ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2007年07月28日(土)
The Complete Stax-Volt Singles Vol 4
Various Artists "The Complete Stax-Volt Singles Vol 4: 1964-1965" [Atlantic/Rhino 8122-79988-9]

ボックス・セットを丸々買い換えるつもりはないが,リマスターされた音質がどの程度良くなっているのか,また,ライナー・ノートに新しい情報が追加されているかどうか・・・を知りたくて,ばら売りされている CD を1枚試しに買ってみた。
全9枚の内このアルバムを選んだのは,もちろん Otis Redding の "Mr. Pitiful" と "That's How Strong My Love Is" のカップリング (Volt 124) が収録されているから。

確かに音は良くなっているが,劇的に・・・というほどではないし,一字一句照合したわけではないが,ライナーの内容にも変化はなさそう。
Steve Cropper の "We wrote that song in ten minutes." という言葉で始まる "Mr. Pitiful" 録音時のエピソードも全く同じだった。

ちょうど Stax 以後の作品が CD 化されて絶賛されている Barbara & The Browns の作品も,2枚目(3.)と3枚目(14.)の曲が収録されている。
Otis の "Chained And Bound" に続いて,全く違和感なく "In My Heart" が耳に飛び込んでくる辺りでは,Carla Thomas より Barbara Brown のほうが Memphis Queen にふさわしいように聴こえるが,Rufus Thomas の親の七光りが影響していたのだろうか? それともルックスに多少の問題があったのか・・・(^_^;)

このライナーによると,14. My Lover もどちらも MG's and Mar Keys という Stax people によって録音されたということになっているが,ネット上の Atlantic Records Discography で検索すると,"In My Heart" のほうは Nashville で録音されたことになっているが・・・? また,"My Lover" のギターは,Steve Cropper のようには聴こえないのだが・・・?

ディープなバラード2連発の後に聴くと,Johnny Jenkins のインストにはズッコケてしまうが,これだけを取り出して聴けば,ラフでダーティーな The Ventures 風も悪くない。

その他の収録曲ではやはり,名前とは裏腹に異様にディープな 17. Biggest Fool In Town - Gorgeous George が耳にとまる。このライナーによると,彼は one of the finest and funniest MC's on the R&B circuit で,非常に男前だったらしい。
2003年に出された,William Bell のレーベルの曲を集めた ↓ の CD にも2曲,このシンガーの曲が収録されていた。
◎ V.A. "Atlanta Soul: THE PEACHTREE RECORDS STORY" [Grapevine GVCD 3009]
7. You Can't Stop A Woman
14. It's Not A Hurting Thing.

そのライナーによると,彼は one of the best stage dress designers で,多くのソウル・シンガーだけでなく Muhammed Ali にもコスチュームを提供していたそうだ。
ハンサムな MC であり,衣装デザイナーとしても有能であった人間が,これほどディープなソウルを歌っていたというのは,にわかに信じがたいのだが・・・。


2007年7月28日 10時07分 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2007 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/534/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2007年07月25日(水)
Hits and Rarities
Steve Alaimo "Hits and Rarities" [Marginal MAR 026]

AMG にはデータの無い Made in EEC の CD だけれども,HMV で取り寄せることができた。ただし届いたのは CD 1枚・・・37曲収録されていたが・・・(^_^;)
収録曲のリストと作者のクレジットだけで,ライナー・ノートの無いブートみたいな CD だが,ネット上で検索するとかなり詳細なディスコグラフィがあって,"50s - 70s" の収録曲も含めて,録音年やシングル・ LP の番号もだいたいを知ることができた。

探索中に発見したのだが,ABC-Paramount 時代の作品には ↓ のような LP があった。アルバムのタイトルは当時 Steve Alaimo がホストを務めていた TV 番組名。
○ Steve Alaimo "Where The Action Is" [ABC/ABCS 531] -1965
 Hitch Hike / Don't Let Go / Long Tall Sally / Sweet Little 16 / 500 Miles / Papa's Got a Brand New Bag / Personality / Blowin' In the Wind / All Around the World / Mr. Pitiful / Talkin' 'Bout You

