ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2011年02月02日(水)
"Got A Good Thing Going"
Various Artists "Got A Good Thing Going: 25 R&B Radio Hits of the 60s" [Sequel NEM CD 785]

1. You're No Good - Dee Dee Warwick [1963, Jubilee 5459]
 Dionne の妹。Betty Everett や Linda Ronstadt にカバーされた曲のオリジナル。

2. Cry To Me - Betty Harris [1963, Jubilee 5456]
 Solomon Burke のオリジナルよりテンポを落としているが,軽くシンコペートするリズムには,ラテンの香りがまだ残っている。
 ◎ Betty Harris "Soul Perfection Plus" [WESTSIDE WESA 807] -1998

3. Hey Girl - Freddie Scott [1963, Colpix 692]
15. Brand New World - Freddie Scott [1963, Colpix 709]
 どちらも G.Goffin / C.King の曲。Chuck Jackson などと同じように,Gospel から Doo-Wop を経てポップなソウル・シンガーとしてソロ・デビューしている。彼の歌う "Cry To Me" は,ストーンズのバージョンを意識しているような気がしているのだが・・・?
 ● "Cry To Me - The Best Of Freddie Scott" [COLUMBIA CK 65241] -1998
 ↑ に収録されているヒット曲 'Are You Lonely For Me?' を,Rolling Stone 誌の特集 "The Playlist Special" で,Keith Richards が 'It's a beautiful soul record.' と紹介していた。
 http://rollingstoneextras.com/playlists/view/keith-richards

4. I'll Find You - Valerie & Nick [1964, Glover GP-3000]
 Valerie Simpson and Nick Ashford つまり Ashford & Simpson と同じコンビ。

5. You Better Go - Derek Martin [1965, Roulette 4631]
25. Your Daddy Wants His Baby Back - Derek Martin [1965, Roulette 4647]
 Freddie Scott 同様,Doo-Wop 上がりのポップなソウル・シンガー。

6. Bitter With The Sweet - Don Gardner [1963, Jubilee 5484]
22. Little Girl Blue - Don Gardner [1964, Jubilee 5493]
 どちらもソロ名義だが,からんでいる女性ボーカルは,'I Need Your Loving'(1962, R&B Singles: 4) をヒットさせた時と同じ,Dee Dee Ford らしい。

7. But It's All Right - J.J. Jackson [1966, Calla 119]
 イギリスで現地のミュージシャンを使って録音されたヒット曲。
 ● J.J. Jackson "But It's Alright" [Collectables/Rhino COL-CD-6562] -2004

8. It's All In The Game - Jimmy Ricks [1967, Jubilee 5608]
21. Snap Your Fingers - Jimmy Ricks [1968, Jubilee 5619]
 ライナーによると,有名な Doo-Wop グループ The Ravens の bass singer。

9. Say You'll Never (Never Leave Me) - Alice Clark [1968, Rainy Day 8004]
24. You Got A Deal - Alice Clark [1968, Rainy Day 8004]
 どちらも,このコンピ盤を編集し,ライナーノートも担当している Billy Vera が書いてプロデュースした曲。ライナー中には,"There is one record which I put on here partly for self-serving reasons (I stand to make millions in royalties, ha!)" とあるが,もちろんジョークで,こういうコンピ盤を喜んで聴くようなリスナーがそれほどたくさんいるとは思えず,この CD がバカ売れするとはとても考えられない・・・(^_^;)

10. Forget It - The Sandpebbles [1967, Calla 134]
 同名の映画から名付けられた,女性2人男性1人のグループらしい。

11. Lookin' For A Home - Little Buster [1964, Jubilee 5491]
23. I Got A Good Thing Going - Little Buster [1966, Jubilee 5527]
 23. は Bowlegs Miller がアレンジしたことになっているが,このサウンドは,Memphis ではなく Muscle Shoals か ?
 ● Little Buster "Looking For A Home: The Complete "Littlwe Buster" Jubilee and Josie Sessions" [Sequel NEM CD 768] -1996

12. Baby You're My Everything - Little Jerry Williams [1965, Calla 105]
 もうすぐリリースされる ↓ にも収録されている曲。
 ○ Swamp Dogg "It's All Good - The Swamp Dogg Singles Anthology 1963-1989" [Kent CDKEND 346]

13. I'm Gonna Change My Life For You - Jimmy Love [1965, Josie 944]

14. Something I Want To Tell You - Johnny & The Expressions [1965, Josie 946]
 ライナーによると,Billy Vera はこの曲を聞くと,最初の奥さんと踊ったときのことを思い出すらしい。

16. The Doctor - Mary Wells [1968, Jubilee 5621]
 彼女は,Diana Ross ばかりが優遇されることに腹を立てて Berry Gordy と喧嘩し(Motown を出た直後は,Berry Gordy が DJ を買収して Mary Wells のレコードを放送させなかったらしい),Aretha Franklin だけが目立つことが気に入らなくて Atcoを飛び出して,Jubilee にやって来たそうだ。この 'The Doctor' の作者は,C & M Womack 。当時,Cecil Womack が彼女の husband/guitarist/co-writer だった。

17. Tired Of Being Nobody - The Valentinos [1968, Jubilee 5636]
 Bobby Womack が妙な色気を出さず,兄弟の結束を強めてグループとしての活動に重点を置いていたら,この The Valentinos は,The Isley Bros. と同等あるいはそれ以上の兄弟バンドになっていたはずだが・・・。

18. Don't Let Me Down - Donald Height [1969, Jubilee 5671]
 Lennon/McCartney の曲。当時は,Otis Redding 'Day Tripper',Wilson Pickett 'Hey Jude' などのように,ソウル・シンガーの間でもビートルズの曲をカバーすることが一種の流行になっていた。この CD をリリースしている Sequel はイギリスのレーベルのためか,Mastered at Abbey Road Studios というクレジットがある。

19. People Sure Act Funny (When They Got A Little Money) - Titus Turner [1967, Josie 990]
 Ray Charles 'I Got A Woman' や Sam Cooke '(Ain't That) Good News' と同じルーツを持っているようなスタイルの曲。Arthur Conley も歌っていた。この Titus Turner は,Little Willie John 'All Around The World','Leave My Kitten Alone' なども書いている。

20. Hymn No.5 - Mighty Hannibal [1966, Josie 1966]
 ベトナム戦争について歌った曲はこれ以外にもたくさんあり,そういう曲ばかりを集めたコンピ盤もある。
 ◎ "Vietnam Through The Eyes Of Black America 1966-73: A Soldier's Sad Story" [KENT CDKEND 226] -2003
 ◎ "Vietnam Through The Eyes Of Black America 1962-72: Does Anybody Know I'm Here?" [KENT CDKEND 245] -2005
2011年2月2日 21時51分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2011 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/989/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2011年01月30日(日)
Little Buster "Looking For A Home"
Eddie "Buster" Forehand "Looking For A Home: The Complete "Little Buster" Jubilee and Josie Sessions" [Sequel NEM CD 768]

1. Lookin' For A Home [1964, Jubilee 5491]
2. I Think I'm Falling [1966, Jubilee 5537]
3. It's Loving Time [1966, Jubilee 5527]
4. All Night Worker [1966, Jubilee 5537]
5. I Got A Good Thing Going [1966, Jubilee 5527]
6. I Proved I Love You [Previously Unissued]
7. But I Do [1967, Josie 981]
8. I'm So Lonely [1965, Jubilee 5502]/[1967, Josie 981]
9. Young Boy Blues [1968, Josie 993]
10. Cry Me A River [Previously Unissued]
11. You Were Meant For Me [1965, Jubilee 5502]/[1968, Josie 993]
12. River's Invitation [1964, Jubilee 5491]
13. Whole Lotta Lovin' [Previously Unissued]
14. He's Gone [Previously Unissued]
15. I Knew It All The Time [1965, Jubilee 5510]
16. T C B [1965, Jubilee 5510]
17. I Love You Yes I Do [Previously Unissued]
18. I've Got Tears In My Eyes [Previously Unissued]
19. Just A Letter [Previously Unissued]
20. What A Fool I've Been [Previously Unissued]
21. Why Did It Have To Be Me [Previously Unissued]
22. All I Could Do Was Cry (Part 1) [Previously Unissued]
23. All I Could Do Was Cry (Part 2) [Previously Unissued]
24. Any Day Love Walks In [Previously Unissued]
25. I Think I'm Falling In Love [Previously Unissued]

