George Jackson in Muscle Shoals
George Jackson "in Muscle Shoals" [Grapevine GVCD 3003]
1. Help Me, I'm In Need
2. Sweet Things
3. If I Could Open Up My Heart
4. Messin' With My Mind
5. Can't Let My Family Down
6. Searching For The Right Words
7. Love, I Thought I Would Never Find Love
8. Cheatin' In The Next Room
9. Since You Came Into My Life
10. When Love Is For Real
11. Nothin' But A Good Love
12. It Takes A Storm To Make A Rainbow
13. The Weekend
14. Slippin' On Your Love
15. Unlock Your Mind
16. For The Sake Of You
17. I Don't Do Windows
18. Make You Mine
19. Down Home Blues
20. A Knight In Shining Armour
ソングライターとしての George Jackson の,チャート上での最大のヒット曲は,Fame で Rick Hall と契約していた時代に書いた The Osmonds "One Bad Apple"(1971)。当時の作品には,"Double Lovin'" という The Osmonds と Spencer Wiggins の競作(?)曲もある。
この2002年にリリースされた CD に収録されているのは,1977〜81年ごろの間に Muscle Shoals Sound Studios で録音された作品。
ライナーには,John Ridley による解説と Grapevine Music Group の Gary J. Cape による George Jackson 本人とのインタビューが掲載されている。
もともと公表する予定のないデモとして録音されたというだけあって,力みの無い,肩の力の抜けた,自然体の歌や演奏が繰り広げられている。
ホーンが入っていなかったり,ストリングスの代用としてシンセが使われていたり,コーラスが素人くさかったりするけれども,そのチープさによって,かえって laidback 感が強調されている。
とにかく,素材である曲そのものが素晴らしい。
Z.Z. Hill が歌い,James Govan のバージョンが最近リイシューされたばかりの "Help Me, I'm In Need",The Ovations のバージョンがまもなく CD 化される "Sweet Thing" の2曲で,もう George Jackson というシンガー・ソングライターの世界に引きずり込まれて抜け出せなくなってしまう。
◎ Sandra Wright / James Govan "The Broadway Sound Sessions" [Soulscape SSCD 7007]
○ Louis Williams & The Ovations "One in a Million: The XL / Sounds of Memphis Recordings"
続く "If I Could Open Up My Heart" と "Messin' With My Mind" は,Otis Clay のバージョンが以前,日本だけで CD 化されたことがあるが,その作者自身による歌もやはり見事と言うしかない。
● Otis Clay "The Only Way Is Up" [Waylo/King KICP 256]
これらのデモを録音した後,Malaco にライターとして契約を交わし,Z.Z. Hill に提供してヒットさせた "Cheatin' In The Next Room" や "Down Home Blues" も,Z.Z. とは別の味わいがある。
その他は,"Unlock Your Mind" を The Staple Singers(未 CD 化),"I Don't Do Windows" を O.V. Wright が歌っているくらいだが,いずれもレベルの高い曲ばかりで,聴き応え十分。
続編もリリースされている。
● George Jackson "What World Your Mama Say?" [Grapevine GVCD 3026]
18歳のとき(1963) に,Ike Turner のレーベルに Cosimo Matassa のスタジオで録音したデビュー曲 "Won't Nobody Cha-Cha With Me" が "Everybody Loves To Cha Cha Cha" のアンサー・ソングであることからも明らかなように,この George Jackson も Sam Cooke の存在を抜きにして語ることはできない。
Dan Greer とのコンビで "Good Times" を歌ったり,The Ovations "Having A Party" をプロデュースしたりしている。
ソロでも Sam Cooke と関係の深いシングルをリリースしているが,残念ながらそれらは未だに CD 化されていない。
|
2008年3月18日 22時50分
|
記事へ |
コメント(2) |
トラックバック(0) |
|
Past MUSIC in 2008 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/597/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
Gerorge Jackson先生の本CDは、まだ拝聴させて頂いておりません。先生の曲は色々聴いているはずなんですが・・・歌手としてはTommy Tate辺りに似ているんですか?Phillip Mitchell , Tommy Tateは歌手としても結構いけてますね。
Ovationsの"Sweet Thing"や"Till I Find Some Way(こっちは違うんですか)"は、南部の香りたっぷりの素晴らしい曲ですね。
レアなシングルはともかく,Hi 時代の "Aretha, Sing One For Me" は,絶対に聴いておられるはずですが・・・,あの声です。"Till I Find Some Way" は,続編の方に収録されてます。
Grapevine の CD は廃盤になっていて,そのうち値上がりするのが目に見えているので,お早めに・・・(^_^;)
Phillip Mitchell の未発表曲集も Grapevine なので急ぐ必要がありますが,Tommy Tate の CD は英 KENT なのでこちらはすぐに廃盤になることは無いはず。
◎ Phillip Mitchell "Just The Beginning" [Grapevine GVCD 3012] -2004
◎ Phillip Mitchell "Pick Hit Of The Week" [Grapevine GVCD 3021] -2005
◎ Tommy Tate "I'm So Satisfied: The Complete Ko Ko Recordings and more" [KENT CDKEND 289] -2007