ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2008年05月31日(土)
The Early Songs Of Randy Newman
Various Artists "On Vine Street: The Early Songs Of Randy Newman" [ace CDCHD 1186]

26. They Tell Me It's Summer - The Fleetwoods (1962)
25. Looking For Me - Vic Dana (1962)
24. Somebody's Waiting - Gene McDaniels (1962)
23. Love Is Blind - Erma Franklin (1963)
22. Take Her - Frankie Laine (1963)
21. While The City Sleeps - Irma Thomas (1964)
15. Baby, Don't Look Down - Billy Storm (1964)
17. Big Brother - Calvin Grayson (1964)
13. Take Me Away - Jackie DeShannon (1965)
12. I've Been Wrong Before - Cilla Black (1965)
11. I Don't Want To Hear It Anymore - Scott Walker (first issued as by The Walker Brothers) (1965)
19. Just One Smile - The Tokens (1965)
18. Nobody Needs Your Love - Gene Pitney (1966)
20. I Can't Remember Ever Loving You - Tammy Grimes (1966)
16. Friday Night - The O'Jays (1966)
14. Happy New Year - Beverley (1966)
1. The Biggest Night Of Her Life - Harpers Bizarre (1967)
5. Old Kentucky Home - The Beau Brummels (1967)
8. Vine Street (Intro: Black Jack David) - Van Dyke Parks (1967)
3. Mama Told Me Not To Come - Eric Burdon & The Animals (1967)
2. Simon Smith And The Amazing Dancing Bear - The Alan Price Set (1967)
10. I Think It's Going To Rain Today - Dusty Springfield (1968)
9. I'll Be Home - Lorraine Ellison (1970)
7. Love Story - Rick Nelson (1968)
4. Have You Seen My Baby - Fats Domino (1969)
6. So Long Dad - Nilsson (1970)

いつもながらの丁寧な仕事に頭が下がる Ace Records から,Producers and Songwriters シリーズ の1枚としてリリースされた CD。
全26曲のうち21曲は,Randy Newman がシンガー・ソングライターとして LP をリリースする(1968) 前の録音。
ここに収録されているのは,彼が提供した曲のほんの一部だが,さまざまなタイプのシンガーによって歌われていたことがよく分かる。
また,歌の作曲だけでなく,テレビ番組のテーマや挿入曲も手掛けていて,『ペイトン・プレイス物語』については,"The Randy Newman Orchestra Plays Original Music From Peyton Place" というアルバムもリリースされていたそうだ。
子供のころ見るのを楽しみにしていた TV 番組『宇宙家族ロビンソン』"Lost In Space" の音楽も Randy Newman が担当していた。ひょっとすると,Randy Newman が本当にやりたかったのは,こういう子供向け物語の音楽で,それが最近の "Toy Story" など,一連のディズニー映画のサントラの仕事につながっているのかも・・・

ブックレットの曲目解説は録音された順番に並んでいるが,CD ではほぼその逆に収録されている。最も初期の曲の中には,当時のヒット曲の焼き直しとしか思えないような作品もあるので,そのための配慮か ?
昔の LP とは違って CD なら再生する曲順の変更も簡単だから,古い順に並べ替えてソングライターとしての Randy Newman の進化の過程を楽しむこともできるが,普通に聞く分には新しい曲からのほうが,確かに聞きやすい。


収録されているシンガーの中で,個人的に最も馴染みが深いのは,Irma Thomas
Imperial 時代に,この 21. も含めて Randy Newman の作品を3曲歌っている。もちろん Irma 本人の意志とは無関係に当時の A & R マンが選曲したものだろうが,二人とも New Orleans と深いつながりがあることからすると,興味深い。
◎ Irma Thomas "Wish Someone Would Care / Take A Look" [EMI/Collectables COL-CD-2906] -2006
8. While The City Sleeps (Newman)
18. Anyone Who Knows What Love Is (Will Understand) (Newman / Seely)
22. Baby Don't Look Down (Newman)

