ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2008年06月01日(日)
... Sings Randy Newman
Randy Newman の曲を歌っている R&B/SOUL シンガーとして,個人的に最も印象に残っているのは,Etta James

◎ Etta James "Etta James" [Chess/Hip-O Select B0006407-02]
2. God's Song
5. Leave Your Hat On
6. Sail Away

1973年リリースの,Steppenwolf や Three Dog Night のプロデューサだった Gabliel Mekler という人物がプロデュースしたアルバム。バックは Chuck Rainey を中心としたバンドで,Trevor Lawrence がホーンのアレンジャー。
そのプロデューサに Randy Newman の曲を紹介されたらしい。
次のアルバムでも,1曲歌っている。
○ Etta James "Come A Little Closer" [Chess ]
5. Let's Burn Down The Cornfield
↑ Randy Newman 自身のバージョンでは Ry Cooder がスライド・ギターを弾いているが,この Etta James のバージョンでスライドを弾いているのは,Lowell George 。

↓ のボックス・セットでも,Etta James が歌う Randy Newman を楽しむことができる。
◎ Etta James "The Chess Box (3 CDs) 1960-1974" [Chess/MCA 088 112 288-2]
Disc III
10. Sail Away
13. God's Song
17. Let's Burn Down The Cornfield


最近では,あの New Orleans を襲ったハリケーンの関連で "Louisiana 1927" を歌う Aaron Neville の勇姿が記憶に新しい。
スタジオ録音は,↓ のアルバムに収録されている。
◎ Aaron Neville "Warm Your Heart" [A&M POCM-1805]
1. Louisiana 1927

Howard Tate のバージョンも素晴らしかった。
● Howard Tate "A Portrait of Howard" [Solid Gold SG 1001]
1. I'll Be Home
8. Every Time It Rains
9. Louisiana 1927
2008年6月1日 21時42分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2008年05月24日(土)
The One And Only Sam Cooke
Sam Cooke "The One And Only Sam Cooke" [RCA/Camden CAK 2264]

SIDE 1
1. Jamaica Farewell
2. Don't Get Around Much Anymore
3. Far away Places
4. Little Girl Blue
5. The Song Is Ended (But The Melody Lingers On)

SIDE 2
1. Bali Ha'i
2. Trouble In Mind
3. They Call The Wind Maria
4. Swing Low, Sweet Chariot
5. Since I Met You Baby

このアルバムは CD 化されていないはずだが・・・? と,半信半疑で注文してみたが,届いたのは,カセット・テープ・・・?

苦情の返事は,... We ship out what AMAZON tells us to ship out, and if you look at your order you'll see it is for a cassette.

なるほど,よく見てみると,Comments 欄には,AUDIO CASSETTE TAPE の文字が・・・(T_T)

返品すれば返金するとも書かれていたが,送料込みで $17 弱というそれほど高くない値段だったし,コレクションの一部として手元に置いておくつもり・・・。

まあ,こういうこともあるので,ネット上での通信販売には十分注意しましょう・・・(^_^;)
2008年5月24日 23時08分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年04月15日(火)
CD Selection on 楽ソウル
CD Selection on 楽ソウル

前半の "DEEP SOUL 45" が目の毒であることははっきりしているため,できるだけ見ないようにしているけれども,後半の "CD Selection" のほうも「目の毒」であることに変わりはなかった・・・(^_^;)

以下のようなジャンルに分けて紹介されている。
p.198---Deep Soul Treasures
p.200---UK KENT Original Compilation
p.204---Atlantic & Other Compilation
p.214---Goldmine & Other Bootleg
p.221---Memphis - Goldwax, Hi & Others
p.233---Memphis - Stax / Volt
p.241---Alabama - Muscle Shoals & Others
p.255---Georgia - Atlanta, Macon & Others
p.259---Florida Soul
p.262---Nashiville - Sound Stage 7 & Others
p.277---New Orleans
p.285---Malaco
p.288---Louisiana - Shereveport & Others
p.293---Texas & Others
p.297---Chicago Soul
p.306---Sounds Of Detroit
p.318---West Coast - Modern & Others
p.335---New York & East Coast
p.356---補足・追加

読み始めて最初の方に紹介されている CD はほとんど入手済みのものばかりだったので,これなら手持ちのファイルにちょっと手を加えれば,「目次」として利用できそうだと考え,気楽な気持ちで作り始めたのだが・・・。
結局,紹介されている CD のうち未入手のものが半分近くあって,かなりの手間がかかってしまった。
この本でどんな CD が紹介されているのかを知りたい人の参考にはなるはず・・・ Raku-Soul.xls


廃盤になっている CD が取り上げられているのは "CD Selection" だから当然としても,とっくに廃盤になっている LP まで紹介しているのは,いかがなものか・・・?
持っていたという記憶はあるが,むか〜しに売り払ってしまった LP の記事を読むのは複雑な気分・・・(^_^;)

また,"Goldmine & Other Bootleg" 以外のページでもブートレッグのような CD が取り上げられているのだが,昨今の CD 化の勢いには目を見張るものがあっても,ブートの情報抜きでは貧弱な内容にならざるを得ないだろうし,この本の著者がブートレッグに全面的に賛成しているわけではないこともよく分かるのだが,明らかにブートレッグであると思われる CD については,もう少し慎重に扱うべきではなかったか・・・?
このような,正式に権利を取得して販売しているわけではない海賊盤を紹介することは,違法行為を助長するものとして,目くじらを立てる人が出てくるかもしれない。
まあ,この本は商業出版ではなく自費出版だし,こういうブートレッグが流通していることは紛れも無い事実なので,そういうブートの内容を記録としてとどめておくことには,それなりの資料的な価値はあるとも思うのだが・・・。

