ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2008年12月27日(土)
Little Willie John "Nineteen Sixty Six"
Little Willie John "Nineteen Sixty Six: The David Axelrod & HB Barnum Session" [Kent CDKEND 305]

1. Country Girl (Aka Home at Last)
2. Suffering with the Blues
3. I Had a Dream (Aka Just a Dream)
4. Never Let Me Go
5. If I Loved You
6. (I Need) Someone
7. Welcome to the Club
8. Early in the Morning
9. In the Dark
10. Crying Over You
11. You Are My Sunshine
12. Country Girl (Aka Home at Last) 13. Suffering with the Blues 14. I Had a Dream (Aka Just a Dream) 15. Endless Sleep 16. Never Let Me Go 17. Welcome to the Club 18. Early in the Morning 19. In the Dark 20. Crying Over You

名曲 "Let Them Talk" を最初に歌った Little Willie John の幻とされていたアルバムがリリースされた。

"All Around The World"(1955, Black Singles: 5),"Fever"(1956, Black Singles: 1, Pop Singles: 24),"Home At Last"(Black Singles: 6),"Need Your Love So Bad"(Black Singles: 5),"Talk To Me, Talk To Me"(1958, Black Singles: 5, Pop Singles: 20),"Let Them Talk"(1960, Black Singles: 11, Pop Singles: 100),"Sleep"(Black Singles: 10, Pop Singles: 13),"Take My Love (I Want To Give It All To You)"(1961, Black Singles: 5, Pop Singles: 87) などカバーされることも多いヒット曲を持つ Little Willie John だが,短気な性格が災いして殺人を犯してしまい,1964年に刑務所に入り,入所中の1968年に31歳という若さで肺炎のため亡くなってしまう。歳に似合わぬ色っぽい声の抜群に歌の上手いシンガー。

このアルバムは,その Little Willie John が1966年に一時的に出所したときに録音された楽曲。1.〜 11. は LP としてリリースされる予定でアセテート盤も作成され,モノラルでミックスされている。12.〜 20. は,15. 以外は別テイクのステレオ・ミックス。
3回のセッションで録音されており,それぞれホーンやストリングス,コーラスなどが加えられているが,Jimmy Bond(bass),Carol Kaye(electric bass) と Earl Palmer のリズム・セクションは全セッションに共通。

まだ29歳だったとはとても思えない老けた声だが,歌の上手さに衰えは全く感じられない。殺人罪の囚人が録音したアルバムがリリースされるなどということは日本ではとても考えられないが,このアルバムが世に出なかったのは,King records の Syd Nathan が過去の契約をたてに Capitol からのリリースを認めなかったから。これが発売され,そこそこ売れていたらそれが励みになり,Little Willie John も肺炎などで命を落とすことはなかったかも・・・。

その King 時代の作品のうち1960年までに録音されたものは,まとめて CD 化されている。
◎ "The Early KING Sessions" [ace/KING CDCHD 846] -2002
◎ "The King Sessions 1958-1960" [ace/KING CDCHD 1061] -2005
この後,収監されるまでの録音もそのうち Ace がリリースしてくれるはず・・・。

○ "All 15 of His Chart Hits 1953-1962" [King ]
ベスト盤もいくつかあるが,Johnny Adams がカバーした "Now You Know" の収録されている ↑ が安くなっていたので,注文済み。


このセッションのプロデューサであった David Axelrod によると,
 It was one of the best things that I ever did. The only person who didn't like it was Lou Rawls -- I told him "don't worry, I can [produce] both of you ...."
その結果生まれた Lou Rawls の作品も編集盤が CD でリリースされている。
● "I Can't Make It Alone : The Axelrod Years" [Stateside/EMI 7243 8 64080 2 0] -2004

2008年12月27日 08時02分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2008 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/706/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
こんにちは。いつも楽しく読ませて頂いてます。
このLittle Willie Johnの音源は、今回初めて世に出た
のでしょうか?当時これがリリースされていたらと思うと大変
悲しくなります。Willie本人の悔しさは計り知れないもの
だったろうと思います。彼の人生は、全く違うものになってた
だろうし、きっとまだ長生きしたと思うのです。いくらビジネスの
契約とはいえ、King recordsのSyd Nathanがあまりに冷酷に
感じられます。Willie自身の振る舞いが招いたこととはいえ、
この才能に恵まれたシンガーの死は早過ぎる。
そういうアーティストはジャンルに限らず多くいるでしょうが、
このCDを聴くとそんな事を考えさせられます。
これからもソウルフルなディスク紹介、楽しみにしております。
この CD のライナーには,Some of this material has appeared on CD but with dubious provenance and in substandard sound .... とあるのでブートでは出回っていたようですが,ぼくは聞いたことがありません。
この Little Willie John が生き延びていた場合,レーベル・メイトの James Brown との関係がどうなっていたか気になるところです。シンガーとしての歌の上手さは,Little Willie John のほうがはるかに上だと思っているので,・・・。
J.B. を単なるボーカリストとしてだけ語るのは愚の骨頂ですが・・・(^_^;)
コメントを記入  
お名前(必須)
 
パスワード:
 
メール:
 
URL:
 
非公開:  クッキーに保存: 
※非公開にチェックを入れると、管理者のみにコメントが届きます。
ブログの画面には表示されません。
captcha


※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク