2008年10月04日(土)
Tim Ries "The Rolling Stones Project" [Village VRCL 12001]
1. (I Can't Get No) Satisfaction
2. Honky Tonk Women (Organ Trio)
3. Slipping Away
4. Street Fighting Man
5. Wild Horses
6. Waiting On A Friend
7. Paint It Black
8. As Tears Go By
9. Honky Tonk Women (Keith's Version)
10. Ruby Tuesday
11. Gimme Shelter
12. Belleri
● Tim Ries "Stones World (2 CDs)" [Wai Wai Music XNYY-10004〜5] -2008
↑新作の発売に伴って,この前作も再発された。8. は日本盤のみのボーナス・トラック。Tim Ries のライナーの日本語訳に解説(岩浪洋三,越谷政義,寺田正典,ピーター・バラカン) が付いている。
このアルバムでの,個人的なハイライトは,Norah Jones が歌う "Wild Horses" 。バックでギターを弾いているのは,Marianne Faithful の "As Tears Go By" ("Strange Weather" バージョン) でも演奏していた Bill Frisell 。
● Marianne Faithfull "A Perfect Stranger - The Island Anthology (2 CDs)" [Island 314 524579-2] -1998
ストーンズのワールド・ツアー中にツアー・メンバーと,Tim Ries の人脈で集めた Jazz のミュージシャンによって録音されている。解説(岩浪洋三) にジャズ界のトップ・ミュージシャンとして挙げられているのは「ジョン・スコフィールド(g),ジョン・パテイトゥッチ(b),ジェフ・バラード(per),ビル・チャーラップ(p),ラリー・ゴールディングス(organ),ビル・フリーゼル(g),ブライアン・ブレイド(dr)」。
4. に参加している Luciana Souza は「ダウン・ビート誌の新人ヴォーカルの1位」だったそうだ。クレジットは Vocal となっているが,いわゆるスキャット。
シンガーとしては,Bernard Fowler や Lisa Fischer,Sheryl Crow も参加しているけれども,Background Vocal ということで,フル・コーラスきちんと歌われている曲は少ない。どうやらそれは,ミックに対する遠慮からもきているようで,ストーンズのメンバーの中ではただ一人,ミックだけがこのプロジェクトに参加していない。
Organ Trio と Keith's Version という2パターンの演奏が収録されている "Honky Tonk Woman" も,このアルバムの聴き所の一つ。。
Tim Ries,Larry Goldings に Charlie Watts の3人で演奏されているバージョンでは,チャーリーが非常に気持ち良さそうにドラムを叩いているのが,印象的。
Keith's version では,キース以外の何物でも無い・・・というギターを聴くことができる。
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2008年10月4日 09時07分
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2008年10月03日(金)
Tim Ries "Stones World: The Rolling Stones Project II (2 CDs)" [Wai Wai Music XNYY-10004〜5]
Disc I
1. Baby Break It Down 2. Under My Thumb 3. Hey Negrita 4. No Expectations 5. Miss You 6. Fool To Cry 7. You Can't Always Get What You Want 8. Brown Sugar 9. Salt Of The Earth
Disc II
1. Jumpin' Jack Flash 2. Angie 3. A Funkey Number 4. Lady Jane 5. A Funkey Number [Full Version] 6. Baby Break It Down [Alternate Version]
● Tim Ries "The Rolling Stones Project" [Village VRCL 12001] -2005
↑ 前作の評判がよく,Jazz のアルバムとしてはかなりの売り上げを記録したようで,その第2弾がリリースされた。
日本盤は先行販売でボーナス・トラック(II-5. 6.) が追加され,Tim Ries 本人によるライナーの日本語訳と解説(岩浪洋三・越谷政義) も付いている。
CD 2枚組とボリューム・アップしているだけでなく内容も進化していて,Jazz であり Rock であると同時に World Music として楽しむこともできるという素晴らしい作品集。
ストーンズのワールド・ツアーに参加している Jazz サックス奏者の Tim Ries がリーダーとなってストーンズの曲(II-5. のみオリジナル) を,ツアー先のさまざまな都市で現地のミュージシャンを集めて録音している。
Japan(I-1. II-3. 5. 6.),Puerto Rico(I-2.),Africa(I-3.),Portugal(I-4. 8.),Paris(I-5. 6.),NYC(I-7.),Spain(II-1),India(II-2),Brazil(II-4)。
I-9. Salt Of The Earth だけ特別で,Middle East, Africa, Europe, Brazil, Mexico, NYC と各地で録音されているだけでなく,Vocals として複数のシンガーがクレジットされており,Arabic, German, French, English, Spanish, Portuguese, Hebrew と複数の言語で歌われている。ヘブライ語で歌われているのは「地の塩」というタイトルが聖書に登場することと何か関連があるのだろうか?
ぼくが名前に聞き覚えがあるのは,サルサの Eddie Palmieri と,ブラジル音楽の Milton Nascimento,ジャズの Jack DeJohnette くらいだが,ゲストとして参加しているミュージシャンも豪華らしい。
New York 録音では,前作に引き続き Bill Frisell がギターを弾いている。彼の新作には "A Change Is Gonna Come" のカバーが収録されていて気になっているのだが・・・。
● Bill Frisell "History, Mystery (2 CDs)" [Nonesuch 7559-79943-7]
日本での録音に参加しているのは,吉田美奈子,日野皓正・賢二親子,渡辺香津美,仙波清彦。キースのギターも入っているが,後でオーバーダブされたもの。
ほかに,ミックやロニーが参加している曲もあるが,それらもオーバーダビング。ただし,Jazz 好きなチャーリーだけは最初からセッションに加わり(I-3. 4. 5. 6. 8.),気持ちよさそうにドラムを叩いている。
今作ではボーカル・パートが大幅に増加していることも,前作との大きなちがい。それは,ミックの,このプロジェクトに対する温度差が関係しているのかもしれない。
前作ではストーンズのメンバー中ではただ一人セッションに参加せず,冷たい態度をとっていたミックだけれども,今作ではオーバー・ダブではあるがハーモニカを吹いている。1曲だけではあっても,言わば,それがミックからお墨付きをもらったということになり,Bernard Fowler や Lisa Fischer は,前作よりリラックスしてのびのびとフル・コーラスを歌っているようだ。
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2008年10月3日 22時39分
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2008年10月01日(水)
コメント をいただいたので,手持ちの "Loving Arms" を引っ張り出して聴いてみた。女性のカバーが多いみたいですね。
◎ Etta James "The Essential Etta James (2 CDs)" [Chess/MCA CHD2-9341]
1974年,Richard Tee, Cornell Dupree, Gordon Edwards, Steve Gadd による New York 録音で,Alfred "Pee Wee" Ellis のアレンジ。Chess からリリースされているが,プロデューサは Jerry Wexler 。
◎ Millie Jackson "Still Caught Up" [Century/Ace CECC 00164]
1975年,Brad Shapiro プロデュースによる Muscle Shoals 録音。おなじみの4人組(Barry Beckett, Jimmy Johnson, David Hood, Roger Hawkins) に,リード・ギターは Pete Carr 。
