2009年10月25日(日)
Jimmy Hughes "Steal Away: The Early Fame Recordings" [KENT CDKEND 324]
1. Lovely Ladies 2. There Is Something On Your Mind 3. A Shot Of Rhythm And Blues 4. Neighbour, Neighbour (Version 1) 5. Everybody Let's Dance 6. Steal Away 7. Try Me 8. I'm Gonna Rise Again 9. I Tried To Tell You 10. I'm Getting Better 11. Stormy Monday Blues 12. I Want Justice
13. I'm Qualified [Guyden 2075 / Jamie 1280]
14. My Loving Time [Guyden 2075 / Jamie 1280]
15. Lollipops, Lace And Lipstick [Fame 6401]
16. You Might As Well Forget Him [Fame 1002]
17. Goodbye My Lover Goodbye [Fame 6407]
18. You Really Know How To Hurt A Guy [Fame 6410]
19. Have You Done Got Over Me? [unissued]
20. Girl You Belong Here With Me [unissued]
21. My Adorable One [unissued]
22. Steal Away Part Two [unissued]
● Jimmy Hughes "The Best Of Jimmy Hughes" [Fame 103] -2008
↑ がリリースされた後,全く音沙汰のなかった Fame 関連のリイシューだが,英 KENT が権利を取得して CD 化してくれるようだ。
まず手始めに発売されるのが,Jimmy Hughes の Fame 時代(1962-67) の音源を2枚の CD にまとめたもの。
表題の CD はその1枚目で,1.〜 12. は LP "Steal Away" の収録曲,13.〜 18. はシングルのみだった曲,19.〜 22. が未発表曲。→ J_Hughes.xls
引き続き,来春には2枚目の CD がリリースされる予定。
● "Why Not Tonight: The Later Fame Sides" [Kent CDKEND 331]
いかにも英 Kent らしい丁寧なライナー・ノート(Tony Rounce) が付いていて,二度録音され1枚目の LP では A.Valier,2枚目では Huey Meaux とクレジットされていた "Neighbor, Neighbor" は,Meaux simply bought the song from him ということだったらしい。英米では日本のように著作者人格権(moral right) が尊重されず,財産権としての著作権(copyright) のみが強調されるため,このように,クレジットされる名前と実際の作者が異なることがよくある。
"Steal Away" という曲にもいろいろなクレジットのものがあるけれども,こちらは同名異曲。
"Steal Away (to Jesus)" というゴスペル曲もあり,奴隷制時代に南の奴隷州から北の自由州へ逃亡する奴隷を手助けする組織の合言葉のように使われていたことがあったといわれている。
Sam Cooke も Keen 時代に "Steal Away" というタイトルの曲を歌っているが,それは,ゴスペル曲をポップに改作したもの。
ところが,Jimmy Hughes が作って歌った,この "Steal Away" は,サウンドにはゴスペルの残り香が漂っているものの,歌われている内容は,全くの罰当たり・・・(^_^;)
もちろん,これ以前にも不倫や三角関係を題材にした歌はあったが,それらは,恋人に逃げられた,あるいは友人に裏切られた・・・なとど,被害者の立場から歌われていたのに対して,この "Steal Away" では 「駆け落ちしよう」 と,言わば加害者の立場で歌っているわけだから,その差は大きい。
このヒット(R&B: 17, Hot 100: 17) のあと,James Carr "The Dark End Of The Street" (R&B: 10, Hot 100: 77) や,さらには Luther Ingram "(If Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right" (R&B: 1, Hot 100: 3) のような大ヒット曲が生まれている。このような,不倫を文化として容認するような曲がヒットする背後には,そういう曲を好むリスナーやシングルの購買者の間に経済的・精神的な自立が芽生え始めていたという社会的な変化があったはず。
サザン・ソウルの分野で「不倫ソング」の占める割合は大きく,そういう曲ばかりを集めたコンピ盤がある。
◎ V.A. "If Loving You Is Wrong: 20 cheatin' heartbreakers" [KENT CDKEND 208] -2002
◎ V.A. "Cheatin' Soul and the Southern Dream of Freedom" [Trikont US-0337] -2005
手持ちの CD との重複が多いため未入手だが,男女別に編集されたものまである。
○ V.A. "Cheatin': From a Man's Point of View" [Soul Classics ]
○ V.A. "Cheatin': From a Woman's Point of View" [Soul Classics ]
思い起こせば8年前,↓ の2枚の CD から始まった Goldwax 関連のリイシューが,
◎ James Carr "The Complete Goldwax Singles" [KENT CDKEND 202] -2001
◎ V.A. "The Goldwax Story vol. 1" [KENT CDKEND 203] -2001
今年には ↓ という夢のような CD までリリースされるようになった。
● "The Complete Goldwax Singles Volume 1 [1962-1966] (2 CDs)" [ace CDCH2 1226] -2009
◎ "The Complete Goldwax Singles Volume 2 [1966-1967] (2 CDs)" [ace CDCH2 1236] -2009
○ "The Complete Goldwax Singles Volume 3 (2 CDs)" [ace CDCH2 ] -2010
ということは,その Goldwax と同じように,この Fame についても,将来的には "The Complete Fame Singles" などというような CD がリリースされても不思議ではない・・・?
Goldwax がスタジオを持たないレーベルだけの存在だったのに対して,Fame はレーベルとしてよりも Recording Studios としての活動の方が重要だったという違いはあるが,それでも,Fame Records としてリリースされた作品や Fame を経由してメジャーから配給されたシングル盤の中には,評価が高くしかもレアなものが少なくないはず。
表題の CD のライナー中には,Dan Penn と Lindon "Spooner" Oldham の最初の共同作業だった "I Tried To Tell You" という曲に関連して,
Penn was also recording for Fame at this time, His single 'Close To Me' (Fame 6402) separated 'Steal Away' from 'Try Me' in the label's nascent catalogue.
