Archie Brownlee and The Five Blind Boys of Mississippi "You Done What The Doctor Couldn't Do" [Gospel Jubilee RBD 1402]
1. Jesus Gave Me Water 2. Amazing Grace 3. Must Be A God Somewhere 4. In The Wilderness 5. Something Within Me 6. World Prayer 7. How Far Am I From Canaan 8. JesusTraveled This Road Before 9. Precious Memories 10. You Done What The Doctor Couldn't Do 11. In The Garden 12. In This World Alone 13. Have You Talked To The Man Upstairs
14. It's A Wonder
15. All Over Me 16. Take Your Burdens To Jesus 17. I Wonder, Do You
18. A Weeping For A Mighty Long Time
Gospel Jubilee というスウェーデンのレーベルからリリースされた Five Blind Boys Of Mississippi のアルバムを,1989年に CD 化したもの。
手持ちの CD には,Made in Czechoslovakia という表示がある。
Acrobat 盤 や SHOUT! 盤 のおかげで,Archie Brownlee 師在籍時の The Five Blind Boys of Mississippi が,CD でもまとめて手軽に聴けるようになったので,CD のブックレットなどを参考に 曲目のリスト を作ってみた。
現時点で,おそらく最も入手が難しいと思われるこの CD の収録曲のうち,他の CD で聴くことができないのは,
14. It's A Wonder と 18. A Weeping For A Mighty Long Time だけ・・・???
14. は,この CD の Discography によると,1957年2月12日にシカゴで "Let's Have Church" や "I'm Willing To Run" といっしょに録音された曲らしい。
18. は,同じタイトルの曲が MCA gems シリーズの日本盤 CD に収録されているが,そちらには Willmer "Little Axe" Broadnax によって再録音されたバージョンが収録されていた。
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2007年5月21日 20時21分
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Five Blind Boys Of Mississippi "Something to Shout About? ...from the Golden Age Of Gospel" [Peacock/SHOUT! SHOUT 34]
1. Something to Shout About 2. Time Is Winding Up 3. Our John Saw the Number 4. Oh Why 5. Father I Stretch My Hands to Thee 6. Jesus Rose 7. Leaning on Jesus 8. Where There's a Will (There's a Way) 9. Just a Little While 10. Waiting at the River 11. What Is an Album
12. Our Father
13. Coming Home
14. Song of Praise
15. Save a Seat for Me
16. There's No Need to Cry
17. Certainly Lord
18. Somebody's Knocking
19. Walk Together Children
20. Leaning on the Everlasting Arm
21. Someone Watches
22. That Awful Hour
23. Don't Give Up
"Precious Memories" [PLP-102] と "Father I Stretch My Hands To Thee" [PLP-113] を2on1にした Five Blind Boys Of Mississippi の CD。
曲順が一部変更されていた。
http://www.bsnpubs.com/abc/peacock.html
12.〜 14. の3曲は重複してしまうが,15.・ 16. (1956) と 17.〜 23.(1959) は,あの ありがたいアルバム には収録されていない,Archie Brownlee 師在籍時の曲。(23. は,Lloyd Woodard のナレーションのみ)
既に CD 化されていた曲もあるが,これも,ケチを付けるとバチが当たってしまいそうな,ありがたいアルバム。
Acrobat 盤のような盤起こしではない(?)ためか,音も良い。
1.〜 11. で,リードをとる Henry Johnson も決して悪くは無く,彼が在籍していたころのビデオを YouTube で見ることができるのは,ありがたい。
http://www.youtube.com/results?search_query=blind+boys+of+mississippi
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2007年5月9日 22時20分
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Johnny Adams "An Introduction To Johnny Adams" [FUEL2000 302 061 615 2]
1. After All the Good Is Gone 2. Best of Luck to You 3. Don't Let the Green Grass Fool You 4. Your Love Is All I Need 5. Shoulder to Cry On 6. Who Will the Next Fool Be 7. Hell Yes I Cheated 8. I Only Want to Be with You 9. Give Me a Chance 10. Share Your Love with Me 11. Struttin' on Sunday 12. I'll Never Fall in Love Again 13. Love Letters 14. Thinking About You 15. Love Me Now 16. Sharing You 17. Fool You 18. Your Love Is All I Need
FUEL からリリースされた Johnny Adams の編集盤。同じレーベルから発売されていた "Absolutely The Best" が '70 年前後の数年間に SSS International で録音された曲が中心だったのに対して,この CD は '80 年前後に Hep'Me で Senator Jones がプロデュースした作品集。
残念ながら全て ↓ で過去に CD 化された曲ばかり。ただし,かなり音質が改善されている曲もある。
◎ "Greatest Performances" [ACE 2043] -1993
◎ "Best Of New Orleans Ryhthm & Blues Vol.1" [Mardi Gras MG 9007] -1994
ほとんどの曲が Sea-Saint Studio で録音されていて,Meters の連中や Allen Toussaint,Wardell Quezeque なども一部の曲に参加しているらしいが,まるでデモのようにバックのサウンドがスカスカの曲が少なくない。
また,今回の CD には収録されていないが,"Stand By Me" とか "Tell It Like It Is" などの Soul/R&B の定番曲だけでなく,日本ではハイ・ファイ・セットでヒットした "Feeling" のようにポップな曲も録音していて,個人的には,そういう曲も気に入っているのだが・・・(^_^;)
この時代の最大のヒット曲である "After All The Good Is Gone" のオリジナルを歌っている Conway Twitty は,Dan Penn が作曲した曲 "Is A Blue Bird Blue" を初めて採り上げてヒットさせたことでも有名 (?)。
最近 CD 化されて話題になっている↓で,
◎ V.A. "Soul Resurrection Volume 1: From Deep Inside The Playground Vault" [southernAmericana 37101 30283]
Reuben Howell というシンガーの作品として収録されていた4曲のうち,2曲が Johnny Adams の作品だった。
http://stepfatherofsoul.blogspot.com/2007/04/playground-soul.html
未発表ならまだ納得できるミスだが,どちらもシングル盤としてリリースされていて,"How Can I Prove 〜" のほうは既に CD 化もされている というのに,・・・?