この二人のバージョンは,New York と Muscle Shoals のセッション・ミュージシャンの聴き比べという点でもおもしろい。もっとも,このころになると Muscle Shoals の連中もかなり洗練されてきて,'60 年代の泥臭さはほとんど感じられないが・・・。
◎ Irma Thomas - V.A. "I Believe To My Soul" [Rhino/W. S./H.M. 8122-73189-2]
2005年,Joe Henry のプロデュース。Allen Toussaint がピアノを担当。このアルバムでは,ほかに Ann Peebles,Billy Preston,Mavis Staples などの歌を聴くこともできる。
Joe Henry プロデュースの Solomon Burke "Don't Give Up On Me" がグラミーを受賞したことをきっかけに企画されたアルバムで,The New Soul Records Done In A Classic Mode というシールが貼ってある。
ソウル以外でも,↓ のようなカバー・バージョンがあった。
◎ Rita Coolidge "Delta Lady: The Rita Coolidge Anthology[Japanese] (2 CDs)" [A&M/Universal UICY-1250]
1973年,Kris Kristofferson とのデュエット。Pop: 86,AC: 25,Country: 98。
◎ Livingston Taylor "Life Is Good" [Critique 7 90941-2]
1988年,Leah Kunkel という女性シンガー(Russ Kunkel の ex-wife ?) とのデュエット。
AMG で調べると,Dixie Chicks や Olivia Newton-John も歌っていたが,気になったのは Petula Clark 。彼女には,Dusty Springfield と同じように,Chips Moman プロデュースの American Studios 録音がある。
◎ Petula Clark "Memphis / The Song Of My Life" [castle CMRCD 215] -2001
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2008年10月1日 21時48分
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2008年09月30日(火)
Dobie Gray "Drift Away: His Very Best" [Razor & Tie RE 2112-2]
1. The "In" Crowd 2. Drift Away 3. The Time I Love You The Most 4. Sweet Lovin' Woman 5. Lovin' The Easy Way 6. Good Old Song 7. Mississippi Rolling Stone 8. Love Is On The Line 9. There's A Honky Tonk Angel (Who'll Take Me Back In) 10. So High (Rock Me Baby And Roll Me Away) 11. Can You Feel It 12. Loving Arms 13. Watch Out For Lucy 14. If Love Must Go 15. Find 'Em, Fool 'Em And Forget 'Em [Extended Version] 16. You Can Do It 17. Sharing The Night Together
Dobie Gray の編集盤 CD 。祖父が a Baptist-minister だったということで,やはり基本はゴスペルという Country Soul のシンガー。長いキャリアの中には,ミュージカル "Hair" への出演や,Jazz-Rock バンド(Pollution) に所属していたこともあるというちょっと変わった経歴の持ち主。
廃盤になっているようだが,この CD にはチャート上での主なヒット曲を含めた重要曲が一通り網羅されていて,かなりくわしいレコーディング・データも掲載されている。
1. The "In" Crowd
Pop Singles: 13,Black Singles: 11 (1965)。Ramsey Lewis のインスト・カバー(同年,Pop: 5) のほうが有名かもしれないが,オリジナルはコチラ。リズム・セクションは Earl Palmer と Carol Kaye 。スタジオは,Chips Moman が修業したこともある Hollywood の Goldstar Recording Studios 。
2. Drift Away
Pop: 5,Black: 42 (1973)。Rod Stewart "Atlantic Crossing" でカバーされていて,耳タコの曲。ブートレッグだが,ストーンズのバージョンもある。このオリジナルでギターを弾いているのは,Reggie Young と Troy Seals 。録音は,David Briggs の Quadrafonic Sound Studios, Nashville 。
12. Loving Arms
Adult Contemporary: 7,Pop: 61,Black: 81 (1973)。Tom Jans の曲。後に Elvis Presley がカバーしてヒット(Country: 8,1981) させている。
14. If Love Must Go
Pop: 78 (1976)。Will Jennings の曲。Capricorn からリリースされているけれども,ここまでが Nashville 録音。
15. Find 'Em, Fool 'Em And Forget 'Em
Black: 71,Pop: 94 (1976)。George Jackson と Rick Hall の共作曲。Rick Hall プロデュースによる Fame 録音。Capricorn からのリリース。
以上が,Dobie Gray 自身によるヒット曲。
他のミュージシャンにカバーされてヒットした曲としては,↓ がある。
9. There's A Honky Tonk Angel (Who'll Take Me Back In)
Conway Twitty (Country: 1,1974),Elvis Presley (Country: 6,1979)。
13. Watch Out For Lucy
Lonnie Mack の曲。Eric Clapton (Pop: 40)。
● "The Soulful Sound of Dobie Gray" [SPECTRUM HMNCD 022] -1997
キースのファンにはおなじみの "We Had It All" のオリジナルは,↑ で聴くことができる。
↓ に収録されているのは,その再録バージョン。
● "Diamond Cuts" [Dobie Gray 4] -2000
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2008年9月30日 21時11分
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2008年09月28日(日)
The Osmonds "The Singles" [BR Music BX 548-2]
1. One Bad Apple
2. I Can't Stop
3. Double Lovin'
4. Yo-Yo
5. Down by the Lazy River 6. Long Haired Lover from Liverpool 7. Hold Her Tight 8. Crazy Horses 9. Tweedle Dee 10. Goin' Home 11. Are You Up There? 12. Let Me In 13. One Way Ticket to Anywhere 14. Paper Roses 15. I'm Leaving It All Up to You 16. It Takes Two 17. Love Me for a Reason 18. Morning Side of the Mountain 19. Having a Party 20. Proud One 21. Make the World Go Away 22. I'm Still Gonna Need You 23. Deep Purple 24. I Can't Live a Dream
The Osmonds が,1971〜6年の間にリリースしたシングル集。
1. One Bad Apple は,George Jackson 作で Rick Hall のプロデュースによる大ヒット曲。1971年に Pop Singles で1位。Jackson Five を意識して書かれたというだけあって,Black Singles でも6位を記録している。
2. I Can't Stop には Farrell / Goldstein というクレジットがあり,Jerry Goldstein という人物がプロデュースしている。AMG で調べると,当時 Eric Burdon & War のプロデュースもしていたらしい・・・?
