ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2008年04月24日(木)
The Voice That Got Away
Timi Yuro "Vol.2 The Voice That Got Away" [r.p.m. RPM 167]

「目の毒」であることがはっきりしていても,それでもチラチラと覗き見したくなるのが人情(スケベ根性とも言うが (^_^;) ) で,『楽ソウル』 の前半部 「DEEP SOUL 45」 をパラパラとめくっていたら目に飛び込んできたのが,この Timi Yuro の名前 (p. 159) 。
白人女性シンガーだが Hi 録音があり,それがシングル・コレクターの間でも評判になっているらしい。

巻末の CD 化リストにはなかったが,調べてみると CD 化されていたので取り寄せてみた。
ありがたいことに,シングル盤 [Frequency 101] が両面とも収録されている。
4. When Something Is Wrong With My Baby
5. Nothing Takes The Place Of You
シングル・コレクターの間で人気があるというのも十分うなずける出来映え。

『楽ソウル』 には1970年の作品として記載されているが,CD のディスコグラフィーには1979年のリリースとなっている。サウンド的には,Hi が最も元気だった1970年代前半の音のように聴こえるのだが・・・?

この2曲以外はフル・オーケストラをバックにした楽曲がほとんどで,ピュアなソウル・ファンにはとっつきにくいかもしれないが,個人的には,一昨年の Ronnie Milsap に匹敵するような大発見だった。
こんな風に,ぼくが聴いたことのない素晴らしい歌手がまだまだいっぱいいるのだと思うと,それだけで,なんとなくうれしくなってくる。

早速,Mercury 時代の編集盤 CD を注文したところ・・・。
そのアルバムは,いつなぜ入れたのか忘れてしまっているほど以前からウィッシュ・リストに入っていたのだが,やっと注文する気になった。この時代には Jack Nitzche がプロデュースした作品もある。
○ "Amazing Timi Yuro: The Mercury Years" [Universal ]
引き続き,この CD の Vol.1 にあたる CD やライブ・アルバムも注文する予定。
○ "The Lost Voice of Soul!" [RPM ]
○ "Live at PJ's [Live]" [RPM ]


"When Something Is Wrong With My Baby" は,Charlie Rich にも Hi 録音がある。
◎ Charlie Rich "The Complete Hi Recordings Of Charlie Rich" [Hi/Cream HIUKCD 250]
1. When Something Is Wrong With My Baby

もともと Charlie Rich のために書かれた曲らしいが,なぜか発表されず,Sam & Dave のバージョンが先にリリースされてヒットしてしまったらしい。

2008年4月24日 22時08分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年04月20日(日)
Shine A Light
Rolling Stones "Shine A Light [Martin Scorsese] (2 CDs) [LIVE]" [Polydor UICY 1408〜9]

チャーリーのドラムの音は,近ごろは,徳の高いお坊さんが叩く木魚のように,尊く有り難い音に聴こえて仕方が無い。

初めて聴いたとき,1曲目はキースのギターがミス・トーンではないことを確認してから録音レベルを上げているのではないかと勘繰ってしまった・・・(^_^;)

数千人程度収容という狭いホールで収録しているので,エンディングを無理矢理伸ばしてステージを走り回ったりするような無駄なエネルギーを費やす必要がないためか,特にミックのボーカルは,いつもより元気なように聴こえる。

なかなかアルコールと縁が切れないロニーだが,オーガニックな食生活のお陰か,なかなか元気にギターを弾いている。
ウォッカやワインもオーガニックにかぎる・・・?

Chuck Leavell の自伝本 『ロック・アンド・ホーム・プレイス』 を読んだ後のためか,キーボードの音がいつもより大きく聴こえるように感じたのだが,"Loving Cup" はそれほどでも・・・? Nicky Hopkins に敬意を表したのだろうか ?
Sam Dees に雇われていたことがあるという Chuck は,彼が日本ではカルト的な人気があり,彼のレアな CD が買い取り価格ですでに \10,000 を超えているということを知ったら,驚くだろうか ?


公式なライブ盤には初めて収録された "She Was Hot" だが, 最近 の曲の中では隠れた名曲だと思っていたのでうれしかったのだけれども,もう25年も前の曲だったことに気が付いて,唖然とした・・・(^_^;)
彼らのキャリアの長さについていろいろ考えていると,ブライアン・ジョーンズが亡くなった(1969) 後に母親が生まれたというファンもいるかもしれないということに気が付いて,ガックリしてしまった。

このライブ盤で初めてストーンズを聴くという連中も,The Temptations "Just My Imagination" からソウルの世界に興味を持ち,"Champagne & Reefer" から Buddy Guy や Muddy Waters などブルースの世界に足を踏み入れることになるのだろうか・・・?
2008年4月20日 21時45分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2008年04月17日(木)
The Sweet Sounds Of Muscle Shoals
V.A. "The Sweet Sounds Of Muscle Shoals vol. 1: Tear Stained Soul" [Overture 34901-2]

V.A. "The Sweet Sounds Of Muscle Shoals vol. 2: High on the Hog" [Overture 34902-2]
V.A. "The Sweet Sounds Of Muscle Shoals vol. 3: You Better Believe It !" [Overture 34903-2]
V.A. "The Sweet Sounds Of Muscle Shoals vol. 4: More Power to Ya!" [Overture 34904-2]

John Ridley のライナーには This LP contains .... などという記述があったので,この4枚は,LP としてリリースされていたもののストレートな CD 化だと思っていたのだが・・・。
「この5枚の LP を4枚の CD にまとめたものもリリースされているようだ。」 『楽ソウル』p.243

本に掲載されている5枚の LP の収録曲と4枚の CD の内容を比べてみると,Vol.5 の LP の収録曲の一部が Vol.1 の CD に入っていたり,Vol.1 〜 4 の LP の曲で,CD には収録されていないものがある・・・?
収録曲のリストは,→ SouthCamp-Quinvy.xls

結局,LP1枚分ほどの曲が4枚の CD には含まれていなかった。
"Rare Soul From Alabama" や Don Varner,Bill Brandon,Tony Boders の単独 CD に収録されている曲もあるのだが,Al Johnson,The Demon Brothers,Ruby Winters などの10曲ほどが CD では聴けないのは,残念。

この4枚の CD は廃盤だが,中心となる3人の楽曲がまとめて CD 化されているためか,一時に比べれば Vol.2 以外は,それほど高くない値段で出品されている。
もちろん,そういう廃盤 CD に手を出すのは,↓ の3枚のアルバムを聴いて味わいつくしてからでも,決して遅くはない。

● Don Varner "Finally Got Over!: Deep Soul from the Classic Era" [RPM/Shout RPMSH 299]
 いちばんのお気に入りは,"You Left The Water Running"。Otis Redding のデモ・バージョンよりはるかに Otis らしい仕上がり。
かなりの曲で,Eddie Hinton がソングライター兼プロデューサとして活躍している。

● Tony Borders "Cheaters Never Win: The Quinvy Sessions from Muscle Shoals" [Soulscape SSCD 7002]
 "Lonely Weekend" は Charlie Rich,"Gentle On My Mind" は Glen Campbell の曲。ディープ・ソウルとカントリー・ソウルが決して相反するものではないことを証明できるシンガー。
"You Better Believe It" や "Cheaters Never Win" の歌や演奏の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。一部のマニアだけの愛玩曲にしてはいけない。

● Bill Brandon "On The Rainbow Road: The Muscle Shoals and Birmingham sessions" [Soulscape SSCD 7001]
 Don Varner や Tony Borders が未発表曲も含めて CD 化されているのに,Bill Brandon だけ一部の未発表曲が収録されていない。CD 1枚に収まりきらなかったのであれば2枚にして,その分少々割高になったとしても誰も文句を言わなかったはずだが・・・。
Bob Dylan にしては珍しくシンプルでストレートなラブ・ソング "I'll Be Your Baby Tonight" や Barry Mann と Phil Spector が書いた The Righteous Brothers のヒット曲 "You've Lost That Lovin' Feeling",Burt Bacharach/Hal David 作で Jackie DeShannon のヒット曲 "What The World Needs Now" なども,ぼくは大好きなんですが・・・(^_^;)

"Rainbow Road" は,CD でも2種類の長さのバージョンがある。
◎ V.A. "Down & Out: The Sad Soul of the Black South" [TRIKONT US-0243]
 12. Rainbow Road [2:55]
◎ V.A. "History of R&B (5 CDs)" [DISKY DB 993022]
 Disc 2: 11. Rainbow Road [2:59]
いずれにしても,この曲については,ぼくも Arthur Alexander のバージョンのほうが好き。
2008年4月17日 23時49分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年04月08日(火)
Sweet Soul Music
Various Artists "Sweet Soul Music: Voices From The Shadows" [Sire/WB/BH 9 26731-2]