Playground Studio のサイト に,American Studio のリズム・セクションである The Memphis Boys のサイトへのリンクが貼ってあったが,これは,Memphis Boys も Playground Studio で演奏したことがあるということなんでしょうか ?
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2007年5月6日 22時37分
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Arthur Conley & The Sweaters "Recorded LIVE in Amsterdam" [Blue Shadow WBB-003]
1. You Don't Know Like I Know 2. You Send Me 3. My Girl 4. (Sittin' On) The Dock Of The Bay 5. I've Been Loving You To Long 6. Another Saturday Night 7. Twisting The Night Away 8. I Thank You 9. Stagger Lee 10. When Something Is Wrong With My Baby 11. Bring It On Home To Me 12. (What) A Wonderful World 13. 634 5789 ( That's My Number) 14. A Change Is Gonna Come 15. Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song) 16. Don't Fight It 17. Soul Man
CD + DVD のデジ・パック仕様。
CD のほうは,1980年1月にアムステルダムで録音されたライブ。
1988年に "Soulin'" というタイトルでリリースされたアルバムに3曲 (8. 9. 17.) 追加されたものらしい。
Arthur Conley という過去の名声を捨て,Lee Roberts という新しい名前で活動していた時期なので,当然 "Sweet Soul Music" を初めとするオリジナル作品は1曲もなく,他人の曲のカバーばかり。Sam Cooke (2. 6. 7. 11. 12. 14.),Otis Redding (3. 4. 5. 15.),Sam & Dave (1. 8. 10. 17.),Wilson Pickett (9. 13. 16.)
バックのバンドは現地調達で,なかなか健闘しているとは言え,当時36歳という男盛りで脂の乗り切った Arthur Conley の伴奏を勤め上げるのには,残念ながら力不足。
ただし,おそらく百人程度収容のライブハウスでのパフォーマンスらしく,聴衆との一体感はなかなかで,十分楽しめる。
DVD のほうは,1988年のドキュメンタリー (約12分) と2001年のインタビュー (約57分) の二本立て。せめて英語の字幕は付けて欲しかった・・・(^_^;)
ドキュメンタリーは,"Sweet Soul Music" 録音時のエピソードから始まっている。
その時点でもう20年以上経っているというのに,Otis is dead. と伝えられたときの話をしながら涙ぐみ,爪を噛む仕草を見ると,心を病んでいたとしか思えない。
Sam Cooke と Otis Redding と自分の関係はトライアングルのようだったと語っているが,父と子と聖霊という三位一体の関係になぞらえているのだろうか?
キーボード2台とミキサーやテープレコーダが置かれた自宅の書斎(?)で歌う場面もあり,おそらく自分で打ち込んだのだろうと思われるチープなカラオケをバックに歌う姿は,そのサウンドや歌い方も含めて,"Sexual Healing" のころの Marvin Gaye に似ているように感じた。
約1時間にも及ぶインタビューには,なぜかドイツ語(?) の字幕が付いているのに英語の字幕は無く,おもしろそうな話をしているというのに,そこそこ読めても聞き取る力には乏しいため,よく理解できないのが非常に残念・・・(^_^;)
それでも,スタジオ内に置かれているグランド・ピアノで "Nothing Can Change This Love" などを弾き語りする場面などは十分楽しめた。
インタビューは,Otis などのビデオを見たり,関連しているレコードを聴きながら進められ,そのレコードの中にはストーンズの "Satisfaction" もあった。
当時,Arthur Conley はレコード会社や出版社なども含むかなり大きなプロダクションを経営していて,そこに所属しているらしいロックやレゲエのバンドのビデオも流されていた。
Lee Roberts の名義で録音された楽曲は,今回 CD 化されたライブ以外にもいくつかあるようだし,渡欧前に Fame などで録音された曲の中には CD 化どころか発表すらされていない曲が数多くある。
それらの曲が CD 化され,一部のマニアだけでなく,だれもが耳にすることのできるような日は来るだろうか?
