 31. Ted Taylor 32. Joe Tex 33. Oscar Toney, Jr. 34. Jerry Washington 35. Little Royal 36. O.V. Wright 37. Don Covay 38. Luther Ingram 39. Frederic Knight 40. Little Johnnie Taylor 41. Johnnie Taylor 
以上のうち,桜井さんが「特に気に入っている」のは,4. 6. 7. 8. 10. 16. 17. 21. 22. 23. 25.

女性歌手でリスト・アップされているのは,↓
1. Doris Duke 2. Loretta Hollaway 3. Barbara Lynn 4. Bettye Swann 5. Doris Troy 6. Baby Washington 7. Etta James 8. Laura Lee 9. Ann Peebles 10. Gwen McCrae 11. Millie Jackson 12. Irma Thomas 13. Jackie Moore 
以上の中で桜井さんが「いちばん好き」と書いておられるのは,Barbara Lynn 。


本書の最後には,
「よくレコードの枚数を自慢したり,珍しい物だけをコレクションして,とるに足りない優越感にひたっている "ソウル・ファン" がいるが,この本を読んでくださっているキミたちは,そんなふうになってほしくない。もちろん,かたっぱしから買うなんてのは無理だが,できたら幅広く,いろいろなタイプのソウル/ R&B ミュージックを聞いてほしい。」
と,書いておられる。
いささか,耳が痛い・・・(^_^;)
2010年11月10日 23時12分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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2010年11月09日(火)
日アマゾンでも MP3
米アマゾンでは,かなり以前から MP3 ファイルのダウンロード・サービスが行われていたが,とうとう日アマゾンでも同様のサービスが始まった。

まだ,「インスタント・ストア」に登録することもできず,「商品リンク」も作成できない・・・?
「日本最大のDRMフリー音楽配信スタート」
http://www.amazon.co.jp/STRING-dmusic_mp3_music_download_url_kw/b/ref=gw_cto_mp3_1?ie=UTF8&node=2128134051&pf_rd_p=97661229&pf_rd_s=left-nav-2&pf_rd_t=101&pf_rd_i=489986&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_r=13YP1M9R4WPHPM5BX5TN


Sam Cooke の 「MP3 アルバム」 は,45件登録されている。わけのわからんレーベルからのわけのわからんアルバムがほとんどで,オススメできそうなものは見当たらない。米アマゾンだと RCA や ABKCO のアルバムも登録されているのだが・・・?
http://www.amazon.co.jp/gp/search/ref=sr_nr_n_1?rh=n%3A2128134051%2Ck%3Asam+cooke%2Cn%3A%212129039051%2Cn%3A2129040051&bbn=2129039051&keywords=sam+cooke&ie=UTF8&qid=1289306498&rnid=2129039051


米アマゾンには,例えば Bobby Bland の "I Pity The Fool: The DUKE Recordings, Vol. 1" のように,CD で廃盤になっているアルバムが登録されたりしているのだけれども,日アマゾンでは見当たらなかった。
今後の展開に期待したいが・・・。
2010年11月9日 22時40分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2010年11月06日(土)
『読書会』 山田 正紀・恩田 陸
『読書会』 山田 正紀・恩田 陸 著 (徳間文庫)

山田正紀は,デビュー作『神狩り』(1974) が「SFマガジン」に掲載されたのを読んでから,ず〜っとファン。その続編『神狩り2』が2005年に発行され,最近文庫化されている。
恩田陸は,本書の単行本を読んで興味を持つようになり,『光の帝国 常野物語』の「大きな引き出し」に泣かされた。

この『読書会』には,ほかに笠井潔や萩尾望都がゲストとして参加し,司会進行役として牧眞司,三村美衣,日下三蔵が加わっている。
文庫化の際に「打ち上げ大放談 SPECIAL」が追加され,解説を書いているのは大森望。

