ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2008年08月20日(水)
The Last Soul Company
Various Artists "The Last Soul Company (2 CDs)" [MALACO MCD 0230]

Disc I:
1. Looking For My Pig - Haran Griffin
2. I Can't Go Wrong - Eddie Houston
3. Red Cross Store - Fred McDowell
4. You Can't Find Love - Betty & Charles
5. Baby Let Me Kiss You - King Floyd
6. Mr. & Mrs. Untrue - Mighty Sam
7. For Old Time's Sake - Dorothy Moore
8. Trouble Blues - McKinley Mitchell
9. Sweet Life - Fern Kinney/Frederick Knight
10. Seeing You Again - Ruby Wilson
11. Night Like This In Georgia - G.C. Cameron
12. Shade Tree Mechanic - Z.Z. Hill
13. Part Time Lover - Formula V
14. Bad Risk - Latimore
15. Rock Me - Mosley & Johnson

Disc II:
1. My Dog And Me - Little Milton
2. You Gotta Hurt Before You Heal - Bobby "Blue" Bland
3. Still Crazy - Johnnie Taylor
4. Your Husband Is Cheatin' On Us - Denise LaSalle
5. I'll Always Love You - The Beat Daddys
6. Clean Out Your Dresser - Poonanny
7. Please Don't Let Our Good Thing End - Dorothy Moore/Z.Z. Hill
8. Man Of The House - Artie 'Bluesboy' White
9. Who Is Betty - Shirley Brown
10. Hen Pecked - Bobby Rush
11. Never Ever Let Go - Tyrone Davis
12. I've Been Having An Affair - Tonya
13. Woman In Need - Mel Waiters
14. Don't Make Me Creep - Stan Mosley
15. Walk By - Carl Sims

Little Milton も含めて,Z.Z. Hill,Johnnie Taylor,Bobby "Blue" Bland,Denise LaSalle など,超のつくベテラン・シンガーたちの所属していた The Jackson, MS-based MALACO label が,30周年を記念して1999年にリリースした編集盤。
CD 6枚組のボックス・セットもあるが,手元にあるのは2枚組のダイジェスト版。それでも十分おなかいっぱいになる。

○ V.A. "The Last Soul Company: Malaco, A Thirty Year Retrospective (6 CDs)"
米アマゾンの最安値が International shipping に対応していれば食指も動くのだが・・・,残念ながら手持ちの CD とのダブリも多すぎるし・・・(^_^;)

特に,サザン・ソウル系の曲を集めた編集盤との重複が多いのが,困る。
◎ V.A. "Southern Soul Cellar (2 CDs)" [MALACO/dome CD 33X] -2002
◎ V.A. "Southern Soul Cellar 2 (2 CDs)" [MALACO/dome CD 41X] -2003

最近も,MALACO の中でも どディープ な曲を集めた ↓ のような編集盤がリリースされたし・・・。
◎ V.A. "Soul Chant: The long lost Malaco recordings of Betty & Charles and Eddie Houston" [Soulscape SSCD 7006] -2007

"The Last Soul Company" に収録されていて,↑ に入っていない Betty & Charles "You Can't Find Love" は,↓ で聴くことができる。
◎ V.A. "Troubled Waters: Deep Soul From The Deep South" [Grapevine GVCD 3010] -2003
このあたりの楽曲は,CD で20曲以上も通して聴くと,おなかいっぱいを通り越して胸やけがしてしまい,体力気力とも消耗が激しい。
シングル盤で1曲ずつ聴くのが「正しい」聴き方なのかも・・・(^_^;)
2008年8月20日 21時16分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年08月17日(日)
Little Milton "Welcome To The Club"
Little Milton "Welcome To The Club: The Essential Chess Recordings (2 CDs)" [Chess/Universal MVCE-30021/2]

Little Milton の Chess 時代の編集盤 CD 。
掘り出し物・・・というには中途半端な値段(\2,480) だったが,中古ショップでのチェック・リストに入れて,ず〜っと探していたアルバムの一つ。
Not on LP のシングル曲だけでなく,Previously unreleased の曲も収録されているのが貴重。
CD 2枚組で,1枚目には "St.Louis To Chi-Town"(1962-66),2枚目には "Color My Blues Bright"(1966-69) というサブ・タイトルが付いている。

'60 年代末の,Jimmy Hughes "Steal Away" のカバーなどは,続く Stax での Blues 'N Soul の先駆けのようだし,おもしろいところでは "Things Go Better with Coke" という Coca Cola の CM ソングが2バージョンも収録されていて,当時の Little Milton の人気のほどが想像できる。

コレを聴いて,同じように以前からチェック・リストに入れてあった,Chess 以前の Sun や Bobbin で録音した作品集 ↓ を,ネット・ショップで注文してしまった・・・(^_^;)
○ "Anthology 1953-1961"


↓ は,もちろん,このブログ・タイトルの元ネタ の一つ。
◎ "Blues 'N Soul" [stax SCD-8518-2] -1974
↑ のアルバムでも,すでに "+ c" を付け加えることが運命付けられていたかのように,Charlie Rich のカントリー・ヒット "Behind Closed Doors" がカバーされていた。

表題の CD のライナー(Cary Baker) によると,Little Milton は '40 年代,親子でいっしょに Grand Ole Opry を聴いて Roy Rogers モデルのギターを通販で入手し,"Who knows," he[Little Milton] says, "I might've become another Charley Pride." ということだったらしい。

B.B. King や Bobby "Blue" Bland からの影響が大きい Little Milton ではあるが,Sam Cooke のカバーも残している。
● "The TK Sessions: Friend Of Mine/Me For You. You for Me" [SEQUEL NEX CD 168] -1991
↑ の CD は廃盤状態だが,1枚ずつでも CD 化されているようだ。
2008年8月17日 23時26分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年08月16日(土)
The Jamie Singles Collection
Barbara Lynn "The Jamie Singles Collection 1962-1965 (2 CDs)" [Jamie/Guyden JAMIE 3906]

Barbara Lynn の Jamie 時代のシングル集。15枚のシングル全30曲と,ボーナス・トラックとして擬似ライブ仕立ての2曲が追加されている。

すべて,以前 Bear Family からリリースされていた2枚の CD で聴くことができる。
◎ "You'll Lose A Good Thing" [Bear Family BCD 16207 AH] -1997
◎ "Promises" [Bear Family BCD 16208 AH] -1997
↑ の CD には,Jamie 時代の作品が 計58トラック 収録されている・・・ということは,58−32=26 トラックが,今回の CD には入っていない。
米アマゾンで星二つという低評価なのも当然か・・・。
アルバム・タイトルが "Singles Collection" なのだから,LP の収録曲などが含まれていないのは当たり前といえば当たり前なのだが・・・。
過去に CD 化されたものは廃盤になってしまっているので,入手のしやすさという点では,このアルバムも評価できるかも・・・(^_^;)

◎ "You'll Lose A Good Thing" [Jamie/Sound of the Fifties GTCD 002] -1992
↑ Jamie 時代の唯一のアルバムに6曲追加された CD は,日米アマゾン共とんでもない値段が付いていて,ジャケ写はこの CD なのに,Product Details を見ると,Label: Bear Family となっている・・・?