去年発売された↓には,当時未発表だった曲が1曲だけ収録されていたが・・・。
◎ V.A. "Atlantic Unearthed: Soul Brothers" [Atlantic/Rhino R 77625]
4. Rome (Wasn't Built In A Day)
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2007年5月3日 08時27分
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Various Artists "Stone Country: Country Artists Perform the Songs of the Rolling Stones" [Beyond BYCD3055]
1. Honky Tonk Woman - Travis Tritt
2. Paint It Black - Tracy Lawrence
3. Ruby Tuesday - Deana Carter
4. The Last Time - The Tractors
5. Jumpin' Jack Flash - Rodney Crowell
6. Angie - Sammy Kershaw
7. Wild Horses - Blackhawk
8. Brown Sugar - Collin Raye
9. Beast Of Burden - Little Texas
10. No Expectations - Nanci Griffith
11. Time Is On My Side - George Jones
サブ・タイトルどおり,ストーンズの曲をカントリーのシンガーが歌っているアルバム。
ブルーグラスのトリビュート・アルバムは,ネット・ショップで見つけてウィッシュ・リストに入れてあるが,これには気が付いておらず,中古ショップで見つけて入手。
○ V.A. "Paint It Blue: A Bluegrass Tribute to the Rolling Stones"
http://www.amazon.com/dp/B0009OL81C/
最近カントリーを聴き始めたばかりなので,知らない名前のシンガーがほとんど。
1. Honky Tonk Woman は,てっきり "Country Honk" のアレンジで演奏されるのだろうと思っていたが,オリジナルに近いロックっぽい演奏だった。
その他の曲も比較的オリジナルに忠実なアレンジが多く,それほどカントリー色は強くない。
ただ,トリを務める George Jones は,さすがに貫禄十分。
David Briggs がアレンジを担当していて,Reggie Young や Norbert Putnam も参加している。
ほかには,Nanci Griffith という女性シンガーが気に入るかも・・・容姿も含めて・・・(^_^;)
ストーンズを入り口に,ずいぶんと遠くまで来たつもりだったが,結局,ストーンズの,特にキースの手のひらの上でウロチョロしていただけ・・・という,心地よい徒労感に浸っている今日この頃であります。
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2007年5月2日 15時51分
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あんな ありがたいアルバム にケチをつけてしまったため,案の定バチが当たってしまい,突然,親知らずが痛み出した。
もう顎骨や手前の歯と癒着してしまっていて,とりあえずは痛み止めの薬で散らすしかないらしい。
その痛みのために噛み合わせがおかしくなり,現在治療中の歯の仮歯が割れたり折れたりして,もう散々・・・(T_T)
「満点以外にはあり得ない」CD に,ケチなどつけるのではなかった・・・(^_^;)
おかげで,連休中に出かける気が失せてしまい,家でゴロゴロ・・・。ただ,久しぶりにゆっくり時間が取れたので,痛み止めでボーっとした頭にムチを打って,LIST of CDs のデータを整理することができた。
一回聴いただけで,すっかり忘れてしまっていた CD も,かなりあった。
時々たま〜に,家に帰るとその日に買った CD と同じ CD があったりする (^_^;)
連休の後半は,SONGs of Sam Cooke の整理もしておきたいが,そろそろ痛みも治まってきたので・・・。
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2007年5月1日 21時37分
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「アメリカン・ルーツ・ミュージック 楽器と音楽の旅」 奥 和宏 [音楽之友社]
「アメリカン・ルーツ・ミュージック」で検索したらヒットした本。
興味はあったが「在庫切れ」でマーケット・プレイスでは割高になっていたため躊躇していたところ,書店の店頭で見つけて,即買い・・・(^_^)v
『ロックを生んだアメリカ南部』とこの本のおかげで,以前の「疑問」のほとんどが解決したように思う。
「土曜の夜に『罪深い音楽』に浸りながら酔いつぶれるまで飲みつづけて,日曜の朝にはこじんまりとした素朴な雰囲気の教会で魂の救済を願い,『聖なる音楽』を歌う――ハンク・ウィリアムズはこうした矛盾を背負った歌手だった。」(『ロックを生んだアメリカ南部』pp.273-4 )
そういう「矛盾」を持ったシンガーが絶大な人気を得ていたという事実は,聴衆の側にも同じような「矛盾」を抱えた人間が多かったということに他ならない。一部の教会のお偉方は顔をしかめていたかもしれないが・・・(^_^;)
Sam Cooke の場合,聖か俗かという問題よりも,あるグループで非常に大きな存在であった人間が,別のグループに移るということ自体が,問題だったのではないかという気がしてきた。
白人にとっての「教会」と黒人にとっての「教会」の,支配力・影響力の大きさの違いも関係しているはずだが,僕のような不信心者の目からは,「教会」=「聖」であるとは決して思えない・・・(^_^;)
黒人の間でも,聖と俗のそれぞれのグループの底辺において,活発な交流が行われていた例は,枚挙にいとまがない。
そもそも The Five Blind Boys Of Mississippi にしてからが,その最初期には,所属していた私立学校の寄付金を集めるために白人の金持ち相手にポピュラー・ソングを歌っていた The Cotton Blossom Singers と,教会でゴスペルを歌う The Jackson Harmonners という2種類の名前を持って活動していた。
どちらの本も部分的なエピソードについては,僕でも読んだり聴いたりした内容がいくつかあったけれども,まとめて読むと一味も二味も違う。