何と収録曲の中には "Mr.Pitiful" が・・・! もちろん CD 化されていないようだが,ぜひとも聴いてみたい。おかげで Steve Alaimo に対する親近感が一気に倍増してしまった。
グッド・センスの持ち主だと思いたいが,Checker 時代に "Every Day I Have To Cry" のヒットに便乗して発売されたアルバムは・・・↓
○ Steve Alaimo "Every Day I Have to Cry" [Checker LP 2986] -1963
 Every Day I Have To Cry / I Don't Want To Cry / My Heart Cries For You / I Cried All The Way Home / Cry Me A River / I Wake Up Crying
 Cry / She Cried / Don't Cry / Cry of the Wild Goose / Cry Myself To Sleep / Don't Let The Sun Catch You Crying

こういうベタな選曲をするということは,とんでもない俗物かもしれない。
彼が出演した映画のうち "Stanley" というタイトルの作品の邦題は 「残酷ヘビ地獄」 で,そのあらすじを読むと,B 級ですらない。こういう映画に出演するとは,やっぱりただの変人・奇人か・・・(^_^;)


CD 化されている曲のリスト(S_Alaimo.xls) を見ていただければ分かるように,"50s - 70s" は '60 年代後半から '70 年代初めにかけての ABC-Paramount や Atco,Entrance( Chips Moman のレーベルの一つ) 時代の作品が中心で,この "Hits and Rarities" は '60 年代前半の Checker 時代の作品が中心。"Anthology" というタイトルの CD もあるが,それはほとんど "50s - 70s" と同じ内容。

"Every Day I Have To Cry" は Nashville 録音で Bill Justis のプロデュース。この時代のプロデューサには Burt Bacharach もいたらしい。

この CD に収録されている曲の中で特に気になるのは,9. Don't Cry 。
タイトルから最初は The Ovations のバージョンを連想したが,曲そのものは,Johnnie Taylor 作の "God Is Standing By" に極めて近い。
◎ V.A. "Sam Cooke's SAR Records Story (Disc 1)" [SAR/abkco 2231-2]
13. God Is Standing By - The Soul Stirrers
この "Don't Cry" の作者のクレジットは,Taylor - Alaimo となっているのだが・・・?
ネット上にいくつかアップされている Steve Alaimo のバイオグラフィを見ても,Johnnie Taylor との接点はなさそうなのだけれども,とにかく顔の広い人物なので,どこかで出会っていた可能性があるかもしれない。

もう1つ気になっているのが,5. Nobody Cries For Me という Dan Penn 作の曲。
Checker 時代の LP ↓ に収録されている曲で,明らかにそれと分かる擬似ライブ仕立て。
○ V.A. "Shindig!" [ABC/ABCS 504] -1964
(This record consists of studio recordings that have the sounds of screaming teenagers mixed in to simulate a live performance. The audience sounds are heard throughout all of the songs.)
 Introductions / Shindig - Shin- Diggers / Share Your Love - Tommy Roe / Love Is a Mystery - Impressions / Scootin' Along - Shin- Diggers / Nobody Cries For Me - Steve Alaimo / The Hurtin' Kind - Tams
 Station Break - Shin- Diggers / Ballin' the Jack - Fats Domino / Let the Good Times Roll - Spats / I'm a Man - Gauchos, Featuring Jim Doval / Why Don't You Let Yourself Go - Sapphires / The Mummy Walk - Shin-Diggers

この数年後の Atco と契約していた時代は,Dan Penn 自身や Chips Moman がプロデュースした曲もあるらしいが,もうこのころから Dan Penn との付き合いがあったのだろうか?