3. Double Lovin' は,George Jackson と Mickey Buckins との共作曲で,Rick Hall のプロデュース。Spencer Wiggins も,"I'd Rather Go Blind" とのカップリングでシングルとしてリリースしている。
4. Yo-Yo は,Joe South の曲で,プロデュースはやはり Rick Hall。
このあたりまでが Fame 録音で,5. 以降は Osmonds Bros. 自身のクレジットがある作品や MGM の社長だった Mike Curb の関わっている作品がほとんど。19. Having a Party という紛らわしいタイトルがあるが,全く別の曲。
この The Osmonds が FAME で録音したと思われる初期のアルバムも聴いてみたいと思っていたのだが,今回調べてみると2on1でリリースされていたので,そのうち注文するつもり。
● "The Osmonds / Homemade" [7T's GLAM CD 57]
1st LP "The Osmonds" は,Pop Albums で14位,Black Albums でも13位。
"Find 'Em, Fool 'Em, Forget 'Em" という,Bobbie Gentry や Dobie Gray も歌っている,George Jackson / Rick Hall の共作曲も収録されている。
● Bobbie Gentry "Ode To Bobbie Gentry: The Capitol Years" [ZONOPHONE 5 27719 2] -2000
● Dobie Gray "Drift Away: His Very Best" [Razor & Tie RE 2112-2] -1996
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2008年9月28日 13時04分
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2008年09月27日(土)
Ike Turner "The Bad Man: The Ike Turner Diaries" [Night Train NTI CD 7139]
Ike & Dee Dee Johnson - 1. The Drag 13. You Can't Have Your Cake (And Eat It Too)
Robbie Montgomery and the Ike-ettes - 2. Crazy in Love 7. Pee Wee
Ike & Tina - 3. So Fine
The Ikettes - 4. Prisoner in Love 11. Those Words
Ike & Tina Turner - 5. If I Can't Be First 9. I'm Going Back Home
The Ikettes w/ Ike & Tina Turner - 6. Here's Your Heart
Ike & Tina and The Ikettes - 8. So Blue Over You
Fontella Bass - 10. My Good Loving 16. I Love the Man
Vernon Guy - 12. Anything-To Make It With You
The Turnabouts - 14. Gettin' Away 15. Cott'n Pick'n
Bobby John - 17. The Bad Man 18. Lonely Soldier
Jimmy Thomas - 19. I Love Nobody But You
George Jackson - 20. Won't Nobody Cha-Cha With Me
まさか,こんな曲が CD 化されているとは思わなかったので検索したこともなかったのだが,『楽 SOUL』 巻末のリストに掲載されていた。
20. Won't Nobody Cha-Cha With Me が,George Jackson のデビュー・シングル{楽・p.67} の B 面曲。
CD のクレジットは Ike Turner 作となっているが,本当は George Jackson 本人が書いた曲らしい。1963年の New Orleans 録音。
実際に聴いてみると,Sam Cooke "Everybody Loves To Cha Cha Cha" の「アンサー・ソング」というよりは,Sam Cooke のいろいろなエッセンスをまとめて詰め込んだトリビュート曲といったところか? リズムはチャチャだが,メロディー・ラインなどはかなり異なっている。
A 面の "Who Was That Guy" も聴いてみたいが,こちらは残念ながら未 CD 化のようだ。
どうせなら,この Night Train のような盤起こしではなく,リマスターされた良い音質で CD に収録して欲しいが・・・(^_^;)
このアルバムの収録曲のうち,Bobby John というシンガーの 18. Lonely Soldier も,『楽 SOUL』 で取り上げられている曲{p.70}。 Curtis Mayfield 作だが,曲調は完全に Sam Cooke 風。
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2008年9月27日 08時31分
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2008年09月25日(木)
Irma Thomas "Simply Grand" [Rounder/Decca 478 1068]
1. River is Waiting 2. If I had Any Sense I'd Go Back Home 3. Too Much Thinking 4. Early in the Morning 5. What Can I Do 6. Underground Stream 7. Thinking About You 8. Be You 9. This Bitter Earth 10. Cold Rain 11. Somebody Told You 12. Overrated 13. Same Old Blues 14. I Think It's Going to Rain Today
Irma Thomas の新作。
前作の "After The Rain" がグラミー(Best Contemporary Blues Grammy) を受賞したのは,内容の素晴らしさはもちろんだが,ハリケーンの被害に対するお見舞いと復興への激励という意味が込められていたはず。この新作でも River とか Rain のような単語を含むタイトルの曲があり,それは,New Orleans がまだ完全に復活しているわけではないことを暗示しているようだ。
この Irma Thomas は,Soul Queen Of New Orleans として知られているわけだが,↓ のようなタイトルのアルバムがあったり,
◎ "My Heart's In Memphis: The songs of Dan Penn" [ROUNDER 11611-2163-2] -2000
1969年にハリケーンの被害を受けたときには,幼い子供を何人か抱えていたためもあるが,さっさと N.O. から Los Angeles に逃げ出したりもしている。個人的には,Candi Staton ほどではないが,ちょっと尻軽で浮気性のイメージがあって,・・・好きです・・・(^_^;)
アルバム・タイトルの simple「質素」と grand「華麗」は矛盾するようだが,ここでの grand は グランド・ピアノ のこと。ピアノをフィーチャーするというコンセプトは徹底していて,ピアノ以外のメロディ楽器は,小編成のストリングスが1曲(5.) で使用されているだけ。ギターの音が全く聞こえないという珍しいサウンドになっている。ここまでピアノにこだわっているのは,前作の少々過激な Sonny Landreth のスライド・ギターが,not exactly the sound that Irma's fans had come to expect from her records ということだったらしい。ぼくは好きだったのだが・・・(^_^;)
Irma Thomas とはデビュー曲 "You Can Have My Husband" (1959) 以来の付き合いである Dr.John が2曲(2. 8.),前作でも活躍していた David Torkanowsky も2曲(5. 10.) でピアノを弾いている以外は,1. Henry Butler,3. Jon Cleary,4. Tom McDermott,5. David Torkanowsky,6. David Egan,7. Norah Jones,9. Ellis Marsalis,10. David Torkanowsky,11. John Medeski,12. Davell Crawford,13. Marcia Ball,14. Randy Newman が1曲ずつ。
計13人12人のピアニストのプレイだけでも十分楽しめるのに,今年67歳になる Irma Thomas の熟練したボーカルも堪能できるという,贅沢なアルバム。
トップを飾る Henry Butler は今年,初めてのライブ・ソロ・アルバムがリリースされた。
◎ Henry Butler "PiaNOLA Live" [Basin Street BSR 0803-2] -2008
7. Norah Jones は,コーラスなしのピアノだけ。
11. Somebody Told You は,Naomi Neville 作で Minit 時代(1962) にも録音している。Dr,John と同じくらい付き合いが長い Allen Toussaint が参加していないのは,スケジュールが合わなかったのだろうか?
