ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2007年07月28日(土)
The Complete Stax-Volt Singles Vol 4
Various Artists "The Complete Stax-Volt Singles Vol 4: 1964-1965" [Atlantic/Rhino 8122-79988-9]

ボックス・セットを丸々買い換えるつもりはないが,リマスターされた音質がどの程度良くなっているのか,また,ライナー・ノートに新しい情報が追加されているかどうか・・・を知りたくて,ばら売りされている CD を1枚試しに買ってみた。
全9枚の内このアルバムを選んだのは,もちろん Otis Redding の "Mr. Pitiful" と "That's How Strong My Love Is" のカップリング (Volt 124) が収録されているから。

確かに音は良くなっているが,劇的に・・・というほどではないし,一字一句照合したわけではないが,ライナーの内容にも変化はなさそう。
Steve Cropper の "We wrote that song in ten minutes." という言葉で始まる "Mr. Pitiful" 録音時のエピソードも全く同じだった。

ちょうど Stax 以後の作品が CD 化されて絶賛されている Barbara & The Browns の作品も,2枚目(3.)と3枚目(14.)の曲が収録されている。
Otis の "Chained And Bound" に続いて,全く違和感なく "In My Heart" が耳に飛び込んでくる辺りでは,Carla Thomas より Barbara Brown のほうが Memphis Queen にふさわしいように聴こえるが,Rufus Thomas の親の七光りが影響していたのだろうか? それともルックスに多少の問題があったのか・・・(^_^;)

このライナーによると,14. My Lover もどちらも MG's and Mar Keys という Stax people によって録音されたということになっているが,ネット上の Atlantic Records Discography で検索すると,"In My Heart" のほうは Nashville で録音されたことになっているが・・・? また,"My Lover" のギターは,Steve Cropper のようには聴こえないのだが・・・?

ディープなバラード2連発の後に聴くと,Johnny Jenkins のインストにはズッコケてしまうが,これだけを取り出して聴けば,ラフでダーティーな The Ventures 風も悪くない。

その他の収録曲ではやはり,名前とは裏腹に異様にディープな 17. Biggest Fool In Town - Gorgeous George が耳にとまる。このライナーによると,彼は one of the finest and funniest MC's on the R&B circuit で,非常に男前だったらしい。
2003年に出された,William Bell のレーベルの曲を集めた ↓ の CD にも2曲,このシンガーの曲が収録されていた。
◎ V.A. "Atlanta Soul: THE PEACHTREE RECORDS STORY" [Grapevine GVCD 3009]
7. You Can't Stop A Woman
14. It's Not A Hurting Thing.

そのライナーによると,彼は one of the best stage dress designers で,多くのソウル・シンガーだけでなく Muhammed Ali にもコスチュームを提供していたそうだ。
ハンサムな MC であり,衣装デザイナーとしても有能であった人間が,これほどディープなソウルを歌っていたというのは,にわかに信じがたいのだが・・・。


2007年7月28日 10時07分 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(0) |
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