ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2007年08月08日(水)
Wade in the Water
Various Artists "Wade in the Water: African American Sacred Music Traditons (4 CDs)" [Smithonian Folkways SF 40076]

『ロックを生んだアメリカ南部』に,参考 CD として掲げられているアルバムの一つ。
廃盤にはなっていない が,CD 4枚組ということで余裕ができたらそのうちに・・・と考えていたところ,ラッキーなことにブックオフで \2,500 で売られていた (^_^)v
こういう掘り出し物が,たま〜にあるのでブックオフ巡りもやめられない・・・(^_^;) ちなみに,ごく最近の掘り出し物として,↓ の美品で \1,000 ポッキリというのがあった。
◎ Bruce Springsteen & the E Street Band "Live/1975-85 (3 CDs)" [Columbia C3K 65328]


タイトルの "Wade in the Water" は,ゴスペルのトラディショナル曲だが,Ramsey Lewis がインストルメンタルでヒットさせたことでも有名。
Sam Cooke も同じタイトルで曲を作り,SAR 時代の Soul Stirrers に歌わせたことがある。
最近では Dr.John が,ハリケーンのチャリティー・アルバムで同じモチーフから組曲を作って演奏していた。
● Dr. John And The Lower 911 "Sippiana Hericane" [Blue Note/EMI 0946 3 45687 2 2]

「リング・シャウトの持つ力」(pp. 178-179) の節で紹介されている曲は,このボックス・セット2枚目↓の1曲目。
◎ "Vol. 2: African American Congregational Singing: 19th-Century Roots"
1. Sign of the Judgement - McIntosh County Shouters

たしかに「教会組織の上層部の中にはこれを『異教的』な信仰形態として禁止する動き」があったというのもうなずけるほどの迫力だが,本来は野外でもっと多人数で行われていたものを教会内に持ち込んだためか,何となく小ぢんまりとまとまってしまっているような印象を受ける。
National Public Radio というラジオ局にスミソニアン協会が協力して作成されたアルバムのためか,まるで博物館のガラス・ケースに収められた展示物のように感じてしまう。そういう印象は,このボックス・セットに共通で,特に Vol.1 などは,
◎ "Vol. 1: African American Spirituals: The Concert Tradition"
咳払い一つ許されないような雰囲気のコンサート・ホールで収録されているため,あまりにもお上品過ぎてついていけない・・・(^_^;) 「美しい」ことは「美しい」のだが・・・。

◎ "Vol. 3: African American Gospel: The Pioneering Composers"
↑ は,Thomas Dorsey をはじめとする著名なゴスペル作曲家の作品を集めたもので,このボックス・セットだけでしか聴けないというものでもなさそうだし・・・。

◎ "Vol. 4: African American Community Gospel"
田舎(Alabama) と都会(Washington D.C.) における黒人教会の比較という視点は珍しいかもしれないが・・・。
Alabama の田舎では "Nearer To Thee" が未だに Soul Stirrers に近いアレンジで歌われているのに対して,Washington D.C. では "Peace in the Valley" が都会的に洗練されたアレンジで歌われている。

全体として,1990 年代前半に黒人教会で歌われていた音楽のドキュメンタリーとしての価値には素晴らしいものがあると思うが,ゴスペルそのものの魅力,あの圧倒的な迫力を味わうには,ちょっと物足りないかもしれない。
このボックス・セットの前の所有者がブック・オフに売り飛ばしてしまった気持ちも分からないではない・・・(^_^;)


というようなわけで,『ロックを生んだアメリカ南部』を読んで興味を持たれた方には,とりあえず Vol.2 だけをオススメしたい。ばら売り もある。

オペラとかウィーン少年合唱団のようなタイプのクラシック音楽も大好き・・・というような人には,Vol.1 の CD も楽しめるかもしれないが・・・(^_^;)
2007年8月8日 19時42分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年08月05日(日)
Chasing Rainbows: The Tan Canary
Johnny Adams "Chasing Rainbows: The Tan Canary New Orleans Soul 1969-1981 (2 CDs)" [Shout D36]

Johnny Adams の最新の編集盤。CD 2枚組だけあって,初 CD 化が14曲 も収録されている。

Disc 1 の 1.〜 10. は,ジャケ写を流用している "After All The Good Is Gone" というタイトルで Ariola からリリースされていたアルバムを,曲順もそのまま収録している。未 CD 化曲が多く,LP を買い戻そうかと考えていたところだったので,ありがたかった。
Disc 2 の 1. 〜10. は,"Stand By Me" というタイトルで Chelsea からリリースされていたアルバムを,曲順を変えて収録している。こちらは,Chuck Jackson のカバー "I Don't Wanna Cry" だけが未 CD 化だった。

Johnny Adams の未 CD 化のアルバムには,これまでほかに ↓ の2枚もあったが,
○ "The Many Sides Of Johnny Adams" [Hep'Me LP-158]
○ "Sweet Country Voice Of Johnny Adams" [Hep'Me LP-160]

"The Many Sides Of 〜" の方は,今回,Disc 1 の 12.〜 16. に,8曲の内5曲が収録された。残っている未 CD 化の曲では,↓ のカバーなどは,ぜひ聴いてみたいのだが・・・。
◎ Freddie Waters "Singing A New Song: Nashville R&B vol.1" [Black Magic BM 9201]
16. I'm Afraid to Let You into My Life

"Sweet Country Voice Of 〜" の方は,今までに "Love Me Tender" が CD 化されただけで,今回も全く収録されていないのは,残念。


LP 収録曲でも未 CD 化がまだまだあるのに,シングル盤にいたっては,インターネット上でかなり検索してもまともなディスコグラフィが見当たらないくらいで,訳が分からない。
Johnny Adams のように,Blues や R&B/SOUL から Jazz っぽい曲までジャンルをクロスオーバーしているシンガーは,全キャリアの最初から最後までお付き合いしたいというマニアが少ないのだろうか・・・(^_^;)
2007年8月5日 14時41分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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2007年08月01日(水)
PRISON SONGS Vol. 1
Various Artists "PRISON SONGS: Historical Recordings from Parchman Farm 1947-48 Vol. 1: Murderous Home" [Rounder CD 1714]

「ロックを生んだアメリカ南部」 を検索してココにたどり着いた方がおられたので,その 「参考 CD ,DVD 選」 の中から入手できているものをいくつか,ボチボチと・・・。

この CD は,Rounder のカタログ で現在も生きているが,ぼくが中古ショップで入手したのは,アメリカーナレコードというところから直輸入盤として日本発売されたもの。
◎ 【アラン・ロマックス・コレクション】『「囚人の歌」第1集〜マーダラス・ホーム』(30F-1714)
帯には,
> (総監修:江波戸 昭)
> アラン・ロマックス編纂による名盤「ニグロ・プリズン・ソングス」の初復刻 CD 化。
> プリズン・ソングスの大辞典とされる歴史的重要録音が蘇る。
とある。
簡単な日本語解説(堀口羨子) も付いているが,36ページにも及ぶブックレットが素晴らしい。もちろん英語なので,まだ全部読みきれていないが,歌詞やインタビューを聞き取った内容も掲載されている。

刑務所の外では表向きは奴隷制から解放されていた黒人だが,塀の中では公然と奴隷として扱われており,リンカーンの解放宣言から80年ほど経ったこの時代でも,刑務所の中では奴隷制時代と同様のワーク・ソングが歌われていた。
そこに目をつけた Alan Lomax が録音を試みたわけだが,刑務所内では単純なワーク・ソングだけでなく,さまざまなバリエーションの歌が歌われていたことが,この CD を聴けば分かる。
ほとんどの曲が,屋外で実際に労働中に録音されていて,木を切るオノや土を耕すクワなどの音がパーカッション代わりになっているのが不気味。
非常にクリアな音で収録されているが,それも当然で Sound Restoration / Mastering Producer としてクレジットされているのは,Steve Rosenthal 。

歌うことが「楽しみ」どころか「息抜き」ですらなく,正気を保つための唯一の手段であったような環境で歌われていた歌は,非常に重い。ただ,その「重さ」は,力まかせに押しつぶすのではなく,広がりをもって体中の細胞の一つ一つにしみこんでくるようだ。
ヘッドホンで聴いていると「オマエもコッチへ来い,コッチへ来ていっしょに歌え」と誘われているようで,恐ろしくなってくる・・・(^_^;)

このパーチマン刑務所に服役した囚人の中には,Son House,Bukka White,Muddy Waters とブルースの巨人が顔をそろえている(pp. 102-) けれども,Parchman Farm そのものを歌っているのは,Bukka White だけ・・・?
◎ Bukka White "Parchman Farm" [Sony SRCS 7392]
7. Parchman Farm Blues

殺人罪ではなく傷害罪だったためか,本人の回想によると,刑務所内にはバンドがありギターを弾くこともできたらしい。
Bukka White は B.B. King のいとこで,B.B. は彼のまねをしてボトルネックでギターを弾こうとしたが,どうしても上手くいかず,代わりにチョーキング・ビブラート奏法をやり始めた・・・というのは,有名な話。

黒人だけではなく白人もこの刑務所に入っていて,Elvis Presley の父親も入所していたことがあり,Elvis は面会に何度も訪れたことがあったそうだ。(p.25)


第2集もリリースされている ↓ が,未入手。
○ V.A. "Prison Songs Vol. 2: Don'tcha Hear Poor Mother Calling?"

さすがに,こういう種類の音楽は,積極的に自分から進んで聴こうという気にはなかなかなれない・・・(^_^;)
2007年8月1日 21時05分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年07月28日(土)
The Complete Stax-Volt Singles Vol 4
Various Artists "The Complete Stax-Volt Singles Vol 4: 1964-1965" [Atlantic/Rhino 8122-79988-9]

ボックス・セットを丸々買い換えるつもりはないが,リマスターされた音質がどの程度良くなっているのか,また,ライナー・ノートに新しい情報が追加されているかどうか・・・を知りたくて,ばら売りされている CD を1枚試しに買ってみた。
全9枚の内このアルバムを選んだのは,もちろん Otis Redding の "Mr. Pitiful" と "That's How Strong My Love Is" のカップリング (Volt 124) が収録されているから。

確かに音は良くなっているが,劇的に・・・というほどではないし,一字一句照合したわけではないが,ライナーの内容にも変化はなさそう。
Steve Cropper の "We wrote that song in ten minutes." という言葉で始まる "Mr. Pitiful" 録音時のエピソードも全く同じだった。

ちょうど Stax 以後の作品が CD 化されて絶賛されている Barbara & The Browns の作品も,2枚目(3.)と3枚目(14.)の曲が収録されている。
Otis の "Chained And Bound" に続いて,全く違和感なく "In My Heart" が耳に飛び込んでくる辺りでは,Carla Thomas より Barbara Brown のほうが Memphis Queen にふさわしいように聴こえるが,Rufus Thomas の親の七光りが影響していたのだろうか? それともルックスに多少の問題があったのか・・・(^_^;)

このライナーによると,14. My Lover もどちらも MG's and Mar Keys という Stax people によって録音されたということになっているが,ネット上の Atlantic Records Discography で検索すると,"In My Heart" のほうは Nashville で録音されたことになっているが・・・? また,"My Lover" のギターは,Steve Cropper のようには聴こえないのだが・・・?

ディープなバラード2連発の後に聴くと,Johnny Jenkins のインストにはズッコケてしまうが,これだけを取り出して聴けば,ラフでダーティーな The Ventures 風も悪くない。

その他の収録曲ではやはり,名前とは裏腹に異様にディープな 17. Biggest Fool In Town - Gorgeous George が耳にとまる。このライナーによると,彼は one of the finest and funniest MC's on the R&B circuit で,非常に男前だったらしい。
2003年に出された,William Bell のレーベルの曲を集めた ↓ の CD にも2曲,このシンガーの曲が収録されていた。
◎ V.A. "Atlanta Soul: THE PEACHTREE RECORDS STORY" [Grapevine GVCD 3009]
7. You Can't Stop A Woman
14. It's Not A Hurting Thing.

そのライナーによると,彼は one of the best stage dress designers で,多くのソウル・シンガーだけでなく Muhammed Ali にもコスチュームを提供していたそうだ。
ハンサムな MC であり,衣装デザイナーとしても有能であった人間が,これほどディープなソウルを歌っていたというのは,にわかに信じがたいのだが・・・。


2007年7月28日 10時07分 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(0) |
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2007年07月25日(水)
Hits and Rarities
Steve Alaimo "Hits and Rarities" [Marginal MAR 026]

AMG にはデータの無い Made in EEC の CD だけれども,HMV で取り寄せることができた。ただし届いたのは CD 1枚・・・37曲収録されていたが・・・(^_^;)
収録曲のリストと作者のクレジットだけで,ライナー・ノートの無いブートみたいな CD だが,ネット上で検索するとかなり詳細なディスコグラフィがあって,"50s - 70s" の収録曲も含めて,録音年やシングル・ LP の番号もだいたいを知ることができた。

探索中に発見したのだが,ABC-Paramount 時代の作品には ↓ のような LP があった。アルバムのタイトルは当時 Steve Alaimo がホストを務めていた TV 番組名。
○ Steve Alaimo "Where The Action Is" [ABC/ABCS 531] -1965
 Hitch Hike / Don't Let Go / Long Tall Sally / Sweet Little 16 / 500 Miles / Papa's Got a Brand New Bag / Personality / Blowin' In the Wind / All Around the World / Mr. Pitiful / Talkin' 'Bout You

何と収録曲の中には "Mr.Pitiful" が・・・! もちろん CD 化されていないようだが,ぜひとも聴いてみたい。おかげで Steve Alaimo に対する親近感が一気に倍増してしまった。
グッド・センスの持ち主だと思いたいが,Checker 時代に "Every Day I Have To Cry" のヒットに便乗して発売されたアルバムは・・・↓
○ Steve Alaimo "Every Day I Have to Cry" [Checker LP 2986] -1963
 Every Day I Have To Cry / I Don't Want To Cry / My Heart Cries For You / I Cried All The Way Home / Cry Me A River / I Wake Up Crying
 Cry / She Cried / Don't Cry / Cry of the Wild Goose / Cry Myself To Sleep / Don't Let The Sun Catch You Crying

こういうベタな選曲をするということは,とんでもない俗物かもしれない。
彼が出演した映画のうち "Stanley" というタイトルの作品の邦題は 「残酷ヘビ地獄」 で,そのあらすじを読むと,B 級ですらない。こういう映画に出演するとは,やっぱりただの変人・奇人か・・・(^_^;)


CD 化されている曲のリスト(S_Alaimo.xls) を見ていただければ分かるように,"50s - 70s" は '60 年代後半から '70 年代初めにかけての ABC-Paramount や Atco,Entrance( Chips Moman のレーベルの一つ) 時代の作品が中心で,この "Hits and Rarities" は '60 年代前半の Checker 時代の作品が中心。"Anthology" というタイトルの CD もあるが,それはほとんど "50s - 70s" と同じ内容。

"Every Day I Have To Cry" は Nashville 録音で Bill Justis のプロデュース。この時代のプロデューサには Burt Bacharach もいたらしい。

この CD に収録されている曲の中で特に気になるのは,9. Don't Cry 。
タイトルから最初は The Ovations のバージョンを連想したが,曲そのものは,Johnnie Taylor 作の "God Is Standing By" に極めて近い。
◎ V.A. "Sam Cooke's SAR Records Story (Disc 1)" [SAR/abkco 2231-2]
13. God Is Standing By - The Soul Stirrers
この "Don't Cry" の作者のクレジットは,Taylor - Alaimo となっているのだが・・・?
ネット上にいくつかアップされている Steve Alaimo のバイオグラフィを見ても,Johnnie Taylor との接点はなさそうなのだけれども,とにかく顔の広い人物なので,どこかで出会っていた可能性があるかもしれない。

もう1つ気になっているのが,5. Nobody Cries For Me という Dan Penn 作の曲。
Checker 時代の LP ↓ に収録されている曲で,明らかにそれと分かる擬似ライブ仕立て。
○ V.A. "Shindig!" [ABC/ABCS 504] -1964
(This record consists of studio recordings that have the sounds of screaming teenagers mixed in to simulate a live performance. The audience sounds are heard throughout all of the songs.)
 Introductions / Shindig - Shin- Diggers / Share Your Love - Tommy Roe / Love Is a Mystery - Impressions / Scootin' Along - Shin- Diggers / Nobody Cries For Me - Steve Alaimo / The Hurtin' Kind - Tams
 Station Break - Shin- Diggers / Ballin' the Jack - Fats Domino / Let the Good Times Roll - Spats / I'm a Man - Gauchos, Featuring Jim Doval / Why Don't You Let Yourself Go - Sapphires / The Mummy Walk - Shin-Diggers

この数年後の Atco と契約していた時代は,Dan Penn 自身や Chips Moman がプロデュースした曲もあるらしいが,もうこのころから Dan Penn との付き合いがあったのだろうか?

Shindig! と言えば,Sam Cooke が出演したこともある TV 番組。
Betty Wright と歌った "I'm Thankful" は Checker 時代 (1961) にも録音していて,そのころはまだ Sam Cooke が存命中だったわけで,Steve Alaimo と Sam Cooke は TV 番組やコンサートなどで共演したことがあったかもしれず,その時にこの曲を歌わせてくれ・・・というような話をしたのだろうか・・・?
Sam Cooke の DVD "LEGEND" に登場しインタビューを受けていた Dick Clark は,Steve Alaimo がホストを務めていた "Where The Action Is" のプロデューサであり,Steve Alaimo が学生時代に所属していたバンド The Redcoats (ベース担当は Brad Shapiro) のころから関係があったので,Sam と Steve Alaimo は,Dick Clark を通じて面識があった可能性も・・・?
2007年7月25日 21時52分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年07月14日(土)
Every Day I Have To Cry (Some)
この曲を検索して,ココにたどり着いた方がおられたので・・・。

作者は Arthur Alexander だが,ヒット・チャートに登場したのは Steve Alaimo のバージョン。1963年,Pop で最高46位。
◎ Steve Alaimo "50s - 70s (2 CDs)" [Henry Stone HSM 5003-2]
Side II: 5. Every Day I Have To Cry
この CD は,Henry Stone Music のカタログ・ページで,Benny Latimore "The Early Years" の横に表示されていて,ずっと気になっていた。
Steve Alaimo は,その Latimore のプロデューサでもあり,O.V. Wright がカバーした "Let's Straighten It Out" はもちろん,あの "Jolie" では Al Kooper と共同でプロデュースしている。
この Steve Alaimo という人は,非常にケッタイな,訳の分からん,つかみどころの無い人物。
'50年代末から '70年代にかけて発表した曲を自選したというこの "50s - 70s" というアルバムに収録されている曲には,・・・。
Side I: 2. I Don't Know   The Blues Busters という Ska/Reggae グループの曲。'60年代初めに Steve Alaimo が Checker からリリースした2枚の LP は,スカ・マニアの間で高値で取り引きされているらしい。
9. Blowing In The Wind   Copa での Sam Cooke をそのままなぞったような歌い方。
12. You Don't Know Like I Know   この曲を歌っているビデオが YouTube にアップされている。
15. Denver   Penn/Oldham の作品。Scepter 時代の Ronnie Milsap が採り上げているほか,未入手だが Clyde McPhatter が歌っていて,そのバージョンが収録されているコンピ盤のタイトルは "Bubblegum Soul"。
Side II: 2. I'm Thankful   "Clean Up Woman" の Betty Wright とのデュエット曲。作者のクレジットは,Alaimo, Cooke, Alexander。Kags Music が管理しているので,この Cooke は Sam Cooke に間違いなさそうだが・・・?
11. Nobody's Fool   Dan Penn の最初のソロ・アルバムのタイトル曲。
17. Melissa   なぜか,この曲だけ CD や Henry Stone Music のサイトに作者のクレジットが無いが,Gregg Allman との共作曲。バックで,スライドギターが聴こえるのだが・・・?
・・・などなど。
Steve Alaimo は,シンガーとして以外にも,TV ショーの司会者,レーベルやスタジオのオーナー,プロデューサ,映画俳優などもやっていて,いわゆる多芸で多才な人なのだろうが,この CD を聴いていると,ただ単に,移り気で落ち着きの無い,気まぐれなだけの人間のようにも思える・・・(^_^;)

◎ Bee Gees, The "Bee Gees 1963-1966" [Newsound 2000 NST214]
Steve Alaimo は,この Bee Gees にも関わりがあったようだが,これはオーストラリア時代の録音なので,直接の関係は無さそう。
Beatles やストーンズを見習って Arthur Alexander の曲をカバーしたのだろうか?

◎ V.A. "Adios Amigo: A Tribute To Arthur Alexander" [Razor & Tie RT 2814]
Arthur Alexander の没後にリリースされたトリビュート盤でこの曲を歌っているのは,Graham Parker。

ポップの分野では,ほかにもいろいろなシンガーがカバーしているが,Soul/R&B でも,この曲を歌っているシンガーがいる。
昨年 CD 化されたアルバム には収録されなかったが,Lattimore Brown が歌っていて,P-Vine 盤の LP などで聴くことができる。
Phil Spector がプロデュースした↓で,Tina Turner が歌うバージョンもある。
◎ Ike & Tina Turner "River Deep - Mountain High" [A&M 393 179-2]


Arthur Alexander 本人の歌っているバージョンも CD 化されている。
◎ "The Ultimate Arthur Alexander" [Razor & Tie/Buddah RE 2014]
これに収録されているのは,1975年に再録音されたバージョンで,'60年代初めに "Anna" などと同じセッションで収録されたものは,リリースされたことがない?

◎ "Lonely Just Like Me" [Elektra Nonesuch 9 61475-2]
1993年リリースの復活アルバム。廃盤になっていたようだが,Hacktone Records というレーベルからボーナス・トラック付きでリイシューされるようだ。
◎ "Lonely Just Like Me, The Final Chapter"
プレス記事 は,↓ のような一文で始まっているが,
The only songwriter whose songs were covered by The Beatles, The Rolling Stones, Bob Dylan and Elvis Presley was Arthur Alexander.
個人的には,Otis Redding も付け加えておきたい。
◎ Otis Redding "Tell The Truth" [ATLANTIC/Rhino 122-70295-2]
7. Johnny's Heartbreak
2007年7月14日 10時20分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年07月10日(火)
Pity For The Lonely
Luther Ingram "Pity For The Lonely: The Ko Ko Singles Vol. 1" [KENT CDKEND 279]

1. You Got To Give Love To Get Love 2. I Can't Stop (Version 1) 3. Missing You (Version 1) 4. Since You Don't Want Me (Version 1)
5. Oh Baby,You Can Depend On Me
6. Looking For A New Love 7. Pity For The Lonely 8. Puttin Game Down 9. Since You Don't Want Me (Version 2) 10. My Honey And Me 11. I Can't Stop (Version 2)
12. Ain't That Loving You (For More Reasons Than One)
13. Home Don't Seem Like Home 14. To The Other Man 15. I'll Just Call You Honey 16. Be Good To Me Baby 17. I'll Love You Until The End 18. Ghetto Train 19. My Honey And Me (Radio Promo)

Ko Ko 時代の Luther Ingram は,以前 P-Vine から編集盤の CD が2枚リリースされていたが,
◎ Luther Ingram "(IF Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right" [KOKO/P-Vine PCD-2296]
◎ Luther Ingram "Let's Steal Away to the Hideaway" [KOKO/P-Vine PCD-2297]
今回の英 KENT のリイシューは本格的で,Ko Ko の全シングルが2枚の CD に分けて収録され,4枚の LP は2on1の CD 2枚にまとめて発売される予定。

第1弾となる,この "Pity For The Lonely" は,Ko Ko 時代前半 (1966〜1971) のシングル集。従って,1972年リリースの "(If Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right" は収録されていないが,それでがっかりするようでは,Luther Ingram のファンとしては初歩段階・・・(^_^;)
この CD では,'70 年代に入って爛熟期を迎え衰退への道をたどり始める,その1歩手前の,成熟を遂げさらに円熟しつつある良質のサザン・ソウルを満喫することができる。
全ての曲が Memphis (Hi または Stax のスタジオ) あるいは Muscle Shoals で録音されていて,サウンド的にも申し分ない。

とりわけ聴いていただきたいのが,Ko Ko 3枚目('69) のシングル 5. Oh Baby,You Can Depend On Me 。
Sam Cooke の影響丸出しで,Luther Ingram が歌う一つ一つのフレーズの,微妙なタメやツッコミが絶妙。
Vol. 2 の冒頭に収録される予定の,Ko Ko 11枚目('72) のシングルでは "You Were Made For Me" をカバーしているのだけれども,そのバージョンでは意識して Sam Cooke とは違ったアレンジで歌おうとしているのに対して,この "You Can Depend On Me" では,自作のクレジットがあるが,ストレートな Sam Cooke 節を楽しめる。
早く,"You Were Made For Me" のカバー・バージョンを聴いてみたいという,Vol. 2 が待ちきれない人には,↓ のような編集盤もある。収録曲のリストは,コチラ
◎ Luther Ingram "Greatest Hits" [Right Stuff 7243-8-35884-2-8] -1996

12. Ain't That Loving You (For More Reasons Than One) は,Homer Banks / Allen Jones の作品で,↓ に収録されていた曲がオリジナル。
◎ Johnnie Taylor "Wanted One Soul Singer" [ATLANTIC/RHINO 7 82253] -1967
タイトな Stax サウンドに代わって,スィートな Muscle Shoals サウンドをバックに,ちょっとテンポを落とし,ねちっこく歌ってみたら思いがけずヒット(R&B:6位,POP:45位) したので,その「柳の下のドジョウ」を狙って Homer Banks たちに曲作りを依頼してみると,ドジョウどころかウナギが大量に獲れた・・・というのが "(If Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right" だったのでは・・・?
2007年7月10日 21時04分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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2007年07月08日(日)
Capitol Soul Survivor
Various Artists "Capitol Soul Survivor: Capitol and Liberty Soul Classics" [Capitol TOCP-6594]