取り上げられている本は,半村良『石の血脈』『岬一郎の反抗』,I・アシモフ『鋼鉄都市』『はだかの太陽』,アーシュラ・K・ル・グィン《ゲド戦記》,沼正三『家畜人ヤプー』,小松左京『果しなき流れの果に』,山田正紀『神狩り』,S・キング『呪われた町』『ファイアスターター』,萩尾望都『バルバラ異界』,恩田陸《常野物語》。

中では,半村良『石の血脈』(1971) と小松左京『果しなき流れの果に』(1966) が,大好きな作品。どちらも40年ほど前に書かれた小説だが,現代でも十分通用する内容の,時代を超えた傑作だと思う。


本書の「あとがき」で,山田正紀は 「ぼくはなにしろ歳をとって頭が硬くなってしまっている。目も弱った。若いころに比べて本を読む力はかなり衰えているのではないかと思う。」(p.382) と書いているのだが,そんな「頭が硬くなってしまった」作家の小説を読むのがつらくなってしまっている,ぼくの頭の硬さは,何と表現したらいいのだろう・・・(T_T)
■ 山田正紀 『イリュミナシオン 君よ,非情の河を下れ』 (早川書房 刊)

最後にはとうとう,「山田さん,もう自虐ネタでウケを狙うの,禁止です(笑)。」(p.369) と,編集者に言われてしまうほど,山田正紀の発言には,「自虐ネタ」が多い。中でも,↓ の発言は身につまされた・・・(^_^;)
「オヤジが良くないのは,自分が高級だと思っているところだよね。動物化して気楽に生きている子供や妻たちより,自分はエライことを考えていると思っている。しょせん,おなじレベルなのにね。」(p.229)
2010年11月6日 09時42分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2010年11月02日(火)
浅川マキ "Long Good-bye"
浅川マキ "Long Good-bye (2 CDs)" [EMI TOCT 26998-99]

Disc I:
1. 夜が明けたら ('70)
2. ちっちゃな時から ('72)
3. 赤い橋 ('72)
4. 放し飼い ('87)
5. あなたなしで ('76)
6. ガソリン・アレイ ('72)
7. それはスポットライトではない ('78)
8. かもめ ('70)
9. 裏窓 ('73)
10. 淋しさには名前がない ('70)
11. 少年 ('72)
12. にぎわい ('72)
13. セント・ジェームス病院 ('73)
14. こころ隠して ('82)
15. こんな風に過ぎて行くのなら ('96)
16. マイ・マン ('82)

Disc II:
1. TOO MUCH MYSTERY ('78)
2. コントロール ('83)
3. めくら花 ('71)
4. ふしあわせという名の猫 ('70)
5. ナイロン・カバーリング ('78)
6. If I'm on the late side ('77)
7. 大砂塵 ('72)
8. Blue Spirit Blues ('72)
9. ちょっと長い関係のブルース ('82)
10. POSSESSION OBSESSION ('86)
11. アメリカの夜 ('86)
12. 朝日樓(朝日のあたる家) ('72)
13. あの娘がくれたブルース ('72)
14. 暗い日曜日 ('78)
15. ジンハウス・ブルース ('71)
16. INTERLUDE ('98)

今年1月17日,公演先の名古屋で亡くなった浅川マキの「オフィシャル・ベストアルバム」。
それぞれの曲が収録されているオリジナル・アルバムは ↓
◎ "浅川マキの世界" -1970
 I-1. 8. 10. II-4.
● "浅川マキ II" -1971
 II-3. 15.
◎ "MAKI LIVE" -1972
 I-2. 3. 6. 11. 12. II-12.
◎ "Blue Spirit Blues" -1972
 II-7. 8. 13.
◎ "裏窓" -1973
 I-9. 13.
● "灯ともし頃" -1976
 I-2.
◎ "流れを渡る" -1977
 II-6.
◎ "浅川マキ ライヴ 夜" -1978
 I-7.
◎ "寂しい日々" -1978
 II-1. 5. 14.
◎ "マイ・マン" -1982
 I-16. II-9.
◎ "CAT NAP" -1982
 I-14.
○ "WHO'S KNOCKING ON MY DOOR" -1983
 II-2.
○ "アメリカの夜" -1986
 II-10. 11.
◎ "こぼれる黄金の砂" -1987
 I-4.
● "こんな風に過ぎて行くのなら" -1996
 I-10.
◎ "闇のなかに置き去りにして" -1998
 II-16.