今年最初のちょっとした掘り出し物。日アマゾンのマーケット・プレイスで,送料込みでも \2K ちょっと・・・。
タイトル曲の 'Lookin' For A Home' と Bowlegs Miller がアレンジした 'I Got A Good Thing Going' は,↓ のコンピ盤(Valentinos "Tired of Being Nobody",Donald Height "Don't Let Me Down" など) で楽しんでいたし,
● V.A. "Got A Good Thing Going: 25 R&B Radio Hits of the 60s" [Sequel NEM CD 785] -1996

このシングル+未発表曲集がリリースされるきっかけとなった,デビュー・アルバム ↓ は,かなりお気に入りだったのだが,
◎ Little Buster & Soul Brothers, The "Right On Time!" [Blueseye Blues CD BB 9562] -1995
何度か機会はあったものの買い逃しているうちにプレミアが付いてしまった CD の内の1枚。

日アマゾンで法外な値段が付いていても,米アマゾンなら割安・・・というパターンが一般的なのだが,P-Vine などから日本盤がリリースされていたアルバムについては,カタカナ表記で検索すると,時々たま〜に格安で出品されていることがある。
エル・テッチ さんが "Right On Time" を紹介されていたのを読んで,このアルバムがまた欲しくなり,ふと思いついて「カタカナ」で検索すると,いつもの半額近いブツが見つかった。もちろん,日本語解説(高沢仁) 付・・・(^_^)v
◎ リトル・バスター "幻のジュビリー・アルバム" [P-Vine PCD 3648]

デビュー・シングルで,アルバム・タイトルにもなっている 'Lookin' For A Home' の歌い出しには,Sam Cooke の影響がはっきりと現れているし,
Little Buster-Lookin For A Home @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=VkZ-yTASPfw

 ↑ の関連動画には,Al Kooper with Shuggie Otis のカバー・バージョンもある。
2nd シングルのタイトルは 'You Were Meant For Me'・・・(^_^;)

おなじみ 『楽ソウル』 に解説(p.340) があるので,くわしいことはそちらで・・・m(__)m

来日したこともあり,その当時のライブ録音が MP3 アルバムとして購入可能だが・・・。
○ Little Buster & the Soulbrothers "live Volume One" [Little Buster Records ]
日アマゾンでは試聴ができず,iTunes では試聴ができたもののなぜか価格がちがう・・・?
今月は,浅川マキの紙ジャケ10枚ですでに予算をオーバーしている状態なので・・・(^_^;)

スタジオ録音としては,もう1枚アルバムがリリースされているが,・・・
◎ Little Buster & Soul Brothers, The "Work Your Show" [Fedora FCD 5020] -2000
1枚目の "Right On Time" に比べるとサウンドがチープで,Little Buster のボーカルのテンションも低め。
なぜかオリジナルが1曲もなく,カバー曲ばかりという構成なのも,物足りなかった・・・(^_^;)
2011年1月30日 11時02分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2011 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/988/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2011年01月23日(日)
MAKI in iPod (Part 1)
浅川マキ の紙ジャケ10枚を大人買い。

早速 iPod に詰め込み,2冊の関連書籍も購入して,ここ数日は「浅川マキの世界」にどっぷり・・・。
◎ "浅川マキの世界" [EMI TOCT-27041] -1970{9/12}*
"MAKI II" [EMI TOCT-27042] -1971{5/12}
◎ "LIVE" [EMI TOCT-27043] -1972{4/12}
◎ "ブルー・スピリット・ブルース" [EMI TOCT-27044] -1972{2/9}
◎ "裏窓" [EMI TOCT-27045] -1973{10/10}*
◎ "MAKI VI" [EMI TOCT-27046] -1974{0/8}
"灯ともし頃" [EMI TOCT-27047] -1976{1/8}
◎ "流れを渡る" [EMI TOCT-27048] -1977{1/9}
◎ "ライヴ 夜" [EMI TOCT-27049] -1978{8/13}*
◎ "寂しい日々" [EMI TOCT-27050] -1978{1/9}

◎ 「ロング・グッドバイ-浅川マキの世界」 白夜書房 -2011
◎ 「ちょっと長い関係のブルース - 君は浅川マキを聴いたか」 有楽出版社 -2011

紙ジャケ末尾の{ }内の数字は,浅川マキ本人が選曲した "DARKNESS" のシリーズ(I〜IV) に収録されていた曲の数 / アルバムの収録曲数。すなわちそれは,マキ自身の「お気に入り度」を表していると考えられる。
"裏窓" は,10枚組の "自選作品集"(*) にも入っているので,よほど気に入っていたのだろう。同じように "自選作品集" に含まれている "浅川マキの世界" と "ライブ 夜" も,「お気に入り度」は高い。
「お気に入り度」が 0 という "MAKI VI" は,この時期にしては珍しく,萩原信義がギターを弾いておらず,山下洋輔・森山威男・坂田明・稲葉国光というメンバーが演奏しているアルバム。山下洋輔がおとなしく,ほとんど歌伴に徹していたり,吉野金次がミキシングを担当していないことが,お気に召さなかった原因だろうか・・・?

'70 年代のアルバムの中では,3枚目の "LIVE" が一般的に人気が高く,個人的な思い入れも強いけれども,今聞くと,9枚目の "ライヴ 夜" のほうをマキさんが気に入っていたのがわかるような気がしてきた。

価格設定からして仕方が無いこととはいえ,LP で使用されていたジャケットの紙質など,細かい点で「紙ジャケ」としての再現性がもうひとつだったのは,少々残念だった。
浅川マキが「音」に対して異様なまでにこだわりを持っていたことはよく知られているが,LP ジャケットのデザインや歌詞カードなどに対してもこだわりを持っていたことは,この「紙ジャケ」で初めて浅川マキにふれる人たちにも知っておいてもらいたい。

浅川マキが生きていたら,まず間違いなくリイシューを許可されなかった作品ではあるが,「アタシはもう口出しできないんだから勝手にすれば・・・」と,天国にいるはずのマキさんは苦笑いしながら許してくれているような気がする・・・。
2011年1月23日 02時29分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| CHEAP TALK |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/985/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2011年01月16日(日)
「通し矢」
我が愛娘,つまり iPod の元の持ち主の勇姿であります。
顔は,お見せできるような代物ではない・・・(^_^;)
売れ残ったら,ぼくの CD コレクションをオマケにつけるので,だれかもらってくれませんか・・・m(_ _)m

久しぶりの京都。午前中は吹雪でどうなることかと心配したが午後からは晴れてきて,いい日和になった。
あれだけ混雑するのなら,立ち入り禁止区域を開放して,もう少し観客席を拡げても・・・と最初は思ったが,射手の腕前がアレではたしかに危険・・・。もちろん,娘も2本ともハズレ・・・(^_^;)

無料で開放されている三十三間堂内で,「楊枝のお加持」という「本尊のご宝前において7日間祈りをこらした浄水を,"人の熱脳を除く" とされる霊木・楊枝(やなぎ) の小枝をもって参拝者にそそいで無病息災・厄除開運のご利益を授ける修法」を受けてきた。
これで日ごろの「ボケ」が解消されるとありがたいが・・・(^_^;)
2011年1月16日 19時28分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| CHEAP TALK |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/983/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2011年01月13日(木)
My BEST 10 CDs in 2010
年が明けてしまったが,2010年に入手した2010年リリースの CD(○P 2010 の表示のあるリイシュー,編集盤も含む) のうち,My BEST 10CDs in 2010 は,以下の通り。
新作で未紹介のものが多いけれども,それらは,Penn/Oldham の作品集の収録曲を紹介する記事 がなければ,昨年中に取り上げる予定だった・・・(^_^;)

