ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2007年07月10日(火)
Pity For The Lonely
Luther Ingram "Pity For The Lonely: The Ko Ko Singles Vol. 1" [KENT CDKEND 279]

1. You Got To Give Love To Get Love 2. I Can't Stop (Version 1) 3. Missing You (Version 1) 4. Since You Don't Want Me (Version 1)
5. Oh Baby,You Can Depend On Me
6. Looking For A New Love 7. Pity For The Lonely 8. Puttin Game Down 9. Since You Don't Want Me (Version 2) 10. My Honey And Me 11. I Can't Stop (Version 2)
12. Ain't That Loving You (For More Reasons Than One)
13. Home Don't Seem Like Home 14. To The Other Man 15. I'll Just Call You Honey 16. Be Good To Me Baby 17. I'll Love You Until The End 18. Ghetto Train 19. My Honey And Me (Radio Promo)

Ko Ko 時代の Luther Ingram は,以前 P-Vine から編集盤の CD が2枚リリースされていたが,
◎ Luther Ingram "(IF Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right" [KOKO/P-Vine PCD-2296]
◎ Luther Ingram "Let's Steal Away to the Hideaway" [KOKO/P-Vine PCD-2297]
今回の英 KENT のリイシューは本格的で,Ko Ko の全シングルが2枚の CD に分けて収録され,4枚の LP は2on1の CD 2枚にまとめて発売される予定。

第1弾となる,この "Pity For The Lonely" は,Ko Ko 時代前半 (1966〜1971) のシングル集。従って,1972年リリースの "(If Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right" は収録されていないが,それでがっかりするようでは,Luther Ingram のファンとしては初歩段階・・・(^_^;)
この CD では,'70 年代に入って爛熟期を迎え衰退への道をたどり始める,その1歩手前の,成熟を遂げさらに円熟しつつある良質のサザン・ソウルを満喫することができる。
全ての曲が Memphis (Hi または Stax のスタジオ) あるいは Muscle Shoals で録音されていて,サウンド的にも申し分ない。

とりわけ聴いていただきたいのが,Ko Ko 3枚目('69) のシングル 5. Oh Baby,You Can Depend On Me 。
Sam Cooke の影響丸出しで,Luther Ingram が歌う一つ一つのフレーズの,微妙なタメやツッコミが絶妙。
Vol. 2 の冒頭に収録される予定の,Ko Ko 11枚目('72) のシングルでは "You Were Made For Me" をカバーしているのだけれども,そのバージョンでは意識して Sam Cooke とは違ったアレンジで歌おうとしているのに対して,この "You Can Depend On Me" では,自作のクレジットがあるが,ストレートな Sam Cooke 節を楽しめる。
早く,"You Were Made For Me" のカバー・バージョンを聴いてみたいという,Vol. 2 が待ちきれない人には,↓ のような編集盤もある。収録曲のリストは,コチラ
◎ Luther Ingram "Greatest Hits" [Right Stuff 7243-8-35884-2-8] -1996

12. Ain't That Loving You (For More Reasons Than One) は,Homer Banks / Allen Jones の作品で,↓ に収録されていた曲がオリジナル。
◎ Johnnie Taylor "Wanted One Soul Singer" [ATLANTIC/RHINO 7 82253] -1967
タイトな Stax サウンドに代わって,スィートな Muscle Shoals サウンドをバックに,ちょっとテンポを落とし,ねちっこく歌ってみたら思いがけずヒット(R&B:6位,POP:45位) したので,その「柳の下のドジョウ」を狙って Homer Banks たちに曲作りを依頼してみると,ドジョウどころかウナギが大量に獲れた・・・というのが "(If Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right" だったのでは・・・?

Luther Ingram は,今年の3月に亡くなったばかりだが,おそらくそれをきっかけとして年齢を誤魔化していたことがわかったようで,AMG ではまだ1944年生まれということになっているが,ほんとうは1937年生まれだったらしい。
いくらなんでも7つもサバを読むというのは,ちょっとやり過ぎのような気がする。何か特別な理由でもあったのだろうか?

Sam Cooke も生まれた年を誤魔化していて,墓碑銘にまで誤った生年が刻まれているのは有名な話だが,Sam の場合は2つだけなので,まだ罪が軽い・・・(^_^;)
2007年7月10日 21時04分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2007 |
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ルーサー・イングラムの60年代って少ししか音源なくて気合いれて聴いたことなかったですね〜。こらぁもっと聴きたくなりました!
 ところでキャピトル編集盤のライチャスBros激似のCalvin Grayson曲。興味深い推測ですね!ジャック・ニッチェ介在説はつじつまが全て合致しますな。ストーンズ自力アレンジ説はこれで消えた!?
Jack Nitzsche は,Tina Turner が歌う "Every Day I Have To Cry" のアレンジも担当していたらしい。
ご無沙汰してます。

LUTHER INGRAMを調べていました。

Koko101/103がCD化されたのは嬉しい限りです。
特に101は是非聞いてみたかった1枚です。

4枚のLPは持っていますがこれもCD化されるそうでKOKO以前の音源も聞かれるようになるといいのですね。
もしかして既にCD化されているのかな???
「ご無沙汰してます。」とおっしゃられても,「エイブ」という名前でコメントをいただくのは初めてなんですが・・・?

デビュー曲とされている "You Never Miss Your Water" は,未入手ですが ↓ で CD 化されております。
○ V.A. "It's a Deep Soul Thing" [Black Cats 104]
ブートレッグではありますが,AMG にデータがあり,サンプルも試聴できます。
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