ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2011年01月13日(木)
My BEST 10 CDs in 2010
年が明けてしまったが,2010年に入手した2010年リリースの CD(○P 2010 の表示のあるリイシュー,編集盤も含む) のうち,My BEST 10CDs in 2010 は,以下の通り。
新作で未紹介のものが多いけれども,それらは,Penn/Oldham の作品集の収録曲を紹介する記事 がなければ,昨年中に取り上げる予定だった・・・(^_^;)

● Aaron Neville "I Know I've Been Changed" [tell it 5 09960 651020]

Bryan Ferry "Olympia" [Virgin TOCP-66971]
 Roxy Music "Avalon" を聴いて,「彼(Bryan Ferry) がちょっと大人になった」と思った浅川マキは,このアルバムを聴いたら,どんな感想を抱くだろう・・・? 「アンタも老けたわねぇ」か・・・(^_^;)

Holmes Brothers, The "Feed My Soul" [Alligator ALCD 4933]
 平均年齢が約68歳(ストーンズもほぼ同じ) の爺さんたちの新作。Gospel をルーツに持ち,Rock'n'Soul & Blues + Country を体現しているようなバンド。

Ronnie Wood "I Feel Like Playing (+2)" [Ward/eagle VQCD-10201]
 ストーンズ関連の CD・DVD のリイシューやキースのベスト盤なども含めて,ストーンズ・ファミリーを代表して選出。女癖の悪いアル中でも,その気になって,やれば出来る・・・(^_^;)

Solomon Burke & De Dijk "Hold On Tight" [Universal 273288-1]
 今のところは,これが本当の「遺作」ということになる。アメリカでアフリカとヨーロッパが出会って生まれたソウル・ミュージックが,ヨーロッパにもどって先祖返りしたような曲も含まれている。最後まで前進することを止めなかった Solomon Burke は,本当に偉大なシンガーだった。 May he rest in peace.

以上が新作で,以下はリイシュー。
● Otis Redding "Live on the Sunset Strip (2 CDs)" [Stax STX-32046]

● Sam Cooke "The Keen Records Story (3 CDs)" [Not Now NOT3CD037]
 MP3 アルバム "100 Greatest Hits (Amazon Edition)" に全曲含まれているが・・・(^_^;)

● Spencer Wiggins "Feed The Flame: The FAME and XL Recordings" [KENT CDKEND 340]

● V.A. "The Bert Berns Story: Mr Success Vol. Two 1964-1967" [ace CDCHD 1251]
 昨年も,Goldwax 関連など貴重な音源を発掘・編集してリリースしてくれた英 ace/Kent の仕事を代表して選出。ライナーノートも労作が多く,この CD のブックレットには,Mike Stoller, Bert Berns, Jerry Leiber, Phil Spector たちと Sam Cooke がいっしょに写っている写真が掲載されていた。

● 浅川マキ "Long Good-bye (2 CDs)" [EMI TOCT 26998-99]
 もうすぐ一周忌・・・R.I.P. そして,待望の紙ジャケによるリイシューが始まる。マキさんが存命していれば CD 化など全く考えられなかったことを思うと,複雑な気持ちにはなるが・・・(^_^;)
2011年1月13日 20時20分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2010年11月14日(日)
Aaron Neville "I Know I've Been Changed"
Aaron Neville "I Know I've Been Changed" [tell it 5 09960 651020]

1. Stand By Me 2. I Know I've Been Changed 3. I Done Made Up My Mind 4. I Am A Pilgrim 5. Don't Let Him Ride 6. You've Got To Move 7. Oh Freedom 8. Tell Me What Kind Of Man Jesus Is 9. Live So God Can Use You 10. Meetin At The Building 11. I'm So Glad (Trouble Don't Last) 12. There's A God Somewhere

Aaron Neville は,聖と俗の境界に立って絶妙なバランスをとりながら活躍を続けているという意味で,Sam Cooke のスピリットを現代に継承する,最右翼のシンガー。

最初にこのアルバムのトラック・リストを見たとき,'Stand By Me' があったので,てっきり過去の作品を寄せ集めた編集盤かと思ったが,ちがった。
ちなみに Ben E.King 版の 'Stand By Me' のカバーは,↓ に収録されている。
● Aaron Neville "Bring It On Home... The Soul Classics" [Burgundy 82876 85489 2] -2006
↑ のアルバムの邦題『ソウル・クラシックを歌う』にならうと,今回の新作は『ゴスペル・クラシックを歌う』ということになる。

Aaron Neville - I Know I've Been Changed (EPK) @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=rru1BQrizM0


この Aaron Neville の新作をプロデュースしたのは,Joe Henry 。
Musicians としてクレジットされているのは,
Allen Toussaint - piano
Chris Bruce - accoustic and electric guitar
Greg Leisz - Dobro and Weissenborn
Patric Warren - keyboards
David Piltch - upright and electric bass
Jay Bellerose - drums and percussion
ドラムとベースの二人とギターの Chris Bruce は,Solomon Burke "Don't Give Up On Me" と同じメンバー。
もう一人のギター Greg Leisz とキーボードは,Joe Henry のソロ・アルバムでよく見かける名前。
ピアノの Allen Toussaint と Joe Henry は,↓ 以来の付き合い。
◎ V.A. "I Believe To My Soul" [Rhino/W. S./H.M. 8122-73189-2] -2005
◎ V.A. "Our New Orleans 2005" [NONESUCH 79934-2] -2005
 1. Yes We Can 15. Tipitina And Me
◎ Elvis Costello & Allen Toussaint "The River In Reverse (+DVD)" [Verve Forecast UCCB-9011] -2006
◎ Allen Toussaint "The Bright Mississippi (+2)" [Nonesuch WPCR-13336] -2009
 昨年リリースされた ↑ は,Allen Toussaint と Joe Henry が,がっぷり四つに組んだ力作だった。
その Allen Toussaint と Aaron Neville は,Aaron のデビュー作 'Over You'(produced by Allen Toussaint, R&B Singles: 21, 1960) 以来だから,50年にもおよぶ付き合いということになる。二人は,音楽上だけでなく New Orleans Artists Against Hunger and Homelessness (NOAAHH)「飢餓とホームレス状態に立ち向かうニューオーリンズのアーティストたち」という慈善団体でも,いっしょに活動している。(p.422 『魂の宿る街ニューオーリンズから -ネヴィル・ブラザーズ自伝- 』 ブルース・インターアクションズ 刊)
Neville Brothers の長兄 Art と Allen Toussaint,そして James Booker は,学校の低学年のころクラスメートだったそうだ。(同書 p.41)

収録されている曲について,ライターのクレジットなどが一切無いのは,Public Domain の Traditional 曲として扱われているから。
ライナーノート(Manica A. Coates) には,"Although the songs in this collection range from the Civil-Rights-era America---spirituals, folk songs, hymns and traditional gospel---they are united in eternal truths, triumphant testimonies, and enduring faith." とある。

1. Stand By Me  もちろん,Ben E. King の曲とは,同名異曲。Stand by 〜 というフレーズを含む曲は,ゴスペルに限らず,いろいろある。ここで,Aaron が歌っているバージョンは,↓ を参考にしているようだが・・・?
◎ The Staple Singers "Swing Low (+5)" [Vee-Jay/P-Vine PCD-4323] -2006
 2. (Trad. arr. R.Staples) -1961
最初のバースのみ,歌詞が似通っているだけで,途中からテンポアップしてくり返されるリフ 'Oh Lord, stand by me.' の部分は,Stapel Singers のバージョンには無い。
Charles Albert Tindley のクレジットがある ↓ のバージョンも,Aaron のバージョン後半のリフは含まれていなかった。
● V.A. "Wade in the Water Vol. 3: African American Gospel: The Pioneering Composers" [Smithonian Foikways SF 40076] -1996

2. I Know I've Been Changed  これは,イントロのギターの音からして,はっきりと Roebuck "Pops" Staples の影響が聴きとれる。
◎ The Staple Singers "Great Day" [Milestone MCD-47028-2] -1975
 18. (Traditional) -1963?

3. I Done Made Up My Mind 9. Live So God Can Use You  は,↓ でも歌われていた。
◎ The Swan Silvertones "1946-1951 (2 CDs)" [Acrobat ADDCD 3004] -2005
 I-3. (Jeter) -1946 II-9. (Nixon) -1950
 Aaron Neville のファルセットは,Claude Jeter ではなく,映画に出演していた Gene Autry とか Roy Rogers などのカントリーのスターからの影響が大きいそうだ。

4. I Am A Pilgrim  ライナー中のインタビューで,Aaron はこの歌を Sam Cooke で聞いたといっているのだが,Sam のバージョンは見当たらない・・・?
◎ The Nitty Gritty Dirt Band "Will The Circle Be Unbroken (2 CDs)" [EMI/Toshiba TOCP-6374] -1990
 II-17. (M. Travis) -1971
 ↑ で,作者としてクレジットされている Merle Travis のカントリー・バージョンが有名らしい。The Byrds "Sweetheart Of The Rodeo" でも歌われていた。↓ にオーソドックスなゴスペル・バージョンもあったが,アレンジが全く違う。
● Golden Gate Quartet, The "Travelin' Shoes" [BLUEBIRD 7863] -1992
 23. (Traditional) -1939

5. Don't Let Him Ride  以前から Wishlist に入ったままの ↓ に Mississippi Nightingales というグループのバージョンが収録されているようだが・・・。
○ V.A. "Fire in My Bones: Raw Rare + Otherworldly African-American Gospel (1944-2007)" [Tompkins Square ]
 歌い出しの部分からは,O.V. Wright 'Dont Let My Baby Ride' を連想してしまった。

6. You've Got To Move  これはもうおなじみの曲で,Rolling Stones によるブルース・バージョンがある。ストーンズがカバーしたのは,Mississippi Fred McDowell だが,微妙に異なる Sam Cooke のセキュラー・バージョンもある曲。
ゴスペルとしては,Lou Rawls も Malaco で録音していた。
◎ Lou Rawls "I'm Blessed" [Malaco MCD 4517] -2001

7. Oh Freedom  ゴスペルとしてよりも,公民権運動の時代に Pete Seeger や Joan Baez が歌ったフォーク・バージョンが有名らしい。ゴスペルとしては,↓ に収録されたバージョンがあった。
● V.A. "Wade in the Water Vol. 1: African American Spirituals: The Concert Tradition" [Smithonian Foikways SF 40076] -1996

8. Tell Me What Kind Of Man Jesus Is  Big Bill Broonzy が録音したフォーク・ブルースで有名らしい。

10. Meetin At The Building  Odetta や Leadbelly が歌っているらしい。

11. I'm So Glad (Trouble Don't Last)  これは,Sam Cooke が歌っているバージョンがある。
● Sam Cooke with The Soul Stirrers "The Complete Specialty Recordings (3 CDs)" [Specialty 3spcd-4437-2]
 II-22. (Crain) -1955

12. There's A God Somewhere  Dorothy Love Coates のバージョンが,美しい。
◎ Dorothy Love Coates "The Best of Dorothy Love Coates & the Original Gospel Harmonettes, Vol. 1-2" [Specialty SPCD-7205-2] -1991
2010年11月14日 20時50分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2010年11月02日(火)
浅川マキ "Long Good-bye"
浅川マキ "Long Good-bye (2 CDs)" [EMI TOCT 26998-99]

Disc I:
1. 夜が明けたら ('70)
2. ちっちゃな時から ('72)
3. 赤い橋 ('72)
4. 放し飼い ('87)
5. あなたなしで ('76)
6. ガソリン・アレイ ('72)
7. それはスポットライトではない ('78)
8. かもめ ('70)
9. 裏窓 ('73)
10. 淋しさには名前がない ('70)
11. 少年 ('72)
12. にぎわい ('72)
13. セント・ジェームス病院 ('73)
14. こころ隠して ('82)
15. こんな風に過ぎて行くのなら ('96)
16. マイ・マン ('82)

Disc II:
1. TOO MUCH MYSTERY ('78)
2. コントロール ('83)
3. めくら花 ('71)
4. ふしあわせという名の猫 ('70)
5. ナイロン・カバーリング ('78)
6. If I'm on the late side ('77)
7. 大砂塵 ('72)
8. Blue Spirit Blues ('72)
9. ちょっと長い関係のブルース ('82)
10. POSSESSION OBSESSION ('86)
11. アメリカの夜 ('86)
12. 朝日樓(朝日のあたる家) ('72)
13. あの娘がくれたブルース ('72)
14. 暗い日曜日 ('78)
15. ジンハウス・ブルース ('71)
16. INTERLUDE ('98)

今年1月17日,公演先の名古屋で亡くなった浅川マキの「オフィシャル・ベストアルバム」。
それぞれの曲が収録されているオリジナル・アルバムは ↓
◎ "浅川マキの世界" -1970
 I-1. 8. 10. II-4.
● "浅川マキ II" -1971
 II-3. 15.
◎ "MAKI LIVE" -1972
 I-2. 3. 6. 11. 12. II-12.
◎ "Blue Spirit Blues" -1972
 II-7. 8. 13.
◎ "裏窓" -1973
 I-9. 13.
● "灯ともし頃" -1976
 I-2.
◎ "流れを渡る" -1977
 II-6.
◎ "浅川マキ ライヴ 夜" -1978
 I-7.
◎ "寂しい日々" -1978
 II-1. 5. 14.
◎ "マイ・マン" -1982
 I-16. II-9.
◎ "CAT NAP" -1982
 I-14.
○ "WHO'S KNOCKING ON MY DOOR" -1983
 II-2.
○ "アメリカの夜" -1986
 II-10. 11.
◎ "こぼれる黄金の砂" -1987
 I-4.
● "こんな風に過ぎて行くのなら" -1996
 I-10.
◎ "闇のなかに置き去りにして" -1998
 II-16.

'70年代の作品が23曲と圧倒的に多く,'80年代は7曲,'90年代は2曲だけ。付属のブックレットに掲載されている,プロデューサー寺本幸司さんのエッセイによると,この選曲は,初代とその次のマネジャーに京大西部講堂コンサート以来浅川マキを支えてきた人物が加わって行われたそうだ。
Disc I は「少し若い世代を意識」した「スタンダード的なもの」,Disc II は「浅川マキに拘りのある方たちのことを考え」た選曲らしい。'80年代以降に浅川マキのファンになった方々には不満の残る選曲かもしれないが,個人的には,満足のできるものだった。「残存しているマスタテープのアナログ的要素を最大限生かすように工夫」したマスタリングが施されていて,天国にいるマキさんも満足しているはず。

Disc I の 5.〜 7. そして 8. かもめ へと続いていくあたりは,やはり目頭が熱くなってくる。
5. あなたなしで (日本語詩:浅川マキ/作曲:Eugene Williams)
 ● Otis Clay "Trying To Live My Life Without You" [Hi/Sony SRCS 6528] -1972
6. ガソリン・アレイ (日本語詩:浅川マキ/作詞・作曲:Rod Stewart, Ron Wood)
 ● Rod Stewart "Reason To Believe: The Complete Mercury Studio Recordings (3 CDs)" [Mercury UICY-1216] -2002
7. それはスポットライトではない (日本語詩:浅川マキ/作詞・作曲:B.Goldberg, G.Goffin)
 ● Bobby Bland "His California Album" [MCA MCAD-10349] -1973
 ● Rod Stewart "Atlantic Crossing [Collector's Edition] (2 CDs)" [Warner Bros. 8122 79868-4] -2009
 ◎ Gerry Goffin "It Ain't Exactly Entertainment (2 CDs)" [Air Mail Recordings AIRAC-1009] -2001
 ◎ Barry Goldberg "Barry Goldberg" [Micro Werks/Rhino MW 032/OPCD-8390] -2009

Disc II-1. Too Much Mystery (日本語詩:浅川マキ/作詞・作曲:B.Crutcher, H.Banks, R.Jackson) も,Otis Clay のカバー。2枚目のアルバム "I Can't Take It" に収録されていた曲。
● "The Complete Otis Clay On Hi Records (2 CDs)" [Hi/Cream HEXD 49] -2000

6. If I'm on the late side (日本語詩:浅川マキ/作詞・作曲:R.Stewart, R.Lane/対訳:吉田雄大) は,今年,紙ジャケであのジャケットが見事に再現された ↓ の収録曲。
◎ Faces "Ooh La La" [Warner WPCR-13842] -2010

10. POSSESSION OBSESSION (日本語詩:浅川マキ/作詞:Daryl Hall, Joan Oates, Sara Allen/作曲:Daryl Hall) は,浅川マキが気に入っていた "Avalon" のサウンドに近いものがあるかも・・・?
◎ Roxy Music "Avalon" [EG/Virgin VJD-28013] -1982


曲ごとに,演奏しているミュージシャンの名前がきちんとクレジットされているのも,ありがたい。南里文雄,飛田一男,川端民生,成毛滋といった,今ごろ天国でマキさんとセッションしているはずのメンバーの,懐かしい名前も見える。


http://www.emimusic.jp/asakawa/main.htm
↑ 浅川マキのオフィシャルホームページ や CD の帯 などの情報によると,来年早々には,↓ のような書籍が発行されるほか,「初期の名盤アルバムの数々が,紙ジャケット仕様にてリイシュー決定!」という朗報があった・・・ (^_^)v
□ 『ロング・グッドバイ-浅川マキの世界』 (浅川マキ 著,田村仁 写真) 白夜書房 刊
2010年11月2日 15時58分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2010年07月08日(木)
Feed The Flame: The FAME and XL Recordin
Spencer Wiggins "Feed The Flame: The FAME and XL Recordings" [Kent CDKEND 340]

《7月8日 追記》
《追記》 がくり返されて,非常に読みにくくなっておりますが,・・・m(_ _)m
本日,この CD が手元に届きました。

ライナー・ノート(Dean Rudland) の冒頭部(23行〜) には,以下のような記述があります。
The only disappointment was that 'This Time' and 'Our Love Will Be True', turned out to be identical to 'This Love Is Gonna Be True'.

つまり,《6月29日 追記》 の Mr.Soulsatisfaction さんの「推測」が的中していたわけですね。
取り急ぎ,ご報告まで。


《5月7日》
まだ disk union だけの情報(6月下旬入荷予定) で,収録内容もはっきりしないが,やっと,あの 'Cry To Me' だけでなく,'I'd Rather Go Blind' や The Osmonds と競作(?) した 'Double Lovin'',モーニング娘。とは同名異曲の 'Love Machine' などを,まともな音でまとめて聴けるようになるのか・・・感慨無量・・・(T_T)

《5月9日 追記》
収録曲のリストが公開された。

1. I'm At The Breaking Point
2. We've Gotta Make Up [Vivid Sound LP 3002] -1977
3. This Love Is Gonna Be True
4. Holding On
5. You're My Kind Of Woman [XL 1345 Vivid Sound VS 1026] -1973
6. I Can't Be Satisfied [Sounds of Memphis 716] -1973
7. I'd Rather Go Blind [Fame 1470] -1970
8. Love Works That Way [Goldwax 118 Vivid Sound LP 3002] -1977
9. Feed The Flame [XL 1347 Vivid Sound VS 1026] -1973
10. Make Me Yours
11. Ooh Be Ooh Be Doo
12. Take Time To Love Your Woman [Sounds of Memphis 716] -1973
13. Let's Talk It Over [Vivid Sound CD 001]
14. I Can't Get Enough Of You Baby [XL 1345 Vivid Sound VS 1026] -1973
15. Double Lovin' [Fame 1470] -1970
16. Love Machine [Fame 1463] -1969
17. Love Attack [Vivid Sound LP 3007] -1977
18. Hit And Run
19. Best Thing I Ever Had [CDKEND 283] -2007
20. Water [Vivid Sound LP 3007] -1977
21. Love Me Tonight [Fame 1463] -1969
22. Cry To Me [Vivid Sound LP 3007] -1977

Spencer Wiggins Discography
http://home.online.no/~rblomqui/swiggins/discog.htm
↑ に含まれていないのは,1. 3. 4. 10. 11. 18. 19. だが,19. は,↓ で CD 化されているので,6曲が未発表曲ということになる。
◎ V.A. "Can't Be Satisfied: The XL And Sounds Of Memphis Story" [KENT CDKEND 283] -2007

disk union のページのコメント中には 「ノーザン系クラブ・シーンで重宝されるに違いないフロア・フィラー『This Time』」 とあるが,その 'This Time' という曲は,トラック・リストには見当たらない・・・?

《6月29日 追記》
この記事について本日いただいたコメントが,「非公開」の設定にはなっているものの非公開にしておくにはもったいない内容なので,こちらで紹介させていただきます。

> はじめまして。いつも楽しみに拝見させていただいております。
> ついに発売されましたね。未だ手許には届いていないのですが
> Juno Records のサイトで試聴することができましたので、それを
> 手がかりとして行方不明となった "This Time" という曲について
> 推測してみました。
> "This Love Is Gonna Be True" という曲のサビの部分で、
> ♪ This time, This love, is gonna be true 〜♪ と歌われて
> おり、そこがとても印象的です。そこで Fame の未発表曲のリストに
> 載っていた "This Time" とこの "This Love Is Gonna Be True" が
> 実は同一曲だったのではないかと考えてみました。CD の制作途中で
> それに気づいた Kent 側は "This Time" の方をオミット、収録曲を
> 22曲に変更したのに、CDの宣伝文の内容を手直しするのを忘れた
> のではないでしょうか。
> Fame の公式サイトに以前掲載されていたディスコグラフィの
> いい加減さと最近の Kent の雑な仕事振りから考えると強ち妄想
> とは言えないような気がします。
> それにしてもこの "This Love Is Gonna Be True" という曲、
> 滅茶苦茶良いですね。
> 一部では既に代表曲のひとつのように扱われている "I'm at
> The Breaking Point" と並んでこのCDの目玉といえるでしょう。
> なお、"Holdig On" は Otis Clay の"Holding On to a Dying Love"
> と同一曲でした。

Fame がいい加減なのは昔からだし,最近の Kent の仕事が雑であることも事実なので,「公開」しても問題はないと思うのですが,もし,まずいようなら,連絡いただければすぐに削除します。


コメント中にある Juno Records はイギリスのネット・ショップですが,日本語にも対応してくれているのはありがたいですね。
http://jp.juno.co.uk

ぼくは日アマゾンで注文しているので,「お届け予定日: 2010/7/9 - 2010/7/11」ということになっております。
試聴して,期待はますます高まるばかり・・・(^^♪
2010年7月8日 20時00分 | 記事へ | コメント(20) | トラックバック(0) |
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2010年05月24日(月)
"Live on the Sunset Strip"
Otis Redding "Live on the Sunset Strip (2 CDs)" [Stax STX-32046]

Disc I:
1. Security 2. Just One More Day 3. These Arms Of Mine 4. Satisfaction 5. I Can't Turn You Loose 6. Chained And Bound 7. Respect
8. I'm Depending On You 9. I Can't Turn You Loose 10. Satisfaction 11. Chained And Bound 12. Just One More Day 13. Any Ole Way
Disc II:
1. I've Been Loving You Too Long (To Stop Now) 2. Satisfaction
3. Your One and Only Man (Destiny) 4. Security 5. Good To Me 6. Respect 7. Chained And Bound 8. Mr.Pitiful 9. Satisfaction 10. Ole Man Trouble 11. I Can't Turn You Loose 12. A Hard Day's Night 13. These Arms Of Mine 14. Papa's Got A Brand New Bag 15. Satisfaction

Otis Redding が,1966年4月に The Whisky A Go Go, West Hollywood で行ったライブの模様を記録したアルバム。
ライナーなどには four-night stand とあるが,このアルバムには4月9・10日の Show 2, Set 3 (I-1.〜 7.), Show 3, Set 1 (I-8.〜 II-2.), Show 3, Set 2 (II-3.〜 15.) が収録されているので,1日目(7日) はリハーサルだった?
ブックレット中(p.13) の当時のポスターを再現したもの(?) にも,April 8th, 9th And 10th, 1966 と表示されている。

Rolling Stones のカバー 'Satisfaction' を2度歌っているセットがあるのは,Otis にとって,それが最新のヒット・シングルだったから。2月にリリースされて,R&B Singles: 4, Hot 100: 31 を記録している。
前座を務めていたのは,Rising Sons だったそうだ。リーダーだった Taj Mahal の談話もライナーに掲載されている。
◎ Rising Sons "Rising Sons featuring Taj Mahal & Ry Cooder" [Columbia CK 52828] -1992
そう言えば,Taj Mahal も 'Mr.Pitiful' を歌っていた。
◎ Taj Mahal "Senor Blues" [Private 01005-82151-2] -1997

Otis のマネージャーだった Phil Walden の話によると,当時 Bob Dylan が,Otis に 'Just Like A Woman' を聞かせてカバーしてもらいたいと言ってきたそうだ。ストーンズやビートルズの曲をカバーしているのに,自分の曲を歌わないことが不満だったのだろうか? Otis が歌わなかったのは,Dylan's song was too wordy. と考えていたかららしい。


The Whisky A Go Go でのライブは,過去に2回 CD 化されている。
◎ "In Person at the Whisky A Go Go" [Atlantic/Rhino R2 70380] -1968
◎ "Good To Me Recorded Live At The Whiskey A Go Go Vol 2" [Stax/P-Vine PVCP-8106] -1993

気になるのは,それらとの重複だが,↑ の2枚の CD のライナーには,何日の何回目のセットか明記されておらず,手持ちの資料としては,↓ に収録された一部の曲のデータがあるだけ。それに基づいて曲目リストを作ってみたのだが・・・ → OR_Live.xls
◎ "Otis!: The Definitive Otis Redding (4 CDs)" [Atlantic/Rhino R2 71439] -1993
いざ聴き始めると,Otis の声のパワーに圧倒されて,まだ,落ち着いて他のバージョンと聴き比べられるような状態ではない・・・(^_^;)
また,データ上で同じセットであると思われる曲でも,今回の CD では従来盤に比べて Otis のボーカルがかなり強調されているため,迫力が増している。
それぞれのセットを完全収録しているということで,曲間の聴衆との会話もそのまま残っているが,従来盤で耳障りだったトランペットの調子っぱずれの音についてはかなり手が加えられているようで,さほど気にならなくなっているのはありがたい。