かく言うぼくも,紹介されているブートのうち,↓ の2枚だけは持っていた。
◎ V.A. "Deep Soul Inferno" [Goldmine GSCD145] {楽・p.216}
◎ Valentinos, The "Do it Right" [Official OF-CD 6016] {楽・p.358}
その他のブートを購入する予定はないが,例によって,中古ショップやバーゲン・セールで格安のブツが見つかれば手を出してしまうかも・・・(^_^;)
2008年4月15日 21時58分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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2008年02月29日(金)
最近の収穫
2月の後半は,娘の受験でイライラしてブログの更新どころではないだろうと思い前半に頑張ったのだが,案の定,頭が痛ければ胃も痛い・・・という状態が続いている (^_^;)
今のところ,本当のスベリ止め1校のみで,まだロウニンさせたほうが・・・(T_T)
センター試験の成績が予想以上に悪く,少々ランクを下げたところで・・・(ToT)
前期の発表はまだだが,息子のときのように後期で何とかひっかかってくれればありがたいのだが・・・。

ただ,受験の付き添いで久しぶりに上京する機会があり,ちょっとした収穫はあった。
受験生をほったらかして中古ショップ巡りをするような親だから,娘がまともに勉強しないのも当たり前か・・・(^_^;)

◎ V.A. "The Fire & Fury Story (3 CDs)" [Charley SNAJ 730 CD]
 手持ちの CD と重複する曲はかなりあるのだが,未開封新品が \1,680 (^_^)v
昨年 "Warm And Tender Love: The Sounds Of Earthy Soul" というこのレーベルのサム・クック系ソウル・シンガーを集めた CD がリリースされたが,この3枚組セットには Blues,R & B,Doo Wop などのヒット曲が収録されている。

◎ Brenton Wood "Baby You Got It - The 1960's Anthology (2 CDs) [Original Sound OSCD 9356]
 ちょっと奇妙なアレンジで "A Change Is Gonna Come" をカバーしているシンガー。これも未開封新品が \1,470 (^_^)v
生まれは Shreveport, LA だけれども,子供のころにチカーノ(Chicano,メキシコ系アメリカ人) の町である San Pedro, CA に引っ越したことが,彼のサウンドに大きな影響を与えているとのこと。
Sam Cooke に影響を受けているのはもちろんだが,Jesse Belvin も好きだったようだ。

◎ Harry Connick, Jr. "Chanson Du Vieux Carre - Connick on Piano 3" [Marsalis/Universal 087 4946000628]
 "Oh, My Nola" と同時にリリースされた Harry Connick, Jr. のアルバム。未開封新品 \1,180 。
"Connick on Piano" のシリーズの中では,個人的には,最も楽しめた。ボーカル入りだが,歌っているのは Harry ではない。


◎ Inez & Charlie Foxx "The Dynamo Duo" [KENT CDKEND 193]
 手持ちの Charly 盤 "Count The Days" とほとんど重複しているのだが,この KENT 盤のほうが音が良さそうだったので。\1,050

◎ Livingston Taylor "Livingston Taylor" [Capricorn UICY-93176]
 紙ジャケ再発時に,そのうち買おうと思っていたらいつのまにか売り切れてしまっていて,大阪では店頭で見かけることはなかったアルバムが,\2,141 。
初期の Capricorn スタジオが生み出した傑作の一枚。James Taylor の弟で,バンドのメンバーは,Pete Carr,Paul Hornsby,Robert Popwell,Johnny Sandlin 。

◎ V.A. "America's Most Wanted Vol 3" [Grapevine GVCD 3023] -2005
◎ V.A. "Crescent City Soul Patrol" [Grapevine GVCD 3032] -2006
 \1,575 と \1,470 で入手。普通なら躊躇してしまう値段なのだが,Grapevine のアルバムは廃盤になってしまったらしい。あるうちに・・・。
2008年2月29日 10時14分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年02月13日(水)
ロック・アンド・ホーム・プレイス
『ロック・アンド・ホーム・プレイス』チャック・リーヴェル,J・マーシャル・クレイグ 共著 [発行:レインボウブリッジ 発売:星雲社]

書店で見つけて立ち読みし始めたら非常に面白かったので,図書館に入庫するのが待ちきれずに買ってしまった本。

DVD "The Biggest Bang" を注意して見ると,この Chuck Leavell が,ステージ上ではほとんどバンド・マスターと言ってよい存在であることは,よく分かるはず。

そして,ステージ上だけでなく,セット・リストの作成においても,彼が基本的なリストを作り,それをミックやキースに見せて承認を受けるというシステムになっているそうだ。
コンサートでレアな曲を演奏して欲しかったら,Chuck にお願いするのがいちばんの近道かも・・・?


「十代の頃にこなしたセッションの中ではフレディ・ノースの『 She's All I Got 』における演奏こそ最も成功したものだ。それは私にとって初めてのゴールドレコードになっただけでなく,フレディーのキャリアにおける最大のヒット曲でもあった。」(p. 87)
その Freddie North の "She's All I Got" が収録されている CD が,↓ 。
◎ Z.Z. Hill & Freddie North "The Brand New Z .Z. Hill / Friend - Freddie North" [ace CDCHD 532]

"Friend" に Organ でクレジットされているのは,Chuck Leavell だけ。

カップリングされている Z.Z. Hill "The Brand New Z.Z. Hill" にも,Piano & Organ として,Jerry Williams, Jr. や Clayton Ivy,Ronnie (Spooner?) Oldham と並んでクレジットされていた。


Chuck Leavell の公式サイト の Discography にリスト・アップされている Doris Duke "Legend in Her Own Time" は,↓ の CD に収録されている。
● Doris Duke "I'm A Loser: The Swamp Dogg Sessions and More" [KENT CDKEND 242]


なんと,Sam Dees に雇われてデモ・テープの制作に参加していたこともあったらしい。
「あの頃の我々は演奏の出来る音楽があるだけで満足していたのだが,そんな時近所でセッション・ミュージシャンとして活動していたサム・ディーズという黒人と知り合いになる幸運に恵まれた。我々は一日25ドルの給料を貰ってデモ・テープの制作に携わる事になったのだ。サムは才能のある作曲家で,編曲においても頭の切れる男だった。我々もアイデアを少しずつ提供したのだが,サムはそれらを快く受け入れてくれたものだ。こういったデモの殆どは,より有名なアーティスト達に彼の曲を録音してもらう事が目的で制作されていた。事実それらのセッションのいくつかはレコードとなりリリースされたのだが,それがどれだったか今では私にも分からない。我々は演奏しているだけで幸せだったし,25ドルも稼いでいたことに満足していたのだから!」(p. 83)
2008年2月13日 20時02分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年12月10日(月)
Otis sings Sam.
今日は,Otis Redding の命日。
1967年12月10日のことなので,ちょうど40年目にあたる。

Otis Redding を追悼した曲を聴きながら,穏やかに一日を過ごしたい。
● Arthur Conley "Soul Directions" [MMG AMCY-45]
5. Otis Sleep On
◎ William Bell: V.A. "The Complete Stax/Volt Singles: 1959-1968, Volume 9" [ATLANTIC 7 82218-2]
14. A Tribute To A King
◎ Johnny Jenkins "All in Good Time" [Mean Old World ]
6. A Tribute To A King
● Lattimore Brown "Little Box Of Tricks" [AIM 1507]
14. Otis Is Gone Pt.1
15. Otis Is Gone Pt.2


Otis Redding が Sam Cooke の曲を歌っているアルバムは,以下の通り。
● "Pain In My Heart" [MMG 20P2-2361] -1964
5. You Send Me
● "Sings Soul Ballads" [MMG 20P2-2369] -1965
5. Nothing Can Change This Love
◎ "The Soul Album" [ATLANTIC 20P2-2377] -1966
4. Chain Gang
● "Otis Blue / Otis Redding Sings Soul" [MMG 20P2-2370] -1966
3. A Change Is Gonna Come
6. Shake
8. Wonderful World
● "Live in Europe" [ATLANTIC 20P2-2363] -1967
5. Shake
● -- & Carla Thomas "King & Queen" [ATLANTIC 7 82256 2] -1967
10. Bring It On Home To Me
◎ "Remember Me" [STAX/FANTASY SCD24 8572-2] -1992
7. Cupid


Arthur Conley が歌ってヒットさせた "Sweet Soul Music" が,Sam Cooke の "Yeah Man" を改作した曲であるのに当初は Sam の名前がクレジットされていなかったために Abkco からクレームがつけられ,和解の条件の一部として Sam Cooke の曲を歌ってその使用料を支払うという項目があったようだが,それは,Sam Cooke の影響を受け Sam Cooke になろうとした Otis にとっては,むしろありがたい条件だったのではないか?

2007年12月10日 00時15分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年10月06日(土)
Kip Anderson 1941 -2007
GRITZ さんのところで,Kip Anderson が亡くなったことを知ってから大分経つので,ちょっと間が悪いのだが・・・(^_^;)

Checker や Excello など,いろいろなレーベルでシングル盤をリリースしていたり,Nappy Brown (ストーンズも歌っている "Night Time Is The Right Time" を最初に歌ったシンガー?) とのデュエット・アルバム "The Best of Both Worlds" (未入手) もあるが,単独のアルバムとしては,以下の2枚だけのはず。

◎ Kip Anderson "A Dog Don't Wear No Shoes" [Ichiban/Teichiku TECX-25449]

1. Lonely Man (Chuck Armstrong)
2. A Dog Don't Wear No Shoes (Kip Anderson)
3. She Called Me Baby (Harlan Howard)
4. 20 Room House (Sam Mosley / Bob Johnson)
5. Your Sweetness Is My Weakness (Sam Mosley / Bob Johnson)
6. I Need You So (Larry Darrell)
7. State Of Shock (Richard Marks)
8. Wonderful (Kip Anderson)


◎ Kip Anderson "A Knife And A Fork" [Ichiban ICH 1160-2]

1. Private Tonight (Adams, Anderson, and Webb)
2. Pretty Woman (Richard Marks)
3. Without A Woman (Ivy, Penn and Miller)
4. Sweet Inspiration (Wallace Pennington, Lindon and Oldham)
5. So Sad To Be Lonesome (Williamson)
6. A Knife And A Fork (Kip Anderson)
7. Lonely Avenue (Jerome Pomus)
8. The Careless Things We Do (Stanley Banks)
9. Blue Moon (Hart and Rodgers)
10. Givin' My Love To The Other Man (Ronnie Lovejoy)

'60 年代後半に Excello からリリースされた曲は,最近めでたく再発された "Heart of Southern Soul" のシリーズに収録されているが,その頃にはもうヘロインを常用しており,'70 年代の終わりから10年間ほど矯正施設に入所させられていたらしい。その施設内で更生し,子供の頃になじんでいたゴスペルの世界にもどり,出所後にはゴスペル曲をリリースしている。

その後,1992年に Ichiban レーベルから初めてリリースしたソロ・アルバムが,"A Dog Don't Wear No Shoes" 。
手元にあるのは日本盤 CD で,解説(桜井ユタカ) と歌詞が付いている。邦題は 『復活!!/キップ・アンダースン』。
「犬は靴をはかない」という奇妙なタイトルの意味は・・・男を連れ込んで浮気をしていた女が,裏口から男を逃がした後,「あれはただの犬よ」 と言うので調べてみると,裏庭には靴の足跡が点々と・・・。犬は靴などはかない。そんな言い訳でごまかされるほどオレはバカじゃない・・・。一時は回心してゴスペルを歌っていた人間にふさわしい歌だとは,とても思えない・・・(^_^;)

桜井さんの解説の最後が 「もう少しソウル色を強く前面に押し出してくれれば申し分ないところだ」 という文句で終わっているように,サザン・ソウルを期待して聴くとがっかりするので,ご注意。ただし,Bobby Bland タイプのBlues 'n' Soul が好きな人には気に入ってもらえるはず。

Chuck Armstrong 作の 1. Lonely Man の「力強い歌いぶり」を気に入った桜井さんが,「この一曲で,K. アンダースンをもう一度どっぷりソウルの世界に引きずり込んでみたいと思ってしまった。社長の John Abbey に,是非ともこのことを進言するつもりだ」と書いておられるのだが,その「進言」が功を奏したのか,翌年リリースされた "A Knife And A Fork" は,Checker 時代の 3. Without A Woman と 6. A Knife And A Fork をセルフ・カバーしていることからも想像できるように,ソウル色が強くなっている。
Penn/Oldham の "Sweet Inspiration" や Doc Pomus の "Lonely Avenue" などのソウル・スタンダードも,歌・演奏ともになかなかだし,自作とされているナンバーも,どこかで聴いたことのあるようなメロディと雰囲気の曲ばかり。


1996年に Nappy Brown とのデュエット・アルバムをリリースした後は,再びゴスペルの世界にもどり,ラジオでゴスペル・ショーのホストを務めていたらしいが,この8月29日に心臓病のため,永眠。
ご冥福をお祈りしたい。

2007年10月6日 09時33分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2007年10月02日(火)
アラン・ローマックス選集
『アラン・ローマックス選集 アメリカン・ルーツ・ミュージックの探究 1934-1997』 ロナルド・D・コーエン / 柿沼 敏江 [みすず書房]

伊達や酔狂で,民俗音楽を研究するために現地へ出向いて録音するなどという仕事はできないだろうとは思っていたが,この Alan Lomax は,想像以上に偉大な人物だった。まだ一部を拾い読みしただけだが,Brian Eno の,彼がいなければ「ブルースの爆発も R&B の運動もなかっただろう」という賛辞が,誇張でも何でもないことはよく分かる。

表紙カバーの前折り返しには「推薦の言葉」が掲載されており,裏表紙に抜粋されていた Eno による賛辞の全文と,Talking Heads の David Byrne による賛辞(↓)が掲載されていた。
 彼が探求したのは本当の意味でオルタナティヴな音楽だ。ローマックスが録音した実に多種多様な音楽とダンスは,音楽のつくり方や聞き方は一つしかないという類いのどんな考えをも吹き飛ばしてしまう。アラン・ローマックスによって,僕たちはこの世界を画一的で均質な単一文化になる怖れのあるものとしてではなく,様々なものを寄せ集めた大きなモザイク模様を映し出したものとして見ることができるようになった。ここにあるのは文化の倦怠を防ぐ一種の予防接種――いちばんいい意味において僕たちの心を圧倒するような音楽――である。  (デヴィッド・バーン)

Eno と David Byrne と言えば合作した "My Life in the Bush of Ghosts" があるが,調べてみると,ボーナス・トラックが付いてリイシューされていた。なぜか,Eno の初期歌物4部作や,このアナログ盤などは売らずに残してあるのだけれども,聴いてみたい CD は,増える一方だ・・・(^_^;)

カバーの後ろ折り返しに推薦の言葉を寄せているのは,ピート・シーガーとナット・ヘントフに,スタッズ・ターケルという人物。
くわしい目次などは,出版元である みすず書房のサイト で見ることができる。

付録 CD の内容は,以下の通り。
1. Comments on early days of collecting (1:16)
 父のジョン・ローマックスと収集を始めた頃についての話。
2. Go Down Old Hannah (2:38)
 「沈んでいけ,オールド・ハンナ」 アーネスト・ウィリアムズと集団。 [第1章]
3. "Poor Farmer" (story and song) (2:18)
 「哀れな農民」 [第1,10,19章]
4. Excerpt from "Mr. Ledford and the TVA" radio program (5:44)
 ラジオ番組「レッドフォード氏と TVA 」からの抜粋。 [第8章]
5. Excerpt from "Your Ballad Man" radio program (1:26)
 ラジオ番組「ユア・バラッド・マン」からの抜粋。 [第II部 序]
6. Comments on Spanish singing style (1:09)
 スペインの歌唱様式についてのコメント。 [第18章]
7. Cantar de Vendimia (grape trampling song) (2:24)
 「ぶどう収穫の歌」
8. Comments on the "Tralalero" singers of Genoa, Italy (0:17)
 イタリア,ジェノヴァの「トララッレーロ」歌手についてのコメント。 [第18章]
9. La Partenza (2:39)
 「出発」。イタリア,ジェノヴァの沖仲仕の宿で。
10. "Sing Christmas" introduction (1:07)
 「クリスマスを歌おう」のイントロ部分。  [第II部 序]
11. Mary & Martha Is Bound to Wear the Crown-O (1:44)
 「メリーとマータはきっと花冠を冠る」 [第33章]

あくまでも書籍本体がメインなのでオマケの CD としては十分だと思うが,これでは物足りないという人には,Rounder がリリースしている The Alan Lomax Collection のサンプル CD (↓) をお勧めしたい。
◎ V.A. "The Alan Lomax Collection Sampler" [Rounder CD 1700]

収録されている曲は,Rounder のサイト で試聴できる。

70ページほどのブックレットが付属していて,その Table of Contents は ↓ 。
Foreword
Words of support for The Alan Lomax Collection
Alan Lomax: One Man's Journey Through the World of Music
The Series:
  Southern Journey
  Prison Songs
  The Caribbean Collection
  The English, Scottish, and Irish Recordings
  The Spanish Collection
  The Italian Collection
  The Columbia World Library
  Deep River of Song
  Portraits
  The Ballad Operas
Saga of a Folksong Hunter, written by Alan Lomax
Track Listings and Song Notes for the Comact Disc
Selected Publications by Alan Lomax

