2007年04月01日(日)
The Five Blind Boys Of Mississippi "20th Century Masters: The Millennium Collection" [MCA 088 112 867-2]
1. Our Father (Which Art In Heaven)
2. Precious Memories
3. Song Of Praise
4. There's No Need To Cry
5. Somewhere Listening For My Name
6. Old Ship Of Zion
7. Save A Seat For Me
8. Lord, Lord You've Been So Good To Me 9. Oh Why 10. Sending Up My Timber 11. Speak Gently To Your Mother 12. His Eyes Is On The Sparrow
Archie Brownlee 師がジャケットに写っている CD は,それでも結構リリースされているが,Archie Brownlee 師のいない '60 年代の Five Blind Boys Of Mississippi による録音がほとんどというアルバムが多い。中には,ジャケ写は Mississippi なのに中身は Alabama という詐欺まがいの CD まである。
そんな中で,曲数は少ないけれども値段が手頃で最も入手しやすいと思われるのが,この "20th Century Masters: The Millennium Collection" のシリーズとして発売されている CD 。音質も良くて,聴きやすい。
1.〜 7. までが Archie Brownlee 師を含む録音。録音年とシングル No. など基本的なデータが明記されているのもありがたい。
4. と 7. が,今回の Acrobat 盤 には収録されていない 1956 年の録音。"There's No Need To Cry" は,Vee Jay でも録音されていて,歌詞にちょっと手を加えるとすぐにソウルとして通用しそうなスィートな曲で,お気に入り。
◎ "The Best of the Blind Boys" [MCA MCAD-22047]
ジャケットに4人しか写っていないためか,Five 抜きの Blind Boys の作品として,CD 化されている。
録音年などのクレジットは無いが,8. Certainly Lord と 10. Leaning on the Everlasting Arms で,Archie Brownlee 師の声を聴くことができる。
◎ "More Of Their Best" [Universal B0005877-02]
これにも,録音年などのクレジットは無いが,5. Walk Together Children と 6. Song of Praise が,'50 年代の録音。
● "You Done What The Doctor Couldn't Do" [Gospel Jubilee RBD 1402]
この CD を,専門店でも何でもない新星堂で見つけたときは,狂喜乱舞したものだった。
残念ながら現在では入手が難しそうだが,全18曲のうち Acrobat 盤に収録されていないのは,5曲のみ。
● "MCA gems: Blind Boys Of Mississippi 1950 - 1974" [MCA MVCE-24513]
中村とうよう氏入魂の編集による日本盤。
1.〜 16. が Archie Brownlee 師在籍時の録音で,12. 以降が Acrobat 盤に収録されていない曲。
● "Something To Shout About"
4月30日発売予定の編集盤。さて,何曲で Archie Brownlee 師の声が聴けるだろうか?
↓ "Precious Memories" と "Father I Stretch My Hands to Thee" のアルバムを2on1にした CD ・・・?
http://www.cherryred.co.uk/rpm/artists/fiveblindboysofmississippi.htm
単独アルバムではなくオムニバス盤だが,Mississippi の曲が複数収録されている CD もある。
◎ "Kings Of The Gospel Highway: The Golden Age of Gospel Quartets" [Spirit Feel Shanachie 6039]
↑ とかなりの曲が重複してしまうが,↓ のような CD もリリースされていた。
◎ "Father and Sons" [Spirit Feel 1001]
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2007年4月1日 12時01分
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2007年03月29日(木)
Five Blind Boys Of Mississippi / Sensational Nightingales "The Lord Will Make A Way: The Early Recordings 1947-1951" [P-Vine PCD-5837]
Rolling Stones が The Valentinos の "It's All Over Now" をカバーしてオリジナルよりもヒットさせたとき,Bobby Womack は,I kept sayin' to Sam, "This guy[Mick Jagger] ain't no singer." Because I'm comparing him to a real singer, like Archie Brownlee or June Cheeks. ・・・ということだったらしい。("Dream Boogie" by Peter Guralnick pp. 587-8)
たしかに,当時(1964)まだ21歳のミックは,畏れ多くも勿体無くも Archie Brownlee 師や Julius Cheeks 師に比べれば,月とスッポンどころかミミズかアメーバみたいなものだったかもしれない。
実際おっしゃる通りではあるし,まだ下品にがなり立てるしか能の無かった Bobby Womack に言われても,たいして腹は立たないが,アメリカには「一寸の虫にも五分の魂」ということわざは無いのだろうか?
