2009年12月12日(土)
2009年12月12日 21時57分
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2009年12月05日(土)
Eddie Hinton "Very Extremely Dangerous" [Reel Music/Capricorn 66748 78016-2]
何と,このアルバムにも,Design: Kosh のクレジットが・・・。
「ワク(縁取り)」は無いが,確かに「四角」がモチーフとして使用されているようだ。
同じ1978年リリースの作品で Kosh が関わっているものを,AMG で調べると,手持ちのアルバムとして ↓ の2枚があった。
● Linda Ronstadt "Living In The U.S.A." [Asylum/Warner 20P2-2424]
◎ Marvin Gaye "Here, My Dear" [MOTOWN/Polydor POCT-1896]
Linda Ronstadt や Marvin Gaye のようにメジャーなアーティストのアルバムと同じデザイナーを,この Eddie Hinton のデビュー・アルバムに起用したということからは,Capricorn がプロモートにかなり力を入れていたことを想像できる。
残念ながら,その努力は功を奏しなかったけれども・・・(^_^;)
今年,めでたくリイシューされたこのアルバムの CD には,米盤と英盤があり,英盤のジャケットは写真が大きくトリミングされ,文字の扱いも変更されている。ぼくは,米盤仕様で解説(maskman) 付きの日本盤を購入したのだが,英盤仕様の CD のデザインに関するクレジットはどうなっているのだろう?
ほとんど絵心などというものを持ち合わせていないぼくが,Kosh というデザイナーに興味を持つようになったきっかけは,Pete Carr の関連で何度かコメントをいただいている dennys さんのブログ。
「いったい現実を把握している者はいるだろうか」
http://whink.seesaa.net/
ストーンズの "Get Yer Ya-Ya's Out [40th Anniversary Deluxe Box Set]" 日本盤の発売が延期され,仕方なくオリジナル盤を引っ張り出して聴いていたら,そのクレジットに Original Design: John Kosh & Steve Thomas Associates とあるのを発見して興味がわき,dennys さんの記事に紹介されていたリンクから ↓ のムービーを見ると・・・
http://sayonarako.exblog.jp/7735631/
左オビのなかの「ジョン・コッシュのすべて」
耳に飛び込んできたのが "You Send Me" のカバー。当初はだれのバージョンか気が付かなかったのだが,落ち着いて考えてみると,そのムービーの中でも紹介されていた ↓ のアルバムの収録曲。
◎ Bonnie Bramlett "Lady's Choice" [Capricorn 314 536 131-2] -1976
Cover designed by Kosh/AGI
Johnny Sandlin プロデュースの Muscle Shoals 録音。
そのムービーのタイトル・カットは,どう見ても Rolling Stones "Beggars Banquet" の最初のジャケットのデザインを参考にされているようなのだが・・・?
現在使用されている,トイレのデザインのジャケットがレコード会社に拒否されたため,急遽あの文字だけのデザインに変更されてリリースされたわけだが,それに Kosh も関わっていた・・・?
手持ちの CD は,すべてトイレのジャケ写になってしまっていて,アナログ盤は押し入れの奥にしまいこんでいるので,引っ張り出すのが面倒くさい。
あのムービーを制作されたご本人に直接お尋ねすればよいのだけれども,さすがに敷居が高いし・・・(^_^;)
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2009年12月5日 20時59分
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2009年11月15日(日)
Rod Stewart "Soulbook" [RCA/JIVE 8697-30256-2]
1. It's The Same Old Song - The Four Tops (1965, R&B Singles: 2, Hot 100: 5)
2. My Cherie Amour featuring Stevie Wonder - Stevie Wonder (1969, R&B Singles: 4, Hot 100: 4)
3. You Make Me Feel Brand New duet with Mary J. Blige - The Stylistics (1974, R&B Singles: 5, Hot 100: 2)
4. (Your Love Keeps Lifting Me) Higher And Higher - Jackie Wilson (1967, R&B Singles: 1, Hot 100: 6)
5. Tracks Of My Tears featuring Smokey Robinson - The Miracles (1965, R&B Singles: 2, Hot 100: 16)
