ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2007年08月22日(水)
There Is Always One More Time
Johnny Adams "There Is Always One More Time" [ROUNDER 1166-11581-2]

1. I Feel Like Breaking up Somebody's Home ( I )
2. Happy Hard Times
3. I'll Only Miss Her When I Think of Her
4. I Don't Know
5. Lovers Will ( II )
6. One Foot in the Blues ( VIII )
7. Even Now ( IX )
8. Body and Fender Man ( III )
9. There Is Always One More Time ( V )
10. Walking on a Tightrope ( IV )
11. I Don't Want to Do Wrong ( III )
12. Lot of Living to Do ( VII )
13. Wish I'd Never Loved You at All ( III )
14. But Not for Me ( VI )
15. Never Alone ( IX )

Johnny Adams の Rounder 時代の編集盤。
最初のアルバムの1曲目で始まり,遺作となったアルバムのラストの曲で終えるという構成になっているが,途中は必ずしも年代順に収録されているわけではない。
Rounder でのアルバムについて駆け足で紹介しておくと,・・・

◎ I "From the Heart" [ROUNDER CD 2044] -1984
 彼の唯一の Sam Cooke カバー "Laughin' and Clowin'" が収録されている。
● II "After Dark" [ROUNDER CD 2049] -1986
 2曲も John Hiatt のカバーが収録されているので,彼のファンにオススメ。
 Penn/Moman の "Do Right Woman - Do Right Man" も採り上げられている。
◎ III "Room with a View of the Blues (+1)" [ROUNDER CD 2059] -1988
 Lowell Fulson の曲で始まる Blues のアルバム。
 ピュアな Blues ファンには,コレがベストとする人も多い。
◎ IV "Walking On A Tightrope: The Songs Of Percy Mayfield" [ROUNDER CD 2095] -1989
 タイトルの通り Percy Mayfield の作品集。オーソドックスな Blues ファン向け。
● V "Johnny Adams Sings Doc Pomus: The Real Me" [ROUNDER CD 2109] -1991
 Doc Pomus の作品集ではあるが,11曲中7曲は Mac "Dr.John" Rebennack との共作。
◎ VI "Good Morning Heartache" [ROUNDER CD 2125] -1993
 ライナーによると,This is Johnny Adams' first Jazz Record 。
◎ VII "The Verdict" [ROUNDER CD 2135] -1995
 Harry Connick, Jr. のピアノ伴奏のみで歌う曲が2曲収録されている。
 Jazz 路線の延長上にある作品集。
◎ VIII "One Foot In The Blues" [ROUNDER CD 2144] -1996
 タイトル曲の作者は,Dan Penn / Jonnie Barnett / Carson Whitsett 。
 Jazz と Blues の中間,かなり Blues 寄りの作品集。
● IX "Man of My Word" [ROUNDER 2155] -1998

2. Happy Hard Times 第5作セッション時の未発表曲。
3. I'll Only Miss Her When I Think of Her ゲスト参加した Alvin "Red" Tyler のアルバム(1985)の曲。
4. I Don't Know ゲスト参加した Ruth Brown のアルバム(1997)の曲。


Rounder 時代の編集盤としては,ほかに ↓ もある。
● "The Great Johnny Adams BLUES Album" [ROUNDER 11661-2182-2] -2005
● "The Great Johnny Adams R & B Album" [ROUNDER 11661-2183-3] -2006


Rounder からリリースされているが,↓ は RIC/RON 時代の作品集。
◎ "I Won't Cry" [ROUNDER CD 2083] -1991
2007年8月22日 20時25分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年08月21日(火)
Man of My Word
Johnny Adams "Man of My Word" [ROUNDER 2155]

1. Even Now
2. It Ain't the Same Thing
3. This Time I'm Gone for Good
4. Going Out of Mind Sale
5. Now You Know
6. Up and Down World
7. I Don't Want to Know
8. Man of My Word
9. You Don't Miss Your Water
10. Bulldog Break His Chain
11. It Tears Me Up
12. Looking Back
13. Never Alone