1. True Love Travels On A Gravel Road - Percy Sledge
2. Nickel And A Nail - O.V. Wright
3. My Song - Aretha Franklin
4. Crying In The Streets - George Perkins and the Silver Stars
5. Separation Line - Laura Lee
6. Some Kind Of Wonderful - Soul Brothers Six
7. Rainbow Road - Arther Alexander
8. She's About A Mover - Otis Clay
9. Heart Full Of Love - The Invincibles
10. Hold On (To What We've Got) - James Carr
11. Losing Boy - Eddie Giles
12. I Paid For The Party - The Enchanters
13. I Stayed Away Too Long - Solomon Burke
14. Greatest Love - Judy Clay
15. It's In The Wind - Don Covay and The Good Timers

『楽 SOUL』 でもたびたび言及されている 『スウィート・ソウル・ミュージック』 の著者 Peter Guralnick が,本を読みながら聞けるようにと選曲したアルバム。
この CD だけでしか聴けない曲というのはないけれども,そこそこ珍しい曲も収録されている。
例によって,日アマゾンの値段ではちょっとお勧めできないが,米アマゾンの値段なら十分楽しんでいただけるのでは・・・?


よく似たサブ・タイトルの "Voice From The Shadows" という CD がリリースされていて,まもなく購入の予定。
● Mary Gresham "Voice From The Shadows: The Story of a Muscle Shoals Soul Sister" [Soulscape SSCD 7008]

The lost soul sessions of Mary Gresham, 24 vintage tracks recorded from 1968 to 1977 at Fame, Playground, Widget, Broadway Sound and Muscle Shoals Sound with veteran producers Terry Woodford, Clayton Ivey, Jimmy Johnson, Roger Hawkins, Jerry Weaver and Finley Duncan.

『楽 SOUL』 には取り上げられていないが,それもそのはずで,24曲のうち,20 tracks are previously unreleased.
2008年4月8日 23時10分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年04月06日(日)
Get It While You Can
Howard Tate "Get It While You Can: The Legendary Sessions" [MERCURY 314 526 868-2]

1. Ain't Nobody Home 2. Part-Time Love 3. Glad I Knew Better 4. How Blue Can You Get 5. Stop 6. Get It While You Can 7. Baby I Love You 8. I Learned It All The Hard Way 9. Sweet Love Child 10. Everyday I Have The Blues 11. How Come My Bulldog Don't Bark 12. Look At Granny Run Run 13. Half A Man 14. Shoot 'em All Down 15. Give Me Some Courage 16. Night Owl 17. I'm Your Servant

1.〜 4.,6.〜 8.,10.〜 12. の10曲が,1967年にリリースされた Howard Tate の最初のアルバムに収録されていた曲。その後,1969年に 5. と 9. が追加された LP が再発されている。
この CD は,さらにシングルのみだった曲や当時未発表だった曲(15.) も加えられて1995年に発売されたもの。

2004年には,Hip-O-Select からステレオ・バージョンだけでなく,シングルのモノラル・バージョンも収録された "The Complete 〜" もリリースされていた。
当時は見送っていたが,今回この記事を書くために検索してみると,米アマゾンのマーケット・プレイスにそれほど高くはない値段で出品されていたので,さらに調べてみると Hip-O-Select にもまだ在庫 がある・・・? CD edition limited to 5000 individually numbered copies. ということで,すぐに売り切れてしまうだろうと思っていたのだが,為替レートも低くなっていることだし,・・・(^_^;)
『楽 SOUL』には,「NY のディープ・ソウルの何たるかを教えてくれる素晴らしい内容でベーシックな音源」(p.340) と紹介されている。

この CD に収録されている曲は,1966〜8年の間に New York とその周辺で録音されたもの。Rhythm Section としてクレジットされているメンバーは,
Paul Griffin, Richard Tee - keyboards
Eric Gale, Cornell Dupree - guitar
Chuck Rainey, Jerry Jemmot, Jimmy Tyrell - bass
Herb Lovell - drums

ジャンルとしては,Bobby Bland と同じゴスペル・ブルースということになるが,声質や土地柄の関係もあって,ディープではあるけれども,はるかに上品で都会的に洗練されたサウンドになっている。
Jerry Ragovoy がプロデュースし,ソング・ライティングやアレンジもかなりの部分を担当している。
英 Ace からまもなくリリースされる ↓ には,Howard Tate のレアなデビュー・シングル "You're Looking Good" も収録されるらしい。
● V.A. "The Jerry Ragovoy Story: Time Is on My Side 1953-2003" [ace CDCHD 1183]
Jerry Ragovoy には,Miriam Makeba "Pata Pata" の共作者という一面もある。

この後,Lloyd Price の Turntable レーベルに移って発表したアルバム(1969) には,Sam Cooke "Chain Gang" のカバーが含まれていた。
● "Reaction" [Turntable/KOCH KOC-CD-9512]

◎ "Howard Tate" [KOCH KOC-CD-8311]
↑1972年に再び Jerry Ragovoy のプロデュースで Atlantic からリリースしたアルバムでは Bob Dylan や The Band のカバーが収録されていて,評論家受けは良かったもののセールスには結びつかず,この後シングルを数枚リリースするものの,業界から姿を消してしまう。

再発見されるのは2000年になってからで,その間ドラッグにまみれてホームレス生活を送っていたこともあるらしい。
◎ "Rediscovered" [Private Music 82876-52692-2]
やはり Jerry Ragovoy のプロデュースで,"Get It While You Can" の再録バージョンのほか,Elvis Costello や Prince のカバーが含まれていた。

その後は,デンマークでのライブ録音や,素晴らしい新作も発表している。
◎ "Howard Tate Live" [Shout DK 10045] -2006
● "A Portrait of Howard" [Solid Gold SG 1001] -2006
2008年4月6日 08時32分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2008年04月04日(金)
楽SOUL
『楽SOUL』 佐野勝明 [楽ソウル]

素晴らしい本です。こういうのが欲しかった。

初っ端から Johnny Adams や Billy Young の "Let Them Talk" について書かれているので,シングル・コレクターの道に足を踏み入れる気のさらさら無い身にとっては,目の毒だが・・・(^_^;)

「ソウルはシングル盤を聴かなきゃお話にならない」という命題を否定するつもりはないけれども,この本の構成(DEEP SOUL 45 pp.4-197,CD Selection pp.198-367) そのものが何よりも雄弁に物語っているような気もするし,もうしばらくすれば,これに iTunes などのデジタルなミュージック・ファイルの情報が追加されるのでは・・・?

巻末には,「レビュー・シングル # 収録 CD (LP)」として,レビューされたシングル曲が収録されている CD のリストが掲載されているが,もちろん,まだまだ CD 化されていない曲は数多くある。
また,CD 化されている曲でもシングルのバージョンとは異なるものがあったりするのだけれども,一方で,当時未発表だった曲で CD だけでしか聴けない曲も徐々に増えてきている。

メディアにこだわらず音楽そのものを楽しもうとすると,コスト・パフォーマンスが悪く面倒なシングル盤よりは,CD 化されるのを座して待っているという他力本願ではあっても,CD の方がありがたい・・・(^_^;)

どうも,水をかけるようなことばかり書いてしまったが,この本の内容そのものは非常に素晴らしいと思う。
この本の著者の,30年近くにも渡る「ディープ・ソウル」に対する熱い思いが手に取るように感じられる。
税込みで ¥3,780 という値段は,その「思い」に比べれば,申し訳ないくらい安い。

シングル・コレクターの方々はもちろん,「ディープ・ソウル」の世界を CD でちょっと覗いてみたいと考えているファンにもオススメの本でした。
2008年4月4日 22時19分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年04月03日(木)
Solo Acoustic: Vol.2
Jackson Browne "Solo Acoustic: Vol.2 (Bonus Track)" [Sony SICP 1767]

1. Never Stop
2. Intro 3. Night Inside Me
4. Intro 5. Enough of the Night
6. Intro 7. Something Fine
8. Sky Blue and Black
9. In the Shape of a Heart
10. Alive in the World
11. Intro 12. Casino Nation
13. All Good Things
14. Intro 15. Somebody's Baby
16. Intro 17. Redneck Friend
18. Intro 19. My Stunning Mystery Companion
20. Shadow Dream Song