1. Have A Little Faith (Neal Hemphill) - Frederick Knight[1-2-3/1724] '68
2. Can't Find A Love (Jerry Puckett) - Betty & Charles [Crazy Horse 1321]
3. No More Dreams (Alexander Patton) - Alexander Patton [Capitol 5677] '66
4. It's Been Nice Loving You (A.Kooper-B.Brass-I.Levine) - Calvin Grayson [Capitol 5462] '65
5. In The Warmth Of My Arms (M.White-P.Whitehead-W.Flemings) - General Crook [Capitol 2492] '69
6. Too Much Woman (F.Johnson-T.Woodford) - J.J. Williams [Capitol 3682] '73
7. Nothing But Heartaches (Holland-Dozier-Holland) - Lois Sneed [Capitol 3722] '73
8. Cry Baby (G.Jones-M.Bolan) - Gloria Jones [Capitol 4563] '77
9. Bad Bargain (Ohio Players) -Ohio Plyers [Capitol 2385] '68
10. That's How Much (I Love You) (E.Houston-Wayne Shuler) - Eddie Houston [Capitol 2170 / 原盤 Rise 1001] '68
11. I Won't Be The Last To Cry (E.Houston) -Eddie Houston [Capitol 2397]
12. Someone For Everyone (George Soule-Paul Davis) - Betty & Charles [Capitol 2413] '68
13. That's Why I Call You Mine (Betty Johnson-Charles Warren) - Betty & Charles [Capitol 2413] '68
14. Your Love (James Harlee) - Persians [Capitol 3230] '72
15. Forget My Name (W.Wilson) - Warren Wilson [Capitol 3696] '73
16. Stop Trying To Do What You See Your Neighbor Do (C.Black-T.Johnson) - Cody Black [Capitol 2858] '71
17. Cabin Of Love (J.Odom) - Joe Odom

この CD を検索してココにたどり着いた方がいらっしゃったので・・・。

1991年にリリースされた Capitol and Liberty Soul Classics というシリーズの1枚。廃盤になって結構な値段で取り引きされているようだが,たしか \1,400 程度で入手したはず。日本語解説(桜井ユタカ) と歌詞(英語のみ) が付いている。

桜井さんの解説は「メイジャー・レーベルにこそレアーで極上のソウル・シングルが埋もれている!」というタイトル。
「マイナー・レーベルのレコードを懸命に探し集めるというのはコレクターとしてはまだ初歩段階」なのだそうだ。その次の段階として,この Capitol などの大会社から無数にリリースされたレコードの中から100枚あるいは200枚に1枚程度しかリリースされないソウル関係のレコードを探し求めるのが,「本格的なコレクター」らしい。
・・・ウ〜ン,やっぱり付いていけない・・・(^_^;) あまり近寄りたくない世界ではあるけれども,このアルバムに収録されている楽曲は,たしかに素晴らしい。素晴らしいとは思うが,この CD が数千円もするというのも,オカシイと思う。もちろん,これらの曲をシングル盤で集めようとすると,もっと費用がかかるのだろうが・・・。

1. Have A Little Faith の作者 Neal Hemphill は,昨年,CD ↓ がリリースされ,それにも Frederick Knight の曲が収録されていた。
◎ "The Birmingham Sound: The Soul of Neal Hemphill Vol 1" [Rabit Factory]
8. Cry Baby は,Gloria Jones と Marc Bolan の共作。エッ? と思って AMG で調べてみると,あの T.Rex の Marc Bolan と同一人物で,Marc Bolan が事故死した自動車は,Gloria Jones が運転していたのだそうだ。
12. Someone For Everyone の作者の一人である George Soule は,昨年,初のソロ・アルバムがリリースされた。
◎ George Soule "Take A Ride" [Zane ZNCD 1024]
↑には,Percy Sledge に提供した "I'll Be Your Everything" のセルフ・カバーも収録されていた。
ちょうど Dan Penn と同じように,南部で黒人の音楽にどっぷりと浸かり,やがて製作する側の裏方として活動するようになった白人の一人。


この CD と同じシリーズの編集盤のうち "Liverty Soul Survivor" は未入手だが,↓ はやはり \1,400 で入手済み (^_^)v
◎ Various Artists "52 Minits Of Soul: Capitol and Liberty Soul Classics" [Liberty TOCP-6600]
10. One Part Two Part - Clydie King
11. Ready Willing & Able - Clydie King & Jimmy Holiday
↑ の曲を歌っている Clydie King というシンガーは,"Exile on Main St." でストーンズがお世話になっているのだけれども,'80 年代の Bob Dylan の一連のアルバムに参加しているだけでなく,当時 Dylan の愛人,それも Dylan のほうがぞっこんだったらしいというのを最近知り,驚いている。
2007年7月8日 11時11分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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2007年06月28日(木)
Deep River of Song: Louisiana
Various Artists "Deep River of Song: Louisiana - Catch That Train And Testify!" [Rounder 82161-1830-2]

いつものように中古ショップをウロチョロしていて見つけた CD 。
新品シールドの商品が \1,150 だった (^_^)v

This is the most varied album in the Deep River of Song series, and it illustrates the cultural richness of Louisiana's varied population and geography.
とあったので,Deep River of Song を Rounder のサイトで検索してみると,ほかにも コレだけ あった。

○ "Deep River of Song: Alabama"
○ "Deep River of Song: Bahamas 1935 - Chanteys and Anthems from Andros and Cat Island"
○ "Deep River of Song: Bahamas 1935 (volume 2): Ring Games and Round Dances"
○ "Deep River of Song: Black Appalachia - String Bands, Songsters and Hoedowns"
○ "Deep River of Song: Black Texicans - Balladeers and Songsters of the Texas Frontier"
○ "Deep River of Song: Georgia"
○ "Deep River of Song: Mississippi: Saints & Sinners"
○ "Deep River of Song: Mississippi: The Blues Lineage"
○ "Deep River of Song: South Carolina: Got the Keys to the Kingdom"
○ "Deep River of Song: Virginia"

○ "Alan Lomax Collection Sampler"
とりあえず ↑ を注文してみた。
その他のアルバムも聴いてみたいが,都合よく中古ショップで見つかりそうにないのが,ツライ・・・(^_^;)
次回,注文する予定なのが ↓ 。
○ "Deep River of Song: Mississippi: Saints & Sinners"
ストーンズの "Sympathy For The Devil" の歌詞には,以下のような部分がある。
Just as every cop is a criminal and all the sinners are saints.


『ロックを生んだアメリカ南部』を読んでから,その参考 CD のリスト中のアルバムも探索するようになっていて,その関連で表題の CD と出会うことが出来た。
その「参考 CD,DVD 選」の中で,最近入手することが出来たのは,↓ 。
● V.A. "Prison Songs - Vol. 1: Murderous Home" [Rounder CD 1714] -1997
● V.A. "Wade in the Water (4 CDs)" [Smithonian Foikways SF 40076] -1996

どちらも,ポータブル CD プレイヤーで歩きながら聴いたり,電車の中で聴いたりするには,あまりにもハードでディープ過ぎる。
2007年6月28日 21時00分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年06月25日(月)
Rolling Stone Classics
Various Artists "Rolling Stone Classics" [P-Vine PCD-2005]

1. Come On - Chuck Berry
2. I Want To Be Loved - Muddy Waters
3. Fortune Teller - Benny Spellman
4. You Better Move On - Arthur Alexander
5. I Just Want To Make Love To You - Muddy Waters
6. Down Home Girl - Alvin Robinson
7. Mona - Bo Diddley
8. I'm A King Bee - Slim Harpo
9. You Can Make It If You Try - Gene Allison
10. Around And Around - Chuck Berry
11. Confessin' The Blues - Little Walter
12. It's All Over Now - Valentinos
13. The Red Rooster - Howlin' Wolf
14. I'm Alright - Bo Diddley
15. Time Is On My Side - Irma Thomas
16. Down The Road A Piece - Amos Milburn
17. Susie Q - Dale Hawkins
18. Prodigal Son(That's No Way To Get Along) - Robert Wilkins
19. Love In Vain - Robert Johnson
20. Little Queenie - Chuck Berry
21. Stop Breaking Down - Baby Boy Warren
22. Bye Bye Johnny - Chuck Berry
23. Mannish Boy - Muddy Waters
24. Crackin' Up - Bo Diddley
25. Harlem Shuffle - Bob And Earl
26. Rollin' Stone - Muddy Waters