6. Let It Be Me duet with Jennifer Hudson - Jerry Butler & Betty Everett (1964, R&B Singles: 5, Hot 100: 5)
7. Rainy Night In Georgia - Brook Benton (1970, R&B Singles: 1, Hot 100: 4)
8. What Becomes Of The Broken Hearted - Jimmy Ruffin (1966, R&B Singles: 6, Hot 100: 7)
9. Love Train - The O'Jays (1973, R&B Singles: 1, Hot 100: 1)
10. You've Really Got A Hold On Me - The Miracles (1963, R&B Singles: 1, Hot 100: 8)
11. Wonderful World - Sam Cooke (1960, R&B Singles: 2, Hot 100: 12)
12. If You Don't Know Me By Now - Harold Melvin & the Blue Notes (1972, Hot 100: 3)
13. Just My Imagination - The Temptations (1971, R&B Singles: 1, Hot 100: 1)
Rod Stewart の新作。タイトルどおり,ソウルのカバー・アルバム・・・と言っても,ポップ・チャートでもヒットしている曲ばかりで,2. や 6. のようにシャンソン風の曲もある。
今なら Youtube でこのアルバムの TV 用の CM や収録曲の試聴などをすることができる。
Rod Stewart - Soulbook @ Youtube
Rod Stewart (NEW ALBUM: Soulbook) - Wonderful world @ Youtube
最近は余程のことがない限り,1枚の CD を何度もくり返して聴くということはないのだが,この数日は,これとその関連作ばかりを聴いていた。この1週間ほどで,今年最も多く聴いた CD になってしまったほど・・・(^_^;)
最初は,どうせボーナス・トラック付きの日本盤が出るだろうから,それを買えばいい・・・と思っていたのだけれども,いつになくシンプルなジャケ写が目を引き,手にとって裏返してみると,プロデューサの一人に Steve Jordan の名前があったので,購入する気になった。
聴いてみると,やはり Steve Jordan のスティックさばきが心地よく,ドラムだけを追っかけて聴いていると自然に顔がほころんでくる・・・(^^♪
何度もくり返して聴いているうちに,Rod のボーカルも悪くはない・・・と思えるようになった。
もちろん,日本盤(12/23) も買ってやるつもり。ボートラとして追加される2曲は,どちらも Jerry Butler のヒット曲。
14. Never Give You Up - Jerry Butler (1968, R&B Singles: 4, Hot 100: 20)
15. Only The Strong Survive - Jerry Butler (1969, R&B Singles: 1, Hot 100: 4)
The Blues Brothers Band で Willie Hall の影武者的な役割を果たすなど,セッション・ドラマーとして定評のあった Steve Jordan に,プロデューサの才能があることを最初に見抜いたのは,キース ↓ 。
◎ Keith Richards "Talk Is Cheap" [Virgin 7-90973-2] -1988
● Solomon Burke "Like a Fire" [Shout/P-Vine PCD-93126] -2008
最近は Solomon Burke の新作(↑) をプロデュースしたり,Chess を題材にした映画 "Cadillac Records" のサントラなども担当しているようだ。
ただし表題の CD では,すべての曲を Steve Jordan がプロデュースしているわけではなく,"The Great American Songbook" シリーズの III と IV にクレジットされていた Steve Tyrell がプロデュースしている曲(3. 5. 7. 12. 13.) もある。9. Love Train だけは二人の共同プロデュースで,まるで「お祭り騒ぎ」・・・(^^♪
また,ボーカルのパートについては,すべて Steve Tyrell のプロデュースで,Steve Jordan は関わっていないようだ。前作 "Stiil The Same... Great Rock Classics of Our Time" での失敗を反省して,バカ売れした "The Great American Songbook" シリーズのファンに配慮したのかもしれない。Steve Tyrell がプロデュースした曲のサウンドは,そのシリーズの延長線上にある。
Steve Jordan が担当している曲(1. 2. 4. 6. 8. 10. 11.) の基本的なリズム・セクションのメンバーは,
Drums/Percussion: Steve Jordan
Bass: Bob Babbitt
Guitars: Ray Parker, Jr. and Dean Parks
Keyboards: Michael Bearden or David Paich