"Solo Acoustic: Vol.1" に続いて約2年半ぶりに届けられた Vol.2 。
今回もやっぱりボーナス・トラック(20. '04 年に広島で収録されたものらしい) と,歌詞はもちろん語り部分(Intro)の対訳も付いた日本盤を購入。
前作同様,アコースティックなギターまたはピアノのみによる自作自演集。

Vol.1 にはアナログ盤でスタジオ録音が耳になじんだ '70 年代の曲が多かったが,今回の Vol.2 は '80 年代以降の曲が中心。
2枚組のベスト盤に収録されていなかった曲もあり,初めて聴く曲の方が多かった。その分,スタジオ録音のイメージにとらわれず,すんなりと耳に入ってきたので,曲そのものを先入観なく味わい,楽しむことができた。

やはり,'80 〜 '90 年代の曲のスタジオ録音を改めて聴いてみようという気にまではならなかったが,この "Solo Acoustic" シリーズで過去の総括あるいは清算をした後,再スタートとなる新作がリリースされれば聴いてみたい。
2008年4月3日 19時14分 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(0) |
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2008年04月01日(火)
Janis Joplin Classics
Various Artists "Janis Joplin Classics" [P-Vine PCD-2536]

1. Walk Right In - Rooftop Singers
2. San Francisco Bay Blues - Jesse Fuller
3. Careless Love - Blind Boy Fuller
4. See See Rider - Leadbelly
5. Coo Coo - Jean Ritchie
6. Moanin' At Midnight - Howlin' Wolf
7. Amazing Grace - The Weavers
8. Hi-Heel Sneakers - Tommy Tucker
9. Let The Good Time Roll - Shirley & Lee
10. Oh! My Soul - Little Richard
11. Summer Time - Billie Holiday
12. Piece Of My Heart - Erma Franklin
13. Ball And Chain - Big Mama Thornton
14. Raise Your Hand - Eddie Floyd
15. Maybe - The Chantels
16. To Love Somebody - The Bee Gees
17. Little Girl Blue - Nina Simone
18. Tell Mama - Etta James
19. Cry Baby - Garnet Mimms & The Enchanters
20. A Woman Left Lonely - Ella Brown
21. My Baby - Garnet Mimms
22. Get It While You Can - Howard Tate
23. Trust Me - Roscoe Robinson

1992年に P-Vine から "〜 Classics" というシリーズの1枚としてリリースされた CD 。ていねいな日本語解説(伊藤秀世) が付いている。

12. Piece Of My Heart は,Bert Berns と Jerry Ragovoy の共作で,Bert Berns のプロデュース。
◎ Erma Franklin "Super Soul Sister" [Vampisoul VAMPI CD 029]
19. Cry Baby も,Bert Berns と Jerry Ragovoy の共作で,Bert Berns のプロデュース。
21. My Baby は,Jerry Ragovoy と Mort Shuman という人物の共作で,Jerry Ragovy のプロデュース。
◎ Garnet Mimms & The Enchanters "The Best of Garnet Mimms - Cry Baby" [EMI 0777-7-80183-2-2]
22. Get It While You Can も,Jerry Ragovoy と Mort Shuman という人物の共作で,Jerry Ragovy のプロデュース。
◎ Howard Tate "Get It While You Can: The Legendary Sessions" [MERCURY 314 526 868-2]


このジャケットのイラストの元ネタとなった "Cheap Thrills" は,バックのバンドが素人臭過ぎて今聴くと少々つらいところがあるけれども,遺作となった "Pearl" は,それなりに完成度の高い名作だと思う。CD 2枚組の Special Edition も出ているが,手元にあるのは,同時期のライブが追加収録されたアルバム。
◎ Janis Joplin "Pearl" [COLUMBIA CK 65786]
20. A Woman Left Lonely は,作者自身によって歌われたバージョンがあり,来日公演で生歌を聴けたのは,うれしかった。
● Dan Penn "Do Right Man" [SIRE/WARNER 9 45519-2]
◎ Dan Penn and Spooner Oldham "Moments From This Theatre: LIVE" [PROPER PRPCD 9]
その "A Woman Left Lonely" は,この CD に収録されている Ella Brown がオリジナル・・・?
CD 化されているのは,このアルバムだけ・・・?

23. Trust Me も作者自身による歌があるが,Minit 時代のシングル・バージョンは CD 化されていない・・・?
◎ Bobby Womack "Safety Zone" [J!MCO JICK-89165]
有名なのは,Wilson Pickett のバージョンだろうが,この Roscoe Robinson の歌も素晴らしく,同時代の作品が昨年まとめて CD になっている。
◎ Wilson Pickett "The Midnight Mover" [Atlantic/Collectables COL-CD-7769]
◎ Roscoe Robinson "Heavenly Soul Music: The Jewel/Paula Recordings" [P-Vine PCD-24176]
2008年4月1日 21時01分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年03月30日(日)
The Bert Berns Story Vol.1
Various Artists "The Bert Berns Story: Twist And Shout Vol.1 1960-1964" [ace CDCHD 1178]

1. Push Push - Austin Taylor
2. Lighted Windows - Hoagy Lands
3. A Little Bit Of Soap - The Jarmels
4. You'd Better Come Home - Russel Byrd
5. Pour It On - Sammy Turner
6. I Should Have Listened - Little Jimmy Dee
7. Cry To Me - Solomon Burke
8. Tell Her - Gil Hamilton
9. Twist And Shout - The Isley Brothers
10. If I Didn't Have A Dime (To Play The Jukebox) - Gene Pittney
11. Pencil & Paper - Ruth McFadden
12. Gypsy - Ben E.King
13. Hold On Baby - The Hockadays
14. You Can't Love 'Em All - Mel Torme
15. Come On And Stop - Marv Johnson
16. I'll Be A Liar - Betty Harris
17. You Can't Run Away From Me - The Wanderers
18. Moment Of Weakness - Jimmy Radcliff
19. Look Away - Garnet Mimms
20. One Way Love - The Drifters
21. You Can Count On Me - Roy Hamilton
22. My Girl Sloopy - The Vibrations
23. Mo Jo Hannah - Little Esther Phillips
24. Killer Joe - Rocky Fellers
25. Baby Let Me Take You Home - The Mustangs
26. Here Comes The Night - Lulu

ソングライターとしての最初の作品が1960年の 1. Push Push - Austin Taylor で,1967年(38歳) には突然の心臓麻痺によって亡くなっているのをホテルの一室で発見されるわけだから,その間わずか足かけ8年という短い活動期間ではあったけれども,Bert Berns が,ソングライター(Bert Russel),プロデューサー及びレーベル・オーナー(Bang/Shout) として業界に与えた影響の大きさは,同時代の Phil Spector や Leiber & Stoller のコンビに比べても,全く遜色が無い。

この Ace Records のコンピレーションには,いつものように詳細なライナー・ノートが付属していて,Bert Berns が関わったアーティストと主要な曲がリスト・アップされている。ポップな Neil Diamond から ディープな Donald Height までを含むその一覧を眺めているだけで圧倒されてしまう。
Jerry Wexler など関係のあった人物のコメントも引用されていて,当時コーラスとして録音に参加していた The Sweet Inspirations の一員だった Cissy Houston の発言には,次のような一節があった。
Like few others, he(Bert Berns) was able to make records that were so soulful, they appealed to both the black R & B community and the white audience. He brought people together - black, white, Latin - in the studio, making his records and in the audience, buying them.

Solomon Burke のレパートリを見ると,ゴスペル "Everybody Needs Somebody to Love" とカントリー "He'll Have To Go" とラテン "Cry To Me" の3つの要素が含まれていることがよく分かる。"Cry To Me" にはオリジナルよりももっとラテン風味の強い Professor Longhair のカバーもある。
◎ Professor Longhair "Crawfish Fiesta" [ALLIGATOR/P-Vine PCD-23043]

ニューヨークの Bronx で生まれ育った Bert Berns は,マンボを踊るのが好きでキューバ音楽にあこがれて実際にキューバへ行ったこともあるらしい。
"Twist and Shout" がラテンのトラディショナル曲である "La Bamba" とコード進行が同じであることは有名な話。

2. Hoagy Lands は Bert Berns のお気に入りのシンガーで,この後もいろいろなレーベルで作品を提供したりプロデュースしたりしている。

4. を歌っている Russel Byrd は Bert Berns の変名の1つ。歌手としての実力はそれほどでも・・・(^_^;) Wand からリリースされたこの曲のアレンジは,Carol King 。

12. 14. は,Jerry Leiber, Mike Stoller, Ahmet Ertegun との共作曲。Atlantic の A&R men だった彼らは,当時よくいっしょに曲を書いていたらしい。