ちなみに "It's All Over Now" は,武道館で聴いた Rod Stewart / Faces のバージョンも思い出深いが,Chess のスタジオで録音され,リズム・パターンは "Hi Heel Sneakers" を借用し,イントロとエンディングのギター(ブライアン)は Bo Diddley をパクリ,間奏のギターソロ(キース)は Chuck Berry をコピーした,ストーンズのバージョンが,未だにいちばん好き・・・(^_^;)
表題の CD には,そんな a real singer である Archie Brownlee 師や Julius Cheeks 師の初期の録音が収録されている。
Five Blind Boys of Mississippi のうち,11./12.(Coleman 5971) と 17./18.(Coleman 6002) は, Acrobat 盤 では聴けないので貴重。これらの4曲が収録されていなかったことも,中途半端な感じがした理由の一つ。
また,この時代の音源は原盤から針起こしするしかないため,曲によっては Acrobat 盤よりマシな音質のものがある。
Julius Cheeks 師が在籍していたころの Sensational Nightingales の CD 化の状況は,Mississippi よりさらに悲惨で,単独アルバムが 1枚だけ というのは残念無念。こちらもやはり Acrobat Music に期待するしかないのだろうか?
Gritz さんに教えてもらったサイトは,コメント欄に埋もれさせておくのはもったいないので,ここでも紹介させていただくが,
http://www.dovesong.com/
それでもやっぱり完全版ではないという点で,中途半端な感じがぬぐえないのは,欲が深すぎるでしょうか・・・?
Black Gospel 以外の Mountain Gospel とか Southern Gospel にも興味をそそられている今日この頃であります。
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2007年3月29日 21時08分
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2007年03月27日(火)
The Five Blind Boys Of Mississippi "1947-1954" [Acrobat ADDCD 3003]
リリース元である Acrobat Music のサイトは全く更新されていないが,いつのまにか,こんな CD が発売されていた。
Five Blind Boys Of Mississippi の新譜情報は HMV でメール・サービスを登録していたが,なぜか,このアルバムは Blind Boys Of Mississippi の作品としてデータ化されているため,全く気が付いていなかった。
Acrobat の CD は タワレコ がいちばん安いのだが,気が付いたときには後の祭りで,難波や茶屋町では売り切れていたので割高ではあったが,1枚だけ在庫のあったアマゾンで入手。
AMG や各ネットショップのデータでは,アルバムタイトルが "1945-1950" となっているが,収録されているのは 1947 年から 1954 年の作品。
こんなありがたい CD にケチを付けるとバチが当たるかもしれないが,聴き終わった後,何とも中途半端な感じがして仕方が無い。
"Save A Seat For Me" や "You Done What the Doctor Couldn't Do" などの,1950 年代後半の作品も CD 化してくれるのだろうか? 続編が予定されているのであれば,Vol. 1 などと表示してありそうなものだが・・・?
Vol. 2 があるなら,やはりレーベルを超えた形で年代順に Vee Jay や Checker 時代の作品も収録してもらいたいが・・・。
何はともあれ,Archie Brownlee 師の声が,これだけまとめて聴けるアルバムは今までに無かったので,その点だけでも,いくら評価しても評価しすぎることの無い,素晴らしい CD 。
Sam Cooke や Ray Charles のファンだけでなく,全てのソウル・ファン・・・音楽ファンにとって必聴のアルバムであります。
もちろん Mick Jagger のファンも聴いておく必要がある。
Bobby Womack は,ストーンズが "It's All Over Now" をカバーし,自分たちのバージョンよりヒットさせたのに腹を立てて,Archie Brownlee 師などに比べれば「コイツ(Mick Jagger)は歌手なんかじゃない」と,Sam Cooke に愚痴をこぼしていたらしい・・・(^_^;)
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2007年3月27日 21時31分
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2007年03月17日(土)
2007年3月17日 08時56分
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2007年03月12日(月)
Bryan Ferry "Dylanesque" [Virgin/EMI TOCP-66669]
1. Just Like Tom Thumb's Blues
2. Simple Twist Of Fate
3. Make You Feel My Love
4. The Times They Are A-Changin'
5. All I Really Want To Do
6. Knockin' On Heaven's Door
7. Positively 4th Street
8. If Not For You
9. Baby, Let Me Follow You Down
10. Gates Of Eden
11. All Along The Watchtower
前作 "Frantic"(2002) でも Dylan の曲を2曲採り上げていたし,ソロ第1作 "These Foolish Things"(1973) や第2作 "Another Time, Another Place"(1974) でも1曲ずつ歌っていたので,Bryan Ferry は Bob Dylan が好きなのだろうとは思っていたが,今回の新作は,全曲 Dylan のカバー。
Bryan Ferry は Bob Dylan に一度も会ったことがなく,もし会ったら "I hope you don't mind." と言うつもりらしいが,このアルバムを聴いた Dylan が,"I don't mind." と言ってくれるかどうか・・・?
このアルバムにおいて,Dylan の曲は単なる素材としてしか扱われておらず,完全に Bryan Ferry のスタイルで歌われ,演奏されている。
そこには Bob Dylan に対するリスペクトや憧れなどは感じられず,むしろ,アメリカン・ルーツ・ミュージックを具現化する巨人に対する対抗心のような感情さえうかがえる。
それは,たかだか数百年の歴史しか持たないアメリカに対する,かつての宗主国であるイギリスの誇りみたいなものかもしれない。
ただ,Bryan Ferry 自身は,それが単なる空威張りに過ぎないことを十分自覚していて,その虚しさを胸に抱きながら歌う歌には,Bob Dylan のオリジナルからは決して味わうことのできないセンチメンタリズムが漂っている。
最近の YouTube の充実度(?)は凄まじく,このアルバムからのビデオ・クリップも早速アップされてい・・・たのだが,This video has been removed due to terms of use violation. ということで,アッという間に削除されてしまった (^_^;)
今のところ残っているのは,↓ だけのようだ。
"Positively 4th Street"
http://youtu.be/6RJKWIeHz0c
↓ では,Marlene Dietrich の大ヒット曲だったという "Falling in Love Again" のあと,"A Hard Rain's A-Gonna Fall" を歌っているが,客席には Bob Dylan の姿があり,ほとんど苦虫を噛み潰したようなしかめっ面をしているけれども,最後のほうで少しだけ苦笑いをしているように見える。"I don't mind." と思っていただろうか・・・?
Bryan Ferry - Stockholm, Sweden 2000
http://www.youtube.com/watch?v=azCOL5IQM0M
1973年当時の "A Hard Rain's A-Gonna Fall" のビデオもアップされているが,これは今見ると,かなり不気味で,さすがにちょっと気持ちが悪い・・・(^_^;)
A HARD RAIN'S A-GONNA FALL - BRYAN FERRY (1973)
http://www.youtube.com/watch?v=JYP3NKOr98U
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2007年3月12日 22時27分
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2007年03月03日(土)
Lucinda Williams "West" [Lost Highway UCCU-1146]
僕の貧弱なボキャブラリでは形容の仕様が無いほど素晴らしいアルバム。
彼女が作りたかったという「成熟しているけれどもヒップなアルバム」になっているのではないか?
今どんな音楽が流行しているかとか,誰がグラミー賞をもらったかなどには全く興味が無いけれども,既にカントリー,フォーク,ロックという部門で受賞している Lucinda Williams が,このアルバムでどの部門のグラミー賞を受賞するのかは,気になる。
ちょうどほぼ同世代で,同じように Blues や Soul や Rock など,いろいろな音楽を聴いて育ってきたのだろうな・・・と共感できる部分が多く,最近 Country を聴き始めたことも,その共感できる範囲を広げてくれたようだ。
日本盤には,"Live @ The Fillmore" でバックを務めていたバンドによるデモが,2曲だけだがボーナス・トラックとして収められていて,本番と聴き比べることができるようになっている。ボーカルは,本当に,デモのものがそのまま使用されたらしい。
Norah Jones の新作 "Not Too Late" もほとんど同時に入手して聴き始めたのだけれども,年齢が二回り近く違っているので仕方がないとはいえ,成熟の度合いでは全く話にならず,Lucinda のアルバムを聴くほうが圧倒的に多い。
恋人といちゃつきながら仲良しのバンドで和気藹々と録音したアルバムと,母親を亡くし恋人とも別れた状態で新しいプロデューサやミュージシャンを迎えて録音したアルバムという違いもサウンドに表れているように思う。
それにしても,Norah Jones のアルバムが1作目をピークにしてだんだん生ぬるくなっているように感じてしまうのは,僕の気のせいか・・・?
Lucinda Williams と Norah Jones は,Keith Richards との3ショットの写真がある。
http://www.keithrichards.com/index_flash.html
Gallery → Sets - 10
July 2004 'Return to Sin City: A Tribute to Gram Parsons' Concert
↑ のコンサートで,キースが Norah と歌った "Love Hurts" は,絶品だった。これを見て,キースというミュージシャンに,また惚れ直してしまったと言っていい。
Norah Jones & Keith Richards - Love Hurts
http://www.youtube.com/watch?v=inc3d2LudEA
Lucinda Williams も "Love Hurts" を歌ったことがあり,そのデュエット・パートナーは,Little Milton 。
◎ Little Milton "Welcome To Little Milton" [MALACO MCD 7500]
http://music.barnesandnoble.com/search/product.asp?z=y&EAN=048021750023&itm=5
Little Milton 唯一のグラミー賞ノミネート作品らしい。いつもより余計にお金をかけて,豪華なゲストに参加してもらいました・・・という,賞狙いが見え見えの企画アルバムで,内容はもう一つ。
ただ,Lucinda が Donnie Fritts と "Breakfast In Bed" をデュエットしていたときは,代わりにオレが・・・とも考えたが,相手が Little Milton では,出る幕が無い (^_^;)
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2007年3月3日 10時40分
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2007年02月25日(日)
Freddy Fender, Doug Sahm, Floyd Tillman "Crazy Cajun's Cosmic Cowboys" [Edsel EDCD 618]
Freddy Fender - The Chicano Elvis
1. Wasted Days and Wasted Nights [Live]
2. Big Boss Man [Live]
3. '50s Medley [Live]
Donna 〜 (I Love You) For Sentimantal Reasons 〜 Cherry Pie 〜 You Send Me 〜 We Belong Together
4. Chokin' Kind 5. Tell It Like It Is 6. Since I Met You Baby 7. Please Mr. Sandman 8. Breaking up Is Hard to Do 9. Graduation Night
Doug Sahm - Freddy Fender's Cosmic Brother
10. Hi-Heel Sneakers [Live]
11. Before the Next Teardrop Falls [Live]
12. Wasted Days and Wasted Nights (Reprise) [Live]
13. Philadelphia Lawyer 14. She Digs My Love
Floyd Tillman - The First Cosmic Cowboy
15. Slipping Around 16. It Makes No Difference Now 17. I Love You So Much It Hurts 18. They Took the Stars Out of Heaven 19. Walking the Floor over You
以前,例のスレッドで Freddy Fender が "You Send Me" をカバーしているアルバムを紹介してもらったことがある。
○ Freddy Fender "Close to My Heart"
http://music.barnesandnoble.com/search/product.asp?z=y&EAN=030206142129&itm=10
その CD は未入手だが,表題のアルバム中でもメドレーの一部としてではあるけれども "You Send Me" をカバーしていて,"Sentimental Reasons" まで歌っているのは,やっぱり "At The Copa" の影響か?
1.〜 3. と 10.〜 12. は同じコンサートで,すべて Freddy Fender と Doung Sahm のデュエット。録音状態が悪いのは残念。
例によって中古ショップで,Doug Sahm / The Sir Douglas Quintet の CD を続けて入手する機会があり,それらのアルバムには,最近気になっている Andre Williams や Charley Pride の曲も収録されていた。
◎ The Sir Douglas Quintet "The Best Of Sir Douglas Quintet" [BeatRocket/Sundazed BRCD 123]
13. Bacon Fat (Bonus Track)
◎ Doug Sahm & The Sir Douglas Quintet "The Best Of: 1968 -1975" [Mercury 846 586-2]
19. (Is Anybody Going To) San Antone
Sundazed の CD は,Vivid から日本盤として発売されたもので,その日本語解説(能地祐子) によると,"She's About A Mover" は「ビートルズの『シーズ・ア・ウーマン』とケイジャン2ステップの伝統にのっとったテキサス・ポップとを合体させたようなナンバー」で,そういう曲を Doug Sahm に書かせたのは Huey Meaux の「とにかく髪を伸ばして,メンバーを集めてバンドを結成しろ。そして,ケイジャン2ステップのビートを取り入れて何でもいいから新曲を作れ」という注文だったそうだ。
表題の CD に収録されている3人目の Floyd Tillman は,ライナーによると,"Willie Nelson and Merle Haggard consider Floyd Tillman as 'the first real outlaw' in country music." ということらしい。
Ray Charles も ↓ の アルバムで,この人の曲を2曲カバーしていた。
◎ Ray Charles "Modern Sounds In Country And Western Music (Bonus Tracks)" [Atlantic/Rhino R2 70099]
4. I Love You So Much It Hurts 8. It Makes No Difference Now
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2007年2月25日 22時00分
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2007年02月18日(日)
Bobby "Blue" Bland "Portrait Of The Blues" [MALACO MCD 7458]
1. Ain't No Love For Sale 2. Hurtin' Love 3. These Are The Things That A WOman Needs
4. I Can Take You To Heaven Tonight
5. The Last One To Know 6. Just Take My Love 7. I Just Won't Be Your Fool Anymore 8. She's Puttin' Something In My Food
9. When Hearts Grow Cold
10. Let Love Have Its Way
1991年の Malaco 5作目の CD 。
Malaco 時代のアルバムはどれをとっても「金太郎飴」だが,これを購入したのは,
4. I Can Take You To Heaven Tonight
9. When Hearts Grow Cold
を,Otis Clay がカバーしていたから。
どちらの曲も,スタジオ録音だけでなく ライブ でのレパートリとして採り上げられていて,"I Can Take You To Heaven Tonight" は日本でも歌われ,それを TV で見た記憶もある。
Otis Clay と Bobby Bland の違いは,その「生真面目さ」にあるのではないか?
Otis Clay の歌う「天国」が教会で牧師が語る「天国」と同じような意味に聴こえるのに対して,Bobby Bland の「天国」にはセクシャルな部分があり,それを歌うときの Bobby Bland に対する中年女性の歓声が聴こえるようだ。
クソ真面目と言ってもいい,その「生真面目さ」が,かつて一部のマニア(僕も含めて)の熱狂的な支持を呼び,その一方で大衆的な人気に結びつく際の障害になったような気がする。
"When Hearts Grow Cold" は,Candi Staton の "His Hands" でも歌われていた。
Candi Staton は,僕にとっては,純情可憐で一途なイメージのある Laura Lee の対極に位置するようなシンガーで,CD 化された Fame 時代のアルバムのライナーに,"At seventeen Candi ran off to Los Angeles with the Pilgrim Travelers' singer Lou Rawls." とあるのを読んだときも,驚きよりは,やっぱりそういう女だったか・・・と納得する気持ちのほうが強かった。もちろん,そういう女性も嫌いではないが・・・(^_^;)
Solomon Burke "Nashville" の日本語解説(中山義雄) で,彼女のことを「おキャンなヤリ●ン娘,失礼」と形容していたが,全く同意。
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2007年2月18日 11時14分
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2007年02月16日(金)
Marianne Faithfull "A Perfect Stranger: The Island Anthology (2 CDs)" [Island 314 524579-2]
Disc 2:
1. Ballad Of The Soldier's Wife
3. Boulevard Of Broken Dreams 4. Yesterdays 5. Strange Weather 6. Gloomy Sunday 7. Hello Stranger 8. As Tears Go By
9. A Perfect Stranger 10. Conversation On A Barstool 11. A Waste Of Time 12. Isolation 13. Blazing Away
14. When I Find My Life 15. Times Square
16. Ghost Dance
http://music.barnesandnoble.com/search/product.asp?z=y&EAN=731452457929&itm=2
Lucinda Williams の新作 "West" の日本語解説(赤尾美香)で引用されているインタビュー中に,「私自身はハル(・ウィルナー)が手掛けた作品にそれほど詳しかったわけではないけれど,マリアンヌ・フェイスフルの『ストレンジ・ウェザー』を聴いた時にイケるかもしれないと思ったわ。あのアルバムは,フォークやブルースをベースにしていたけれど,成熟した女性の資質が備わっていたから。私は,成熟しているけれどヒップなアルバムが作りたかったの」という,Lucinda の発言があった。
この Marianne Faithfull の Island レーベル時代(1979〜95)のアンソロジー Disc 2: 3.〜 8. が,その "Strange Weather" のセッションで収録された曲(6. は当時未発表)。タイトル曲は,Tom Waits / Kathleen Breenan の作品。
ほかにも,1. と 9.〜 15. を,Hal Willner がプロデュースしていた。
その Hal Willner という名前にはなじみが無かったのだけれども AMG で調べると,この Marianne Faithfull や Lou Reed のアルバムで出会っていたし,最近でも,ハリケーンのチャリティー・アルバムの中では最も素晴らしいと思っている "Our New Orleans" の一部の曲をプロデュースしていた。
この "The Island Anthology" の Disc 1 に収録されている名盤 "Broken English"(1979) は,昔 LP で所有していた記憶があるが,"Strange Weather"(1987) はアナログでは聴いた覚えが無く,たとえ聴いていたとしても当時は,この「成熟した女性」の暗くて深い情念が込められた歌は理解できなかっただろう。今でも・・・かもしれないが (^_^;)
Lucinda の新作に参加し,この "Strange Weather" でもギターを弾いている Bill Frisell の名前は,Norah Jones が歌う "Wild Horses" で演奏しているギタリストとして,頭の片隅に残っていた。
Marianne Faithfull のバックでは "As Tears Go By" を演奏しているが,この Bill Frisell のようなミュージシャンにとって,ストーンズ・ナンバーは素材としてどのように評価されているのか,非常に気になる。
次作にあたる "Blazing Away"(1990) も,Hal Willner のプロデュースで,例によって中古ショップで手頃な値段のものが入手できた。
タイトル曲(13.) 以外はライブ録音(14. 15.) で,Bill Frisell は参加していないが,Dr. John と Garth Hudson や Fernando Saunders などが,バンドのメンバー。
どうやらこの時期の Marianne Faithfull は「フォークとブルース」よりもシャンソンを歌いたかったらしく,ロック的なビート感覚から意識して遠ざかろうとしていたようだ。ドラムはほとんど目立たず,ドラム・レスの曲も多い。
Garth Hudson のアコーディオンにもシャンソンの香りが漂っている。
ストーンズには "Back Street Girl" というシャンソン風の曲があるけれども,Marianne Faithfull は Fernando Saunders のソロ・アルバムで,その曲をデュエットしているらしい。
9.〜 12. は,"Blazing Away" のタイトル曲と同時期にスタジオで録音されているが,当時は未発表だった曲。
ドラムを叩いているのは,後に The X-pensive Winos に参加する Charley Drayton で,そのハードなビートが Marianne Faithfull のお気に召さなかったことが,リリースされなかった原因か?
9. A Perfect Stranger (M.Faithfull / F. Saunders) は,このアンソロジーのタイトルに採用されているほど素晴らしい曲なのに・・・(^_^;)
16. Ghost Dance は Patti Smith の曲で,プロデューサは Don Was とキース。Don Was がベースを担当して,キース,ロニー,チャーリーというバンドで演奏されている。
Hal Willner の仕事を AMG で調べていると,サントラ "Short Cuts" も彼がプロデュースしていた。
7. Hello Stranger も,Doc Pomus / Mac Rebennack の作品。
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2007年2月16日 22時29分
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2007年02月10日(土)
Solomon Burke "Rock 'N Soul (Remaster)" [Atlantic WPCR-25241]
1. Goodbye Baby (Baby Goodbye)
2. Cry To Me
3. Won't You Give Him (One More Chance)
4. If You Need Me
5. Hard Ain't It Hard
6. Can't Nobody Love You
7. Just Out Of Reach
8. You're Good For Me
9. You Can't Love Them All
10. Someone To Love Me
11. Beautiful Brown Eyes
12. He'll Have To Go
Solomon Burke の Atlantic 時代のアルバムは,以前 Sequel から発売されていたボーナス・トラック付きの CD で揃えてあって重複するのだが,もったいない・・・と思いつつ,買ってしまった。
Solomon Burke が,Atlantic 時代に録音した楽曲は,Not on LP のシングル曲も含めて,Sequel 盤の CD で,一部のインスト曲以外は全て聴くことができる。曲目リスト → SBonAtl.xls
1964年リリースの Atlantic 3枚目のアルバム。そのタイトルは,このブログ・タイトルの元ネタの一つ。
収録されている曲を見ると,すでに "+ c" を付け加えることは,運命付けられていた・・・(^_^;)
ヒットしたのは "Just Out Of Reach"(オリジナルは Patsy Cline ?) のほうだが,好きなのは "He'll Have To Go"。
◎ Jim Reeves "The Essential (2 CDs)" [RCA Nashville/Legacy 82876 81430 2]
1959年に14週間もカントリー・チャートで1位を記録し,ポップでも2位に入っている。
「浮気はやめなよ」という邦題で,不倫ソングの走りということだが,後にサザン・ソウルで中心テーマの一つとして歌われるようなドロドロとした内容ではない。
曲調や歌い方によって相手の女性との力関係が微妙に変化して聴こえるのがおもしろい。
手持ちのカバー・バージョンの中でいちばんのお気に入りは,やっぱり Bryan Ferry。
いかにも情けなさそうな歌い方が,たまらない。
◎ Bryan Ferry and Roxy Music "The Ultimate Collection" [EG EGCTV 2]
◎ Al Christian: Various Artists "Bill Haney's Atlanta Soul Brotherhood Volume 2" [KENT CDKEND 172]
1968年に "Bring It On Home To Me" の次のシングルとして発売されたらしい。サザン・ソウル。
◎ Elvis Presley "Country Rock" [BMG BVCM-31073]
1976年の録音で,これが最後のスタジオ録音となった。さすがに,ちょっと元気がない。
◎ Ry Cooder "Chicken Skin Music" [REPRISE WPCR-2624]
1976年。Flaco Jimenez のアコーディオンが大々的にフィーチャーされていて,曲調は妙に明るく,爽やかささえ感じてしまう。
◎ Ronnie Milsap "Only One Love" [BMG 44515-2]
1981年。淡々と説得しているような歌い方で,相手の女性も浮気を反省してくれそう。
● Holmes Brothers, The "Simple Truths" [Alligator ALCD 4893]
新作の "State Of Grace" も,ゴスペルに根ざした Blues 'n' Soul を基本に,Rock や Country の要素が加味された素晴らしいアルバムになっていた。
最近気になっている Charley Pride も歌っていて,そのうち注文する予定。
○ Charley Pride "A Tribute to Jim Reeves"
↑の CD は,最初の CCCD として訴訟の対象になったことがあるらしい。
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2007年2月10日 10時23分
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2007年02月05日(月)
Harry Connick, Jr. "Oh, My Nola" [Columbia 82876 88851 2]
1. Working In A Coal Mine 2. Won't You Come Home, Billy Bailey? 3. Something You Got
4. Let Them Talk
5. Jambalaya (On The Bayou) 6. Careless Love 7. All These People 8. Yes We Can 9. Someday 10. Oh, My Nola 11. Elijah Rock 12. Sheik Of Araby 13. Lazy Bones 14. We Make A Lot Of Love 15. Hello Dolly 16. Do Dat Thing
「天は二物を与えず」と言うが,この Harry Connick, Jr. は,二つどころか三物も四物も,天賦の才能・資質を兼ね備えた上に育ちも良いという「ズルイ」男。
公式サイトも2種類ある。
http://www.hconnickjr.com/
http://www.harryconnickjr.com/
一昨年末から昨年始めにかけてよく聴いていたが,その後 ↓ のようなスタンダード集は購入したものの,
◎ Harry Connick, Jr. "Songs I Heard" [Columbia CK 86077]
◎ Harry Connick, Jr. "Only You" [Columbia CK 90551]
Branford Marsalis と共作したジャズや,Broadway で上演した作品を CD 化したアルバムにはちょっと手が出ず,遠ざかっていた。
今回の新作は,'90年代半ばの "She" や "Star Turtle" 以来,久しぶりに N.O. Funk が演奏されている上に,Hank Williams の曲もカバーしているということで,発売されてからすぐに入手し,愛聴している。
タイトル中の Nola は,New Orleans, LouisiAna。
その中でも特に気に入っているのが,サザン・ソウルとして歌われることもある "Let Them Talk"。
◎ Little Willie John "The King Sessions 1958-1960" [ace/KING CDCHD 1061]
これがオリジナル。"Fever","Talk To Me" などと並ぶヒット曲。1959年の作品。
□ Mitty Collier "Shades Of A Genius" [Chess CH 91520]
1964年の作品。プレイヤーの埃を払ったおかげで,久しぶりに聴くことができた LP の内の1枚。
◎ Bobby Patterson "Soul Is My Music: The Best of Bobby Patterson (2 CDs)" [sundazed SC 11105]
Bobby Patterson and The Mustangs として1967年に発表されている。モノローグが印象的で,いかにもサザン・ソウルという仕上がり。
◎ Z.Z. Hill "The Complete Hill Records Collection / UA Recordings, 1972-1975 (2 CDs)" [Capitol 8 36296 2]
1974年の作品。この時代,Z.Z. Hill は Allen Toussaint の元で Meters をバックに録音している曲もあって,まんざら N.O. と無関係というわけでもない。
◎ Ann Sexton "Anthology" [Soul Brother SBPJ 20]
これも '70 年代初めの作品。"You're Letting Me Down" という全く異なった曲名だが,これも一種のアンサー・ソング?
以上のほか,James Brown や Gwen McCrae もカバーしていて CD 化されているが,Johnny Adams や Billy Young などは CD 化されておらず,「泥沼」に埋もれてしまっているのは残念・・・(^_^;)
ただ,Harry Connick, Jr. は,James Booker がこの曲を書いたと思っていたほど,James Booker のバージョンが好きだったらしく,彼のライブ・ソロ・レコーディングを参考にアレンジしたそうだ。
その James Booker のバージョンは,手持ちの CD には収録されていなかったのだけれども,中古ショップで手ごろな値段のものがすぐに見つかった (^_^)v
◎ James Booker "A Taste of Honey: Live In New Orleans, 1977 (2 CDs)" [Night Train NTI CD 2006]
ちょうど,"Nine Pound Steel" を歌う Snooks Eaglin と印象が非常によく似ているのは,やはり同じ New Orleans 出身だからだろうか?
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2007年2月5日 22時29分
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2007年01月27日(土)
Ronnie Milsap "Kentucky Woman: 22 Country-Soul Recordings" [Country Stars CTS 55485]
1. Kentucky Woman (N.Diamond)
2. Never Had It So Good (V.Simpson/N.Ashford/J.Armstead)
3. Traces (B.Buie/J.B.Cobb/E. Gordy Jr.)
4. Denver (D.Penn/S.Oldham)
5. The End Of The World (S.Dee/A.Kent)
6. Let's Go Get Stoned (V.Simpson/N.Ashford/J.Armstead)
7. I Can't Tell A Lie (J.Christopher)
8. Ain't No Soul (In These Old Shoes) (J.Levine/A.Resnick)
9. Love Will Never Pass Us By (G.Spreen/J.Christopher/M.James/R.Mainegra/B.West)
10. A Thousand Miles From Nowhere (R.Milsap)
11. Don't Try It Again (J.Cristopher)
12. House Of The Rising Sun (trad./adapt. C.Moman)
13. Nothing's As Good As It Used To Be (J.Cristopher)
14. Didn't We (J.Webb)
15. Mr Mailman (M.James)
16. If You Go Away (R.McKuen/J.Brel)
17. You're An Exception To The Rule (B.Stone)
18. What's Your Game (M.James)
19. I Just Don't Know What To Do With Myself (B.Bacharach/H.David)
20. Need To Belong (C.Mayfield)
21. Do What You Gotta Do (J.Webb)
22. When It Comes To My Baby (V.Simpson/N.Ashford/J.Armstead)
Scepter レーベルと契約していた時代 (1965〜9) の作品集。
Scepter とその系列である Wand に所属していた有名なシンガー,グループには,The Shirelles,Chuck Jackson,Dionne Warwick,The Isley Brothers,Maxine Brown,B.J. Thomas などがいるけれども,Sam Cooke の弟 L.C. Cooke が,最後のシングル "Let's Do It Over" を Wand から発売 (1967) していた。
この当時は,Ronnie Milsap 自身も "I thought I wanted to be an R&B singer in '65." と言っているぐらいで,ごく一部の曲 ( 5.「この世の果てまで」,16.「行かないで」や,19. のインスト) を除けば,かなりディープな作品も含まれた Country Soul のアルバムになっている。
シングルとして発売されたのは,2./6. (1965),22./10. (66),5./"I Saw Pity In The Face Of A Friend" (66),8./"The Old Tree" (66),12./7. (67),21./15. (68),4./13. (69),9./18. (69) の8枚。
amazon.com の Customer Reviews によると,LP だけで発表された曲もかなりあって,未 CD 化 の曲がもう1枚分ほどあるらしい。
最初のシングルだった "Never Had It So Good" は R&B チャートで5位。B 面の "Let's Go Get Stoned" にも作者として,後にモータウンなどで活躍する Ashford & Simpson がクレジットされている。
"Let's Go Get Stoned" は,Ray Charles でヒットしているが,この Ronnie Milsap のバージョンがオリジナル。
Chuck Jackson & Maxine Brown もカバーしている。
4枚目 "Ain't No Soul (In These Old Shoes)" は 再録音 だが,タイトルが一部異なっていてこちらのタイトルで検索すると,Major Lance が歌っていた。これも,Ronnie Milsap のほうが早い?