● Aaron Neville "I Know I've Been Changed" [tell it 5 09960 651020]

Bryan Ferry "Olympia" [Virgin TOCP-66971]
 Roxy Music "Avalon" を聴いて,「彼(Bryan Ferry) がちょっと大人になった」と思った浅川マキは,このアルバムを聴いたら,どんな感想を抱くだろう・・・? 「アンタも老けたわねぇ」か・・・(^_^;)

Holmes Brothers, The "Feed My Soul" [Alligator ALCD 4933]
 平均年齢が約68歳(ストーンズもほぼ同じ) の爺さんたちの新作。Gospel をルーツに持ち,Rock'n'Soul & Blues + Country を体現しているようなバンド。

Ronnie Wood "I Feel Like Playing (+2)" [Ward/eagle VQCD-10201]
 ストーンズ関連の CD・DVD のリイシューやキースのベスト盤なども含めて,ストーンズ・ファミリーを代表して選出。女癖の悪いアル中でも,その気になって,やれば出来る・・・(^_^;)

Solomon Burke & De Dijk "Hold On Tight" [Universal 273288-1]
 今のところは,これが本当の「遺作」ということになる。アメリカでアフリカとヨーロッパが出会って生まれたソウル・ミュージックが,ヨーロッパにもどって先祖返りしたような曲も含まれている。最後まで前進することを止めなかった Solomon Burke は,本当に偉大なシンガーだった。 May he rest in peace.

以上が新作で,以下はリイシュー。
● Otis Redding "Live on the Sunset Strip (2 CDs)" [Stax STX-32046]

● Sam Cooke "The Keen Records Story (3 CDs)" [Not Now NOT3CD037]
 MP3 アルバム "100 Greatest Hits (Amazon Edition)" に全曲含まれているが・・・(^_^;)

● Spencer Wiggins "Feed The Flame: The FAME and XL Recordings" [KENT CDKEND 340]

● V.A. "The Bert Berns Story: Mr Success Vol. Two 1964-1967" [ace CDCHD 1251]
 昨年も,Goldwax 関連など貴重な音源を発掘・編集してリリースしてくれた英 ace/Kent の仕事を代表して選出。ライナーノートも労作が多く,この CD のブックレットには,Mike Stoller, Bert Berns, Jerry Leiber, Phil Spector たちと Sam Cooke がいっしょに写っている写真が掲載されていた。

● 浅川マキ "Long Good-bye (2 CDs)" [EMI TOCT 26998-99]
 もうすぐ一周忌・・・R.I.P. そして,待望の紙ジャケによるリイシューが始まる。マキさんが存命していれば CD 化など全く考えられなかったことを思うと,複雑な気持ちにはなるが・・・(^_^;)
2011年1月13日 20時20分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| BEST 10 CDs in 2010 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/982/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2011年01月12日(水)
Rome Wasn't Built in a Day
これも,過去に何度かアップされては削除されるというパターンを繰り返していた動画の一つ。
Johnnie Taylor / Rome Wasn't Built in a Day @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=BRxw_3w47hs


明らかに違法行為なので,そのうち削除されるだろうが,この程度の解像度・音質なら・・・という気もする。Youtube の場合,動画をアップした人間が,それによって直接利益を得ることは無いはずだし・・・。
この動画を見たら,正規の DVD を購入したいと考える人も多いのではないか・・・?

Hoss Allen がホストを務めていたテレビ番組 "The !!!! Beat" におけるパフォーマンス。
● Various Artists [DVD] "THE !!! BEAT LEGENDARY R&B AND SOUL SHOWS FROM 1966 VOL.3" [Bear Family BVD 20128 AT]
SHOW #13(recorded 1966) 7. Rome Wasn't Build In A Day

バックで演奏しているのは,Johnny Jones のバンド。
Fame Gang のドラマー(Freeman Brown) と Jimi Hendrix の Band of Gypsys のベーシスト(Billy Cox) に,この曲ではさほど目立たないが,Gatemouth Brown もギターに加わっている。

それよりも何よりも,Johnnie Taylor の歌そのものが素晴らしい。完全に Sam Cooke が乗り移ってしまっている・・・(^_^)v
2011年1月12日 19時59分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| CHEAP TALK |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/981/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2011年01月10日(月)
iPod デビュー
遅まきながら,iPod デビュー。と言っても,娘からのお下がりで,数世代前の nano だが・・・(^_^;)
もちろん,↓ を家の外でも聴くため。
● Sam Cooke "100 Greatest Hits (Amazon Edition)" [AudioSonic Music ]

いつも持ち歩いているポータブル CD プレイヤーは mp3 再生にも対応しているので,CD-R で聴くことも考えたのだが,昨年末に,ほとんど十年ぶりくらいにプライベートで使用しているノート・パソコンを買い換えて,ハード・ディスクの容量が増え,USB も 2.0 になったので,iPod を試してみる気になった。
家の中でも以前タワレカードの景品で入手した小さなスピーカーで聴いているのだが,これがなかなか悪くない。大きなスピーカーで聴くと目立つアラがさほど気にならなくなる・・・(^_^;)

シャンソン 'Under Paris Skies' や ハワイアン 'Sweet Leilani' を歌う Sam Cooke も好き・・・などと書くと,人格まで疑われそうだけれども,ほんの数年前までなかなか手軽に聴くことができなかった,この時代の Sam の歌も,こうやって身近になり,くり返して聴くと,一部の評論家がボロクソにけなすほど,それほど悪くは無い・・・と思ってくれる人が少しでも増えてくれるとうれしい・・・m(_ _)m

シャッフル・モードで聴いていると,いっしょに iPod に入れた ↓ も合間に流れてきて,ハッとすることがある・・・(^_^;)
● Keith Richards "Run Rudolph Run / Pressure Drop" [Midless Records ]
● Earl Gaines 'We're Gonna Miss You Otis'
2011年1月10日 10時14分 | 記事へ | コメント(6) | トラックバック(0) |
| CHEAP TALK |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/980/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2011年01月09日(日)
The Supremes 'Sam Cooke Medley'
過去に何度かアップされては削除されるというパターンを繰り返していた The Supremes の 'Sam Cooke Medley' が,また Youtube にあった。関連動画(候補) をチェックすると,ほぼ全曲を聞くことができる・・・?

THE SUPREMES sam cooke medley (LIVE! AT THE COPA!) @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=L2YiVspZrdc


"The Complete Motown Singles" などという Box Set があるくらいなのだから,Motown の重要なアルバムはすべてリイシューされていそうだが,The Supremes の場合,この Copa でのライブ盤だけでなく,Sam Cooke の曲ばかりを歌った ↓ も廃盤状態のままなのは,なぜ・・・?
● The Supremes "We Remember Sam Cooke" [MOTOWN MOTD-5495] -1965

当時はお蔵入りだった Mavin Gaye の ↓ などは,紙ジャケでもリリースされているのに・・・・。
● Marvin Gaye "Marvin Gaye At The Copa" [Motown/Hip-O Select B-0003629-02] -2005

Motown で "Live At The Copa" と言えば,The Temptations のアルバムもあり,数年前に2on1でリイシューされたけれども,それもいつの間にか廃盤になっている・・・?
◎ The Temptations "Live At The Copa / With A Lot O' Soul" [MOTOWN 159 444-2] -2000
2011年1月9日 09時36分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| CHEAP TALK |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/979/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2011年01月08日(土)
Sam Cooke "100 Greatest Hits" 収録曲 (改訂版)
Sam Cooke "100 Greatest Hits (Amazon Edition)" [AudioSonic Music ]

全100曲を時代別にまとめてみた。
《1月10日 修正》
リンクの貼り間違いなどがあったので,修正のついでに,Keen 時代もアルバム単位でまとめた。ただし,曲順はオリジナルとは異なっているので,ご注意。