19. 20. は,Norman Meade(Jerry Ragovoy) との共作曲。その Jerry Ragovoy に焦点を当てたコンピ盤もまもなくリリースされる。タイトルがタイトルだけに,買わねば・・・(^_^;)
● V.A. "The Jerry Ragovoy Story: Time Is on My Side 1953-2003" [ace CDCHD 1183]

26. Here Comes The Night は,この Lulu のバージョンの方が数ヶ月早くリリースされたオリジナル。当時,Bert Berns は,Decca Records のアーティストをプロデュースするために3回ロンドンに渡っていた。
この曲に付けられた Lulu のコメントによると,そのセッションには Jimmy Page が参加していたらしい。

Bert Berns のキャリアの後半の作品を集めた,現在制作中の Vol.2 は,ひょっとすると Them のバージョンで始まるかも・・・? っていなかった・・・(^_^;)
● V.A. "The Bert Berns Story: Mr Success Vol. Two 1964-1967" [ace CDCHD 1251] -2010

2008年3月30日 21時13分 | 記事へ | コメント(5) | トラックバック(0) |
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2008年03月25日(火)
Vanthology
Various Artists "Vanthology: A Tribute To Van Morrison" [EVIDENCE ECD 26128-2]

1. Tupelo Honey - Little Milton
2. Jackie Wilson Said - Syl Johnson
3. Have I Told You Lately - William Bell
4. Brown Eyed Girl - Freddie Scott
5. Into The Mystic - Frederick Knight
6. Real Real Gone - Bettye LaVette
7. Crazy Love - Eddie Floyd
8. Gloria - Sir Mack Rice
9. Warm Love - Otis Clay
10. Queen Of The Slipstream - Son Seals
11. Bright Side Of The Road - Dan Penn
12. My Lonely Sad Eyes - Bobby Patterson
13. I Like It Like That - Henry Butler
14. Bulbs - Ellis Hooks
15. Moondance - Chuck Jackson

2003年にリリースされた Van Morrison に対するトリビュート・アルバム。プロデューサは Jon Tiven で,ライナー・ノートも自分で書いている。
選曲はそれほどでもないが,歌っているメンバーの人選が渋い・・・。

Van Morrison との接点がありそうなのは,Bert Berns つながりの Freddie Scott くらいか・・・?
1967年に Van の Bang 時代の "He Ain't Give You None" を歌って,Black Singles で24位にチャート・インさせているバージョンが,↓ に収録されている。
● Freddie Scott "Cry To Me - The Best Of Freddie Scott" [COLUMBIA CK 65241] -1998
↑ の "Cry To Me" はストーンズの録音より後だが,New Barbarians でも First Barbarians でも "Am I Grooving You" をカバーしているので,ストーンズのファンにもおなじみのはず。

Jon Tiven のライナーによると,"Bulbs" を歌っている Ellis Hooks がガイド・ボーカルを吹き込んだテープを元にそれぞれのシンガーがボーカル・トラックを録音し,曲によってハーモニカやギターなどをオーバー・ダブするという形で制作されたらしい。
基本のバンドは,Jon Tiven のギターに,奥さんの Sally がアレンジとベースを担当し,ドラムは Simon Kirke(Free, Bad Company) で,キーボードには New Orleans から Henry Butler が参加している。
ホーンやストリングスは使われておらず,非常にシンプルな演奏で少々物足りなく感じるところもあるが,それだけに,曲そのものの良さやシンガーの個性が際立って聴こえるようになっている。
Van Morrison のファンの中でも,アイリッシュ・トラッドなどの西洋的な側面は好きだがソウルや R&B などアメリカ南部の泥臭い音楽は苦手・・・というような人に特にお勧めしたい。最初はとっつきにくいかもしれないが,何度も聴いているうちに味わいが増してくるはず。

ライナー中の各シンガーの紹介も簡潔だが的を射たもので,Eddie Floyd や Sir Mack Rice がまず The Falcons の一員として紹介されているあたりは,Jon Tiven の Soul Music に対する造詣と愛情の深さがうかがえる。
◎ The Falcons "You're So Fine" [RELIC 7003]
◎ The Falcons "I Found A Love" [RELIC 7012]
アマゾンでは CD は "I Found A Love" だけのようだが,手元にある "You're So Fine" は CD 。第3集もあるらしいが,それは未 CD 化 ?
米アマゾンでは,Falcons (Bahamas) という別のグループと混同されているほど冷遇されているが,Wilson Pickett のリードで有名な "I Found A Love" 以外にも名曲がいっぱいある優れたグループ。

Bettye LaVette は,... she is the least famous and possibly greatest female Soul singer alive. と紹介されているけれども,この後,素晴らしい新作を続けて発表しているので,もう the least famous ではない。
● Bettye Lavette "I've Got My Own Hell to Raise" [Anti 86772-2] -2005
● Bettye LaVette "The Scene Of The Crime" [Anti 86873-2] -2007
彼女の歌う "Real Real Gone" の後半で,Van のオリジナルにはない Sam Cooke の名前が歌いこまれていたのは,ファンとして,うれしかった・・・(^_^;)
2008年3月25日 23時48分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年03月23日(日)
.. It's Too Late To Stop Now...
Van Morrison "It's Too Late To Stop Now [Remaster +1] (2 CDs)" [Polydor/EXILE 5305455]

DISC 1
1. Ain't Nothin' You Can Do
2. Warm Love
3. Into the Mystic
4. These Dreams of You
5. I Believe to My Soul
6. I've Been Working
7. Help Me
8. Wild Children
9. Domino
10. I Just Want to Make Love to You
DISC 2
1. Bring It on Home to Me
2. Saint Dominic's Preview
3. Take Your Hands out of My Pocket
4. Listen to the Lion
5. Here Comes the Night
6. Gloria
7. Caravan
8. Cyprus Avenue
9. Brown Eyed Girl (Bonus Track)

まもなく新作 "Keep It Simple" が発売される Van Morrison だが,今年に入って旧作をリマスターした CD も,まとめて発売されている。来年の初めまで4回に分けて,7〜8作品ずつリリースされるようだ。
さすがに全部を買い換えるのはつらいが,リマスターされているだけでなくボーナス・トラックも追加されているのが,悩ましいところ・・・(^_^;)

第1弾として "Tupero Honey" など8作が出ているうち,とりあえず購入したのが,このライブ・アルバム。
A TWO RECORD SET RECORDED LIVE IN CONCERT, LOS ANGELES AND LONDON, SUMMER 1973
1枚目の1曲目が Bobby Bland "Ain't Nothing You Can Do",2枚目の1曲目が Sam Cooke "Bring It On Home To Me"。
ほかにも,Ray Charles "I Believe To My Soul",Sonny Boy Williamson "Help Me","Take Your Hands Out Of My Pocket",Muddy Waters "I Just Want To Make Love To You" などのカバーが自作曲の合間に歌われ,「ブルー・アイド」などと限定する必要のない Soul Music が詰め込まれている。
Van Morrison の作品の中では,アナログ時代はもちろん,おそらくこれからも最も頻繁に聴くであろうと思われるアルバム。

Bobby Bland は,昨年リリースされた ↓ で "Tupero Honey" をデュエットしていた。
◎ Van Morrison "The Best Of Van Morrison Vol. 3 (2CDs)" [Exile/EMI 378968] - 2007
↑ は,1993年の "The Best Of Van Morrison Vol. 2" 以降にリリースされた作品から選曲されたアルバムで,Previously unlreleased やプロモート用のシングル曲,ゲスト参加した曲なども収録されていて,ありがたかった。
Bobby Bland のほか,Tom Jones,John Lee Hooker,Junior Wells,Jimmy Witherspoon,Lonnie Donegan,Ray Charles,Carl Perkins,B.B. King などといっしょに歌っているのを聴くことができる。
2008年3月23日 13時11分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年03月20日(木)
The Only Way Is Up
Otis Clay "The Only Way Is Up" [Waylo/King KICP 256]

1. The Only Way Is Up [Echo 2003]
2. Cheatin' In The Next Room
3. Check It Out [Echo 2002]
4. Turn Back The Hands Of Time [Elka 301]
5. If I Could Open Up My Heart
6. Messin' With My Mind [Echo 2002]
7. Special Kind Of Love [Glades 1736 / Echo 2003]
8. All I Need Is You [Glades 1736]
9. Victim Of Circumstance [Echo 2001]
10. I'm Gonna Hate Myself In The Morning