13. Marcia Ball は,Irma Thomas と共演したアルバムがある。
◎ Marcia Ball, Irma Thomas & Tracy Nelson "Sing It!" [Rounder/P-Vine PVCP-8705] -1998
ラストを締めくくる Randy Newman との付き合い(当時の面識はなかったようだが) も長く,Imperial 時代に彼の曲を録音したことがある。
◎ Irma Thomas "Wish Someone Would Care / Take A Look" [EMI/Collectables COL-CD-2906] -2006
8. While The City Sleeps (Newman)
18. Anyone Who Knows What Love Is (Will Understand) (Newman / Seely)
22. Baby Don't Look Down (Newman)
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2008年9月25日 21時13分
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2008年09月23日(火)
Bettye Lavette "The Scene Of The Crime" [Anti 86873-2]
1. I Still Want to Be Your Baby (Take Me Like I Am) 2. Choices 3. Jealousy 4. You Don't Know Me at All 5. Somebody Pick Up My Pieces 6. They Call It Love 7. The Last Time 8. Talking Old Soldiers 9. Before the Money Came (The Battle of Bettye LaVette) 10. I Guess We Shouldn't Talk About That Now
2007年に FAME Studios - Muscle Shoals, Alabama で録音された,Bettye Lavette のアルバム。
David Hood の息子 Patterson Hood のバンド(Drive-By Truckers) に Spooner Oldham がキーボードで加わり,David Hood も3曲でベースを弾いている。
ホーン・セクションが加わっていないために,サザン・ソウルというよりはサザン・ロック風の印象が強い。複数のギターがからむサウンドは,ストーンズっぽいところもあってお気に入り。
1. I Still Want to Be Your Baby (Take Me Like I Am) の,ギターで始まりドラムが入ってくるイントロは本当にゾクゾクするくらい・・・。
Eddie Hinton の作品で,↓ に収録されていた曲。
● Eddie Hinton "Dear Y'all: The Songwriting Sessions" [Zane ZNCD 1016] -2000
8. I Still Wanna Be Your Man
Patterson Hood の書いたくわしいライナーは,Anti- レーベルのサイト で読むことができる。
Bettye Lavette 本人の 公式サイト の Photo Galleries には,このレコーディングの際の写真もアップされていて,Rick Hall との2ショットを見ることができる。セッションには参加していないが,Roger Hawkins や Jimmy Johnson も様子を見に来ていたようで,彼らとの写真もある。Rick Hall と Jimmy Johnson たちが顔を合わせることはあったのだろうか・・・?
「ホシは犯行現場に戻る」という常套句は英語にもあるようで,「犯行現場」 というアルバム・タイトルは,かつて1972年に録音された作品との関連で付けられたものらしい。当時はお蔵入りになっていたその「犯行」は,2000年に CD 化されている。プロデューサは Brad Shapiro。
ただし,そのスタジオは,同じ Muscle Shoals でも,Sheffield, Alabama にある MUSCLE SHOALS SOUND Studios。
● Betty Lavette "Souvenirs" [Art & Soul 851012]
↑ はフランス盤で廃盤になっているようだが,4曲追加されたアメリカ盤 ↓ がある。
◎ Bettye Lavette "Child Of The Seventies" [Atco/Rhino Handmade RHM2 7899] -2006
13. Waiting For Tomorrow 14. Livin' Life On A Shoestring
15. Your Turn To Cry 16. Soul Tambourine
13. 14. は 1973年に Clarence Paul という人物がロスで録音した作品。15. 16. は Mono Single Version。
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2008年9月23日 12時05分
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2008年09月21日(日)
Sam Cooke "Around The World" [SAGA 531 007-5]
1. You Send Me
2. The Lonesome Road
3. Tammy
4. Ol' Man River
5. Moonlight In Vermont
6. Canadian Sunset
7. Summertime
8. Around The World
9. Ain't Misbehavin'
10. The Bells Of St.Mary's
11. So Long
12. Danny Boy
13. That Lucky Old Sun
なぜか,今年に入って Sam Cooke の Keen 時代 の1st アルバムが,曲順もそのままで CD 化されるようになった。
これもそんな CD の1枚。
● "You Send Me (3 CDs)" [Not Now NOT3CD005]
● "Forever (2 CDs)" [Not Now NOT2CD254]
日アマゾンでは近日発売となっているが,タワレコの店頭で見かけて,内容はともかくジャケットが面白そうだったので,衝動買い。
どんな場合でも,対象が何であっても,「マニア」というものは,一歩外から見るとただの「バカ」にしか見えないだろう・・・とは自分でも思うのだが・・・(^_^;)
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2008年9月21日 08時37分
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2008年09月20日(土)
Junior Parker "I'm So Satisfied: The Complete Mercury & Blue Rock Recordings" [Mercury 314 558 549-2]
1. Country Girl 2. You Can Make It if You Try 3. Wish Me Well 4. Hey Lawdy Mama 5. Sometimes I Wonder 6. (Ooh Wee Baby) That's the Way You Make Me Feel 7. Come Back Baby 8. Just Like a Fish 9. Baby, Please 10. You Ain't Got No Heart 11. Cracked Up Over You
12. Easy Lovin' 13. I'm So Satisfied 14. You Can't Keep a Good Woman Down 15. You're the One 16. Reconsider Baby 17. Lover to Friend 18. Your Bag Is Bringing Me Down 19. Ain't Gon' Be No Cuttin' Loose 20. Lovin' Man on Your Hands 21. Your Love's All Over Me 22. What a Fool I Was 23. I Got Money 24. It Must Be Love
25. Just Can't Put My Fingers on It 26. If I Had Your Love 27. Hurtin' Inside
28. I'm in Love With Someone Else 29. Movin' Out 30. I Found Love 31. Don't Let It End This Way
Junior Parker が Duke を出て,1966〜69年の間に Mercury とその系列の Blue Rock で録音した2枚のアルバムを完全収録し,さらに Not on LP のシングル曲(25.〜 27.) と未発表曲(28.〜 31.) まで詰め込んだお買い得盤。残念ながら廃盤になっているが,Mercury の部分のみが収録された CD もある。
○ "The Mercury Recordings" [Collectables ]
全31曲のうち,4曲(15. 27. 30. 31.) を除いて,すべて Memphis 録音。ただし,Memphis のどのスタジオかは明記されていない。その他の4曲は,Fame Studios で録音されている。
Personnel のクレジットがはっきりしているのは,最初のアルバムだけ。
1. 〜11. ○ "Like It Is" [Mercury SR-61101] -1967
プロデューサは Bobby Robinson で,Gene Miller がアレンジを担当。
Trumpet - Gene "Bowlegs" Miller, Willie Mitchell; Tenor saxophone - Fred Ford; Baritone saxophone - Jimmy Mitchell; Organ - Bobby Emmons; Piano - Joe Hall; Guitar - Reggie Young, Tommy Cogbill; Electric bass - Mike Leech; Drums - Sam Creason
珍しいことに Tommy Cogbill がギターを弾いていて,Reggie Young とのからみはなかなかおもしろい。テクニック的には今ひとつだがブルージーな味わいのあるギターが Tommy Cogbill か?
10. You Ain't Got No Heart は,タイトルは異なっているが,Spencer Wiggins "The Kind Of Woman" と同じ曲。作者も同じ Dan Greer。
1966年11月の録音で,Spencer Wiggins のシングルは5月頃にリリースされたということなので,こちらのほうが後?