Specialty 時代 のポップ録音。1956年8月に New Orleans の Cosimo's Studio でレコーディングされている。。
33. I Need You Now
34. That's All I Need To Know
35. I Don't Want To Cry
36. Happy In Love
41. Forever

☆ Keen 時代の作品。* 印は "The Keen Records Story (3 CDs)" [Not Now NOT3CD037] に収録されていなかった曲。
以前の記事で2つの 'Summer Time' は "The Keen Records Story" とは別バージョンだと書いたが,勘違いだった。特に「正月ボケ」というわけではなく,最近は1年中「ボケ」ている・・・(^_^;)

記念すべき1st アルバム "Sam Cooke"(1957) に収録されていた曲。
5. You Send Me
20. Ol' Man River
51. Summertime (Part 1)
60. That Lucky Old Sun
61. Ain't Misbehavin'
90. Danny Boy
91. So Long
92. The Bells Of St Mary's
93. Around The World
94. Canadian Sunset
95. Moonlight In Vermont
96. Tammy
97. The Lonesome Road

● "Encore" [Keen 2003] -1958
55. Accentuate The Positive
56. Someday
80. It's The Talk Of The Town
81. The Gypsy
82. Today I Sing The Blues
83. My Foolish Heart
84. I Cover The Waterfront
85. When I Fall In Love
86. Mary, Mary Lou
87. Running Wild
88. Along The Navajo Trail
89. Oh! Look At Me Now

● "Tribute To The Lady" [Keen 2004] -1959
19. Ain't Nobody's Bizness (If I Do)
54. I Gotta Right To Sing The Blues
59. She's Funny That Way
67. Crazy She Calls Me
73. Lover Come Back To Me
74. They Can't Take That Away From Me
75. Solitude
76. Let's Call The Whole Thing Off
77. Lover Girl
78. Comes Love
79. Good Morning, Heartache
98. God Bless The Child

○ "Hit Kit" [Keen 86101] -1959
 Keen 時代のベスト編集盤で,'You Send Me' が重複して収録されていた。
4. Only Sixteen
6. Everybody Loves To Cha Cha Cha
9. Win Your Love For Me
15. The Little Things You Do
17. For Sentimental Reasons
21. Blue Moon
53. All Of My Life
63. Lonely Island
70. You Were Made For Me
71. Let's Go Steady Again
72. Love You Most Of All

○ "I Thank God" [Keen 86103] -1960
 Sam Cooke が歌っているのは12曲中4曲のみ。
7.* Steal Away
42.* Deep River
43.* That's Heaven To Me
 Specialty 時代とは別バージョン。
44.* I Thank God

○ "The Wonderful World Of Sam Cooke" [Keen 86106] -1961
 ベスト編集盤のため 'That's Heaven To Me','Blue Moon','You Were Made For Me','I Thank God' が重複して収録されていた。
1.* Wonderful World
14. Stealing Kisses
31.* No One (Can Take Your Place)
40.* With You
50. There, I've Said It Again
52. Summertime (Part 2)
 "Keen Records Story" 同様,本当の Part 2 ではなかった。
68. Almost In Your Arms
69. Desire Me

Keen 時代の Not on LP のシングル曲など。
58. One Hour Ahead Of The Posse [1958, Keen 2006]
99.* Ee-Yi-Ee-Yi-Oh [1960, Keen 2122]
100. Win Your Love For Me (Alt. Version)

☆ RCA 時代の作品。
アルバム単位では未 CD 化だった "Cooke's Tour" の収録曲。アバタもエクボというやつで,こういう曲を歌う Sam も好きなんです・・・(^_^;)
8. The Coffee Song
10. Under Paris Skies
13. Jamaica Farewell
22. The House I Live In
23. Japanese Farewell Song
24. Sweet Leilani
25. Galway Bay
26. London By Night
27. Arrivederci, Roma
28. Bali 'Hai
29. South Of The Border
49. Far Away Places

● Sam Cooke "Hits of the 50's" [RCA/BMG 74321 26056 2]
12. Venus
16. Unchained Melody
18. The Great Pretender
45. Mona Lisa
46. Hey There
47. Cry
48. I'm Walking Behind You
57. The Song From Moulin Rouge
62. Secret Love
64. You, You, You
65. The Wayward Wind
66. Too Young

アルバム単位では未 CD 化の "Swing Low" と呼ばれている LP の収録曲。
11. They Call The Wind Mariah
30. Grandfather's Clock

RCA 時代のシングル曲。
39. Teenage Sonata [1960, RCA 7701]
32. If You Were The Only Girl [1960, RCA 7701]
2. Chain Gang [1960, RCA 7783]
3. Sad Mood [1960, RCA 7816]
38. Love Me [1960, RCA 7816]
37. I Belong To Your Heart [1960, RCA 7730]
2011年1月8日 10時48分 | 記事へ | コメント(6) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2011 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/978/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2011年01月04日(火)
Google Analytics 集計 (2010, 7-12)
2010年下半期(2010/07/01〜12/31) における当ブログの集計は,以下の通り。
*ベージビュー数・・・32,074 (28,092) +14.2%
*セッション数・・・・・・20,979 (19,558) +7.3%
*ユニークユーザー・・7,651 (7,638) +0.8%

2010上半期(2010/01/01〜06/30) の集計( ) に比べると,ページビューやセッション数がそこそこ増えているのに,ユニークユーザーは頭打ち・・・(^_^;)

まあ,2010年1年間のページビュー([ ] は2009年集計) はぎりぎり6万を超えたので,今年も昨年同様のペースで更新し,月間 5,000 ページビューをコンスタントに維持していきたいと考えている今日この頃であります。
*ベージビュー数・・・60,166 [44,569] +35.0%
*セッション数・・・・・・40,537 [31,093] +30.4%
*ユニークユーザー・14,767 [11,304] +30.6%


トップ・ページ以外のタイトル別のコンテンツで,ページビュー([ ]) が2010年下半期に100以上あったのは,↓
2011年1月4日 10時14分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| CHEAP TALK |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/977/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2011年01月03日(月)
Sam Cooke "100 Greatest Hits"
Sam Cooke "100 Greatest Hits (Amazon Edition)" [AudioSonic Music ]

日アマゾンの MP3 ダウンロード で,100曲が¥900 というアルバム。非常に手頃な値段だし,アナログ盤からのデジタル化にかかる手間を考えて,購入してみた。
収録曲の時代別リストは,コチラ

ドイツの MP3 専門の AudioSonic Music というレーベルから昨年末にリリースされている。英アマゾンにはあるのに,米アマゾンで販売されていないのは,やはり権利関係のゴタゴタが原因か・・・?

アルバム単位で購入すると,1曲あたり¥9という価格も驚きだが,昨年の "The Keen Records Story (3 CDs)" [Not Now NOT3CD037] に収録されていなかった Keen 時代の楽曲('So Glamorous' を除く) や RCA での1st アルバム "Cooke's Tour" の全曲など,RCA 初期の未 CD 化曲や過去に CD 化されたことがあっても現在では入手が困難になっている曲なども収録されているので,マニアにもおすすめできる。音質も,個人的には,十分許容範囲 やはり,100曲全部聞いてみると,かなりひどいものもあったが,値段が値段なので,それほど腹は立たない・・・(^_^;)

『ハーレム・スクエア・クラブ』 の Sam Cooke が最高で,RCA 初期の軟弱な曲など聞くに堪えないと思っている人も,Sam が「さよなら」と日本語で歌っている ↓ くらいは,聞いておいてもらいたい。曲調は完全に中国風だが・・・(^_^;)
Sam Cooke Japanese Farewell Song 1960 (Ultra Rare) @ Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=m8fkpZon4zc


同じレーベルから,↓ のようなアルバムもリリースされていた。未 CD 化の "Swing Low" と呼ばれているアルバムが全曲収録されているが,"Cooke's Tour" は重複しているし値段も高かったので,今回は見送り・・・。
○ Sam Cooke "Swing Low / Cooke's Tour" [AudioSonic Music ]