'70年代の作品が23曲と圧倒的に多く,'80年代は7曲,'90年代は2曲だけ。付属のブックレットに掲載されている,プロデューサー寺本幸司さんのエッセイによると,この選曲は,初代とその次のマネジャーに京大西部講堂コンサート以来浅川マキを支えてきた人物が加わって行われたそうだ。
Disc I は「少し若い世代を意識」した「スタンダード的なもの」,Disc II は「浅川マキに拘りのある方たちのことを考え」た選曲らしい。'80年代以降に浅川マキのファンになった方々には不満の残る選曲かもしれないが,個人的には,満足のできるものだった。「残存しているマスタテープのアナログ的要素を最大限生かすように工夫」したマスタリングが施されていて,天国にいるマキさんも満足しているはず。

Disc I の 5.〜 7. そして 8. かもめ へと続いていくあたりは,やはり目頭が熱くなってくる。
5. あなたなしで (日本語詩:浅川マキ/作曲:Eugene Williams)
 ● Otis Clay "Trying To Live My Life Without You" [Hi/Sony SRCS 6528] -1972
6. ガソリン・アレイ (日本語詩:浅川マキ/作詞・作曲:Rod Stewart, Ron Wood)
 ● Rod Stewart "Reason To Believe: The Complete Mercury Studio Recordings (3 CDs)" [Mercury UICY-1216] -2002
7. それはスポットライトではない (日本語詩:浅川マキ/作詞・作曲:B.Goldberg, G.Goffin)
 ● Bobby Bland "His California Album" [MCA MCAD-10349] -1973
 ● Rod Stewart "Atlantic Crossing [Collector's Edition] (2 CDs)" [Warner Bros. 8122 79868-4] -2009
 ◎ Gerry Goffin "It Ain't Exactly Entertainment (2 CDs)" [Air Mail Recordings AIRAC-1009] -2001
 ◎ Barry Goldberg "Barry Goldberg" [Micro Werks/Rhino MW 032/OPCD-8390] -2009

Disc II-1. Too Much Mystery (日本語詩:浅川マキ/作詞・作曲:B.Crutcher, H.Banks, R.Jackson) も,Otis Clay のカバー。2枚目のアルバム "I Can't Take It" に収録されていた曲。
● "The Complete Otis Clay On Hi Records (2 CDs)" [Hi/Cream HEXD 49] -2000

6. If I'm on the late side (日本語詩:浅川マキ/作詞・作曲:R.Stewart, R.Lane/対訳:吉田雄大) は,今年,紙ジャケであのジャケットが見事に再現された ↓ の収録曲。
◎ Faces "Ooh La La" [Warner WPCR-13842] -2010

10. POSSESSION OBSESSION (日本語詩:浅川マキ/作詞:Daryl Hall, Joan Oates, Sara Allen/作曲:Daryl Hall) は,浅川マキが気に入っていた "Avalon" のサウンドに近いものがあるかも・・・?
◎ Roxy Music "Avalon" [EG/Virgin VJD-28013] -1982


