ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2008年01月29日(火)
Turn My World Around
Irma Thomas "Turn My World Around" [Shanachie 9201]

1. Turn My World Around [2:29]
2. These Four Walls [3:28]
3. You're The Dog (I Do All The Barking Myself) [3:06]
4. Coming From Behind [5:13]
5. Wish Someone Would Care [7:38]
6. In Between Tears [2:54]
7. She'll Never Be Your Wife [3:24]
8. We Won't Be In Your Way Anymore [3:48]
9. I'd Do It All Over You [4:40]
10. What's So Wrong With You Loving Me [2:33]

Irma Thomas の LP "In Between Tears" [Fungus 25150] とシングル Canyon 31 (8. 9.) の,ボーカル・トラックと一部の楽器のみを残して新たに録音し直し,1993年にリリースされた CD 。
Jerry "Swamp Dogg" Williams, Jr. 本人によるライナー・ノートと,詳しいミュージシャンのクレジットが記されている。

Swamp Dogg: piano
Rodney Thomas: NEW piano tracks 4 & 5
Spooner Oldham: piano tracks 8 & 9
Robert "Pop" Popwell: bass tracks 1 & 2
"King" Charles Glen: NEW bass tracks 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9 & 10
Duane Allman: guitar tracks 3, 4 & 5
Jesse "Pete" Carr: guitar tracks 1, 7, 9 & 10
Alan Schwartz: NEW guitar tracks 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9 & 10
Jimmy Johnson: guitar tracks 8 & 9
Paul "Berry" Hornsby: organ
Kenny Altbush: NEW drums tracks 1 thru 10
Elenor Rigby, Sabrina Wilson: NEW background vocals
Charles Chalmers: tenor sax, Andrew Love: tenor sax, Wayne Jackson: trumpet, Floyd Newman: bariton sax tracks 8 & 9
Charles Hayes: NEW/Additional tenor & alto sax tracks 1 thru 10
Charles Hayes: proteus E-Mu tacks 1, 2, 4, 5, 6, 8 & 10
Joe Davis: NEW/Additional trumpet tracks 1 thru 10

Swamp Dogg が書いたライナーによると,・・・
1970年に Canyon から Irma Thomas のアルバム製作を依頼された Swamp Dogg は,Canyon がまずシングル盤を欲しがったので,とりあえず2曲(8. 9.) を Muscle Shoals で大急ぎで録音した。その後,Capricorn のスタジオでアルバム用の録音を始め,その途中で Canyon のオーナー Wally Roker に連絡を取り,要請のあったテープを送ったところ,以後のスタジオの予約をキャンセルし,録音をストップするように命じられ,やむなくそれに従った。(おそらく,その時点ではもう Canyon の経営状態はかなり悪化しており,送られたテープからリリースしたシングル [Roker 502] をプロモートする資金もなかったらしい。)
倒産した Canyon から,自分のプロデュースした音源を買い取った Swamp Dogg は,1973年になって自分のレーベルである Fungus から LP "In Between Tears" をリリースする。そのアルバムはかなりのセールスを記録するものの,Swamp Dogg 本人は,未完成な状態であることがずっと気にかかっていた。
そして,1993年に Shanachie からリイシューの話があったとき,3週間ほどかけてボーカルと一部の楽器以外のパートを録音し直して完成したのが,この "Turn My World Around" というアルバム。
・・・以上,Swamp Dogg の言うことだから,これをそのまま真に受けることはできないが,ありそうな話ではある。
ミュージシャンのクレジットも,Duane Allman と Pete Carr を区別しているあたりは,いかにももっともらしい。
20年もたってから録り直すくらいなら,なぜ1973年の時点で手を入れなかったのか? という大きな疑問は残るが・・・。

また,手を入れるにしても,ここまで大幅に入れ換えなくても,ホーンやストリングス,コーラスなどを少しオーバーダブするくらいで十分だったのではないか?
オリジナルのトラックで叩いていた Squirm というドラマーには確かに物足りない部分があるが,ベースの Robert Popwell の演奏を消してしまったのは,もったいないとしか思えない。


ライナーの最後で Swamp Dogg は,1985年に New Orleans で Irma Thomas と出会ったが無視されたと書いている。
Swamp Dogg が Irma Thomas との間に交わした契約が正当なものだったかどうかはともかく,少なくとも "In Between Tears" に関するギャラは,Irma の元には届いていなかったようだ。

2008年1月29日 19時36分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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