Various Artists "Reggae Rocks: Paint It Black - A Reggae Tribute To The Rolling Stones" [MADACY M2B2 6386]
1. Start Me Up -Toots and The Maytals
2. Wild Horses - Gregory Isaacs
3. Jumpin' Jack Flash - Sugar Black
4. You Can't Always Get What You Want - Steel Pulse
5. Paint It Black - Chalice
6. Waiting on a Friend - Hu Jay
7 .(I Can't Get No) Satisfaction - The Heptones
8. Under My Thumb - Andrew Francis
9. Time Is on My Side - The Gladiators
10. Honky Tonk Woman - Glenn Ricks
11. Brown Sugar - Ken Boothe
12. As Tears Go By - Susan Cadogen
ストーンズのカバー・アルバムは,最近の "Bossa N' Stones" はじめ,いろいろなジャンルから出ているが,これはレゲエ・バージョン。
"Start Me Up" を歌っている Toots and The Maytals は,今回のツアー(Anaheim) で前座を務めているのだけれども,「そんなにウケてなかった」らしい。この曲を演奏しなかったのだろうか?
http://stones.lad.jp/abbreport/06.html
"Brown Sugar" を歌っている Ken Boothe には,Sam Cooke の "You Send Me" や,Marvin Gaye "Let's Get It On",Syl Johnson "Is It Because I'm Black?" など,ソウルの名曲を歌っているアルバムがあって,Toots のように Memphis 録音というわけではなさそうだが,お気に入り。
◎ Ken Boothe "Collection-18 Classic Songs" [Trojan CDTRL 249]
そのほかでは,Gregory Isaacs が歌う "Wild Horses" も素晴らしい。
「名曲」というものは,どのようなアレンジで歌われてもやっぱり「名曲」であることがよくわかる。
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2006年3月28日 21時04分
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Lattimore Brown "Little Box of Tricks" [AIM 1507 CD]
1. I've Got Everything
2.* Cruise On Fanny, Cruise On
3.* Little Bag Of Tricks
4. Bless Your Heart I Love You
5. I'm Not Through Lovin
6. So Says My Heart
7. It Hurts So Bad
8. It's A Sad Sad World
9. I Know I'm Gonna Miss You
10. Don't Trust No One
11. Nobody Has To Tell Me
12. Please Please Please
13. Take A Little Time
14. Otis Is Gone Pt.1
15. Otis Is Gone Pt.2
16.* Shake & Vibrate
17.* Little Bag Of Tricks Pt.2
"Otis Is Gone" という,Otis Redding の追悼歌を歌っているだけでなく,"Somebody's Gonna Miss Me" という Sam Cooke にカバーされた曲を作って歌ったシンガー。
この Lattimore Brown の動く姿を DVD で見ることができたり,Sound Stage 7 時代の曲が CD で聴けるようになるとは,ありがたい時代になったもんです。
DVD 化された "THE !!! BEAT" でその動く姿が見れる曲は,以下の通り。
[SHOW 3]
3. I Got You 4. I'm Not Through Loving You
9. What'd I Say - with Etta James, Esther Phillips, Roscoe Shelton & Gatemouth Brown
[SHOW 16]
7. I Know That I'm Gonna Miss You 8. Treat Her Right
[SHOW 19]
8. Little Bag Of Tricks
番組のエンディングに出演者全員で歌う "What'd I Say" では,Gatemouth Brown を抱えあげマイクの前へ連れて行って歌わせるというお茶目な姿を見ることもできた。
この CD に収録されている曲のほとんどは,昔 Vivid や P-Vine で "This Is Lattimore's World" として LP 化されたことがあったが,* 印は,そのアルバムに収録されていなかった曲。
追加された曲があるのはありがたいが,Arthur Alexander のカバー "Everyday I Have To Cry Some" が入っていないのは,なぜなんだろう?