11. Wonderful World は Sam Cooke のカバーだが,Sam よりは Otis Redding のバージョンをはるかに意識した仕上がりになっている。Steve Jordan のドラムはまるで Al Jackson のようで,Duck Dunn のようなベースを弾いているのは何と Daryl Jones 。Booker T. のような Organ は Charles Hodges で,Horn には Wayne Jackson や Jack Hale がいて,そのアレンジは Willie Mitchell 。
さらに,Mixed by Al Schmitt というクレジットまである。その他の曲でも Al Schmitt の名前がいくつかクレジットされていて,まだ現役で頑張っていることに驚き,ほかにどんな仕事をやっているのだろうと思い AMG で検索すると,↓ にもエンジニアとしてクレジットされていたので,さらに驚いた・・・(^_^;)
○ Micael Jackson "Michael Jackson's This Is It"
10. You've Really Got A Hold On Me は,最近 "Bring It On Home To Me" 入りのライブ・バージョンが CD 化されたばかり。
● The Miracles "Depend on Me: The Early Albums" [Hip-O Select B0012855-02]
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2009年11月15日 22時50分
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2009年08月22日(土)
Sam Cooke "Classic Album & Singles Collection (3 CDs)" [Golden Stars GSS 5641]
Disc I: Classic Album: Sam Cooke [Keen A-2001]
1. You Send Me
2. The Lonesome Road 3. Tammy 4. Ol' Man River 5. Moonlight In Vermont 6. Canadian Sunset 7. Summertime 8. Around The World 9. Ain't Misbehavin' 10. The Bells Of St.Mary's 11. So Long 12. Danny Boy 13. That Lucky Old Sun
Disc II: Classic Album: Encore [Keen A-2003]
1. Oh, Look At Me Now 2. Someday 3. Along The Navajo Trail 4. Running Wild 5. Accentuate The Positive 6. Mary, Mary Lou 7. When I Fall In Love 8. I Cover The Waterfront 9. My Foolish Heart 10. Today I Sing The Blues 11. The Gypsy 12. It's The Talk Of The Town
Disc III: Early Singles
1. Forever 2. Lovable
3. I'll Come Running Back To You
4. That's All I Need To Know 5 I Don't Want To Cry
6. Stealing Kisses 7. All Of My Life 8. Win Your Love For Me 9. Love Song From "Houseboat" (Almost In Your Arms) 10. Love You Most Of All 11 Blue Moon
12. You Were Made For Me
13. Lonely Island 14. Desire Me 15. (I Love You) For Sentimental Reasons
最近リリースされた Sam Cooke の Keen 時代の編集盤 CD 。
Disc I は1st Album の,Disc II は2nd Album のストレート・リイシュー。
CD だから,2on1にしてもまだ収録時間に余裕があるはずだし,わざわざ1枚ずつに分けるのなら,ジャケ写などの体裁はオリジナルのものにしてもらいたかったが・・・(^_^;)
Disc III の 1.〜 5. は Specialty 後期のポップ録音で,3. 以外は without overdubs のバージョンを ↓ などで聴くことができる。
● Sam Cooke with The Soul Stirrers "The Two Sides Of Sam Cooke" [Specialty/P-Vine PCD-1908]
6.〜 15. が Keen の初期にシングルとしてリリースされたもの。CD としての収録時間から考えると,まだ10曲程度は入れることができたと思うが・・・(^_^;)
贅沢を言えばキリが無いけれども,こうやって Sam Cooke がゴスペルからポップに転向した直後の作品を手軽に聴けるようになったことについては,素直に喜びたい。
去年が1st Album で,今年が2nd Album ということは,来年は3rd Album がリイシューされるかも・・・?
