年末から年始にかけて嵌まっていたのが,この Harry Connick, Jr.。
きっかけは,↓に収録されていた "City Beneath The Sea"。
◎ Various Artists "Hurricane Relief-Come Together Now (2 CDs)" [Habitat CCD2-2311-2]
すでに同じチャリティ・アルバムの "A Celebration Of New Orleans Music" で "Good To Be Home" という曲を聴いてはいたが,そちらが完全な Jazz であるのに対して,この "City Beneath The Sea" は,コロコロとよく転がる N.O.スタイルのピアノがフィーチャーされてはいても,シンプルで落ち着いたリズムのロック風で,その2つの曲の間のギャップに興味を持ち,AMG などで調べてみるとピアノの師匠として Ellis Marsalis に加えて James Booker の名前が挙げられており,Dr.John や Johnny Adams とデュエットした曲があったり,Meters のリズム・セクションが参加しているアルバムもあった。
その N.O.ファンクっぽい CD だけでも聴いてみたいと思って中古ショップをのぞいてみると,ブックオフの \750以下のコーナーで,それも \250 のものがかなり見つかり,手当たり次第に買っていたら,あっという間にコレ↓だけ集まった。
◎ "Harry Connick, Jr." [Columbia CK 40702]
◎ "20" [Columbia CK 44369]
◎ "When Harry Met Sally…" [Columbia CK 45319]
◎ "Lofty's Roach Souffle" [CBS/Sony CSCS5194]
◎ "We Are In Love" [CBS/Sony CSCS 5195]
◎ "Blue Light, Red Light" [Sony SRCS 5603]
◎ "25" [Columbia CK 53172]
◎ "Eleven" [Sony SRCS 6581]
◎ "Swing Time" [SONY SRCS 5910]
◎ "When My Heart Finds Christmas" [Columbia CK 57550]
◎ "She" [Columbia CK 64376]
◎ "Star Turtle" [Columbia CK 67575]
◎ "To See You" [Columbia CK 68787]
◎ "Come By Me" [SME SRCS 8960]
◎ "30" [Columbia CK 69794]
◎ "Other Hours: Connick on Piano 1" [Marsalis Music/Rounder 116 613 304-2]
日本独自編集のベスト盤 "Swing Time" と比較的新しい "Other Hours" 以外は全て \1K 以下で,半分以上が \250 で入手できた。
これほど安価で中古市場に出回っているということは,それだけ質の悪い音楽なのかというと,決してそんなことはなく,おそらく,ソロやトリオでのジャズ・ピアニストとしての Harry Connick, Jr. のファンと,ビッグバンドやスモールコンボをバックにスタンダードを歌うシンガーとしてのファンには一致しない部分が多いということだと思われる。
そして,どちらのファンにも N.O.ファンクのアルバムは相手にしてもらっていないようだ。個人的には "She" という,George Porter, Jr. や Joseph "Zigaboo" Modeliste が参加している CD がいちばん気に入っているのに・・・(^_^;)
この Harry Connick, Jr. という男は,ピアノや歌が上手い上にハンサムで,育ち(両親ともに弁護士かつレコード店のオーナー)もよく,インタビューした評論家たちの解説を読むと性格もよさそうなのに加えて,シリアスな演技をこなす映画俳優でもあるという,身近にいれば絶対に友達にはしたくないというタイプの人間。
こういうのと付き合っていると劣等感にさいなまれて,生きて行くのがいやになりそう。
昔は,こういう「憧れの存在」は必ず年上で,自分もいつかは・・・と考えていたのものだが・・・(^_^;)
ジャンルとしての Jazz の世界に深入りするつもりはないのだけれども,この Harry Connick, Jr. に関しては,最近の作品も聴いてみたいと思っている,今日このごろであります。
|
2006年1月31日 21時22分
|
記事へ |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
|
Past MUSIC in 2006 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/242/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
The Sensational Nightingales "The Best Of The Sensational Nightingales" [MCA MCAD-22044]
1. Morning Train 2. To The End 3. Burying Ground 4. A Closer Walk With Thee 5. Standing In The Judgment 6. What Would You Give 7. Never Said A Word 8. I Want To Go 9. Don't Put Off Today 10. New Jerusalem 11. The Storm Is Passing 12. Prayed Too Late
