ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2008年01月31日(木)
Forever (2 CDs)
Sam Cooke "Forever (2 CDs)" [Not Now NOT2CD254]

Disc 1: "The Original 'Sam Cooke' Album"

Disc 2: "with The Soul Stirrers"
1. Peace In The Valley 2. How Far Am I From Canaan? 3. Jesus Gave Me Water 4. Nearer To Thee 5. Just Another Day 6. Must Jesus Bear This Cross Alone 7. Wonderful 8. Touch The Hem Of His Garment 9. Pilgrim Of Sorrow 10. He'll Make A Way 11. It Won't Be Very Long 12. Any Day Now 13. Come And Go To That Land 14. One More River 15. End Of My Journey

今年,リリースされたばかりの Sam Cooke の CD 。
日アマゾンだと "Wonderful" というタイトルの2枚組セットとジャケットの写真は同じなのだが・・・?
英アマゾンにあったこの CD のコードを,日アマゾンで検索するとなぜか,Elvis Presley の CD として登録されていた・・・(^_^;)

その "Wonderful" は,2007年にいつのまにかリリースされていた CD で,タイトルからしてどうせ Specialty 時代のコンピだろうと見送っていたのだが,HMV では "Forever" というタイトルになっており,マルチバイ特価にするために,"You Send Me (3 CDs)" といっしょに注文。
もちろん,注文した時点ではトラックリストはまだアップされていなかった。

届いた CD を見ると,Disc 1 は "You Send Me (3 CDs)" の Disc 1 と全く同じ内容。
Disc 2 も Specialty 時代のベスト盤なので,聴き飽きたとはまでは言わないが・・・(^_^;)

もう,トラックリストが公開されているので,重複して注文する人はいないと思うが・・・。
非常にお手頃な値段なので,『ハーレム・スクエア・クラブ』のライブ しか聴いたことのない人が,ポップな Sam Cooke や ゴスペルを歌う Sam Cooke も,ちょっと聴いてみたいと思ったときには,最適の CD と言える。
2008年1月31日 20時06分 | 記事へ | コメント(6) | トラックバック(0) |
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2008年01月30日(水)
You Send Me (3 CDs)
Sam Cooke "You Send Me (3 CDs)" [Not Now NOT3CD005]

Disc 1: "The Original 'Sam Cooke' Album"
1. You Send Me
2. The Lonesome Road
3. Tammy
4. Ol' Man River
5. Moonlight In Vermont
6. Canadian Sunset
7. Summertime
8. Around The World
9. Ain't Misbehavin'
10. The Bells Of St.Mary's
11. So Long
12. Danny Boy
13. That Lucky Old Sun
[Bonus Tracks]
14. Lovable (as Dale Cook)
15. Forever (as Dale Cooke)

Disc 2: "with The Soul Stirrers"
1. Peace In The Valley 2. Jesus Gave Me Water 3. Just Another Day 4. Nearer To Thee 5. Wonderful 6. Must Jesus Bear This Cross Alone 7. Touch The Hem Of His Garment 8. Pilgrim Of Sorrow 9. He'll Make A Way 10. It Won't Be Very Long 11. How Far Am I From Canaan? 12. Any Day Now 13. Come And Go To That Land 14. I'm So Glad (Trouble Don't Last Always) 15. Farther Along

Disc 3: "with The Soul Stirrers"
1. One More River 2. Be With Me Jesus 3. Jesus Wash Away My Troubles 4. I Have A Friend Above All Others 5. I'm So Happy In The Service Of The Lord 6. Jesus Will Lead Me To That Promised Land 7. I Gave Up Everything To Follow Him 8. He'll Welcome Me 9. Jesus, I'll Never Forget 10. He's My Friend 'til The End 11. Jesus Paid The Debt 12. All Right Now 13. End Of My Journey 14. He's My Guide 15. Let Me Go Home

今年,リリースされたばかりの Sam Cooke の CD 。3枚組ということで,ひょっとすると初 CD 化の曲が含まれているかもしれないと思い,トラックリストが公開されないうちから注文していた CD が届いた。

ジャケ写の左下の黒丸の中には,FEATURING HIS DEBUT ALBUM ON THE 'KEEN' LABEL と白抜き文字で表示されている。
Disc 1: 1.〜 13. が,[Keen A-2001] として,1958年にリリースされた Sam Cooke の,記念すべき最初のアルバムのストレート・リイシュー。

● Sam Cooke "THE KEEN YEARS Volume One" [V.S.O.P. #74CD]
ジャケ写のみを流用した CD ↑ が発売されたり,アナログ盤がイタリアで再発されたりしたことはあり,一部の曲は過去に何度も CD 化されているが,全ての内容が曲順もそのままで CD 化されたのは,今回が初めてのはず。
特に,↓ の曲は初 CD 化では・・・?
2. The Lonesome Road
3. Tammy
6. Canadian Sunset
11. So Long

これで,残りの CD 2枚も KEEN 時代 の作品集だったら言うことは無いのだが,残念ながら,あとの2枚は Specialty 時代 のゴスペル集。


まあ,『ハーレム・スクエア・クラブ』のライブ だけを聴いて,「サム・クック,最高!」などと満足している程度のファンには,ちょっとオススメできないが,なにしろ値段が安いので・・・(^_^;)
2008年1月30日 20時53分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年01月29日(火)
Turn My World Around
Irma Thomas "Turn My World Around" [Shanachie 9201]