非常に面白く,ためになる本ではありましたが,おかげで聴きたくなった CD が,また増えてしまった・・・(^_^;)
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2007年4月16日 20時47分
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「ロックを生んだアメリカ南部 ― ルーツ・ミュージックの文化的背景」ジェームス・M. バーダマン / 村田 薫 [日本放送出版協会]
プロローグ すべてはふたりのキングから生まれた
第1章 黒人音楽はエルヴィスの中に焦点を結んだ
第2章 ブルースマンの悲痛な叫び ― ミシシッピー・デルタの混淆から
第3章 都市をゆりかごに生まれたジャズ ― ニューオリンズの坩堝から
第4章 ゴスペル 魂の高揚 ― 信仰と教会、そしてアフリカの匂い
第5章 カントリーの故郷はどこか ― オールドアメリカへの郷愁
エピローグ 都市という荒野で歌うディラン
プロローグ中の「ふたりのキング」は,King of Rock'n'Roll としての Elvis Presley と King of the Blues と言われた B.B. King 。
図書館で見つけて読み始めたら非常に面白く,すぐに購入してしまった本です。
著者は二人ともアメリカ南部の文学や文化が専門で,いわゆる「音楽評論家」ではありません。
表紙カバーの折り返しの文は,以下の通り↓
> [サザン魂は永遠に眠らない]
> 20世紀の音楽地図を塗りかえたロックには,
> アメリカ南部の民衆音楽と過酷な歴史が深く刻まれている。
> 綿花農園で搾取に耐え働いた黒人の唄ブルース,
> 人種差別と闘った有色クレオールや黒人が生んだジャズ,
> アパラチアの貧困な山人が歌ったバラッド,
> 苦しい日々を慰め,生きる源泉となった宗教音楽・・・
> それら全てがエルヴィスの中で衝撃的に焦点を結んだ。
> 絶望的な環境を,愛に満ちた音楽創造のエネルギーに変え,
> 今なお強烈な磁場をもつ南部音楽の原点に迫る異色の文化論。
こんな風に,ブルース,ジャズ,カントリー,ゴスペルという「異なった」ジャンルの音楽をまとめて扱った本というのは,これまでに無かったのでは・・・?
そして,当たり前のことながら,それぞれのジャンルが決して独立していたわけではなく,互いに関連し影響を及ぼし合いながら,人種の違いも超えて,発達していったということもよくわかる本です。
書名が「ロックを生んだ〜」となっているので,ソウルやブルースのファンには抵抗があるかもしれませんが,どちらのファンにもお勧めできる内容でした。
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2007年4月6日 22時01分
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Chuck Berry "Hail! Hail! Rock'n'Roll" [WPBR 90631/2]
本編チャプター9のリハーサル映像で,Chuck Berry に "Oh,Carol" のイントロを何度もダメ出しされ,キレそうになりながらもグッとこらえる,いつもと違って我慢強いキースの姿は,何度見ても笑える。
結局,似たもの同士の痴話げんか・・・というところか・・・(^_^;)
見所満載のボーナス・ディスクだけれども,驚いたのは,本編のコンサートでただ一人 Chuck Berry から主役の座を奪い取るかのように激しく歌いまくっていた Etta James を,Chuck Berry がコンサートのリハーサルで出会うまで「知らなかった」と言っていたこと。
もちろん,Etta のほうは昔 Chuck のバック・コーラスを務めたことがあり,ピアノの Johnnie Johnson もそれを覚えていたのだが,Chuck Berry 本人はすっかり忘れてしまっていたそうだ。
コンサートのゲストに Etta James を呼んだのはキースで,彼女のことを「知らなかった」Chuck Berry は,リハーサルを終えるまで大反対だったらしい。
ボーナス・ディスクには,リハーサルで "Hoochie Coochie Girl" を歌っている様子が収められている。
最近は,体調が悪いのではないかと心配するくらい激ヤセしてスレンダーになっている Etta James ですが,この当時のケツ(下品な表現ですが,こう呼ぶしかない代物であることは映像を見れば一目瞭然。小錦以上?)は,非常に見事であります。
そのケツと童顔とのアンバランスが,マニアにはたまらないのでは・・・(^_^;)
http://www.amazon.co.jp/dp/B000MGBPVK/
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2508006
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2007年4月5日 22時42分
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The Five Blind Boys Of Mississippi "20th Century Masters: The Millennium Collection" [MCA 088 112 867-2]
1. Our Father (Which Art In Heaven)
2. Precious Memories
3. Song Of Praise
4. There's No Need To Cry
5. Somewhere Listening For My Name
6. Old Ship Of Zion
7. Save A Seat For Me
8. Lord, Lord You've Been So Good To Me 9. Oh Why 10. Sending Up My Timber 11. Speak Gently To Your Mother 12. His Eyes Is On The Sparrow
Archie Brownlee 師がジャケットに写っている CD は,それでも結構リリースされているが,Archie Brownlee 師のいない '60 年代の Five Blind Boys Of Mississippi による録音がほとんどというアルバムが多い。中には,ジャケ写は Mississippi なのに中身は Alabama という詐欺まがいの CD まである。
そんな中で,曲数は少ないけれども値段が手頃で最も入手しやすいと思われるのが,この "20th Century Masters: The Millennium Collection" のシリーズとして発売されている CD 。音質も良くて,聴きやすい。