生まれて初めて買った CD がコレだった。1987年発売で定価は¥3,800。
 企画・構成:越谷政義
 協力:ローリング・ストーンズ・ファンクラブ
 制作:Pヴァイン・スペシャル
日本語解説(越谷政義・池田祐司・小出斉(曲目解説)) と,Complete List of the Tunes that Got Stoned (ストーンズが採り上げたブルース/ソウル/R&Bのリスト) 付き。

この CD を買った時にはまだ CD プレイヤーを持っておらず,コレを聴くために CD プレイヤーを買ったようなものだった。と言っても,その時点ではもうコレに収録されている曲の半分以上,3分の2程度は聴いていたように思う。
当時所有していたアナログ盤のほとんどは手放してしまっているし,はっきりとした記憶も残っていないが・・・(^_^;)

ストーンズから強い影響を受けているぼくのような人間がこの収録曲を見て「いい選曲だ」と思うのは当たり前だが,ストーンズを知らないブルースやR&Bのピュアなマニアが見ても,なかなか趣味の良い選曲だと思ってもらえるのではないか・・・?
このアルバムはかなり評判が良くそこそこ売れたようで,"〜 Classics" というタイトルはシリーズ化され,いろいろなアーティストの CD が発売された。
手持ちの CD 以外にも,ビートルズや Ry Cooder などのアルバムもあったはず。

ストーンズに関しては,他のレーベルから同じような趣向の CD が数多くリリースされているし,P-Vine からは,第2集まで発売されている。


Various Artists "Rolling Stone Classics 2" [P-Vine PCD-2537]

1. Poison Ivy - The Coasters
2. Not Fade Away - Buddy Holly
3. Route 66 - Bobby Troup
4. Honest I Do - Jimmy Reed
5. Carol - Chuck Berry
6. If You Need Me - Wilson Pickett
7. Everybody Needs Somebody To Love - Solomon Burke
8. I Can't Be Satisfied (I Be's Troubled) - Muddy Waters
9. Oh Baby (We Got A Good Thing Goin') - Barbara Lynn
10. Mercy Mercy - Don Covay
11. Good Times - Sam Cooke
12. Cry To Me - Betty Harris
13. She Said Yeah - Larry Williams
14. Shake Your Hips - Slim Harpo
15. Don't You Lie To Me - Tampa Red
16. Twenty Flight Rock - Eddie Cochran
17. Ruler Of My Heart - Irma Thomas
18. Fannie Mae - Buster Brown
19. Worried Life Blues - Big Maceo
20. Key To The Highway - Jazz Gillum

1992年の発売で税込定価が¥3,193。
第1集同様,日本語解説(越谷政義・池田祐司・小出斉(曲目解説)) と,List of the Tunes that Got Stoned 付き。
List から 'Complete' が取れているが,第1集のリストより充実していて,公式盤だけでなくブートレッグで演奏されている曲もリストに入っているし,キースがソロで採り上げた曲(19. 20.)も含まれている。

越谷さんのライナー中には,第1集をストーンズのメンバーに手渡したときの反応が紹介されている。
 ミック「もうあと2〜3枚もらえないか」
 キース:この CD にキッスまでして喜んでいた。
 ロン「Vol.2 は作れないのかい」


それぞれの曲についてコメントし始めるとキリが無いので止めておくが・・・(^_^;)

2007年6月25日 23時03分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2007年06月07日(木)
Can't Find Happiness
Barbara & The Browns "Can't Find Happiness: The Sounds Of Memphis Recordings" [KENT CDKEND 278]

1. Can't Find No Happiness
2. It Hurts Me So Much (To Be Able To Look And To Know I Can't Touch)
3. If I Can't Run To You I'll Crawl
4. I Don't Want To Have To Wait
5. Pity A Fool
6. Big Party
7. Plenty Of Room
8. I'm Gonna Start A War
9. You Don't Love Me
10. Watch Dog
11. Man Around The House
12. Got To Be Somebody
13. Things Have Gone To Pieces
14. Play Thing
15. Great Big Thing aka Till You Came
16. There's A Look On Your Face
17. If It's Good To You (It's Good For You)
18. Watch Dog (Alt)
19. Things Have Gone To Pieces (Demo)
20. It Hurts Me So Much (To Be Able To Look And To Know I Can't Touch) (Alt)

↓ というコメントに,素直にうなずくことのできる素晴らしい CD 。
"Barbara Brown can take her place alongside your Otis and James Carr records. This CD really is that good." By Dean Rudland
http://www.acerecords.co.uk/content.php?page_id=59&release=7480

Barbara & The Browns の,Stax 以降にリリースされたシングル盤6枚12曲を全て詰め込んだ上に,さらに未発表曲5曲 (2. 8. 11. 12. 14.),別テイクやデモ・バージョンも3曲 (18.〜 20.) 収録されているという恐ろしいアルバム。
1966 年 Cadet 5544 (4. 7.),1968 年 Atco 6549 (1. 15.),Tower 429 (13. 16.),1971 年 XL NN / Sounds Of Memphis 705 (3. 9.),1972 年 Sounds of Memphis 709 (5. 17. ),Sounds Of Memphis 713 (6. 10. )。

3. 9. は,以前 ↓ の日本編集盤 CD に収録されたことがあるが,
◎ V.A. "Soul Sounds Of Memphis" [XL/Vivid VSCD-017]
今回は,ライナーによると,As we found the original four-track tape, we have been able to create a mix that captures the dynamism of the cut for the first time. ということで,非常に良い音で楽しめる。もちろん,シングル盤には付きもののサーフェス・ノイズなど一切無い。

'60 年代後半の録音は,初期の James Carr などの Goldwax と同じサウンド。このライナーには Reggie Young,Tommy Cogbill,Gene Chrisman というミュージシャンの名前が挙げられているが,これに異論のあるシングル・コレクターの方も多いのでは・・・? 許容可能な誤差の範囲内という気もするが・・(^_^;)
プロデューサとしてクレジットされているのは,Charles Chalmers (1. 4. 16.)。

'70 年代の録音にプロデューサとして名前が表記されているのは Dan Greer (3. 9. 17.)。17. にはアレンジャーとして Mabon Hodges がクレジットされていて,ちょうど The Ovations "Hooked On A Feeling" や "Having A Party" とよく似たサウンドになっている。

当時お蔵入りになっていた曲も含めて素晴らしい楽曲ばかりなのに,ほとんど売れず,結局,彼女たちはゴスペルの世界に戻ってしまうわけだが,なまじ中途半端に売れて現役を続けていたら,The Ovations "Sweet Thing" の一部で聴けるような安物のディスコ・サウンドをバックに歌わされていたにちがいない・・・と考えると,ポップの世界から足を洗って幸せだったのではないかとも思ってしまう。

ライナーによると,George Jones のヒット曲である 13. Things Have Gone To Pieces だけでなく,11. Man Around The House もカントリーの曲で,Charles Chalmers は,Candi Staton "Stand By Your Man" と似たスタイルで曲を仕上げようとした・・・ということで,このアルバムでも,Country Music からの直接・間接の影響を聴き取ることができる。


Stax 時代の作品のうち3曲は,最近リマスターされた ↓ に収録されている。
◎ "The Complete Stax/Volt Singles: 1959-1968, Volume 3" [Atlantic 7 82218-2]
16. Big Party
● "The Complete Stax/Volt Singles: 1959-1968, Volume 4" [Atlantic 7 82218-2]
3. In My Heart 14. My Lover

おそらくかなり良い音になっているのだろうとは思うが,コレを買い換えるのは,さすがにツライ。
ばら売りもあって,そちらもリマスターされているらしいのだが,ライナーが一新されて情報が追加されているようなら,・・・(^_^;)
○ V.A. "The Complete Stax-Volt Singles, Vol. 1"
http://www.amazon.com/dp/B000NA2ALO/
2007年6月7日 20時04分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年06月02日(土)
Live At The Fillmore East
Neil Young and Crazy Horse "Live At The Fillmore East" [Reprise WPCR 12527]

1. Everybody Knows This Is Nowhere
2. Winterlong
3. Down By The River
4. Wonderin'
5. Come On Baby Let's Go Downtown
6. Cowgirl In The Sand