曲ごとに,演奏しているミュージシャンの名前がきちんとクレジットされているのも,ありがたい。南里文雄,飛田一男,川端民生,成毛滋といった,今ごろ天国でマキさんとセッションしているはずのメンバーの,懐かしい名前も見える。


http://www.emimusic.jp/asakawa/main.htm
↑ 浅川マキのオフィシャルホームページ や CD の帯 などの情報によると,来年早々には,↓ のような書籍が発行されるほか,「初期の名盤アルバムの数々が,紙ジャケット仕様にてリイシュー決定!」という朗報があった・・・ (^_^)v
□ 『ロング・グッドバイ-浅川マキの世界』 (浅川マキ 著,田村仁 写真) 白夜書房 刊
2010年11月2日 15時58分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2010年10月28日(木)
'Now You Know'
Youtube をウロチョロしていると時間が経つのを忘れてしまうが,'Now You Know' という曲の Little Willie John と Johnny Adams のバージョンを聴き比べることが出来るようになっていた。

1961年にリリースされた 'Now You Know' [King 5516] は,Little Willie John の 「歌の上手さ」 が如実に表れている曲。
● "The Later KING Sessions: Heaven All Around Me" [ace/KING CDCHD 1221] -2009

わずか2分20秒弱ほどの長さに,人間の持つ喜怒哀楽,全ての感情が込められていると言っていい。
Little Willie John "Now You Know" @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=B-G6EXW16tw


インターネットは非常に便利で,検索すれば歌詞もすぐに分かるが,Little Willie John - Now You Know Lyrics に掲載されている歌詞のうち,途中の 'Think if the way ...' は,'Think of the way ...' の間違い・・・(^_^;)

自分を捨ててほかの男のもとへ去っていった恋人が,その男にふられてもどってきたのを,'I still love you' と優しく受け入れる・・・という内容の歌。
恋人が去っていったときの怒りと哀しみ,もどってきたときの喜びと楽しさが,この歌には込められている。


「歌の上手さ」 では定評のある Johnny Adams も,同じ曲を歌っている。
● Johnny Adams "Man of My Word" [ROUNDER 2155] -1998

Johnny Adams - Now You Know @Youtube
http://youtu.be/PCp7eRC1YwU


さすが Johnny Adams という歌い方で,コレはコレで素晴らしいのだが,Little Willie John のバージョンを聴いてしまうと,「歌」そのものの出来は・・・(^_^;)
'I still love you.' というフレーズは,"Man of My Word" のアルバムの1曲目 'Even Now' でも使われていて,個人的には,このアルバムの中では,その曲のほうがお気に入り・・・。

Johnny Adams - Even Now @Youtube
http://youtu.be/3fAUL6SJjuo
2010年10月28日 00時07分 | 記事へ | コメント(6) | トラックバック(0) |
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2010年10月24日(日)
日暮泰文 『のめりこみ音楽起業』
日暮泰文 『のめりこみ音楽起業〜孤高のインディペンデント企業、Pヴァイン創業者のメモワール』 同友館 刊

本書の著者である日暮泰文さんは,日本において Blues, R&B,Soul など 「ブラック・ミュージック」と呼ばれるジャンルの音楽を,一部のマニア以外にも普及・浸透させる役割を果たしてきた重要人物の一人。

「Intro メンフィス・モーテルのダイニング・ルームから」という章で,本書は始まっている。
そのバルコニーでキング牧師が狙撃されたという部屋で,著者が会っていたのは,「ソウル・ビートという小レーベルを運営するカルヴィン・ブラウン」。当時,キング牧師の信奉者だった彼は,その部屋に住み続けていたのだそうだ。その部屋でまとまりかけていたのは,「彼が手がけた若手のブルース/ソウル・アーティスト,カルヴィン・リーヴィーの楽曲」を「集めた LP アルバムを日本で発売したいという話」。
1976年秋に P-Vine から最初にリリースされた Calvin Leavy の LP は,発売されてすぐに購入したはず。そのアナログ盤は既に手元に無いが,CD 化されたものはときどき引っ張り出して出して聴くことがある。
● Calvin Leavy "Cummins Prison Farm" [P-Vine PCD-2118] -1989
 Dan Penn と Spooner Oldham が書いた 'Nine Pound Steel' も歌われていた。Calvin Leavy は,その歌で歌われている獄中生活が現実のものとなり,何度かの収監の後,Arkansas の州刑務所内の病院で,今年亡くなっている。70歳だったそうだ。
Calvin Leavy dies at 70
http://www.todaysthv.com/news/news.aspx?storyid=106121