1.〜 7. までが Archie Brownlee 師を含む録音。録音年とシングル No. など基本的なデータが明記されているのもありがたい。
4. と 7. が,今回の Acrobat 盤 には収録されていない 1956 年の録音。"There's No Need To Cry" は,Vee Jay でも録音されていて,歌詞にちょっと手を加えるとすぐにソウルとして通用しそうなスィートな曲で,お気に入り。
◎ "The Best of the Blind Boys" [MCA MCAD-22047]
ジャケットに4人しか写っていないためか,Five 抜きの Blind Boys の作品として,CD 化されている。
録音年などのクレジットは無いが,8. Certainly Lord と 10. Leaning on the Everlasting Arms で,Archie Brownlee 師の声を聴くことができる。
◎ "More Of Their Best" [Universal B0005877-02]
これにも,録音年などのクレジットは無いが,5. Walk Together Children と 6. Song of Praise が,'50 年代の録音。
● "You Done What The Doctor Couldn't Do" [Gospel Jubilee RBD 1402]
この CD を,専門店でも何でもない新星堂で見つけたときは,狂喜乱舞したものだった。
残念ながら現在では入手が難しそうだが,全18曲のうち Acrobat 盤に収録されていないのは,5曲のみ。
● "MCA gems: Blind Boys Of Mississippi 1950 - 1974" [MCA MVCE-24513]
中村とうよう氏入魂の編集による日本盤。
1.〜 16. が Archie Brownlee 師在籍時の録音で,12. 以降が Acrobat 盤に収録されていない曲。
● "Something To Shout About"
4月30日発売予定の編集盤。さて,何曲で Archie Brownlee 師の声が聴けるだろうか?
↓ "Precious Memories" と "Father I Stretch My Hands to Thee" のアルバムを2on1にした CD ・・・?
http://www.cherryred.co.uk/rpm/artists/fiveblindboysofmississippi.htm
単独アルバムではなくオムニバス盤だが,Mississippi の曲が複数収録されている CD もある。
◎ "Kings Of The Gospel Highway: The Golden Age of Gospel Quartets" [Spirit Feel Shanachie 6039]
↑ とかなりの曲が重複してしまうが,↓ のような CD もリリースされていた。
◎ "Father and Sons" [Spirit Feel 1001]
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2007年4月1日 12時01分
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昨晩は,家族そろって京セラドームでタイガース開幕戦の観戦。
と言っても,ドーム内のレストランからですが・・・。
通路に,ドームでコンサートをやったアーティストの手形が飾ってあった。
Keith Richards の手形がコレ→。
・・・指が,短い・・・。
とてもギタリスト向きとは思えない・・・(^_^;)
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2007年3月31日 09時52分
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Five Blind Boys Of Mississippi / Sensational Nightingales "The Lord Will Make A Way: The Early Recordings 1947-1951" [P-Vine PCD-5837]
Rolling Stones が The Valentinos の "It's All Over Now" をカバーしてオリジナルよりもヒットさせたとき,Bobby Womack は,I kept sayin' to Sam, "This guy[Mick Jagger] ain't no singer." Because I'm comparing him to a real singer, like Archie Brownlee or June Cheeks. ・・・ということだったらしい。("Dream Boogie" by Peter Guralnick pp. 587-8)
たしかに,当時(1964)まだ21歳のミックは,畏れ多くも勿体無くも Archie Brownlee 師や Julius Cheeks 師に比べれば,月とスッポンどころかミミズかアメーバみたいなものだったかもしれない。
実際おっしゃる通りではあるし,まだ下品にがなり立てるしか能の無かった Bobby Womack に言われても,たいして腹は立たないが,アメリカには「一寸の虫にも五分の魂」ということわざは無いのだろうか?
ちなみに "It's All Over Now" は,武道館で聴いた Rod Stewart / Faces のバージョンも思い出深いが,Chess のスタジオで録音され,リズム・パターンは "Hi Heel Sneakers" を借用し,イントロとエンディングのギター(ブライアン)は Bo Diddley をパクリ,間奏のギターソロ(キース)は Chuck Berry をコピーした,ストーンズのバージョンが,未だにいちばん好き・・・(^_^;)
表題の CD には,そんな a real singer である Archie Brownlee 師や Julius Cheeks 師の初期の録音が収録されている。
Five Blind Boys of Mississippi のうち,11./12.(Coleman 5971) と 17./18.(Coleman 6002) は, Acrobat 盤 では聴けないので貴重。これらの4曲が収録されていなかったことも,中途半端な感じがした理由の一つ。
また,この時代の音源は原盤から針起こしするしかないため,曲によっては Acrobat 盤よりマシな音質のものがある。
Julius Cheeks 師が在籍していたころの Sensational Nightingales の CD 化の状況は,Mississippi よりさらに悲惨で,単独アルバムが 1枚だけ というのは残念無念。こちらもやはり Acrobat Music に期待するしかないのだろうか?