Otis Clay の3回目の来日(1982) を記念して発売された LP [Victor VIP-6819] を1992年に CD 化したアルバム。歌詞と日本語解説(鈴木啓志) 付き。
Hi で一連の素晴らしい楽曲を残した後,契約が切れて Hi を離れ,Echo,Elka,Glades などのレーベルに1975〜85年にかけて録音された作品集で,10曲中7曲がシングルとしてリリースされていたらしい。

1. 2. 5. 6. と4曲も George Jackson がらみの曲が収録されているのに,CD のライナーにクレジットがあるのは,1. だけ・・・? たまたまこの LP は売らずに残してあったので,そのライナー(解説:桜井ユタカ・紺野慧) を見ると,きちんとクレジットされていた。
CD では,7. 10. も Unknown となっており,9. には Joan Jett などという場違いな名前があったりするので,LP に記載されていたライターを書いておくと・・・
1. G.Jackson / J.Henderson
2. G.Jackson / Robert Alton Miller
3. Otis Clay / Roscoe Robinson
4. J.Daniels / B.Thompson
5. G.Jackson / William Charles Washington
6. G.Jackson / Robert Alton Miller
7. J.Shamerll / E.Floyd / S.Cropper
8. B.Turner / M.Jones
9. J.Moore / M.Griffin
10. F.Knight / S.Dees / Betty Crutcher

個人的に最も気に入っているのは Roscoe Robinson との共作とクレジットされている 3. Check It Out 。自分の元から去ろうとしている恋人に対して,Better check it out before you walk out the door. There's gonna be problems, no matter where you go. という,泣かせるバラード。シングル・カットされてヒットしなかったのが不思議な曲。

10. I'm Gonna Hate Myself In The Morning は,7分近い,収録曲中では最長の曲。「TK 傘下の Chimneyville というレーベルから,ソウル・グループ,The Fiestas が発表した物がオリジナル」らしいが,それは未聴(Malaco のコンピ "Southern Soul Cellar (2 CDs)" に "I'm Gonna Hate Myself" のタイトルで収録されていたが再録か?)。しかし,Ted Taylor のバージョンがあり,昨年の↓にも収録されていて愛聴している。
◎ V.A. "Sound City Soul Brothers: Ted Taylor / Reuben Bell / Eddie Giles" [Soulscape SSCD 7005] -2007
その曲を,Otis Clay は冒頭にナレーションを付け加え,なかなか感動的に歌い上げている。

4. は,もちろん Tyron Davis のカバー。初来日時にも歌ってくれた。その記憶は今でも鮮明に残っている・・・はず (^_^;)
7. 8. の後,同じ TK 傘下の Kayvette に録音した曲は,↓ で CD 化済み。
◎ V.A. "TK Deep Soul: Deep Down In Florida" [TK/Sequel NEM CD 721] -1995

この時代の録音は,Hi 時代の Hodges Bros. with Howard Grimes のリズム・セクションに比べると多少物足らないところはあるが,Otis Clay 自身の歌は全く衰えておらず全盛期そのもの。
正直な話,昨年の "Walk A Mile In My Shoes" のように中途半端な新作(?) よりも,Hi 時代のコンプリート集や初来日時のライブ,この時代の録音などをきちんとリマスターしてリイシューしてもらいたいのだが・・・。
2008年3月20日 21時37分 | 記事へ | コメント(6) | トラックバック(0) |
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2008年03月19日(水)
Bobby Bland on DUKE
DUKE 時代の Bobby Bland のアルバムは内容が素晴らしいのはもちろんだが,忘れてはならないのがそのジャケット・デザイン。
ネット上でざっと検索してみてもまとめて掲載しているところがなく,昔出ていた P-Vine の2on1の CD がレコードのジャケットをそのまま流用していたので,そこからご紹介・・・。
CD 用に一部変更されているが,その雰囲気は十分味わっていただけるはず。

Bobby Bland "Here's The Man!!! / Two Steps From The Blues" [MCA/P-VINE PCD-2006]
"Two Steps From The Blues" [DLP 74] -1961
12. Two Steps From The Blues
13. Cry Cry Cry
14. I'm Not Ashamed
15. Don't Cry No More
16. Lead Me On
17. I Pity The Fool
18. I've Just Got To Forget You
19. Little Boy Blue
20. St. James Infirmary
21. I'll Take Care Of You
22. I Don't Want No Woman
23. I've Been Wrong So Long

"Here's The Man!!!" [DLP 75] -1962
1. 36-22-36
2. You're The One (That I Adore)
3. Turn On Your Love Light
4. Who Will The Next Fool Be
5. You're Worth It All
6. Blues In The Night
7. Your Friends
8. Ain't That Loving You
9. Jelly Jelly Jelly
10. Twistin' Up The Road
11. Stormy Monday Blues


Bobby Bland "Call On Me / Ain't Nothing You Can Do" [MCA/P-VINE PCD-1421]
"Call On Me" [DLP 77] -1963
1. Call On Me
2. The Feeling Is Gone
3. Honky Tonk
4. Cry, Lover, Cry
5. Wishing Well
6. Share Your Love With Me
7. That's The Way Love Is
8. Care For Me
9. No Sweeter Girl
10. Bobby's Blues
11. Ain't It A Good Thing
12. Queen For A Day

"Ain't Nothing You Can Do" [DLP 78] -1964
13. Ain't Nothing You Can Do
14. If I Hadn't Called You Back
15. Today
16. Steal Away
17. After It's Too Late
18. I'm Gonna Cry
19. Loneliness Hurts
20. When You Put Me Down
21. If You Could Read My Mind
22. Reconsider
23. Black Night
24. Blind Man


Bobby Bland "Touch Of The Blues / The Soul Of The Man" [MCA/P-VINE PCD-1422]
"Soul Of The Man" [DLP 79] -1966
11. I Can't Stop
12. Back In The Same Old Bag
13. Deep In My Soul
14. Reach Right Out
15. Ain't Nobody's Buisiness
16. Fever
17. Too Late For Tears
18. Let's Get Together
19. Soul Stretch
20. Dear Bobby
21. Playgirl

"Touch Of The Blues" [DLP 88] -1967
1. Touch Of The Blues
2. Set Me Free
3. That Did It
4. Road Of Broken Harted Man
5. Sweet Loving
6. Driftin' Blues
7. Sweet Lips Of Joy
8. Sad Feeling
9. Shoes
10. One Horse Town
2008年3月19日 22時25分 | 記事へ | コメント(6) | トラックバック(0) |
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2008年03月18日(火)
George Jackson in Muscle Shoals
George Jackson "in Muscle Shoals" [Grapevine GVCD 3003]

1. Help Me, I'm In Need
2. Sweet Things
3. If I Could Open Up My Heart
4. Messin' With My Mind
5. Can't Let My Family Down
6. Searching For The Right Words
7. Love, I Thought I Would Never Find Love
8. Cheatin' In The Next Room
9. Since You Came Into My Life
10. When Love Is For Real
11. Nothin' But A Good Love
12. It Takes A Storm To Make A Rainbow
13. The Weekend
14. Slippin' On Your Love
15. Unlock Your Mind
16. For The Sake Of You
17. I Don't Do Windows
18. Make You Mine
19. Down Home Blues
20. A Knight In Shining Armour

ソングライターとしての George Jackson の,チャート上での最大のヒット曲は,Fame で Rick Hall と契約していた時代に書いた The Osmonds "One Bad Apple"(1971)。当時の作品には,"Double Lovin'" という The Osmonds と Spencer Wiggins の競作(?)曲もある。

この2002年にリリースされた CD に収録されているのは,1977〜81年ごろの間に Muscle Shoals Sound Studios で録音された作品。
ライナーには,John Ridley による解説と Grapevine Music Group の Gary J. Cape による George Jackson 本人とのインタビューが掲載されている。
もともと公表する予定のないデモとして録音されたというだけあって,力みの無い,肩の力の抜けた,自然体の歌や演奏が繰り広げられている。
ホーンが入っていなかったり,ストリングスの代用としてシンセが使われていたり,コーラスが素人くさかったりするけれども,そのチープさによって,かえって laidback 感が強調されている。
とにかく,素材である曲そのものが素晴らしい。

Z.Z. Hill が歌い,James Govan のバージョンが最近リイシューされたばかりの "Help Me, I'm In Need",The Ovations のバージョンがまもなく CD 化される "Sweet Thing" の2曲で,もう George Jackson というシンガー・ソングライターの世界に引きずり込まれて抜け出せなくなってしまう。
◎ Sandra Wright / James Govan "The Broadway Sound Sessions" [Soulscape SSCD 7007]
○ Louis Williams & The Ovations "One in a Million: The XL / Sounds of Memphis Recordings"