ストーンズがカバーした "Oh! Baby (We Got A Good Thing Goin')" の B 面曲 "Unfair" の作者は D. Pennington,つまり Dan Penn 。
2008年8月16日 08時36分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年08月15日(金)
Dan Penn "Junkyard Junky"
Dan Penn "Junkyard Junky" [dandy records DND002]

Dan Penn の新作。

アマゾンに出品される気配はなさそうだし,前作のように,来日公演をプロモートした Tom's Cabin からリリースされる気配もなさそうだし・・・ということで,公式サイト でオーダーした CD が届いた。注文したのが8月3日で到着したのが12日。

前作は,いくら DEMO SERIES 1 だとは言え,サウンドがあまりにもチープだったので少々がっかりしたところもあった。
今回も,DEMO SERIES 2 ということでちょっと心配していたが,公式サイトでサンプルを聴き,注文することにした。
前作同様,Carson Whitsett の One Man Band というようなクレジットもあるが,前作に比べれば充実したサウンドになっている。

今のところ,いちばんのお気に入りは,その Carson Whitsett の One Man Band の演奏による "Midnight Rainbow"。
作者は,Jonnie Barnett, Carson Whitsett, Dan Penn の3人。この CD は,亡くなってしまった Jonnie Barnett と Carson Whitsett に捧げられている。

Carson Whitsett の若いころの写真は,↓ のブックレットで見ることができた。
◎ Tommy Tate "Hold On: The Jackson Sessions rare and unreleased" [Soulscape SSCD 7010] -2008
ジャケ写にある Tommy Tate のアップは,The Imperial Showband という白人4人,黒人1人の混成バンドの写真の一部を拡大したもので,全体写真で隣に写っているのが Carson Whitsett だった。
Carson Whitsett は,James Carr "Hold On" を Tommy Tate と共作しているほか,Malaco のセッションでキーボードを担当していたり,The MG's が分裂した後 Booker T. の代わりを務めたりしているミュージシャン。
◎ The MG's "The MG's" [Stax SCD-8577-2] -1992
Johnny Adams の遺作 "Man Of My Word" に,Dan Penn, Jonnie Barnett といっしょに曲を提供しているし,前作 "One Foot In The Blues" のタイトル曲もその3人の共作曲だった。
2008年8月15日 09時04分 | 記事へ | コメント(6) | トラックバック(0) |
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2008年08月12日(火)
ORITO "The Immortal Soul"
ORITO "The Immortal Soul" [Victor VICP-64184]

この2月23日に急逝した ORITO こと 折戸都志郎(1964-2008) のトリビュートベストアルバム。

ぼくが ORITO が亡くなったことを知ったのは,Al Green の新作 "Lay It Down" の日本語解説(二木崇)。
7月に東京や大阪で行われたトリビュート・コンサートの模様は,オフィシャル・ブログ などに紹介されている。

このアルバムの 1.〜 5. は1995年にリリースされた ↓ の収録曲。
◎ Orito "Soul Joint (Japanese version)" [Victor VICP-5563]
Al Green "Let's Stay Together" や Sam Cooke "I'll Come Running Back To You" をカバーしている。

当時,タモリの音楽番組に出演 したり,ORITO Special などという特集番組 が作られていて,Youtube にアップされている。

Sam Cooke の曲をカバーしていなければ,聴くことはなかったかもしれないシンガーではあるが,その Sam Cooke カバーは,かなりお気に入り。
"I'll Come Running Back To You" のカバーとしては,Eddie Hinton のバージョンもオススメ。"Letters From Mississippi" のアルバムは入手が難しいかもしれないが,↓ に収録されている。
◎ V.A. "Country Got Soul Volume 1" [CASUAL LOUPE004CD] -2004
Epic 時代の Roy Hamilton のバージョンは,↓ の編集盤でも聴ける。
◎ Roy Hamilton "Don't Let Go - EPIC R'N'B from The Golden Boy" [Shout!/rpm SHOUT 27] -2006


● ボ・ガンボス(BO GUMBOS) "SHOUT!" [FILE BO-002D]
↑ 同じ日本人で素晴らしい Sam Cooke カバーを残している どんと (1962-2000) も夭折しているし,Eddie Hinton(1944-1995) や Roy Hamilton(1929-1969) も若くして亡くなっているのは,Sam Cooke が,あの世から呼び寄せているのだろうか・・・?
2008年8月12日 20時17分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年08月09日(土)
Conway Twitty "Looking Back"
Conway Twitty "Looking Back: The Very Best of The MGM Recordings (2 CDs)" [MGM/rpm RPMD 246]

Disc I
1. It's Only Make Believe 2. I'll Try 3. I Vibrate 4. When I'm Not With You 5. Story Of My Love 6. Make Me Know You're Mine 7. Mona Lisa 8. Sentimental Journey 9. Hey Little Lucy 10. Heavenly 11. Just Because 12. Danny Boy 13. Hey Miss Ruby 14. Lonely Blue Boy 15. Blue Moon 16. Foggy River 17. Trouble In Mind 18. Pretty Eyed Baby 19. Hurt In My Heart 20. Tell Me One More Time
Disc II
1. What Am I Living For 2. Knock Three Times 3. What A Dream
4. Is A Bluebird Blue
5. Flame 6. Long Black Train 7. Next Kiss 8. Tree In The Meadow 9. Man Alone 10. Tower Of Tears 11. I Can Hear My Heart Break 12. It's Driving Me Wild 13. Portrait Of A Fool 14. There Is Something On Your Mind
15. Looking Back
16. It's Too Late 17. Big Boss Man 18. Don't Cry No More 19. She Ain't No Angel 20. Got My Mojo Working

Dan Penn が 新作 "Junkyard Junky" でセルフ・カバーしている "Is A Bluebird Blue" は,Dan Penn の,プロの作曲家としてのデビュー曲。(『スウィート・ソウル・ミュージック』pp.219-)
Conway Twitty が1960年にリリースしたシングル盤に,"She's Mine" という曲とのカップリングで収録されていた。

この CD 2枚組セットは,Conway Twitty がカントリー・チャートでヒット曲を連発する前,まだプレスリー直系のロックンロールを中心に歌っていた時代(1958-1963) の作品集。
自作曲やポップなスタンダード曲のほか,Blues や R&B の有名曲を取り上げて歌っているが,逆に,後に R&B/SOUL のシンガーによってカバーされた曲もある。

◎ Sam Moore "Overnight Sensational" [Rhino WPCR-12433] -2006
最初の No.1 ヒットである "It's Only Make Believe"(Pop Singles: 1,Black Singles: 12) は,↑ でカバーされており,Roy Hamilton が1969年に American Studios で録音したバージョンが最近 CD 化された。
◎ Roy Hamilton "Tore Up - The RCA & AGP Singles" [Shout!/rpm SHOUT 44] -2008
↑ の冒頭に収録されている5曲が,Elvis Presley "From Elvis In Memphis" と同時期に Chips Moman と Tommy Cogbill のプロデュースによって録音された曲。Roy Hamilton が昼,Elvis Presley が夜のセッション。
そのうち,"Dark End Of The Street" は,James Carr の Roy Hamilton's version is almost as good as mine. というコメントつきで,↓ に収録されたことがある。
◎ V.A. "Dave Godin's Deep Soul Treasures: Taken From Our Vaults, Vol. 4" [KENT CDKEND 230] -2004

2008年8月9日 07時25分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年08月03日(日)
The Gospel Soul of Sam Cooke
Sam Cooke "The Gospel Soul of Sam Cooke (2CDs)" [PRIMO PRMCD6074]

Disc I
1. Peace In The Valley 2. How Far Am I From Canaan? 3. It Won't Be Very Long 4. Just Another Day 5. Come And Go To That Land 6. He'll Make A Way 7. Any Day Now 8. I'm So Glad (Trouble Don't Last Always) 9. One More River 10. Be With Me Jesus 11. Pilgrim Of Sorrow 12. Touch The Hem Of His Garment 13. Farther Along 14. Wonderful 15. Jesus, I'll Never Forget

Disc II
1. Must Jesus Bear This Cross Alone? 2. Jesus, Wash Away All My Troubles 3. That's All I Need To Know 4. Nearer To Thee 5. I Don't Want To Cry 6. Lord Remember Me 7. Mean Old World 8. That's Heaven To Me 9. Were You There? 10. End Of My Journey 11. Forever 12. Lovable 13. Summertime 14. You Send Me

なぜか,アマゾンでは "The Gospel Sound of Sam Cooke" というタイトルになっていて,CD 2枚組なのにトラック・リストが1枚分だけしかアップされていない。Made in Czech Republic というクレジットがある廉価盤。
内容が重複しているのは分かっているが,タワレコの店頭にあったのを見て,衝動買い。
紛らわしいタイトルだが,Specialty からリリース されていた "The Gospel Soul of Sam Cooke" の Vol.1 と Vol.2 を 2on1 にしているわけではないので,ご注意。

ゴスペル時代から "You Send Me" までを収録した2枚組セットとしては,↓ のほうがオススメ。
● Sam Cooke "Forever (2 CDs)" [Not Now NOT2CD254]


7月末に発売される予定 だった紙ジャケ(SHM-CD) 盤 は,8月末に延期された。 発売中止・・・?
○ "Tribute to the Lady" [UICY-99544]
○ "Sam Cooke at the Copa" [UICY-93545]
○ "Ain't That Good News" [UICY-93546]

まだ例によって HMV だけの情報だけれども,9月には "Keep Movin' On",10月には "One Night Stand" が SHM-CD 盤でリリースされるらしい。以前,ご予約商品としてアップされていた "GOLD" というアルバムは発売中止になったようで,商品リストから消えてしまった。よくあることだが,HMV の新譜情報はあまり当てにならない・・・(^_^;)

○ Sam Cooke "Around The World 1957"
その HMV のリストには ↑ のようなタイトルの CD が8月末発売予定の France 輸入盤としてアップされている。
ひょっとすると LP "Cooke's Tour" のリイシューかと期待したが,トラック・リストを見ると別のアルバムだった。
2008年8月3日 20時37分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年07月28日(月)
Like a Fire
Solomon Burke "Like a Fire" [Shout/P-Vine PCD-93126]

1. Like a Fire (Eric Clapton)
2. We Don't Need It (Keb' Mo')
3. The Fall (Steve Jordan, Danny Kortchmar, Meegan Voss)
4. A Minute to Rest and a Second to Pray (Ben Harper)
5. Ain't That Something (Steve Jordan)
6. What Makes Me Think I Was Right (Jesse Harris)
7. Understanding (Steve Jordan, Meegan Voss)
8. You and Me (Jesse Harris)
9. Thank You (Solomon Burke, Eric Calpton)
10. If I Give My Heart to You (Jimmy Brewster, Jimmie Crane Al Jacobs)

Solomon Burke の新作。
Al Green の新作 があまりにも素晴らしすぎたため,すっかり影が薄くなってしまったかも・・・(^_^;)

2002年に Joe Henry のプロデュースによる "Don't Give Up On Me" がグラミーを受賞して以来続いているプロデューサ路線の延長上の作品。
◎ "Don't Give Up On Me" [FAT POSSUM 80358-2] -2002
● "Make Do with What You Got" [Shout Factory DK 34357] -2005
◎ "Nashville" [Shout! Factory 826663] -2006

Joe Henry のあと,Don Was,Buddy Miller ときて,今回は Steve Jordan がプロデュース。最近は,DVD にもなっているコンサート "Lightning In A Bottle" や "Make It Funky!" の Musical Director を務めるなど,すっかり大物になってしまった Steve Jordan だが,個人的には,Keith Richards のバンド The X-pensive Winos のドラマーという印象が強い・・・(^_^;)

アルバム・タイトルになっている "Like A Fire" が Eric Clapton の作品(ギターは弾いていない) というのが話題になっているが,気になっているのは,Jesse Harris の曲(6. 8.)。
Jesse Harris は,Norah Jones の "Don't Know Why" などを経由して聴くようになったミュージシャン。正直な話,大好き・・・というタイプの音楽ではないのだが,どこか気になり,新譜が出るといつのまにか購入してしまっている。
知的で素面の Tom Waits ... というのが,個人的な印象。

ほかに,Keb' Mo'(2.) や Ben Harper(4.) が作品を提供し,演奏にも参加している。
ラストの "If I Give My Heart to You" は完全なスタンダード調で,Steve Jordan のブラシさばきが気持ちよく,この CD を買って帰宅途中にポータブル・プレイヤーで聴いていたら,うとうとしてしまい,危うく乗り過ごすところだった・・・(^_^;)
2008年7月28日 00時10分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年07月26日(土)
Country Meets Soul
Various Artists "Country Meets Soul" [Hi/Cream HILOCD 14]

1. I'm So Lonesome I Could Cry (Hank Williams) - Al Green
2. Rainin' Love - Brenton Wood
3. No Easy To Say Goodbye (Christian Free) - O.V. Wright
4. Funny How Time Slips Away (Willie Nelson) - Al Green
5. You Win Again (Hank Williams) - Charlie Rich
6. I Die A Little Each Day (Don Bryant) - Otis Clay
7. Say Yes To Love (Pervis Spann) - Willie Clayton
8. It Was Jealousy (Don Bryant) - Ann Peebles
9. When Something Is Wrong With My Baby (Isaac Hayes / David Porter) - Charlie Rich
10. For The Good Times (Kris Kristofferson) - Al Green
11. When I'm Gone (Willie Mitchell / Earl Randle) - Willie Clayton
12. Hurry Up Freight Train (Charlie Rich) - Charlie Rich
13. You Don't Know Me (Eddy Arnold / Cindy Walker) - Syl Johnson
14. One Woman (Charles Chalmers / Sandy Rhoads) - Al Green
15. To Fool A Fool (Charlie Rich) - Charlie Rich
16. The Time We Have (Willie Mitchell / Earl Randle) - O.V. Wright
17. Since I Met You Baby (Eddy Arnold / Cindy Walker) - Narvel Felts
18. I'll Be Standing By (Johnnie Taylor) - Al Green
19. Wedding Bells (Hank Williams) - Charlie Rich

1995年に英 Hi からリリースされた編集盤 CD 。
廃盤になっていて品切れ状態ではあるが,この CD だけでしか聴けない曲というのは無い。
1. 4.
◎ Al Green "Call Me" [Hi/The Right Stuff 72435-93747-2-7]
10.
◎ Al Green "I'm Still In Love With You (Expanded & Remastered)" [Hi/The Right Stuff 72435-42677-2-7]
14.
◎ Al Green "Green Is Blues [Bonus Tracks]" [Hi/The Right Stuff 72435-42474-2-2]
18.
◎ Al Green "Gets Next to You [Bonus Track]" [Hi/The Right Stuff 72435-42679-2-5]
2.
◎ Brenton Wood "Better Believe It" [Demon/Westside WESA 840]
3. 16.
● "The Complete O.V. Wright On Hi Records, Volume 1: In The Studio (2 CDs)" [Hi/Cream HEXD 47]
5. 9. 12. 15. 19.
◎ Charlie Rich "The Complete Hi Recordings Of Charlie Rich" [Hi/Cream HIUKCD 250]
6.
● "The Complete Otis Clay On Hi Records (2 CDs)" [Hi/Cream HEXD 49]
7. 11.
◎ Bobby McClure & Willie Clayton "Hi Records Presents Bobby McClure & Willie Clayton" [Hi/Demon HIUKCD134]
8.
● Ann Peebles "The Complete Ann Peebles on Hi records Vol.2: 1974-1981 (2 CDs)" [Hi/Cream HEXD 56]
13.
◎ Syl Johnson "The Complete Syl Johnson on Hi Records (2 CDs)" [Hi HEXS 51]
17.
◎ V.A. "Hi Records The Early Years (2 CDs)" [Hi/Cream HEXD44]