もちろん全部英語なのだが,ありがたいことに,"Words of support for The Alan Lomax Collection" は,書籍のカバー折り返しに掲載されている「推薦の言葉」とほぼ同じ内容で,"Saga of a Folksong Hunter" は,「第19章 フォークソングの狩人(ハンター)の冒険物語」として訳出されていた (^_^)v
2007年10月2日 23時57分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2007年09月30日(日)
Nashville R&B
以前から多少の関心はあったものの,それほど積極的には聴いていなかったのだが,"Night Train to Nashville" のシリーズで Nashville = Country Music という偏見を捨て去ることができ,ドイツの SPV/BLUE というレーベルから "Ref-O-Ree Records Story" など,Ted Jarrett 関連のレーベルを中心としたリイシューが始まったこともあって,Nashville R&B のコンピ CD を集めて聴くようになった。

◎ V.A. "Across The Tracks: Nashville R&B and Rock'n' Roll" [ace CDCHD 493] -1996
◎ V.A. "Across The Tracks Vol.2: Nashville R&B and Doo Wop" [ace CDCHD 672] -1997
◎ V.A. "Music City Soul" [KENT CDKEND 157] -1998

◎ V.A. "The Champion Records Story Vol.1 : Blues & Rhythm" [SPV 95832 CD] -2007
◎ V.A. "The Champion Records Story Vol.2 : Rockin' R&B" [SPV 49292 CD] -2007
● V.A. "The Ref-O-Ree Records Story: Southern Soul" [SPV 95882 CD] -2007
◎ V.A. "The Poncello Records Story: Tennessee R&B" [SPV 95822 CD] -2007
◎ V.A. "The Bullet And Sur-speed Records Story: The R & B And Soul Sessions" [SPV 95892 CD] -2007
◎ V.A. "The Rich Records Story: Music City, Motor City & The Big Easy" [SPV 49742 CD] -2007

◎ Freddie Waters "Singing A New Song: Nashville R&B vol.1" [Black Magic BM 9201] -2001
◎ Herbert & Rufus Hunter "The Sound Of A Crying Man: Nashville R&B Vol.2" [Black Magic BM 9202] -2001
◎ Larry Birdsong "Every Night In The Week: Nashville R&B vol.3" [Black Magic BM 9203] -2003
◎ Gene Allison & Roscoe Shelton "You Can Make It If You Try: Nashville R&B vol.4" [Black Magic BM 9204] -2002
◎ Shy Guy Douglas "Stone Doin' Allright: Nashville R&B Vol.5" [Black Magic BM 9205] -2004

ただ,編集盤の CD を集めていると,どうしてもダブリが出てしまい自分でも気になってきたので,整理するために収録曲のリストを作ってみた。→ Nashville_R&B.xls

ほかに,↓ のような編集盤 CD もある。
◎ V.A. "Music City Blues & Soul 1960s: The Best Of Bullet/Sur-Speed Records" [R.O.A.D. RDBL 43] -2005
◎ V.A. "Raid On Cedar Street: The Nashville Blues Treasures (2 CDs)" [P-Vine PCD-5678/9] -2002

SPV からは,Hoss Allen の Rogana からの作品を集めた CD (↓) も最近リリースされた。
◎ V.A. "Rogana Story: Hossman's Blues" [SPV 49792 CD]
↑ は,"Nashville's Got The Beat!" との重複もほとんどなかった。


リスト作成中に CD ジャケットをスキャンするまで気が付かなかったのだけれども,"Across The Tracks Vol.2" の左端でギターを弾いているのは,Jimi Hendrix ?
Imperials というグループ名で,中央には Johnny Jones がいて,奥でドラムを叩いているのが Freeman Brown だということははっきりと分かる。1960年代前半に Nashville のクラブで撮影された写真らしい。
The !!! Beat の映像とはヘア・スタイルがかなり異なっているのだが,ベースはどうも Billy Cox らしい・・・ということは,この左利きのギタリストは,Jimi Hendrix としか考えられないのだが・・・。

Jimi Hendrix が Billy Cox と組んで Band of Gypsys というグループを結成したのは1969年だが,その時に Freeman Brown には声をかけなかったのだろうか・・・?
Buddy Miles もティーンエージャーの頃にはもう,Sam Cooke も影響を受けたという Bill Kenny のいた The Ink Spots のバックで叩いていたというドラマーなのだけれども,テクニックに関しては Freeman Brown も決してひけをとっているとは思えないし,ライブでの経験も多かったようなのだが・・・。
2007年9月30日 22時05分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年08月20日(月)
夏太り
「休み」のような「休み」でないような一週間が終わって,グッタリ・・・。
グッタリしているというのに,なぜかヤセずに,夏太り・・・(^_^;)
とうとう,歳に似合わず,シャツをズボンの外へ出すようになった。若ぶっているわけではなく,ズボンの中に入れてベルトを締めると苦しい上に下腹部の出ているのがあまりにも無様なだけ・・・(^_^;)

親がグウタラなのを目にしているためか,来年受験の娘は,相変わらずマトモに勉強しているようには見えないし,大学3年生の息子は,北海道へ行きたいという妹の話を聞いて,自分も院は北海道へ行きたいのでちょうどいい・・・などとのんきなことを言い出す始末・・・。今は,日本全国の水族館・動物園の完全制覇を目指して東日本(西日本は春休みに踏破済みらしい)をブラブラしている。

最近いよいよオナカが出てきたのは,ストレス太りのような気がする・・・(T_T)
2007年8月20日 20時02分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年07月01日(日)
2007年上半期の BEST 5(+1)
曲がりなりにも定期的(?) な更新ができて半年経ったので,今年の上半期の BEST 5(+1) 。
○P 2007 と表示のある CD から。


● Harry Connick, Jr. "Oh, My Nola" [Columbia 82876 88851 2]
以前の記事で「身近にいれば絶対に友達にはしたくないというタイプの人間。」と書いたが,実際身近にいたら向こうのほうで相手にしてもらえそうも無い・・・(^_^;)
生まれも育ちもまるっきり正反対のような James Booker に対する愛情・尊敬の念は,このアルバムに収録されている "Let Them Talk" からも感じとることができた。

● Lucinda Williams "West (+2)" [Lost Highway UCCU-1146]
好き・・・としか言いようが無い。
Little Milton の代わりは無理でも,Donnie Fritts に代わってデュエットのパートナーを務める自信は十二分にある・・・(^_^;)

● Bryan Ferry "Dylanesque" [Virgin TOCP-66669]
Bob Dylan のアルバムをちゃんと聴きなおしてみたいと思っていたところだったので,ちょうどよいきっかけになった。
Dylan のレコードは,"Hard Rain" まではかなりはっきりとした記憶が残っているのだが,その後はあやふや。
いちばんよく聴いたのは,おそらく The Band との "Before the Flood" の Side D 。
〇 Bob Dylan

● Five Blind Boys Of Mississippi, The "Something to Shout About?" [Peacock/SHOUT! SHOUT 34]
あのありがたい "1947-1954" という Acrobat 盤は,○P 2006 と表示されていたのでこちらを選んだが,この CD も素晴らしいアルバム。

● Barbara & The Browns "Can't Find Happiness: The Sounds Of Memphis Recordings" [KENT CDKEND 278]
最近のサザン・ソウル関連のリイシュー CD は,内容よりもシングル盤としてのレア度のほうが強調され,いざ聴いてみると,?????・・・というのがあったが,このアルバムは本当に素晴らしかった。

◎ Van Morrison "The Best Of Van Morrison Volume 3 (2CDs)" [Exile/EMI 378968]
未投稿だが,最近の愛聴盤。
Previously unreleased として Tom Jones や Bobby Bland とのデュエット曲のほか,promotional single として発表された曲や,Ray Charles のアルバムにゲスト参加した曲なども収録されている。
"The Best Of 〜" というタイトルの趣旨には反する選曲かもしれないが,未発表曲であろうと何であろうと楽曲の水準は高く,安心して聴いていられる。
2007年7月1日 20時10分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年06月18日(月)
リニューアル
このブログサービスがリニューアルされ,複数の画像の掲載が簡単にできるようになったり,一つの記事に対し、カテゴリが複数設定できるようになったりするのはありがたいのだが,以前のデザインが使用できなくなった。

結構気に入っていたので,ちょっぴり残念。使用できるデザインの中で適当なのを探してみたのだが,シンプルで良さそうなのはほとんど使用できなくなっている。
とりあえずは,この「タイル/モノクロ」というデザインに緊急避難・・・(^_^;)
まだ,いろいろと制限は多いようだが,何と言っても,複数の画像の掲載が簡単にできるようになるのは非常にありがたいので,これをきっかけに,また更新に励みたい・・・m(_ _)m
2007年6月18日 07時35分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年05月31日(木)
The Biggest Bang
まだ,日本盤のアナウンスはないようだが,A Bigger Bang ツアーの模様を収録した DVD が発売されるらしい。
http://www.rollingstones.com/news/news.php?uid=638

トラックリスト( Bridges To The Stones の BBS 参照)を見ると,"Mr. Pitiful" や,キースがチャリティーのために歌った "Hurricane" ( Dylan 風?)も収録されているようだ。買わねば・・・(^_^;)

"The Story Of Hurricane"
http://www.myspace.com/therollingstones
2007年5月31日 20時47分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年05月24日(木)
"The Riddle Song" 完全版
DVD "Sam Cooke: Legend" では編集されて,2番の歌詞の部分からしか見ることの出来なかった "The Riddle Song" だが,その完全版が YouTube にアップされている。削除されないうちに・・・(^_^;)

Sam Cooke - Twisting the Night Away & The Riddle Song
http://www.youtube.com/watch?v=T4-kcjDhdNE

1963年12月7日,The Jerry Lewis Show でのパフォーマンス。
スタジオ録音は,↓ に収録されている。
● "Ain't That Good News (Hybrid) [SACD]" [ABKCO 98992]

アパラチアン・バラードを起源とする子守唄。
DVD でライブ映像を見るまで,この曲を歌う Sam Cooke の素晴らしさに気が付かない未熟者だった・・・(^_^;)
正に,百聞は一見にしかず。

前半の "Twistin' The Night Away" も DVD に収録されていたが,やはり編集されていたので,一部にモザイクがかかっているとはいえ,完全版を見ることが出来るのはありがたい。
それにしても,Sam のダンスは,いくら贔屓目に見ても,やっぱりダサい。
James Brown にバカにされても仕方が無いかも・・・(^_^;)


この情報を得たのは,かつての The Ultimate Sam Cooke Web Site に代わって,全世界の Sam Cooke ファンに貴重な情報を提供してくれている ↓ 。
The Songs of Sam Cooke
http://www.songsofsamcooke.com/

ドネイトもせずに無断でリンクを貼らせていただくのは申し訳ないが,Sam Cooke のファンなら,寛容な心の持ち主のはず・・・m(_ _)m
2007年5月24日 21時02分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年05月01日(火)
罰当たり
あんな ありがたいアルバム にケチをつけてしまったため,案の定バチが当たってしまい,突然,親知らずが痛み出した。

もう顎骨や手前の歯と癒着してしまっていて,とりあえずは痛み止めの薬で散らすしかないらしい。
その痛みのために噛み合わせがおかしくなり,現在治療中の歯の仮歯が割れたり折れたりして,もう散々・・・(T_T)
「満点以外にはあり得ない」CD に,ケチなどつけるのではなかった・・・(^_^;)

おかげで,連休中に出かける気が失せてしまい,家でゴロゴロ・・・。ただ,久しぶりにゆっくり時間が取れたので,痛み止めでボーっとした頭にムチを打って,LIST of CDs のデータを整理することができた。

一回聴いただけで,すっかり忘れてしまっていた CD も,かなりあった。
時々たま〜に,家に帰るとその日に買った CD と同じ CD があったりする (^_^;)