ゴスペルあがりの Spencer と,10代のころから Sonny Boy Williamson II や Howlin' Wolf といっしょに演奏していたという Blues シンガーである Junior Parker のバージョンの微妙な違いは,聴き比べる価値があるかも。
もっとも,このアルバムでの Junior Parker は,Ray Charles "Come Back Baby",Gene Allison / Solomon Burke "You Can Make It If You Try" を歌っているなど,かなりソウルより。ブルース・ハープも演奏していない。
11. Cracked Up Over You は,Don Bryant の作品。
12.〜 24. ○ "Honey Drippin' Blues" [Blue Rock SRB-64404] -1969
2枚目のアルバムでは,Crazy Cajun Music が管理している曲(17. 21. 23. 24.) や Doug Sahm がアレンジしている曲(16. 18. 20.) があるので,クレジットは無いが,Huey Meaux が関わっていたらしい。
Floyd Morris という人物がアレンジしている曲(12.〜 14. 19.) のサウンドは,Howard Grimes と Hodges Bros. のように聴こえるのだが・・・?
Fame Studios で録音された 15. のほか,22. のアレンジも Gene Miller。
シングル曲のうちでは 27. ,未発表曲では 30. 31. も,Gene Miller がアレンジを担当した,1968年夏の Fame 録音。
Junior Parker は,Sun 時代に録音した "Mystery Train" が Elvis Presley にカバーされたことで莫大な印税が転がり込み,Houston, Texas に豪邸を構え奥さん一筋で酒も飲まず休日にはゴルフをたしなむという極めて健康的な生活を送っていたらしいが,40前に脳腫瘍で亡くなっている。
酒を飲まなくても早死にすることはあるのだから,どうせなら・・・(^_^;)
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2008年9月20日 09時02分
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2008年09月18日(木)
Spencer Wiggins "Soul City U.S.A." [GOLDWAX/Vivid VGCD-003]
1. Soul City U.S.A. 2. The Kind Of Woman That`s Got No Heart 3. Take Me Just As I Am 4. I'm A Poor Man's Son 5. That's How Much I Love You 6. He's Too Old 7. Once In A While 8. Water 9. Love Works That Way 10. Lover's Crime 11. The Power Of A Woman 12. Old Freiend 13. I Never Loved A Woman 14. Up Tight Good Woman 15. Sweet Sixteen
16. Cry To Me
17. Anything You Do Is All Right 18. I'll Be True To You 19. What Do You Think About My Baby 20. Who's Been Warming My Oven 21. That's How Much I Love You
"Cry To Me" である。畏れ多いことである・・・m(_ _)m
その昔,まだ右も左も分からないヒヨッコだったころ(今でも知らないこと,気がついていないことはいっぱいあると思うが),Solomon Burke のオリジナルはとっちらかってまとまりが無いようにしか聞こえず,Betty Harris のバージョンはだらだらとしまりが無いようにしか聞こえなかったころ(←昔の話ですよ,昔の・・・),Rolling Stones のカバーはアレンジも演奏もなかなかでミックのボーカルもかなりソウルフルだと思っていたころ(今でも悪くはないと思っているし大好きです。それは不変。念の為),この Spencer Wiggins のバージョンを聴いてブッ飛んだ。
それまでにも「フェイム」とか「マッスルショールズ」とかいう名前を目や耳にしたことはあったが,はっきりと意識するようになったのは,それがきっかけだったはず・・・。
当時,Vivid Sound からリリースされていた James Carr などの LP は,CD に買い換えた時点で処分してしまったが,Spencer Wiggins のアナログ盤だけは手放していない。
そんな LP も CD もとっくに廃盤で,長い間手軽に聴くことのできない状態が続いていたが,英 ace/KENT からリイシューが開始され,非常に喜ばしいことだと歓迎し,Spencer Wiggins の単独アルバムの登場を心待ちにしていたにもかかわらず,リリースされた CD には,"Cry To Me" が収録されていなかった・・・?
◎ "The Goldwax Years" [KENT/Ace CDKEND 262] -2006
↑ のライナーによると,"Cry To Me" などの7曲は,Goldwax によって録音が行われたが,Spencer Wiggins が Fame レーベルに移籍する際にいっしょにそれらの楽曲の権利も売り渡されたのだそうだ。Vivid Sound がリリースしたのは,Goldwax に権利がないことを知らなかったからで,今回の CD 化にあたって英 ace/KENT が権利関係を整理していると Fame に権利が移っていることが判明し,Fame と音源の使用について交渉したところ合意に至らず,CD に収録することができなかったということなのだが・・・。
Ace records has tried to either purchase or license these tracks from Fame in Muscle Shoals,Alabama for inclusion on this CD, but we have been unable to come to an agreement with the company, although we shall continue to try.
・・・というのは,まだ納得できる。要するに「ビジネス」の問題だから,金額やパーセンテージにおいて折り合いがつかなかったのは,仕方が無かったのだろう(おそらく,ケチな Rick Hall がふっかけたのだろうが)。ただ,その後に続く,
Spencer Wiggins and his lawyer have also approached Fame with this object in mind, but sadly to no avail.
・・・というのは,納得できない。Rick Hall というプロデューサがミュージシャンに敬意を払わず,使い捨て感覚で単なる自分の手駒としてしか扱っていなかったことはよく知られているが,シンガーに対しても同様の見方しかしていなかったらしい。シンガーやミュージシャン,ソングライターも含めたコラボレーションの結果としての楽曲を,私物化しているとしか思えない。
同じように Sam Cooke の音源を私物化してしまっている Allen Klein に匹敵する極悪人とののしっても,バチは当たらない・・・と思う・・・(^_^;)
そんな Fame の音源もいよいよ 正式な発掘 が始まるらしいけれども,まだ半信半疑・・・(^_^;)
多大な期待はしないほうが裏切られたときの失望が小さくてすむかも・・・?
契約先が,ストーンズやポール・マッカートニーなどの大物アーティストが逃げ出してしまって泥舟状態の EMI ということだし・・・(^_^;)
その後,英 ace/KENT との契約が成立し,この時代の楽曲も無事 CD 化された (^_^)v
◎ Spencer Wiggins "The Goldwax Years" [KENT CDKEND 262] -2006
● Spencer Wiggins "Feed The Flame: The FAME and XL Recordings" [KENT CDKEND 340] -2010
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2008年9月18日 22時15分
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2008年09月16日(火)
2008年9月16日 20時44分
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2008年09月15日(月)
Solomon Burke "I Wish I Knew (+7)" [Atlantic/Sequel RSA CD 863]
1. I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free 2. Get Out Of My Life Woman 3. Meet Me In Church 4. By The Time I Get To Phoenix 5. Then You Can Tell Me Goodbye 6. What'd I Say 7. Since I Met You Baby 8. Save It 9. Shame On Me 10. Why Why Why
11. I Feel A Sin Coming On
12. Lawdy Miss Clawdy
13. Mountain Of Pride
14. Suddenly
15. Keep Lookin'
16. I Stayed Away Too Long
17. Need Your Love So Bad
Solomon Burke の Atlantic 時代の最後のアルバム。この Sequel 盤の CD にはボーナストラックが7曲追加されている。1997年に英 Sequel で CD 化された Solomon Burke のアルバムは,以下の通り。やはり,英アマゾンと日米アマゾンでは同じ ASIN でも内容が異なっているのだが・・・?
