'70年代の作品が23曲と圧倒的に多く,'80年代は7曲,'90年代は2曲だけ。付属のブックレットに掲載されている,プロデューサー寺本幸司さんのエッセイによると,この選曲は,初代とその次のマネジャーに京大西部講堂コンサート以来浅川マキを支えてきた人物が加わって行われたそうだ。
Disc I は「少し若い世代を意識」した「スタンダード的なもの」,Disc II は「浅川マキに拘りのある方たちのことを考え」た選曲らしい。'80年代以降に浅川マキのファンになった方々には不満の残る選曲かもしれないが,個人的には,満足のできるものだった。「残存しているマスタテープのアナログ的要素を最大限生かすように工夫」したマスタリングが施されていて,天国にいるマキさんも満足しているはず。
6. If I'm on the late side (日本語詩:浅川マキ/作詞・作曲:R.Stewart, R.Lane/対訳:吉田雄大) は,今年,紙ジャケであのジャケットが見事に再現された ↓ の収録曲。
◎ Faces "Ooh La La" [Warner WPCR-13842] -2010