久しぶりにレコードプレイヤーの上に積まれた荷物を片付けて,アナログ盤を聴いてみようかな・・・(^_^;)
"Otis Is Gone" は,Donald Height が Sam Cooke に捧げた曲と同様,Johnny Ace の "Pledging My Love" を下敷きにして Otis が歌った曲名が歌いこまれている。
"A Change Is Gonna Come" は当然だが "Satisfaction" も含まれているのは,うれしい。
AMG などでも生まれたのが何年かがわからないのだけれども,9. I Know I'm Gonna Miss You でコーラスを付け,"The !!! Beat" で共演し,いっしょにチトリン・サーキットを回っていたという Roscoe Shelton と同じ世代だとすれば,Sam Cooke と同じ1931年生まれだったかもしれない。
Sam Cooke は,自作の曲だけでなくゴスペルやポップのスタンダードなど,他人の曲もたくさん吹き込んでいて,"Somebody's Gonna Miss Me" もそのうちの1曲。
その曲は,Lattimore Brown の Excello 時代の録音で,Zil でのデビュー曲も含めて,CD 化されている。
◎ Various Artists "Ernie's Record Mart" [EXCELLO/ace CDCHD 684]
22. Got Plenty Troubles
23. It Hurts Me So
25. Somebody's Gonna Miss Me
Excello 系列のサザン・ソウルを集めたコンピ CD の第2集でも,1曲 CD 化されている。
◎ Various Artists "The Heart Of Southern Soul Vol.2: No Brags - Just Facts" [Excello/ace CDCHD 601]
9. I Will
AMG でいろいろ調べていたら,最後のシングル盤(1975) も CD になっていて,米アマゾンのマーケット・プレイスで送料込みでも15ドル以下のものがあったので,注文済み。
● V.A. "Curiosities: The Ace '70s Singles and Sessions"
3. You Don't Know Like I Know - with Bobby Marchan
4. Warm And Tender Love
今回の記事を書く際に参考にさせていただいた Lattimore Brown の ディスコグラフィ の作者が, Moovinon という方なんですが,このブログを始めたころ,よくコメントを書いていただいていた方と同一人物なんでしょうか?
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2006年3月26日 23時19分
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2006年3月22日 22時56分
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Rolling Stones [Original Packaging-Best] "Through The Past Darkly (Big Hits Vol. 2)" [abkco UICY-93028]
1. Paint It Black 2. Ruby Tuesday 3. She's A Rainbow 4. Jumpin' Jack Flash 5. Mother's Little Helper 6. Let's Spend The Night Together 7. Honky Tonk Women 8. Dandelion 9. 2000 Light Years From Home 10. Have You Seen Your Mother, Baby Standing In The Shadow? 11. Street Fighting Man
生まれて初めて買った「輸入盤」が,コレだった。
今回,初めて紙ジャケット化された八角形という変形ジャケで有名。
近くに輸入盤ショップがあるような都会ではなかったので,通信販売で購入。「ミュージック・ライフ」(星加ルミ子編集長) に付いていた申込用紙を切り取り,現金書留で送った。
当時の日本盤とちがい,ジャケットやレコード本体の重みと厚さに感激した記憶がある。
それはもちろん US 盤だったが,CD になってからは,UK 盤を聴くことが多かった。
◎ Rolling Stones [Best] "Through The Past Darkly (Big Hits Vol. 2) -UK" [LONDON POCD-1924]
1. Jumpin' Jack Flash 2. Mother's Little Helper 3. 2,000 Light Years From Here 4. Let's Spend The Night Together
5. You Better Move On
6. We Love You 7. Street Fighting Man 8. She's A Rainbow 9. Ruby Tuesday 10. Dandelion 11. Sittin' On A Fence 12. Honky Tonk Women
US 盤マイナス2曲("Paint It Black","Have You Seen Your Mother, Baby Standing In The Shadow?"),プラス3曲("You Better Move On","We Love You","Sittin' On A Fence") で,1曲多くなっている。
追加された曲のうち "You Better Move On" は,イギリスでは最初の EP に収録されていた曲。
