I've Got My Own Hell to Raise
Bettye Lavette "I've Got My Own Hell to Raise" [Anti 86772-2]
1. I Do Not Want What I Haven't Got (Sinead O’Connor)
2. Joy (Lucinda Williams)
3. Down To Zero (Joan Armatrading)
4. The High Road (Sharon Robinson)
5. On The Surface (Rosanne Cash)
6. Just Say So (Cathy Majeski, John Scott Sherrill)
7. Little Sparrow (Dolly Parton)
8. How Am I Different (Aimee Mann)
9. Only Time Will Tell Me (Toni Brown)
10. Sleep To Dream (Fiona Apple)
とにかく1曲目のアカペラが恐ろしい。この Bettye Lavette の声を聴いていると,童話やシェイクスピアの世界から抜け出してきた魔女に呪いをかけられているような気分になってくる。
ただし,一度その呪いの儀式を済ませてしまうと,Solomon Burke "Don't Give Up On Me" 以来,プロデューサである Joe Henry が得意とする,懐かしいけれども新しいソウルの世界にゆったりと浸ることができ,曲数が少なくて収録時間も短いことに物足りなさを感じてしまうほど。
Lucinda Williams の "Joy" を取り上げてまるで自分の曲のように歌いこなしているが,その一節からアルバムタイトルが採られた,ラストの "Sleep to Dream" のオリジナルを歌っている Fiona Apple という若い女性も,サンプルを聴いただけだがなかなか良さそうな,Lucinda Williams とよく似たタイプのシンガーだった。
30数年前に Muscle Shoals で録音した作品はすでに CD 化されていたが,
● Betty Lavette "Souvenirs" [Art & Soul 851012]
この直前,Memphis で The Dixie Flyers をバックに録音した作品も,最近まとめてリイシューされた。
● Bettye LaVette "Take Another Little Piece Of My Heart" [Varese Sarabande 302 066 708]
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2006年2月1日 21時40分
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