Calvin Leavy : Cummins Prison Farm @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=OWrMhqndA58


続けてリリースされた Otis Rush のアルバムもアナログ盤は処分してしまったが,そのアルバムの最後を飾る 'Take A Look Behind'(='Looking Back') は,今でも,ギターで泣きたい時に聴く定番曲。
● Otis Rush "Right Place, Wrong Time" [edsel ED CD 220] -1976
 Nat King Cole が最初にヒットさせた,その 'Looking Back' にはさまざまなシンガーによるカバー・バージョンがあり,最近発掘された Louis Wiiliams (The Ovations) の歌も素晴らしかった。
● V.A. "The Goldwax Story vol. 3" [KENT CDKEND 335]

Otis Rush - Take A Look Behind @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=oTTGvUQn-8E


当時購入した LP のほとんどは売り払ってしまったが,その後も P-Vine 盤の CD には,たいへんお世話になっている m(_ _)m
手持ちの CD をざっと数えてみたら,『Blues & Soul Records』誌の付録 CD も含めると,200枚以上あった。


本書の p.16 には,↓ のような記述がある。
 「(前略) とりわけ,数十年後にオバマが引用することになるサム・クックというシンガーこそ,自分の音楽ライフ,仕事,人生の大きな出発点であった。RCA というメジャー・レコード会社に属しながら,独立精神の旺盛だったサム。彼がこの世から去って10年ほど経ったころ,のめりこんだ音楽を軸に小さいながら起業したのもサムの生き方,精神性が背中を押してくれたのだと感慨深く思い起こす。」
立ち上げた会社を Blues Interactions と名付けるくらいなので,日暮泰文さんには「ブルース」のイメージが強いが,彼が Sam Cooke から受けた影響の大きさは,↓ に収録されている 「悠久の川の流れにこだまする歌」と題された解説を読むと,さらによく分かる。
□ ダニエル ウルフ 『Mr.Soul サム・クック』 石田泰子・加藤千明 訳,ブルース・インターアクションズ 刊

極端に言えば,日暮泰文という人間が Sam Cooke というシンガーに出会っていなければ,P-Vine というレーベルは存在せず,日本における「黒人音楽」の普及は,かなり遅れていたかも・・・?


同友館という出版社の YOU GOTTA BE Series という「インディペンデントな仕事と生き方の発見ノート」のシリーズの一冊。「黒人音楽愛好家」以外にも「これから起業しようとしている方、中小企業の経営者の方」などを対象にしているらしい。
最近話題の iPad や iPhone,iPod touch でも読めるように,デジタル書籍としても売り出されている。
http://itunes.apple.com/jp/app/id395479633?mt=8

P-Vine からリリースされた LP/CD に愛着を持っている「黒人音楽愛好家」にとっては非常におもしろい本だとは思うが,その他の起業家や中小企業経営者にとって,帯に大きく表示されている「非メインストリームに生きよ」という言葉は,この数年で「死語」になりつつあるような気がする。オバマという黒人(非白人) が大統領になり,自民党政権に代表されるような過去の「体制」が崩壊した現在では,「メインストリーム」そのものがあやふやな存在になってしまっているのではないか?


本書の解説(高地明) 中に,P-Vine のレコード店頭配布用のカタログについて,「根底に極力廃盤にはしたくない,という気持ちが強くあって,基本アイテムから,かなりのマニアックなものまで,常に市場にあってこそ,新たなファンを生みながらその音楽が認識されていく,それがレコード会社の責任である,という考えである。」 と書かれていた。
持っているという権利を主張するだけで,その音源の多くを封印したまま,手垢のついた同じ音源を手を変え品を変え形を変えて売りつけるだけの悪徳レーベルに読ませてやりたい名言ではないか。

2010年10月24日 10時25分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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