などという思わせぶりな記述がある。
Dan Penn が Fame からリリースしたシングルは2枚(6402, 6409) だけだが未発表曲が20曲近くあるらしい。もし,それらを発掘することができれば,Dan Penn の作品だけで1枚の CD を作れるはずだが・・・m(_ _)m
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2009年10月25日 09時48分
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2009年10月18日(日)
"You Send Me: Life and Times of Sam Cooke (Paperback)" by Daniel Wolff
困ったことに,Sam Cooke という人間を知るために日本語で読める書籍としては現時点では唯一といっていい 『Mr.Soul サム・クック』 (ダニエル ウルフ 著,石田泰子・加藤千明 訳) が廃版になって,少しプレミアが付いているようだ。
本なので,CD と同じように安価な輸入盤ですませる・・・というのは難しいかもしれないし,日アマゾンでは原書もプレミアが付いているが,米アマゾンなら送料($6.89) 込みでも $20 以下で購入できるものがある。
□ "You Send Me: The Life and Times of Sam Cooke (Paperback)" by Daniel J. Wolff
奇妙なことに Paperback より Hardcover のほうが数ドル安く買える。手元にあるのは,表紙違いのイギリス版なのだが,中身はいっしょのはずなのにプレミアが付いて $50 以上しているのも不思議・・・?
原書だと日本語版とは違って索引が付いているので,最近では,調べたいことがあれば原書の index で大体の見当をつけてから日本語版を見るようにしている。
例えば,L.C. Cooke が "You Send Me" の作者としてクレジットされていることについては,原書の L.C. Cooke には composer's credits given to という項目がある・・・という具合。
まだ日本語訳のない ↓ は,日アマゾンでも手頃な値段で買えるようになっている。
□ "Dream Boogie : The Triumph of Sam Cooke" by Peter Guralnick
ペーパーバック版も手に入れて,カッターでばらして読みやすくしてあるものの,遅々として・・・(^_^;)
日本語で読める Sam Cooke 解説本としては,↓ のようなものもあるが,やはりプレミアが付いてしまっている。
□ 『レコード・コレクターズ増刊 ソウル&ファンク』 ミュージックマガジン 刊
↑ に収録されている 『後世のシンガーに与えた大きな影響』(石黒恵) 中の 「つまり,サム・クックがソウル・シンガーに影響を与えたのではなく,サム・クックから影響を受けたシンガーのことをソウル・シンガーと呼ぶのだ」という一文には,全く同意・・・(^_^)v
この増刊の Sam Cooke 以外の収録内容は,Stax/Volt,Hi Sound,James Brown,Sly Stone,P.Funk,Ike & Tina Turner,Marvin Gaye,Curtis Mayfield。
□ 『blues & soul records (ブルース & ソウル・レコーズ) No.68 2006年 04月号』 ブルース・インターアクションズ 刊
↑ 前回の特集からはもう3年もたつので,そろそろまた特集してもらっても・・・m(_ _)m
あまり期待はしていないが,伝記映画 が実現すれば,盛り上がってくれる・・・?
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2009年10月18日 11時25分
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2009年10月16日(金)
The Miracles "Depend on Me: The Early Albums" [Hip-O Select B0012855-02]
Disc I:
1.〜 11. "Hi, We're The Miracles" [1961, Tamla 220]
12.〜 21. "Cookin' With The Miracles" [1961, Tamla 223]
22.〜 24. Non-LP Singles [1959〜1961]
25.〜 29. "I'll Try Something New (Side A)"
Disc II:
1.〜 5. "I'll Try Something New (Side B)" [1962, Tamla 230]
6.〜 15. "The Fabulous Miracles" [1963, Tamla 238]
16.〜 24. "Recorded Live On Stage" [1963, Tamla 241]
25. 26. Bonus Tracks
The Miracles の初期5枚の LP と,Non-LP Singles(3曲),Bonus Tracks(2曲) を2枚の CD に詰め込んだ,5+α on 2 というお買い得のアルバム。各 LP ジャケットの縮刷版も付いている。
"Recorded Live On Stage" に収録されている "You've Really Got A Hold On Me" では,"Bring It On Home To Me" がメドレーで歌われているので,Sam Cooke ファンにもオススメ。CD 化されたのは,初めてのはず。
ライナー(Stu Hackel) によると,
In live perfomance, as evident on their Recorded Live LP, the audience could sing along. The group feeds off the energy of the crowd, embellishing their hits by adding samples of the songs that inspired them -- Barbara Lynn's "You'll Lose A Good Thing" on "I'll Be Good To You," the Isley Brothers' "Shout" on the breakneck paced "Happy Landing," and "Bring It On Home To Me" on "You've Really Got A Hold On Me."
実際,途中で Smokey Robinson が突然 "Bring It On Home To Me" を歌い始めても聴衆はすぐに反応していっしょに歌っている。
Recorded live at the Apollo, New York, NY, December 17, 1962 というクレジットがあり,最近ならブートレッグでもまだマシな音の CD がある・・・という程度のサウンド。擬似ライブではないように聴こえるのだけれども,あまりにも聴衆の反応が良すぎる・・・?
各 LP の裏ジャケも縮刷されていて,このライブ盤では,トラック・リストではなく Publishers として "Bring It On Home To Me", Kags Music と "You'll Lose A Good Thing", Jamie Music がクレジットされていた。
ちょうど,The Five Blind Boys で Mississippi =上品,Alabama =下品,という固定観念が未だに拭いきれないように,Stax =手作り,Motown =オートメーション という,むか〜しの思い込みがなかなか払拭できず,さらに「手作り」→職人技・名人芸,「オートメーション」→粗製濫造 というイメージが未だに完全には消えていないのだが,そんな中でも,この Smokey Robinson は,好きなシンガーの一人。
↓ ボ・ガンボス がパロディ化してジャケ写に使用した1st アルバムは,アナログ盤で持っていたことがある。
● ボ・ガンボス(BO GUMBOS) "SHOUT!" [FILE BO-002D]
Smokey Robinson は,非常にわかりやすいシンプルな英語で奥深く味わい深い内容の込められた詩を書くソングライターとしても一流なのに,Marvin Gaye や Stevie Wonder,Diana Ross に比べると,日本での評価は低すぎるように思う。
最近流行りの紙ジャケも Smokey Robinson & The Miracles のものは,あまり見たことが無い・・・?
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2009年10月16日 20時35分
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2009年10月15日(木)
Don Varner "Finally Got Over!: Deep Soul from the Classic Era" [RPM/Shout RPMSH 299]
1. More Power to Ya (Don Varner)
2. Handshakin' (Eddie Hinton/Donnie Fritts/Lindon Oldham)
3. Mojo Mama (Jerry Wexler/Bert Berns)
4. Down in Texas (Eddie Hinton/Marlin Greene)
5. Here Come My Tears Again (Don Varner)
6. Masquerade (Eddie Hinton)
7. Home for the Summer (Eddie Hinton/Marlin Greene)
8. I Finally Got Over (Don Varner)
9. Sweetest Story (Eddie Hinton/Marlin Greene)
10. I'm Still in Love with You (Jerry Williams Jr)
11. One Woman Man (David Johnson)
12. Power of Love (Dan Penn/Lindon Oldham)
13. You Left the Water Running (Dan Penn/Rick Hall)
14. I Can If You Can (Don Varner/William Crump)
15. That's All Right (Don Varner/William Crump)
16. Tear Stained Face (Don Varner)
17. Meet Me in Church (Joe Tex)
18. He Kept on Talking (Jerry Williams Jr)
19. I'd Like to Be (Don Varner)
20. Keep on Doing What You're Doing (Don Varner)
21. When It's Over (Eddie Hinton)
22. Laying in the Gap (Don Varner/William Crump)
23. You Poured Water on a Drowning Man (Don Varner/William Crump)
この CD についても,いつも参考にさせていただいている 『楽ソウル』(p.243) にくわしい解説があり,ぼくのようにシングル・コレクターではない人間がつべこべと書くのは畏れ多いシンガーなのだけれども,Bill Brandon,Tony Borders と続けば,この Don Varner についても一言書いておきたくなるのが人情というもの・・(^_^;)
"The Sweet Sounds Of Muscle Shoals" のシリーズや "Rare Soul From Alabama" でリリースされていた15曲(1.〜 4. 6. 7. 9.〜 13. 16.〜 18. 21.) のうち,1. 2. 7. 9. は,not CD but LP に収録されていた曲。→ SouthCamp-Quinvy.xls
それらに追加されている曲があるのはうれしいのだが,レーベル経由での CD 化ではないのでオリジナルのマスター・テープを使えなかったためか,Soulscape の CD に比べると音質に少々物足りないところがあるのは,残念。Quinvy/Southcamp の作品だけでももう一度,Bill Brandon や Tony Borders 並みの音でリイシューをお願いしたい・・・m(_ _)m
追加された8曲のうち,5. 8. がデビュー・シングル(Downbeat 102) で,14. 15. は Quinvy/Southcamp のあと Allen Orange のレーベルからリリースされたシングル(House Of Orange 2404),19. 20. はさらにその後 Don Varner 自身のレーベルからリリースされたシングル(Roaring 62453)。残る 22. 23. はライナーによると,デビュー・シングルをリリースした後,Ed Boutwell という人物と録音した作品で,Quinvy に持ち込んだデモ曲らしい。
Quinvy/Southcamp に録音していた時代,Don Varner は Eddie Hinton と Paul Ballenger という人物がオーナーの Ruler Music と契約していて,その関係から Eddie Hinton がソングライターやプロデューサとして関わった作品が多い。
The Allman Brothers Band の前身とも言える The Hourglass が3曲もカバーしているのは,おそらく Eddie Hinton を経由してであると思われる。
● The Hour Glass "The Hour Glass" [BGO CD 536]
12. Power Of Love 17. Down In Texas 19. Home For The Summer
"Down In Texas" は,先日来日した The Decoys も演奏していて,アメリカではライブのレパートリに加えられているようだ。
Don Varner の作品の中で個人的にいちばんのお気に入りなのは,やはり "You Left The Water Running"。
スローでねちねちとしつこい Maurice & Mac から,Barbara Lynn の女性らしく華やかなバージョン,作者である Dan Penn のセルフ・カバー,そしてこの Don Varner の怒涛の最速バージョンまで,いろいろなアレンジで歌われていて,聴き比べてみると非常におもしろい。
"Rare Soul From Alabama" のライナーによると,1967年9月23日に行われた "You Left The Water Running" と "Tear Stained Face" のセッション・メンバーは,
Roger Hawkins - drums, David Hood - bass, Jimmy Johnson - guitar, Floyd Newman - trumpet, Gene "Bo Legs" Miller - trumpet, James Mitchell - saxophone, Aaron Varnell - trombone, Background Vocals: Jeanie Greene, Mary Holliday, Susan Coleman, Donna Thatcher
同じライナーによると,1967年2月19日に録音された "When It's Over" に参加しているのは,
Roger Hawkins - drums, Spooner Oldham - keyboards,Junior Lowe - guitar, Eddie Hinton - bass, Marlin Greene - guitar, Carl Gholston - horns, Grailor Price - Horns, Carl Jackson - horns, Fred Wasley - trombone, Background Vocals: Jeanie Greene, Mary Holiday, Susan Coleman
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2009年10月15日 00時10分
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2009年10月13日(火)
Tony Borders "Cheaters Never Win: The Quinvy Sessions from Muscle Shoals" [Soulscape SSCD 7002]
1. You Better Believe It (D.Briggs)
2. What Kind of Spell (T.Borders)
3. Love and a Friend (W.Butler)
4. Cheaters Never Win (Dan Penn/Spooner Oldham)
5. I Met Her in Church (Dan Penn/Spooner Oldham)
6. Gentle on My Mind (John Hartford)
7. Polly Wally (J.Clark/R.Deckard)
8. Lonely Weekend (Charlie Rich)
9. For My Woman's Love (Ben Peters)
10. Please Don't Break My Heart (T.Borders)
11. Promise to Myself (B.Jubilee)
12. Mix and Mingle (B.Jubilee)
13. Headman (Johnson)
14. Cornbread Woman (B.Jubilee)
15. High on the Hog (Crawford/Lewis)
16. Nice Place to Visit (Dan Penn/Spooner Oldham)
17. Until It's Time for Me to Go (Buffy Sainte-Marie)
18. Don't Let Go (Stone)
Soulscape から,Bill Brandon "On The Rainbow Road" に続いてリリース(2007) されたレーベル第2弾の CD 。
やはり 『楽ソウル』(p.244) にくわしい解説があり,Bill Brandon の CD とはちがって,これに収録されていない未発表曲などというものは今のところ無いが,"You Better Believe It" は,一言書き残しておきたくなるような名曲中の名曲。
どことなく投げやりな歌い方でテクニック的に抜群なシンガーというわけではないけれども,その声には James Carr に勝るとも劣らぬディープさがあり,人種も言語も育った環境も異なるぼくを,泣かせてくれる・・・(T_T)
"You Better Believe It" は,これ以前にも何度か CD 化されたことがあり,どれも2分33〜7秒程度の長さなのだが,"Rare Soul From Alabama" のトラック・リストには2分45秒(実際の収録は 2:35) と表示されている。
実際,オリジナルのシングル盤は,CD 化されているバージョンより数秒長いそうだ。他力本願ばかりで申し訳ないが,オリジナル・バージョンもどこかで CD 化されることを期待したい・・・m(_ _)m
"Rare Soul From Alabama" のライナーによると,1967年8月30・31日に録音された 1.〜 3. で演奏しているバンドのメンバーは,
Roger Hawkins - drums, Junior Lowe - guitar, Eddie Hinton - guitar, Marvell Thomas - keyboards, David Hood - bass, Gene "Bo Legs" Miller - trumpet, Andrew Love - saxophone, James Mitchell - saxophone, Aaron Varnell - trumpet, Background Voclas, Jeanie Greene, Mary Holliday, Susan Coleman
Spooner Oldham が参加している曲(5.) もあるらしい。
"Gentle on My Mind" は Glen Campbell,"Lonely Weekend"(原題は "Lonely Weekends") は Charlie Rich のカントリー・ヒット。
Charlie Rich は,"A Southern Soul Story" に収録されたことや,Little Milton "Behind Closed Doors" のオリジナルを歌っていることで,ソウル・ファンにも知名度は高いはず。
Glen Campbell は "Wichita Lineman" や "Galveston" などカントリーでの No.1 ヒットを数多く持つシンガーだが,セッション・ギタリストとして The Beach Boys "Pet Sounds" に参加していたり,Sam Cooke の曲("I'm Just A Country Boy","Sugar Dumpling") でギターを弾いていることを知ったときには驚いた。
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2009年10月13日 00時02分
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2009年10月12日(月)
Bill Brandon "On The Rainbow Road: The Muscle Shoals and Birmingham sessions" [Soulscape SSCD 7001]
1. Self Preservation (Willie Butler)
2. Full Grown Lovin' Man (William Jenkins/Jimmy Evans)
3. Rainbow Road (Dan Penn/Donnie Fritts)
4. (You've Got That) Something Wonderful (Quin Ivy/William Jenkins/Marine Greene)
5. Strangest Feeling (Dan Penn/Spooner Oldham)
6. Since I Fell for You (Buddy Johnson)
7. Little by Little (William Jenkins/Howard Evans)
8. All I Need Is You (William Jenkins/Howard Evans)
9. When You Get What You Want (William Jenkins/Howard Evans)
10. Stop This Merry-Go-Round (Clinton Moon/Sam Dees/Al Gardner)
11. I'm a Believer Now (Sam Dees)
12. Johnnie Mae Wright (Sam Dees)
13. Whatever I Am, I'm Yours (Sam Dees)
14. I Am Free of Your Love (Cleveland Yelder/Sam Dees)
15. (Take Another Little) Piece of My Heart (Bert Berns/Jerry Ragavoy)
16. It's All Wrong, It's All Right (Eddie Hinton/Marlin Greene)
17. Doing Right Don't Wrong Nobody (Sam Dees/Jesse J.Lewis)
18. Let's Make Our New Love Something Special (Sam Dees)
19. Let Me Be Your Full Time Groover (Sam Dees/Jesse J.Lewis)
20. Streets Got My Lady [Edit] (Beverly H.Turner/Moses C.dillard Jr.)
21. Tag, Tag (Sam Dees)
22. Good Guys Don't Always Win (Sam Dees)
23. Let's Get It Back Together Again (Sam Dees/Clinton Moon)
24. I'll Be Your Puppet (Sam Dees/Frederick Knight)
Soulscape から2007年にリリースされた,記念すべきレーベル初の CD 。
SOULSCAPE RECORDS is one of the leading outlets for vintage soul music with an emphasis on southern soul.
ということで,以前の Grapevine が Northern Soul や New Orleans R&B なども含めたいろいろなジャンルのソウル・ミュージックを扱っていたのに対して,Southern Soul に的を絞ったアルバムをリイシューしてくれている貴重なレーベル。
サブタイトルにあるように,前半(1.〜 9.) が The Muscle Shoals sessions で,後半(10.〜 24.) が The Birmingham sessions 。
おなじみ 『楽ソウル』(p. 244) に解説があるので付け加えることはないが,「残念ながらこれはという曲は無い」 と書いておられる未発表曲について少し・・・。
"The Sweet Sounds Of Muscle Shoals" のシリーズや "Rare Soul From Alabama" に収録されたものの,この CD には含まれていない未発表曲は7曲。"Rare Soul Fron Alabama" の2曲は CD の "The Sweet Sounds Of Muscle Shoals" 収録曲と重複。→ SouthCamp-Quinvy.xls
● "The Sweet Sounds Of Muscle Shoals vol. 1: Tear Stained Soul" [Overture 34901-2]
12. I'll Be Your Baby Tonight (Bob Dylan)
● "The Sweet Sounds Of Muscle Shoals vol. 2: High on the Hog" [Overture 34902-2]
8. One Minute Woman (B.Blandon)
14. She Knows What To Do For Me (Loretta Lynn)
● "The Sweet Sounds Of Muscle Shoals vol. 3: You Better Believe It !" [Overture 34903-2]
8. You've Lost That Lovin' Feeling (B.Mann/P.Spector/C.Weil)
● "The Sweet Sounds Of Muscle Shoals vol. 4: More Power to Ya!" [Overture 34904-2]
2. Your Big Chance (?)
10. What The World Needs Now (Burt Bacharach/Hal David)
14. To Make My Life Beautiful (Alex Harvey)
● "Rare Soul From Alabama: The South Camp : Quinvy CD" [Charly Cd200]
22. I'll Be Your Baby Tonight (Bob Dylan)
25. Your Big Chance (?)
"Your Big Chance" はライター不明でギターのみをバックに歌ったデモだが,その他はホーンやコーラスが付いたバージョンもある。Loretta Lynn はカントリーのシンガーで,"To Make My Life Beautiful" の作者としてクレジットされている Alex Harvey もカントリーのシンガー・ソングライター。
いずれもポップ色が強いためディープなソウルのファンにはあまり評判が良くないが,Bill Brandon はなかなか器用なシンガーなので,"You've Lost That Lovin' Feeling" などは Wall Of Sound 並みのフル・オーケストラをバックに歌わせてみたかったような気もする。
表題の CD や ↓ がリリースされたため,"The Sweet Sounds Of Muscle Shoals" のシリーズの中には多少入手しやすくなっているものもあるが・・・(^_^;),
● Tony Borders "Cheaters Never Win: The Quinvy Sessions from Muscle Shoals" [Soulscape SSCD 7002]
● Don Varner "Finally Got Over!: Deep Soul from the Classic Era" [RPM/Shout RPMSH 299]
未 CD 化の Vol.5 も含めて,どこかのレーベルでまとめて再リイシューしていただくことをお願いしたい m(_ _)m
後半の The Birmingham sessions は,英 KENT の "Hotlanta Soul" のシリーズに収録されていた曲が多いが,"Piece of My Heart" と "I'll Be Your Puppet" は初 CD 化。
"Piece of My Heart" は,Erma Franklin がオリジナルで Janis Joplin や Bryan Ferry も歌っている,Bert Berns/Jerry Ragovoy の共作曲。そのオリジナルも最近リイシューされた。例によって手持ちの CD との重複曲は多いが,購入の予定。
○ Erma Franklin "Piece Of Her Heart - The Epic & Shout Years" [Shout ]
"I'll Be Your Puppet" というどこかで聞いたことのあるようなタイトルの曲は Sam Dees と Frederick Knight の共作で,未発表だったのが不思議なくらいの傑作バラード。
Sam Dees の作品には,Loleatta Holloway "Cry To Me" を筆頭に,タイトルの付け方がいかにも安直な曲が少なくないように思うが・・・(^_^;)
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2009年10月12日 09時10分
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2009年10月10日(土)
Various Artists "History of R&B (5 CDs)" [DISKY DB 993022]
Disc I:
1. Ain't That a Shame - Fats Domino [1955, Imperial]
2. Please Be Mine - Frankie Lymon & the Teenagers [1956, Gee]
3. Tears on My Pillow - Little Anthony & the Imperials [1958, End]
4. Baby, Your Time Is My Time - Bob & Earl [1963, Mirwood]
5. Bounce - The Olympics [1963, Mirwood]
6. Somethin' You Got - Alvin Robinson [1964, Blue Cat]
7. Show Me - Joe Tex [1967, Dial]
8. Get on Up - The Esquires [1967, Bunky]
9. (You Keep Me) Hangin' On - Joe Simon [1968, Soundstage]
10. Think I'll Go Somewhere and Cry - Joe Perkins [1967, Nuggets]
11. He Called Me Baby - Ella Washington [1969, Soundstage]
12. I Love You - Sam Baker [1969, Soundstage]
13. I Wish It Would Rain - Ike & Tina Turner [1969, Minit]
14. If There's a Hell Below - Curtis Mayfield [1970, Curtom]
15. Your Heart Is So Cold - Geater Davis [1973, 77 Records]
16. How Can You Mend a Broken Heart? - Al Green [1971, Hi]
Disc II:
1. Why Do Fools Fall in Love - Frankie Lymon & the Teenagers [1956, Gee]
2. I Don't Want to Cry - Chuck Jackson [1961, Wand]
3. Te-Ta-Te-Ta-Ta - Ernie K-Doe [1961, Minit]
4. Down Home Girl - Alvin Robinson [1964, Blue Cat]
5. Hurt - Little Anthony & the Imperials [1965, End]
6. Love Is a 5 Letter Word - James Phelps [1965, Argo]
7. Open the Door to Your Heart - Darrell Banks [1966, Revilot]
8. Duck - The Olympics [1966, Mirwood]
9. You Better Believe It - Tony Borders [1967, South Camp]
10. A Hunk of Funk - Gene Dozier & The Brotherhood [1967, Minit]
11. Rainbow Road - Bill Brandon [1968, Tower]
12. I'm Not Through Loving You - Lattimore Brown [1969, Soundstage]
13. That's the Way - Joe Tex [1969, Dial]
14. People Get Ready - The Persuasions [1972, Capitol]
15. Back for a Taste of Your Love - Syl Johnson [1973, Hi]
16. You're Gonna Miss Me - Ann Sexton [1973, 77 Records]
Disc III:
1. Hey Baby - The Four Bars [1955, Sequel]
2. Mama Said - The Shirelles [1961, Scepter]
3. All in My Mind - Maxine Brown [1961, Wand]
4. Ruler of My Heart - Irma Thomas [1962, Minit]
5. Everybody Come and Clap Your Hands - Moody & The Deltas [1963, Daisy]
6. Fever - Alvin Robinson [1964, Blue Cat]
7. Baby Do the Philly Dog - The Olympics [1966, Mirwood]
8. Love and a Friend - Tony Borders [1967, Quinvy]
9. Tearstained Face - Don Varner [1967, Quinvy]
10. Papa Was Too - Joe Tex [1967, Dial]
11. Dog, Pt. 1-2 - Jimmy McCracklin [1967, Minit]
12. Feet Start Walking - Doris Duke [1970, Canyon]
13. Part Time Love - Ann Peebles [1970, Hi]
14. Get Down - Curtis Mayfield [1971, Curtom]
15. Leaving Me - The Independents [1973, Wand]
16. Funny How Time Slips Away - Dorothy Moore [1976, Malaco]
Disc IV:
1. How Can I Get Over You - Alvin Robinson [1964, Blue Cat]
2. I Want to Love Him So Bad - The Jelly Beans [1964, Red Bird]
3. Come See About Me - Nella Dods [1964, Wand]
4. This Can't Be True - Eddie Holman [1965, Parkway]
5. Easy Going Fellow - Roscoe Shelton [1966, Soundstage]
6. Yes, I Love You Baby - The Dynamics [1966, Top Ten]
7. Let's Face the Facts - The Masqueraders [1967, Wand]
8. Skinny Legs and All - Joe Tex [1967, Dial]
9. Sticky Sue - Mickey Murray [1969, SSS]
10. I'm Gonna Do All I Can - Ike & Tina Turner [1969, Minit]
11. Right Now - The Isley Brothers [1962, Wand]
12. Man, Oh Man - The Persuasions [1971, Capitol]
13. I Don't Care About Your Past - Ella Washington [1971, SSS]
14. Self Preservation - Bill Brandon [1972, South Camp]
15. I Can't Stand the Rain - Ann Peebles [1973, Hi]
16. God Blessed Our Love - Charles Brimmer [1975, Chelsea]
Disc V:
1. Will You Love Me Tomorrow - The Shirelles [1960, Scepter]
2. I Know - Barbara George [1961, A.F.O.]
3. Look in My Eyes - The Chantels [1961, End]
4. Any Day Now (My Wild Beautiful Bird) - Chuck Jackson [1962, Wand]
5. Harlem Shuffle - Bob & Earl [1963, Mirwood]
6. Bottom of My Soul - Alvin Robinson [1964, Blue Cat]
7. Mine Exclusively - The Olympics [1966, Mirwood]
8. I'm Down to My Last Heartbreak - Kenny Ballard & the Fabulous Soul Brlthers [1967]
9. Sweet Lovin' Man - The Masqueraders [1967, Wand]
10. I've Got That Feelin' - Darrell Banks [1967, Revilot]
11. Send My Baby Back - Fred Hughes [1968, Wand]
12. Love Is a Swingin' Thing - The Shirelles & King Curtis [1968, Scepter]
13. He Made a Woman Out of Me - Bettye LaVette [1969, Silver Fox]
14. It Hurts So Good - Katie Love & the Four Shades of Black [1971, Scepter]
15. Let's Stay Together - Al Green [1971, Hi]
16. I Gotcha - Joe Tex [1972, Dial]
Disky というオランダの廉価盤レーベルからリリースされていた編集盤(2000)。米アマゾンにはあるのに日アマゾンには登録されていないアイテムの一つ。ASIN: B000050GHH
廃盤になって少々プレミアが付いているが,廉価盤だけあってライナーノートなどは全く無い。しかし,この選曲はマニア心をくすぐるのでは・・・?
Alvin Robinson "Down Home Girl" や Bob & Earl "Harlem Shuffle" あたりは,ひょっとするとストーンズのファンが選曲したかも・・・(^_^;)
Donnie Fritts & Decoys Rianbow Road @ Youtube
Donnie Fritts が日本でも歌ってくれた "Rainbow Road" の,Bill Brandon のバージョンが聴ける CD の一つ。
● V.A. "Rare Soul From Alabama: The South Camp / Quinvy CD" [Charly CD200] -1989
18. Rainbow Road [2:59]
◎ V.A. "Down & Out: The Sad Soul of the Black South" [TRIKONT US-0243] -1998
12. Rainbow Road [2:55]
● V.A. "History of R&B (5 CDs)" [DISKY DB 993022] -2000
Disc II: 11. Rainbow Road [2:59]
◎ Bill Brandon "On The Rainbow Road: The Muscle Shoals and Birmingham sessions" [Soulscape SSCD 7001] -2007
3. Rainbow Road [2:55]
● V.A. "Take Me to the River: A Southern Soul Story 1961-1977 (3 CDs)" [KENT KENTBOX 10] -2008
Disc II: 1. Rainbow Road [2:59]
"Rare Soul From Alabama" のライナーによると,1968年3月8日の録音で,演奏しているのは,
Roger Hawkins - drums, David Hood - bass, Barry Beckett - keyboards, Jimmy Johnson - guitar, Wayne Jackson - trumpet, Andrew Love - saxophone, James Mitchell - saxophone
Bill Brandon/Rainbow Road @ Youtube
確かにシングル・ミックス ↑ の方が迫力はあるが,それでもやはり,Arthur Alexander のバージョンの方が好き。
◎ Arthur Alexander "Rainbow Road" [WARNER 9 45581-2]
表題の CD は廃盤になっているようだが,同じタイトルで異なる内容の CD がリリースされている。ASIN: B00003ZA1P
○ V.A. "History of R&B (5 CDs)" [DISKY ]
独アマゾンにはトラック・リストがあって試聴できるようになっている。こちらもなかなかマニア心をくすぐる選曲になっているので,手持ちの CD とのダブリは多いが,そのうち購入する予定。
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2009年10月10日 09時00分
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2009年10月04日(日)
Various Artists "One Voice (2 CDs)" [Blue Room Records ]
Volume I - In Memory & Dedication
1. Tear In The Eagle's Eye - Donnie Fritts
2. Lady Liberty - Scott Boyer
3. Battle Cry - Dan Penn
4. America Needs A Hug - Narvel Felts
5. Angels Over The City - Tonya S. Holly
6. Stand Tall America - Gary Baker
7. Sad Tuesday - Don Von Tress
8. America Stood Still - Danny Hacker
9. Freedom Shall Prevail - Scott Boyer III
10. Ground Zero Heros - Boddy Hood
11. Somewhere A Momma's Crying - Dennis Clifton
12. After September - Mark Narmore
13. Stand Tall America (For The Red, White And Blue) - Dancing Eagle
14. Here's To You (Heros) - Jason Lee Grigsby
15. The Love We Made (Is Missing You Tonight) - Marty Raybon
16. Sacred Ground - Boddy Hood
17. Heart Behind The Shield - Noel Webster