昨年,この1970年3月に録音されたというライブ盤が発売されたことは知っていたが,おそらく激しすぎて付いていけないだろうと考え,敬遠していた。
今年発売された "Live At Massey Hall 1971" はアコースティック・バージョンなので,大丈夫だろうと思って日本盤を待って購入してみた。
聴いてみると予想していたのとかなり印象が違う。すぐに,この "Live At The Fillmore East" のほうも聴いてみた。
やはり,若さゆえの荒々しさ激しさよりも,青臭さや表現の稚拙さのようなものが強く感じられた。そしてそれは,Neil Young が青春の1ページだった自分たちのような世代にとっては,たまらなく懐かしくせつなく,しかも愛おしいものだった。
年をとってくると,かつては忌むべきものだった若さゆえの未熟さがある時点から急に愛おしく感じられることは,だれしも経験することだと思うが・・・(^_^;)

スタジオ録音が "Decade (2 CDs)" という編集盤に収録されている "Winterlong" が特にお気に入り。
Half the time has passed away / Things we thought of yesterday / Come back now, come back now, oh oh
I waited for you winterlong / You seem to be where I belong
この You は別れた恋人のことなんだろうが,何十年後かに開けるタイム・カプセルに入れた未来の自分自身宛に書いたメッセージのようにも感じられる曲だった。


バックを務める Crazy Horse には,Jack Nitzsche も参加している。彼は,「理想的なブルース・バンド」としてスタートしたストーンズを,現在まで生き残ることが出来るような存在にまで高めた,初期の功労者の一人だと思っております。

"Live At Massey Hall 1971" を Neil Young と プロデュースしている David Briggs は,Fame 最初のスタジオ・ミュージシャンだった David Briggs とは別人。かなり長い間,同一人物だと思っていた・・・(^_^;)
2007年6月2日 09時25分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年05月29日(火)
Reason To Believe
Rod Stewart "Reason To Believe: The Complete Mercury Studio Recordings (3 CDs)" [Mercury UICY-1216]

DISC 1
THE ROD STEWART ALBUM
1. Street Fighting Man 2. Man Of Constant Sorrow 3. Blind Prayer 4. Handbags And Gladrags 5. An Old Raincoat Won't Ever Let You Down 6. I Wouldn't Ever Change A Thing 7. Cindy's Lament 8. Dirty Old Town
Gasoline Alley
9. Gasoline Alley 10. It's All Over Now 11. Only A Hobo 12. My Way Of Giving 13. Country Comforts 14. Cut Across Shorty 15. Lady Day 16. Jo's Lament 17. You're My Girl (I Don't Want To Discuss It)
18. It's All Over Now (Single Version)

DISC 2
EVERY PICTURE TELLS A STORY
1. Every Picture Tells A Story 2. Seems Like A Long Time 3. That's All Right/Amazing Grace 4. Tomorrow Is A Long Time 5. Maggie May 6. Mandolin Wind 7. (I Know) I'm Losing You 8. (Find A) Reason To Believe
NEVER A DULL MOMENT
9. True Blue 10. Lost Paraguayos 11. Mama You Been On My Mind 12. Italian Girls 13. Angel 14. Interludings 15. You Wear It Well 16. I'd Rather Go Blind 17. Twistin' The Night Away
18. What's Made Milwaukee Famous (Has Made A Loser Out Of Me)

DISC 3
1. Pinball Wizard
2. Oh! No Not My Baby
3. Jodie
SMILER
4. Sweet Little Rock 'n Roller 5. Lochinvar 6. Farewell 7. Sailor 8. Bring It On Home To Me/You Send Me 9. Let Me Be Your Car 10. (You Make Me Feel Like) A Natural Man 11. Dixie Toot 12. Hard Road 13. I've Grown Accustomed To Her Face (Instrumental) 14. Girl From The North Country 15. Mine For Me
From the HANDBAGS & GLADRAGS collection
16. Missed You 17. You Put Something Better Inside Me 18. Crying Laughing Loving Lying 19. Every Time We Say Goodbye 20. So Tired

サブ・タイトルどおり,Rod Stewart が Mercury に在籍していた時代の Studio Recordings の Complete 集。
スタジオ以外のライブ・レコーディングには ↓ がある。
● Rod Stewart / Faces "Live: Coast To Coast Overture And Beginners" [MERCURY PPD-3036]

Mercury 時代の5枚のアルバムと,シングル盤やコンピ盤だけに収録されていた曲を全て詰め込んだ CD 3枚組のセット。

◎ Rod Stewart "Stiil The Same... Great Rock Classics of Our Time" [J-Records/BMG BVCM-31201]
新作の ↑ は,ロニーに「ロッドは地に足がついてない」と酷評されていたが,
この Mercury 時代のロッドは,ホンマに,メチャクチャ,カッコ良かった。西条秀樹などがパクった,マイク・スタンドによるパフォーマンスは,今見てもホレボレするほど・・・(^_^;)

Mercury 以前にも "Shake" を歌った録音が残されているし,この時代には "Twistin' The Night Away" や "Bring It On Home To Me / You Send Me" をカバーしている Sam Cooke に,ロッドが最大級の影響を受けていることは言うまでも無いが,もう一人忘れてはならないのが,Bob Dylan。
"Only A Hobo","Tomorrow Is A Long Time","Mama You Been On My Mind","Girl From The North Country" と,4曲も採り上げて歌っている。


最近流行りの紙ジャケで,この時代のアルバムが発売されているようだが,それには,シングル・バージョンなどは収録されていないようなので,こちらのほうがオススメ。


浅川マキが歌う「ガソリン アレイ」も最近やっと CD 化され,手軽に聴けるようになった (^_^)v
◎ 浅川マキ 「DARKNESS IV」[TOCT-26201〜02]
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2502301
2007年5月29日 22時12分 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(1) |
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2007年05月27日(日)
Ref-O-Ree Records Story
Various Artists "Ref-O-Ree Records Story: Southern Soul" [SPV 95882 CD]

Freddie Waters
1. Singing a New Song 2. It's Almost Sundown 3. I Love You I Love You
Eddie Frierson
4. You Never Had It So Good
Peggy Gaines
5. When the Boy That You Love (Is Loving You)
Larry Birdsong
6. Digging Your Potatoes 7. Fairly Well 8. Sea Sand 9. I'll Pick My Own Chicken
Roscoe Shelton
10. What Is It Baby 11. Worry
Gene Allison
12. It's Almost Sundown 13. I Understand
The Avons
14. Tell Me Baby (Who Would I Be)
Thomas Henry
15. Is It Love or an Imitation 16. You Got to Have a Thing
Rufus Hunter
17. Hold On 18. Clean with Your Dirty Work 19. Things Are Never as Bad as They Seem
The Tempo Rhythms
20. Oriental Soul 21. Candy
Don Whitehead
22. Funky Preacher
The Precious Three
23. I Need a Man
Spice Of Life
24. Check Yourself Baby
Little Rock Brotherhod
25. People's Choice

最近,ドイツの SPV Records というレーベルから,Nashville の Ted Jarrett 関連の音源がまとめて CD 化されている。
◎ V.A. "The Champion Records Story Vol.1 : Blues & Rhythm" [SPV 95832 CD] -2007
◎ V.A. "The Champion Records Story Vol.2 : Rockin' R&B" [SPV 49292 CD] -2007
◎ V.A. "The Poncello Records Story: Tennessee R&B" [SPV 95822 CD] -2007
◎ V.A. "Bullet And Sur-speed Records Story: The R & B And Soul Sessions" [SPV 95892 CD]

Ted Jarrett と言えば,Gene Allison "You Can Make It If You Try" の作者としてストーンズのファンにもおなじみで,Nashville 録音でも Country の香りはほとんどしない。
中でも特に愛聴しているのが,Southern Soul というサブ・タイトルが付けられた,この "Ref-O-Ree Records Story" 。
すでに Black Magic などで CD 化されている曲もあるが,初めて聴く曲も多く,リマスターされているためか音に迫力がある。
◎ Freddie Waters "Singing A New Song" [Black Magic BM 9201]
◎ Gene Allison & Roscoe Shelton "You Can Make It If You Try" [Black Magic BM 9204]

収録曲のレコーディング・データが掲載されていないのは不親切だが,付属のブックレットに以下のような記述があった。
In 1968 Ted started the Ref-O-Ree label. It was very much forcused on Southern Soul music and had a profile similar to John R's Sound Stage 7 Records across town. The sessions were for the most part produced by Ted with the aid of arranger Bob Holmes or occasionally Robert Riley. They employed studio musicians (both black and white) like Mac Gayden, Johnny Jones, Chuckie Burke, Harrison Calloway, Freeman Brown, Dennis Soley, Mac McKradle, Aaron Varnel and many others.