Shindig! と言えば,Sam Cooke が出演したこともある TV 番組。
Betty Wright と歌った "I'm Thankful" は Checker 時代 (1961) にも録音していて,そのころはまだ Sam Cooke が存命中だったわけで,Steve Alaimo と Sam Cooke は TV 番組やコンサートなどで共演したことがあったかもしれず,その時にこの曲を歌わせてくれ・・・というような話をしたのだろうか・・・?
Sam Cooke の DVD "LEGEND" に登場しインタビューを受けていた Dick Clark は,Steve Alaimo がホストを務めていた "Where The Action Is" のプロデューサであり,Steve Alaimo が学生時代に所属していたバンド The Redcoats (ベース担当は Brad Shapiro) のころから関係があったので,Sam と Steve Alaimo は,Dick Clark を通じて面識があった可能性も・・・?
2007年7月25日 21時52分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2007 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/533/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2007年07月14日(土)
Every Day I Have To Cry (Some)
この曲を検索して,ココにたどり着いた方がおられたので・・・。

作者は Arthur Alexander だが,ヒット・チャートに登場したのは Steve Alaimo のバージョン。1963年,Pop で最高46位。
◎ Steve Alaimo "50s - 70s (2 CDs)" [Henry Stone HSM 5003-2]
Side II: 5. Every Day I Have To Cry
この CD は,Henry Stone Music のカタログ・ページで,Benny Latimore "The Early Years" の横に表示されていて,ずっと気になっていた。
Steve Alaimo は,その Latimore のプロデューサでもあり,O.V. Wright がカバーした "Let's Straighten It Out" はもちろん,あの "Jolie" では Al Kooper と共同でプロデュースしている。
この Steve Alaimo という人は,非常にケッタイな,訳の分からん,つかみどころの無い人物。
'50年代末から '70年代にかけて発表した曲を自選したというこの "50s - 70s" というアルバムに収録されている曲には,・・・。
Side I: 2. I Don't Know   The Blues Busters という Ska/Reggae グループの曲。'60年代初めに Steve Alaimo が Checker からリリースした2枚の LP は,スカ・マニアの間で高値で取り引きされているらしい。
9. Blowing In The Wind   Copa での Sam Cooke をそのままなぞったような歌い方。
12. You Don't Know Like I Know   この曲を歌っているビデオが YouTube にアップされている。
15. Denver   Penn/Oldham の作品。Scepter 時代の Ronnie Milsap が採り上げているほか,未入手だが Clyde McPhatter が歌っていて,そのバージョンが収録されているコンピ盤のタイトルは "Bubblegum Soul"。
Side II: 2. I'm Thankful   "Clean Up Woman" の Betty Wright とのデュエット曲。作者のクレジットは,Alaimo, Cooke, Alexander。Kags Music が管理しているので,この Cooke は Sam Cooke に間違いなさそうだが・・・?
11. Nobody's Fool   Dan Penn の最初のソロ・アルバムのタイトル曲。
17. Melissa   なぜか,この曲だけ CD や Henry Stone Music のサイトに作者のクレジットが無いが,Gregg Allman との共作曲。バックで,スライドギターが聴こえるのだが・・・?
・・・などなど。
Steve Alaimo は,シンガーとして以外にも,TV ショーの司会者,レーベルやスタジオのオーナー,プロデューサ,映画俳優などもやっていて,いわゆる多芸で多才な人なのだろうが,この CD を聴いていると,ただ単に,移り気で落ち着きの無い,気まぐれなだけの人間のようにも思える・・・(^_^;)

◎ Bee Gees, The "Bee Gees 1963-1966" [Newsound 2000 NST214]
Steve Alaimo は,この Bee Gees にも関わりがあったようだが,これはオーストラリア時代の録音なので,直接の関係は無さそう。
Beatles やストーンズを見習って Arthur Alexander の曲をカバーしたのだろうか?

◎ V.A. "Adios Amigo: A Tribute To Arthur Alexander" [Razor & Tie RT 2814]
Arthur Alexander の没後にリリースされたトリビュート盤でこの曲を歌っているのは,Graham Parker。

ポップの分野では,ほかにもいろいろなシンガーがカバーしているが,Soul/R&B でも,この曲を歌っているシンガーがいる。
昨年 CD 化されたアルバム には収録されなかったが,Lattimore Brown が歌っていて,P-Vine 盤の LP などで聴くことができる。
Phil Spector がプロデュースした↓で,Tina Turner が歌うバージョンもある。
◎ Ike & Tina Turner "River Deep - Mountain High" [A&M 393 179-2]


Arthur Alexander 本人の歌っているバージョンも CD 化されている。
◎ "The Ultimate Arthur Alexander" [Razor & Tie/Buddah RE 2014]
これに収録されているのは,1975年に再録音されたバージョンで,'60年代初めに "Anna" などと同じセッションで収録されたものは,リリースされたことがない?

◎ "Lonely Just Like Me" [Elektra Nonesuch 9 61475-2]
1993年リリースの復活アルバム。廃盤になっていたようだが,Hacktone Records というレーベルからボーナス・トラック付きでリイシューされるようだ。
◎ "Lonely Just Like Me, The Final Chapter"
プレス記事 は,↓ のような一文で始まっているが,
The only songwriter whose songs were covered by The Beatles, The Rolling Stones, Bob Dylan and Elvis Presley was Arthur Alexander.
個人的には,Otis Redding も付け加えておきたい。
◎ Otis Redding "Tell The Truth" [ATLANTIC/Rhino 122-70295-2]
7. Johnny's Heartbreak
2007年7月14日 10時20分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2007 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/532/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2007年07月10日(火)
Pity For The Lonely
Luther Ingram "Pity For The Lonely: The Ko Ko Singles Vol. 1" [KENT CDKEND 279]

1. You Got To Give Love To Get Love 2. I Can't Stop (Version 1) 3. Missing You (Version 1) 4. Since You Don't Want Me (Version 1)
5. Oh Baby,You Can Depend On Me
6. Looking For A New Love 7. Pity For The Lonely 8. Puttin Game Down 9. Since You Don't Want Me (Version 2) 10. My Honey And Me 11. I Can't Stop (Version 2)
12. Ain't That Loving You (For More Reasons Than One)
13. Home Don't Seem Like Home 14. To The Other Man 15. I'll Just Call You Honey 16. Be Good To Me Baby 17. I'll Love You Until The End 18. Ghetto Train 19. My Honey And Me (Radio Promo)

Ko Ko 時代の Luther Ingram は,以前 P-Vine から編集盤の CD が2枚リリースされていたが,
◎ Luther Ingram "(IF Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right" [KOKO/P-Vine PCD-2296]
◎ Luther Ingram "Let's Steal Away to the Hideaway" [KOKO/P-Vine PCD-2297]
今回の英 KENT のリイシューは本格的で,Ko Ko の全シングルが2枚の CD に分けて収録され,4枚の LP は2on1の CD 2枚にまとめて発売される予定。

第1弾となる,この "Pity For The Lonely" は,Ko Ko 時代前半 (1966〜1971) のシングル集。従って,1972年リリースの "(If Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right" は収録されていないが,それでがっかりするようでは,Luther Ingram のファンとしては初歩段階・・・(^_^;)
この CD では,'70 年代に入って爛熟期を迎え衰退への道をたどり始める,その1歩手前の,成熟を遂げさらに円熟しつつある良質のサザン・ソウルを満喫することができる。
全ての曲が Memphis (Hi または Stax のスタジオ) あるいは Muscle Shoals で録音されていて,サウンド的にも申し分ない。

とりわけ聴いていただきたいのが,Ko Ko 3枚目('69) のシングル 5. Oh Baby,You Can Depend On Me 。
Sam Cooke の影響丸出しで,Luther Ingram が歌う一つ一つのフレーズの,微妙なタメやツッコミが絶妙。
Vol. 2 の冒頭に収録される予定の,Ko Ko 11枚目('72) のシングルでは "You Were Made For Me" をカバーしているのだけれども,そのバージョンでは意識して Sam Cooke とは違ったアレンジで歌おうとしているのに対して,この "You Can Depend On Me" では,自作のクレジットがあるが,ストレートな Sam Cooke 節を楽しめる。
早く,"You Were Made For Me" のカバー・バージョンを聴いてみたいという,Vol. 2 が待ちきれない人には,↓ のような編集盤もある。収録曲のリストは,コチラ
◎ Luther Ingram "Greatest Hits" [Right Stuff 7243-8-35884-2-8] -1996