2011年1月3日 17時22分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2011 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/976/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2010年12月28日(火)
2010年に入手した2010年リリースの CD
2010年に入手した2010年リリースの CD(○P 2010 の表示のあるリイシュー,編集盤も含む) のうち,このブログで取り上げたもの。
まだ年越しまで数日あるが,これが今年最後の書き込みになりそうなので・・・(^_^;)
My BEST 10 CDs in 2010 は,コチラ

● Aaron Neville "I Know I've Been Changed" [tell it 5 09960 651020]
● Earl Gaines "Good To Me" [Ecko ECD1124]
● Jimmy Hughes "Why Not Tonight?: the Fame recordings Vol.2" [Atlantic/Kent CDKEND 331]
● Johnny Jones "1956 - 1966 The Session Years" [SuperBird SBIRD 0013 CD]
● Laura Lee  "Women's Love Rights + I Can't Make It Alone + Two Sides Of Laura Lee … plus" [Edsel EDSD 2050]
● Norah Jones "...Featuring Norah Jones (+1)" [Blue Note TOCP-70881]
● O.V. Wright "A Nickel And A Nail - and - Ace Of Spades" [Reel Music 66748-78008-2]
● Otis Redding "Live on the Sunset Strip (2 CDs)" [Stax STX-32046]
● Otis Redding "Original Album Series (5 CDs)" [Atlantic/Rhino 8122 79827 4]
● Sam Cooke "Sam Cooke" [CMG/Sony Music A748966]
● Sam Cooke "The Keen Records Story (3 CDs)" [Not Now NOT3CD037]
● Sam Cooke "The Unforgettable" [CMG/Sony Music A748961]
● Solomon Burke "LIVE - North Sea Jazz Festival, Rotterdam, The Netherlands, 2003" [Immortal IMA 104155]
● Spencer Wiggins "Feed The Flame: The FAME and XL Recordings" [KENT CDKEND 340]
● Willie Mitchell "Original Memphis Rhythm 'n' Blues" [Stomper Time STCD 26]
● Wilson Pickett "Funky Midnight Mover: The Atlantic Studio Recordings 1962-1978 (6 CDs)" [Rhino RHM2 07753]

● V.A. "The Bert Berns Story: Mr Success Vol. Two 1964-1967" [ace CDCHD 1251]
● V.A. "You Heard Them Here First: Rock's Icons Before They Were Famous" [ace CDCHD 1219]
● V.A. [GOSPEL] "How Sweet It Was: The Sights And Sounds of Gospel's Golden Age (CD + DVD)" [Shanachie 6901]
● V.A. [SOUL/R&B] "The Complete Goldwax Singles Volume 3 [1967-1970] (2 CDs)" [ace CDCH2 1248]
● V.A. [SOUL/R&B] "The Goldwax Story vol. 3" [KENT CDKEND 335]
● V.A. [SOUL/R&B] "Hoss Allen's 1966 Rhythm & Blues Revue 'The !!!! Beat'" [SuperBird SBIRD 0025 CD]

● 浅川マキ "Long Good-bye (2 CDs)" [EMI TOCT 26998-99]


2010年12月28日 20時20分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| CHEAP TALK |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/973/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2010年12月26日(日)
Patti Labelle And The Bluebells
Patti Labelle And The Bluebells "Over The Rainbow: The Atlantic Years" [Ichiban/Soul Classics SCL 2501-2]

1. Over The Rainbow [1966] 2. Patti's Prayer [1966] 3. Groovy Kind Of Love [1966] 4. All Or Nothing [1966, Hot 100: 68]
5. You Forgot How To Love [1965] 6. Family Man [1966]
7. I'm Still Waiting [1966, R&B Singles: 36] 8. Always Something There To Remind Me [1967] 9. I Don't Want To Go On Without You [1967] 10. Take Me For A Little While [1967, R&B Singles: 36, Hot 100: 89] 11. Tender Words [1967] 12. Dreamer [1967]
13. Oh My Love [1967] 14. I Need Your Love [1967] 15. He's My Man [1968] 16. Wonderful [1968] 17. Dance To The Rhythm Of Love [1969] 18. Pride's No Match For Love [1969] 19. He's Gone [1969] 20. Loving Rules [1969] 21. Trustin' In You [1969] 22. Suffer [1969]

Patti Labelle の Atlantic 時代(1965-69) の編集盤 CD。
12. Dreamer が,Dan Penn / Spooner Oldham の作品。1967年4月に New York で録音されているが,Chips Moman & Dan Penn のプロデュースで,ミュージシャンは,Dewey "Spooner" Oldham,Jimmy Johnson,Reggie Young,Tommy Cogbill,Roger Hawkins というメンバー。
Roger Hawkins たちとのセッションはこの1回だけしか記録としては残っていないようだが,Don Davis がプロデューサとしてクレジットされ,1968年7月に Location unknown で録音されている曲(15. 16.) が,Muslce Shoals 風のサウンド。

表題の CD には Atlantic 時代の2枚の LP からの選曲以外に,Not on LP のシングル曲(5. 6. 13.〜 22.) も収録されている。1st アルバムは,R&B Albums のチャートで20位(1966)。
1.〜 4. ○ "Over The Rainbow" [Atlantic LP-8119]
7.〜 12. ○ "Dreamer" [Atlantic LP-8147]

1.〜 5. は Bert Berns のプロデュース。17.〜 19. も New York 録音(1969) だが,プロデューサとしてクレジットされているのは Jerry Williams, Jr. つまり Swamp Dogg 。

この The Bluesbelles の後,Labelle というグループでもメンバーに加わっていた Sarah Dash は,キースのバンド The X-pensive Winos の準メンバー。彼女がリード・ボーカルを務めた 'Time Is On My Side' は,最近リリースされた ↓ にも収録されている。
◎ Keith Richards "Vintage Vinos" [Mindless 59704 53719] -2010
2010年12月26日 20時06分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2010 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/972/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2010年12月22日(水)
Tony Joe White "...Continued"
Tony Joe White "...Continued (+2)" [Warner Bros. 9362-46365-2]

1. Elements And Things
2. Rossevelt And Ira Lee (Night Of The Mossacin) [Hot 100: 44]
3. Woodpecker
4. Rainy Night In Georgia
5. For Le Ann
6. Old Man Willis
7. Woman With Soul
8. I Want You
9. I Thought I Knew You Well
10. The Migrant
11. Watching The Trains Go By (Dewey Oldham/Wallace Pennington)
12. Old Man Willis (Single Version)

1969年にリリースされた Tony Joe White の2nd アルバムに,ボーナス・トラックとして2nd シングル(11. 12.) を追加した CD 。
Billy Swan のプロデュースで,演奏しているのは Tommy McClure(bass), Sammy Creason(drums), Mike Utley(Organ) という The Dixie Flyers のメンバーが中心。
収録曲のうち 'Rainy Night In Georgia' は,Brook Benton に取り上げられて大ヒット(1970, R&B Singles: 1, Hot 100: 4) し,Otis Rush にもカバー されている。

● "Black and White (+2)" [Warner Brs. 9362-46364-2] -1996
↑ 1st アルバムは,オリジナルとカバーが半々だったが,表題のアルバムは全て Tony Joe White のオリジナル曲。ただし,1968年リリースのシングル B 面(11.) は,Penn/Oldham の作品
オリジナルが全てとは言っても,一聴して 'Polk Salad Annie' のバリエーションだとわかる曲が複数ある・・・(^_^;)

おもしろいのは,'Woodpecker' の一部が Otis Redding 'Hard To Handle' とソックリなのだけれども,次作でその曲をカバーしていること。
○ "Tony Joe" [Warner ]
 7. Hard to Handle (Isbell / Jones / Redding)
↑ は,中古ショップでのチェック・リストに入っている1枚。日アマゾンでは1st や2nd に比べると,この3rd アルバムだけプレミアがついているのは,なぜ・・・?