1998年にリリースされた Johnny Adams の遺作。
Rounder 時代のオリジナル・アルバムとしては9作目。"Good Morning Heartache"(1993) や "The Verdict"(1995) の Jazz 路線が Soul ファンには不評だったためか,あるいは Johnny Adams 本人が望んだのか,前作の "One Foot In The Blues"(1996) は,ちょっぴり Jazzy ではあるが比較的オーソドックスな Blues アルバムで,その後 Memphis で録音するという企画もあったらしい。
体調面を考慮したため,このアルバムも New Orleans で録音されてはいるが,Rounder 時代のアルバムの中では,ピュアな R&B/SOUL ファンに最も気に入ってもらえる内容になっていると思う。
バンドは Walter "Wolfman" Washington や George Porter, Jr. などの N.O. 勢が中心ではあるが,Memphis から Michael Toles ( 7. 8. 10. でギター・ソロ) やホーン・セクションを呼び寄せている。ドラムの Donnell Spencer, Jr. はライナーによると,Prince や Chaka Khan とツアーしたこともあるベテランらしい。


収録曲の中では,まず Memphis Soul のクラシックである 9. You Don't Miss Your Water や 11. It Tears Me Up が目に付く。どちらも,期待通りの出来。

5. Now You Know は,ライナーによると Little Willie John のカバーということで,調べてみると CD 化されていたが,手持ちの CD とのダブリが多く,さすがにこの1曲だけのために購入するのはちょっと・・・(^_^;)
○ Little Willie John "All 15 of His Chart Hits 1953-1962" [KING ]

● "The Later KING Sessions: Heaven All Around Me" [ace/KING CDCHD 1221] -2009
Little Willie John の歌に比べるといささか分が悪いように感じてしまうが・・・(^_^;)

7. I Don't Want to Know は,Sonny Landreth のスライド・ギターが印象的だった Bobby Charles のカバー。
◎ Bobby Charles "Secrets Of The Heart" [STONY PLAIN SPCD1240] -1998

8. Man of My Word は,アルバム・タイトルにもなっているが,ライナーでは Robert Cray が歌っているように書かれているものの,AMG で調べる限りでは見当たらなかった。
He's a man of his word. 「彼は約束を守る,誠実な男だ」という表現は辞書にもよく掲載されている。しかし,I'm a man of my word. という言い回しはあまり使われないのではないかと思っていたけれども,AMG で調べると,"Man of My Word" というタイトルのアルバムが結構あった。謙虚を美徳とする我々日本人には理解しにくい表現の一つか・・・(^_^;)

12. Looking Back には Brook Benton / Belford Hendricks / Clyde Otis というクレジットがあり,Dinah Washington のバージョンが有名らしいが,それは未聴。ただ最初はアレンジが全く異なっているので気が付かなかったが,Otis Rush のバージョンがあり,それは愛聴していて,ギターで泣きたいときに聴く定番曲。
● Otis Rush "Right Place, Wrong Time" [edsel ED CD 220] -1976
10. Take a Look Behind

13. Never Alone アルバムのラストを飾るこの曲について,コーラスに参加し Johnny Adams とデュエットしている Aaron Neville は,次のように語っている。
 「私が最も好きだった仕事の中には,あまりよく売れないものもあったよ。具体的には,ジョニー・アダムスの最後の CD で歌ったゴスペル・ソングなんかだね。彼が亡くなる少し前に吹き込まれた CD だよ。ここでぼくらは,サム・クックのいたソウル・スターラーズのスタイルで歌ってる。子供の頃学んだように,それが主を讃えるにはいちばんいい方法なんだよ。」
  (p. 459 『魂の宿る街ニューオーリンズから −ネヴィル・ブラザーズ自伝−』)


不思議なことにライナーには何も書かれていないのだけれども,3. と 6. は,Bobby Bland の,それも同じアルバムからの選曲。
● Bobby "Blue" Bland "His California Album" [MCA MCAD-10349] -1973

1. This Time I'm Gone For Good
2. Up And Down World
3. It's Not The Spotlight 4. (If Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right 5. Goin' Down Slow 6. The Right Place At The Right Time 7. Help Me Through The Day 8. Where My Baby Went 9. Friday The 13th Child 10. I've Got To Use My Imagination

個人的な印象としては,軟派の Bobby Bland に対して Johnny Adams は硬派・・・というイメージがあるのだが,Johnny Adams は Bobby Bland にあこがれたこともあったのだろうか?


その他の 1. 2. 4. 10. は,このアルバムのために書かれた曲らしい。2. のライターには Dan Penn の名前が見えるけれども,このアルバムのトップを飾る 1. Even Now が,名曲中の名曲。
若いころに比べれば,声の艶や伸びに多少の衰えがあるかもしれないが,その味わい深さは格別。枯淡の境地と呼ぶにふさわしい,素晴らしい歌声を聴くことができる。
... A man can change his ways. Can a woman change her mind ?
Even now, I still love you. ...