● Sam Cooke "Tribute to the Lady (Hybrid) [SACD]" [ABKCO UIGY 7041]
↑ 以前 CD 化されたことがあったのに廃盤になってしまっているのは,やはり Allen Klein が原因だろうか? もしそうなら,その「諸悪の根源」はいなくなってしまったわけだから・・・(^_^;)
来年あたり RCA 初期の音源の怒涛の CD 化ラッシュなどということになればうれしいのだが・・・。
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2009年8月22日 09時12分
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2009年07月02日(木)
Lattimore Brown "Nobody Has To Tell Me" [Soulscape SSCD7018]
1. I'm Not Through Lovin' You 2. I've Got Everything (My Baby Needs) 3. I Know I'm Gonna Miss You 4. Little Bag Of Tricks 5. It's Such A Sad, Sad World 6. Shake And Vibrate 7. Cruise On, Fanny (Cruise On) 8. Nobody Has To Tell Me (You Were Meant For Me) 9. It's Gonna Take A Little Time 10. Please, Please, Please
11. Otis Is Gone (Parts 1&2) 12. So Says My Heart
13. Every Day I Have To Cry Some
14. Don't Trust No One 15. Bless Your Heart (I Love You) 16. Boo Ga Lu Sue 17. It Hurts Me So Bad
18. I Wish I Felt This Way At Home
19. Yak-A-Poo
20. Sweet Desiree
21 I Will
Sam Cooke にカバーされた "Somebody's Gonna Miss Me" を作って歌い,"Otis Is Gone" という,Otis Redding の追悼曲を歌っているシンガー。
● Lattimore Brown "Little Box Of Tricks" [AIM 1507] -2006
以前この時代の楽曲が CD 化されたことはあるが, ↑ に比べると−1+5曲。
−1 はおそらく 4. と同じテイクのモノ・バージョンなので,これから初めて Lattimore Brown を聴くという人には,圧倒的にコチラの CD をオススメしたい。
+5 は,『楽ソウル』 pp.20-21 で紹介されていた,Renegate 時代のシングル曲と,なぜか AIM の CD には収録されていなかった Arthur Alexander の "Every Day I Have To Cry Some" 。
ライナー(John Ridley, Red Kelly) も充実していて,録音場所やミュージシャン,再発見の際のエピソードなど,おもしろい話が満載なので,AIM の CD を持っている人にもオススメ。
He[Lattimore Brown] remembers listening to the King Biscuit Hour and the Grand Ole Opry on the radio and singing gospel in a local church group....
ラジオで Blues と Country を聴き,教会で Gospel を歌うというのは,当時の R&B/Soul singer に共通の経験だったようだ。
これで,この Lattimore Brown の作品も,ほとんどが CD で手軽に楽しめるようになった。
● V.A. "Ernie's Record Mart" [EXCELLO/ace CDCHD 684]
[Zil 9005, 1960] - "It Hurts Me So" / "Get Plenty Troubles"
[Zil 9006,1960] - "Chick Chick Chicky Chick" / "Always My Love"
[Excello 2196, 1961] - "Somebody's Gonna Miss Me" / "Darling Dear"
● V.A. "The Rich Records Story: Music City, Motor City & The Big Easy" [SPV 49742 CD]
[Duchess 1002, 1961] - "Teenie Weenie" / "Night Time Is The Right Time"
[Duchess 1007, 1961] - "What Have I Done Wrong" / "Only I Can Tell The Story"
[Duchess 1015, 1962] - "Say What" / "A Mistaken Prayer"
● Lattimore Brown "Nobody Has To Tell Me" [Soulscape SSCD7018]
[SS7 2553, 1965] - "I'm Not Through Lovin' You" / "I've Got Everything (My Baby Needs)"
[SS7 2562, 1965] - "I Know I'm Gonna Miss You" / "Little Bag Of Tricks"
[SS7 2575, 1966] - "It's Such A Sad Sad World" / "Shake And Vibrate"
[SS7 2586, 1967] - "Cruise On Fannie (Cruise On)" / "Nobody Has To Tell Me"
[SS7 2598, 1967] - "It's Gonna Take A Little Time" / "Please Please Please"
[SS7 2606, 1967] - "Otis Is Gone Part 1" / "Part 2"
[SS7 2616, 1968] - "So Says My Heart" / "Everyday I Have To Cry Some"