12. Ain't That Loving You (For More Reasons Than One) は,Homer Banks / Allen Jones の作品で,↓ に収録されていた曲がオリジナル。
◎ Johnnie Taylor "Wanted One Soul Singer" [ATLANTIC/RHINO 7 82253] -1967
タイトな Stax サウンドに代わって,スィートな Muscle Shoals サウンドをバックに,ちょっとテンポを落とし,ねちっこく歌ってみたら思いがけずヒット(R&B:6位,POP:45位) したので,その「柳の下のドジョウ」を狙って Homer Banks たちに曲作りを依頼してみると,ドジョウどころかウナギが大量に獲れた・・・というのが "(If Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right" だったのでは・・・?
2007年7月10日 21時04分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2007 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/531/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2007年07月08日(日)
Capitol Soul Survivor
Various Artists "Capitol Soul Survivor: Capitol and Liberty Soul Classics" [Capitol TOCP-6594]

1. Have A Little Faith (Neal Hemphill) - Frederick Knight[1-2-3/1724] '68
2. Can't Find A Love (Jerry Puckett) - Betty & Charles [Crazy Horse 1321]
3. No More Dreams (Alexander Patton) - Alexander Patton [Capitol 5677] '66
4. It's Been Nice Loving You (A.Kooper-B.Brass-I.Levine) - Calvin Grayson [Capitol 5462] '65
5. In The Warmth Of My Arms (M.White-P.Whitehead-W.Flemings) - General Crook [Capitol 2492] '69
6. Too Much Woman (F.Johnson-T.Woodford) - J.J. Williams [Capitol 3682] '73
7. Nothing But Heartaches (Holland-Dozier-Holland) - Lois Sneed [Capitol 3722] '73
8. Cry Baby (G.Jones-M.Bolan) - Gloria Jones [Capitol 4563] '77
9. Bad Bargain (Ohio Players) -Ohio Plyers [Capitol 2385] '68
10. That's How Much (I Love You) (E.Houston-Wayne Shuler) - Eddie Houston [Capitol 2170 / 原盤 Rise 1001] '68
11. I Won't Be The Last To Cry (E.Houston) -Eddie Houston [Capitol 2397]
12. Someone For Everyone (George Soule-Paul Davis) - Betty & Charles [Capitol 2413] '68
13. That's Why I Call You Mine (Betty Johnson-Charles Warren) - Betty & Charles [Capitol 2413] '68
14. Your Love (James Harlee) - Persians [Capitol 3230] '72
15. Forget My Name (W.Wilson) - Warren Wilson [Capitol 3696] '73
16. Stop Trying To Do What You See Your Neighbor Do (C.Black-T.Johnson) - Cody Black [Capitol 2858] '71
17. Cabin Of Love (J.Odom) - Joe Odom

この CD を検索してココにたどり着いた方がいらっしゃったので・・・。

1991年にリリースされた Capitol and Liberty Soul Classics というシリーズの1枚。廃盤になって結構な値段で取り引きされているようだが,たしか \1,400 程度で入手したはず。日本語解説(桜井ユタカ) と歌詞(英語のみ) が付いている。

桜井さんの解説は「メイジャー・レーベルにこそレアーで極上のソウル・シングルが埋もれている!」というタイトル。
「マイナー・レーベルのレコードを懸命に探し集めるというのはコレクターとしてはまだ初歩段階」なのだそうだ。その次の段階として,この Capitol などの大会社から無数にリリースされたレコードの中から100枚あるいは200枚に1枚程度しかリリースされないソウル関係のレコードを探し求めるのが,「本格的なコレクター」らしい。
・・・ウ〜ン,やっぱり付いていけない・・・(^_^;) あまり近寄りたくない世界ではあるけれども,このアルバムに収録されている楽曲は,たしかに素晴らしい。素晴らしいとは思うが,この CD が数千円もするというのも,オカシイと思う。もちろん,これらの曲をシングル盤で集めようとすると,もっと費用がかかるのだろうが・・・。