1. Turn My World Around [2:29]
2. These Four Walls [3:28]
3. You're The Dog (I Do All The Barking Myself) [3:06]
4. Coming From Behind [5:13]
5. Wish Someone Would Care [7:38]
6. In Between Tears [2:54]
7. She'll Never Be Your Wife [3:24]
8. We Won't Be In Your Way Anymore [3:48]
9. I'd Do It All Over You [4:40]
10. What's So Wrong With You Loving Me [2:33]

Irma Thomas の LP "In Between Tears" [Fungus 25150] とシングル Canyon 31 (8. 9.) の,ボーカル・トラックと一部の楽器のみを残して新たに録音し直し,1993年にリリースされた CD 。
Jerry "Swamp Dogg" Williams, Jr. 本人によるライナー・ノートと,詳しいミュージシャンのクレジットが記されている。

Swamp Dogg: piano
Rodney Thomas: NEW piano tracks 4 & 5
Spooner Oldham: piano tracks 8 & 9
Robert "Pop" Popwell: bass tracks 1 & 2
"King" Charles Glen: NEW bass tracks 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9 & 10
Duane Allman: guitar tracks 3, 4 & 5
Jesse "Pete" Carr: guitar tracks 1, 7, 9 & 10
Alan Schwartz: NEW guitar tracks 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9 & 10
Jimmy Johnson: guitar tracks 8 & 9
Paul "Berry" Hornsby: organ
Kenny Altbush: NEW drums tracks 1 thru 10
Elenor Rigby, Sabrina Wilson: NEW background vocals
Charles Chalmers: tenor sax, Andrew Love: tenor sax, Wayne Jackson: trumpet, Floyd Newman: bariton sax tracks 8 & 9
Charles Hayes: NEW/Additional tenor & alto sax tracks 1 thru 10
Charles Hayes: proteus E-Mu tacks 1, 2, 4, 5, 6, 8 & 10
Joe Davis: NEW/Additional trumpet tracks 1 thru 10

Swamp Dogg が書いたライナーによると,・・・
1970年に Canyon から Irma Thomas のアルバム製作を依頼された Swamp Dogg は,Canyon がまずシングル盤を欲しがったので,とりあえず2曲(8. 9.) を Muscle Shoals で大急ぎで録音した。その後,Capricorn のスタジオでアルバム用の録音を始め,その途中で Canyon のオーナー Wally Roker に連絡を取り,要請のあったテープを送ったところ,以後のスタジオの予約をキャンセルし,録音をストップするように命じられ,やむなくそれに従った。(おそらく,その時点ではもう Canyon の経営状態はかなり悪化しており,送られたテープからリリースしたシングル [Roker 502] をプロモートする資金もなかったらしい。)
倒産した Canyon から,自分のプロデュースした音源を買い取った Swamp Dogg は,1973年になって自分のレーベルである Fungus から LP "In Between Tears" をリリースする。そのアルバムはかなりのセールスを記録するものの,Swamp Dogg 本人は,未完成な状態であることがずっと気にかかっていた。
そして,1993年に Shanachie からリイシューの話があったとき,3週間ほどかけてボーカルと一部の楽器以外のパートを録音し直して完成したのが,この "Turn My World Around" というアルバム。
・・・以上,Swamp Dogg の言うことだから,これをそのまま真に受けることはできないが,ありそうな話ではある。
ミュージシャンのクレジットも,Duane Allman と Pete Carr を区別しているあたりは,いかにももっともらしい。
20年もたってから録り直すくらいなら,なぜ1973年の時点で手を入れなかったのか? という大きな疑問は残るが・・・。

また,手を入れるにしても,ここまで大幅に入れ換えなくても,ホーンやストリングス,コーラスなどを少しオーバーダブするくらいで十分だったのではないか?
オリジナルのトラックで叩いていた Squirm というドラマーには確かに物足りない部分があるが,ベースの Robert Popwell の演奏を消してしまったのは,もったいないとしか思えない。


ライナーの最後で Swamp Dogg は,1985年に New Orleans で Irma Thomas と出会ったが無視されたと書いている。
Swamp Dogg が Irma Thomas との間に交わした契約が正当なものだったかどうかはともかく,少なくとも "In Between Tears" に関するギャラは,Irma の元には届いていなかったようだ。
2008年1月29日 19時36分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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In Between Tears
Irma Thomas "In Between Tears" [Fungus/P-Vine PCD-904]

1. In Between Tears [2:38]
2. She'll Never Be Your Wife [2:57]
3. These Four Walls [3:11]
4. What's So Wrong With You Loving Me [2:22]
5. You're The Dog (I Do All The Barking Myself) [3:02]
6. Medley: Coming From Behind (Monologue) / Wish Someone Would Care [12:32]
7. Turn My World Around [2:03]

1973年に Fungus 25150 としてリリースされた LP を,P-Vine が CD 化したもの。
歌詞・日本語解説(鈴木啓志)付き。
ジャケ裏などには,以下のようなクレジットが表記されている。

Produced and Arranged by Jerry Williams, Jr.
Piano: Jerry Williams, Jr.
Guitar: Jesse 'Pete' Carr & Duane Allman
Bass: Robert 'Pop' Popwell
Organ: Paul 'Berry' Hornsby
Drums: 'Squirm'
Strings & Horns: Little Swamp Dogg Symphony

実際に Duane Allman がギターを弾いているかどうかは,微妙・・・(^_^;)
Squirm というニック・ネームのドラマーはいったい誰・・・?

同じ Fungus から 25145 として Charlie Whitehead & The Swamp Dogg Band のアルバムが出ているが,サウンドが全く異なっているので,その Charlie Whitehead & 〜 と同じ時期の録音でないことは確実。
むしろ,Charlie Whitehead が Raw Spitt 名義で録音したアルバム "Raw Spitt" [Canyon 7710] の方に近い。
● Charlie Whitehead "Songs To Sing: The Charlie Whitehead Anthology 1970-1976" [KENT CDKEND 261]

このアルバムの録音時期について鈴木さんの解説によると,二つの説があるということになっている。
1つは,1970年前後つまり Irma Thomas が Canyon に所属していた時代に録音されたとする説。もう1つは,Canyon の後 Cotillion と契約していた時代に録音されたという説。

1993年にこのアルバムのボーカル・トラックと一部の楽器だけを残し,新たに録音しなおされた ↓ のライナーには,Jerry "Swamp Dogg" Williams, Jr. 本人が Canyon 時代に録音したと書いているのだが・・・?
● Irma Thomas "Turn My World Around" [Shanachie LC 5762]
2008年1月29日 00時10分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年01月28日(月)
Two Phases Of Irma Thomas
Irma Thomas "Two Phases Of Irma Thomas" [S.D.E.G. 1963]

1. In Between Tears [2:35]
2. She'll Never Be Your Wife [2:56]
3. These Four Walls [3:08]
4. What's So Wrong With You Loving Me [2:20]
5. You're The Dog (But I Do The Barking Myself) [3:00]
6. Coming From Behind (monologue)/Wish Someone Would Care [12:29]
7. Turn Your World Around [2:03]
8. We Won't Be In Your World Anymore [3:11]
9. I'd Do It All Over For You[2:14]
10. Save A Little Bit For Me [3:06]
11. That's How I Feel About You [2:28]
12. Turn My World Aound [2:27]
13. These Four Walls [3:25]
14. You're The Dog (But I Do The Barking Myself) [3:05]
15. Coming From Behind (monologue)/Wish Someone Would Care [12:45]
16. Wish Someone Would Care [2:52]
17. She'll Never Be Your Wife [3:22]
18. We Won't Be In Your Way Anymore [3:45]
19. I'd Do It All Over You [4:36]
20. What's So Wrong With You Loving Me [2:25]

最近なぜかまとめてリイシューされている Jerry "Swamp Dogg" Williams, Jr. がらみの CD のうちの1枚。
アルバム・タイトルに Two Phases とあるが,1.〜 11. が Phase One,12.〜 20. が Phase Two 。

Phase One のうち 1.〜 7. は,1973年に "In Between Tears" [Fungus 25150] としてリリースされたアルバム。
8. 9. は Canyon 31 (1970),10. 11. は Canyon 21 (1969) としてリリースされたシングル盤。Canyon 時代にはもう1枚 Roker 502 (1970) というシングルがあるが,それはアルバム中に 3. 6. として収録されている。6. のメドレーの前半部 "Coming From Behind" がシングルでは "Woman's Viewpoint" というタイトルだったそうだ。
この CD では全曲が Jerry "Swamp Dogg" Williams, Jr. のプロデュースのようにクレジットされているが,10. 11. は Canyon のオーナーだった Wally Roker のプロデュースで,アレンジは Monk Higgins という人物。
1.〜 11. は以前,英KENT からリリースされた ↓ にすべて収録されている。
◎ Irma Thomas "A Woman's Viewpoint: The Essential 1970s Recordings" [KENT CDKEND 260]
10. 11. は,KENT 盤でもマスターテープが無くなっているということで盤起こしされたものが収録されていたが,この CD でもテープは見つからなかったらしい。

Phase Two も,1993年にリリースされた ↓ とほぼ同じ内容だった。
● Irma Thomas "Turn My World Around" [Shanachie LC 5762]
↑ の CD では,各トラックの収録時間が微妙に異なっているほか,15. のメドレーが別々のトラックに分割して収録されていた。


トラック・リストを見た時点で未発表曲が無いのは分かっていたが,a 12 page booklet の内容が気になって購入してみた。
Irma Thomas 本人は,"In Between Tears" というアルバムについて,自分の知らないうちにリリースされたブートレッグのような物だと言っているのだけれども,この CD のブックレットの1ページ目には1973年1月1日付けで Jerry Williams, Jr. が Irma Thomas と交わした契約書のコピーが掲載されており,そこには Irma Thomas のサインがある。
ブックレットのその他のページにも,Swamp Dogg がこの録音について所有している権利の正当性を印象付けるような書類のコピーが掲載されている。ただし,この程度の書類はいくらでも偽造できそうだし,こんな風に自己の正当性を主張する人間に限って,やましいところがあるというのはよくある話・・・(^_^;)
クレジットされているミュージシャンなどの名前も不十分なものだった。

そもそも前述したように 10. 11. については,Swamp Dogg のプロデュースではないので,この CD には収録できないはずなのだが・・・?
2008年1月28日 19時57分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年01月25日(金)
The Complete Blind Willie Johnson
Blind Willie Johnson "The Complete Blind Willie Johnson (2 CDs)" [Sony SRCS 6705]