'60 年代半ばにあちこちのレーベルを渡り歩いていた時期などの,未 CD 化のシングルには未聴のものがかなりあるが,この "Even Now" は Johnny Adams の曲の中では最高傑作の一つと言えるだろうし,アルバム単位では,この CD がベストだと思っている。
2007年8月21日 21時09分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年08月20日(月)
夏太り
「休み」のような「休み」でないような一週間が終わって,グッタリ・・・。
グッタリしているというのに,なぜかヤセずに,夏太り・・・(^_^;)
とうとう,歳に似合わず,シャツをズボンの外へ出すようになった。若ぶっているわけではなく,ズボンの中に入れてベルトを締めると苦しい上に下腹部の出ているのがあまりにも無様なだけ・・・(^_^;)

親がグウタラなのを目にしているためか,来年受験の娘は,相変わらずマトモに勉強しているようには見えないし,大学3年生の息子は,北海道へ行きたいという妹の話を聞いて,自分も院は北海道へ行きたいのでちょうどいい・・・などとのんきなことを言い出す始末・・・。今は,日本全国の水族館・動物園の完全制覇を目指して東日本(西日本は春休みに踏破済みらしい)をブラブラしている。

最近いよいよオナカが出てきたのは,ストレス太りのような気がする・・・(T_T)
2007年8月20日 20時02分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年08月10日(金)
The Biggest Bang
Rolling Stones "The Biggest Bang" [UIBO-9112/5]

何しろ全部で約420分という DVD 4枚組なので,一通り見るだけでも気力・体力を消耗してしまう・・・(^_^;)
見終わった後,最初の感想は 「 Chuck Leavell が,かわいそう」 というものだった。

トータルでは,キースよりはるかに多くのパートで歌っているというのに,エンド・ロールでクレジットされているのは Keyboards だけという扱いは,あまりにもかわいそう。
曲の頭のカウントを取っているだけでなく,ほとんどの曲でエンディングの指示も出している。ミックにしても,終わらせたいときは,いったん Chuck に合図して彼から全体に伝えるというシステムになっているようだ。
ステージ上では,完全にバンド・マスターとしての役割を果たしているのではないか・・・?
キースがいくら酔っ払ってベロベロになっても,Chuck Leavell がいてくれればコンサートが滞ることはなさそうだ。
まあ,キースやロニーが一分の隙もない演奏を繰り広げたりすると,その途端にローリング・ストーンズではなくなってしまうわけだが・・・(^_^;)

その Chuck Leavell の名前がクレジットされているアルバムの中で,ソウル・ファンに最もよく知られているのは,おそらく ↓ 。
◎ Z.Z. Hill "The Brand New Z.Z. Hill" [S.D.E.G./P-Vine PCD-903]

2年前に CD 化された ↓ に収録されていた "A Legend In Her Own Time" にも参加していた。
● Doris Duke "I'm A Loser: The Swamp Dogg Sessions and More" [KENT CDKEND 242]


Beach Boys から The Band を経てストーンズ・・・という,ビッグ・ネームを渡り歩いてきた Blondie Chaplin も,アコースティック・ギターだけでなくレスポールまで弾いているのに,Vocals しかクレジットされていないのはなぜ・・・?
ただ,拙宅の貧弱なシステムではその音が聴き取れないのだが,5.1 ch であれば,彼のギターの音も楽しめるのだろうか・・・?


Chuck Leavell や Blondie Chaplin とは逆に,ステージ上ではホーン・セクションの一員にしか見えないのに,Saxophone / Keyboards とクレジットされているのが,Tim Ries 。
彼がキーボードを弾いている場面は,どこに収録されているのだろう・・・?
◎ Tim Ries "The Rolling Stones Project" [Village VRCL 12001]
↑ に収録されていた Norah Jones with Bill Frisell の "Wild Horses" は,なかなか良かった。
Norah の場合,こんな風にゲスト参加している曲の方が出来は良いように思うのだが・・・。そういう曲を集めた編集盤をリリースしてくれないだろうか?
2007年8月10日 21時07分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年08月08日(水)
Wade in the Water
Various Artists "Wade in the Water: African American Sacred Music Traditons (4 CDs)" [Smithonian Folkways SF 40076]

『ロックを生んだアメリカ南部』に,参考 CD として掲げられているアルバムの一つ。
廃盤にはなっていない が,CD 4枚組ということで余裕ができたらそのうちに・・・と考えていたところ,ラッキーなことにブックオフで \2,500 で売られていた (^_^)v
こういう掘り出し物が,たま〜にあるのでブックオフ巡りもやめられない・・・(^_^;) ちなみに,ごく最近の掘り出し物として,↓ の美品で \1,000 ポッキリというのがあった。
◎ Bruce Springsteen & the E Street Band "Live/1975-85 (3 CDs)" [Columbia C3K 65328]