◎ "Greatest Hits" [Sequel RSA CD 859] {ASIN: B000024JJO}
◎ "If You Need Me" [Sequel RSA CD 860] {ASIN: B000024JJQ}
◎ "Rock 'N Soul (+8)" [Sequel RSA CD 861] {ASIN: B000024JJR}
◎ "King Solomon (+4)" [Sequel RSA CD 862] {ASIN: B000024JJU}
● "I Wish I Knew (+7)" [Sequel RSA CD 863] {ASIN: B000024GX0}
5枚のうち3枚がボーナス・トラック付きで CD 化されていて,Not on LP のシングル曲のほとんどを聴くことができる・・・???
Atlantic 時代にはもう1枚アルバムがあったが,それもボーナス・トラック付きで CD 化済み。
◎ "The Best of Solomon Burke (+8)" [ATLANTIC 8109-2] {ASIN: B000008DVD}
ほかに,2on1 でリリースされていたり,日本で一部がリマスターされたりした CD もあるが,残念ながらそれらにはボーナス・トラックは含まれていない。
オリジナル・アルバムに収録されていた10曲(1.〜 10.) は,1968年春に Tom Dowd によって Memphis でリズム・セクションが,ホーンとコーラスは NYC で録音されている。ホーンのアレンジは Arif Mardin 。
バンドは,Reggie Young - guitar; Tommy Cogbill - bass; Bobby Wood - piano, organ; Bobby Emmons - electric piano; Gene Christman - drums というメンバーなので,American Studios での録音か?
8. が Don Bryant の,9. が Don Bryant と Willie Mitchell の共作曲ということで,ひょっとすると,Hi のスタジオの可能性も ?
タイトル曲の "I Wish I Knew" は,作者の Billy Taylor というジャズ・ピアニストによる演奏が Youtube にアップされていた。便利な世の中になったもんです・・・(^_^)v
その他も,2. Lee Dorsey,3. Joe Tex,4. Glenn Campbell,6. Ray Charles,7. Ivory Joe Hunter と,他人のヒット曲のカバーが多い。
5. は,The Casinos というグループがオリジナルらしいが,Bettye Swann のバージョンがある。
10. は,SAR 時代の Johnnie Taylor が歌っているらしいが,残念ながら CD 化されていない。
Don Bryant がらみの 8. 9. は,この Solomon Burke のバージョンがオリジナル ?
ボーナストラックとして追加された曲の中にも,12. Lloyd Price,16. Clarence Carter,17. Little Willie John と,有名曲のカバーが含まれている。
15. 16. は,前作 "King Solomon" に収録されていた "Take Me (Just As I Am)" 同様,Dan Penn & Chips Moman による Memphis 録音(1967)。コチラは,Spooner Oldham - organ; Reggie Young, Jimmy Johnson - guitar; Tommy Cogbill - electric bass; Roger Hawkins - drums というメンバーによる演奏。
このアルバムを最後に Atlantic を離れた Solomon Burke が Bell に移籍し,Muscle Shoals で録音したアルバムもボーナストラックが追加されて CD 化済み。
● "Proud Mary-The Bell Sessions" [SUNDAZED SC 11079]
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2008年9月15日 19時52分
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2008年09月14日(日)
Clarence Carter "Testifyin' (+ 4)" [Atlantic/Sequel RSA CD 905]
1. Bad News 2. Snatching It Back 3. Soul Deep 4. I Smell A Rat 5. Doin' Our Thing 6. You Can't Miss What You Can't Measure 7. Instant Reaction 8. Making Love (At The Dark End Of The Street) 9. Feeling Is Right 10. Back Door Santa 11. I Can't Do Without You
12. Devil Woman
13. Court Room
14. Slipped Tripped And Fell In Love
15. I Hate To Love And Run
Clarence Carter の 3rd アルバム。ボーナス・トラックとして Not on LP だった曲(12.〜 15) が追加された Sequel 盤。
同じようにボートラの追加された CD の内,1st "This Is ..."{ASIN: B000005RGO } と 4th "Patches"{ASIN: B000006XH9 } は,英アマゾンと日米アマゾンで同じ ASIN でも,内容が異なっている ?
すべて Fame Studios で録音されているが,10. は1968年,13.〜 15. は1971年。
問題の1969年のセッションでは,2. 8. が1月,1. 3.〜 7. 9. 11. が5月,12. が9月の録音というデータがある。このデータが正しいとすれば,1月を除けばあとは Fame Gang による演奏ということになるが・・・?
Atlantic 時代のアルバムが日本で2007年にまとめて CD 化されたとき,4枚のうちなぜかこの1枚だけ見送られている。Fame Gang による演奏であることがはっきりと確認できる曲が多いのはこのアルバムだけなのだが,日本のソウル・ファンの間で評価が低いのはなぜだろう。
7. Instant Reaction は,Soul satisfaction などという歌詞も含まれていて,明らかにストーンズの "Satisfaction" を意識した曲。ライターは,3. Soul Deep と同じ Wayne Carson Thompson。その "Soul Deep" は,The Box Tops のオリジナルのほうがカッコよくてお気に入り。
15. のアレンジは,ビートルズの "Come Together" によく似ている。
14. Slipped Tripped And Fell In Love は,George Jackson 作の Ann Peebles のカバー。2. 4. 9. 11. 12. の曲作りにも George Jackson が参加している。
1970年にリリースされた,Clarence Carter 最大のヒット曲である "Patches" が収録された次のアルバムには1曲だけ1969年9月のセッション時の曲 "I Can't Leave Your Love Alone" が入っているが,その他は1970年の録音で,その時点ではもうバックのメンバーは Fame Gang ではない。
Atlantic から離れて Capitol と契約を結んでいた Rick Hall は,Atlantic に所属していた Clarence Carter に,スタジオは使わせてもミュージシャンは使わせなかった・・・?
1972年には,当時結婚していた Candi Staton とのデュエットでシングル( Sequel盤 "Patches" に収録) を1枚残した後,Clarence Carter は Fame に移籍している。
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2008年9月14日 17時05分
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2008年09月13日(土)
Clarence Carter "The Dynamic (+3)" [Atlantic/Sequel RSA CD 904]
1. I'd Rather Go Blind 2. Think About It 3. Road Of Love 4. You've Been A Long Time Coming 5. Light My Fire 6. That Old Time Feeling 7. Steal Away 8. Let Me Comfort You 9. Look What I Got 10. Too Weak To Fight 11. Haper Valley PTA 12. Weekend Love
13. Don't Make My Baby Cry
14. Take If Off Him (And Put It On Me)
15. Few Troubles I've Had
本日の掘り出し物。Clarence Carter の Atlantic での 2nd アルバム。
アルバム自体は珍しいものではないが,この英 Sequel 盤には Not on LP のシングル曲がボーナス・トラック(13.〜 15.) として収録されている。\1,000 (^_^)v
Atlantic 時代の,その他の3枚のアルバムも同時期にボーナス・トラック付きで CD 化されているのだが,英アマゾンにはあるのに日米アマゾンでは同じ ASIN [B000005RGP] で検索すると,ボーナス・トラックなしの CD が表示される。ジャケ写の右隅の赤い帯には PLUS BONUS TRACKS とあるようだが・・・?