『ロックを生んだアメリカ南部』 の「参考 CD 選」にリスト・アップされているアルバムの1つ。
右から左へ受け流して聞いていると,スライド・ギターの上手い優れたブルース・シンガーとしか聞こえないが,時折聴き取れる歌詞やライナーに掲載されている対訳に注意すると,歌われている内容はゴスペル以外の何物でもない。
『ロックを生んだ〜』には,「ゴスペル・ブルース・シンガー」として紹介されているが,Bobby Bland のような「ゴスペル・ブルース」(ゴスペルっぽいブルース) ではなく,「ブルースのフォーマットで歌われるゴスペル」というくらいの意味か? 細かいことにこだわるようだが,それなら「ブルース・ゴスペル」という呼び方のほうがふさわしいのでは・・・?
AMG でも Blues Gospel というジャンル分けで,ほかには Rev. Gary Davis や Thomas A. Dorsey,Sister Rosetta Tharpe などの名前が挙げられている。ただし,彼(女)らの場合はブルースからゴスペルへ転向するなどブルースやジャズを歌っていた時期もあるのに対して,Blind Willie Johnson の場合は,ブルース的な内容の歌を歌うことを頑なに拒否していたらしい。

1927〜30年にかけて録音したこれらの曲の一部がベスト・セラーになるという幸福な時代はあったものの,7歳のときに父親と継母のケンカの巻き添えで失明し,最期は濡れたベッドに敷かれた新聞紙の上あるいは焼け落ちた自分の家の灰の上で肺炎のために45歳で亡くなる・・・という彼の人生は,恵まれたものだったとは決して思えない。
地声を押しつぶしてしわがれた声で唸り吼える彼のゴスペル曲は,信じてやるから救ってくれ,救ってくれなければ恨んでやるぞ・・・と,まるで神に対してケンカを売っているようにも聴こえる。
歌詞の無い Disc 1: 5. Dark Was the Night, Cold Was the Ground には,生身の人間の悲しみ・悩み・怒り・・・といった感情があふれている。

彼の曲で最も有名なのは,おそらくその "Dark Was the Night, Cold Was the Ground" 。
Ry Cooder がカバーしている。
◎ Ry Cooder "Paris, Texas" [WARNER 9 25270-2]
10. Dark Was the Night

ほかに,Bob Dylan や Eric Clapton も彼の曲を採り上げている。
◎ Bob Dylan "Bob Dylan" [COLUMBIA/SONY SRCS 9239]
5. In My Time Of Dyin' ← Disc 1: 2. Jesus Make Up My Dying Bed
○ Eric Clapton "There's One in Every Crowd"
1. We've Been Told (Jesus Is Coming Soon) ← Disc 1: 8. Jesus Is Coming Soon


Blind Willie Johnson の作品集は,CD 1枚にまとめられた編集盤がいくつかリリースされているが,彼が残した録音は,この "The Complete 〜 (2 CDs)" に収められている30曲がすべてなので,この2枚組セットを持っておきたい。ただし,こういう1920年代の音源は SP に頼るしかないため,その状態によってかなり差があり,Yazoo などその他のレーベルでリリースされている CD も,聴き比べてみる価値はあるようだ。


同じ,SONY/Columbia の ROOTS N' BLUES シリーズには,↓ のようなコンピレーションもある。
◎ Various Artists "Preachin' The Gospel: Holy Blues" [Sony SRCS 5511]

Blind Willie Johnson: 1. Mother's Children Have a Hard Time 2. I'm Gonna Run to the City of Refuge
George Washington Phillips: 3. Denomination Blues, Pt. 1 4. Pt. 2
Arizona Dranes: 5. God's Got a Crown 6. He Is My Story
Josh White: 7. Jesus Gonna Make up My Dying Bed 8. While the Blood Runs Warm in Your Veins
Elder Charles D. Beck: 9. Drinking Shine
Blind Gary Davis: 10. Lord, I Wish I Could See
Jessie May Hill: 11. Sunshine in the Shadows
George Washington Phillips: 12. You Can't Stop a Tattler, Pt. 1 13. Pt. 2
Rev. Johnny Blakey: 14. King of Kings 15. Jesus Was Here on Business
The Blue Chips: 16. Crying Holy Unto the Lord 17. Stay on the Right Side of the Road
Sister O.M. Terrell: 18. Bible's Right 19. I'm Going to That City

この CD を聴いていると,一口にゴスペル音楽と言っても多種多様なスタイルがあり,サウンド面でブルースやジャズなどの世俗曲と密接な関係にあったことがよく分かる。


2008年1月25日 23時08分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2008年01月14日(月)
Paint It Blue
Various Artists "Paint It Blue: The Bluegrass Tribute to The Rolling Stones" [CMH CD 8843]

1. Sympathy For The Devil 2. Brown Sugar 3. It's All Over Now 4. Jumpin' Jack Flash 5. Under My Thumb 6. Wild Horses 7. Tumbling Dice 8. Angie 9. Honky Tonk Women 10. You Can't Always Get Want You Want

Bluegrass のバンドによる Rolling Stones のカバー集。アルバム・タイトルも "Paint It Black" ではなく "Paint It Blue" になっている。
Country のミュージシャンによるストーンズ・カバー集 "Stone Country" が,かなりロックっぽいアレンジで,カントリーの有名なアーティストがストーンズの曲をただ歌っているだけ・・・という印象だったのに対して,このアルバムでは,演奏しているのはほとんど無名のミュージシャンのようだが,ドラム・レスで,アコースティックなバンジョー,ギター,マンドリン,ドブロなどが中心の,完全にブルーグラスのサウンド。

