Joe Henry "Invisible Hour"
Joe Henry "Invisible Hour" [Work Song WSD0022CD]
Joe Henry の新作。
どうせ少し遅れて日本盤が発売されるだろうから,それを予約注文すればいいと思っていたのだが・・・。
なかなか日本盤リリースのアナウンスがないので痺れを切らし,2種類ある輸入盤のどちらにするか迷っていたところ,たまたまどちらも在庫のあるタワレコが近くにあったので,実物を見てみると・・・,
Work Song の CD は Earmusic に比べると少々割高ではあるが,'Plus card to download demo recordings ...' というシールが貼ってあった。
そのカードに印刷されているサイトにアクセスして指定されたコードを入力すると,demo recordings だけでなく,CD に収録されている楽曲もダウンロードすることができた。もちろん無料。・・・従って,今のところ,CD そのものは一度も使っていない。
sketches for the studio musicians only として,自身のギターのみをバックに録音されたデモ・バージョンからはっきりと感じられるのは,Bob Dylan の影。
ただし,Dylan よりはメロディアスだし,Dylan より タイム感はノーマルだろうし,Dylan のように悪ぶってきばったりせずにちゃんと声を張って歌っているし,Dylan より曲調はバラエティに富んでいると思うし・・・。
Dylan に比べて足りないのは,カリスマ性だけ・・・? まあ,「カリスマ」というのは,本人がどうのこうのというより,周囲の取り巻き連中が作り上げるものなのだろうが・・・。
2002年に Best Contemporary Blues Album として Grammy を受賞した Solomon Burke "Don't Give Up On Me" [R&B Albums: 91, Billboard 200: 138] をプロデュースしたことで初めて興味を持ったアーティストなので,その前年にリリースされた "Scar" 以降しか聴いていないが,その中では最もすんなりと耳に馴染むアルバムだった。
それは,ようやく Joe Henry の創り出すサウンドに慣れてきたこともあるだろうが,シンプルな demo recordings を同時に聴くことによって,サウンド全体の骨格が捉えやすくなったためであるような気がする。
・・・というわけで,少々割高ではあるが,demo recordings も無料でダウンロードできる Work Song というレーベルからリリースされている CD がオススメ。
アコギのみをバックにした demo recordings を聴いていて,どうしても比較してしまうのが,Neil Young の新作 ↓ 。
◎ Neil Young "A Letter Home" [Reprise WPCR-15578] -2014
このオッサンは,いったい何を考えているのか・・・(?_?)
「理解不能」という点では,Bob Dylan のはるかに上をいってしまっている。
Dylan の場合は,振幅は大きいけれども一連の作品をひとつながりの線として,かろうじて捉えることができるが,Neil Young の場合は,その「つながり」があちこちでブツブツとぶち切れてしまっていて,とてもじゃないが付いていけなくなることがたびたびある・・・(^_^;)
「音質」と「音楽の質」の関係性について,改めて考えさせられる作品ではあったが・・・
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2014年7月1日 00時58分
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Past MUSIC in 2014 |
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