続く "If I Could Open Up My Heart" と "Messin' With My Mind" は,Otis Clay のバージョンが以前,日本だけで CD 化されたことがあるが,その作者自身による歌もやはり見事と言うしかない。
● Otis Clay "The Only Way Is Up" [Waylo/King KICP 256]

これらのデモを録音した後,Malaco にライターとして契約を交わし,Z.Z. Hill に提供してヒットさせた "Cheatin' In The Next Room" や "Down Home Blues" も,Z.Z. とは別の味わいがある。

その他は,"Unlock Your Mind" を The Staple Singers(未 CD 化),"I Don't Do Windows" を O.V. Wright が歌っているくらいだが,いずれもレベルの高い曲ばかりで,聴き応え十分。

続編もリリースされている。
● George Jackson "What World Your Mama Say?" [Grapevine GVCD 3026]


18歳のとき(1963) に,Ike Turner のレーベルに Cosimo Matassa のスタジオで録音したデビュー曲 "Won't Nobody Cha-Cha With Me" "Everybody Loves To Cha Cha Cha" のアンサー・ソングであることからも明らかなように,この George Jackson も Sam Cooke の存在を抜きにして語ることはできない。
Dan Greer とのコンビで "Good Times" を歌ったり,The Ovations "Having A Party" をプロデュースしたりしている。

ソロでも Sam Cooke と関係の深いシングルをリリースしているが,残念ながらそれらは未だに CD 化されていない。
2008年3月18日 22時50分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2008年03月16日(日)
That Did It!
Bobby Bland "That Did It!: The DUKE Recordings, Vol. 3 (2 CDs)" [DUKE/MCA MCAD2-11444]

本日の掘り出し物・・・(^_^;)
日アマゾンは言うまでもなく米アマゾンでもちょっと手の出ない値段が付いているのだけれども,とある中古ショップにて¥1,700で入手 (^_^)v
CD 2枚組なのだが,最近よくある1枚ものと同じサイズのケースなので勘違いしたのかも・・・?
それにしても,安い・・・。ありがたい「勘違い」だった・・・m(_ _)m

"Soul Of The Man" [Duke LP 79], "Touch Of The Blues" [Duke LP 88], "Spotlighting The Man" [Duke LP 89] のアルバムを中心に,1965〜1972年リリースのシングルのみだった曲や Previously Unreleased の曲も追加された作品集。

DUKE 時代の Bobby Bland は,昔 P-Vine からリリースされた2on1の CD で持っていたため,"The DUKE Recordings" のシリーズが出た当時,余裕ができたらその内に・・・と考えていたところ,多少余裕ができたころには廃盤になって「多少の余裕」では手の出ない値段になってしまっていた・・・(^_^;)
● "Here's The Man!!! / Two Steps From The Blues" [MCA/P-VINE PCD-2006] -1988
● "Call On Me / Ain't Nothing You Can Do" [MCA/P-VINE PCD-1421] -1990
● "Touch Of The Blues / The Soul Of The Man" [MCA/P-VINE PCD-1422] -1990



残念ながら,Vol.1 と Vol.2 は未入手。
○ "I Pity the Fool: The DUKE Recordings, Vol. 1"
○ "Turn on Your Love Light: The DUKE Recordings, Vol. 2"

そのままの形でリイシューされる気配はなさそうだが,米アマゾンだと MP3 のファイルが20ドル前後で購入できるようになっているものがある。MP3 だと録音データなどライナーの扱いはどうなっているのだろう・・・?

この Vol.3 の録音データを見ていて驚いたのは,DISC II: 19. Keep On Lovin' Me (You'll See The Change) 20. I'm Sorry の2曲 [Duke 464] が Recorded Muscle Shoals, August, 1970 とクレジットされていたこと。
"Touch Of The Blues" が Willie Mitchell による Memphis 録音(February 14,1967) であることは有名だが,Muscle Shoals で録音された曲があるとは知らなかった。
そのデータには Don Davis の名前があるだけで,remainder of personnel unknown 。
ちょうど,Johnnie Taylor "One Step Beyond" がほぼ同じ時期の録音で,そのクレジットをみると lead guitar は Eddie Hinton になっているのだが・・・?


1960年代末から "His California Album"(1973) で復活するまでの数年間,Bobby Bland はスランプの時代を送っていたわけだけれども,ライナーによると,... Bland battled alcoholism and depression for several years.
Bobby Bland よ,お前もか・・・(T_T)
2008年3月16日 21時31分 | 記事へ | コメント(7) | トラックバック(0) |
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2008年03月15日(土)
Z. Zelebration
Various Artists "Z. Zelebration: A Tribute To The Late Great Z.Z. Hill" [Malaco MCD 7474]

1. Cheatin' In The Next Room - Latimore
2. I'm Gonna Stop You From Givin' Me The Blues - Shirley Brown
3. Three Into Two Won't Go - Artie White
4. I'm A Blues Man - Bobby "Blue" Bland
5. Please Don't Let Our Good Thing End - Dorothy Moore & Z.Z. Hill
6. Shade Tree Mechanic - The Beat Daddys
7. Right Arm For Your Love - Denise LaSalle
8. It's Been So Long - Little Milton
9. Someone Else Is Steppin' In - Johnnie Taylor
10. Openhouse At My House - Mike Griffin
11. Bump And Grind - Poonanny
12. Down Home Blues - Z.Z.'s Friends

Z.Z. Hill の没後,1994年に Malaco のレーベル・メイトによって録音されたトリビュート・アルバム。
曲ごとに,歌っているシンガーの Z.Z. に対するコメントが掲載されている。

5. Please Don't Let Our Good Thing End で,亡くなったはずの Z.Z. Hill が Dorothy Moore とデュエットしているのは,Natalie Cole の父親とのデュエット "Unforgettable" にインスパイアされて Tommy Couch がプロデュースしたもの。
ラストの "Down Home Blues" も,おそらく全員がいっしょに録音したわけではないだろうが,さほど違和感なく楽しめる。
録音は Muscle Shoals Sound Studios で,キーボードは Clayton Ivey と Carson Whitsett だが,バンドの中心は,Jimmy Johnson,Roger Hawkins,David Hood 。

この CD は,日本の中古ショップで購入したが,ジャケ写の右上が欠けているのは,おそらく「カット盤」のため。
米アマゾンの中古ショップで購入すると,ときどきケースにドリルで穴が開けられた商品が送られてくることがある。
アナログ時代は,LP ジャケットの角が切り取られていたり穴が開いていたりするのはごく普通だったが,CD のカット盤を初めて見たときは,さすがにちょっと驚いた。もちろん,CD そのものには傷が付かないようにしてあったが・・・。


1. Cheatin' In The Next Room や 12. Down Home Blues のライターであり,ほかにも名曲を数多く書いている George Jackson の自作曲を歌ったアルバムが Grapevine というレーベルから突然リリースされ,ソウル・ファンの間で大きな評判を呼んだのは,記憶に新しいところ。
● George Jackson "in Muscle Shoals" [Grapevine GVCD 3003] -2002
● George Jackson "What World Your Mama Say?" [Grapevine GVCD 3026] -2005
2008年3月15日 09時06分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2008年03月14日(金)
Z.Z. sings Sam.
この Z.Z. Hill というシンガーは,Sam Cooke Bobby Bland を足して2で割ったような,あるいはもう一人 B.B. King を足して3で割ったような・・・と形容されることが多いわけだが,個人的にはやっぱり Sam Cooke の影響が最も大きいように思う。

ただし,直接 Sam Cooke をカバーしている曲は少なく,CD 化されて手元にあるのは,KENT 時代の "Nothing Can Change This Love" と,Malaco 時代の "Bring It On Home To Me" だけ。

Z.Z. Hill "The Down Home Soul Of Z. Z. Hill" [KENT CDKEN 099]

1. Baby I'm Sorry 2. I Need Someone (To Love Me) 3. Have Mercy Someone 4. The Kind Of Love I Want 5. Hey Little Girl 6. I Found Love 7. No More Doggin' 8. You Can't Hide A Heartache 9. That's It 10. Happiness Is All I Need 11. Everybody Has To Cry
12. Nothing Can Change This Love
13. Set Your Sights Higher 14. Steal Away 15. You're Gonna Need My Lovin' 16. You're Gonna Make Me Cry 17. Oh Darling 18. If I Could Do It All Over 19. You Don't Love Me 20. You Won't Hurt No More 21. What More 22. You Got What I Need

1964〜8年にかけて契約していた米 KENT からリリースされた作品集。バックは Maxwell Davis のバンド。
"Nothing Can 〜" の歌い方は,スタジオ録音よりもライブの方に近いが,もちろんこの時代はまだ "One Night Stand" はリリースされていない。Z.Z. は,Sam がこの曲をステージで歌っているのを見たことがあったのだろうか?
そのシングルの B 面だったという Jimmy Hughes "Steal Away" のカバーは,かなりブルージーなアレンジで歌われている。"You're Gonna Make Me Cry" は,O.V. Wright のカバー。

この時代の曲の中では,"Have Mercy Someone"(≒ Somebody Have Mercy),"That's It"(≒ That's Where It's At) などに Sam Cooke の影響がはっきりと聴き取れるし,その他の曲でも Sam のような節回しが聴けるが,"Everybody Has To Cry" が "Cry, Cry, Cry" によく似ているなど,Bobby Bland の影響がうかがえる部分もある。
おそらく,Sam Cooke のファンなら Sam のように聞こえ,Bobby Bland のファンなら Bobby のように聞こえる部分が多いということなのかもしれない。
結局,声質が Bobby Bland で,フレージングは Sam Cooke,そしてニック・ネームが B.B. King ・・・?

