Various Artists "The Jack Nitzsche Story Vol.3: Night Walker" [ace CDCHD 1430]
1. Castin' My Spell - C.C. Adcock (2001)
2. Poor White Hound Dog - Jack Nitzsche, vocal by Merry Clayton (1970)
3. A Long Way To Be Happy - Darlene Love (1976)
4. Night Time Girl - Modern Folk Quintet (1966)
5. Expecting To Fly - The Buffalo Springfield (1967)
6. If My Car Could Only Talk - Lou Christie (1966)
7. Night Walker - Jack Nitzsche (1965)
8. Every Window In The City - Jerry Cole (1965)
9. Little Boy - The Crystals (1964)
10. Just Your Friends - Mink DeVille (1978)
11. Louie, Louie - Honey Ltd (1968)
12. Lower California - Jack Nitzsche (2001)
13. Is This What I Get For Loving You? - The Ronettes featuring Veronica (1965)
14. Come Softly To Me - The Fleetwoods (1965)
15. June Is As Cold As December - The Everly Brothers (1966)
16. Daddy You Just Gotta Let Him In - The Satisfactions (1966)
17. Try To Forget Him - Jackie DeShannon (1965)
18. Educated Fool - Billy Storm (1962)
19. What About You - Ramona King (1963)
20. Puddin N' Tain (Ask Me Again, I'll Tell You The Same) - The Alley Cats (1963)
21. Victim Of Romance - Michelle Phillips (1977)
22. Yes Sir, That's My Baby - Hale & The Hushabyes (1964)
23. The Wayward Wind - Vince Howard & The Vin-ettes (1963)
24. I Still Love You - The Righteous Brothers (1964)
25. Here I Stand - The Rip Chords (1963)
26. Bongo Bongo Bongo - Preston Epps (1960)
1. 3. Produced by Jack Nitzsche
6. 10. 16. 21. 22. Produced and Arranged by Jack Nitzsche
2. 4. 5. Arranged and Produced by Jack Nitzsche
7. 8. 11. 24. 25. 26. Arranged and Conducted by Jack Nitzsche
9. 13. 14. 15. 17. 18. 19. 20. 23. Arranged by Jack Nitzsche
12. Directed by Robert Downey and Jack Nitzsche
英 ace の Producer Series でリリースされている "The Jack Nitzche Story" の第3弾。
◎ V.A. "The Jack Nitzsche Story: Hearing Is Believing 1962-1979" [ace CDCHD 1030] -2005
◎ V.A. "The Jack Nitzsche Story Vol.2: Hard Workin' Man" [ace CDCHD 1130] -2006
Keith Richards によると,"Jack was the Genius, not Phil." 「フィルも才能があったが,ジャックこそが真の天才だった。」(『キース・リチャード自伝 ライフ』 p.196)。 邦訳は,ちょっと Phil Spector に気を使いすぎている・・・(^_^;)
Phil Spector については,『私はリズム&ブルースを創った』(ジェリー・ウェクスラー) に 「『おれはカリフォルニアからヒットを作りにきたんだぜ』」 という一章があり,これもなかなか面白い内容だった。
「礼儀正しくもなければ,さりげなくもない男,スペクターは恐ろしいほど才能豊かだった。だが不幸にも,アトランティックへの恵みは何一つとしてない。」(同書 p.158)
表題の CD のライナー・ノート(Mick Patrick) には,Jack Nitzsche と Phil Spector が初めて出会ったときの様子も詳述されている。
One day, Lester Sill came downstairs and said that Phil was in town and needed an arranger, I[Jack Nitzsche] went upstairs and met Phil. The very first meeting, it felt good. (CD ブックレット p.8)
Jack Nitzsche が関わった最初のセッションは The Blossoms 'He's A Rebel' のリハーサルで,New York から戻ってきたばかりの Phil Spector は,Darlen Love やセッションに参加していたミュージシャンのことを知らず,Jack Nitzsche が彼女や彼らを Phil Spector に紹介したのだそうだ。
Jack Nitzsche によると,"Leon Russell, Harold Battiste, Earl Palmer, Don Randi, Hal Blaine, Glen Campbell - a lot of the players came out of my phone book."
後に The Wrecking Crew と呼ばれることになるミュージシャンの多くは Sam Cooke のセッションにも参加していたし,Jack Nitzsche はストーンズのセッションを手伝うために RCA のスタジオに出入りしていたわけだから,Sam が生き延びていた場合,Jack Nitzsche のアレンジによる Wall of Sound をバックにしたアルバムが録音されていた可能性は十二分に考えられる・・・?
当時 Jack Nitzsche は,Phil Spector との仕事でたまったストレスをストーンズとのセッションで解消していたらしい。
アレンジのアイデアを提供しても演奏に参加しても,ノーギャラだった。
ライナーによると,1. Castin' My Spell は one of Jack Nitzsche's final productions で,26. Bongo Bongo Bongo は one of the earliest appearances of Jack Nitzsche's name on a record label 。
その間に Jack Nitzsche が関わった楽曲は 2,000 曲ほどあるそうだ。
2. Poor White Hound Dog は,↓ のサントラ盤に収録されていた曲。
● V.A. "Performance (Soundtrack)" [Warner Bros 9 26400-2]
5. Expecting To Fly (Neil Young)
Jack Nitzsche が Buffalo Springfield の作品の中でいちばん気に入っていたのは Neil Young の書いた曲だった。
まもなく届く予定の ↓ は,CD 1枚に編集された「エッセンシャル」盤とかなり迷ったのだが・・・。
○ Crosby, Stills, Nash & Young "CSNY 1974 (3 CDs + DVD)" [Warner ]
10. Just Your Friends を歌っている Mink DeVille は,↓ にカバーされたことで興味を持ったシンガー。
● Boz Scaggs "Memphis (+2)" [Columbia COCB-54060] -2013
11. Louie, Louie - Honey Ltd
この曲のオリジナルと聴き比べると,Jack Nitzsche のアレンジの才能が尋常ではなかったことがわかる・・・?
Richard BERRY "Louie Louie" (1957) @Youtube
http://youtu.be/z-2CKsaq5r8
Honey Ltd - Louie Louie @Youtube
http://youtu.be/3v-p6_yfBVs
↑ のスライド・ギターは,Ry Cooder。
昨年 CD 化された ↓ には,Jack Nitzsche のアレンジした曲がもう1曲収録されている。
◎ Honey Ltd. "The Complete LHI Recordings" [Ultra-Vybe OTLCD1961] -2013
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2014年7月22日 00時37分
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L.C. Cooke "The Complete SAR Records Recordings" [ace CDCHM 1412]
1. Take Me For What I Am [SAR-148]
2. The Wobble [SAR-141]
3. Magic Words [SAR-109]
4. Sufferin' [SAR-112]
5. The Lover [SAR-112]
6. Put Me Down Easy [SAR-148]
7. You're Working Out Your Bag [SAR-134]
8. Tell Me [SAR-134]
9. The Chalk Line [SAR-141]
10. Teach Me [SAR-109]
11. The Lover (previously unreleased version)
12. Missy Sally (previously unreleased)
13. Gonna Have A Good Time (Session Chatter)
14. Gonna Have A Good Time (previously unreleased)
15. Put Me Down Easy (Single Version)
16. If I Could Only Hear [1959, Checker 935]
17. I'm Falling [1959, Checker 925]
18. Do You Wanna Dance (Yea Man) [1965, Distination 601]
アマゾン ではレーベルとして abkco と表示されているが abkco の公式サイトには何の情報もないし(7月17日付で abkco のサイトに NEWS が掲載された。 http://www.abkco.com/index.php/news/all/0/The-Complete-SAR-Records-Recordings-by-LC-Cooke-Hits-Stores-729 ),昨年 SAR 傘下の Derby の作品(Billy Preston "16 Yr. Old Soul") をリリースしてくれた Real Gone Music のサイトからも情報が出てこないので,本当に発売されるのか・・・と不思議に思っていたら,何と,英 ace が・・・・(?_?)
http://acerecords.co.uk/the-complete-sar-recordings
米 Real Gone Music より 英 ace のほうが契約条件が良かったので,abkco が乗り換えた・・・ということだろうか?
abkco のやることは訳が分からない・・・(^_^;)
1.〜 10. はシングルとしてリリースされたことがあり LP としても発売される予定だったが,Sam Cooke の突然の死のためにお蔵入りになってしまった・・・ということらしい。
○ 'Magic Words'/'Teach Me' [SAR-109] -1960
○ 'The Lover'/'Sufferin'' [SAR-112] -1961
○ 'Tell Me'/'You're Workin' Out Your Bag' [SAR-134] -1962
○ 'The Wobble'/'The Chalk Line' [SAR-141] -1963
○ 'Put Me Down Easy'/'Take Me For What I Am' [SAR-148] -1964
'The Wobble' と 'Put Me Down Easy' だけ,↓ で CD 化されたことがある。
◎ V.A. "Sam Cooke's SAR Records Story (2 CDs)" [SAR/abkco 2231-2] -1994
↑ 以降,SAR/Derby の音源のリイシューは全く進んでいなかったのだが・・・・。
持っているという権利を振りかざすだけでは一銭にもならず,商品として市場に流通されることで初めて利益が発生するということに,abkco もようやく気が付いたのだろうか・・・(^_^;)
'Take Me For What I Am' は,後に Lou Rawls がカバーしている。バックで演奏しているのは Fame Gang。
● Lou Rawls "Bring It on Home" [Capitol ST-479]
I-4. 4. Take Me For What I Am
Lou Rawls - Take Me For What I Am @Youtube
http://youtu.be/8q-6ANnXgr4
L.C. のオリジナルとは曲調が異なり,歌詞も一部変更されているが,ほぼ同じ曲。
L.C. - Take Me For What I Am @Youtube
http://youtu.be/SE5urBe6GRQ
11.〜 18. の内,完全な未発表曲は 'Missy Sally' と 'Gonna Have A Good Time' だけ・・・?
16.〜 18. の3曲は,SAR 以外のレーベルからリリースされた曲の再録あるいはデモ・バージョンか・・・?
(7月17日付で掲載された abkco の情報によると,Checker や Destination のバージョンそのものらしい。)
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2014年7月15日 15時48分
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2014年7月2日 00時00分
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Joe Henry "Invisible Hour" [Work Song WSD0022CD]
Joe Henry の新作。
どうせ少し遅れて日本盤が発売されるだろうから,それを予約注文すればいいと思っていたのだが・・・。
なかなか日本盤リリースのアナウンスがないので痺れを切らし,2種類ある輸入盤のどちらにするか迷っていたところ,たまたまどちらも在庫のあるタワレコが近くにあったので,実物を見てみると・・・,
Work Song の CD は Earmusic に比べると少々割高ではあるが,'Plus card to download demo recordings ...' というシールが貼ってあった。
そのカードに印刷されているサイトにアクセスして指定されたコードを入力すると,demo recordings だけでなく,CD に収録されている楽曲もダウンロードすることができた。もちろん無料。・・・従って,今のところ,CD そのものは一度も使っていない。
sketches for the studio musicians only として,自身のギターのみをバックに録音されたデモ・バージョンからはっきりと感じられるのは,Bob Dylan の影。
ただし,Dylan よりはメロディアスだし,Dylan より タイム感はノーマルだろうし,Dylan のように悪ぶってきばったりせずにちゃんと声を張って歌っているし,Dylan より曲調はバラエティに富んでいると思うし・・・。
Dylan に比べて足りないのは,カリスマ性だけ・・・? まあ,「カリスマ」というのは,本人がどうのこうのというより,周囲の取り巻き連中が作り上げるものなのだろうが・・・。
2002年に Best Contemporary Blues Album として Grammy を受賞した Solomon Burke "Don't Give Up On Me" [R&B Albums: 91, Billboard 200: 138] をプロデュースしたことで初めて興味を持ったアーティストなので,その前年にリリースされた "Scar" 以降しか聴いていないが,その中では最もすんなりと耳に馴染むアルバムだった。
それは,ようやく Joe Henry の創り出すサウンドに慣れてきたこともあるだろうが,シンプルな demo recordings を同時に聴くことによって,サウンド全体の骨格が捉えやすくなったためであるような気がする。
・・・というわけで,少々割高ではあるが,demo recordings も無料でダウンロードできる Work Song というレーベルからリリースされている CD がオススメ。
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2014年7月1日 00時58分
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