Monument 時代の Tony Joe White については,↓ のようなコンプリート集がリリースされているのだが,ちょっと手が出ない・・・(^_^;)
○ "Swamp Music: The Complete Monument Recording (4 CDs)" [Rhino Handmade ]
2010年12月22日 21時38分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2010 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/971/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2010年12月20日(月)
The Box Tops "The Letter/Neon Rainbow"
The Box Tops "The Letter/Neon Rainbow (+4)" [SUNDAZED SC 6158]

1. The Letter (Wayne Carson Thompson) [1967. Hot 100: 1, R&B Singles: 30]
2. She Knows How (Wayne Carson Thompson)
3. Trains & Boats & Planes (Bacharach/David)
4. Break My Mind (John D.Loundermilk)
5. A Whiter Shade Of Pale (Reid/Brooker)
6. Everything I Am (Penn/Oldham)
7. Neon Rainbow (Wayne Carson Thompson) [1967, Hot 100: 24]
8. People Make The World (Bobby Womack)
9. I'm Your Puppet (Penn/Oldham)
10. Happy Times (Penn/Oldham)
11. Gonna Find Somebody (Bobby Womack)
12. I Pray For Rain (Penn/Oldham)
13. Turn On A Dream (Mark James)
14. The Letter (mono single version)
15. Neon Rainbow (mono single version)
16. Georgia Farm Boy (previously unissued) (Newbury)

今年3月に亡くなった Alex Chilton(1950-2010) がリード・ボーカルだった The Box Tops のデビュー・アルバム(1967)。13.〜 16. は CD のみのボーナス・トラック。
Dan Penn がプロデュースして,American Studios で録音されている。演奏しているのは,Box Tops というバンドではなく,ほとんどがセッション・ミュージシャンのはず。上手すぎる・・・(^_^;)
'The Letter' がシングルとして大ヒットし,アルバムとしても The Billboard 200 で59位を記録している。
当時,Alex Chilton はまだ十代。最初のセッションでは怖気づきソフトな歌い方しかできないでいると,Dan Penn がやってきて,I want you to sing hard, like: "Gimme a ticket on an aeroplane!" と言ったので,Oh, yeah, yeah, you mean like the Bobby Bland scream. Oh, OK, we can do that. No sweat. と応えたそうだ。なんと生意気なガキだったことか・・・(^_^;)

この後,1969年までの間に,The Box Tops として Bell から3枚のアルバムをリリースしているが,それらもボーナス・トラック付きで CD 化済み。3枚目の "Nonstop" までは Dan Penn がプロデュースしていて(4枚目は Tommy Cogbill and Chips Moman),Dan Penn がらみの曲をかなり歌っている。
◎ "Cry Like A Baby (+5)" [SUNDAZED SC 6159] -2000 
 1. Cry Like A Baby (Penn/Oldham) [1968, Hot 100: 2]
 5. Every Time (Penn/Oldham)
 7. Trouble With Sam (Penn)
 10. 727 (Penn/Oldham)
 13. The Door You Closed To Me (Penn/Oldham)
◎ "Nonstop (+5)" [SUNDAZED SC 6160] -2000
 5. People Gonna Talk (Penn/Oldham)
 6. I Met Her In Church (Penn/Oldham) [1968, HOt 100: 37]
◎ "Dimensions (+5)" [SUNDAZED SC 6161] -2000

◎ "Tear Off!" [Last Call 3027412] -1998
↑ 再結成アルバムでは 'It Tears Me Up'(Penn/Oldham) を,↓ ソロでも 'Nobody's Fool'(Penn/Bobby Emmons) を歌っているので,それらを含めれば,"Alex Chilton sings Dan Penn" というアルバムが1枚完成する。
◎ Alex Chilton "High Priest" [New Robe TECP-25264] -1988
2010年12月20日 23時51分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2010 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/970/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2010年12月19日(日)
It Tears Me Up: The Best Of Percy Sledge
Percy Sledge "It Tears Me Up: The Best Of Percy Sledge" [MMG AMCY-407]

1. When A Man Loves A Woman [1966, R&B: 1, Pop: 1]
2. I'm Hanging Up My Heart For You [1966]
3. Put A Little Lovin' On Me [1966]
4. Love Me Like You Mean It [1966]
5. It Tears Me Up [1966, R&B: 7, Pop: 11]
6. Warm And Tender Love [1966, R&B: 5, Pop: 17]
7. Love Me Tender [1966, R&B: 35, Pop: 40]
8. The Dark End Of The Street [1967]
9. Take Time To Know Her [1968, R&B: 6, Pop: 11]
10. Try A Little Tenderness [1966]
11. Bless Your Sweet Little Soul [1968]
12. True Love Travels On A Gravel Road [1969]
13. Sudden Stop [1968, R&B: 41, Pop: 63]
14. Stop The World Tonight [1970]
15. It's All Wrong But It's Alright [1968]
16. Drown In My Own Tears [1967]
17. Out Of Left Field [1967]
18. Kind Woman [1969]
19. Cover Me [1967, R&B: 39, Pop: 42]
20. That's The Way I Want To Live My Life [1971]
21. Push Mr. Pride Aside [1971]
22. It Can't Be Stopped [1967]
23. Rainbow Road [1971]

Percy Sledge は,リズムのノリが悪く,どんな曲を歌っても一本調子のワンパターンだけれども,何物にも代えがたい素晴らしい「声」の持ち主。その声を聴いているだけで,もう泣けてくる・・・(T_T)
彼のベスト編集盤は,再録物を含めるとかなりの数がリリースされているが,そんな中でも選曲やライナー,録音データの充実度という点でおすすめできるのが,この CD 。手元にあるのは,解説(八木誠) 付きの日本盤。
Solomon Burke や Wilson Pickett のベスト盤と同じシリーズで,Clarence Carter のものもあった。
◎ Solomon Burke "Home In Your Heart: The Best of - (2 CDs)" [MMG AMCY-405] -1992
● Wilson Pickett "A Man And A Half: The Best of - (2 CDs)" [ATLANTIC/RHINO R2 70287] -1992
◎ Clarence Carter "Snatchin' It Back: The Best of -" [ATLANTIC/RHINO R2 70286] -1992

'When A Man Loves A Woman'「男が女を愛する時」 という曲が,「歴史上初めてポップ・チャートの首位に輝いたサザン・ソウル・ナンバーとなった」経緯は,やはり ↓ の「第6章 フェイムとマッスル・ショールズ」がくわしい。
■ 『スウィート・ソウル・ミュージック』(ピーター・ギャラルニック 著,新井崇嗣 訳,シンコー・ミュージック 刊)

これ以前にも,Muscle Shoals から Arthur Alexander 'You Better Move On' Jimmy Hughes 'Steal Away' というヒット曲が生まれていたが,南部のローカルなスタジオで録音された曲が 全米の Pop チャートでも No. 1 になるという衝撃は大きかった。この 'When A Man Loves A Woman' こそが,「マッスル・ショールズを全米有数のレコーディングの中心地として確立し,ジェリー・ウェクスラーをメンフィスからすぐさまフェイムへと引き寄せ」たのである。(p.240 『スウィート・ソウル・ミュージック』)

表題の CD に収録されている曲のうち,18. と 23. を Quin Ivy が単独でプロデュースしている以外は,すべて Marlin Greene と Quin Ivy の共同プロデュース。
この Atlantic 時代には5枚の LP (内1枚はベスト盤) がある。2on1などで CD 化されているものの,やはり Not on LP のシングルには未 CD 化の曲が多い。Atlantic 時代の楽曲リスト → P_Sledge.xls
◎ "When A Man Loves A Woman / Warm & Tender Soul" [Atlantic/Collectables COL-CD-7676] -2004
◎ "The Percy Sledge Way / Take Time to Know Her" [DBK Works dbk532] -2006