Hank Williams(1. 5. 19.) や Willie Nelson(4.),Kris Kristofferson(10.) など,有名なカントリー・シンガーの曲がこのコンピ盤に収録されるのは分かるが,Don Bryant(6. 8.) のどこがカントリーなのかよく分からない・・・(^_^;)

"You Win Again" は,Hank Williams のトリビュート・アルバムで Keith Richards も歌っていた曲。
◎ V.A. "Timeless: Hank Williams Tribute" [Lost Highway UICM-1016] -2001

"I'll Be Standing By" は,"God Is Standing By" のセキュラー・バージョン。
Al Green "Gets Next to You" の,リマスターされたボーナス・トラック付きの CD なら,その二つのバージョンを聴き比べることができる。
◎ Al Green "Gets Next to You [Bonus Track]" [Hi/The Right Stuff 72435-42679-2-5]


表題の CD は,英 Demon が Hi の音源をリリースしていたころのもので,Al Green や Ann Peebles などメジャーなシンガーの曲はどうしても重複してしまうが,なかなかおもしろい内容の編集盤があった。
手元にあるのは,↓ 。
◎ V.A. "The Dance Sounds Of Hi" [Hi/Cream HILOCD 3]
◎ V.A. "What's The Question? Vol. 1" [Hi/Cream HILOCD 4]
◎ V.A. "Pain, Sorrow & Loneliness" [Hi/Cream HILOCD 5]
◎ V.A. "Name of the Game" [Hi/Cream HILOCD 8]
◎ V.A. "Trouble, Heartaches And Sadness" [Hi/Cream HILOCD 10]
◎ V.A. "The Legacy Of Gene 'Bowlegs' Miller" [Hi/Cream HILOCD 15]
◎ V.A. "Memphis Soul Greats" [Hi/Cream HILOCD 17]

以前,Hi の権利をソニーが持っていたころに日本でもいろいろな編集盤がリリースされ,Gene 'Bowlegs' Miller の関係した曲を集めた CD も出ていた。
もちろん今では廃盤になってしまっているけれども,米アマゾンなら送料込みでも12ドルほどで購入できるのでオススメ。
2008年7月26日 07時54分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年07月23日(水)
more Dirty Laundry
Various Artists "more Dirty Laundry - The Soul Of Black Country" [TRIKONT US-0367]

1. Hell Yes I Cheated - Johnny Adams
2. If Loving You Is Wrong - O.B. McClinton
3. Gift For You - Eric Mercury
4. She Thinks I Still Care - Lou Johnson
5. Touch Your Woman - Margie Joseph
6. Talk To My Children's Mama - O.B. McClinton
7. Trying To Win Your Love - Joe Tex
8. Everyday I Have To Cry - Arthur Alexander
9. You Must Think My Heart Has Swinging Doors - Vicky Vann
10. Don't Believe Nothing - Ike & Tina Turner
11. I Told My Pillow - Clarence 'Frogman' Henry
12. King Of The Road - Joe Tex
13. Smoke Smoke Smoke - Sammy Davis, Jr.
14. Honky Tonk Heaven - Stoney Edwards
15. I'm Movin' On - Clyde McPhatter
16. Tennessee Waltz - Ruth Brown
17. He'll Have To Go - Solomon Burke
18. Point Of No Return - Bobby Womack
19. Son Of Hickory Holler Tramp - O.C. Smith
20. Three Hearts In A Tangle - James Brown
21. Walking The Floor - Junior Parker
22. Someone To Give My Love To - Joe Simon
23. Amos Moses - Clarence 'Gatemouth' Brown
24. Pardon Me (I've Got Someone To Kill) - Andre Williams

アルバム・タイトル通り,↓ の続編。
● V.A. "Dirty Laundry - The Soul Of Black Country" [TRIKONT US-0333] -2004

Johnny Adams,Solomon Burke,Bobby Womack,Joe Simon など,前作と共通するシンガーが多く,かなりの曲が手持ちの CD と重複していて,ライナーに期待していたのだが,残念ながら流用されている部分が結構あった。Andre Willimas のエピソードも全く同じ・・・(^_^;)

ただし新しい発見もあり,気になっているのが,Eric Mercury というシンガー。
カナダのトロント出身で,1968年に Chicago にやってきてソロ活動を始めたという経歴の持ち主。その後,Memphis に移って Stax 傘下の Enterprise からアルバムを発表しており,この "Gift For You" という曲はその当時の作品らしく,Steve Cropper / Mack Rice / Mary Willimas というクレジットがある。ホーン・セクションの使い方がおもしろい。
ちょうど発売されたばかりの 『スタックス・レコード物語』 に記事がないかと調べてみたが,さくいんが無いのでよく分からなかった・・・(^_^;)
ワッツタックスに出演していた(p.335) らしいが・・・。

James Carr "You Got My Mind Messed Up", "A Man Needs A Woman", "Forgetting You" など,Otis Redding "Keep Your Arms Around Me" のソングライターである O.B. McClinton による,"If Loving You Is Wrong" のカントリー・バージョンもおもしろかった。彼に関する記事は,『スタックス・レコード物語』(p.284-287) にあった。
O.B. McClinton は,この CD のライナーによると,子供のころ,a baptist preacher だった父親に the allegedly sinful Rhythm'n Blues を聴くことを禁じられ,仕方なく the Country radio stations を聴いていたら Country Music が好きになってしまったというミュージシャン。
Country Music にも sinful な内容の歌は少なくないように思うが・・・(^_^;)

◎ Joe Tex "The Complete Dial Recordings Vol.3: Live and Lively / Soul Country" [DIAL/RPM RPMSH 237]
↑ のように,"Soul Country" という,そのものズバリのタイトルを持つアルバムをリリースしている Joe Tex は,前作に収録されなかったのが,不思議だったシンガー。


ソウル・シンガーのアルバムで,"Country" を含むタイトルを持つものとして手持ちの CD には,↓ のようなものがある。
◎ Bobby Womack "Lookin' For A Love Again / B.W. Goes Country and Western" [Charly CDGR 179]
● Esther Phillips "The Country Side Of Esther Phillips" [Atlantic/Collectables COL-CD-6841]
◎ Joe Simon "Sounds Of Simon / Simon Country" [Ace CDSEWD 954]

● The Supremes "The Supremes Sing Country Western & Pop" [MOTOWN 31453-0327-2]
◎ Ray Charles "Modern Sounds In Country And Western Music [Bonus Tracks]" [Atlantic/Rhino R2 70099]
↑ の2枚は,どちらも "Pop" や "Modern Sounds" に重点が置かれ,Country 臭はほとんど無い。

◎ V.A. "Rhythm Country & Blues" [MCA MVCM-466]
● V.A. "Country Meets Soul" [Hi/Cream HILOCD 14]
オムニバスとしては,↑ のような CD もあるが,Black Music と Country Music の関係に興味を持った人には,↓ のボックス・セットが必聴・必携。
● V.A. "From Where I Stand (3 CDs)" [Warner Bros. 9 46428-2]
2008年7月23日 21時46分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年07月21日(月)
That's How It Is
Laura Lee "That's How It Is" [Chess/Charly CD RED 27]