ピュアなストーンズ・ファンからすればゲテモノの類いかもしれないが,ストーンズの音楽にもカントリーやブルーグラスの要素が全く含まれていないわけではないので,"Let It Bleed" から "Exile On Main St." あたりの,Gram Parsons が影響を与えていた時代が好きな人には気に入ってもらえるかもしれない。


同じようなタイトルのストーンズ・カバー集はもう一枚あるが,"Paint It, Blue" と途中に "," が入っている。

Various Artists "Songs of The Rolling Stones: Paint It, Blue" [House Of Blues 51416 13152]

1. You Can't Always Get What You Want - Luther Allison (1937-1997)
2. Tumbling Dice - Johnny Copeland (1937-1997)
3. (I Can't Get No) Satisfaction - Junior Wells (1934-1998)
4. Wild Horses - Otis Clay (1942- )
5. Honky Tonk Women - Taj Mahal (1942- )
6. Sway - Alvin Youngblood Hart (1963- )
7. Ventilator Blues - Clarence "Gatemouth" Brown (1924-2005)
8. Beast Of Burden - The Holmes Brothers (Wendell Holmes 1943- )
9. Under My Thumb - Lucky Peterson (1964- )
10. It's All Over Now - Bobby Womack (1944- )
11. Midnight Rambler - Larry McCray (1960- )
12. Heart Of Stone - Joe Louis Walker (1949- )
13. Moonlight Mile - Alvin Youngblood Hart

こちらの Blue はもちろん Blues の意味で,数あるストーンズのカバー集の中では最もオーソドックスで格調の高いアルバムになっている。
1997年に録音されており,リリースされた時点で Luther Allison と Johnny Copeland が亡くなっていて,This recording is dedicated to the memory of two great blues legends .... とライナーに書かれている。その後,Junior Wells や Gatemouth Brown も亡くなっているように,歌っているアーティストには Rolling Stones よりキャリアの長い年上のシンガーが多く,サブ・タイトルに "This Ain't No Tribute" とあるのもうなずける。ちなみに,ミックやキースは1943年生まれ。

バックで演奏しているミュージシャンも豪華で,最後の入院の直前に収録されたという Johnny Copeland の "Tumblin' Dice" でスライド・ギターを弾いているのは Derek Trucks。娘の Shemekia は最初で最後の,父親との共演となった。
チェスのトラディショナルなブルースのように聴こえる Junior Wells "(I Can't Get No) Satisfaction" のバックのギターは,ベテランの Bob Margolin 。Taj Mahal の "Honky Tonk Women" は,自身のドブロと James Cotton のハーモニカのみによる演奏。Gatemouth Brown "Ventilator Blues" のバックの Dobro Guitar は Sonny Landreth 。

Holmes Brothers "Beast of Burden" では,おなじみのゴスペル風のコーラスが素晴らしいし,Joe Louis Walker "Heart Of Stone" や Otis Clay "Wild Horses" のサザン・ソウル風のアレンジもお気に入り。

"It's All Over Now" だけ Jagger / Richards の作品ではなく,それを作者である Bobby Womack が歌うというのは,ちょっと反則技のような気がする。ただし,オリジナルな作者による歌や演奏が必ずしもベストではない・・・ということを示す格好のサンプルかも・・・(^_^;)
逆に言えば,その他の曲の中にはストーンズよりも本物っぽくてストーンズらしく聴こえるバージョンも無いわけではない・・・?
2008年1月14日 08時40分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年01月13日(日)
Sounds Of The South
昨年も年始に初めて中古ショップをハシゴしたときには大きな収穫 "From Where I Stand: The Black Experience in Country Music" があったが,今年もそれに勝るとも劣らぬ収穫があった。

Various Artists "Sounds Of The South: A Musical Journey from the Georgia Sea Islands to the Mississippi Delta Recorded in the Field by Alan Lomax" [Atlantic 7 82496-2]

1993年にリリースされた CD 4枚組のボックス・セットだけれども,廃盤になっていて,日アマゾンでは例によって法外な値段が付いているし,米アマゾン でもちょっと手の出ない値段であきらめていたのだが,とある中古ショップにてわずか¥3,900で入手できた。しかも,かなりの美品 (^_^)v
LP サイズの箱に入っているとは思っていなかったので,危うく見逃すところだった。価格表示も,数字の頭の "1" を見落としているのではないかとヒヤヒヤしたが,大丈夫だった・・・(^_^;)

『ロックを生んだアメリカ南部』の「参考 CD 選」には,「アパラチアの古謡も,黒人の子どもの遊び歌も,聖別派の教会音楽も,白人霊歌も,すべて入っている。遠い国の遠い昔の音楽や語りだが,耳を澄ますと,彼らの世界が目の前に現れる。英文だが簡潔な解説も貴重。こういう仕事がルーツ・ミュージックへの関心を高めた」と,紹介されている。


