ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2006年10月22日(日)
Night Train to Nashville
Various Artists "Night Train to Nashville: Music City Rhythm & Blues 1945-1970 (2 CDs)" [Lost Highway B20002100-02]

"Heart of Southern Soul" は,Nashville から Memphis や Muscle Shoals に向かっていたが,この2枚組 CD では,夜汽車が Nashville に連れて行ってくれる。
走る汽車の窓からゴミを投げてはいけないが,Nashville = Country Music という偏見なら捨ててもかまわない・・・?
2005年に Best Historical Album としてグラミー賞を受賞しているアルバム。
Lost Highway は太っ腹で全曲試聴できるが,ライナーノートが充実していておもしろい話・写真が満載なので,CD で持っておきたい。例によって,手持ちの CD との重複はかなりあるが・・・(^_^;)


Disc 1
10. It's Love Baby (24 Hours A Day) [1955]
 歌っているのは,Earl Gaines だけれども,レコードのクレジットは Louis Brooks & His Hi-Toppers というグループ名になっていたため,Earl Gaines 本人は,かなり損をしたらしい。

12. You Can Make It If You Try [1957]
 Rolling Stones がカバーしたのは,おそらく Solomon Burke のバージョン。
◎ Solomon Burke "If You Need Me" [Sequel RSA CD 860]
もちろんオリジナルは,この Gene Allison で,最近紙ジャケでも発売されたが,手元にあるのは,↓。
◎ Gene Allison "You Can Make It If You Try: The Very Best Of Gene Allison" [Vee Jay/Collectables COL-CD-7242]
同じゴスペルグループに所属していたことがあったという Roscoe Shelton とのカップリングで CD 化されたアルバムがあり,そこでは "Having A Party" を歌っている。
◎ Gene Allison & Roscoe Shelton "You Can Make It If You Try" [Black Magic BM 9204]

15. Say You Really Care [1959]
 この Roscoe Shelton は,Excello 時代の作品集が CD 化されている。
◎ Roscoe Shelton "Roscoe Shelton Sings" [Excello/avi CD 3007]
The !!! Beat に出演したときに歌っていた "Easy Goin Fellow" なども最近まとめて CD 化された。
◎ Roscoe Shelton "Deep In My Soul" [AIM 1501 CD]

17. Pipe Dreams [1959]
 当時,Gene Allison や Earl Gainesなど,Ted Jarrett がプロデュースしていたシンガーたちのバックで演奏していたのが,この曲を録音している Jimmy Beck & His Orchestra。
The !!! Beat の後半で活躍していた Johnny Jones は,このバンドのギタリストだったそうだ。


Disc 2
2. What'd I Say [1963]
 Etta James がこの曲をライブ録音した the New Era Club は,Nashville's best-known nightclub for hosting R&B chartbusters だったと,ライナーに書かれている。
◎ Etta James "Rocks the House" [Chess/MCA CHD-9184]
バックで演奏している彼女のツアーバンドには,David T. Walker がいたことで有名だが,Freeman Brown の名前もクレジットされている。

3. Really (Part 1) [1963]
 Johnny Jones & The Imperial 7 の曲。Johnny Jones は,'50 年代に Jimmy Beck のバンドに加わったあと '60 年代初めに,この自分自身のグループを組んでいる。
ライナーによると,
During this period, Jones mentored guitarist Jimi Hendrix, who with Army buddy Billy Cox worked regularly at Club Del Morocco on Jefferson Street in Nashville.

4. Just Like Him [1964]
 Frank Howard & The Commanders というグループ名は,Hoss Allen が,この曲をプロデュースする直前に付けたらしい。
Backed by the Johnny Jones-led King Casuals, The Commanders recorded the Robert Riley ballad at Fame Studios in Muscle Shoals, Alabama.
↑ということは,Hoss Allen は,Nashville から連れて行ったミュージシャンを使って,スタジオだけを借りて録音した・・・?

5. Anna (Go To Him) [1962]
 "You Better Move On" の権利を買った Dot というレーベルの事務所は Nashville のすぐ北にもあったため,LP バージョンなどは,Nashville で録音されたそうだ。バックで演奏したミュージシャンとして名前が挙げられているのは,Charlie McCoy,Kenneth Buttrey など。

6. Snap Your Fingers [1962]
↓Johnny Adams が歌っているほか,カントリーの分野でカバーが多いヒット曲 (#2 R&B and #8 pop in Billboard)。
● Johnny Adams "After Dark" [ROUNDER CD 2049]
これを歌った Joe Henderson の最期は,↓・・・(T_T) ドラッグによる心臓発作が原因らしい。
In 1964, just two years after this recording, Henderson was discovered dead by his roommate, Arthur Alexander, in their bathroom.

7. Mama, He Treats Your Daughter Mean (Nashville Version) [1962]
 一般には「再録音」というとオリジナルより劣る場合が多いが,この Ruth Brown の迫力はスゴイ!
最初が1952年の New York 録音なので,10年経っているわけだが,オリジナルの方がおとなしく聴こえてしまう。

8. Something Tells Me [1965]
 Sam Baker のこの曲をプロデュースした John Richibourg は,Memphis で Stax の The Markeys を使って録音したとライナーに書かれている。

10. I Want To (Do Everything For You) [1965]
 Joe Tex は,カントリーとソウルをクロスオーバーしたヒット曲を作る秘訣として,次のように語っている。
I used the same formula every time - half soul musicians, half country musicians.

13. The Chokin' Kind [1969]
 Joss Stone のこの曲のカバー・バージョンは,いろいろな意味で,衝撃的だった。
◎ Joss Stone "The Soul Sessions" [S-curve/EMI SC 42234]
Joe Simon は,最近カントリーに目覚めたおかげで,個人的に再評価が進んでいるシンガーの一人。Soul Stirrers Medley を歌っているのに,カントリー臭が苦手だった↓も,楽しめるようになった。
◎ Joe Simon "This Story Must Be Told" [Ripete 2258]
Bishop Joe Simon としての今年の新作も注文済み。

16. Soul Shake [1969]
 このデュオの SSS 時代は,コンプリート集が CD 化されている。
◎ Peggy Scott & Jo Jo Benson "The Complete SSS International Recordings" [RPM/Shout RPMSH 209]
Jerry Kennedy(electric sitar) という人物がセッション・リーダーを務めた,この曲の録音に参加しているのは,Pete Drake, Wayne Moss, Chip Young, Charlie McCoy, David Briggs, and Kenneth Buttrey。

17. Reconsider Me [1969]
 "Soul Shake" の3ヵ月後に,ほぼ同じミュージシャンを使って録音されたらしい。
恥ずかしながら,Johnny Adams が John Hiatt の曲を歌っていたことに気がついたのは,ごく最近の話・・・(^_^;)
◎ Various Artists "Love Gets Strange: The Songs Of John Hiatt" [Rhino R2 71267]
3. She Said The Same Things To Me



このシリーズには,第2集もあってそちらの内容も充実している。もちろん,多少のダブリはあるが・・・(^_^;)
ラストに,Live Bonus Track として収録されている The Imperials "Lucky Lou" だけでも,十分元は取れるはず。
Otis Rush "All Your Love" の元ネタとして有名な,Jody Williams のその曲を演奏しているメンバーには,Freeman Brown や Johnny Jones の名前が見える。


2006年10月22日 15時22分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2006 |
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YouTubeで少し観れる様になってきたが、The Beat!!!の元はNight Trainみたいです 全容は不明。
The !!! Beat が the first nationwide black music TV show だったということは,当然,ローカルなその種の番組は既存で,Night Train がそれだったということでしょうか?

Soft Cream の方にコメントしておきましたが,非公開→公開は管理者モードでも無理でした。
「FAME」の音源が「EMI」から・・・ということは,Capitol に提供するようになってからの作品だけ?
また CCCD に悩まされそうな・・・(^_^;)

Freddy Fender は,心斎橋タワレコの閉店バーゲンで↓を購入しております
◎ "Best Of Freddy Fender: Wasted Days & Wasted Nights" [AIM 3007CD]
"You Send Me" も歌っておりますが,それは未入手。
>Capitol に提供するようになってからの作品だけ?

でも無いみたいです、除外リストなるものを入手したので
私の所の「倉庫」に置いておきますので参考にしてください

>"You Send Me" も歌っておりますが

知りませんでした、スペイン語混じりで歌ってたら嬉しいです
「除外」されるということは,その存在が確認され,しかもその権利関係もはっきりしていなければならない,と思うのですが・・・。
「除外」された音源も,それを所有している権利者によって公開されることを期待したいですね。

とりあえず,Spencer Wiggins の英 KENT 盤で収録されていなかった "Cry To Me" などがリストアップされていなかったのには,安心しました。
"Cry To Me" は,ストーンズもカバーしておりますが,そのアレンジが昔から個人的には大きな謎で,下書きのままデスクトップの肥やしとなっているネタの一つです。
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