ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2011年04月30日(土)
Lucinda Williams "BLESSED"
Lucinda Williams "BLESSED [Deluxe Edition] (2 CDs)" [Lost Highway B0015240-02]

DISC I:
1. Buttercup 2. I Don't Know How You're Livin' 3. Copenhagen 4. Born To Be Loved 5. Seeing Black 6. Soldier's Song 7. Blessed 8. Sweet Love 9. Ugly Truth 10. Convince Me 11. Awakening 12. Kiss Like Your Kiss

Disc II: [The Kitchen Tapes] 1.〜 12. (same title)

Lucinda Williams の新作。
このブログのテーマである Rock'n'Soul & Blues + Country をそのまま具現したような内容のアルバム。収録曲一つ一つの印象はさまざまだが,アルバム全体の印象は,前々作 "West" ほどソフトではなく,前作 "Little Honey" ほどハードではない・・・つまり,要するに,ちょうどよい・・・(^^♪
タイトル曲の 'Blessed' を聴いていて連想したのは,Rolling Stones 'You Can't Always Get What You Want',それも,ロニー加入後の "Love You Live" バージョン。
● "West (+2)" [Lost Highway UCCU-1146] -2007
● "Little Honey" [Lost Highway B0011434-02] -2008

昨年の R'n'S & B + C 大賞 は,Holmes Brothers "Feed My Soul" だったけれども,六十過ぎの爺さんたちの歌や演奏より,もう若くないとはいえ女性の歌のほうが色気があっていい・・・(^_^;)

同じタイトルで,CD1枚(Disc I のみ) だけのもの,2枚組,2枚組+LP という3種類のアルバムがリリースされていて,手元にあるのは CD 2枚組のバージョン。2枚目には1枚目と同じ曲順で Lucinda Williams のギターのみによる弾き語りが収録されている。美しい女性はやっぱりスッピンもきれいで,味わい深い。
彼女のサイトによると,ジャケットの写真にもいろいろなバージョンがあるらしい。
http://www.lucindawilliams.com/index.php
Youtube には,そのジャケ写のメイキング映像が数種類アップされている。残念ながら,ぼくの貧弱なリスニング力では十分理解できたとは思えないが,それでも 'BLESSED' という言葉の持つ深い意味が感じ取れるような気はした。

1曲目のタイトルになっている 'Buttercup' は,植物のキンポウゲのことだが,ほかにもいろいろな意味があり,かなりエロチックなものもある。ミステリーで毒殺によく用いられるトリカブトもキンポウゲ科なのだそうだ。

2011年4月30日 09時17分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2011年04月15日(金)
'We Had It All'
一昨年から FAME の倉庫がリイシュー・レーベルとして定評のある英 ace/KENT に開放され,その発掘の成果として ↓ のようなアルバムのリリースがあり,一部のマニアを狂喜させたのは記憶に新しいところだが・・・
● Jimmy Hughes "Steal Away: the early Fame recordings" [Vee-Jay/Kent CDKEND 324] -2009
● Jimmy Hughes "Why Not Tonight?: the Fame recordings Vol.2" [Atlantic/Kent CDKEND 331] -2010

Jimmy Hughes に続いて,Candi Staton の CD ↓ が,まもなくリリースされるらしい・・・\(^o^)/
○ Candi Staton "Evidence: Complete Fame Records Masters (2 CDs)" [Kent CDKEN2 353]

ディスクユニオンの情報 によると,「彼女がFAMEに残した全48曲を収録。内、初CD化曲が22曲、そしてその中には未発表音源が12曲も収録されている」そうだ。
その「未発表曲」の1つだと思われるが,トラック・リストの最後には 'We Had It All' というタイトルが・・・。
ライターのクレジットは不明なので断定が出来ないけれども,おそらく Donnie Fritts と Troy Seals が共作した,あの 'We Had It All' に間違いないだろう
<6月13日 追記> 現物で確認できた。Recorded March 1974 というクレジットがある。

カントリーやロック,ソウルなどというジャンルを超えて歌われている名曲の一つ。

だれのどのバージョンが好きかは人それぞれだろうが,個人的には,やっぱりキース。残念ながら ブートのみ だが,ありがたいことに Youtube にアップされている。
Keith Richards -We Had It All @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=mTgnX4LV1gU