1. Meet Love Halfway
2. I Don't Need You Around
3. Stop Giving Your Man Away
4. You Need Me
5. Are You Doing Me Wrong
6. Need To Belong
7. Dirty Man
8. As Long As I Got You
9. That's How It Is
10. She Will Break Your Heart
11. It's All Wrong But It Is All Right
12. It's How You Make It Good
13. A Man With Some Backbone
14. Love More Than Pride
15. Wanted: Lover, No Experience Necessary
16. Hang It Up
17. It's Mighty Hard
18. It Ain't What You Do (But How You Do It)
19. Up Tight, Good Man
20. Mama's Got A Good Thing
21. Sure As Sin
22. Another Man's Woman

本日の掘り出し物・・・と言っても,\2,100 というちょっと割高な値段だったが・・・。
1991年に,英 Charly からリリースされた,Chess 時代の Laura Lee の編集盤 CD 。

John Ridley のライナーによると,"Meet Love Halfway" と "I Don't Need You Around" は,1966年に録音されたものの当時未発表だった曲。その2曲と "Sure As Sin" (Hinton/Green) が,リイシューされた CD ↓ には収録されていなかった。
● "The CHESS Collection" [CHESS 983 294-2] -2006

1984年の日本盤 LP "Up Tight Good Woman" [Chess PLP-6017/6018] {楽・p.245} に収録済みだった曲だが,CD で手軽に聴けるようになったのはありがたい。
ただし,ぼくがこの CD を購入したのは,完全な「ジャケ買い」。
モノクロでは見慣れた写真だが,人工着色なのだろうけれども,この可愛らしさは女性ソウル・シンガーの中では群を抜いている。
最近,リイシューされたばかりの Mitty Collier と比べても・・・(^_^;)
◎ Mitty Collier "Shades Of Mitty Collier: The Chess Singles 1961-1968" [Chess/Kent CDKEND 301] -2008
2008年7月21日 20時45分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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Everybody's Got a Song
Donnie Fritts "Everybody's Got a Song" [Oh Boy OBR-017CD]

1. Why Is My Day So Long?
2. Hello Memphis
3. Short End of the Stick
4. Damn Good Country Song
5. Breakfast in Bed
6. Ten Foot Pole
7. Oldest Baby in the World
8. If You Say So
9. We Had It All
10. Better Him Than Me
11. Star of the Show
12. Everybody's Got a Song

1997年リリースの Donnie Fritts の2作目。プロデュースは,Arthur Alexander Van Morrison のトリビュート・アルバムを担当している Jon and Sally Tiven 。

1作目 に比べてたいして歌唱力は進歩しておらず,かなりの曲に shared lead vocal というクレジットがあり,Donnie Fritts 本人よりも目立っている。
1. John Prine,2. Dan Penn,4. Waylon Jennings,5. Lucinda Williams,6. Eddie Hinton,7. Willie Nelson,12. Kris Kristofferson,Dan Penn 。

その他の曲でも,「下手クソ」な Donnie Fritts の歌を盛り上げようと,そうそうたるメンバーが background vocals としてクレジットされているので,1作目を聴いて,いくら素晴らしいサウンドでも肝心の歌がコレでは・・・とがっかりした人にもお勧めできる作品。


Eddie Hinton といっしょに Dusty Springfield のために書いた "Breakfast In Bed" を Lucinda Williams とデュエットしているのは,うらやましいというより腹が立つ・・・(^_^;)

1作目でも歌っていた,Keith Richards お気に入り の "We Had It All" だけは,さすがに歌いなれているからか,その歌唱に多少の進歩が見られるかも・・・(^_^;)

ラストの "Everybody's Got a Song" は,Clayton Ivey のピアノに Reggie Young のギター,Mike Utley のオルガンがからんでくるというイントロだけで,もう泣けてくる。
後半ではコーラス(Don Nix や Jimmy Johnson のクレジットもある) をバックに,ソウルの名曲のタイトルが連呼されているのだが,もちろんその中には Sam Cooke "A Change Is Gonna Come" もあった。
2008年7月21日 09時53分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年07月19日(土)
One Foot In The Groove
Donnie Fritts "One Foot In The Groove" [Learning Man Records LMR-01]

Donnie Fritts の新作。3rd Album
● Donnie Fritts "Prone To Lean" [east west japan AMCY-2605] -1974
● Donnie Fritts "Everybody's Got a Song" [Oh Boy OBR-017CD] -1997


● V.A. "Testifying - The Country Soul Revue" [CASUAL LOUPE009CD] -2004
↑ のライナー中に,Dan Penn が Donnie Fritts 3作目のレコーディングを始めたという記述があり,それ以来,楽しみにしていたアルバムがやっと届いた。

単なる「下手クソ」から「下手ウマ」になった・・・という程度だが,Donnie Fritts の歌唱力はかなり進歩している・・・?
前作のような shared lead vocal のクレジットはなく,ほとんど一人で歌っているのに,結構安心して聴いていられる。
2001年に腎臓の移植手術を受けたということだけれども,その腎臓のドナーが抜群の歌唱力の持ち主だったりして・・・(^_^;)

Dan Penn のプロデュースによるバックのサウンドにも文句の付けようがなく,Spooner Oldham,David Hood,Wayne Jackson,Harvey Thompson,Tony Joe White などおなじみのミュージシャンが参加している。


ただ,メジャーなレーベルからのリリースでないためか,あまり流通しておらず,日アマゾンでは扱われていないし,米アマゾンでも現在入手可能なのは MP3 だけのようだ。HMV でも「入手困難」になっているが,タワレコには在庫がある ?

Dan Penn も今年の春に新作 "Junkyard Junky" をリリースし,コンサートでは Dan Penn 自身によって手売りされているらしい。
公式サイト 売り出されるのを待っているのだが Now on Sale ・・・。
2008年7月19日 07時55分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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2008年07月01日(火)
2008年上半期の BEST 5
6月に入ってちょっと息切れしたが,平均すると一応なんとか週2回の更新を達成することができた。
今年の上半期の BEST 5。○P 2008 と表示のある CD から。

● Al Green "Lay It Down (+1)" [Blue Note/EMI TOCP-70510]
 すべての声や楽器の音質,それぞれの定位と音量のバランス,出し入れのタイミング・・・全部計算ずくなのだろうが,冷たさよりもむしろ温もりが感じられる。すべてが在るべき場所に在るべき姿で収まっているのに,窮屈さよりも余裕を感じてしまう。聴けば聴くほど味わいが増すアルバム。
ソウル・ファンのみならず,老若男女すべての音楽ファンにお勧めできる大傑作。

● Sam Cooke "You Send Me (3 CDs)" [Not Now NOT3CD005]
 記念すべき,Sam Cooke の 1st LP のストレート・リイシューが含まれている。Specialty 時代のゴスペルは コンプリート集 で持っているという人には,重複の少ない "Forever (2 CDs)" もある。

● Rolling Stones "Shine A Light [Martin Scorsese] (2 CDs) [LIVE]" [Polydor UICY 1408〜9]
 縁起でもないと言われるかもしれないが,最近,ミックとキースのどちらが先に逝くだろう・・・と考えることがある。
やっぱり,Vampire であるキースのほうが長生きか・・・? 案外,いちばん若いロニーがいちばん先にいなくなりそうな・・・(^_^;)