KENT 時代の残りの曲のほとんどは,Clay Hammond とのカップリングで,CD 化されている。
◎ -- & Clay Hammond "Southern Soul Brothers" [KENT CDKEND 188]

KENT を離れた後は,Swamp Dogg などのプロデュースによって Muscle Shoals で録音し,'70 年代の前半は United Artists など,後半は Columbia に所属して,いくつかの中ヒットを出しており,それらの曲もほぼ CD 化済み。
● "The Brand New Z.Z. Hill (+ Bonus Tracks)" [S.D.E.G. SDEG 1951]
◎ "The Complete Hill Records Collection / UA Recordings, 1972-1975 (2 CDs)" [Capitol 8 36296 2]
◎ "Let's Make a Deal/The Mark of Z.Z. Hill" [WESTSIDE WESA 876]

その後,1980年に契約したのが,Jackson, MS にある MALACO レーベル。

Z.Z. Hill "Best Of Z.Z.Hill On Malaco" [Malaco/Victor VDP-5161]

1. Please Don't Make Me(Do Something Bad To You) 2. Separate Ways 3. Bump And Grind
4. Bring It On Home To Me
5. Rolling Stone 6. Down Home Blues 7. Cheating In The Next Room 8. Right Arm For Your Love 9. Love Me 10. Open House At My House 11. Help Me.I'm In Need 12. Get A Little, Give A Little 13. Someone Else Is Steppin' In 14. Cheatin' Love 15. Please Don't Let Our Good Thing End 16. I Ain't Buying What You're Selling 17. Three Into Two Won't Go 18. Be Strong Enough To Hold On

この CD は日本独自編集で,1988年に日本語解説(桜井ユタカ) と歌詞付きでリリースされたもの。
"Bring It 〜" は,Malaco からの最初のアルバム "Z.Z. Hill"(1981) に収録されていた。年齢相応にこなれて熟練した味わいを感じとれるものの少々メリハリに欠け,物足りないところもある。

続く Malaco 2枚目の "Down Home"(1982) が2年余りもアルバム・チャートにとどまるという大ヒット,ロング・セラーとなり,ブルース・リバイバルのちょっとしたブームの先頭に立って活躍し始めたその矢先,1984年に交通事故が元の heart attack によって命を落としてしまう。

The Malaco Music Group は,Z.Z. が亡くなった後も,Bobby Bland や Johnnie Taylor,Little Milton,Latimore,Denise LaSalle,Shirley Brown,Dorothy Moore など,超の付くベテラン・シンガーたちによってブルース・リバイバルの中核として活動を続けてきたが,J.T. や L.M. も,もういない・・・。
2008年3月14日 20時36分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2008年03月11日(火)
Bill Haney's Atlanta Soul Brotherhood
Various Artists "Bill Haney's Atlanta Soul Brotherhood" [KENT CDKEND 159]

1. I'm A Dreamer - Bobby Burn (aka Bobby Wilburn) [Chant 522]
2. Something Wrong With Our Love - Joe Graham [Chant 526]
3. I've Been Blessed By Your Love - Al Christian
4. Got My Plans Squared Away - Randolph Walker
5. Devil - Dino And Doc
6. You Better Listen To Me - Arthur Alexander
7. Pride And Soul - Gary Allen [Capitol P-2808]
8. Something I Ain't Never Had - Jarvis Jackson [Sims 291]
9. Come Back Son - Jerry Woodard
10. Like The Wind - Dee Clark
11. Don't Let Me Know - Charlie Thomas
12. Who Are You Fooling (aka Listen To Me) - Joe Graham
13. Frozen Love - Gay Meadows And the Yobyalps [Chant 501]
14. Sweet Sweet Woman - Jerry Woodard [Chant 518]
15. I Know - Dion And Doc
16. Workin' On A New Love - Milton Marlin [Carol 104]
17. Steppin' Stone (aka I Used Love)- Joe Graham
18. Achin' All Over - Randolph Walker [Mala 572]
19. What You Don't Know - Jarvis Jackson [Sims 312]
20. You Got Love - The Five Jars (Vocal by Joe Dowell) [Chant 515]
21. Nothing's Going To Change The Way I Feel - Al Christian [Chant 523]
22. A Hurt Girl - Dino And Doc
23. Do Me Wrong - Randolph Walker [Law-ton 1552]
24. My Peaceful Forest - Roy Hamilton


Various Artists "Bill Haney's Atlanta Soul Brotherhood Volume 2" [KENT CDKEND 172]

1. I'm A Happy Man - Joe Graham
2. I'm A Lonely Man - Bobby Wilburn [Chant 522]
3. Pride And Soul - Randolph Walker [Chant 516]
4. Achin' All Over - Gary Allen [Capitol 2808]
5. A Woman Can't Do What A Man Do - Dino And Doc [Volt 4006]
6. I've Been Blessed - Joe Graham [Chant 526]
7. Miss Jackson's Daughter - Randolph Walker [Law-ton 1552]
8. Bring It On Home To Me - Al Christian [Chant 523]
9. Wasting My Life Loving You - Arthur Alexander
10. Something I Never Had - Jerry Woodard
11. You'll Lose Your Love - Randolph Walker
12. He'll Have To Go - Al Christian
13. You Ain't For Real - Arthur Alexander
14. You Got Love - Jarvis Jackson
15. Love Is Sure - Dino And Doc
16. Show Me - Jarvis Jackson
17. Got To Get To Know You - Brenda Duff [Casino 500]
18. 40 Love Street - Randolph Walker [Chant 516]
19. Mighty Cold Winter - Dino And Doc [Volt 4006]
20. I Love Her More - Randolph Walker [Shout 240]
21. I'll Give You Time - Allan Collay
22. My Mary My Life - Joe Graham
23. My Love Is True - Jarvis Jackson
24. Stop My Heart From Crying - Jimmy Pace [Chant 502]
25. Only One - Gay Meadows [Chant 501]
26. Why'd You Have To Make The Little Girl Cry - Charlie Thomas

1枚が数千円以上するようなシングル盤は珍しくないが,最近は CD でも廃盤になってかなりの値段で取り引きされているものがある。
↑ の2枚のアルバムもいつのまにか 英 Ace Records のカタログから消えてしまっていて,日アマゾンで検索すると結構な値段になっていた。
一時は廃盤状態だった "The Heart Of Southern Soul" のシリーズを Vol. 2 まで再発してくれた英 Ace のことだから,この2枚もそのうちリイシューしてくれるかもしれない。

1960年代から70年代の初めにかけて,Bill Haney という人物の手によって録音された作品集。曲名の後にシングル No. の無いものにはすべて Previously Unreleased という表示がある。
Vol. 1 には Bill Haney 本人のインタビュー,Vol. 2 には John Ridley の詳細な解説がライナーとして付属していて,貴重。

中には,Arthur AlexanderDee ClarkRoy Hamilton などメジャーな歌手もいるが,その他はシングルを数枚リリースしただけで業界から消えていったシンガーばかり。
収録されている楽曲も,サザン・ソウルのマニア以外にとってはヒットした曲の焼き直し,二番煎じにしか聞こえないであろう B 級の作品がほとんど。
ただし,Fame Studio での録音が数多く含まれているということで「マニア」にはたまらないサウンドの曲があり,こういうのを聴いていると,ついフラフラと「泥沼」に身を沈めてしまいたくなることもない訳ではない・・・(^_^;)
B 級と言っても Randolph Walker のように,ヒットしなかったのはレーベルが商売下手でプロモート能力が欠如していただけではないかと思われるくらいレベルの高い楽曲もある。

