Keep Movin' On
Sam Cooke "Keep Movin' On (Hybrid) [SACD]" [ABKCO 95632]
1. Good News
2. Rome (Wasn't Built In A Day)
3. Meet Me at Mary's Place
4. Basin Street Blues
5. Cousin of Mine
6. Tennessee Waltz
7. Falling in Love
8. When a Boy Falls in Love
9. Good Times
10. Shake
11. Yeah Man
12. It's Got the Whole World Shaking
13. The Riddle Song
14. I'm Just a Country Boy
15. Try a Little Love
16. There'll Be No Second Time
17. Another Saturday Night
18. Sugar Dumpling
19. That's Where It's At
20. You're Nobody 'til Somebody Loves You
21. (Somebody) Ease My Troublin' Mind
22. A Change is Gonna Come
23. Keep Movin' On
最近,TV で流れているウルフルズの新しいアルバムの CM を見て,苦笑している Sam Cooke のファンも多いのでは?
そのアルバムのタイトルは,「KEEP ON, MOVE ON」。
そっくりそのままというわけではないが,Sam Cooke のアルバム・タイトルをパクッた? 発売日が Sam Cooke の命日である12月11日の翌日というのも,たまたまか?
ネット上で読めるインタビューではそういう話は出ていないようだけれども,単なる偶然の一致とは思えないのだが・・・。
ウルフルズのトタ松くんと言えば,ソロ・アルバムで Sam Cooke の曲をカバーし,「もしもサム・クックの歌を聴いていなかったら,ぼくはそもそも歌うたいになろうなどとは思わなかっただろう」などと健気なことをことを書いているシンガーなので,天国の Sam Cooke も苦笑いしているのではないか・・・?
● トータス松本 "Traveller" [Capitol TOCT-24938]
Sam Cooke のタイトルを借用するに値する内容かどうか気になる方は,ウルフルズの公式サイトから試聴をしてみてはいかが・・・(^_^;)
http://www.ulfuls.com/
この "Keep Movin' On" は,2001年に通常盤の CD,2003年に SACD[Hybrid] 盤がリリースされたアルバム。
タイトル曲は未発表だったが,この CD に収録されているそのままの形でテープが残されていたそうだ。Sam Cooke の没後 RCA から何枚も編集盤が出されていたのに,それらに収録されなかったのが不思議な曲。イントロから全体に渡ってフルートがフィーチャーされたポップな小品といった感じの曲だが,聴けば聴くほど味わいの増す佳曲。
8. と 15. は,1959年に録音されたボーカル・トラックにオーケストラをオーバー・ダブした曲だけれども,それ以外は,1963〜4年に録音されている。
14. と 18. は,当時 RCA との新しい契約を交渉中だったためか,SAR でのレコーディングに使用していた United Recording スタジオで,Clifton White: Guitar と Earl Palmer: Drums はおなじみだが,Glen Campbell: Guitar,James Bond: Bass,Ray Pohlman: Bass に,Arranger, Conductor は Jimmie Haskell という一味違ったバンドによる録音。
その他は,いつもの RCA のスタジオで,Rene Hall がアレンジのほとんどを担当して録音されている。
1. 2. 3. 6. 7. 9. 13. 17. 22. は,Sam Cooke の生前最後のオリジナル・アルバムである↓に収録されていた曲。
● "Ain't That Good News (Hybrid) [SACD]" [ABKCO 98992]
3. 10. 11. 12. 14. 20. 21. 22. は,Sam Cooke の没後最初に出された編集盤 LP "Shake" に収録されていた曲。( 3. と 22. は,"Ain't That Good News" と重複)
Sam Cooke のファンに一度は試していただきたいのが,1964年3月25日から最後のセッションとなった11月16日までに収録された曲を,録音順に聴くこと。
11. Yeah Man (3月)
20. You're Nobody 'til Somebody Loves You (4月)
21. (Somebody) Ease My Troublin' Mind (4月)
5. Cousin of Mine (8月)
19. That's Where It's At (8月)
10. Shake (11月)
12. It's Got the Whole World Shaking (11月)
ギターに Bobby Womack が参加しているのが,それ以前の録音との大きな違い。
これらの曲を聴いていると,Sam Cooke が,この後作り出そうとしていた音楽が,おぼろげながらでも見えてこないだろうか・・・?
Rolling Stones が,最初に RCA のスタジオで録音を開始したのは,1964年11月2日。つまり,Sam Cooke の最後のセッションよりも前。
エンジニアは同じ Dave Hassinger なのだけれども,ストーンズの連中はエンジニアに Sam Cooke の録音のやり方をたずねたりしなかっただろうか? また,Sam Cooke は Dave Hassinger からストーンズについて話を聞いたりしなかっただろうか?
The Valentinos の "It's All Over Now" をカバーしヒットさせた グループとして,Sam Cooke にとって Rolling Stones は,多少は気になる存在だったと思うのだが・・・。
ストーンズは,この後も RCA のスタジオで何度か録音しているわけだから,もし Sam Cooke が死ななかったら,ストーンズのセッションに Sam が参加するというようなことが実現していたかも・・・?
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2007年12月20日 22時30分
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Past MUSIC in 2007 /
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