● Van Morrison "It's Too Late To Stop Now [Remaster +1] (2 CDs)" [Polydor/EXILE 5305455]
 新作も良かったが,このライブ盤には「思い出」がいっぱい詰まっている・・・(T_T)
リマスターされて臨場感が倍増された。それにしても,Van が精力も絶倫だったとは・・・(^_^;)

◎ "Otis Blue: Otis Redding Sings Soul [Collector's Edition] (2 CDs)" [ATCO/Rhino WPCR-12887〜8]
 モノとステレオを比べると,音圧などの迫力はモノが上かもしれないが,歌や演奏自体はステレオ・ミックスの完成度に軍配が上がる。Otis の声や Al Jackson のスネアとバス・ドラを中央にどっしりと据えたリミックス・バージョンを聴いてみたかった。ライブ録音については,別に,ライブだけを集めた Collector's Edition としてリリースしてもらいたい。
もちろん,大好きな Otis が "Satisfaction" と "A Change Is Gonna Come" を歌っているというだけで,忘れることのできないアルバム なのだが・・・。
2008年7月1日 19時30分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年06月30日(月)
The Jerry Ragovoy Story
Various Artists "The Jerry Ragovoy Story: Time Is on My Side 1953-2003" [ace CDCHD 1183]

6. My Girl Awaits Me - The Castelles (1953)
8. I'm Comin' Home - The Fabulous Four (1961)
5. A Wonderful Dream - The Majors (1962)
9. Disappointed - Claudine Clark (1962)
7. Cry Baby - Garnet Mimms & The Enchanters (1963)
4. Time Is On My Side - Kai Winding (1963)
10. You Got Just What You Asked For - Estelle Brown (1964)
11. I Wanna Thank You - The Enchanters (1964)
12. I Can't Wait Until I See My Baby's Face - Pat Thomas (1964)
2. As Long As I Have You - Garnet Mimms (1964)
13. You're Looking Good - Howard Tate (1964)
14. The Hurt's All Gone - Irma Thomas (1965)
3. Good Lovin' - The Olympics (1965)
15. Thinkin' - Garnet Mimms (1966)
1. Stay With Me - Lorraine Ellison (1966)
16. Pata Pata - Miriam Makeba (1967)
17. What's It Gonna Be (Remix) - Dusty Springfield (1967)
18. You Don't Know Nothing About Love - Carl Hall (1967)
21. What About You - Carl Hall (1973)
19. What Do You Want Me To Do? - Lou Courtney (1973)
20. Ain't Got Nobody To Give It To - Howard Tate (1974)
22. Move Me No Mountain - Dionne Warwick (1975)
23. Pretty Red Lips (Kiss My Blues Away) - Major Harris (1978)
24. Get It While You Can - Howard Tate (2003)

もちろん,最大のお目当ては "Time Is On My Side" のオリジナル。
ストーンズがコピーしたのは "Rolling Stone Classics" にも収録されているように Irma Thomas のバージョンだが,それ以前に Kai Winding というジャズのトロンボーン奏者によるインスト・バージョンがあるということで,気になっていた。CD 化されたのは今回が初めてのはず。
全編に渡ってトロンボーンが吹きまくっているわけではなく,"Time is on my side." と "You'll come running back." というリフレインの部分は,女性グループによるコーラス。
そのグループのメンバーは,Cissy Houston に,Dione と Dee Dee の Warwick 姉妹。
例によって詳しいライナーノートが付属しており,Garry Sherman から電話がかかってきて,Kai Winding のための曲を作るところから,Irma Thomas のために歌詞を追加するところまで,Jerry Ragovoy 自身の証言で読むことができる。

Bert Berns との共作曲で,Janis Joplin のカバーが有名な Garnet Mimms & The Enchanters "Cry Baby" でも実際にコーラスを担当しているのは,Warwick 姉妹と Estelle Brown で,彼女たちに Cissy Houston や Doris Troy,Judy Clay,Sylvia Shemwell などを加えた女性グループが,Jerry Ragovoy や Bert Berns のセッションで主にコーラスを担当しており,ソロとして独立するシンガーもいるが,後に,残りのメンバーが The Sweet Inspirations として活躍することになる。

13. You're Looking Good は,Howard Tate のデビュー・シングルの B 面曲。A 面の "Half A Man" {楽・p.117} は Verve のアルバム に収録され CD 化済みだったが,こちらは初 CD 化。
24. Get It While You Can は,Jerry Ragovoy のピアノ伴奏のみによる再録バージョン。

16. Pata Pata Miriam Makeba 本人は American Ballads を歌いたかったらしいが,彼女がライブで African folk songs を歌うのを聴いた Jerry Ragovoy が,この曲を選んで録音させたそうだ。南アフリカにいたころにリリースされたバージョンもあるらしい。

18. You Don't Know Nothing About Love 21. What About You を歌う Carl Hall は,この後,Atlantic 時代の作品が『楽 SOUL 』に紹介(p.51) され,その記事中でこの Loma や Columbia 時代の作品にも言及されている。
◎ V.A. "Atlantic Unearthed: Soul Brothers" [Atlantic/Rhino R 77625] -2006
15. Change With The Seasons - Carl Hall

1. Stay With Me - Lorraine Ellison は,このアルバムの幕開けを飾るに相応しい熱唱。同じゴスペル出身の Aretha Franklin に比べると知名度は低いが,Aretha よりディープで,スケールが大きいと言っても過言ではないシンガー。
Frank Sinatra がキャンセルしたレコーディング・セッションのミュージシャン(46人編成) をバックに,歌と演奏を同時に,ほとんどワン・テイクで録音したのだそうだ。
New York の A&R スタジオで Phil Ramone がエンジニア。ステレオ用にミックスしなおす必要が無いほど完璧な状態で録音が行われ,歌や演奏が素晴らしいのはもちろんだが,それを記録したエンジニアの腕前も見事と言うしかない。

◎ V.A. "The Best Of Loma Records (2 CDs)" [Waner Archives 9 45711-2]
↑ のアルバムで彼女の歌は聴いていたのだが,アルバムの1曲目ということで強烈な印象があり,"On Vine Street: The Early Songs Of Randy Newman" にも彼女の歌が収録されていたこともあって,"A Change Is Gonna Come" がカバーされているアルバムとしてウィッシュリストに入れてあった ↓ の CD をとうとう注文してしまった。
● Lorraine Ellison "Sister Love: The Warner Bros. Recordings (3 CDs)" [Warner/Rhino RHM2 7717] -2006
2008年6月30日 21時03分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年06月24日(火)
The Soul Of Detroit
Various Artists "The Soul Of Detroit" [RELIC 7034]

1. Baby I'm Coming Home - Sir Mack Rice [Lu Pine 119] 1964
2. Since You've Been Gone - Conquerors
3. Love Me - The Rivals [Puff ?] 1962
4. Thunder in My Heart - Charles Amos [Lu Pine ?] 1962
5. Lonely Nights - Gene Martin, The Primettes [?] 1959
6. Lonely - Eddie Floyd [?] 1960
7. You Killed the Love - Bettye LaVette [Lu Pine 123] 1963
8. I Don't Want No Part Time Love - Benny McCain
9. Hey Hey - Joe Stubbs
10. Hard Times - The Majestics
11. Lovers' Celebration - Conquerors [?] 1962
12. People Gonna Talk - Eddie Floyd [?] 1962
13. Return of Stagger Lee - The Primettes, Don Revel
14. I'll Get Along Without You - Al Garner
15. What's My Destiny - Joe Stubbs [Lu Pine 120]
16. Let Her Go Now - The Minor Chords

Robert West という人物がオーナーだった Lupine Records で録音された作品集。
Many of the tracks included here were originally released as 45's by West, .... とライナーにはあるが,ネット上でちょっと検索したくらいでは,よく分からなかった・・・(^_^;)
Eddie Floyd は,Robert West's nephew で,He was a considerably talented songwriter, and he did countless demos for West and others in the late fifties and sixties. ということで,6. 12. は,どちらもデモ録音らしい。

7. You Killed the Love - Bettye LaVette [Lu Pine 123] は,『楽 SOUL』(p.146) に取り上げられている曲。ライナーによると,
Betty is backed by the Falcons on the haunting blues "You Killed the Love", the flip of "Witch Craft in the Air" (Lupine 123). Willie Schofield, the bass of the Falcons, was Betty's road manager.