連休の後半は,SONGs of Sam Cooke の整理もしておきたいが,そろそろ痛みも治まってきたので・・・。
2007年5月1日 21時37分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年04月16日(月)
アメリカン・ルーツ・ミュージック
「アメリカン・ルーツ・ミュージック 楽器と音楽の旅」 奥 和宏 [音楽之友社]

「アメリカン・ルーツ・ミュージック」で検索したらヒットした本。
興味はあったが「在庫切れ」でマーケット・プレイスでは割高になっていたため躊躇していたところ,書店の店頭で見つけて,即買い・・・(^_^)v

『ロックを生んだアメリカ南部』とこの本のおかげで,以前の「疑問」のほとんどが解決したように思う。

「土曜の夜に『罪深い音楽』に浸りながら酔いつぶれるまで飲みつづけて,日曜の朝にはこじんまりとした素朴な雰囲気の教会で魂の救済を願い,『聖なる音楽』を歌う――ハンク・ウィリアムズはこうした矛盾を背負った歌手だった。」(『ロックを生んだアメリカ南部』pp.273-4 )
そういう「矛盾」を持ったシンガーが絶大な人気を得ていたという事実は,聴衆の側にも同じような「矛盾」を抱えた人間が多かったということに他ならない。一部の教会のお偉方は顔をしかめていたかもしれないが・・・(^_^;)

Sam Cooke の場合,聖か俗かという問題よりも,あるグループで非常に大きな存在であった人間が,別のグループに移るということ自体が,問題だったのではないかという気がしてきた。
白人にとっての「教会」と黒人にとっての「教会」の,支配力・影響力の大きさの違いも関係しているはずだが,僕のような不信心者の目からは,「教会」=「聖」であるとは決して思えない・・・(^_^;)

黒人の間でも,聖と俗のそれぞれのグループの底辺において,活発な交流が行われていた例は,枚挙にいとまがない。
そもそも The Five Blind Boys Of Mississippi にしてからが,その最初期には,所属していた私立学校の寄付金を集めるために白人の金持ち相手にポピュラー・ソングを歌っていた The Cotton Blossom Singers と,教会でゴスペルを歌う The Jackson Harmonners という2種類の名前を持って活動していた。


どちらの本も部分的なエピソードについては,僕でも読んだり聴いたりした内容がいくつかあったけれども,まとめて読むと一味も二味も違う。
非常に面白く,ためになる本ではありましたが,おかげで聴きたくなった CD が,また増えてしまった・・・(^_^;)
2007年4月16日 20時47分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年04月06日(金)
ロックを生んだアメリカ南部
「ロックを生んだアメリカ南部 ― ルーツ・ミュージックの文化的背景」ジェームス・M. バーダマン / 村田 薫 [日本放送出版協会]

プロローグ すべてはふたりのキングから生まれた
第1章 黒人音楽はエルヴィスの中に焦点を結んだ
第2章 ブルースマンの悲痛な叫び ― ミシシッピー・デルタの混淆から
第3章 都市をゆりかごに生まれたジャズ ― ニューオリンズの坩堝から
第4章 ゴスペル 魂の高揚 ― 信仰と教会、そしてアフリカの匂い
第5章 カントリーの故郷はどこか ― オールドアメリカへの郷愁
エピローグ 都市という荒野で歌うディラン

プロローグ中の「ふたりのキング」は,King of Rock'n'Roll としての Elvis Presley と King of the Blues と言われた B.B. King 。
図書館で見つけて読み始めたら非常に面白く,すぐに購入してしまった本です。
著者は二人ともアメリカ南部の文学や文化が専門で,いわゆる「音楽評論家」ではありません。

表紙カバーの折り返しの文は,以下の通り↓
>  [サザン魂は永遠に眠らない]
> 20世紀の音楽地図を塗りかえたロックには,
> アメリカ南部の民衆音楽と過酷な歴史が深く刻まれている。
> 綿花農園で搾取に耐え働いた黒人の唄ブルース,
> 人種差別と闘った有色クレオールや黒人が生んだジャズ,
> アパラチアの貧困な山人が歌ったバラッド,
> 苦しい日々を慰め,生きる源泉となった宗教音楽・・・
> それら全てがエルヴィスの中で衝撃的に焦点を結んだ。
> 絶望的な環境を,愛に満ちた音楽創造のエネルギーに変え,
> 今なお強烈な磁場をもつ南部音楽の原点に迫る異色の文化論。

こんな風に,ブルース,ジャズ,カントリー,ゴスペルという「異なった」ジャンルの音楽をまとめて扱った本というのは,これまでに無かったのでは・・・?
そして,当たり前のことながら,それぞれのジャンルが決して独立していたわけではなく,互いに関連し影響を及ぼし合いながら,人種の違いも超えて,発達していったということもよくわかる本です。

書名が「ロックを生んだ〜」となっているので,ソウルやブルースのファンには抵抗があるかもしれませんが,どちらのファンにもお勧めできる内容でした。


2007年4月6日 22時01分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年04月05日(木)
Hail! Hail! Rock'n'Roll
Chuck Berry "Hail! Hail! Rock'n'Roll" [WPBR 90631/2]

本編チャプター9のリハーサル映像で,Chuck Berry に "Oh,Carol" のイントロを何度もダメ出しされ,キレそうになりながらもグッとこらえる,いつもと違って我慢強いキースの姿は,何度見ても笑える。
結局,似たもの同士の痴話げんか・・・というところか・・・(^_^;)

見所満載のボーナス・ディスクだけれども,驚いたのは,本編のコンサートでただ一人 Chuck Berry から主役の座を奪い取るかのように激しく歌いまくっていた Etta James を,Chuck Berry がコンサートのリハーサルで出会うまで「知らなかった」と言っていたこと。
もちろん,Etta のほうは昔 Chuck のバック・コーラスを務めたことがあり,ピアノの Johnnie Johnson もそれを覚えていたのだが,Chuck Berry 本人はすっかり忘れてしまっていたそうだ。
コンサートのゲストに Etta James を呼んだのはキースで,彼女のことを「知らなかった」Chuck Berry は,リハーサルを終えるまで大反対だったらしい。
ボーナス・ディスクには,リハーサルで "Hoochie Coochie Girl" を歌っている様子が収められている。

