ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2007年06月07日(木)
Can't Find Happiness
Barbara & The Browns "Can't Find Happiness: The Sounds Of Memphis Recordings" [KENT CDKEND 278]

1. Can't Find No Happiness
2. It Hurts Me So Much (To Be Able To Look And To Know I Can't Touch)
3. If I Can't Run To You I'll Crawl
4. I Don't Want To Have To Wait
5. Pity A Fool
6. Big Party
7. Plenty Of Room
8. I'm Gonna Start A War
9. You Don't Love Me
10. Watch Dog
11. Man Around The House
12. Got To Be Somebody
13. Things Have Gone To Pieces
14. Play Thing
15. Great Big Thing aka Till You Came
16. There's A Look On Your Face
17. If It's Good To You (It's Good For You)
18. Watch Dog (Alt)
19. Things Have Gone To Pieces (Demo)
20. It Hurts Me So Much (To Be Able To Look And To Know I Can't Touch) (Alt)

↓ というコメントに,素直にうなずくことのできる素晴らしい CD 。
"Barbara Brown can take her place alongside your Otis and James Carr records. This CD really is that good." By Dean Rudland
http://www.acerecords.co.uk/content.php?page_id=59&release=7480

Barbara & The Browns の,Stax 以降にリリースされたシングル盤6枚12曲を全て詰め込んだ上に,さらに未発表曲5曲 (2. 8. 11. 12. 14.),別テイクやデモ・バージョンも3曲 (18.〜 20.) 収録されているという恐ろしいアルバム。
1966 年 Cadet 5544 (4. 7.),1968 年 Atco 6549 (1. 15.),Tower 429 (13. 16.),1971 年 XL NN / Sounds Of Memphis 705 (3. 9.),1972 年 Sounds of Memphis 709 (5. 17. ),Sounds Of Memphis 713 (6. 10. )。

3. 9. は,以前 ↓ の日本編集盤 CD に収録されたことがあるが,
◎ V.A. "Soul Sounds Of Memphis" [XL/Vivid VSCD-017]
今回は,ライナーによると,As we found the original four-track tape, we have been able to create a mix that captures the dynamism of the cut for the first time. ということで,非常に良い音で楽しめる。もちろん,シングル盤には付きもののサーフェス・ノイズなど一切無い。

'60 年代後半の録音は,初期の James Carr などの Goldwax と同じサウンド。このライナーには Reggie Young,Tommy Cogbill,Gene Chrisman というミュージシャンの名前が挙げられているが,これに異論のあるシングル・コレクターの方も多いのでは・・・? 許容可能な誤差の範囲内という気もするが・・(^_^;)
プロデューサとしてクレジットされているのは,Charles Chalmers (1. 4. 16.)。

'70 年代の録音にプロデューサとして名前が表記されているのは Dan Greer (3. 9. 17.)。17. にはアレンジャーとして Mabon Hodges がクレジットされていて,ちょうど The Ovations "Hooked On A Feeling" や "Having A Party" とよく似たサウンドになっている。

当時お蔵入りになっていた曲も含めて素晴らしい楽曲ばかりなのに,ほとんど売れず,結局,彼女たちはゴスペルの世界に戻ってしまうわけだが,なまじ中途半端に売れて現役を続けていたら,The Ovations "Sweet Thing" の一部で聴けるような安物のディスコ・サウンドをバックに歌わされていたにちがいない・・・と考えると,ポップの世界から足を洗って幸せだったのではないかとも思ってしまう。

ライナーによると,George Jones のヒット曲である 13. Things Have Gone To Pieces だけでなく,11. Man Around The House もカントリーの曲で,Charles Chalmers は,Candi Staton "Stand By Your Man" と似たスタイルで曲を仕上げようとした・・・ということで,このアルバムでも,Country Music からの直接・間接の影響を聴き取ることができる。


Stax 時代の作品のうち3曲は,最近リマスターされた ↓ に収録されている。
◎ "The Complete Stax/Volt Singles: 1959-1968, Volume 3" [Atlantic 7 82218-2]
16. Big Party
● "The Complete Stax/Volt Singles: 1959-1968, Volume 4" [Atlantic 7 82218-2]
3. In My Heart 14. My Lover

おそらくかなり良い音になっているのだろうとは思うが,コレを買い換えるのは,さすがにツライ。
ばら売りもあって,そちらもリマスターされているらしいのだが,ライナーが一新されて情報が追加されているようなら,・・・(^_^;)
○ V.A. "The Complete Stax-Volt Singles, Vol. 1"
http://www.amazon.com/dp/B000NA2ALO/

2007年6月7日 20時04分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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