1. Have A Little Faith の作者 Neal Hemphill は,昨年,CD ↓ がリリースされ,それにも Frederick Knight の曲が収録されていた。
◎ "The Birmingham Sound: The Soul of Neal Hemphill Vol 1" [Rabit Factory]
8. Cry Baby は,Gloria Jones と Marc Bolan の共作。エッ? と思って AMG で調べてみると,あの T.Rex の Marc Bolan と同一人物で,Marc Bolan が事故死した自動車は,Gloria Jones が運転していたのだそうだ。
12. Someone For Everyone の作者の一人である George Soule は,昨年,初のソロ・アルバムがリリースされた。
◎ George Soule "Take A Ride" [Zane ZNCD 1024]
↑には,Percy Sledge に提供した "I'll Be Your Everything" のセルフ・カバーも収録されていた。
ちょうど Dan Penn と同じように,南部で黒人の音楽にどっぷりと浸かり,やがて製作する側の裏方として活動するようになった白人の一人。


この CD と同じシリーズの編集盤のうち "Liverty Soul Survivor" は未入手だが,↓ はやはり \1,400 で入手済み (^_^)v
◎ Various Artists "52 Minits Of Soul: Capitol and Liberty Soul Classics" [Liberty TOCP-6600]
10. One Part Two Part - Clydie King
11. Ready Willing & Able - Clydie King & Jimmy Holiday
↑ の曲を歌っている Clydie King というシンガーは,"Exile on Main St." でストーンズがお世話になっているのだけれども,'80 年代の Bob Dylan の一連のアルバムに参加しているだけでなく,当時 Dylan の愛人,それも Dylan のほうがぞっこんだったらしいというのを最近知り,驚いている。
2007年7月8日 11時11分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2007 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/530/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2007年07月01日(日)
2007年上半期の BEST 5(+1)
曲がりなりにも定期的(?) な更新ができて半年経ったので,今年の上半期の BEST 5(+1) 。
○P 2007 と表示のある CD から。


● Harry Connick, Jr. "Oh, My Nola" [Columbia 82876 88851 2]
以前の記事で「身近にいれば絶対に友達にはしたくないというタイプの人間。」と書いたが,実際身近にいたら向こうのほうで相手にしてもらえそうも無い・・・(^_^;)
生まれも育ちもまるっきり正反対のような James Booker に対する愛情・尊敬の念は,このアルバムに収録されている "Let Them Talk" からも感じとることができた。

● Lucinda Williams "West (+2)" [Lost Highway UCCU-1146]
好き・・・としか言いようが無い。
Little Milton の代わりは無理でも,Donnie Fritts に代わってデュエットのパートナーを務める自信は十二分にある・・・(^_^;)

● Bryan Ferry "Dylanesque" [Virgin TOCP-66669]
Bob Dylan のアルバムをちゃんと聴きなおしてみたいと思っていたところだったので,ちょうどよいきっかけになった。
Dylan のレコードは,"Hard Rain" まではかなりはっきりとした記憶が残っているのだが,その後はあやふや。
いちばんよく聴いたのは,おそらく The Band との "Before the Flood" の Side D 。
〇 Bob Dylan

● Five Blind Boys Of Mississippi, The "Something to Shout About?" [Peacock/SHOUT! SHOUT 34]
あのありがたい "1947-1954" という Acrobat 盤は,○P 2006 と表示されていたのでこちらを選んだが,この CD も素晴らしいアルバム。

● Barbara & The Browns "Can't Find Happiness: The Sounds Of Memphis Recordings" [KENT CDKEND 278]
最近のサザン・ソウル関連のリイシュー CD は,内容よりもシングル盤としてのレア度のほうが強調され,いざ聴いてみると,?????・・・というのがあったが,このアルバムは本当に素晴らしかった。

◎ Van Morrison "The Best Of Van Morrison Volume 3 (2CDs)" [Exile/EMI 378968]
未投稿だが,最近の愛聴盤。
Previously unreleased として Tom Jones や Bobby Bland とのデュエット曲のほか,promotional single として発表された曲や,Ray Charles のアルバムにゲスト参加した曲なども収録されている。
"The Best Of 〜" というタイトルの趣旨には反する選曲かもしれないが,未発表曲であろうと何であろうと楽曲の水準は高く,安心して聴いていられる。
2007年7月1日 20時10分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| CHEAP TALK |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/528/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません