Don Varner "Finally Got Over!"
Don Varner "Finally Got Over!: Deep Soul from the Classic Era" [RPM/Shout RPMSH 299]
1. More Power to Ya (Don Varner)
2. Handshakin' (Eddie Hinton/Donnie Fritts/Lindon Oldham)
3. Mojo Mama (Jerry Wexler/Bert Berns)
4. Down in Texas (Eddie Hinton/Marlin Greene)
5. Here Come My Tears Again (Don Varner)
6. Masquerade (Eddie Hinton)
7. Home for the Summer (Eddie Hinton/Marlin Greene)
8. I Finally Got Over (Don Varner)
9. Sweetest Story (Eddie Hinton/Marlin Greene)
10. I'm Still in Love with You (Jerry Williams Jr)
11. One Woman Man (David Johnson)
12. Power of Love (Dan Penn/Lindon Oldham)
13. You Left the Water Running (Dan Penn/Rick Hall)
14. I Can If You Can (Don Varner/William Crump)
15. That's All Right (Don Varner/William Crump)
16. Tear Stained Face (Don Varner)
17. Meet Me in Church (Joe Tex)
18. He Kept on Talking (Jerry Williams Jr)
19. I'd Like to Be (Don Varner)
20. Keep on Doing What You're Doing (Don Varner)
21. When It's Over (Eddie Hinton)
22. Laying in the Gap (Don Varner/William Crump)
23. You Poured Water on a Drowning Man (Don Varner/William Crump)
この CD についても,いつも参考にさせていただいている 『楽ソウル』(p.243) にくわしい解説があり,ぼくのようにシングル・コレクターではない人間がつべこべと書くのは畏れ多いシンガーなのだけれども,Bill Brandon,Tony Borders と続けば,この Don Varner についても一言書いておきたくなるのが人情というもの・・(^_^;)
"The Sweet Sounds Of Muscle Shoals" のシリーズや "Rare Soul From Alabama" でリリースされていた15曲(1.〜 4. 6. 7. 9.〜 13. 16.〜 18. 21.) のうち,1. 2. 7. 9. は,not CD but LP に収録されていた曲。→ SouthCamp-Quinvy.xls
それらに追加されている曲があるのはうれしいのだが,レーベル経由での CD 化ではないのでオリジナルのマスター・テープを使えなかったためか,Soulscape の CD に比べると音質に少々物足りないところがあるのは,残念。Quinvy/Southcamp の作品だけでももう一度,Bill Brandon や Tony Borders 並みの音でリイシューをお願いしたい・・・m(_ _)m
追加された8曲のうち,5. 8. がデビュー・シングル(Downbeat 102) で,14. 15. は Quinvy/Southcamp のあと Allen Orange のレーベルからリリースされたシングル(House Of Orange 2404),19. 20. はさらにその後 Don Varner 自身のレーベルからリリースされたシングル(Roaring 62453)。残る 22. 23. はライナーによると,デビュー・シングルをリリースした後,Ed Boutwell という人物と録音した作品で,Quinvy に持ち込んだデモ曲らしい。
Quinvy/Southcamp に録音していた時代,Don Varner は Eddie Hinton と Paul Ballenger という人物がオーナーの Ruler Music と契約していて,その関係から Eddie Hinton がソングライターやプロデューサとして関わった作品が多い。
The Allman Brothers Band の前身とも言える The Hourglass が3曲もカバーしているのは,おそらく Eddie Hinton を経由してであると思われる。
● The Hour Glass "The Hour Glass" [BGO CD 536]
12. Power Of Love 17. Down In Texas 19. Home For The Summer
"Down In Texas" は,先日来日した The Decoys も演奏していて,アメリカではライブのレパートリに加えられているようだ。
Don Varner の作品の中で個人的にいちばんのお気に入りなのは,やはり "You Left The Water Running"。
スローでねちねちとしつこい Maurice & Mac から,Barbara Lynn の女性らしく華やかなバージョン,作者である Dan Penn のセルフ・カバー,そしてこの Don Varner の怒涛の最速バージョンまで,いろいろなアレンジで歌われていて,聴き比べてみると非常におもしろい。
"Rare Soul From Alabama" のライナーによると,1967年9月23日に行われた "You Left The Water Running" と "Tear Stained Face" のセッション・メンバーは,
Roger Hawkins - drums, David Hood - bass, Jimmy Johnson - guitar, Floyd Newman - trumpet, Gene "Bo Legs" Miller - trumpet, James Mitchell - saxophone, Aaron Varnell - trombone, Background Vocals: Jeanie Greene, Mary Holliday, Susan Coleman, Donna Thatcher
同じライナーによると,1967年2月19日に録音された "When It's Over" に参加しているのは,
Roger Hawkins - drums, Spooner Oldham - keyboards,Junior Lowe - guitar, Eddie Hinton - bass, Marlin Greene - guitar, Carl Gholston - horns, Grailor Price - Horns, Carl Jackson - horns, Fred Wasley - trombone, Background Vocals: Jeanie Greene, Mary Holiday, Susan Coleman
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2009年10月15日 00時10分
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J-WAVEの番組Radipediaのレポブログを書いている者です。
THE BAWDIESのROYがナビゲート&選曲をしているのですが、特徴としてロイ君がマニアックなソウル好きで毎回ディープな初期ソウルを紹介しており、こちらの知識が全くついていけません。
今回もDon Varnerの"You Left The Water Running"を紹介してくれたんですが全く持って情報がなかったので、調べていた所、こちらのページに行きつきました。このページへのリンクをはらせていただいたので、ご連絡差し上げます。
何かご不都合がありましたら、ご連絡ください。
とても詳細な内容でビックリいたしましたし、とても勉強になりました。ありがとうございます!
「THE BAWDIESのROY」と言われても何のことやらさっぱり分かりませんでしたが,Youtube の Official Chanel で動画をいくつか見ました。サウンドは好きですが,ピョンピョンはねる縦ノリのオーディエンスには,もうついていけません・・・(^_^;)
「リンク」については,不都合などというものは一切ありません。もちろん,知らせていただければ,それに越したことはありませんが・・・。
このブログの記事が,何かのお役に立てれば,幸いです。
ユーチューブまで見ていただいて、ありがとうございました。
最近ツイッターでお知り合いになった元親さんから、師匠だよ!と教えていただいて、ビックリしております(笑)。
今後も参考にさせていただくと思いますが、よろしくお願いいたします。
※トラックバックもさせていただきました。ありがとうございます!
愚かで拙い「不肖」の師匠ではありますが,今後ともよろしくお願いします m(_ _)m