収録されているシンガーの中で個人的に最も気に入っているのは,Jerry Woodard 。ライナーに写真が掲載されていなければ白人であるとは決して気が付かなかったはず。元々はカントリーを歌っていたらしいが,ここで聴けるのは,ディープなサザン・ソウル。
John Ridley の解説によると,Woodard's career was cut short by his alcoholism, which also caused his early death at only 40 years of age. ・・・(T_T)

最近,ぼくの好きなシンガーやミュージシャンは,どうしてこういうマトモでない人間ばかりなのだろう・・・とつくづく考え込んでしまうことがよくある。当の本人は,いたってマトモなつもりなのだが・・・(^_^;)
「偉大な人物」だと思っていた Alan Lomax も,『blues & soul records No.80』 pp.58-59 「アラン・ローマックス〜20世紀ポピュラー音楽の父のもうひとつの顔」 によると,ダーク・サイドがあったそうだ。
2008年3月11日 19時46分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年03月07日(金)
Sanctified Soul
Various Artists "Sanctified Soul" [KENT CDKEND 180]

1. That's How It Feels - The Soul Clan
2. I Stole Some Love - Don Covay & The Goodtimers
3. Can't Live Without You - Soul Brothers Six
4. I'll Put It To You - James Carr
5. Is It Over? - Otis Clay
6. You Don't Have To See Me - Arthur Conley
7. Your Love's Not Reliable - Fern Kinney
8. Cover Me - Jackie Moore
9. Signed, Miss Heroin - Sam Dees
10. George Jackson - J P Robinson
11. They Don't Know - Percy Wiggins
12. You Mean So Much To Me - The Mad Lads
13. He'll Have To Go - Solomon Burke
14. Feed The Flame - Ted Taylor
15. The Greatest Love - Judy Clay
16. A Suffering Pain - Jeff Dale
17. Love Have Mercy - Mike Williams & The Tempest Band
18. Ad For Love - Lee Jackson
19. I've Loved You So Long - Rudy Lewis
20. Get It Over - Ben & Spence
21. You Are Too Much For The Human Heart - Herman Hitson
22. For Better Or Worse - Wilson Pickett
23. Leave You In The Arms (Of Your Other Man) - Roscoe Robinson
24. Message To My Woman - Walter Rhodes
25. Cheer Up (Daddy's Coming Home) - Rudy Mockabee
26. Time To Say Goodbye - Bettye Swan

2000年に英 Ace Records の KENT レーベルからリリースされた Southern Soul のコンピ CD 。1963〜1974年の間に Atlantic 系列のレーベルで発表された曲が収録されている。

1980年代半ばから十数年間,レコードは買うよりも売るほうが多いという状態が続き,最大で二千枚超あった LP のコレクションをほとんど手放してしまった後,やっと時間的にも金銭的にも多少余裕が出てきた時期にこの CD と出会ったことが,再び「サザン・ソウル」にのめり込むきっかけとなった。
ちょうどアナログ時代の "Deep Soul Vol.1" "Soul Deep Vol.1" と同じような存在のアルバムで,収録曲やシンガーも一部が共通している。

インターネットの環境が整いネット・ショップを利用できるようになったことも,CD のコレクトに弾みをつけてくれたわけだが,もし昔のアナログのコレクションを処分せずに済み,そのまま持ち続けていたら,シングル盤にも手を出していたかも・・・(^_^;)
この CD に収録されている中にも Fern Kinney や Rudy Mockabee など,ほかにはシングルだけでしか聴けないシンガーがいる。

◎ Hermon Hitson "Rare & Unreleased Georgia Soul (1961-1976)" [Soul-Tay-Shus STS CD 6352] -2005
ただ,最近は Hermon Hitson にも CD がある ↑ など,レアなシングルが続々と CD 化されていて,さらに,当時はお蔵入りだった未発表曲も発掘されて,CD としてリリースされるようになっているのは,ありがたい。

特に,英 KENT/Ace はそういった楽曲の CD 化に熱心で,Southern Soul の コンピ CD には,以下のようなアルバムがある。
● V.A. "The Heart Of Southern Soul: From Nashville To Muscle Shoals" [Excello CD 3012] -1995
◎ V.A. "The Heart Of Southern Soul Vol.2: No Brags - Just Facts" [Excello/ace CDCHD 601] -1996
◎ V.A. "The Heart Of Southern Soul Vol.3: The Flame Burns On" [Excello/ace CDCHD 660] -1997
● V.A. "Bill Haney's Atlanta Soul Brotherhood" [KENT CDKEND 159] -1998
● V.A. "Bill Haney's Atlanta Southern Soul Brotherhood Volume 2" [KENT CDKEND 172] -1999

◎ V.A. "When a Man Cries" [KENT CDKEND 176] -1999
◎ V.A. "Hotlanta Soul vol. 2: Full time Groovers" [KENT CDKEND 183] -2000
◎ V.A. "Shreveport Southern Soul... The Murco Story" [KENT CDKEND 178] -2000
◎ V.A. "King's Serious Soul: Too Much Pain" [KENT CDKEND 194] -2001
◎ V.A. "King's Serious Soul Vol 2: counting teardrops" [KENT CDKEND 206] -2002
● V.A. "Our Turn to Cry" [KENT/Atlantic CDKEND 195] -2001
◎ V.A. "The Goldwax Story vol. 1" [KENT CDKEND 203] -2001
● V.A. "The Goldwax Story vol. 2" [KENT CDKEND 225] -2004
◎ V.A. "The Dial Records Southern Soul Story (2 CDs)" [KENT/Ace CDKEN2 223] -2003
● V.A. "Southern Soul Showcase" [SSS/KENT CDKEND 243] -2005
2008年3月7日 23時18分 | 記事へ | コメント(8) | トラックバック(0) |
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2008年03月04日(火)
The Best Of T.K. Soul Singles
Various Artists "The Best Of T.K. Soul Singles: Party Down" [Hot Productions HTCD 33-2]

1. Why Can't We Live Together - Timmy Thomas
2. Clean Up Woman - Betty Wright
3. Baptize Me In Your Love - Clarence Reid
4. Funky Nassau - Begining Of The End
5. The Best Part Of A Man - Wilson Pickett
6. Friends And Buddies - Milton Wright
7. Rockin Chair - Gwen McCrae
8. Jazz Freak - Paulette Reaves
9. Party Down - Little Beaver
10. What You Won't Do For Love - Bobby Caldwell
11. Party Freaks - Miami
12. Hey Sexy Dancer - Rocky Mizell & The Sugar Rock Band
13. Let's Straighten It Out - Latimore
14. Honey, Honey - David Hudson
15. Dreams - Tropea
16. Shotgun Shuffle - The Sunshine Band
17. Oh, That's My Man - Fire
18. Ain't Nothin' Wrong - Paul Revere & The Raiders

Henry Stone の T.K. Records からリリースされたシングル集。
サブ・タイトルには,A Collection Of 18 Digitally remastered Funky R&B, "Stone" Soul Classics とある。
Steve Alaimo が,3. 7. 9. 13. 18. にプロデューサとしてクレジットされている。

数日前にブックオフで \750 だったのを見かけたものの,Latimore や Betty Wright などは持っているし・・・と見送っていたのだが,日アマゾンで検索すると廃盤扱いでそこそこの値段が付いていたので,あわてて購入 (^_^;)


ただ,米アマゾンでは $4.99 で売っている Seller がいた。
・・・というわけで本日の主題は,「米アマゾンのススメ」。

新品を購入する場合,米アマゾンのメリットはないが,Used 商品の場合は,日アマゾンより格安の費用で購入できる場合があります。
日アマゾンで検索して見つかった商品にメチャクチャな値段が付いている場合は,その商品の ASIN (Amazon Standard Identification Number) コードを使って,米アマゾンで検索してみましょう。手頃な値段で売られていることが少なくありません。
昨年,送料が値上がりして $6.89 になりましたが,それでも日アマゾンより安く入手できる商品がかなりあります。
ASIN コードというのは,↓ の /dp/ の後の B00001QJQ の部分です。
http://www.amazon.co.jp/Best-T-K-Soul-Singles/dp/B000001QJQ/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=music&qid=1204637421&sr=8-1

また,日アマゾンで扱われていなくても,米アマゾンには登録されている商品があるので,試してみましょう。
ぼくの蔵 CD の中には,米アマゾンの中古ショップで発見した掘り出し物が結構あります。
もちろん,Seller の Rating をチェックしなければならないのは言うまでもありませんが,ebay などのオークションに比べると,はるかに安全で手軽に利用できるはずです。
2008年3月4日 23時02分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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