18. Let Liberty Ring - Mary Mason
19. We The People - Johnny Wyker
20. Changes - Dennis Clifton
21. Still The Eagle Flies - Glen Thompson
Volume II - Now & Forever
1. I Love You - Bobby Whitlock
2. You're Everything I Need - Rachel Wilson Robinson
3. Good-bye - Kim Carmel
4. He's Proud Of Me - Mark Narmore
5. What Only Love Can See - Will McFarlane
6. Get Up (One More Time) - Eddie Martin
7. Little Hearts - Mark Narmore
8. Silent Stars - Lenny LeBlanc
9. Dancing With The Moon - Tonya S. Holly
10. The Lord's Prayer - Senator Bobby Denton
11. Here On Earth - Anne Hallman
12. The Devil Don't Bother Me - Travis Wammack
13. Come Day, Go Day - Tonya S. Holly
14. One Of These Days - Doug Stokes
15. Somewhere In The Middle Of The Night - Billy Lawson
16. It's A Beautiful Day - Anthony Brooks
17. Can I Take You With Me - Joey Holder
18. Children Of September (Instrumental) - Guitars Of The Shoals
19. The Pledge Of Allegience - Lily Matland Holly
20. This Day - Voices Of The Shoals
収録されている曲名を見ればだいたい想像がつくはずだが,9・11のあと録音された,反戦と平和(アメリカの) を願った歌が集められた企画アルバムの一つ。2002年のリリース。
The "One Voice" Album was made to benefit the Widows and Children's Fund and is dedicated to the children of September.
CD そのものには One Voice としか表示されていないが,ネット・ショップによっては,ラストの曲にクレジットされている Voices Of The Shoals,あるいは Voices Of The Muscle,さらには Voices Of The Muscle Shoals の作品として登録しているところもある。
この企画の発案者は,Donnie Fritts といっしょに来日した The Decoys のギタリスト Kelvin Holly の奥さんである Tony S.Holly。彼女によると,
I will never forget Septembler 11, 2001. I wish I could turn back time, but I can't, so I hope you will find a strength in our songs to help you through.
彼女も3曲ほど歌っていて,その内の1曲には In Loving Memory of ... というサブタイトルが付いているので,友人か近親者にテロの犠牲者がいたのかもしれない。
このアルバムの企画を夫である Kelvin に話したところ快く賛同してくれ,The Decoys のメンバーや Donnie Fritts,Dan Penn をはじめとして,Muscle Shoals 近辺の有名無名のミュージシャンやシンガーの協力を得て完成したのがこの2枚組の CD 。
AMG では,V.A. "One Voice: Voices of Muscle" として登録され,試聴できるようになっている。
ジャンルは Country と表示されているが,ヘビーなロックからアコースティックなフォークまで,いろいろなスタイルの曲が楽しめる,Muscle Shoals Sound が詰め込まれたアルバム。
AMG では参加しているミュージシャンが一括して表示されているけれども,CD のブックレットには1曲ごとにクレジットされている。The Decoys のメンバー以外で,ぼくが聞き覚えのある名前だけでもざっと挙げておくと・・・。
Walt Aldridge, Bill Blackburn, Mickey Buckins, Pete Carr, Clayton Ivey, Jimmy Johnson, Lenny LeBlanc, Randy McCormick, Jerry McGee, Buddy Miller, Spooner Oldham, Harvey Thompson, Travis Wammack, Johnny Wyker, Reggie Young ...
ただし,サウンドそのものは非常に心地よいものの,歌われている内容のうち極端なアメリカ賛歌については,ちょっと付いていけないというか,しらけてしまう部分もある。
Volume I の最後には,ブッシュ大統領の9・11の後行われた演説の一部が収録されている。Muscle Shoals は Bible Belt と呼ばれる一帯にあり,ブッシュの支持基盤であるファンダメンタリスト(fundamentalist,根本主義者) が数多くいる地域。つい最近も,進化論を扱った映画が上映中止になるというニュースがあったはず。
そういうわけで,英語が100%理解できる日本人の中には歌詞の内容に引っ掛かる人がいるかもしれない。まあ,ぼく程度の不十分なリスニング力ならさほど気にならないが・・・(^_^;)
Donnie Fritts や Dan Penn の収録曲は,このアルバムでしか聴けないので貴重。
日アマゾンでも,内容に比べればそれほど高くは無いと思うが,米アマゾンの Used なら,送料込みでも$10以下で購入できる。
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2009年10月4日 10時28分
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2009年10月03日(土)
Donnie Fritts "One Foot In The Groove(+1)" [Muskrat/Vivid Sound RATCD-4291]
1. One Foot In The Groove (D.Fritts/T.J.White/L.White)
2. She's Got A Crush On Me (D.Fritts/B.Lawson)
3. Chicken Drippings (D.Fritts/D.Penn)
4. Across The Pontchartrain (D.Fritts/T.J.White)
5. Don't Beat Around The Bush (D.Fritts/S.Boyer)
6. Robin In The Rain (D.Fritts/T.Douglas)
7. Nothing But The Blues (G.Nicholson/R.Smith)
8. My Friend (D.Fritts/S.Oldham)
9. Huevos Rancheros (D.Fritts)
10. Jesus Was All I Had (D.Fritts)
11. The Heart (K.Kristofferson)
12. Nothing Stays The Same (Except The Changes) (D.Fritts/S.Bruton)
13. Waking Up In Reno (Previously Unreleased Demo Track) (D.Fritts/B.B.Thornton)
来日記念盤として,ジャケ写が変更(アマゾンではまだ更新されていない?) され,ボーナス・トラックと序文(麻田浩),解説(長門芳郎) が追加された日本盤 CD 。
● Donnie Fritts "One Foot In The Groove" [Learning Man Records LMR-01] -2008
オリジナル盤 ↑ に追加された 13. は,同名のコメディ映画(2002) のために書かれた曲らしい。Produced by Kelvin Holly & Donnie Frits
サイン会に参加するつもりで,タワレコのポイントを犠牲にしてコンサート会場で購入したのだが,外に出るとかなりの列が出来ていたので,あっさりあきらめてまっすぐ帰宅・・・(^_^;)
大阪では The Decoys の2曲目が NC Thurman が歌う Randy Newman "Louisiasn 1927" で,グループとしてのラストの曲は The Band "Weight" だった。Al Green "Love & Happiness" は全体のアンコール曲として演奏された。
前座の兄妹デュオはルックスの方に目がいってしまって,音の方は・・・(^_^;)
The Decoys では,Kelvin Holly のギターの音が大きすぎて,全体のバランスを崩しているようにも感じてしまったが・・・?