Wilson Pickett が数多くのロック・シンガーに影響を与えたのと同じように,その Wilson Pickett をはじめとするシャウターたちの原型となったのが,この The Sensational Nightingales のリード・シンガーであった Julius Cheeks。
その全盛期の録音が収められた単独アルバムがこの1枚だけというのは寂しい限り。
今年は,Acrobat Music というレーベルあたりで,Peacock 時代の全曲集が発売されることを期待したいが・・・(^_^;)
http://www.acrobatmusic.net/id18.html
一時,Soul Stirrers に在籍したこともあり,"All Right Now" という曲を録音していて,"The Complete Specialty Recordings (3 CDs)" なら,その3つのテイクをまとめて聴くことができる。
「サム・クックに,激しい歌い方をするようにさせたのは,わたし(Julius Cheeks)だよ。わたしが彼に初めてのシャウトをさせた。・・・」(『ゴスペル・サウンド』アンソニー・ヘイルバット著) というエピソードはあまりにも有名。
|
2006年1月30日 23時44分
|
記事へ |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
|
Past MUSIC in 2006 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/241/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
Wilson Pickett "A Man And A Half (2 CDs)" [ATLANTIC/RHINO R2 70287]
[Disc 1]
1. I Found A Love (The Falcons & Band) 2. Let Me Be Your Boy 3. If You Need Me 4. It's Too Late 5. I'm Gonna Cry (Cry Baby) 6. Come Home Baby 7. In The Midnight Hour
8. Don't Fight It
9. I'm Not Tired 10. That's A Man's Way 11. 634-5789 (Soulsville, U.S.A.) 12. Ninety-Nine And A Half (Won't Do) 13. Land Of 1000 Dances 14. Mustang Sally 15. Three-Time Loser 16. Everybody Needs Somebody to Love 17. Soul Dance Number Three 18. You Can't Stand Alone 19. Funky Broadway
20. I'm In Love 21. Stagger Lee 22. Jealous Love 23. I've Come A Long Way
24. In The Midnight Hour (Live & Burnin')
[Disc 2]
1. I'm A Midnight Mover 2. I Found A True Love 3. She's Looking Good 4. A Man And A Half 5. Hey Jude 6. Mini-Skirt Minnie 7. Toe Hold 8. Hey Joe 9. You Keep Me Hangin' On 10. She Said Yes
11. Cole, Cooke & Redding
12. Sugar Sugar 13. Get Me Back On Time, Engine Number 9 14. Don't Let The Green Grass Fool You 15. Don't Knock My Love -Pt. I 16. Call My Name, I'll Be There 17. Fire And Water 18. (Your Love Has Brought Me) A Mighty Long Way 19. Funk Factory
20. Funky Broadway (Live In Ghana)
Wilson Pickett のライブ録音と言えば RCA 時代の "Live In Japan" くらいしかなく,それも CD 化されていないが,このベスト盤には2曲だけだけれども '65年の "In The Midnight Hour" と '71年の "Funky Broadway" のライブが収録されている。
特に '65年のほうは8分もあって,MG's がバックを務めている名演・名唱。
M.C. として Wilson Pickett と掛け合いもしている Magnificent Montague は,Sam Cooke の DVD "LEGEND" 中のインタビューで,Sam がアフロ・アメリカンの歴史に非常に興味を持っていた読書家だったことを証言していた人物。
'71年のライブは,去年 DVD として発売された "Soul To Soul" と同じコンサートの録音。
その DVD は見ていないが,この CD では Personnel unknown. となっていて,やはり MG's のバッキングに比べると聴き劣りが・・・(^_^;)
感動的な "Cole, Cooke & Redding" が CD 化されているのはこのベスト盤だけのようで,その点でも貴重。
Atlantic での最初のアルバムに入っていた "Don't Fight It" は,このベスト盤では Previously unreleased unedited single version. が収録されている。
Pickett / Cropper 作の,Sam Cooke のとは別の曲だが,中盤のブレイクで聴けるドラムのフレーズは "Shake" のサワリのような・・・?