Gritz さんに教えてもらったサイトは,コメント欄に埋もれさせておくのはもったいないので,ここでも紹介させていただくが,
http://www.dovesong.com/
それでもやっぱり完全版ではないという点で,中途半端な感じがぬぐえないのは,欲が深すぎるでしょうか・・・?
Black Gospel 以外の Mountain Gospel とか Southern Gospel にも興味をそそられている今日この頃であります。
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2007年3月29日 21時08分
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The Five Blind Boys Of Mississippi "1947-1954" [Acrobat ADDCD 3003]
リリース元である Acrobat Music のサイトは全く更新されていないが,いつのまにか,こんな CD が発売されていた。
Five Blind Boys Of Mississippi の新譜情報は HMV でメール・サービスを登録していたが,なぜか,このアルバムは Blind Boys Of Mississippi の作品としてデータ化されているため,全く気が付いていなかった。
Acrobat の CD は タワレコ がいちばん安いのだが,気が付いたときには後の祭りで,難波や茶屋町では売り切れていたので割高ではあったが,1枚だけ在庫のあったアマゾンで入手。
AMG や各ネットショップのデータでは,アルバムタイトルが "1945-1950" となっているが,収録されているのは 1947 年から 1954 年の作品。
こんなありがたい CD にケチを付けるとバチが当たるかもしれないが,聴き終わった後,何とも中途半端な感じがして仕方が無い。
"Save A Seat For Me" や "You Done What the Doctor Couldn't Do" などの,1950 年代後半の作品も CD 化してくれるのだろうか? 続編が予定されているのであれば,Vol. 1 などと表示してありそうなものだが・・・?
Vol. 2 があるなら,やはりレーベルを超えた形で年代順に Vee Jay や Checker 時代の作品も収録してもらいたいが・・・。
何はともあれ,Archie Brownlee 師の声が,これだけまとめて聴けるアルバムは今までに無かったので,その点だけでも,いくら評価しても評価しすぎることの無い,素晴らしい CD 。
Sam Cooke や Ray Charles のファンだけでなく,全てのソウル・ファン・・・音楽ファンにとって必聴のアルバムであります。
もちろん Mick Jagger のファンも聴いておく必要がある。
Bobby Womack は,ストーンズが "It's All Over Now" をカバーし,自分たちのバージョンよりヒットさせたのに腹を立てて,Archie Brownlee 師などに比べれば「コイツ(Mick Jagger)は歌手なんかじゃない」と,Sam Cooke に愚痴をこぼしていたらしい・・・(^_^;)
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2007年3月27日 21時31分
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2007年3月17日 08時56分
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2007年3月14日 21時36分
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CHEAP TALK |
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先日,くしゃみと鼻水が止まらなくなり,今年も花粉症の季節が始まったかと思って,去年の残りの薬を飲み一日休んでいたら,くしゃみと鼻水は治まったものの,今度は熱がどんどん上がり始め,とうとう39度を越えてしまった。
病院で検査をしてもらうと,インフルエンザではないがウィルス性の風邪だという診断だったのだけれども,医者の手元に置いてある検査シートのようなものを見ると,A と B の部分は真っ白だが C の辺りに赤い線が・・・?
帰宅してネット上で検索してみると,インフルエンザ C というのは,A や B より症状が軽く流行性もないが,乳幼児に多く感染し、遺伝子がほとんど変化しないので免疫が一生続く・・・ということらしいが・・・(^_^;)
その時の点滴や投薬のおかげか,あるいは,ほとんど一日中なめ続けている「はなのど飴」(もちろんノンシュガー・タイプ) が効いているのか,その後,花粉症の症状はほとんど出ていないけれども,39度超の熱で脳細胞の何%かがまた死んでしまったらしく,思考力が衰える一方なのは情け無い・・・(T_T)
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2007年3月14日 20時52分
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Bryan Ferry "Dylanesque" [Virgin/EMI TOCP-66669]
1. Just Like Tom Thumb's Blues
2. Simple Twist Of Fate
3. Make You Feel My Love
4. The Times They Are A-Changin'
5. All I Really Want To Do
6. Knockin' On Heaven's Door
7. Positively 4th Street
8. If Not For You
9. Baby, Let Me Follow You Down
10. Gates Of Eden
11. All Along The Watchtower
前作 "Frantic"(2002) でも Dylan の曲を2曲採り上げていたし,ソロ第1作 "These Foolish Things"(1973) や第2作 "Another Time, Another Place"(1974) でも1曲ずつ歌っていたので,Bryan Ferry は Bob Dylan が好きなのだろうとは思っていたが,今回の新作は,全曲 Dylan のカバー。
Bryan Ferry は Bob Dylan に一度も会ったことがなく,もし会ったら "I hope you don't mind." と言うつもりらしいが,このアルバムを聴いた Dylan が,"I don't mind." と言ってくれるかどうか・・・?