歌われている内容は,具体的には男女間の話ではあるけれども,生きて行くこと,生き続けるということは,何かを失い続けることでもあるのだ・・・というのが,個人的な解釈。失くしてしまった大切なものに思いをはせ,嘆き悲しむことが必要なときもあるのだ・・・。

キースがこの曲を歌ったオフィシャルなリリースとしては, Willie Nelson とのデュエットがある。
◎ Willie Nelson & Friends "Outlaws And Angels" [Lost Highway B0002794-02] -2004
Keith Richards & Willie Nelson - We Had It All - Live '04 @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=CzMpHL_WnCo

↑ の映像ではカットされているが,CD では演奏を始める前に,キースは ↓ の Dobie Gray で,この曲を聴いたと言っている。
◎ Dobie Gray "Drift Away / Loving Arms (+3)" [Raven RVCD-337] -2011
● Dobie Gray "The Soulful Sound of Dobie Gray" [SPECTRUM HMNCD 022] -1997
● Dobie Gray "Diamond Cuts" [Dobie Gray 4] -2000
↑ の再録バージョンも悪くない。

共作者の一人である Donnie Fritts のバージョンもあるが・・・
● Donnie Fritts "Prone To Lean" [east west japan AMCY-2605] -1974
Donnie Fritts - We Had It All @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=iQXId-I7IlQ

 久しぶりに聴いて,やっぱり,代わりにオレに歌わせろ・・・と思ってしまった。キースのヘタウマなボーカルに比べると,ヘタヘタにしか聞こえない・・・と思うが,さほど変わらないかも・・・(^_^;)
● Donnie Fritts "Everybody's Got a Song" [Oh Boy OBR-017CD] -1997
 20年以上経った再録バージョンでも,歌唱力はたいして・・・(^_^;)
◎ "An Evening with Donnie Fritts and the Decoys (CD+DVD)" [Vivid Sound RATCD-4292] -2010
↑ 来日時のパフォーマンスも CD/DVD で残されているが,リリースまで時間がかかった割には編集がお粗末なのが玉に瑕・・・(^_^;)
2011年1月のステージも Youtube にあった。
Donnie Fritts, We Had It All @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=1RssWuIF38A


この曲のいろいろなバージョンの中で,シングルカットされてヒット・チャートに登場したのは,↓ だけ・・・?
◎ Waylon Jennings "Honky Tonk Heroes" [Buddha 7446599619 2] -1999
 1973年のリリース。Country Singles で28位。
Waylon Jennings - We Had It All @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=orhFwc5JNks


ソウル・ファン向けには,↓ のカバーがある。
◎ James Govan "I'm In Need" [Over-Easy/Overture 30020-2] -1996
● Sandra Wright / James Govan "The Broadway Sound Sessions" [Soulscape SSCD 7007] -2007

Tina Turner も,おそらく Ike と別れた後のソロ・プロジェクトの一つだと思われるが,カントリー・ナンバーばかりをカバーしたアルバムで歌っている。
◎ Tina Turner "Stand By Your Man" [Starlite CDS 51006] -1988
Tina Turner-We Had It All @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=EHXNh1Lx6EM


ほかに,手持ちの CD では,↓ のようなシンガーがカバーしている。
◎ Rita Coolidge "Fall Into Spring" [A&M UICY-94194] -2009
● B.J. Thomas "More Greatest Hits" [Varese Sarabande VSD-5609] -1995

来日時に Donnie Fritts が話していたように,Ray Charles や Bob Dylan も歌っているが・・・
○ Ray Charles "Complete Country & Western Recordings 1959-1986 (4 CDs)" [Rhino / Wea ]
 Ray のバージョンは,↑ のボックス・セットでしか CD 化されておらず,ちょっと手が出ない。

Dylan については,ライブでのレパートリーとして歌われたことがあるだけで,公式なスタジオ録音はない・・・?
以前,Youtube にアップされていたのを見たような記憶もあるが,今は見当たらない。


Youtube には,↓ のようなシンガーのバージョンもアップされていた。

Dolly Parton - We Had It All @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=5e6IBybfpas


We Had it All - Conway Twitty @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=xyFA2EimZiU
2011年4月15日 20時15分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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2011年04月03日(日)
Sir Lattimore Brown "Soul Survivor"
Sir Lattimore Brown "Soul Survivor" [Real Thing RTM EP109]

1. Pain In My Heart
2. The Itch (5:49)
3. The Itch part 1 (2:49)
4. The Itch part 2 (3:30)

月が変わったので気持ちを切り替えて・・・というわけには,なかなか・・・。
毎年この時期は憂鬱になることが多いのだけれども,今年は,私的には久しぶりに「入試」の心配をしなくてもよくなった以外は公私共に先が見えない,読めない状況が深まるばかり・・・。
細君の実家が仙台の百貨店に出店していて,たまたま地震直後の日曜日にその店員の女性と電話で話をすることができ(家庭の電話はなかなかつながらないが,百貨店の電話はすぐに使えるようになったそうだ),その後ほぼ毎日ファックスで送られてくる日報を読むと,地震のみによる被害についてはかなり復旧が進んでいるらしい。
このブログにも仙台や盛岡,山形などからアクセスしてくれるユーザーがでてきた。'hall of fame al green change is gonna come','janis joplin classics','fame records 6409' というキーワードから地震の影響はうかがえないが・・・。


前置きが長くなってしまったけれども「悪い知らせ」は重なるもので,Lattimore Brown が先月,交通事故で亡くなったそうだ。
R.I.P. SIR LATTIMORE BROWN
http://sirlattimorebrown.com/


表題の CD は,Sir Lattimore Brown が再発見後に新たに録音し,リリースしたシングル。
'Pain In My Heart' はもちろん,Irma Thomas "Ruler Of My Heart" を改作した Otis Redding の曲。
'The Itch' は,Keb' Mo' というブルース・シンガーのアルバム "Suitcase"(2006) に収録されていた曲らしい。
3. と 4. はおそらく,シングル盤用に 2.を分割したものと思われるが,アナログでもリリースされていたのだろうか?
日アマゾンでは,CD は品切れ状態だが MP3 ダウンロードで入手可能。

1975年にリリースされたシングル[Ace 3012] を最後に,'80 年代には死亡説も流れた Lattimore Brown が生きていたという話を聞いたときは素直にうれしかったが,最後のシングル の時点で歌唱力はかなり衰えていたので,今回の新作も余程のマニア以外にはオススメできるような内容ではない。
プロデュースは,Slim Harpo や Earl Gaines,Joe Simon,Z.Z. Hill を手がけたこともあるベテランで,Sound Stage 7 時代からの知り合い(再発見時に電話で本人確認をした人物) だった Bob Wilson で,録音も Royal Recording Studio, Memphis で Boo Mitchell(Willie Mitchell の息子?) がエンジニアを担当し,ミュージシャンには Steve Potts などおなじみの名前もあるのだが・・・。


全盛期の Lattimore Brown の楽曲もかなり MP3 化が進んでいて,収録曲をチェックしていると,'The Man Next Door' という,↓ の CD には収録されていない曲があった。
● Lattimore Brown, Sir "Little Box Of Tricks" [AIM 1507] -2006
● Lattimore Brown, Sir "Nobody Has To Tell Me" [Soulscape SSCD7018] -2009

過去に CD 化された Lattimore Brown の楽曲にはないが,サンプルを聞くとどこかで聞いたような気もする・・・ということで,たまっていたクーポンを利用して購入してみると,聞いたことがあるように思ったのも当然で,Percy Milem 'Crying Baby Baby Baby' [Goldwax 315] のカバー。
ネットで検索してみると,どうやら iTunes で初めて公表された・・・?
the "B" side: Percy Milem - Crying Baby Baby Baby (Goldwax 315)
http://redkelly.blogspot.com/2009/06/percy-milem-crying-baby-baby-baby.html


Sound Stage 7 時代の未発表曲らしいけれども,この時代の作品が悪いわけがなく,惚れ惚れするような歌いっぷり。
Lattimore Brown が亡くなったのは残念だったが,その「悪い知らせ」がなければこの未発表曲に気が付かなかっただろうと考えると,一面では「良い知らせ」だったかも・・・(^_^;)
2011年4月3日 11時26分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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