この Arthur Alexander の原曲は,初代 FAME スタジオ(a converted tobacco warehouse) で録音(1961)され,これがヒットしたおかげで新しいスタジオを建設することができ,そこで Jimmy Hughes "Steal Away" が録音されたという,Muscle Shoals Sound の原点となった曲で,そういう意味では,one of Big Hits と言えるかも・・・(^_^;)
● Various Artists [SOUL/R&B] "The Muscle Shoals Sound" [Rhino R2 71517]
1. You Better Move On
この曲をカバーした当時,ミックやキースは,将来アメリカへ渡り,この曲が録音されたスタジオから発展した Muscle Shoals Sound Studio で自分たちが録音するなどということを予想していただろうか・・・。
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2006年3月18日 07時43分
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Charlie Whitehead "Songs To Sing: The Charlie Whitehead Anthology 1970-1976" [KENT CDKEND 261]
1. Songs To Sing
2. Put A Little Love In Your Heart 3. Raw Spitt 4. Call Me Nigger 5. The Freedom Under Certain Konditions Marching Band 6. Midnight Rider 7. Who Do They Think They Are 8. I Dig Black Girls 9. This Old Town 10. Sweet Bird Of Success 11. Excuses
12. Between The Lines 13. Predicament #3
14. That Ain't My Wife
15. I Finally Found Myself Something To Sing About
16. Shaft's Mama 17. The B.B. King 18. Help (God Help America) 19. Gazelle 20. She's All I Got 21. Let's Do It Again Parts 3 & 4
Irma Thomas のリイシュー CD "A Woman's Viewpoint" の記事を書こうと,"In Between Tears" の単独 CD や,そのリズム・トラックのほとんどを録音し直して更にギターなどをオーバー・ダビングし曲順も変更して発売された "Turn My World Around",同じ Swamp Dogg プロデュースの Doris Duke "I'm A Loser",その Swamp Dogg の "Total Destruction To Your Mind" などと聴き比べていたら,また,Swamp Dogg 関連のレアなアルバムが CD 化された。
紹介する順序が逆になってしまうが,なにしろこの Charlie Whitehead は "The Story Of Mr.Pitiful" という曲を録音しているので・・・(^_^;)
1. Songs To Sing は1970年のシングル盤で,"Dave Godin's Deep Soul Treasures" シリーズの Vol. 1 にも収録されていたディープなソウル・バラード。ちょっとしたプロテスト・ソングになっているのが時代を感じさせる。
2.〜 11. は,Raw Spitt という名義で1971年に発売されたアルバム。
英KENT のリイシューでは毎度おなじみの丁寧なライナー・ノートが付いているが,演奏しているミュージシャンに関する記述がほとんどないのは,なぜ・・・?
http://www.acerecords.co.uk/content.php?page_id=59&release=4749
この当時,Swamp Dogg は Phil Walden と組んで,スタジオとリズム・セクションを提供してもらっていて,
1969 [Canyon 7704] Doris Duke "I'm A Loser"
1970 [Canyon 7706] Swamp Dogg "Total Destruction to Your Mind"
1971 [Canyon 7710] Raw Spitt "Raw Spitt"
以上の3作は,Jim Hawkins がエンジニアを務める Capricorn Sound Studios で録音が行われ,以下のようなミュージシャンが演奏していることになっている。
Piano: Jerry (Swamp Dogg) Williams, Jr.
Guitar: Jesse (Beaver) Carr
Drums: Johnny (Duck) Sandlin
Bass: Robert (Pop) Popwell
Organ, Piano: Paul (Berry) Hornsby
Background Vocals: Jackie Avery Singers
Horns: The Manconites
つまり,Allman 兄弟が抜けた後の The Hour Glass に,Robert Popwell が加わったバンドが中心らしい。(Robert Popwell は,一般的には The Crusaders に在籍していたことなどで有名かもしれないが,Ron Wood のソロ第3作 "Gimme Some Neck"(1979) でベースを弾いていた)