● "Live In London & Paris" [Stax UCCO-4051] -2008
この翌年に収録されたヨーロッパでのライブ録音 ↑ に比べると,Otis の声そのもののパワーは,このアルバムの方が上回っている。のどの調子も良いようだ。
バックの演奏も,The MGs with the Mar-Keys の熟練してタイトなサウンドに比べると拙いが,「若さ」という勢いがある。

いくら 「音韻」派 のぼくでも,このアルバムは,大きなスピーカを使って大音量で聴いてみたくなった。
2010年5月24日 20時34分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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2010年03月07日(日)
The Bert Berns Story Vol. 2
Various Artists "The Bert Berns Story: Mr Success Vol. Two 1964-1967" [ace CDCHD 1251]

1. I'm Gonna Run Away From You (Bert Berns) - Tami Lynn
2. Everybody Needs Somebody To Love (Jerry Wexler, Bert Berns, Solomon Burke) - Solomon Burke
3. Come Home Baby (Barry Mann, Cynthia Weil) - Wilson Pickett
4. It Was Easier To Hurt Her (Jerry Ragovoy, Bert Berns) - Garnet Mimms
5. Hang On Sloopy (Bert Berns, Wes Farrell) - The McCoys
6. If I Wounld Marry You (Bert Berns, Tammy Montgomery) - Tammy Montgomery
7. Come On Girl (Bob Elgin, Bert Berns, Kay Rogers) - The Knight Brothers
8. In Front Of Her House (Bert Berns, Stanley J Kahan) - Larry Hale
9. I Don't Want To Go On Without You (Jerry Wexler, Bert Berns) - The Drifters
10. Show Me Your Money (Bert Berns, Mike Leander) - Kenny Hamber
11. Cry No More (Bert Berns, Jerry Ragovoy) - Ben E King
12. Run Mascara (Bert Berns) - The Exciters
13. You'll Never Leave Her (Bert Berns, Mike Stoller) - Pat Embers
14. You May Be Holding My Baby (Bert Berns, Paul Colby) - The Pussycats
15. I Went Out With My Baby Tonight (Bert Berns) - Moses K & The Prophets
16. You Forgot How To Love (Bert Berns, Ilene Stewart) - Patti LaBelle & The Blue Belles
17. I'll Take Good Care Of You (Jerry Ragovoy, Bert Berns) - Garnet Mimms
18. Better Not Believe Him aka Sorrow (Bert Berns, Ruth Batchelor) - Barbara Lewis
19. Mr Success (Bert Berns) - Bobby Harris
20. Gone Gone (Bert Berns) - Roy C
21. No One Could Ever Love You (Bert Berns, Jerry Ragovoy) - Freddie Scott
22. Mojo Mama (Jerry Wexler, Bert Berns) - Don Varner
23. Brown Eyed Girl (Van Morrison) - Van Morrison
24. Piece Of My Heart (Bert Berns, Jerry Ragovoy) - Erma Franklin
25. I Got To Go Back (And Watch That Little Girl Dance) aka Look At That Girl (Bert Berns, Jeff Barry) - Otis Redding
26. Heart Be Still (Jerry Ragovoy, Bert Berns) - Lorraine Ellison

● V.A. "The Bert Berns Story: Twist And Shout Vol. One 1960-1964" [ace CDCHD 1178] -2008
↑ Vol.1 のリリース以来,待ちかねていた Bert Berns Story の第2弾。例によって,手持ちの CD と重複する曲は多いが,新しい発見も数多くあった・・・(^_^)v
ジャケ写で Bert Berns の左に座っているメガネの男性は Jerry Wexler 。ほぼ同じ場面の写真がブックレット内にあり,それには Ben E.King も写っていた。

アルバム・タイトルになっている Bobby Harris 'Mr Success' の解説(Mick Patrick) の冒頭は,↓
The influence of Sam Cooke is very much in evidence on ''Mr Success', the B-side of the first of two 45s released by Bobby Harris on Shout, a new label formed by Bert Berns in 1966.
Bobby Harris - Mr. Success @ Youtube

この CD にも,いかにも英 KENT らしい丁寧なブックレットが付属していて,いろいろな資料が掲載されており,その中に Sam Cooke の写っている写真があった。
そのキャプションは,↓
BEAUTY AND BRAINS sparked BMI dinner in New York last week. Seen above are Evelyn Kingsley, Mike Stoller, Bert Berns, Paul Case, Zelda, Sam Cooke, Jerry Leiber, Phil Spector, Mr. and Mrs. Danny Kessler and Barry DeVorzen.
日付は無いが,おそらく同じパーティで撮影されたと思われる写真が "Dream Boogie"(p.456) に掲載されていて,それには January 23, 1963 とある。
Sam の横にいる Zelda Sands は,SAR Records で「最初のフルタイムのスタッフ」として働いていた女性(『Mr.Soul サム・クック』p.268-9)
Sam Cooke は,このパーティにシンガーではなくソングライターとして参加している。Bert Berns や Phil Spector たちと顔をあわせたとき,Sam は彼らとどんな話をしていたのだろう・・・?