1959年に Alan Lomax がアメリカ南部でフィールド・レコーディングした8時間余りの音源を4時間半ほどに編集・選曲したアルバム。
◎ "DISC 1: SOUNDS OF THE SOUTH / BLUE RIDGE MOUNTAIN MUSIC"
Neil Morris / Charley Everidge: 1. The Banks Of The Arkansas / Wave The Ocean
Lonnie Young / Ed Young / Lonnie Young Jr.: 2. Hen Duck
Estil C. Ball: 3. The Farmer's Curst Wife
Vera Hall: 4. Boll Weevil Holler 8. Trouble So Hard
The Mountain Ramblers: 5. Jesse James 18. Big Tilda 22. Silly Bill
Neil Morris: 6. Jesse James
Bob Carpenter: 7. Kenny Wagner 
Reverend W.A. Donaldson: 9. Baptizing Scene
Viola James & Congregation: 10. Is There Anybody Here That Love My Jesus
Alabama Sacred Harp Singers: 11. Windham
Mississippi Fred McDowell: 12. Keep Your Lamps Trimmed And Burning
Sid Hemphill / Lucius Smith: 13. Come On Boys, Let's Go To The Ball
John Davis & Group: 14. Join The Band
Ed Lewis: 15. Lucky Holler
Ed Lewis & group: 16. I Be So Blad When The Sun Goes Down
The Mountain Ramblers / Cullen Galyen: 17. Cotton Eyed Joe 20. John Henry
Estil C. Ball / Orna Ball: 19. Jennie Jenkins
The Mountain Ramblers / Eldridge Montgomery: 21. Rosewood Casket
The Mountain Ramblers / Thurman Pugh: 23. Big Ball In Boston 25. The Old Hickory Cane 28. Shady Grove
Wade Ward: 24. Chilly Winds
Hobart Smith: 26. John Brown 27. Poor Ellen Smith

◎ "DISC 2: ROOTS OF THE BLUES / THE BLUES ROLL ON"
Lonnie Young / Ed Young / Lonnie Young Jr.: 1. Jim And John 7. Chevrolet 14. Sittin' On Top Of The World
Vera Hall: 2. The Wild Ox Moan
Mississippi Fred McDowell: 3. Been Drinkin' Water Out Of A Hollow Log 11. Drop Down Mama 20. When You Get Home, Write Me A Few Lines
Miles Pratcher / Bob Pratcher: 4. All Night Long
Mississippi Fred McDowell / Miles Pratcher / Fannie Davis: 5. Shake 'Em On Down
Forrest City Joe: 6. Levee Camp Reminiscence 21. Red Cross Store
Johnny Lee Moore: 8. Levee Camp Holler
Johnny Lee Moore / 12 Mississippi Penitentary Convicts: 9. Eighteen Hammers
Forrest City Joe / Sonny Boy Rogers / Thomas Martin: 10. Drink On Little Girl 13. She Lived Her Life Too Fast 16. She Don't Love Me That Way 17. Stop Breaking Down 22. Forrest City Jump
Boy Blue / Willie Jones / Joe Lee: 12. Boogie Children 18. Joe Lee's Rock
John Dudley: 15. Cool Water Blues
Rosalie Hill: 19. Bullyin' Well

◎ "DISC 3: NEGRO CHURCH MUSIC / WHITE SPIRITUALS"
Vera Hall: 1. Death, Have Mercy
James Shorty / Mississippi Fred McDowell: 2. I Want Jesus To Walk With Me
Mrs. Mary Lee & Congregation: 3. Jesus Is Real To Me
Reverend R.C. Crenshaw & Congregation: 4. I Love The Lord 6. I'm Goin' Home On The Mornin' Train
Reverend G.I. Townsel: 5. A Sermon Fragment
Madam Mattie Wigley & Congregation: 7. Power
Viola James / Lonnie Young / Ed Young: 8. On That Rock
James Shorty / Viola James & Congregation: 9. Jesus On The Mainline
Henry Morrison & St. Simon's Island Singers: 10. I'm Gonna Sail Like A Ship On The Ocean
John Davis / Bessie Jones & St. Simon's Island Singers: 11. Blow Gabriel
Bernice McClellan & Congregation: 12. What Do You Think About Jesus (He's Alright)
Estil C. Ball & Lacey Richardson / Blair Reedy: 13. Tribulations
Estil C. Ball & Blair Reedy: 14. When I Get Home
Estil C. Ball: 15. The Poor Wayfaring Stranger 21. Father, Jesus Loves You 23. Father Adieu
The Mountain Ramblers: 16. Baptizing Down By The Creek 24. The Old Country Church
Reverend I.D Back & Congregation: 17. Sermon And Lining Hymn
Alabama Sacred Harp Singers: 18. Antioch 19. Calvary
Estil C. Ball & Lacey Richardson: 20. Please Let Me Stay A Little Longer 25. Cabin On The Hill
Estil C. Ball & Lacey Richardson / Orna Ball & Blair Reedy: 22. Lonesome Valley