AMG のデータでもそういうことになっているが,"I'm A Loser" だけは,やっぱり Roger Hawkins や Jimmy Johnson たちで,Duane Allman がリード・ギターの Muscle Shoals 録音というのが定説のようだ。ソングライターも後の2枚とは少し異なっている。
"I'm A Loser" のサウンドを原型に,そのコピーあるいはバリエーションとして Capricorn のハウス・バンド によって演奏されたのが,"Total Destruction 〜" と,この "Raw Spitt" なのだと思われる。
その "Total Destruction 〜" は,次作の "Rat On" との2on1で,CD 化されている。
7. Who Do They Think They Are でハモっているのが Swamp Dogg なので,その声が気に入った人にはオススメ。ただ,個人的にはカエルを踏み潰したようにしか聴こえないので,ちょっと苦手・・・(^_^;)
◎ Swamp Dogg "The Excellent Sides of Swamp Dogg, Vol. 1" [S.D.E.G. SDE 1940]
14. も,Raw Spitt 名義の曲(1971)。
12. 13. は,Swamp Dogg が Henry Stone と組んでいた時代(1972) に stone dogg というレーベルから発売されたシングル盤。
15. は,Amazing Charlie Whitehead という名前で Atomic Art というレーベルから出たシングル盤(1973)。
16. 以降は,1973年に Fungus 25145 として Charlie Whitehead & The Swamp Dogg Band 名義でリリースされたアルバムをそのまま CD 化したもの。
Irma Thomas "In Between Tears" が Fungus 25150 なので,ナンバーは若いがサウンドとしてはこちらのほうがよほど新しい・・・というより "In Between Tears" のほうが古いわけだが,このあたりの話は後日また改めて・・・。
16. と 21. は,シングル盤としても発売されていて Charlie Whitehead の声が聞こえるし,18. でも歌っているが,そのほかはインストルメンタル曲。
21. Let's Do It Again Parts 3 & 4 も,Marvin Gaye 風のエロ・ファンクなので,この CD の前半のようなサザン・ソウルを期待して聴くと,がっかりしてしまうかもしれない・・・(^_^;)
こういうレアなアルバムを CD 化してくれる英KENTには日ごろから感謝の念が絶えないわけだけれども,とうとう Goldwax 時代の Spencer Wiggins が再発されるというので,めでたいことだと喜んでいたら,今度は,オーストラリアの AIM から,Lattimore Brown がリイシューされるらしい。
"Otis Is Gone" が CD でも聴けるようになるのは,非常にありがたい。
http://www.aiminternational.com/new_releases.htm
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2006年3月15日 11時13分
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Various Artists "Bossa N' Stones: The Electro-Bossa Songbook Of The Rolling Stones" [PMB MBB 9729]
1. Fool To Cry 2. Let's Spend The Night Together 3. Out Of Time 4. Sympathy For The Devil (Pleased Remix) 5. Under My Thumb 6. (I Can't Get No) Satisfaction 7. Harlem Shuffle (Favela Remix) 8. Ruby Tuesday (The Dubby Mix) 9. Angie 10. Miss You (Back 2 Remixes) 11. Start Me Up/Brown Sugar (Remix) 12. Wild Horses
最近ちょっとまた煮詰まりかけていたので,ちょうどよい息抜きになったアルバム。
聴いていると,肩の力が抜けるどころか,腰のほうまでトロけてしまいそうになる・・・(^_^;)
アマゾンで見つけて躊躇していたら,タワレコの店頭でより安価なものがあって,衝動買い。
Electro-Bossa とあるので,ほとんどがシンセのデジタルな音なのだろうが,あまり違和感はない。砂浜に打ち寄せる波や涼しげなそよ風,カモメの鳴き声など,リゾート気分を感じさせる効果音に人工的な匂いがうかがえる程度。
ボサノバ風の,軽いオシャレなサウンド(「ラウンジ」というジャンルらしい)をバックに,セクシーなオネエちゃんが耳元で囁くようにストーンズのカバーを歌ってくれる。
電車の中で聴いていたら,よほどニヤけていたのか,変な目で見られてしまった (^_^;)
ただ,たいていの場合,男の歌を女性が歌うときは,He と She を互いに入れ換えたりして,つじつまを合わせることが多いのだが,このアルバムではオリジナルの歌詞をほとんど変更していないため,"I'm a man of wealth and taste." とか "She's under my thumb." などとセクシー・ボイスで囁かれると,別の意味で妙な気分になってくる。
ひょっとすると,このシンガーたちはニュー・ハーフ・・・?