'Out Of Left Field'(Penn/Oldham) のほか,'It Tears Me Up'(Penn/Oldham),'The Dark End Of The Street'(Chips Moman/Dan Penn),'Rainbow Road'(Donnie Fritts/Dan Penn) が,Dan Penn がらみの曲。
○ V.A. "Sweet Inspiration: The Songs of Dan Penn & Spooner Oldham" [ace CDCHD 1284]
2010年12月19日 00時01分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2010 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/969/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2010年12月17日(金)
Sandy Posey "A Single Girl"
Sandy Posey "A Single Girl: The Very Best of the MGM Recordings" [RPM 245]

1. Born A Woman [1966, Hot 100: 12]
2. Single Girl [1966, Hot 100: 12]
3. Blue Is My Best Colour [1967]
4. Arms Full Of Sin [1966]
5. Satin Pillows [1966]
6. Just Out Of Reach [1966]
7. What A Woman In Love Wont Do [1967, Hot 100: 31]
8. Shattered [1967]
9. Hey Mister [1967]
10. Patterns [1967]
11. I'm Your Puppet [1967]
12. Here Comes My Baby Back Again [1967]
13. Don't Touch Me [1967]
14. I Take It Back [1967, Hot 100: 12]
15. The Boy I Love [1967]
16. Come Softly To Me [1967]
17. Sunglasses [1967]
18. Are You Never Coming Home [1967. Hot 100: 59]
19. Take Me With You Baby [1967]
20. Something I'll Remember [1968]
21. Deep In Kentucky [1968]
22. Will You Love Me Tomorrow [1968]
23. One Man Woman [1968]

ポップやカントリーの分野で,いくつかのヒット曲を持つ Sandy Posey の MGM 時代の作品集。
Chips Moman の American Studios で電話番をしながら,いろいろなセッションでバック・コーラスとして歌ったり,デモ録音のガイド・ボーカルを吹き込んだりしているうちに認められ,デビューすることになったらしい。
本人の話によると,Percy Sledge の最初のアルバム "When A Man Loves A Woman" のほか,Joe Tex, Bobby Goldsboro, Tommy Roe のセッションで歌っているそうだ。

この CD の収録曲のうち,20. 22. 23. を Joe South がプロデュースしている以外は,すべて Chips Moman のプロデュース。
Dusty Springfield や Petula Clark の Memphis 録音が好きな人には気に入ってもらえるはず。この Sandy Posey のほうが時期が早く,年齢も若い。
◎ Dusty Springfield "Dusty in Memphis [Deluxe Edition]" [RHINO R2 75580] -1999
◎ Petula Clark "Memphis / The Song Of My Life" [castle CMRCD 215] -2001

18. Are You Never Coming Home 以外に,9. Hey Mister と 11. I'm Your Puppet も,Dan Penn / Spooner Oldham が書いた曲。
○ V.A. "Sweet Inspiration: The Songs of Dan Penn & Spooner Oldham" [ace CDCHD 1284]
2010年12月17日 19時36分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2010 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/968/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2010年12月16日(木)
The Best of the Sweet Inspirations
The Sweet Inspirations "The Best of the Sweet Inspirations" [Ichiban/soul classics SCL-2506-2]

1. Why (Am I Treated So Bad)? [1967, Pop: 57, R&B: 36]
2. Let It Be Me [1967, Pop: 94, R&B: 13]
3. When Something Is Wrong With My Baby [1967]
4. I've Been Loving You Too Long [1967]
5. Do Right Woman- Do Right Man [1967]
6. Oh! What A Fool I've Been [1967]
7. Blues Stay Away From Me [1967]
8. Sweet Inspiration [1968, Pop: 18, R&B: 5]
9. To Love Somebody [1968, Pop: 74, R&B: 30]
10. Unchained Melody [1968, Pop: 73, R&B: 41]
11. What The World Needs Now Is Love [1969]
12. Crying In The Rain [1969, Pop: 112, R&B: 42]
13. Sweets For My Sweet [1969]
14. Chained [1969]
15. Gotta Find Me A Brand New Lover, Pts. 1 & 2 [1969, Pop: 117, R&B: 25]
16. That's The Way My Baby Is [1970]
17. Flash In The Pan [1970]
18. This World [1970, Pop: 123, R&B: 45]
19. Evidence [1970, R&B: 44]

The Sweet Inspirations の Atlantic 時代のベスト編集盤。

◎ "Sweet Inspirations" [Atlantic/Collectors' Choice CCM-700] -2006
◎ "Songs Of Faith And Inspiration / What The World Needs Now Is Love" [Atlantic/SPY SPY 46001-2] -2002
◎ "Sweets For My Sweets / Sweet Sweet Soul" [Atlantic/SPY SPY 46004-2] -2002
当時の LP 5枚は,2on1などで全て CD 化済み ↑ だが,この編集盤 CD には Not on LP が4曲(3. 4. 18. 19.) 収録されている。CD になっていないのは,'A Little Sings'[Atlantic 2750],'Change Me Not'[Atlantic 2779] だけのはず。それぞれ 18. と 19. のフリップ・サイド。Atlantic 時代の楽曲リスト → SweetInspirations.xls

1.〜 8. Produced by Tom Dowd & Tommy Cogbill
9.〜 14. Produced by Tom Dowd
15.〜 17. Produced by Ugene Dozier for Gamble-Huff
18. 19. Produced by Dave Crawford & Brad Shapiro
録音場所は,1.〜 4. 9. が New York City,5.〜 8. 10. 11. が Memphis,12.〜 14. が Fame Studios, Muscle Shoals, Alabama,15.〜 17. が Sigma Sound Studios, Philadelphia,18. 19. が Muscle Shoals Sound Studio 。

この CD には,Atlantic 時代の5枚の LP のうち2枚目のゴスペル・アルバム "Songs Of Faith And Inspiration" からは1曲も選曲されていないが,この The Sweet Inspirations というグループのそもそもの始まりは,The Drinkard Singers というゴスペル・グループ。Drinkard というのは,The Sweet Inspirations の初期のリーダーだった Cissy Houston(Whitney の母親) の旧姓。その妹は Warwick 家に嫁いで Dionne and Dee Dee 姉妹の母親となっている。The Drinkard Singers には,Judy Clay も在籍していたことがあるそうだ。

'60 年代に入って,Cissy Houston を中心に Dionne and Dee Dee Warwick や Doris Troy が,New York のレコーディング・セッションでコーラス・グループとして活躍するようになり,The Drifters, Wilson Pickett, Solomon Burke, Garnet Mimms, Esther Phillips, Lou Johnson, Aretha Franklin などのバックで歌っている。ソウルだけでなく,Van Morrison 'Brown Eyed Girl' や Jimi Hendrix "Electiric Ladyland" にまで参加していて,当時の New York ではひっぱりだこだったが特にグループ名などはなく,"The Group" と呼ばれていたらしい。
その後,Doris Troy と Dionne Warwick がソロ・シンガーとして独立したときに Sylvia Shemwell(Judy Clay の姉妹),Dee Dee Warwick が抜けたときには Myrna Smith と Estelle Brown が加わり,Atlantic からデビューする際に The Sweet Inspirations と名付けられている。

'Sweet Inspiration'(Penn/Oldham) のほか,'Do Right Woman-Do Right Man'(Penn/Moman) や 'Oh! What A Fool I've Been'(Pennington/Oldham/Carter) も,Dan Penn がらみの曲。
○ V.A. "Sweet Inspiration: The Songs of Dan Penn & Spooner Oldham" [ace CDCHD 1284]
2010年12月16日 21時06分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2010 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/967/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2010年12月12日(日)
Original Memphis Rhythm 'n' Blues
Willie Mitchell "Original Memphis Rhythm 'n' Blues featuring The Willie Mitchell Combo and The Four Kings" [Stomper Time STCD 26]