最近は,体調が悪いのではないかと心配するくらい激ヤセしてスレンダーになっている Etta James ですが,この当時のケツ(下品な表現ですが,こう呼ぶしかない代物であることは映像を見れば一目瞭然。小錦以上?)は,非常に見事であります。
そのケツと童顔とのアンバランスが,マニアにはたまらないのでは・・・(^_^;)

http://www.amazon.co.jp/dp/B000MGBPVK/

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2508006
2007年4月5日 22時42分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2007年03月31日(土)
キースの手形
昨晩は,家族そろって京セラドームでタイガース開幕戦の観戦。
と言っても,ドーム内のレストランからですが・・・。

通路に,ドームでコンサートをやったアーティストの手形が飾ってあった。
Keith Richards の手形がコレ→。

・・・指が,短い・・・。
とてもギタリスト向きとは思えない・・・(^_^;)
2007年3月31日 09時52分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2007年03月14日(水)
Keith Richards on Youtube
新作 が出たのをきっかけに,前作の "Frantic" で Don Nix の "Goin' Down" を歌っていたのを思い出し,ひょっとしたら・・・と考えて YouTube で探してみると,Bryan Ferry のは見当たらなかったが,キースのビデオがアップされていた。
"Goin' Down"
http://www.youtube.com/watch?v=Tx2D_WF0ZdU
Performed at Sevilla's Guitar Legends

当時 TV で放映されたとき,いっしょに見ていた Jeff Beck マニアでもあるカミサンに鼻で笑われたが,キースにしては指も動いているし,音もそれほど外していない・・・(^_^;)
ちなみに,この "Goin' Down" のオリジナル(?) が収録されている Moloch のアルバムが最近ボートラ付きでリイシューされた。昨年,中古ショップで見つけて,そのうち紹介する予定だったのだが・・・。
◎ Moloch "Moloch" [Enterprise/P-Vine PCD-5173]
http://www.amazon.com/Moloch/dp/B00005J961/

同じコンサートで "Somethin' Else" も歌っているけれども,こちらは Robert Cray がギターを弾いているので,キース・マニア以外にも楽しんでもらえるはず。
"Somethin' Else"
http://www.youtube.com/watch?v=ivLw77vU_N8


Willie Nelson のコンサートにゲスト出演しているビデオも見つかった。
"We Had It All"
http://www.youtube.com/watch?v=fBKIpPJY4o4
Willie and Keith Live at the Wiltern Theatre in Los Angeles

できれば,キース一人で歌っている のを聴きたかった。
CD では,Dobie Gray と Donnie Fritts の名前を挙げてから歌い始めていた。
◎ Willie Nelson & Friends "Outlaws And Angels" [Lost Highway B0002794-02]

"Dead Flowers"
http://www.youtube.com/watch?v=0Gzglg7WDmQ

Hank Williams III と Ryan Adams も加わっているが,キースと Willie Nelson に比べると,どうしても小物・・・チンピラの感は否めない。
生意気にも Ryan Adams は,キースのギターにからもうとしているようだが,十年早い・・・(^_^;)


Bryan Ferry の新作でも,ビシバシと決まるタイトなドラムを叩いていた Andy Newmark と,Willie Weeks のコンビ (Sly "Fresh" のドラマーと Donny Hathaway "Live" のベーシスト) をバックに従えたロニーのソロ・コンサートのビデオもアップされていた。。

Ron Wood and Keith Richards in London at Kilburn Theatre July 1974 for Ronnie's first album promotion
"Am I Grooving You"
http://www.youtube.com/watch?v=2jzDlF9I8X0
"Take A Look At The Guy"
http://www.youtube.com/watch?v=QI-TERydqrg
"Act Together"
http://www.youtube.com/watch?v=fNYUjXjbxLc
"Forever"
http://www.youtube.com/watch?v=knVJehWuye4
"Crotch Music"
http://www.youtube.com/watch?v=ckCAFDU9lI0
"I can feel the fire"
http://www.youtube.com/watch?v=BlTHZqse1yY

衣装を見ると,ロニーが主役だというのはよくわかるが,ロッドもゲスト参加しているし,キースもキーボードまで弾いたりしてなかなか活躍している。
レココレ掲載のインタビューで,Andy Newmark は,キースやミックが Willie Weeks を非常に気に入っていたので,新しいベーシストが Darryl Jones に決まったときは驚いたと語っていたが,ベーシストに関しての最終的な決定権はチャーリーにあり,チャーリーが Darryl を選んだのだろうと思われる。


New Barbarians で "Let's Go Steady" と "Apartment #9" を歌うキースの姿も見ることができた。・・・感慨無量・・・(T_T)

"Let's Go Steady - Apartment #9"
http://www.youtube.com/watch?v=w4si9Ntx814


Live Aid で Dylan と共演したビデオもあった。
舞台裏でもいろいろトラブルがあったようだが,そもそもこの3人のアコギだけというのは無茶苦茶な話で,キースやロニーはいったい何をしに出て行ったのか?
Dylan 一人でやらせておけばよかったのに・・・。
"Blowin' In The Wind"
http://www.youtube.com/watch?v=r6S7rAgx81c

ストーンズのコンサートに Dylan がゲスト出演したときのビデオもあったが,ミックと Dylan がからむ姿より,キースとロニーと Dylan の3ショットのほうがしっくりしているように感じるのは,なぜだろう?
"Like a Rolling Stone"
http://www.youtube.com/watch?v=pTqEW2em0u4
live in Brazil on the South American leg of the Bridges to Babylon world tour
2007年3月14日 21時36分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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