このアルバムにおいて,Dylan の曲は単なる素材としてしか扱われておらず,完全に Bryan Ferry のスタイルで歌われ,演奏されている。
そこには Bob Dylan に対するリスペクトや憧れなどは感じられず,むしろ,アメリカン・ルーツ・ミュージックを具現化する巨人に対する対抗心のような感情さえうかがえる。
それは,たかだか数百年の歴史しか持たないアメリカに対する,かつての宗主国であるイギリスの誇りみたいなものかもしれない。
ただ,Bryan Ferry 自身は,それが単なる空威張りに過ぎないことを十分自覚していて,その虚しさを胸に抱きながら歌う歌には,Bob Dylan のオリジナルからは決して味わうことのできないセンチメンタリズムが漂っている。
最近の YouTube の充実度(?)は凄まじく,このアルバムからのビデオ・クリップも早速アップされてい・・・たのだが,This video has been removed due to terms of use violation. ということで,アッという間に削除されてしまった (^_^;)
今のところ残っているのは,↓ だけのようだ。
"Positively 4th Street"
http://youtu.be/6RJKWIeHz0c
↓ では,Marlene Dietrich の大ヒット曲だったという "Falling in Love Again" のあと,"A Hard Rain's A-Gonna Fall" を歌っているが,客席には Bob Dylan の姿があり,ほとんど苦虫を噛み潰したようなしかめっ面をしているけれども,最後のほうで少しだけ苦笑いをしているように見える。"I don't mind." と思っていただろうか・・・?
Bryan Ferry - Stockholm, Sweden 2000
http://www.youtube.com/watch?v=azCOL5IQM0M
1973年当時の "A Hard Rain's A-Gonna Fall" のビデオもアップされているが,これは今見ると,かなり不気味で,さすがにちょっと気持ちが悪い・・・(^_^;)
A HARD RAIN'S A-GONNA FALL - BRYAN FERRY (1973)
http://www.youtube.com/watch?v=JYP3NKOr98U
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2007年3月12日 22時27分
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Lucinda Williams "West" [Lost Highway UCCU-1146]
僕の貧弱なボキャブラリでは形容の仕様が無いほど素晴らしいアルバム。
彼女が作りたかったという「成熟しているけれどもヒップなアルバム」になっているのではないか?
今どんな音楽が流行しているかとか,誰がグラミー賞をもらったかなどには全く興味が無いけれども,既にカントリー,フォーク,ロックという部門で受賞している Lucinda Williams が,このアルバムでどの部門のグラミー賞を受賞するのかは,気になる。
ちょうどほぼ同世代で,同じように Blues や Soul や Rock など,いろいろな音楽を聴いて育ってきたのだろうな・・・と共感できる部分が多く,最近 Country を聴き始めたことも,その共感できる範囲を広げてくれたようだ。
日本盤には,"Live @ The Fillmore" でバックを務めていたバンドによるデモが,2曲だけだがボーナス・トラックとして収められていて,本番と聴き比べることができるようになっている。ボーカルは,本当に,デモのものがそのまま使用されたらしい。
Norah Jones の新作 "Not Too Late" もほとんど同時に入手して聴き始めたのだけれども,年齢が二回り近く違っているので仕方がないとはいえ,成熟の度合いでは全く話にならず,Lucinda のアルバムを聴くほうが圧倒的に多い。
恋人といちゃつきながら仲良しのバンドで和気藹々と録音したアルバムと,母親を亡くし恋人とも別れた状態で新しいプロデューサやミュージシャンを迎えて録音したアルバムという違いもサウンドに表れているように思う。
それにしても,Norah Jones のアルバムが1作目をピークにしてだんだん生ぬるくなっているように感じてしまうのは,僕の気のせいか・・・?
Lucinda Williams と Norah Jones は,Keith Richards との3ショットの写真がある。
http://www.keithrichards.com/index_flash.html
Gallery → Sets - 10
July 2004 'Return to Sin City: A Tribute to Gram Parsons' Concert
↑ のコンサートで,キースが Norah と歌った "Love Hurts" は,絶品だった。これを見て,キースというミュージシャンに,また惚れ直してしまったと言っていい。
Norah Jones & Keith Richards - Love Hurts
http://www.youtube.com/watch?v=inc3d2LudEA
Lucinda Williams も "Love Hurts" を歌ったことがあり,そのデュエット・パートナーは,Little Milton 。
◎ Little Milton "Welcome To Little Milton" [MALACO MCD 7500]
http://music.barnesandnoble.com/search/product.asp?z=y&EAN=048021750023&itm=5
Little Milton 唯一のグラミー賞ノミネート作品らしい。いつもより余計にお金をかけて,豪華なゲストに参加してもらいました・・・という,賞狙いが見え見えの企画アルバムで,内容はもう一つ。
ただ,Lucinda が Donnie Fritts と "Breakfast In Bed" をデュエットしていたときは,代わりにオレが・・・とも考えたが,相手が Little Milton では,出る幕が無い (^_^;)
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2007年3月3日 10時40分
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Freddy Fender, Doug Sahm, Floyd Tillman "Crazy Cajun's Cosmic Cowboys" [Edsel EDCD 618]
Freddy Fender - The Chicano Elvis
1. Wasted Days and Wasted Nights [Live]
2. Big Boss Man [Live]
3. '50s Medley [Live]
Donna 〜 (I Love You) For Sentimantal Reasons 〜 Cherry Pie 〜 You Send Me 〜 We Belong Together
4. Chokin' Kind 5. Tell It Like It Is 6. Since I Met You Baby 7. Please Mr. Sandman 8. Breaking up Is Hard to Do 9. Graduation Night
Doug Sahm - Freddy Fender's Cosmic Brother
10. Hi-Heel Sneakers [Live]
11. Before the Next Teardrop Falls [Live]
12. Wasted Days and Wasted Nights (Reprise) [Live]
13. Philadelphia Lawyer 14. She Digs My Love
Floyd Tillman - The First Cosmic Cowboy
15. Slipping Around 16. It Makes No Difference Now 17. I Love You So Much It Hurts 18. They Took the Stars Out of Heaven 19. Walking the Floor over You
以前,例のスレッドで Freddy Fender が "You Send Me" をカバーしているアルバムを紹介してもらったことがある。
○ Freddy Fender "Close to My Heart"
http://music.barnesandnoble.com/search/product.asp?z=y&EAN=030206142129&itm=10
その CD は未入手だが,表題のアルバム中でもメドレーの一部としてではあるけれども "You Send Me" をカバーしていて,"Sentimental Reasons" まで歌っているのは,やっぱり "At The Copa" の影響か?
