ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2010年10月18日(月)
Solomon Burke "If You Need Me"
Solomon Burke "If You Need Me" [Sequel RSA CD 860]

1. If You Need Me [1963, R&B Singles: 2, Hot 100: 37]
2. Words
3. Stupidity
4. Go on Back to Him
5. I Said I Was Sorry
6. It's All Right [Singular 1314] -1959
7. Home in Your Heart
8. I Really Don't Want to Know [1962, Hot 100: 93]
9. You Can Make It If You Try
10. Send Me Some Loving
11. This Little Ring [Singular 1812] -1960
12. Tonight My Heart She Is Crying

1963年にリリースされた Solomon Burke の Atlantic での2nd アルバム。
6. 11. は,Singular からリリースされていたシングルを Atlantic が買い取った曲。それ以外は,Bert Berns がプロデュースした作品。アレンジャーとしてクレジットされているのは,Bert Berns(7.8.9.12.), Klaus Ogerman(2. 4. 5.), Gary Sherman(1.)。

ヒットした 'If You Need Me' が,Wilson Pickett と競作になったいきさつについては,やはり ↓ の 「第2章 キング・ソロモン:流浪の王」 がくわしい。
■ 『スウィート・ソウル・ミュージック』(ピーター・ギャラルニック 著,新井崇嗣 訳,シンコー・ミュージック 刊)

Rolling Stones のカバーでは,ミックが Solomon Burke のボーカルをなぞったような歌い方をしているので,Solomon のバージョンの方が耳に馴染んでいるが,Wilson Pickett の歌[1963, R&B Singles: 30, Hot 100: 64] も素晴らしい。Funk Brothers が演奏している,彼のバージョンは ↓ などに収録されている。
● Wilson Pickett "Funky Midnight Mover: The Atlantic Studio Recordings 1962-1978 (6 CDs)" [Rhino RHM2 07753]
● Wilson Pickett "A Man And A Half (2 CDs)" [ATLANTIC/RHINO R2 70287] -1992
◎ Wilson Pickett "If You Need Me" [Double L/Vivid VSCD 080] -1999

if you need me - wilson pickett @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=vnK4k_EnXSo
solomon burke - if you need me (1963) @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=osfd8PasOtg

2つのバージョンを聴き比べていると,ある曲がヒットするかどうかは,曲そのものの出来よりも,レーベルの力関係やプロモーション能力の差によるのではないかという気がしてくる。


'You Can Make It If You Try' も,Rolling Stones がカバーしている曲。オリジナルは,Gene Allison のヒット[1958, R&B Singles: 3, Hot 100: 36] だが,ストーンズが参考にしたのは,Solomon Burke のバージョンのはず。

'Send Me Some Loving' のオリジナルは,Little Richard のヒット[1957, R&B Singles: 3, Hot 100: 54]。
当時,チトリン・サーキットで Solomon Burke と共演することもあった Sam Cooke は,このカバーを聴いて,もっとソフトなアレンジで歌ったらヒットするはずだと考えたのかもしれない。Sam のバージョンは同じ1963年にリリースされ,Little Richard 以上のヒット[R&B Singles: 2, Hot 100: 13] を記録している。

Atlantic 時代の Solomon Burke のベスト編集盤として最もオススメなのが,収録曲数も多く録音データなどのライナーも充実している ↓ の2枚組。
◎ Solomon Burke "Home In Your Heart (2 CDs)" [MMG AMCY-405] -1992
↑ のアルバム・タイトルとして採用されている 'Home In Your Heart' は,後に Otis Redding がカバーするほど,よくできたソウル・ナンバーなのに,シングルとしてリリースされたときにはヒットしていない。Jerry Wexler がプロモーションの予算をケチったのだろうか・・・(^_^;)

'I Really Don't Want to Know' は,日本でも 『知りたくないの』 というタイトルで1967年に大ヒット(菅原洋一) した曲。こういうスローなカントリー調のバラードでも Solomon Burke の歌の上手さは抜群で,2006年に Buddy Miller がプロデュースしたアルバム ↓ でも全く衰えていなかった。
◎ Solomon Burke "Nashville" [Shout! Factory 826663] -2006

2010年10月18日 21時35分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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