[Seventy-Seven 77-106LP, 1977]
"Don't Trust No One" / "Bless Your Heart" /"Boo Ga Lou Sue" / "It Hurts Me So Bad"
[Renegade 101, 1970] - "Yak-A-Poo" / "I Wish I Felt This Way At Home"
[Renegade 1201,1970] - "Sweet Desiree" / "I Will"
● V.A. "Curiosities - The Ace (Ms.) 70s Singles & Sessions (2 CDs)" [WestSide WESD 208]
[Ace 3012, 1975] - "Warm And Tender Love" / "You Don't Know Like I Know"
"THE !!! BEAT" 出演時の映像も DVD 化されている。口パクの曲もあるが・・・(^_^;)
[SHOW 3]
3. I Got You 4. I'm Not Through Loving You
9. What'd I Say - with Etta James, Esther Phillips, Roscoe Shelton & Gatemouth Brown
[SHOW 16]
7. I Know That I'm Gonna Miss You 8. Treat Her Right
[SHOW 19]
8. Little Bag Of Tricks
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2009年7月2日 20時00分
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2009年05月15日(金)
Various Artists "The Complete Goldwax Singles Volume 1 [1962-1966] (2 CDs)" [ace CDCH2 1226]
この CD を右手に持って左手でほっぺたをつねってみた・・・痛い・・・,念の為,今度は左手に持って右手でつねってみた・・・やっぱり痛い・・・。
そういう有り難いアルバムですからね。隅々まで味わいつくし,しゃぶりつくさなければなりません。カントリー・ミュージックが収録されているからといって,そこだけスキップしたりしないように・・・(^_^;)
もちろん,この CD には "Spoonful" など Wilie Dixon の書いた曲も含まれていて,カントリーだけでなく,ブルースも Goldwax サウンドの要素の一つではあったわけだが・・・。
この CD を聴いて,さらに興味がわいてきたのが,Oboe こと O.B. McClinton の存在。
Disc I
5. Tradin' Stamps
6. Mother-in-Law Trouble
9. The Day The World Cried Part 1
10. The Day The World Cried Part 2
15. Too Slow
16. She's Better Than You
この時代はシンガーとしてよりもソングライターとしてのほうが有名だが,1971年には第2の Charley Pride を目指して,Stax 傘下の Enterprise と契約する人物。
1曲だけ Youtube にアップされているのが,"Country Roots"(1977) という曲。
O.B. McClinton-Country roots @ Youtube
James Carr に提供した曲は,この CD に収録されている "She's Better Than You" のほか,"A Man Needs A Woman","Forgetting You","Lovable Girl","You Got My Mind Messed Up"。
ほかに "Back Road Into Town"(The Staple Singers),"Keep Your Arms Around Me"(Otis Redding),"That Can't Be My Baby"(Arthur Conley),"What It Takes To Get A Good World"(Denise LaSalle),"You Can't Miss What You Can't"(Clarence Carter),"Your Love Lifted Me"(Clarence Carter) などという曲も書いている。
Otis の "Keep Your Arms Around Me" は,By McClinton というクレジットがあるだけなので,AMG では Delbert McClinton と勘違いしているようだが,O.B. McClinton の作品。
ちなみに,Delbert McClinton もなかなかのシンガーで,"Mr.Pitiful" をレパートリーにしております・・・(^_^;)
◎ Delbert McClinton "Crazy Cajun Recordings" [Edsel EDCD 587] -1998
10. Mr.Pitiful
Goldwax 以後の O.B. McClinton の作品は,Enterprise からリリースされた4枚のアルバムなども含めて,ほとんどリイシューされていない・・?
CD 化されて手元にあるのは,↓ だけ・・・。
● V.A. "From Where I Stand: The Black Experience in Country Music" [Warner Bros. 9 46428-2]
Disc III: 11. Don't Let The Green Grass Fool You ← Wilson Pickett のカバー
● V.A. "more Dirty Laundry - The Soul Of Black Country" [TRIKONT US-0367]
2. If Loving You Is Wrong ← Luther Ingram のカバー
6. Talk To My Children's Mama
◎ V.A. "Soulsville sings Hitsville: Stax sings songs of Motown Records" [Stax 0888072303911]