タイトルの "Wade in the Water" は,ゴスペルのトラディショナル曲だが,Ramsey Lewis がインストルメンタルでヒットさせたことでも有名。
Sam Cooke も同じタイトルで曲を作り,SAR 時代の Soul Stirrers に歌わせたことがある。
最近では Dr.John が,ハリケーンのチャリティー・アルバムで同じモチーフから組曲を作って演奏していた。
● Dr. John And The Lower 911 "Sippiana Hericane" [Blue Note/EMI 0946 3 45687 2 2]

「リング・シャウトの持つ力」(pp. 178-179) の節で紹介されている曲は,このボックス・セット2枚目↓の1曲目。
◎ "Vol. 2: African American Congregational Singing: 19th-Century Roots"
1. Sign of the Judgement - McIntosh County Shouters

たしかに「教会組織の上層部の中にはこれを『異教的』な信仰形態として禁止する動き」があったというのもうなずけるほどの迫力だが,本来は野外でもっと多人数で行われていたものを教会内に持ち込んだためか,何となく小ぢんまりとまとまってしまっているような印象を受ける。
National Public Radio というラジオ局にスミソニアン協会が協力して作成されたアルバムのためか,まるで博物館のガラス・ケースに収められた展示物のように感じてしまう。そういう印象は,このボックス・セットに共通で,特に Vol.1 などは,
◎ "Vol. 1: African American Spirituals: The Concert Tradition"
咳払い一つ許されないような雰囲気のコンサート・ホールで収録されているため,あまりにもお上品過ぎてついていけない・・・(^_^;) 「美しい」ことは「美しい」のだが・・・。

◎ "Vol. 3: African American Gospel: The Pioneering Composers"
↑ は,Thomas Dorsey をはじめとする著名なゴスペル作曲家の作品を集めたもので,このボックス・セットだけでしか聴けないというものでもなさそうだし・・・。

◎ "Vol. 4: African American Community Gospel"
田舎(Alabama) と都会(Washington D.C.) における黒人教会の比較という視点は珍しいかもしれないが・・・。
Alabama の田舎では "Nearer To Thee" が未だに Soul Stirrers に近いアレンジで歌われているのに対して,Washington D.C. では "Peace in the Valley" が都会的に洗練されたアレンジで歌われている。

全体として,1990 年代前半に黒人教会で歌われていた音楽のドキュメンタリーとしての価値には素晴らしいものがあると思うが,ゴスペルそのものの魅力,あの圧倒的な迫力を味わうには,ちょっと物足りないかもしれない。
このボックス・セットの前の所有者がブック・オフに売り飛ばしてしまった気持ちも分からないではない・・・(^_^;)


というようなわけで,『ロックを生んだアメリカ南部』を読んで興味を持たれた方には,とりあえず Vol.2 だけをオススメしたい。ばら売り もある。

オペラとかウィーン少年合唱団のようなタイプのクラシック音楽も大好き・・・というような人には,Vol.1 の CD も楽しめるかもしれないが・・・(^_^;)
2007年8月8日 19時42分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年08月05日(日)
Chasing Rainbows: The Tan Canary
Johnny Adams "Chasing Rainbows: The Tan Canary New Orleans Soul 1969-1981 (2 CDs)" [Shout D36]

Johnny Adams の最新の編集盤。CD 2枚組だけあって,初 CD 化が14曲 も収録されている。

Disc 1 の 1.〜 10. は,ジャケ写を流用している "After All The Good Is Gone" というタイトルで Ariola からリリースされていたアルバムを,曲順もそのまま収録している。未 CD 化曲が多く,LP を買い戻そうかと考えていたところだったので,ありがたかった。
Disc 2 の 1. 〜10. は,"Stand By Me" というタイトルで Chelsea からリリースされていたアルバムを,曲順を変えて収録している。こちらは,Chuck Jackson のカバー "I Don't Wanna Cry" だけが未 CD 化だった。

Johnny Adams の未 CD 化のアルバムには,これまでほかに ↓ の2枚もあったが,
○ "The Many Sides Of Johnny Adams" [Hep'Me LP-158]
○ "Sweet Country Voice Of Johnny Adams" [Hep'Me LP-160]