Sequel 盤で4枚そろえると,Candi Staton とのデュエット曲も含めて,Atlantic 時代の曲のほとんどを聴くことができる・・・?
13. は,前作の "This Is Clarence Carter" に収録されていた "Thread The Needle" のカップリング曲 [Fame 1013]。
14. 15. は,[Atlantic 2702] としてリリースされた曲。
この Clarence Carter は Atlantic 系のシンガーにしては珍しく,1969年春に Jimmy Johnson たちが Rick Hall から独立して Muscle Shoals Sound Studios を設立した後も,Fame Studios でレコーディングしている。
14. 15. は1969年9月の録音ということで,ぼくが聴いても,このドラムが Roger Hawkins でないことは,分かる。
次作の "Testifyin'" は,1969年1・5・9月のセッションの曲が収録されていて,Personnel のクレジットには,David Hood & Jesse Boyce - bass; Roger Hawkins & Freeman Brown - drums とある。
最近,"The Platinum Collection " というベスト盤 CD が出回っているが,以前リリースされた ↓ のほうが1曲多く,安く入手できるはず。レコーディング・データも充実している。
◎ "Snatchin' It Back: The Best of Clarence Carter" [ATLANTIC/RHINO R2 70286] -1992
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2008年9月13日 12時20分
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2008年09月07日(日)
Bobby "Blue" Bland "Live On Beale Street" [Malaco/P-Vine PCD-5338]
1998年にリリースされた Bobby "Blue" Bland のライブ・アルバム。
長いキャリアの中で B.B. King と共演したライブ盤はあるが,不思議なことに,単独での正規のライブ・アルバムとしては,これが最初で・・・最後になるかどうかはまだ分からないが・・・(^_^;)
◎ B.B. King & -- "Together For The First Time... Live" [MCA MCAD-4160] -1974
◎ -- & B.B. King "Together Again… Live" [MCA MCAD-27012] -1976
B.B. は,↑ の2枚以外にも単独で何枚もライブ盤を出しているというのに,いったいなぜ・・・?
このアルバムは,Recorded LIVE On Beale Street at the New Daisy Theater ということだが,わざわざ Rehersal Studio のクレジットがあったりするので,純正のライブ録音にかなり手が加えられているようだ。
バックのバンド(Guest Keyboards: Carson Whitsett) に修正の必要なミスは考えられそうもないし,Bobby Bland 本人もとちったりしないとすれば,ほかにどんな問題があったのだろう・・・?
同じタイトルで DVD もリリースされているが,何となく見るのがおそろしいので,未見・・・(^_^;)
収録されている曲は,やはり Duke 時代の定番曲が中心ではあるが,Malaco 時代の曲も歌われている。
手元にある CD は日本盤で,日本語解説(日暮泰文) と語り部分も含まれた英語歌詞が掲載されていて,その英文には Lyrics transcribed by Simon Evans というクレジットがある。さすがに丁寧に聞き取られているのだが,以前から気になっていた "Members Only" の歌詞の一部について,謎が深まった・・・(^_^;)
◎ "Best Of Bobby Bland On Malaco" [MALACO/Victor VDP-5164] -1988
Go tell momma, go tell daddy / Where the young are / Black or white
◎ "Members Only" [Malaco/P-Vine PCD-3793] -1996
Go tell Momma, go tell Daddy / Bring the young ones, black or white
● "Live On Beale Street" [Malaco/P-Vine PCD-5338] -1998
You don't tell mama and don't tell daddy / Red or yellow, black or white
前半は 「オフクロやオヤジにも教えてやれ」のほうが相応しいように思うが,後半は Red つまり native American だけでなく我々のような Yellow も仲間に入れてもらえるほうがありがたい・・・。
ときどき the elder or the younger 「老いも若きも」などのようにも聞こえたりするが・・・?
このライブ盤では,ジャズのスタンダードとしてよく知られている "St. James Infirmary" も歌われている。Duke 時代の "Two Steps From The Blues" に収録されていた曲だが,ぼくがこの曲を最初に聴いたのは,浅川マキのバージョンだった。
◎ 浅川マキ 『DARKNESS I 』 [TOCT-9131]
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2008年9月7日 23時28分
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2008年09月06日(土)
Little Junior Parker "Driving Wheel (+8)" [MCA/BMG MCD 32643]
1. Driving Wheel 2. I Need Love So Bad 3. Foxy Devil 4. Someone BrokeThis Heart Of Mine 5. How Long Can This Go On? 6. Yonder's Wall
7. Annie Get Your Yo-Yo 8. Tin Pan Alley 9. Someone Somewhere 10. Seven Days 11. The Tables Have Turned 12. Sweet Talking Woman
13. Sweet Home Chicago 14. Five Long Years 15. Next Time You See Me 16. In The Dark 17. Barefoot Rock 18. Wondering 19. Strange Things Happening 20. These Kinds Of Blues
本日の掘り出し物。とある中古ショップにて \950 (^_^)v
Junior Parker の 1st アルバムに8曲のボーナストラックが追加された CD 。
Original Production: Joe Scott & the Duke Records staff, except Red Tyler (tracks 3 & 11)
オリジナルの LP は DLP 76 という番号なので,その前後のアルバムは,↓ だったということになる。
○ Bobby Bland "Here's The Man!!!" [DLP 75] -1962
○ Bobby Bland "Call On Me" [DLP 77] -1963
Hip-O からオリジナルのままリイシューされているが,この CD はボーナス・トラックが付いているだけでなく,ジャケ写が 1st プレスのカッコいい写真であることもうれしいところ。
アナログ時代は,Bobby Bland とのカップリング・アルバム "Blues Consolidated" を愛聴していた。
CD でも ↓ のようなアルバムがリリースされている。
○ Bobby "Blue" Bland & Little Junior Parker "The Earls of Duke" [Rev-Ola ]
その Bobby Bland に比べると泥臭さは少なく,かなりポップな感じさえ受ける。日本のピュアなブルース・ファンにあまり人気が無いのは,そのポップさが災いしているのかも・・・(^_^;)
Duke 時代の編集盤は以前出されたことがあるが,廃盤になって久しいのは,まことに残念。
◎ "Junior's Blues: The Duke Recordings (Vol. 1)" [MCA MVCM-397] -1993
◎ "Backtracking: The Duke Recordings (Vol. 2)" [MCA MCAD-11786] -1998
● "I'm So Satisfied: The Complete Mercury & Blue Rock Recordings" [Mercury 314 558 549-2] -1998
'60 年代後半に American Studios で Gene Miller がアレンジを担当した楽曲や,Doug Sahm が関わった曲,Fame Studios で録音された曲まで収録されている CD 。
◎ "Way Back Home: The Groove Merchant Years" [Connoisseur VSOP CD 291] -2000
'70 年代前半の録音で,自分自身のヒット曲の再録のほか,ビートルズのカバー "Lady Madonna" も収録されている。
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2008年9月6日 09時11分
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2008年09月01日(月)
浅川マキ 『MAKI II』[東芝 EMI TOCT-6557]
1. 少年 2. 眠るのがこわい 3. ジン・ハウス・ブルース 4. 花いちもんめ 5. ゴビンダ 6. 少年(パート2)
7. めくら花 8. 雪の海 9. 港の彼岸花 10. わたしが娼婦になったら 11. ゴー・ダウン・モーゼ 12. 朝日のあたる家
マキさんの 2nd アルバム(1971) 。
この LP が貴重な中古盤としてそれなりの価格で取り引きされているのは十分理解できるが,CD にとんでもない値段が付いているのは,納得できない。
diskunion には,岡林さんのリイシュー作業が一段落すれば,ぜひともマキさんの説得をお願いしたい。個人的な経験から言えば,ジーサンよりバーサンのほうが扱いにくいのだが・・・(^_^;)
昨今のデジタル化技術の進歩からすれば,マキさんにも十分満足していただけるのでは・・・?