1. Tell It To Me Baby - Willie Mitchell & The Four Kings [Stomper Time 1160] (1959)
2. Hokin' - Willie Mitchell [P-Vine Club PVC-22006] (1995)
3. Rag Mop (take 2) - The Four Kings [Stomper Time 1163] (1959)
4. I Want You For Myself (take 1) - Willie Mitchell [Rollercoaster RCCD 3009] -1994
5. One Mint Julep - Willie Mitchell [Home Of The Blues 119] -1961
6. I've Got A Right To Cry - Willie Mitchell [Home Of The Blues 119] -1961
7. Walking At Your Will (take 1) - Willie Mitchell & The Four Kings [Stomper Time 1160] (1959)
8. The Crawl - Willie Mitchell [Stomper Time 1164] (1959)
9.* You Make Me Feel So Fine (Acappella)
10. Stroll - Willie Mitchell [P-Vine Club PVC-22006] (1995)
11. I Want You For Myself (take 2) - Willie Mitchell [Rollercoaster RCCD 3009] -1994
12. Bongo Beat - Willie Mitchell [Stomper Time 1164] (1959)
13. Yvonne - Willie Mitchell [Home Of The Blues 111] -1960
14.* Tell It To Me Baby (Acappella)
15. I Like It - Willie Mitchell [Home Of The Blues 123] -1961
16. Rag Mop (take 1) - Willie Mitchell [Rollercoaster RCCD 3009] -1994
17. Thirty Five Thirty - Willie Mitchell [Home Of The Blues 111] -1960
18. Waling Alone - The Four Kings [Stomper Time 1163] (1959)
19.* Do I Love You (Acappella)
20. Willie's House Party - Willie Mitchell [Home Of The Blues 123] -1961
21. Waling At Your Will (take 2) - Willie Mitchell & The Four Kings [Rollercoaster RCCD 3009] -1994
22. I Want You For Myself (take 4) - Willie Mitchell [Rollercoaster RCCD 3009] -1994
23.* She Went Away (Acappella)
24. Tanya - Willie Mitchell [P-Vine Club PVC-22006] (1995)
25. Come Back To Me - Willie Mitchell & The Four Kings [Rollercoaster RCCD 3009] -1994
26.* Star Of Love
27.* Eternity
28.* Walking At Your Will (Acapella)
29. I Want You For Myself (take 3) - Willie Mitchell [Rollercoaster RCCD 3009] -1994

今年の1月5日に亡くなった Willie Mitchell が,Hi に入社する前の1958〜1960年に,Stomper Time と Home Of The Blues というレーベルに残した楽曲を収録したアルバム。未発表だった作品(*) が7曲も収録され,そのうち5曲は Don Bryant を中心とした The Four Kings というコーラス・グループによるアカペラ。

◎ Willie Mitchell Combo and The Four Kings "Walkin' With Willie plus Earl Wade, Lee Andrews, Big Buddy Lucas, The Showmen and Larry Clinton" [Roller Coaster RCCD 3009] -1994
 未発表曲以外の Stomper Time の楽曲は,↑ の CD にも収録されていて現在でも入手可能だが,Home Of The Blues の作品は,以前 P-Vine Club で一部が CD 化されたものの廃盤になっていた。
◎ Roy Brown / Willie Mitchell / Larry Birdsong "Rocking All The Time" [P-Vine Club PVC-22006] -1995
↑ は中古ショップで発掘済みだが,ぼくが手を出すくらいだからたしか千数百円だったはず・・・。

そのジャケ写は,early 1960's の Willie Mitchell Band で,左から,Joe Hall(piano), J.P. Looper(saxophone), Lewis Steinberg(bass), Al Jackson Jr.(drums), Willie Mitchell(trumpet) というメンバー。彼らのうちベースとドラムは,のちに Stax に引き抜かれて The MG's の結成に加わることになる。
その4人に,曲によって,James Mitchell(tenor saxophone), Bill Fort(tenor saxophone), Fred Ford(barione saxophne) のほか,ギターには Chicago から Muddy Waters のバンドにいた Sammy Lawhorn が参加している。

1928年生まれの Willie Mitchell は,4歳のときに家族と Memphis に移り住み,8歳で初めてトランペットを手にし,14歳のときには18人編成のバンドを持っていたのだそうだ。彼は,その後,シカゴ音楽大学出身の Onzie Horne という人物に Schillinger System という音楽理論を学んでいる。
「シリンガー・システム」というのは「バークリー・メソッド」の元になった理論。↓ の上巻には 「標柱 シリンガーとバークリーの理論をめぐって・・・」(石塚潤一) という解説が収録されている。
■ 菊地 成孔・大谷 能生 『憂鬱と官能を教えた学校 【バークリー・メソッド】によって俯瞰される20世紀商業音楽史・上 調律,調性および旋律・和声/下 旋律・和声および律動』(文春文庫)
 後に Hi Sound の重要な要素となるホーンやストリングスのアレンジは,高度な音楽理論に裏打ちされたものだった。ホーンを中心とした華麗なアレンジは,表題の CD でも聴くことができるし,Don Bryant がリードの The Four Kings というグループのコーラスも,おそらく Willie Mitchell がアレンジしたのではないだろうか?

兵役(1951-3) 中も軍楽隊に所属していた Willie Mitchell は,除隊して Memphis に戻った後は,Sam Phillip のスタジオで,Rufus Thomas や B.B. King,Ike Turner のセッションに参加するようになり,Elvis Presley の プライベートなパーティのハウス・バンドを率いたりもしている。

Willie Mitchell は,表題の CD に収録されている楽曲を録音した後,Hi に入社しているが,'60 年代の録音はインスト・ナンバーが中心。全米のチャートを席捲するのは,Al Green というシンガーを発掘してからのこと。
2010年12月12日 16時50分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2010 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/965/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2010年12月11日(土)
Driftin' Blues: Best Of Charles Brown
Charles Brown "Driftin' Blues: The Best Of Charles Brown" [Collectables COL-5631]

1. Driftin' Blues [R&B Singles: 2, 1946]
2. Homesick Blues [R&B Singles: 5, 1949]
3. Get Yourself Another Fool [R&B Singles: 4, 1949]
4. In The Evening When The Sun Goes Down [R&B Singles: 4, 1949]
5. A Long Time [R&B Singles: 9, 1949]
6. It's Nothing [R&B Singles: 13, 1949]
7. Trouble Blues [R&B Singles: 1, 1949]
8. My Baby's Gone [R&B Singles: 6, 1950]
9. Black Night [R&B Singles: 1, 1951]
10. I'll Always Be In Love With You [R&B Singles: 7, 1951]
11. Seven Long Days [R&B Singles: 2, 1951]
12. Hard Times [R&B Singles: 7, 1952]
13. Evening Shadows [1952]
14. I Lost Everything [1953]
15. Lonesome Feeling [1953]
16. Cryin' Mercy [1954]
17. I've Been Saving My Love For You [1954]
18. Fool's Paradise [1955]
19. Please Don't Drive Me Away [1956]
20. Merry Christmas, Baby [1956]

Sam Cooke はソングライターとして数多くの名曲を残しているが,他人の曲もかなり歌っている。そのうち,最も多くカバーしているのが,この Charles Brown
単純なカバーではないが,"Bring It on Home to Me" のメロディは,Charles Brown & Amos Milburn の "I Want To Go Home" (1959年 New Orleans 録音,ピアノは Huey 'Piano' Smith) の完全なパクリ・・・(^_^;)
おそらくはゴスペルなどに,共通する元ネタがあるのだろうが・・・。
● Charles Brown "Blue Over You" [WESTSIDE WESM 610] -1999

Sam Cooke が Charles Brown をカバーした曲をまとめて聞ける便利な CD が,↓ 。"Night Beat" と重複する曲もあるが,最近,再プレスされたようで,値段もお手頃。
● Sam Cooke "The Rhythm And The Blues" [RCA/BMG 07863 66760-2]
1. Get Yourself Another Fool
2. Driftin' Blues
3. Fool's Paradise
6. Please Don't Drive Me Away
12. I Lost Everything
17. Trouble Blues
Charles Brown のレパートリが6曲も収録されている。
2010年12月11日 08時36分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2010 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/964/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
前へ 次へ