14. I Wish It Would Rain ← The Temptations のカバー
Stax が,O.B. McClinton と契約するなどして,カントリー・ミュージック界へ進出しようとして失敗するまでの経過は,『スタックス・レコード物語』 pp. 284〜287 (ロブ・ボウマン 著 / 新井崇嗣 訳 シンコーミュージック 刊) に詳しい。
O.B. McClinton がセルフ・プロデュースした Enterprise のアルバムは,「数々の R&B 曲をカントリー風に」アレンジしたものだったが,そういう表現方法について O.B. McClinton 自身は「カントリーか R&B かを決めるのは曲じゃなくて,アーティストなんだ。わたしは前からそう思っていたから,それが正しいことをスタックスだけじゃなくて,その他大勢の人たちにも証明したかったんだ。曲の様式を決めるのはアーティストだよ。たとえばジョニー・キャッシュならブルースをカントリーにできるし,マディ・ウォーターズならカントリーをブルースにできるだろ」と,語っている。
カントリー界の内部でも,R&B の名曲をカントリー風に処理してヒットさせたシンガーは,いた。
● Mickey Gilley "Ten Years of Hits" [EPIC EGK 39867]
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2009年5月15日 17時42分
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2009年04月05日(日)
Little Willie John "The Later KING Sessions: Heaven All Around Me" [ace/KING CDCHD 1221]
1. (I'm Afraid) The Masquerade Is Over 2. Every Beat Of My Heart 3. Until Again My Love 4. Inside Information 5. Take My Love (I Want To Give It All To You) 6. Big Blue Diamonds 7. My Baby's In Love With Another Guy 8. My Love Will Never Change 9. Mister Glenn 10. Doll Face 11. Heaven All Around Me 12. Don't Play With Love 13. She Thinks I Still Care 14. Come Back To Me 15. Half A Love 16. Without A Friend 17. (I've Got) Spring Fever 18. Bill Bailey 19. Come On Sugar 20. Now You Know 21. Like Boy, Like Girl 22. I Wish I Could Dry 23. Don't You Know I'm In Love 24. Rock Love
英 ace からリリースされている KING 時代の Little Willie John の編集盤のうち,3枚目の CD。
◎ "The Early KING Sessions" [ace/KING CDCHD 846] -2002
◎ "The King Sessions 1958-1960" [ace/KING CDCHD 1061] -2005
スローなバラードからダンサブルなジャンプ・ナンバーまでどんなタイプの歌もそつなくこなすことができ,華麗な節回しと絶妙なタメ・ツッコミを駆使して,溢れんばかりの感情を込めて歌う・・・あぁ,歌が上手いというのはこういうことを言うのだな・・・と素直に納得させられるシンガー。
Johnny Adams がカバーしている "Now You Know" などは,ドラムとベースにシンプルなピアノとギターが加わっているだけというバンドをバックに,コーラスもストリングスもホーンもなしで,「歌」だけで聴かせてしまう。この Little Willie John の「歌」に比べると,さすがの Johnny Adams も,年齢や体調を考慮しても聴き劣りがしてしまうほど・・・。
ただ,その声質だけは,塩辛いのを通り越して刺々しささえ感じられる。やはり,その性格が表れているのだろうか?
Sam Cooke とは,Little Willie John が家族と組んでいた The United Five というゴスペル・グループ時代からの付き合いで,Sam had a lot of respect for the way Willie presented his music, too. (p.334 "Dream Boogie" Peter Guralnick) だったそうだ。
Little Richard のバック・バンドとして結成され,後に Sam Cooke のバックを務めることになる The Upsetters を,Little Willie John も his own road band として雇い,ツアーをしていたことがあったらしい。
その The Upsetters 以外にも New Orleans のミュージシャンとの交流があり,Cosimo's Studio でも録音している。
しかし,この CD のライナーによると,1961年夏の Cosimo's Studio でのセッションは King の許可を得ずに行われたため Syd Nathan が費用を払わず,The tapes were never delivered to King, and were almost certainly recycled or destroyed at source. ・・・(T_T)
その時のセッション・メンバーは,Roy Montrell, Harold Battiste, James Booker, Clarence Ford, Peter "Chuck" Badie, Lee Allen, Rufus Gore, Melvin Lastie, Grady Gaines and Herb Hardesty で,Willie was cutting like Nat King Cole. だったそうだ。ぜひとも聴いてみたい・・・。後に,殺人罪で収監中一時的に出所したときに Capitol によって録音された「幻」のセッションは「幻」ではなくなったが,こちらのテープはコピーなどが残っていないのだろうか?
● "Nineteen Sixty Six: The David Axelrod & HB Barnum Session" [Kent CDKEND 305] -2008
この CD のライナーノートには,収監中に Little Willie John が Syd Nathan と交わした手紙の内容なども紹介されている。身から出た錆とはいえ,刑務所の中で Little Willie John がどんな気持ちで過ごしていたかを考えると,涙を禁じえない。
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2009年4月5日 10時45分
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2009年04月01日(水)
Luther Ingram "I've Been Here All The Time / If Loving You Is Wrong I Don't Want To Be Right" [KENT CDKEND 315]
1. Ain't That Loving You (For More Reasons Than One)
2. You Were Made For Me
3. Oh Baby,You Can Depend On Me 4. My Honey And Me 5. I'll Just Call You Honey 6. Since You Don't Want Me 7. Missing You 8. I'll Love You Until The End 9. Be Good To Me Baby 10. Pity For The Lonely 11. To The Other Man 12. Ghetto Train
13. (If Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right 14. I'll Be Your Shelter (In Time Of Storm) 15. Always 16. Dying & Crying 17. Help Me Love 18. I'm Trying To Sing A Message To You 19. I Remember {{ I'll Love You Until The End (version 2) }} 20. Love Ain't Gonna Run Me Away 21. I Can't Stop
Luther Ingram がリリースした4枚の LP のうち,1枚目(1.〜 12.) と2枚目(13.〜 21.) を2on1にした CD。
既発のシングル集2枚と重複していないのは3曲(16. 18. 19.) だけ。
● "Pity For The Lonely: The Ko Ko Singles Vol. 1" [KENT CDKEND 279]
● "I Don't Want To Be Right: The Ko Ko Singles Vol.2" [KENT CDKEND 292]
ただし,The Ovations の中途半端な編集盤とは違い,シングルとアルバムというはっきりとしたポリシーがあるので,まだ納得できる。(KOKO 時代の作品リスト → L_Ingram.xls )
また,シングル集の1枚目に収録されていた初期の New York 録音などは貴重な音源ではあっても,個人的には,あまり繰り返して聴きたくなるようなサウンドではなかったが,この CD に収録されている楽曲は,ど真ん中のサザン・ソウルそのもの。
'60 年代ほど泥臭くはなく,'70 年代後半ほど洗練されてもいない・・・という微妙なバランスのサウンドをバックに歌う,Luther Ingram の中性的な甘い歌声がたまらない。
シングル集では1枚目と2枚目に分かれて収録されていた 2. と 3. が続けて聴けるため,
2. Sam Cooke のカバーにしては,サム・クックしてないなぁ・・・(?_?)
3. なんや,やっぱりサム・クックか・・・(^_^)v
という楽しみ方ができるのも,Sam Cooke ファンとしてはうれしい・・・(^_^;)
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2009年4月1日 19時43分
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2009年03月15日(日)
2009年3月15日 11時12分
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2009年02月01日(日)
The Ovations "Hooked On A Feeling / Having A Party - Featuring Louis Williams" [KENT CDKEND 311]
1. Hooked On A Feeling
2. I Can't Be Satisfied
3. One In A Million
4. Take It From One Who Knows (A Loser)
5. Medley: Were You There / Touch The Hem Of His Garment
6. So Nice To Be Loved By You
7. Touching Me
8. Don't Break Your Promise
9. Mr.River
10. You'll Never Know
11. "Having A Party" Medley
12. Your Love Is Like A Song To Me
13. Born On A Back Street
14. Touching Me
14. My Nest Is Still Warm(My Bird Is Gone)
15. You Send Me
16. Under The Banana Tree
17. Don't Look Back
18. I Can't Believe It's Over
19. A Change Is Gonna Come
以前,日本で CD 化されたことがあったもののとっくに廃盤で,アナログ盤もかなりの値段で取り引きされていた The Ovations の名盤が,こうやって手軽に聴けるようになったのだから手放しで喜びたいが・・・。
1.〜 4. 6.〜 8. 10. 11. 18. は,昨年リリースされた ↓ と重複している。
◎ "One In A Million - featuring Louis Williams" [KENT CDKEND 294] -2008
しかも,日本盤 CD "Having A Party" にボーナス・トラックとして追加されていた3曲のうち2曲は "One In A Million" に収録されていたが,残る1曲 "Just Too Good To Be Free" ("Having A Party"[M-G-M 14623] の B-side) は未収録。
どうやら ace/KENT は,もう1枚編集盤 CD をリリースするつもりらしい。もちろん 日本編集の "Sweet Thing" の収録曲で "One In A Million" に未収録の曲はいくつか残っているのだけれども,さらに未発表曲があるとしてもダブリの曲がかなり発生するのでは・・・? それでも,購入してしまうとは思うが・・・(^_^;)
ただ,Sam Cooke のファンとしては,"One In A Million" で 1.〜 4. のあと,あのメドレーが飛ばされてしまっていて,何とも中途半端な欲求不満状態だっただけに,今回のオリジナルなままでの CD 化は,やっぱりうれしい。
"You Send Me" と "A Change Is Gonna Come" も無事に収録されたことだし・・・。
The Ovations の Sam Cooke カバーとしては,ほかにも ↓ や,
◎ "Memphis 70: The city's funk and soul in the decade after Otis 1968-1978" [BGP/Ace CD8GPD 192] -2008
6. Shake (Previously unissued Sounds Of Memphis recording)
"The !!! Beat" 出演時の映像 ↓ がある。
■ THE !!! BEAT LEGENDARY R&B AND SOUL SHOWS FROM 1966 VOL.6
[SHOW 26] 3. Twisting The Night Away
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2009年2月1日 10時28分
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