同じシリーズに "Bossa N' Marley" という Bob Marley のカバー集などもあるようだが,このストーンズのカバーは,よほど評判が良かったのか,続編も出ている。
◎ V.A. "Bossa N' Stones 2: The 2nd Electro-Bossa Songbook Of The Rolling Stones" [PMB MBB 9750]
結局,今回のツアーは大阪での公演がなく,がっかり。名古屋が週末だったら・・・。
まあ,チケット代の高さを考えると,多少ほっとしたところもあるが・・・。
"Mr.Pitiful" も,今年に入ってからは一度も演奏していないようだしね。
リオでのフリー・コンサートのネット中継が楽しめたことで,今回は満足することにしよう (^_^;)
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2006年3月13日 21時33分
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Lou Rawls "The Soul-Stirring Gospel Sounds Of The Pilgrim Travelers featuring Lou Rawls" [EMI/Mighty Quinn MQP1102]
1. Did You Stop To Pray This Morning
2. Motherless Child
3. Sweet Chariot
4. That's Heaven To Me
5. Poor Pilgrim Of Sorrow
6. Walking In The Light Of The Lord
7. If He Holds Your Hand
8. Stand By Me Father
9. Wade In The Water
10. Jesus, Be A Fence Around Me
11. Didn't It Rain
12. Please Let Me Be The First To Know
13. Count On Me
14. Trust Me
15. 'til The Last Leaf Shall Fall
1962年のアルバムを2005年にボーナス・トラック(12.〜15.)を追加して CD 化したもの。
Pilgrim Travelers の名前も使われているが,Kylo Turner や Keith Barber は脱退したあとで,ほとんど Lou Rawls のソロ・アルバム。
http://www.mighty-quinn.net/Current.html
1962年の2〜3月に行われた3回のセッションによって録音され,セッションごとのデータも掲載されていて,4. 10. には Arranged by Sam Cooke,8. 9. はArranged by Sam Cooke & J.W. Alexander というクレジットがある。
3. Sweet Chariot はゴスペル・スタンダードだが,Sam Cooke は RCA での3枚目の LP で取り上げたことがあり,"Swing Low, Sweet Chariot" として CD 化されたこともある。
Rene Hall がギターを弾きながらバンド・リーダー的な役割を果たし,Cliff White がギター,Ray(mond) Johnson がピアノ,ドラムの Sharkey Hall が Edward Hall と同一人物らしいということで,翌年の Sam Cooke の名作 "Night Beat" との共通点が感じられるサウンドの曲も含まれている。
このアルバムを聴いた Sam が,Billy Preston のブルージーなオルガンを加えて,ゴスペルではなく R&B のスタンダードを歌うというアイデアを思いついた可能性も・・・?
ちなみに,Lou Rawls がコーラスを歌ってヒットした "Bring It On Home To Me" や "Having A Party" は,この一ヵ月後のセッションで吹き込まれている。
Billy Vera のライナー・ノートによると,1962年には a vogue for combining Pop and R&B with Gospel があり,このアルバムはその流れに乗って Ben E.King,Chuck Jackson,Jerry Butler などの流行歌手の仲間入りをしようと企画されたが,それほど売り上げは伸びなかったらしい。
そのライナーで,初めて気付かされたのは,8. Stand By Me Father のセキュラー・バージョンを Junior Parker が歌っていたということ。
◎ Junior Parker "Junior's Blues: The Duke Recordings (Vol. 1)" [MCA MVCM-397]
8. Stand By Me
Herman Parker と,自作のようなクレジットがあるが,完全なパクリ (^_^;)
1961年に Black Singles で11位とヒットしているので,Sam Cooke も聴いていたはずだが・・・。
同じ Duke 所属のシンガーでは,Bobby Bland に Sam との接点があり,ゴスペルっぽいブルースを歌っていたのは有名だが,Junior Parker にはほとんどゴスペル臭が感じられなかっただけに,ちょっと意外だった。
ちょうど 「ブルース&ソウル・レコーズ 68号」付録の "SAM-thing You Got" で,VJ 時代の Soul Stirrers のバージョンが紹介されたことでもあるし,その サム・クック特集号を買って,オリジナルの The Soul Stirrers @SAR,Junior Parker,Lou Rawls などのバージョンと聴き比べてみるとおもしろいかも・・・?
11. Didn't It Rain は,Sister Rosetta Tharpe のバージョンを参考にして録音されたらしい。
その Sister Rosetta Tharpe は,Etta James のヒロインであり "Complete Modern And Kent Recordings" でも "Strange Things Happening" と "That's All" という2曲をカバーしていたこともあって気になっていたところ,タイミングよく中古ショップで↓を発見して入手。
◎ Sister Rosetta Tharpe "The Gospel Of The Blues" [DECCA/MCA B0000533-02]
15. Didn't It Rain
Gospel と Pop を結びつけたシンガーとして Sam Cooke の先駆者のような存在。
'50年代初めにはストレート・ブルースを歌ったということでゴスペル・サークルから非難され,一時的にヨーロッパに逃げ出したこともあったらしいが,'60年代に入ると Gospel と Pop の融合が進んで受け入れられるようになり,第一線に復帰している。
ちょうど誕生日がいっしょ(もちろん誕生年は違うが)だったこともあってさらに興味がわき,廉価盤のボックスセット↓を購入して聴いてみたいと思っている今日この頃であります。
○ Sister Rosetta Tharpe "The Original Soul Sister (4CDs)"
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2006年3月4日 12時07分
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COVERs of Sam Cooke |
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