1. I'm Gonna Run Away From You を歌っている Tami Lynn は,"Exile on Main St." のセッションに参加していることでストーンズ・ファンにはおなじみのシンガー。この曲を含む単独アルバム(1972) は CD 化済み。
◎ Tami Lynn "Love Is Here and Now You're Gone" [DBK Works dbk521] -2005

2. Everybody Needs Somebody To Love 5月末に初めて来日する Solomon Burke が必ず歌ってくれる曲。これが最初で・・・になるかもしれないので,見ておかねば・・・(^_^;)
最近,2003年にオランダで録音されたライブ盤がリリースされている。
● "LIVE - North Sea Jazz Festival, Rotterdam, The Netherlands, 2003" [Immortal IMA 104155] -2010
4月に予定されている新作は,Willie Mitchell がプロデュースしたらしい。
◎ "Nothing's Impossible" [E1 Entertainment E1E-CD-2086] -2010

3. Come Home Baby で Wilson Pickett とデュエットしている女性は,この CD のライナーには Cissy Houston のように書かれているが,Tami Lynn のはず。彼女の声は1曲目で確認できるので,聴き比べれば同一人物であることが納得できると思うが・・・,ちょっとお粗末なミス・・・(^_^;)
Wilson Pickett の Atlantic 時代のボックス・セットの録音データでも,Tami Lynn となっていた。
● Wilson Pickett "Funky Midnight Mover: The Atlantic Studio Recordings 1962-1978 (6 CDs)" [Rhino RHM2 07753] -2010

この曲には,Mick Jagger がプロデュースした Rod Stewart with P.P. Arnold によるカバー・バージョンがあり,キースがギターでロニーがベースを弾き,Micky Waller がドラム,Nicky Hopkins と Keith Emerson がキーボードを演奏していた。
◎ Rod Stewart "1964-1969 (2 CDs)" [NMC PILOT 44] -1999
Come Home Baby, Rod Stewart & P.P. Arnold @ Youtube

4. 17. と,一人だけ特別扱いされて2曲も収録されている Garnet Mimms のこの時代の作品も CD 化されて手軽に楽しむことができる。
◎ Garnet Mimms "Cry Baby/Warm And Soulful" [BGO/EMI BGOCD268] -1995

5. Hang On Sloopy - The McCoys は,イギリスの Immediate record から最初のシングルとしてリリースされ,最初の LP も The McCoys のものだった。
Bert Berns は,1960年代半ばに3度ほど渡英し,Lulu や Them をレコーディングしているので,おそらくその時に Immediate の創始者だった Andrew Loog Oldham と接触があったと思われる。
当時,そのセッションに参加していた Jimmy Page は Led Zeppelin で,Hoagy Lands や Solomon Burke が歌った 'Baby Come On Home' をカバーしている。

6. If I Wounld Marry You - Tammy Montgomery 無名でも素晴らしいシンガーはいっぱいいるのだな・・・と思いながらライナーを読むと,この後 Motown と契約して付けられた名前が Tammi Terrell ・・・なるほど・・・。
◎ Marvin Gaye & Tammi Terrell "The Complete Duets (2 CDs)" [MOTOWN 440 016 402-2] -2001

9. I Don't Want To Go On Without You - The Drifters 昨年末にリリースされた Bryan Ferry のベスト盤にボーナス・トラックとしてこの曲のカバーが入っていた。
◎ Bryan Ferry "The Best Of Bryan Ferry (CD+DVD)" [Virgin 50999 4 57801 2 7] -2009
Bryan は,Vol.1 に収録されていた The Drifters 'One Way Love' もカバーしている。
● Bryan Ferry "FRANTIC" [Virgin VJCP-68371] -2002

21. No One Could Ever Love You を歌っている Freddie Scott のこの時代の楽曲も CD 化されているが・・・。
● Freddie Scott "Cry To Me - The Best Of Freddie Scott" [COLUMBIA CK 65241] -1998
● Freddie Scott "Mr. Heartache: The Best of the Columbia Recordings Plus!" [Kent CDKEND 314] -2009

22. Mojo Mama (Jerry Wexler, Bert Berns) - Don Varner
 この曲名で最初にレコーディングしたのは Wilson Pickett だが,ライナーによると,Hoagy Lands が '32 Miles Out Of Waycross' というタイトルでデモ録音したのが最初で,Wilson Pickett とこの Don Varner がほぼ同時に録音した後,Edwin Starr が '25 Miles' としてヒットさせたのだそうだ。

23. Brown Eyed Girl をヒット(1967, Hot 100: 10) させた Van Morrison のこの時代の作品集は,↓
◎ Van Morrison "Bang Masters" [epic ESCA 5304] -1991

24. Piece Of My Heart Janis Joplin や Bryan Ferry のカバーで耳になじんでいる曲。
◎ Erma Franklin "Piece Of Her Heart: The Epic and Shout Years" [Shout 50] -2009

25. は,Otis Redding "Love Man" に収録されていた 'Look At That Girl' の未発表テイク。そのアルバムでは Steve Cropper の作品としてクレジットされていたが,The McCoys が シングルとしてリリースした 'I Got To Go Back (And Watch That Little Girl Dance)' のカバー。
◎ Otis Redding "Love Man" [ATLANTIC/RHINO R2 70294] -1969
◎ The McCoys "Hang on Sloopy: The Best of the McCoys" [Legacy/epic ZK 47074] -1995

26. Heart Be Still (Jerry Ragovoy, Bert Berns) - Lorraine Ellison
Bert Berns との共作・共同作業が多かった Jerry Ragovoy の作品集ではトップを飾っていたシンガーで,このアルバムは幕を閉じる。
● V.A. "The Jerry Ragovoy Story: Time Is On My Side 1953-2003" [ace CDCHD 1183] -2008
Aretha Franklin に比べると知名度は低いが,その実力は Aretha に勝るとも劣らぬ素晴らしいシンガー。
● Lorraine Ellison "Sister Love: The Warner Bros. Recordings (3 CDs)" [Warner/Rhino RHM2 7717] -2006
2010年3月7日 07時35分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2010年01月31日(日)
Sam Cooke "The Keen Records Story"
Sam Cooke "The Keen Records Story (3 CDs)" [Not Now NOT3CD037]

Disc 1: "Sam Cooke" + "Encore"
1. You Send Me 2. The Lonesome Road 3. Tammy 4. Ol' Man River 5. Moonlight In Vermont 6. Canadian Sunset 7. Summertime (Part 1) 8. Around The World 9. Ain't Misbehavin' 10. The Bells Of St.Mary's 11. So Long 12. Danny Boy 13. That Lucky Old Sun
14. Oh, Look At Me Now 15. Someday 16. Along The Navajo Trail 17. Running Wild 18. Accentuate The Positive 19. Mary, Mary Lou 20. When I Fall In Love 21. I Cover The Waterfront 22. My Foolish Heart 23. Today I Sing The Blues 24. The Gypsy 25. It's The Talk Of The Town

Disc 2: "A Tribute To The Lady" + 3
1. God Bless The Child 2. She's Funny That Way 3. I've Got A Right To Sing The Blues 4. Good Morning, Heartache 5. 'Tain't Nobody's Bizness If I Do 6. Comes Love 7. Lover Girl 8. Let's Call The Whole Thing Off 9. Lover Come Back To Me 10. Solitude 11. They Can't Take That Away From Me 12. Crazy In Love With You (Crazy She Calls Me)
13. There I've Said It Again
14. One Hour Ahead Of The Posse
15. Summertime (Part 2)

Disc 3: "Hit Kit" + 4
1. Only Sixteen 2. All Of My Life 3. Everybody Loves To Cha Cha Cha 4. Blue Moon 5. Win Your Love for Me 6. Lonely Island 7. You Send Me 8. Love You Most Of All 9. For Sentimental Reasons 10. The Little Things You Do 11. Let's Go Steady Again 12. You Were Made For Me
13. Desire Me
14. Almost In Your Arms
15. Stealing Kisses
16. Win Your Love For Me (Alt. Version)

HMV で3月13日の「出荷目安」となっていたアルバム が,届いた。・・・が,HMV では 「通常ご注文後 61日 以内に入荷予定」 のままだし,アマゾンではいつのまにか 「現在お取り扱いできません。」 になってしまっている・・・?

ジャケット右下の赤い四角の中に白抜きで表示されているのは,Featuring Cooke's Four Original Albums On The Keen Label Digitally Remasterd On 3CDs 。
○ "Sam Cooke" [Keen 2001] -1957
● "Encore" [Keen 2003] -1958
● "Tribute To The Lady" [Keen 2004] -1959
○ "Hit Kit" [Keen 86101] -1959
↑ の4枚の LP の収録曲に,7曲のボーナス・トラックが追加されて,3枚の CD にまとめられたボックス・セット。"Hit Kit" が,そのままの曲順で CD 化されたのは,初めてのはず。

○ "I Thank God" [Keen 86103] -1960
○ "The Wonderful World Of Sam Cooke" [Keen 86106] -1961
Keen 時代の LP はもう2枚 ↑ あるが,"I Thank God" で Sam Cooke が歌っているのは12曲中4曲だし,"The Wonderful World Of Sam Cooke" はシングルとしてリリースされた曲や "I Thank God" の収録曲との重複があるので,表題の3枚組の CD に含まれていない Keen 時代の楽曲で残っているのは,'No One','Wonderful World','That's Heaven To Me','Deep River','With You','I Thank God','Steal Away','So Glamorous','Eee-Yi-Ee-Yi-Oh' だけ。
2枚目の CD を "A Tribute To The Lady" + "Hit Kit" にして,3枚目に残りの曲を収録することも十分可能だったと思われるが・・・(^_^;)
Keen 時代の作品リスト → SConKeen.xls

一昨年来からの CD 化のペースからすると,おそらく残りの曲も今年中にはリイシューされる可能性が高いだろうし,同じレーベルから今度は "The Complete Keen Records Story" などというタイトルのセットがリリースされても不思議ではなく,ひょっとすると,それを見越してあまり流通させていないのかもしれない。


この時代の録音データには不明な点が多いけれども,"Summertime (Part 2)" のセッションは,Carol Kaye の最初のスタジオ・ワーク(ギターで参加) らしく,彼女はほかに 'Wonderful World' や 'Almost In Your Arms' でもギターを弾いているそうだ。
'Everybody Loves To Cha Cha Cha' のバックの女性コーラスは, Darlene Love を含む The Blossoms というグループ。


ちなみに "Unforgettable" と "Sam Cooke" は未だに発送の連絡メールが届かないが,"Playlist: The Very Best of Sam Cooke" は,タワレコの店頭にあったので,アマゾンに比べるとかなり割高ではあったが,ちょうどたまっていたポイントを利用して入手済み。
2010年1月31日 17時50分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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