1.〜 3. と 10.〜 12. は同じコンサートで,すべて Freddy Fender と Doung Sahm のデュエット。録音状態が悪いのは残念。
例によって中古ショップで,Doug Sahm / The Sir Douglas Quintet の CD を続けて入手する機会があり,それらのアルバムには,最近気になっている Andre Williams や Charley Pride の曲も収録されていた。
◎ The Sir Douglas Quintet "The Best Of Sir Douglas Quintet" [BeatRocket/Sundazed BRCD 123]
13. Bacon Fat (Bonus Track)
◎ Doug Sahm & The Sir Douglas Quintet "The Best Of: 1968 -1975" [Mercury 846 586-2]
19. (Is Anybody Going To) San Antone
Sundazed の CD は,Vivid から日本盤として発売されたもので,その日本語解説(能地祐子) によると,"She's About A Mover" は「ビートルズの『シーズ・ア・ウーマン』とケイジャン2ステップの伝統にのっとったテキサス・ポップとを合体させたようなナンバー」で,そういう曲を Doug Sahm に書かせたのは Huey Meaux の「とにかく髪を伸ばして,メンバーを集めてバンドを結成しろ。そして,ケイジャン2ステップのビートを取り入れて何でもいいから新曲を作れ」という注文だったそうだ。
表題の CD に収録されている3人目の Floyd Tillman は,ライナーによると,"Willie Nelson and Merle Haggard consider Floyd Tillman as 'the first real outlaw' in country music." ということらしい。
Ray Charles も ↓ の アルバムで,この人の曲を2曲カバーしていた。
◎ Ray Charles "Modern Sounds In Country And Western Music (Bonus Tracks)" [Atlantic/Rhino R2 70099]
4. I Love You So Much It Hurts 8. It Makes No Difference Now
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2007年2月25日 22時00分
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Bobby "Blue" Bland "Portrait Of The Blues" [MALACO MCD 7458]
1. Ain't No Love For Sale 2. Hurtin' Love 3. These Are The Things That A WOman Needs
4. I Can Take You To Heaven Tonight
5. The Last One To Know 6. Just Take My Love 7. I Just Won't Be Your Fool Anymore 8. She's Puttin' Something In My Food
9. When Hearts Grow Cold
10. Let Love Have Its Way
1991年の Malaco 5作目の CD 。
Malaco 時代のアルバムはどれをとっても「金太郎飴」だが,これを購入したのは,
4. I Can Take You To Heaven Tonight
9. When Hearts Grow Cold
を,Otis Clay がカバーしていたから。
どちらの曲も,スタジオ録音だけでなく ライブ でのレパートリとして採り上げられていて,"I Can Take You To Heaven Tonight" は日本でも歌われ,それを TV で見た記憶もある。
Otis Clay と Bobby Bland の違いは,その「生真面目さ」にあるのではないか?
Otis Clay の歌う「天国」が教会で牧師が語る「天国」と同じような意味に聴こえるのに対して,Bobby Bland の「天国」にはセクシャルな部分があり,それを歌うときの Bobby Bland に対する中年女性の歓声が聴こえるようだ。
クソ真面目と言ってもいい,その「生真面目さ」が,かつて一部のマニア(僕も含めて)の熱狂的な支持を呼び,その一方で大衆的な人気に結びつく際の障害になったような気がする。
"When Hearts Grow Cold" は,Candi Staton の "His Hands" でも歌われていた。
Candi Staton は,僕にとっては,純情可憐で一途なイメージのある Laura Lee の対極に位置するようなシンガーで,CD 化された Fame 時代のアルバムのライナーに,"At seventeen Candi ran off to Los Angeles with the Pilgrim Travelers' singer Lou Rawls." とあるのを読んだときも,驚きよりは,やっぱりそういう女だったか・・・と納得する気持ちのほうが強かった。もちろん,そういう女性も嫌いではないが・・・(^_^;)
Solomon Burke "Nashville" の日本語解説(中山義雄) で,彼女のことを「おキャンなヤリ●ン娘,失礼」と形容していたが,全く同意。
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2007年2月18日 11時14分
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