|
2006年1月30日 23時06分
|
記事へ |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
|
Past MUSIC in 2006 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/240/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2006年1月29日 21時48分
|
記事へ |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
|
CHEAP TALK |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/239/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
Sam Cooke "The Sam Cooke Collection - 20 Golden Greats" [DEJA VU DVCD 2095]
1. *Cupid
2. +Twisting The Night Away
3. +When I Fall In Love
4. I'll Come Running Back To You
5. +The Best Things In Life Are Free
6. +Frankie And Johnny
7. Forever
8. *Somebody Have Mercy
9. +The Little Light Of Mine
10. +Blowin' In The Wind
11. *Chain Gang
12. That's All I Need To Know
13. *Feel It
14. *It's All Right
15. *For Sentimental Reasons
16. *Having A Party
17. +Nobody Knows When You're Down And Out
18. I Don't Want To Cry
19. Lovable
20. +Tennessee Waltz
曲目だけを見れば何の変哲もない編集盤のようだが,この CD には何と Harlem Square と Copa のライブが混在して収録されている。
* が Harlem Square,+ が Copa でのライブ録音。
ライブ以外の収録曲は Specialty 時代のポップ録音なのだけれども,どうせならゴスペル・ライブを収録してしまえば,もっとおもしろいアルバムになったのに・・・(^_^;)
○P 1987 DEJA VU DISTR. Made in Switzerland というクレジットがある CD。
珍しい曲が入っているわけでもなく音質も悪いので,あまり積極的にお勧めできるアルバムではないが,コレを聴いていると,Harlem Square と Copa でのライブを比べて「コッチが本物で,アッチは・・・」というような風説が間違っていることに気付いてもらえるはず。
|
2006年1月28日 09時34分
|
記事へ |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
|
CDs of Sam Cooke |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/238/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
Sam Cooke "One Night Stand / Sam Cooke Live At The Harlem Square Club" [RCA/BMG BVCM-37671]
無事に日本盤が発売され,もちろん「音飛び」は解消されていた。
米盤とのちがいは,以下の通り。
英文ライナーの日本語訳,歌詞および語り部分のディクテーション('85年版の日本盤に付属していたものの流用なので,一部欠落あり),さらに鈴木啓志氏の解説が掲載されたブックレットが付いている。
デジパック仕様ではなく,一般的なプラスチックのケースになっている。
そのほか,ライナーなどに表示されている各トラックの時間も一部変更されていたが,それでもまだ Real Player で表示される数値と異なっているトラックがあるのはなぜ・・・?
これで,オリジナルの '85年版,ボックスセット収録の '00年版,今回の '05年版と,3つのバージョンがそろったわけだが,聴き比べてみると,音質の差以外にも,いくつかの相違点がある。
30秒ほどだが King Curtis の "Soul Twist" が収録されているのは,'05年版だけ。
その直後の M.C. の冒頭部 'Thank you very kindly.' が,'00年版ではカット。
"Cupid" のイントロ中で,Sam Cooke がメロディーをハミングしている部分が,'85年版ではカット。
"Having A Party" の後半,語り部分の一部が,'85年版ではカット。
同じく "Having A Party" で,フェイドアウトせずに最後まで完全に収録されているのは,'00年版だけ。
その他,各トラックの区切りの位置が微妙にずれているところもあったりするので,聴き比べてみるとけっこうおもしろい。
また,'00年版は,今回とは別のチームがリミックスの作業をしているため,左右の振り分けに微妙な違いがあるし,オーディエンスの反応が控えめに収録されているので,ライブそのものの印象がかなり異なって聴こえる。
今回のリマスター盤を改めてじっくりと聴いてみると,音質の改善はあっても,やはり Sam Cooke の声の調子はもうひとつのように思う。少なくとも万全の状態ではなかったのではないか。煙草の吸い過ぎか,酒を飲み過ぎたのか・・・(^_^;)
少しかすれ気味でハスキーであることも Sam の声の特長ではあっても,ちょっと荒れ過ぎている。
曲の途中でオーディエンスを煽って,コーラスに参加させようとしているのも,声が伸びないことをごまかすための苦肉の策・・・と聴こえなくもない。もっとも,それが「怪我の巧妙」となって雰囲気を盛り上げていることは間違いないのだが,・・・。
もちろん,そんな感想を持つのは,冷静な耳で落ち着いた状態で聴いた上での話であって,このアルバムを聴くときには,Sam が言っているように,
Don't fight the feeling.
聴いたまま,感じたままの the feeling に抗うな,身も心も任せてしまえ。
Don't fight it. Just feel it.
という,無心の境地で聴くべきだし,そうやって聴けば素晴らしいライブであることは,十二分にわかっているつもり。
ただ,Sam Cooke というシンガーは,道半ばにして倒れてしまったため,この程度のアルバムしか残されていないが,もし生き延びることができていれば,スタジオでもライブでも,もっと偉大な作品を生み出していたにちがいない・・・,そう思わせるような「何か」は,この "One Night Stand" からも感じとれるはず。
|
2006年1月28日 08時11分
|
記事へ |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
|
CDs of Sam Cooke |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/237/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
LIST of CDs [〜2005.12] を更新しました。
更新の作業をぼつぼつとやっている間に,Lou Rawls と Wilson Pickett の訃報が届いた。
Lou Rawls のほうは,未入手だが,Capitol 時代に "Bring It On Home" というタイトルのカバー・アルバム(Muscle Shoals 録音)を出している。
その LP は,「ルー・ロウルズ,サム・クックを歌う」という邦題で日本盤も出ていたらしい。
その収録曲のうちの何曲かは,アンソロジーなどで CD 化されている。
それ以外では,Ray Charles とのデュエットで "That's Where It's At" を歌ったりもしている。
訃報をきっかけに,彼がゴスペルを歌っているアルバムを注文したので,それが届いたら,また改めて紹介したい。
○ Lou Rawls "I'm Blessed"
● Lou Rawls / The Pilgrim Travelers "The Soul-Stirring Gospel Sounds of the Pilgrim Travelers"
Wilson Pickett のほうは,"Bring It On Home To Me" しかカバーしておらず,Sam Cooke よりも Julius Cheeks 師からの影響が大きかったわけだが,Lou Rawls よりはるかに身近な存在のシンガーだっただけに,ちょっと落ち込んでしまった。
涙なくしては聴けない "Back In Your Arms" の収録されたアルバム "Hey Jude" は,Duane Allman が大活躍する曲も含まれていて,今でも愛聴盤。
Bobby Womack と Reggie Young のギターの絡みが絶妙な "I'm In Love" や,その Bobby Womack 作の "People Make The World" なども大好きだった。
Atlantic 時代のアルバムの中で,なぜか1枚だけ CD 化が遅れていた "Midnight Mover" がやっと発売されたというのに・・・(T_T)
お二人の冥福をお祈りしたい。 R. I. P.
|
2006年1月21日 11時22分
|
記事へ |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
|
CHEAP TALK |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/236/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2006年1月3日 08時29分
|
記事へ |
コメント(1) |
トラックバック(1) |
|
BEST 10 CDs in 2005 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/235/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません