ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2006年01月28日(土)
20 Golden Greats
Sam Cooke "The Sam Cooke Collection - 20 Golden Greats" [DEJA VU DVCD 2095]

1. *Cupid
2. +Twisting The Night Away
3. +When I Fall In Love
4. I'll Come Running Back To You
5. +The Best Things In Life Are Free
6. +Frankie And Johnny
7. Forever
8. *Somebody Have Mercy
9. +The Little Light Of Mine
10. +Blowin' In The Wind
11. *Chain Gang
12. That's All I Need To Know
13. *Feel It
14. *It's All Right
15. *For Sentimental Reasons
16. *Having A Party
17. +Nobody Knows When You're Down And Out
18. I Don't Want To Cry
19. Lovable
20. +Tennessee Waltz

曲目だけを見れば何の変哲もない編集盤のようだが,この CD には何と Harlem Square と Copa のライブが混在して収録されている。
* が Harlem Square,+ が Copa でのライブ録音。
ライブ以外の収録曲は Specialty 時代のポップ録音なのだけれども,どうせならゴスペル・ライブを収録してしまえば,もっとおもしろいアルバムになったのに・・・(^_^;)

○P 1987 DEJA VU DISTR. Made in Switzerland というクレジットがある CD。
珍しい曲が入っているわけでもなく音質も悪いので,あまり積極的にお勧めできるアルバムではないが,コレを聴いていると,Harlem Square と Copa でのライブを比べて「コッチが本物で,アッチは・・・」というような風説が間違っていることに気付いてもらえるはず。
2006年1月28日 09時34分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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ハーレム・スクエア・クラブ 1963
Sam Cooke "One Night Stand / Sam Cooke Live At The Harlem Square Club" [RCA/BMG BVCM-37671]

無事に日本盤が発売され,もちろん「音飛び」は解消されていた。
米盤とのちがいは,以下の通り。
 英文ライナーの日本語訳,歌詞および語り部分のディクテーション('85年版の日本盤に付属していたものの流用なので,一部欠落あり),さらに鈴木啓志氏の解説が掲載されたブックレットが付いている。
 デジパック仕様ではなく,一般的なプラスチックのケースになっている。
そのほか,ライナーなどに表示されている各トラックの時間も一部変更されていたが,それでもまだ Real Player で表示される数値と異なっているトラックがあるのはなぜ・・・?

これで,オリジナルの '85年版,ボックスセット収録の '00年版,今回の '05年版と,3つのバージョンがそろったわけだが,聴き比べてみると,音質の差以外にも,いくつかの相違点がある。
 30秒ほどだが King Curtis の "Soul Twist" が収録されているのは,'05年版だけ。
 その直後の M.C. の冒頭部 'Thank you very kindly.' が,'00年版ではカット。
 "Cupid" のイントロ中で,Sam Cooke がメロディーをハミングしている部分が,'85年版ではカット。
 "Having A Party" の後半,語り部分の一部が,'85年版ではカット。
 同じく "Having A Party" で,フェイドアウトせずに最後まで完全に収録されているのは,'00年版だけ。
その他,各トラックの区切りの位置が微妙にずれているところもあったりするので,聴き比べてみるとけっこうおもしろい。
また,'00年版は,今回とは別のチームがリミックスの作業をしているため,左右の振り分けに微妙な違いがあるし,オーディエンスの反応が控えめに収録されているので,ライブそのものの印象がかなり異なって聴こえる。

今回のリマスター盤を改めてじっくりと聴いてみると,音質の改善はあっても,やはり Sam Cooke の声の調子はもうひとつのように思う。少なくとも万全の状態ではなかったのではないか。煙草の吸い過ぎか,酒を飲み過ぎたのか・・・(^_^;)
少しかすれ気味でハスキーであることも Sam の声の特長ではあっても,ちょっと荒れ過ぎている。
曲の途中でオーディエンスを煽って,コーラスに参加させようとしているのも,声が伸びないことをごまかすための苦肉の策・・・と聴こえなくもない。もっとも,それが「怪我の巧妙」となって雰囲気を盛り上げていることは間違いないのだが,・・・。
もちろん,そんな感想を持つのは,冷静な耳で落ち着いた状態で聴いた上での話であって,このアルバムを聴くときには,Sam が言っているように,
 Don't fight the feeling.
 聴いたまま,感じたままの the feeling に抗うな,身も心も任せてしまえ。
 Don't fight it. Just feel it.
という,無心の境地で聴くべきだし,そうやって聴けば素晴らしいライブであることは,十二分にわかっているつもり。

ただ,Sam Cooke というシンガーは,道半ばにして倒れてしまったため,この程度のアルバムしか残されていないが,もし生き延びることができていれば,スタジオでもライブでも,もっと偉大な作品を生み出していたにちがいない・・・,そう思わせるような「何か」は,この "One Night Stand" からも感じとれるはず。
2006年1月28日 08時11分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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