● Betty Lavette "Soul Hits" [MARGINAL MAR 056]
↑ のブートレッグでも聴くことができたが,この CD "The Soul Of Detroit" は正規盤。
ただし,Relic というレーベルは倒産してしまったため廃盤状態で,入手が難しかったのだが・・・。

心斎橋アメリカ村にある Time Bomb という CD ショップの店頭に The Falcons のアルバム2枚が,非常に良い状態の CD でしかも手頃な値段で置かれていたので不思議に思い,たずねてみると,倒産したRelic の商品を取引先の業者が持っているとのこと。ダメ元で注文してもらうと在庫があり,あっさりと入手することができた。
いっしょに注文してもらったのは,↓ 。
◎ Robert Ward "Hot Stuff" [Relic 7094] {楽・p.315}
もちろん,コチラの CD も,「ウソッ!」と言いたくなるような有り難い値段・・・(^_^)v

「廃盤」になっているのをいいことに,不当に価格を吊り上げて儲けようとする悪徳業者に,Time Bomb の担当者の爪の垢を煎じて飲ませたいような,良心的な価格でした。
The Falcons の CD 2枚もまだ店頭にありました。なくならないうちに・・・。
◎ The Falcons "I Found A Love" [RELIC 7012]
◎ The Falcons "You're So Fine" [RELIC 7003]
2008年6月24日 20時21分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年06月19日(木)
Al Green "Lay It Down"
Al Green "Lay It Down" [Blue Note/EMI TOCP-70510]

Al Green の新作。
なにしろ日頃は,ストーンズの "NOW!" が未だに ナウ であるというような音楽ばかり聴いているので,このアルバムのプロデューサとして名前がクレジットされている クエストラブ とか ジェイムス・ボイザー とか リチャード・ニコルズ という人物や,ゲスト参加している ジョン・レジェンド,アンソニー・ハミルトン,コリーヌ・ベイリー・レイ などというシンガーについて予備知識が全くなかったため,日本語解説を頼りに,ボーナス・トラック(前作 "Everything's OK" に収録されていた "Perfect To Me" のライブ録音) 付きの日本盤の発売を待って購入。
どの曲もどこかで聴いたことのあるような曲なのだが,全部,新作。

どうせ,若造が過去の遺産を食いつぶして・・・云々と,ケチの一つもつけてやろうと身構えて聴き始めたが・・・,1曲目のイントロで,もう降参してしまった。

気持ちの良い音なんです・・・(^_^;)

日本語解説(二木崇) 中に「アルがこれまでに残したすべてのレコードを聴き,研究を重ねたんだ。プレイからレコーディングの方法まで,同時代の人たちに評価されなきゃ意味無いしね」(クエストラブ) とあるように,聴こえてくるのは,Hi のサウンドと似ているような,ちょっと違うような微妙な音なのだが,とにかく,聴いていて気持ちのいい音だった。
ぼくが言うのもおかしいが,全く「古臭さ」の感じられない音。

Willie Mitchell のプロデュースした前作・前々作が,意識してあの Hi Sound を再現しようと努めていたのに対して,このアルバムは,参加したミュージシャンたちが今出したい音を出してみたら結果的に Hi の音になった・・・とさえ思えるようなナチュラルな感じがするサウンドだった。
◎ "I Can't Stop" [BLUE NOTE 93556] -2003
◎ "Everything's OK" [BLUE NOTE 74584] -2005

非常に気に入っているアルバムではあるが,『レイ・イット・ダウン ― 愛の詩』 という邦題の 『愛の詩』 というのは,付け足す必要があったのか・・・?
いったい,どういう購買層を狙っているのだろう・・・?
2008年6月19日 22時23分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2008年06月14日(土)
Sam Cooke "GOLD" など・・・
今のところ HMV だけの情報だが,Sam Cooke の紙ジャケ(SHM-CD) 盤が7月30日に発売されるようだ。 発売中止・・・?
"Tribute to the Lady" [UICY-99544]
"Sam Cooke at the Copa" [UICY-93545]
"Ain't That Good News" [UICY-93546]

なぜ,この3枚だけなのか? という素朴な疑問は残るが,"Tribute To The Lady" はオリジナルのジャケットが採用されるようなのはうれしい。

9月には,"Keep Movin' On" と同時に "GOLD" というタイトルの2枚組 CD も発売されるようだ。まだトラック・リストは公開されていないし,ベスト編集盤ということで未 CD 化曲の収録は期待できそうもないが・・・。(発売中止?) ただ,これらの CD が売れて話題になれば,その他のアルバムのリリースにもつながるはずなので,サム・クックのファンは,重複を気にせず購入しましょう・・・(^_^;)


最近,Sam Cooke について,プロの音楽評論家でもあまりよく知られていないのだな・・・と,がっかりした本がある。

□ 『魂(ソウル)のゆくえ』 ピーター・バラカン [アルテスパブリッシング]
20年近く前に新潮文庫で発行されていた本を「全面的に改訂増補した新版」。
ソウル・ミュージック入門のためのガイド・ブックとして定評のある本が大幅に加筆され,CD や DVD ・書籍ガイドも充実しているということで,お勧めしたいところなのだが・・・残念ながら,重大な事実誤認がある。

「とにかく彼を撃った支配人は白人ですし,」p.35

Sam Cooke を撃った Bertha Franklin は,黒人です。
この,Sam Cooke という「黒人」を代表するソウル・シンガーが「白人」に殺されたという間違った伝説によって,黒人と白人の関係が一面的なものとしてとらえられてしまい,その多面性を理解する上において,大きな障害になっているような気がする。

□ 『Mr.Soul サム・クック』 ダニエル ウルフ [ブルースインターアクションズ]
Sam Cooke の死については,↑ の本に,かなりくわしい事実関係が書かれている。謎は残っているが・・・。
『魂(ソウル)のゆくえ』 巻末の Book Guide には,この本も紹介されているのだが,バラカンさんはどんな読み方をしたのだろう ?
もちろん原本でも a stocky fifty-five-year old black woman named Bertha Franklin と書かれているし,その顔写真も掲載されているのに・・・。
DVD Guide には,"LEGEND" が紹介されていないけれども,あれを見れば勘違いのしようがないのだが・・・。


□ 『こだわりアメリカン・ルーツ・ミュージック事典―先駆者60人の足跡』(生活人新書) 鈴木 カツ [日本放送出版協会]
この本には,「モーテルに泊まっていたサムは,何者かに射殺されてしまった」(p.163) とある。
Bertha Franklin 以外に実際の射殺犯がいた可能性は,全くゼロでは無いと思うが・・・(^_^;)
同じページに記述のある "Soul Twist" は,Sam Cooke の「お馴染みのヒット曲」ではありません。

この本の「はじめに」で,「ポップスやロックのルーツについては,わが国では黒人音楽の影響下という視点で語られることが多い。これは一面的に過ぎるようだ。」(p.4) と書いておられるのは,全面的に賛成なのだが・・・。
2008年6月14日 09時01分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2008年06月07日(土)
The Rolling Stones, Now!
The Rolling Stones "NOW!" [ABKCO UICY-93015]

1. Everybody Needs Somebody To Love (Russell/Burke/Wexler)
2. Down Home Girl (Leiber/Butler)
3. You Can't Catch Me (Berry)
4. Heart Of Stone (Jagger/Richards)
5. What A Shame (Jagger/Richards)
6. Mona(I Need You Baby) (McDaniels)
7. Down The Road Apiece (Raye)
8. Off The Hook (Jagger/Richards)
9. Pain In My Heart (Neville)
10. Oh Baby(We Got A Good Thing Goin') (Barbara Lynn)
11. Little Red Rooster (Dixon)
12. Surprise,Surprise (Jagger/Richards)

Bo Diddley が亡くなったということで,"Mona" のカバーが収録された,この CD を久しぶりに聴いている。
"Crackin' Up" をカバーしたライブ盤 "Love You Live" も好きだが,この 米3枚目 "Now!" は,棺桶にいっしょに入れて欲しいと思っているアルバム。
好きとか嫌いとかいうレベルを超えて,このアルバムに収録されている曲が文字通り NOW であるような音楽ばかり聴いていることは,このブログを読んでもらえれば分かっていただけるはず。

単なる R&B のコピー・バンドから次第にオリジナリティーを増し,ローリング・ストーンズとしての個性を確立し始めた時期のアルバム。
ロンドンの Regent(3. 6. 8. 11. 12.),シカゴの Chess(5. 7.),ハリウッドの RCA(1. 2. 4. 9. 10.) の3つのスタジオで録音された楽曲が収録されている。
特に,Hollywood, CA という,それまでのストーンズのイメージとはかけ離れた場所にある RCA スタジオでの録音は,彼らがロック・バンドとして新しい一歩を踏み出すきっかけとなる重要な経験だったにちがいない。

1964年11月2日に行われた,最初の RCA での録音でエンジニアを担当したのは,Sam Cooke 最後のセッション(11月16日)と同じ Dave Hassinger 。
後にイギリスにもどって録音するようになっても,Ry Cooder をセッションに参加させるなど,重要な役割を果たすことになる Jack Nitzsche が,piano(2.),Nitzsche-phone(9.) としてクレジットされている。
この Jack Nitzche が持ち込んだポップな感覚は,理想的なブルース・バンドとしてスタートしたストーンズが,40年以上に渡って第一線で活躍する世界的なロック・バンドになる上で,欠かすことはできなかっただろう。
◎ V.A. "The Jack Nitzsche Story: Hearing Is Believing 1962-1979" [ace CDCHD 1030] -2005
◎ V.A. "The Jack Nitzsche Story Vol.2: Hard Workin' Man" [ace CDCHD 1130] -2006
● V.A. "The Jack Nitzsche Story Vol.3: Night Walker" [ace CDCHD 1430] -2014


1. Everybody Needs Somebody To Love
 オリジナルを歌っている,Solomon Burke Wilson Pickett は,Soul Music から Gospel の世界に連れて行ってくれた。

2. Down Home Girl
 Dr.John のバンドのギタリストでもあった Alvin Robinson が歌っていた。New Orleans R&B。
◎ "The Leiber & Stoller Story Vol.3: Shake 'Em Up & Let 'Em Roll 1962-1969" [ace CDCHD 1156]

3. You Can't Catch Me
 バンドをぐいぐいと引っ張っていくブライアンのリズム・ギターが印象的。Chuck Berry のセッションでリズムを刻む Bo Diddley のようだ。

4. Heart Of Stone
 このキースのソロは,当時売れっ子のスタジオ・ミュージシャンだった Jimmy Page のフレーズをパクッたという話を昔聞いたことがあるのだが ?

5. What A Shame
 ストーンズ流モダン・ブルースの傑作。チャーリーとビルのリズム・セクションは恐ろしくタイトで,キースの指も今よりはるかによく動いているし,ブライアンのスライドやミックのブルース・ハープは別人ではないかと不安になるほど上手すぎる。スチューのピアノも素晴らしい。

6. Mona(I Need You Baby)
 アナログでは,英1枚目で愛聴していた。冥福を祈る・・・R.I.P.

7. Down The Road Apiece
 ストーンズがコピーしたのは Chuck Berry だが,Amos Milburn のバージョンも有名。
Ian Stewart は一流のブギウギ・ピアニストでもあった。

8. Off The Hook
 シンプルなリフとコードワークを基本に曲作りをするギター・バンドとしてのストーンズの原型のような曲。

9. Pain In My Heart
 Irma Thomas "Ruler Of My Heart" → Otis Redding "Pain In My Heart"
作者の Naomi Neville は,いい曲を書く女性だな・・・と思っていた (^_^;)

10. Oh Baby(We Got A Good Thing Goin')
 Jamie 時代の Barbara Lynn は,まもなくリイシューされるらしいた。
● Barbara Lynn "The Jamie Singles Collection 1962-1965 (2 CDs)" [Jamie/Guyden JAMIE 3906] -2008

11. Little Red Rooster
 Sam Cooke と共通するレパートリ。
Sam のバージョンでオルガンを弾いていた Billy Preston も,後にストーンズと共演し,大きな影響を与えることになる。

12. Surprise, Surprise
 キースとミックが主導権を握り始め,ブライアンの影が薄くなり始めている。
Lulu のバージョンは,以前からウィッシュ・リストに入っているのだが,手持ちの CD との重複があり,なかなかショッピング・カートに入れる順番が回ってこなかったが・・・(^_^;)
● Lulu "Something to Shout About" [London 820 618-2] -1989
2008年6月7日 10時44分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2008年06月01日(日)
... Sings Randy Newman
Randy Newman の曲を歌っている R&B/SOUL シンガーとして,個人的に最も印象に残っているのは,Etta James

◎ Etta James "Etta James" [Chess/Hip-O Select B0006407-02]
2. God's Song
5. Leave Your Hat On
6. Sail Away

1973年リリースの,Steppenwolf や Three Dog Night のプロデューサだった Gabliel Mekler という人物がプロデュースしたアルバム。バックは Chuck Rainey を中心としたバンドで,Trevor Lawrence がホーンのアレンジャー。
そのプロデューサに Randy Newman の曲を紹介されたらしい。
次のアルバムでも,1曲歌っている。
○ Etta James "Come A Little Closer" [Chess ]
5. Let's Burn Down The Cornfield
↑ Randy Newman 自身のバージョンでは Ry Cooder がスライド・ギターを弾いているが,この Etta James のバージョンでスライドを弾いているのは,Lowell George 。

↓ のボックス・セットでも,Etta James が歌う Randy Newman を楽しむことができる。
◎ Etta James "The Chess Box (3 CDs) 1960-1974" [Chess/MCA 088 112 288-2]
Disc III
10. Sail Away
13. God's Song
17. Let's Burn Down The Cornfield


最近では,あの New Orleans を襲ったハリケーンの関連で "Louisiana 1927" を歌う Aaron Neville の勇姿が記憶に新しい。
スタジオ録音は,↓ のアルバムに収録されている。
◎ Aaron Neville "Warm Your Heart" [A&M POCM-1805]
1. Louisiana 1927

Howard Tate のバージョンも素晴らしかった。
● Howard Tate "A Portrait of Howard" [Solid Gold SG 1001]
1. I'll Be Home
8. Every Time It Rains
9. Louisiana 1927
2008年6月1日 21時42分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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