ゲスト参加したクニオ・キシダの CD は,オマケの DVD(Chuck Leavell や Pete Carr も登場) を目当てに購入したことがある。いかにも高そうなギターを弾いていた。
Mike Dillon のドラムは,とにかくパワフルだった。
NC Thurman は,キーボードだけでなくハーモニカも担当していて,それが非常に効果的だった。
Scott Boyer は,FAME Black Tshirt を着ていた。
David Hood は,Meters "Jungle Man"でメンバー紹介されたときにも全く愛想を振りまかず,ず〜っとしかめっ面をして譜面を凝視していたけれども,マイクがセットされていないにもかかわらず時折コーラスの部分を口ずさんでいた。
Donnie Fritts の歌はさらに上達していて,この調子なら案外早く4枚目のアルバムを聴くことができそう・・・。
弾き語りの "Rainbow Road" と "My Friend" ではイントロを間違えることもなく,なかなか感動的だった。
久しぶりのライブで,かなり前の席だったので周囲が立ったら立たなければならないかな・・・? と気になっていたが,前に座っている男性がほとんど立たなかったので,助かった・・・(^_^;)
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2009年10月3日 09時21分
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2009年10月01日(木)
Various Artists "Country Got Soul Volume 2" [CASUAL LOUPE008CD]
1. High Sheriff Of Calhoun Parish - Tony Joe White
2. Sowed Love And Reaped The Heartache - Sandra Rhodes
3. Soul Deep - Wayne Carson
4. Black Widow Blues - Townes Van Zant
5. Ohoopee River Bottomland - Larry Jon Wilson
6. Big Country Blues - Shirl Milete
7. Harland County - Jim Ford
8. Fancy - Bobbie Gentry
9. I Can't Be Me - Eddie Hinton
10. Easy Evil - Travis Wammack
11. Muscle Shoals - Donnie Fritts
12. Stonehead Blues - Eric Quincy Tate
13. Corner Of Spit And Whittle - Rob Galbraith
14. Your Kind Of Kindness - Bonnie Bramlett
15. Heavy Duty - Dan Penn & Chuck Prophet
いくつかのブログなどで紹介されているセット・リストによると,来日中の Donnie Fritts は,このコンピ盤に収録されている "Muscle Shoals" も歌っているらしい。
"Country Got Soul" のシリーズは基本的に既発曲が中心なのだが,この曲と 15. は Previously unreleased 。
廃盤になって米アマゾンでもプレミアが付いていて,今からの入手は難しそうなので,ライナー中のこの曲に関する部分だけ,ここで紹介させていただく・・・m(_ _)m
In 'Muscle Shoals' Donnie Fritts - the legendary Alabama Leaning Man - tells the whole story in one song. "It's about the little Drug Store Recording Studio in Florence and how Arthur Alexander got things started down here. Actually, 'You'd Better Move On' started it all. I travelled with Arthur and I had part publishing on that record at the time. He was one of my best friends. We met in 1958." Fritts immersed himself in rhythm and blues and early Atlantic Records' releases, particularly music by the great Ray Charles. Along with collaborators like Dan Penn and Eddie Hinton he wrote prolifically. In the seventies he too was signed to Combine Music in Nashville and through his long association with Kris Kristofferson he titled towards country music. "It was a new music for me and I slowly got into it but even the country songs I wrote mostly had a blues feel to it." This recent song is written with Scott Boyer and features Wayne Perkins on slide guitar.
Arthur Alexander は,ビートルズやストーンズだけでなく,Bob Dylan,Ry Cooder に Randy Newman までもが取り上げて歌っている曲を書いたシンガー。
◎ Arthur Alexander "The Greatest (new packaging)" [ace CDCHD 922]
John Lennon のお気に入りで複数の曲を取り上げて歌っている。ビートルズのリマスター盤を購入している人たちの1%でも Arthur Alexander の CD を買ってくれたら,天国にいるはずの彼も喜ぶと思うのだが・・・。
3. Soul Deep - Wayne Carson は,The Box Tops のヒット曲(Hot 100: 18) の作者によるセルフ・カバーだけれども,Tommy Cogbill と Chips Moman がプロデュースした Box Tops のバージョンの方がお気に入り。
◎ The Box Tops "Soul Deep - The Best of The Box Tops" [ARISTA 07822 18437-2]
Clarence Carter のバージョンに比べても Box Tops の方が出来が良いように思う。
● Clarence Carter "Testifyin' (+4)" [Atlantic/Sequel RSA CD 905]
◎ V.A. "Country Got Soul Volume 1" [CASUAL LOUPE004CD] -2004
表題の CD と同時に発売された Volume 1 ↑ も既発曲が中心だが廃盤になってプレミアが付いてしまっている。
続いて発売された新曲ばかりのアルバムは,まだ廃盤になっていないようだ。
● V.A. "Testifying - The Country Soul Revue" [CASUAL LOUPE009CD] -2004
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2009年10月1日 21時35分
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