◎ "DISC 4: AMERICAN FOLK SONGS FOR CHILDREN"
Mainer Band: 1. Johnson's Old Gray Mule 3. Whoa Mule 5. Glenn's Chimes 9. Train III
Almeda Riddle: 2. My Little Rooster 4. Frog Went A-Courtin' 6. Chick-A-Li-Lee-Lo 8. Go Tell Aunt Nancy 11. Mama Buy Me A Chiney Doll
The Mountain Ramblers: 7. Old Joe Clark 24. Liza Jane
Bessie Jones & group: 10. Johnny Cuckoo 17. Sometimes
Hobart Smith: 12. Soldier, Soldier 15. Banging Breakdown 18. The Arkansas Traveller
Jessie Pratcher, Mattie Gardner & Mary Gardner: 13. Mary Mack 16. Green Sally, Up
Bessie Jones: 14. Hambone 21. Go To Sleep, Little Baby
Estil C. Ball / Orna Ball: 19. Paper of Pins
Texas Gladden: 20. The Little Dappled Cow
Wade Ward / Charley Higgins / Charley Poe: 22. Paddy On The Turnpike
Spence Moore / Roy Birns: 23. Jimmy Sutton
Lonnie Young / Ed Young / Lonnie Young Jr.: 25. Oree
Forrest City Joe: 26. Train Time
Mississippi Fred McDowell: 27. Freight Train Blues
James Shorty / Viola James & Congregation: 28. This Little Light Of Mine
Felix Dukes / Mississippi Fred McDowell: 29. Motherless Children
Neil Morris: 30. Little Moses

1960年に "Southern Folk Heritage Series" として,7枚の LP でリリースされたこともある。
○ "Sounds Of The South" [Atlantic 1346]
DISC 1: 1.-16., DISC 4: 22.
○ "Blue Ridge Mountain Music" [Atlantic 1347]
DISC 1: 17.-28., DISC 4: 23. 24.
○ "Roots Of The Blues" [Atlantic 1348]
DISC 2: 1.-10., DISC 4: 25.-27.
○ "White Spirituals" [Atlantic 1349]
DISC 3: 13.-25., DISC 4: 30.
○ "American Folk songs For Children" [Atlantic 1350]
DISC 4: 1.-21.
○ "Negro Church Music" [Atlantic 1351]
DISC 3: 1.-12., DISC 4: 28. 29.
○ "The Blues Roll On" [Atlantic 1352]
DISC 2: 11.-22.


CD 化の際にライナーに付け加えられた Alan Lomax の序文は,『アラン・ローマックス選集』に「第32章 南部の音 (pp.358-360)」として訳出されていた。それによると,・・・
1930年代から約20年間,アメリカ南部を中心に現地録音を行い,民俗音楽の発掘を行ってその再評価の気運を高めた Alan Lomax がレッド・パージの嵐から逃れるためにヨーロッパに渡り,そこでも現地録音の仕事をした後,アメリカに戻ってみると,自分が仕掛けた「民謡リバイバルが最盛期を迎えていた」。ところが,その中心になっているニューヨークの「若いフォーク族」は,「死にかけている伝統を生き長らえさせていると信じて,英雄のような気分になってい」たので,「彼らが間違っていることを証明」するために,Atlantic Records の Nesuhi and Ahmet Ertegan の援助を得て,「以前仕事をしたことのある生まれ故郷の南部に戻り,山地やバイユー(入り江),刑務所,綿花畑の歌手たちを最新の機材で録音した」成果をまとめたのが,この "Sounds Of The South (4 CDs)" 。
1959年においても,アメリカ南部には「音楽の伝統の遺産がゆたかに残って」いて,そこでは「北西ヨーロッパと西アフリカの豊かで対照的な音楽文化が300年以上にわたって共存しており」,「その正統的とはいえない所産−−ミンストレルの歌,霊歌,ラグタイム,ジャズ,ブルーズ,ブルーグラス,ケイジャン,カントリー,ゴスペル,そしてロック−−は地域的なものになり,それから国民的に,そして最後に国際的な表現になった」。
「こうした南部の音は黒人と白人のあいだの2世紀におよぶ友好的な音楽上の付き合いから生まれたものであり,ちょっとした文化的な成功と言うに等しい。こうした多文化的な民主主義が実際にどのように作動するのかについて,私たちが困難な実験を行い続けることによって,素晴らしくまた美しいものが生まれてくるという将来への希望を,この南部の音が表していると私は信じたいのである。」

黒人と白人の関係は,必ずしも「友好的」なものだけではなかったはずだが,Alan Lomax が残した遺産の偉大さを考えると,彼が信じたいという「希望」を否定することはできないだろう。


4枚の CD の内,とりわけ興味深いのが "DISC 3: NEGRO CHURCH MUSIC / WHITE SPIRITUALS" 。この CD だけ,はっきり黒と白に色分けされている。すでにアフリカとヨーロッパ(イギリス) の音楽的な要素の融合がかなり進んでいたとはいえ,やはり,途中で曲調ががらりと変化するのを聴きとることができる。
最近,特に気持ちよくてたまらないのが,この白人霊歌でも聴くことのできる,付かず離れず,近づいたり遠ざかったり,上になったり下になったり・・・というハーモニーやコーラス・・・(^_^;)


2008年1月13日 09時45分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年01月04日(金)
25 Years Rounder Records
Various Artists "The Real Music Box: 25 Years Rounder Records (9 CDs)" [Rounder CD AN 25]

2007年中に購入した CD で,最もコスト・パフォーマンスの高かったのが,このシリーズ。
CD 2枚組ずつのセットでも買えるが,ボックス・セットには Bonus Disc が1枚付いてくる。
日アマゾンで,現在のレートでも1枚当たりわずか¥560ちょっとだが,米アマゾンの中古ショップ で送料込みでも \2,840 という安価で入手できた (^_^)v