Roscoe Shelton のバージョン(T-Jay 785) もある "It's Almost Sundown" でも,スネアからタムからロールしまくり,叩きまくる Freeman Brown のスタイルの一端を味わうことが出来る。


Ted Jarrett については,2005年に伝記本が出版されている。
"You Can Make It If You Try: The Ted Jarrett Story of R&B in Nashville"
http://www.amazon.com/dp/1577363671/

Index に Muscle Shoals とか Fame とかいう項目があれば買ってみようかとも思うのだが,残念ながら見当たらない。
Earl Gaines に関する記述はかなりあるようで,気になっているのだが・・・(^_^;)


Muscle Shoals と言えば,間もなく Bill Brandon や Tony Borders の Muscle Shoals 録音がリリースされるらしい。
http://www.garryjcape.com/soulscapealbums.htm

Tony Borders については,同系列の Grapevine から発売されたコンピ CD に2曲収録されていたので,ひょっとしたら・・・と期待していたが,当時の Bill Brandon の作品まで CD 化されるのはうれしい誤算。

ただ,Bill Brandon の CD の収録曲リストを見ると,Barry Mann / Phil Spector / Cynthia Weil 作で Righteous Brothers のヒット曲であり,Dionne Warwick もカバーしている "You've Lost That Lovin' Feelin'"「ふられた気持ち」や,Bob Dylan の作品の中でもとりわけポップな "I'll Be Your Baby Tonight" が含まれていないのは残念。
2007年5月27日 14時11分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年05月23日(水)
FRANTIC
Bryan Ferry "FRANTIC" [Virgin VJCP-68371]

1. It's All Over Now, Baby Blue
2. Cruel
3. Goin' Down
4. Goddess Of Love
5. Don't Think Twice It's Alright
6. Nobody Loves Me
7. Ja Nun Hons Pris
8. Fool For Love
9. Goodnight Irene
10. Hiroshima (Ash Howes Mix)
11. San Simeon
12. One Way Love
13. I Thought
14. I'll Forget More Than You'll Ever Know (Bonus Track)

Archie Brownlee 師の重厚でハードなシャウトにのた打ち回った後で聴く,この Bryan Ferry の軽薄で鼻にかかったヘナヘナ声が気持ちよくてたまらないというのは,自分でもオカシイと思う・・・マトモではないと思う・・・(^_^;)
もちろん Bryan Ferry の場合,バンドも含めたサウンド全体を聴いているので,単純に比較することはできないが。
新作 は全て Bob Dylan のカバーだったが,この前作 (2002) でも Dylan を2曲 (1. 5.) 採り上げている。"It's All Over Now, Baby Blue" は,ドラムが Andy Newmark ではないのが,ちょっと残念。

Bryan Ferry は Soul / R&B が好きで,Sam Cooke や Otis Redding の曲を歌っており,息子を Otis と名付けているほど,熱烈なファンなのだが,彼の歌う "That's How Strong My Love Is" を Otis Redding のピュアなファンに聴かせたら,バカにするなと言って怒り出す人がいるかもしれない。まだ,ストーンズのバージョンのほうが許してもらえそうな気がする。

このアルバムでは,Leadbelly や The Drifters の曲を採り上げて歌っている。フィドルやアコーディオンをフィーチャーした "Goodnight Irene" のアレンジもなかなかだけれども,"One Way Love" が出色の出来。
Russel / Meade つまり,Bert Berns / Jerry Ragovoy の作品だが,Andy Newmark に Marcus Miller というリズム・セクションによる,Roxy 時代の "Both Ends Burning" を思い起こさせるようなビートに乗って,ポップでモダンでファンキーなサウンドに仕上がっている。
ギターを弾いているのは,Chris Spedding (レココレに掲載されていたインタビューで,ミック・ジャガーからミック・テイラーの後釜の話が来たというのは,さもありなんと思うが,セックス・ピストルズの連中がブライアン・フェリーのファンだったという話は本当か?) と,Eurythmics の Dave Stewart 。
Dave Stewart はギターを弾いているだけでなく,4曲 (2. 4. 6. 11.) も Bryan Ferry と共作している。彼は,Mick Jagger もお世話になったことがある ("Primitive Cool") ので,一度きちんと聴いておきたいと思っているミュージシャンの一人。
10. Hiroshima で,ギターを弾いている Jonny Greenwood の Radiohead というグループも聴いてみたいとは思っているのだが,さて,いつになることやら・・・(^_^;)

Don Nix 作の "Goin' Down" は,Freddie King と Jeff Beck のどちらのバージョンに馴染んでいるかは人それぞれだろうが,この Bryan Ferry のカバーはアレンジが地味過ぎて,どちらを元ネタにしているのかよくわからない・・・(^_^;)
キースは,Another guitar legend として,Freddie King の名前を挙げてから演奏していた。


Bryan Ferry の来日コンサートは何度か見ているが,その中で,最も強烈に印象に残っているのは,This is Neil Young's song. と言って,歌い始めた ↓ 。
◎ Roxy Music "Heart Still Beating" [EG EGCD 77] -1990
9. Like A Hurricane

I am just a dreamer, but you are just a dream.
"Avalon" のジャケット に後ろ姿が写っている元奥さんのリクエストだったそうだ。
2007年5月23日 21時18分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年05月21日(月)
You Done What The Doctor Couldn't Do
Archie Brownlee and The Five Blind Boys of Mississippi "You Done What The Doctor Couldn't Do" [Gospel Jubilee RBD 1402]

1. Jesus Gave Me Water 2. Amazing Grace 3. Must Be A God Somewhere 4. In The Wilderness 5. Something Within Me 6. World Prayer 7. How Far Am I From Canaan 8. JesusTraveled This Road Before 9. Precious Memories 10. You Done What The Doctor Couldn't Do 11. In The Garden 12. In This World Alone 13. Have You Talked To The Man Upstairs
14. It's A Wonder
15. All Over Me 16. Take Your Burdens To Jesus 17. I Wonder, Do You
18. A Weeping For A Mighty Long Time

Gospel Jubilee というスウェーデンのレーベルからリリースされた Five Blind Boys Of Mississippi のアルバムを,1989年に CD 化したもの。
手持ちの CD には,Made in Czechoslovakia という表示がある。

Acrobat 盤 SHOUT! 盤 のおかげで,Archie Brownlee 師在籍時の The Five Blind Boys of Mississippi が,CD でもまとめて手軽に聴けるようになったので,CD のブックレットなどを参考に 曲目のリスト を作ってみた。

現時点で,おそらく最も入手が難しいと思われるこの CD の収録曲のうち,他の CD で聴くことができないのは,
14. It's A Wonder と 18. A Weeping For A Mighty Long Time だけ・・・???

14. は,この CD の Discography によると,1957年2月12日にシカゴで "Let's Have Church" や "I'm Willing To Run" といっしょに録音された曲らしい。
18. は,同じタイトルの曲が MCA gems シリーズの日本盤 CD に収録されているが,そちらには Willmer "Little Axe" Broadnax によって再録音されたバージョンが収録されていた。
2007年5月21日 20時21分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年05月09日(水)
Something to Shout About?
Five Blind Boys Of Mississippi "Something to Shout About? ...from the Golden Age Of Gospel" [Peacock/SHOUT! SHOUT 34]

1. Something to Shout About 2. Time Is Winding Up 3. Our John Saw the Number 4. Oh Why 5. Father I Stretch My Hands to Thee 6. Jesus Rose 7. Leaning on Jesus 8. Where There's a Will (There's a Way) 9. Just a Little While 10. Waiting at the River 11. What Is an Album
12. Our Father
13. Coming Home
14. Song of Praise
15. Save a Seat for Me
16. There's No Need to Cry
17. Certainly Lord
18. Somebody's Knocking
19. Walk Together Children
20. Leaning on the Everlasting Arm
21. Someone Watches
22. That Awful Hour
23. Don't Give Up

"Precious Memories" [PLP-102] と "Father I Stretch My Hands To Thee" [PLP-113] を2on1にした Five Blind Boys Of Mississippi の CD。
曲順が一部変更されていた。
http://www.bsnpubs.com/abc/peacock.html


12.〜 14. の3曲は重複してしまうが,15.・ 16. (1956) と 17.〜 23.(1959) は,あの ありがたいアルバム には収録されていない,Archie Brownlee 師在籍時の曲。(23. は,Lloyd Woodard のナレーションのみ)
既に CD 化されていた曲もあるが,これも,ケチを付けるとバチが当たってしまいそうな,ありがたいアルバム。
Acrobat 盤のような盤起こしではない(?)ためか,音も良い。


1.〜 11. で,リードをとる Henry Johnson も決して悪くは無く,彼が在籍していたころのビデオを YouTube で見ることができるのは,ありがたい。
http://www.youtube.com/results?search_query=blind+boys+of+mississippi
2007年5月9日 22時20分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年05月06日(日)
An Introduction To Johnny Adams
Johnny Adams "An Introduction To Johnny Adams" [FUEL2000 302 061 615 2]