現在入手可能な 『DARKNESS』 のシリーズで,このアルバムの収録曲が聴けるのは,↓
◎ 『DARKNESS I』 [TOCT-9131]
DISC I: 初期作品集
5. めくら花 6. ゴビンダ 14. 花いちもんめ
● 『DARKNESS III』 [TOCT-9985]
DISC I: 初期作品集(vol.2)
10. 眠るのがこわい
かつての愛唱歌だった 「少年」 は,『DARKNESS IV』 に 「少年 (II)」 として収録されているが,過激すぎて・・・(^_^;)
マキさんが,エッセイ集 『こんな風に過ぎて行くのなら』 の中で Sam Cooke について書いておられるのは,マキさんの黒人音楽に対する姿勢から考えるとごく自然なことではあったが,その前作である 『幻の男たち』 で Roxy Music の名前に出会ったのは,意外であると同時に感慨深かった。
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2008年9月1日 20時44分
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2008年08月24日(日)
小椋 佳 『彷徨(さまよい)』 [Polydor POCH-1341]
岡林さん と並んで,むか〜し愛聴していたのが,小椋佳。
別に,小椋佳が好きで小椋佳を聴き始めたわけではないのだが,・・・。
そもそもの始まりは,第61回芥川賞受賞作『赤頭巾ちゃん気をつけて』(庄司薫) が映画化され,そのヒロイン下条由美を演じていた森和代という女優に一目惚れしてしまったこと・・・。
この『彷徨』というアルバムのジャケ写を飾っている女性が,森和代。右上の小さな,後ろ姿の男性はおそらく,その映画で薫くんを演じていた岡田裕介。
岡田裕介のほうは完全に親の七光りによる起用だったが,森和代は当時「装苑(そうえん)」という女性向けのファッション雑誌のモデルをしていて,オーディションで採用されたはず。二人とも俳優としては素人で,大根役者そのものだったけれども,このコンビでもう1作『初めての旅』という映画が作られ,そのサントラのような扱いで二人がナレーションを担当したアルバムが,ぼくと小椋佳との出会い。
◎ 『青春−砂漠の少年−』 [Polydor POCH-1580]
作詞・作曲・唄 / 小椋 佳
ナレーション / 岡田裕介,森和代
脚本・構成 / 山本 圭
第2作もナレーション入りだったが,岡田裕介のみの出演だったので,パス・・・(^_^;)
そして,第3作としてリリースされたのが,表題の『彷徨』で,ナレーションは入っていなかったが,ジャケ買い。
当時の森和代の可愛らしさは,裏ジャケの写真のほうがよく分かる。
どことなく,Laura Lee に似ているかも・・・(^_^;)
当時,非常に恥ずかしい思いをしながらファッション雑誌の「装苑」を購入し,彼女の写真を切り抜いてボール紙で裏打ちし,参考書などのしおりとして利用していた。
そんな彼女がいつのまにか森本レオと結婚し,引退してしまったときには落ち込んだ・・・(^_^;)
不純な動機で聴き始めた小椋佳だったが,アルバム単位で最もよく聴いたのは,↓ 。
◎ 『残された憧憬〜落書〜』 [Polydor POCH-1344]
トータル・アルバム的な作りになっていて,元モップスの星勝によるアレンジが素晴らしい。
Special Thanks to Following Artists としてクレジットされているミュージシャンは以下の通り。
星勝・安田裕美・細野晴臣・林立夫・深町純・矢野誠・井上陽水・高中正義・告井延隆・鈴木明子・Linda Hennrick
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2008年8月24日 11時49分
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2008年08月23日(土)
岡林 信康 『見るまえに跳べ:岡林信康アルバム第二集』 [diskunion FJ-1002]
おかばやっサン の 2nd アルバム。
以前,東芝 EMI からリリースされていた CD は持っているが,それには「ロールオーバー庫之助」が諸般の事情により収録されていなかった。今回の紙ジャケ盤は,その曲が入っているのはもちろん,細部までオリジナルのアナログ盤の体裁にこだわった完全版。
1970年当時の新聞記事と最近のインタビューが掲載された小冊子が付いている。
岡林信康は,浅川マキ のように生で見ていたというわけではないが,このアルバムに収録されている「性と文化の革命」は,高校生のころ文化祭か何かでぼくがギターを弾いて歌わせ,ちょっとにらまれたりしたことがあるし,「愛する人へ」のコードも指が覚えている・・・はず・・・(^_^;)
今回リリースされたのは URC レコード時代の3枚のアルバム で,引き続き,当時のライブ盤 も発売される予定。
diskunion の若い連中が岡林さんに直談判した結果・・・ということらしいが,怖いもの知らずというか何というか・・・(^_^;)
このアルバムでは,はっぴい えんど との共演がちょうど Bob Dylan と The Band の関係になぞらえられて当時非常に話題になった。はっぴい えんど の連中はこの共演をあまり評価していないようだが,個人的には,彼らの一連の楽曲よりは,ここで聴ける「堕天使ロック」や「ラブ・ゼネレーション」などの疾走感あふれる日本語ロックのほうが,お気に入り。その「ラブ・ゼネレーション」などの作者である早川義夫がレコーディング・ディレクター。
URC 時代の編集盤『大いなる遺産』[URC URH-5002] にも はっぴい えんど が演奏している曲が含まれていて,それも紙ジャケ化されることになっているようだが,当時日本ビクターから発売されていた『岡林信康の世界 第2集』[Victor SF-1001] に収録されていた「自由への長い旅」と「私たちの望むものは」の はっぴい えんど・バージョンも CD 化されるのだろうか・・・?
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2008年8月23日 10時34分
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