アーティスト名付きの曲目リストは,Rounder の公式サイト にある。

◎ V.A. "25 Years of Folk Music on Rouner Records: Hills of Home (2 CDs)" [Rounder CD AN 25 Pt.1]
◎ V.A. "25 Years of Louisiana Music on Rounder Records: Louisiana Spice (2 CDs)" [Rounder CD AN 25 Pt.2]
◎ V.A. "25 Years of Blues on Rounder Records: Deep Blue (2 CDs)" [Rounder CD AN 25 Pt.3]
◎ V.A. "25 Years of Rounder Bluegrass: Hand-Picked (2 CDs)" [Rounder CD AN 25 Pt.4]
◎ V.A. "25 Years of Rounder Records: The Real Music Box - Bonus Disc" [Rounder CD AN 25]

Part 2 の "Louisiana Spice" は,City Disc と Country Disc という構成で City には Johnny Adams や Irma Thomas などが収録されていたり,Part 3 の "Deep Blue" にもおなじみのミュージシャンがいたが,Part 1 の Folk Music と,Part 4 の Bluegrass は,初めて聴くミュージシャンがほとんどだった。

そんな中で最近ハマりかけているのが,Bluegrass のアルバム。
特に,付かず離れず,近づいたり遠ざかったり,上になったり下になったり・・・というハーモニーというかコーラスが気持ちよくてたまらなくなってきている・・・(^_^;)


2007年は,↓ のようなアルバムが入手できたり,
● V.A. "Roots N' Blues: The Retrospective 1925-1950 (4 CDs)" [Sony SRCS 5963〜6] -1992
● V.A. "Prison Songs - Vol. 1: Murderous Home" [Rounder CD 1714] -1997
● V.A. "Deep River of Song: Louisiana - Catch That Train And Testify!" [Rounder 82161-1830-2] -2004
◎ V.A. "Southern Journey Vol. 3: 61 Highway Mississippi" [Rounder CD 1703] -1997
◎ V.A. "Smithsonian Folkways American Roots Collection" [Smithsonian Folkways SF CD 40062] -1996
◎ V.A. "Anthology Of American Folk Music Vol.1〜3 (6CDs)" [Smithsonian Folkways/Sony SFW 40090/A 28746-51] -1997

『アラン・ローマックス選集』 『アメリカン・ルーツ・ミュージック 楽器と音楽の旅』『ロックを生んだアメリカ南部 ― ルーツ・ミュージックの文化的背景』 などのような本を読んだことをきっかけとして,個人的にはルーツ・ミュージック元年とも言えるような年だった。
2008年1月4日 21時15分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年01月03日(木)
My BEST 10 CDs in 2007
2007年も相変わらず中古ショップやネット・ショップでの購入が中心で,○p 2007 という表示のある CD は,72枚(セット) しか買っていなかったので,BEST 10 と言っても確率は7分の1もあるのだが,それでも結構悩んでしまう・・・(^_^;)

◎ First Barbarians, The "Live from Kilburn" [MSIG 0421]
昨年の The New Barbarians "Buried Alive: Live in Maryland (2 CDs)" に続いて,ロニーの Wooden Records からリリースされたオフィシャルな海賊盤。
付属している DVD の画質の悪さ(Youtube 並?) に関しては断り書きがあるが,音の悪さもかなりのもの・・・(^_^;)
ただし,Andy Newmark と Willie Weeks の黄金のリズム・セクションだけでも,見る価値は十分。

◎ Bettye Lavette "The Scene Of The Crime" [Anti 86873-2]
前作の "I've Got My Own Hell to Raise" も素晴らしかったが,この新作も年齢(61歳) を全く感じさせない傑作だった。Fame Studios で,David Hood の息子のサザン・ロック・バンドに Spooner Oldham なども参加して録音されている。
その息子(Patterson Hood) の書いたライナーは Anti- レーベルのサイト で読むことが出来る。
本人の 公式サイト の Photo Galleries には,このレコーディングの際の写真もアップされていて,Rick Hall や Jimmy Johnson との2ショットを見ることが出来る。

◎ Johnny Jenkins "Ton-Ton Macoute!" [Acadia ACAM 8183]
Lulu の Muscle Shoals / Miami 録音のリイシュー "The Atco Sessions 1962-72" も素晴らしかったが,いつのまにかコレも再発されていた。
Duane Allman が参加していることでも有名だが,個人的には,Otis Redding が所属していたグループ The Pinetoppers のリーダーで,"These Arms Of Mine" でギターを弾いている人物として,ぜひとも聴いてみたかったアルバム。
1曲だけ Fame,その他は Capricorn のスタジオでの録音。
もっとソウルっぽい音を予想していたが,Muddy Waters などのブルースを基調としつつも,Dr.John や Bob Dylan の曲を採り上げているなど,非常にバラエティーに富んだ内容だったので,ちょっと驚いている。

● V.A. "Alan Lomax: Collected Writings 1934-1997" [Rounder ]
● Arthur Alexander "Lonely Just Like Me: The Final Chapter" [Elektra/Hacktone R2 271932]

● Harry Connick, Jr. "Oh, My Nola" [Columbia 82876 88851 2]
● Lucinda Williams "West (+2)" [Lost Highway UCCU-1146]
● Bryan Ferry "Dylanesque" [Virgin TOCP-66669]
● Five Blind Boys Of Mississippi, The "Something to Shout About?" [Peacock/SHOUT! SHOUT 34]
● Barbara & The Browns "Can't Find Happiness: The Sounds Of Memphis Recordings" [KENT CDKEND 278]


2008年1月3日 16時47分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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