The Only Way Is Up
Otis Clay "The Only Way Is Up" [Waylo/King KICP 256]
1. The Only Way Is Up [Echo 2003]
2. Cheatin' In The Next Room
3. Check It Out [Echo 2002]
4. Turn Back The Hands Of Time [Elka 301]
5. If I Could Open Up My Heart
6. Messin' With My Mind [Echo 2002]
7. Special Kind Of Love [Glades 1736 / Echo 2003]
8. All I Need Is You [Glades 1736]
9. Victim Of Circumstance [Echo 2001]
10. I'm Gonna Hate Myself In The Morning
Otis Clay の3回目の来日(1982) を記念して発売された LP [Victor VIP-6819] を1992年に CD 化したアルバム。歌詞と日本語解説(鈴木啓志) 付き。
Hi で一連の素晴らしい楽曲を残した後,契約が切れて Hi を離れ,Echo,Elka,Glades などのレーベルに1975〜85年にかけて録音された作品集で,10曲中7曲がシングルとしてリリースされていたらしい。
1. 2. 5. 6. と4曲も George Jackson がらみの曲が収録されているのに,CD のライナーにクレジットがあるのは,1. だけ・・・? たまたまこの LP は売らずに残してあったので,そのライナー(解説:桜井ユタカ・紺野慧) を見ると,きちんとクレジットされていた。
CD では,7. 10. も Unknown となっており,9. には Joan Jett などという場違いな名前があったりするので,LP に記載されていたライターを書いておくと・・・
1. G.Jackson / J.Henderson
2. G.Jackson / Robert Alton Miller
3. Otis Clay / Roscoe Robinson
4. J.Daniels / B.Thompson
5. G.Jackson / William Charles Washington
6. G.Jackson / Robert Alton Miller
7. J.Shamerll / E.Floyd / S.Cropper
8. B.Turner / M.Jones
9. J.Moore / M.Griffin
10. F.Knight / S.Dees / Betty Crutcher
個人的に最も気に入っているのは Roscoe Robinson との共作とクレジットされている 3. Check It Out 。自分の元から去ろうとしている恋人に対して,Better check it out before you walk out the door. There's gonna be problems, no matter where you go. という,泣かせるバラード。シングル・カットされてヒットしなかったのが不思議な曲。
10. I'm Gonna Hate Myself In The Morning は,7分近い,収録曲中では最長の曲。「TK 傘下の Chimneyville というレーベルから,ソウル・グループ,The Fiestas が発表した物がオリジナル」らしいが,それは未聴(Malaco のコンピ "Southern Soul Cellar (2 CDs)" に "I'm Gonna Hate Myself" のタイトルで収録されていたが再録か?)。しかし,Ted Taylor のバージョンがあり,昨年の↓にも収録されていて愛聴している。
◎ V.A. "Sound City Soul Brothers: Ted Taylor / Reuben Bell / Eddie Giles" [Soulscape SSCD 7005] -2007
その曲を,Otis Clay は冒頭にナレーションを付け加え,なかなか感動的に歌い上げている。
4. は,もちろん Tyron Davis のカバー。初来日時にも歌ってくれた。その記憶は今でも鮮明に残っている・・・はず (^_^;)
7. 8. の後,同じ TK 傘下の Kayvette に録音した曲は,↓ で CD 化済み。
◎ V.A. "TK Deep Soul: Deep Down In Florida" [TK/Sequel NEM CD 721] -1995
この時代の録音は,Hi 時代の Hodges Bros. with Howard Grimes のリズム・セクションに比べると多少物足らないところはあるが,Otis Clay 自身の歌は全く衰えておらず全盛期そのもの。
正直な話,昨年の "Walk A Mile In My Shoes" のように中途半端な新作(?) よりも,Hi 時代のコンプリート集や初来日時のライブ,この時代の録音などをきちんとリマスターしてリイシューしてもらいたいのだが・・・。
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2008年3月20日 21時37分
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虎ノ門ホールの楽屋出入り口には、色々な人が来ていました。フォーク歌手の加川良もいた。(彼は日本人で初めて、Hi Rythmをバックにしてメンフィス録音をしたとう変わ者?)初来日時のバックミュージシャンは、全員シカゴから連れてきていましたが。
クレイさんの来日公演は、2度目までしかいっていません。ジャパン・ライブがヒットして、彼の人気が高まるにつれて、何故か僕の中では彼に対する興味が冷めていってしまいました。素晴らしい歌手ですが、Al Green, O.V. Wright, J.T.のような独自のスタイルを創り上げるまでには至らなかった。Hi サウンドも、本人はあまり好きではなかったみたいでした。
彼の三枚目のLPについては、知ってはいましたが全然聴いていません。相変わらず良い歌を聴かせてくれていたんでしょうね。タイトル曲の"The Only Way Is Up"は、数年前ラティモアのCDで聴きました。
Fiestasの"I'm gonna...."は、昔ヴィヴィッドから出ていた"Soul Deep"という、70年代マラコシングルのコンピだったでしょうか(間違っているかも知れません)、で聴いて良く覚えています。大好きな曲でした。Ted Taylorの"High Heel Sneakers"が入っていたLPでのカヴァーもとても良かった。忘れられない一曲です。
The Fiestas のバージョンは,ネットで検索すると "Soul Chant" という Malaco のグループを集めたコンピ盤に "I'm Gonna Hate Myself" というタイトルで収録されていたので,アレッと思って見てみると,最近紹介したばかりの "Southen Soul Cellar (2 CDs)" に収録されてました。再録でしょうか?
Latimore の "The Only Way Is Up" は,その続編の "Southern Soul Cellar 2 (2 CDs)" で愛聴しております。
Ted Taylor のそのアルバムも,手元にあるのは,CD ・・・(^_^;)
◎ Ted Taylor "Somebody's Gettin' It" [Basix BAS 9341]
Ted TaylorのLPのタイトルも"Somebody's Gettin' It"だったでしょうか。何か記憶では"Ted Taylor1975"とか何とかというタイトルだったような気もします。全く当てになりませんが(笑)。タイトル曲はJ.T.も歌っていましたね。名曲"Steal Away"のカバーも名唱でしたね。倉庫から出してきて是非聴いてみたい一枚です。
とすると、あのヴィヴィイドからの二枚組マラコのシングルコンピLPのタイトルは、一体何だったのだろうか? カバーに黒人シンガーが熱唱するイラストが書かれていて、Jewel Bass,Eddy Floyd,Tommy Tate辺りが入っていたと思うのですが・・・ ネットで調べてみましょう。
ヴィヴィッド/VS21018
でした。失礼致しました。
手持ちの CD ではわずかではありますが,↓ に入っている曲がありました。
◎ V.A. "The Last Soul Company (2 CDs)" [MALACO MCD 0230] -1999
2. I Can't Go Wrong - Eddie Houston
6. Mr. & Mrs. Untrue - Mighty Sam
◎ V.A. "Wardell Quezergue - Strung Out" [Grapevine GVCD 3015] -2004
4. Teasin' You - Jimmy Dobbins
11. Got To Find The Nerve - Hank Sample
"The Last Soul Company" の Box Set(4 CDs) なら,もう少し収録されているようです。
Eddie Houston は,近々購入する予定のリストに入っている ↓ で,まとめて CD 化されておりました。
○ V.A. "Soul Chant" [Soulscape SSCD 7006]