"The Many Sides Of 〜" の方は,今回,Disc 1 の 12.〜 16. に,8曲の内5曲が収録された。残っている未 CD 化の曲では,↓ のカバーなどは,ぜひ聴いてみたいのだが・・・。
◎ Freddie Waters "Singing A New Song: Nashville R&B vol.1" [Black Magic BM 9201]
16. I'm Afraid to Let You into My Life

"Sweet Country Voice Of 〜" の方は,今までに "Love Me Tender" が CD 化されただけで,今回も全く収録されていないのは,残念。


LP 収録曲でも未 CD 化がまだまだあるのに,シングル盤にいたっては,インターネット上でかなり検索してもまともなディスコグラフィが見当たらないくらいで,訳が分からない。
Johnny Adams のように,Blues や R&B/SOUL から Jazz っぽい曲までジャンルをクロスオーバーしているシンガーは,全キャリアの最初から最後までお付き合いしたいというマニアが少ないのだろうか・・・(^_^;)
2007年8月5日 14時41分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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2007年08月01日(水)
PRISON SONGS Vol. 1
Various Artists "PRISON SONGS: Historical Recordings from Parchman Farm 1947-48 Vol. 1: Murderous Home" [Rounder CD 1714]

「ロックを生んだアメリカ南部」 を検索してココにたどり着いた方がおられたので,その 「参考 CD ,DVD 選」 の中から入手できているものをいくつか,ボチボチと・・・。

この CD は,Rounder のカタログ で現在も生きているが,ぼくが中古ショップで入手したのは,アメリカーナレコードというところから直輸入盤として日本発売されたもの。
◎ 【アラン・ロマックス・コレクション】『「囚人の歌」第1集〜マーダラス・ホーム』(30F-1714)
帯には,
> (総監修:江波戸 昭)
> アラン・ロマックス編纂による名盤「ニグロ・プリズン・ソングス」の初復刻 CD 化。
> プリズン・ソングスの大辞典とされる歴史的重要録音が蘇る。
とある。
簡単な日本語解説(堀口羨子) も付いているが,36ページにも及ぶブックレットが素晴らしい。もちろん英語なので,まだ全部読みきれていないが,歌詞やインタビューを聞き取った内容も掲載されている。

刑務所の外では表向きは奴隷制から解放されていた黒人だが,塀の中では公然と奴隷として扱われており,リンカーンの解放宣言から80年ほど経ったこの時代でも,刑務所の中では奴隷制時代と同様のワーク・ソングが歌われていた。
そこに目をつけた Alan Lomax が録音を試みたわけだが,刑務所内では単純なワーク・ソングだけでなく,さまざまなバリエーションの歌が歌われていたことが,この CD を聴けば分かる。
ほとんどの曲が,屋外で実際に労働中に録音されていて,木を切るオノや土を耕すクワなどの音がパーカッション代わりになっているのが不気味。
非常にクリアな音で収録されているが,それも当然で Sound Restoration / Mastering Producer としてクレジットされているのは,Steve Rosenthal 。

歌うことが「楽しみ」どころか「息抜き」ですらなく,正気を保つための唯一の手段であったような環境で歌われていた歌は,非常に重い。ただ,その「重さ」は,力まかせに押しつぶすのではなく,広がりをもって体中の細胞の一つ一つにしみこんでくるようだ。
ヘッドホンで聴いていると「オマエもコッチへ来い,コッチへ来ていっしょに歌え」と誘われているようで,恐ろしくなってくる・・・(^_^;)

このパーチマン刑務所に服役した囚人の中には,Son House,Bukka White,Muddy Waters とブルースの巨人が顔をそろえている(pp. 102-) けれども,Parchman Farm そのものを歌っているのは,Bukka White だけ・・・?
◎ Bukka White "Parchman Farm" [Sony SRCS 7392]
7. Parchman Farm Blues

殺人罪ではなく傷害罪だったためか,本人の回想によると,刑務所内にはバンドがありギターを弾くこともできたらしい。
Bukka White は B.B. King のいとこで,B.B. は彼のまねをしてボトルネックでギターを弾こうとしたが,どうしても上手くいかず,代わりにチョーキング・ビブラート奏法をやり始めた・・・というのは,有名な話。

黒人だけではなく白人もこの刑務所に入っていて,Elvis Presley の父親も入所していたことがあり,Elvis は面会に何度も訪れたことがあったそうだ。(p.25)


第2集もリリースされている ↓ が,未入手。
○ V.A. "Prison Songs Vol. 2: Don'tcha Hear Poor Mother Calling?"

さすがに,こういう種類の音楽は,積極的に自分から進んで聴こうという気にはなかなかなれない・・・(^_^;)
2007年8月1日 21時05分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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