当時 Irma Thomas のプロデューサの一人だった Nick Decaro が,この10年後にソロアルバムで "While The City Sleeps" をカバーしている。本人の自作解説によると,one of these "Tin-Pan-Alley" song 。
◎ Nick DeCaro "Italian Graffiti" [MCA MVCM-21036] -1974
↑ の日本語解説(中田利樹) によると,このアルバムは 「 AOR =アダルト・オリエンテッド・ロックの基盤とも言えるヒストリカルなアルバム」。
むか〜しは,こういう気障でお洒落な音楽を聞くと虫酸が走っていたものだが,最近は・・・(^_^;)
エンジニアを務めているのは,Sam Cooke の最期の晩餐となった食事を夫婦で共にしたという Al Schmit 。


Erma Franklin が歌う "Love Is Blind" は,Randy Newman が18歳の時に書いた作品。
Epic 時代最後のシングルの B 面曲。その A 面は,Van McCoy 作の "Abracadabra" という曲だった。
◎ Erma Franklin "The Best: Piece Of My Heart" [epic 472 413 2] -1992
↑ の CD に収録され,R. Newman というクレジットはあるが,Randy Newman の曲だとは気付いておらず,"Guilty: 30 Years of Randy Newman (4 CDs)" に入っているデモ録音も聞いてはいたが,この CD に出会わなければ,二つのバージョンを結び付けて聞くことはなかった。


1965年ごろになると,ソングライターとしての Randy Newman はイギリスでも評価されるようになり,デモ・テープもかなり出回っていたらしい。
14. Happy New Year を歌っている Beverley という女性シンガーのセッションに参加しているミュージシャンは,Jimmy Page,John Paul Jones,Nicky Hopkins など。
3. Mama Told Me Not To Come - Eric Burdon & The Animals は,Randy Newman 自身や,ヒットした Three Dog Night よりも前に録音されたオリジナル・バージョン。


"Vine Street" は,この CD には Van Dyke Parks で収録されているが,個人的には,Nilsson のバージョンのほうが好き。
◎ "Nilsson Sings Newman" [BUDDHA/BMG 74465 99703 2] -2000
↑ のアルバムは,ほとんどが Randy Newman のピアノ伴奏のみによる録音なので,Nilsson の素晴らしい声と,crooner であり,balladeer かつ shouter でもある,シンガーとしての天才的な技量を十二分に堪能することができる。
最近の CD には,"Living Without You" の別テイクなど5曲もボーナス・トラックが収録されているので,オススメ。


4. Have You Seen My Baby - Fats Domino は,↓ のアルバムに収録されている曲。
○ Fats Domino "Fats Is Back" [Reprise/Bullseye ]
初期の Fats Domino はボックス・セットで持っているし,昨年のトリビュート・アルバム "Goin' Home: A Tribute To Fats Domino (2 CDs)" に参加している Randy Newman が Fats のファンであることは知っていたが,1969年のこのアルバムは見落としていた。
Randy Newman がホーンのアレンジを担当しているほか,James Booker のピアノなど,バックのミュージシャンも豪華。
同時期の未発表曲なども含めた Rhino Handmade の CD は廃盤になっていてちょっと手が出ないが,中古ショップでの発見を期待して,チェック・リストに追加しておくことにしよう・・・(^_^;)



最近は,映画音楽の仕事が中心で,かつてのシンガー・ソングライターとしての活動には情熱をなくしているのではないかと心配していたが,公式サイト によると,まもなく新作がリリースされるらしい。
2003年に Vol.1 が出た後,音沙汰の無い "The Randy Newman Songbook" の Vol.2 も期待したい。

◎ "Guilty: 30 Years of Randy Newman (4 CDs)" [Reprise/Warner 8122-75567-2] -1998
Randy Newman の Reprise 時代のキャリアを集大成した4枚組ボックス・セット。
Disc I と II が The Studio Recordings,Disc III が Odds & Ends,Disc IV が Film Music という構成。

3. 4. 5. 9. 10. の Randy Newman 自身による録音や,2. 8. 23. の貴重なデモ録音が収録されている
2008年5月31日 09時36分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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