1. After All the Good Is Gone 2. Best of Luck to You 3. Don't Let the Green Grass Fool You 4. Your Love Is All I Need 5. Shoulder to Cry On 6. Who Will the Next Fool Be 7. Hell Yes I Cheated 8. I Only Want to Be with You 9. Give Me a Chance 10. Share Your Love with Me 11. Struttin' on Sunday 12. I'll Never Fall in Love Again 13. Love Letters 14. Thinking About You 15. Love Me Now 16. Sharing You 17. Fool You 18. Your Love Is All I Need

FUEL からリリースされた Johnny Adams の編集盤。同じレーベルから発売されていた "Absolutely The Best" が '70 年前後の数年間に SSS International で録音された曲が中心だったのに対して,この CD は '80 年前後に Hep'Me で Senator Jones がプロデュースした作品集。
残念ながら全て ↓ で過去に CD 化された曲ばかり。ただし,かなり音質が改善されている曲もある。
◎ "Greatest Performances" [ACE 2043] -1993
◎ "Best Of New Orleans Ryhthm & Blues Vol.1" [Mardi Gras MG 9007] -1994

ほとんどの曲が Sea-Saint Studio で録音されていて,Meters の連中や Allen Toussaint,Wardell Quezeque なども一部の曲に参加しているらしいが,まるでデモのようにバックのサウンドがスカスカの曲が少なくない。
また,今回の CD には収録されていないが,"Stand By Me" とか "Tell It Like It Is" などの Soul/R&B の定番曲だけでなく,日本ではハイ・ファイ・セットでヒットした "Feeling" のようにポップな曲も録音していて,個人的には,そういう曲も気に入っているのだが・・・(^_^;)

この時代の最大のヒット曲である "After All The Good Is Gone" のオリジナルを歌っている Conway Twitty は,Dan Penn が作曲した曲 "Is A Blue Bird Blue" を初めて採り上げてヒットさせたことでも有名 (?)。


最近 CD 化されて話題になっている↓で,
◎ V.A. "Soul Resurrection Volume 1: From Deep Inside The Playground Vault" [southernAmericana 37101 30283]
Reuben Howell というシンガーの作品として収録されていた4曲のうち,2曲が Johnny Adams の作品だった。
http://stepfatherofsoul.blogspot.com/2007/04/playground-soul.html

未発表ならまだ納得できるミスだが,どちらもシングル盤としてリリースされていて,"How Can I Prove 〜" のほうは既に CD 化もされている というのに,・・・?

Playground Studio のサイト に,American Studio のリズム・セクションである The Memphis Boys のサイトへのリンクが貼ってあったが,これは,Memphis Boys も Playground Studio で演奏したことがあるということなんでしょうか ?
2007年5月6日 22時37分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2007年05月03日(木)
Recorded LIVE in Amsterdam
Arthur Conley & The Sweaters "Recorded LIVE in Amsterdam" [Blue Shadow WBB-003]

1. You Don't Know Like I Know 2. You Send Me 3. My Girl 4. (Sittin' On) The Dock Of The Bay 5. I've Been Loving You To Long 6. Another Saturday Night 7. Twisting The Night Away 8. I Thank You 9. Stagger Lee 10. When Something Is Wrong With My Baby 11. Bring It On Home To Me 12. (What) A Wonderful World 13. 634 5789 ( That's My Number) 14. A Change Is Gonna Come 15. Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song) 16. Don't Fight It 17. Soul Man

CD + DVD のデジ・パック仕様。
CD のほうは,1980年1月にアムステルダムで録音されたライブ。
1988年に "Soulin'" というタイトルでリリースされたアルバムに3曲 (8. 9. 17.) 追加されたものらしい。
Arthur Conley という過去の名声を捨て,Lee Roberts という新しい名前で活動していた時期なので,当然 "Sweet Soul Music" を初めとするオリジナル作品は1曲もなく,他人の曲のカバーばかり。Sam Cooke (2. 6. 7. 11. 12. 14.),Otis Redding (3. 4. 5. 15.),Sam & Dave (1. 8. 10. 17.),Wilson Pickett (9. 13. 16.)

バックのバンドは現地調達で,なかなか健闘しているとは言え,当時36歳という男盛りで脂の乗り切った Arthur Conley の伴奏を勤め上げるのには,残念ながら力不足。
ただし,おそらく百人程度収容のライブハウスでのパフォーマンスらしく,聴衆との一体感はなかなかで,十分楽しめる。

DVD のほうは,1988年のドキュメンタリー (約12分) と2001年のインタビュー (約57分) の二本立て。せめて英語の字幕は付けて欲しかった・・・(^_^;)

ドキュメンタリーは,"Sweet Soul Music" 録音時のエピソードから始まっている。
その時点でもう20年以上経っているというのに,Otis is dead. と伝えられたときの話をしながら涙ぐみ,爪を噛む仕草を見ると,心を病んでいたとしか思えない。
Sam Cooke と Otis Redding と自分の関係はトライアングルのようだったと語っているが,父と子と聖霊という三位一体の関係になぞらえているのだろうか?
キーボード2台とミキサーやテープレコーダが置かれた自宅の書斎(?)で歌う場面もあり,おそらく自分で打ち込んだのだろうと思われるチープなカラオケをバックに歌う姿は,そのサウンドや歌い方も含めて,"Sexual Healing" のころの Marvin Gaye に似ているように感じた。

約1時間にも及ぶインタビューには,なぜかドイツ語(?) の字幕が付いているのに英語の字幕は無く,おもしろそうな話をしているというのに,そこそこ読めても聞き取る力には乏しいため,よく理解できないのが非常に残念・・・(^_^;)
それでも,スタジオ内に置かれているグランド・ピアノで "Nothing Can Change This Love" などを弾き語りする場面などは十分楽しめた。
インタビューは,Otis などのビデオを見たり,関連しているレコードを聴きながら進められ,そのレコードの中にはストーンズの "Satisfaction" もあった。
当時,Arthur Conley はレコード会社や出版社なども含むかなり大きなプロダクションを経営していて,そこに所属しているらしいロックやレゲエのバンドのビデオも流されていた。


Lee Roberts の名義で録音された楽曲は,今回 CD 化されたライブ以外にもいくつかあるようだし,渡欧前に Fame などで録音された曲の中には CD 化どころか発表すらされていない曲が数多くある。
それらの曲が CD 化され,一部のマニアだけでなく,だれもが耳にすることのできるような日は来るだろうか?

去年発売された↓には,当時未発表だった曲が1曲だけ収録されていたが・・・。
◎ V.A. "Atlantic Unearthed: Soul Brothers" [Atlantic/Rhino R 77625]
4. Rome (Wasn't Built In A Day)
2007年5月3日 08時27分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2007年05月02日(水)
Stone Country
Various Artists "Stone Country: Country Artists Perform the Songs of the Rolling Stones" [Beyond BYCD3055]

1. Honky Tonk Woman - Travis Tritt
2. Paint It Black - Tracy Lawrence
3. Ruby Tuesday - Deana Carter
4. The Last Time - The Tractors
5. Jumpin' Jack Flash - Rodney Crowell
6. Angie - Sammy Kershaw
7. Wild Horses - Blackhawk
8. Brown Sugar - Collin Raye
9. Beast Of Burden - Little Texas
10. No Expectations - Nanci Griffith
11. Time Is On My Side - George Jones

サブ・タイトルどおり,ストーンズの曲をカントリーのシンガーが歌っているアルバム。
ブルーグラスのトリビュート・アルバムは,ネット・ショップで見つけてウィッシュ・リストに入れてあるが,これには気が付いておらず,中古ショップで見つけて入手。
○ V.A. "Paint It Blue: A Bluegrass Tribute to the Rolling Stones"
http://www.amazon.com/dp/B0009OL81C/

最近カントリーを聴き始めたばかりなので,知らない名前のシンガーがほとんど。
1. Honky Tonk Woman は,てっきり "Country Honk" のアレンジで演奏されるのだろうと思っていたが,オリジナルに近いロックっぽい演奏だった。
その他の曲も比較的オリジナルに忠実なアレンジが多く,それほどカントリー色は強くない。

ただ,トリを務める George Jones は,さすがに貫禄十分。
David Briggs がアレンジを担当していて,Reggie Young や Norbert Putnam も参加している。
ほかには,Nanci Griffith という女性シンガーが気に入るかも・・・容姿も含めて・・・(^_^;)


ストーンズを入り口に,ずいぶんと遠くまで来たつもりだったが,結局,ストーンズの,特にキースの手のひらの上でウロチョロしていただけ・・・という,心地よい徒労感に浸っている今日この頃であります。
2007年5月2日 15時51分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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