5枚目 以降は,Chips Moman の American Studios で録音されているようだ。
最後のシングルなどでもクレジットされている Johnny Christopher や Mark James は,後に Presley が歌い Willie Nelson でもヒットした "Always On My Mind" を Wayne Carson Thompson と共作しているソングライター。
Ronnie Milsap は,よほど居心地が良かったのか,以後 American Studios のセッション・ミュージシャンとなり,Elvis Presley の録音に参加したり,Chips Moman の Chips レーベルと契約し,シングルを発表している。
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2007年1月27日 09時37分
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2007年01月22日(月)
Ronnie Milsap "The Crazy Cajun Recordings" [Edsel NESTCD 909]
1. Lonely Weekends
2. Another Love Has Ended
3. Don't Forget About Me
4. Not For The Love Of You
5. Plain And Simple
6. It Went To Your Head
7. Hello Mary Ann
8. Ain't No Soul Left In These Old Shoes
9. Wish You Were Here
10. Total Disaster
11. Your Tears Leave Me Cold
後のカントリー・シンガーとしての成功を予感させるようなタイプの曲もあるが,1963年11月に最初のシングルとして Huey Meaux の Princess というレーベルから発売された 10. Total Disaster などのようにモータウンっぽいノーザン・ソウル風の曲もあれば,9. Wish You Were Here のように Wilson Pickett ばりにシャウトするサザン・ソウル風の曲も含まれているという,Ronnie Milsap の最初期の録音を収録したアルバム。
"Wish You Were Here" というタイトルでもリイシュー (2000) されている。
1. Lonely Weekends は,ブルーアイド・ソウルの先駆者である Charlie Rich の Sun 時代の中ヒット曲。
7. Hello Mary Ann には Ray Charles 作というクレジットがあるが,Ray Charles 本人は歌っていない・・・?
Ronnie Milsap が,プロとしてミュージシャン活動を続けるかどうか悩んでいるときに,Ray Charles から励まされたというエピソードも残っているらしい。
4. と 5. は,Ronnie Milsap の珍しい自作曲。
RCA 時代に入ってからは,ほとんど自作の曲を歌っていないのだけれども,この2曲を聴く限りでは作曲の才能もそこそこあるように思えるが・・・。
この CD のライナーにも,He toured for awhile with J.J. Cale and also honed his musical skills and credits in Atlanta, Memphis, Houston. と書いてあり,これらの曲を Huey Meaux の元で録音する前は,J.J. Cale のバンドの一員としてツアーしていたことがあったらしい。
J.J. Cale も,Muscle Shoals と Nashville の両方で録音しているが,その後は,接点はなかったようだ。
懐かしくなって,久しぶりに J.J. Cale の歌が聴きたくなり,"Anyway The Wind Blows: The Anthology (2CDs)" を取り寄せたり,その勢いで,クラプトンとの新作 "The Road to Escondido" まで買ってしまった。
その昔 J.J. Cale に興味を持ち,初期の LP を何枚か購入したのは,Bryan Ferry が彼の曲をカバーしていたから・・・(^_^;)
◎ Bryan Ferry "Bride Stripped Bare" [Reprise/EG 9 26086-2]
4. The Same Old Blues
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2007年1月22日 22時42分
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2007年01月11日(木)
Charley Pride "Greatest Hits" [RCA PCD1-4151]
1. Never Been So Loved (In All My Life)
2. Missin' You
3. You're My Jamaica
4. When I Stop Leaving (I'll Be Gone)
5. Honky Tonk Blues
6. Burgers And Fries
7. Roll On Mississippi
8. A Whole Lotta Things To Sing About
9. She's Just An Old Love Turned Memory
10. Someone Loves You Honey
11. Where Do I Put Her Memory
とある中古ショップの Funk/Soul のコーナーに紛れ込んでいた。
確かに,このジャケットの写真だけを見ると,これが,カントリー・チャートでNo.1ヒットを36曲も持つシンガーだとは,誰も思わないだろう・・・(^_^;)
CD 2枚組の ↓ は注文済みで,もうそろそろ届く予定。
● Charley Pride "The Essential Charley Pride"
この "Greatest Hits" の収録曲のうち ↑ と重複しないのは,1.〜 3. 5. 6. 8. と6曲もあるのに,わずか¥800だった (^_^)v
3. You're My Jamaica は,AMG で "The Essential 〜" に収録されていない重要曲として曲名が挙げられており,その1曲だけ London,その他は Nashville 録音。
7. Roll On Mississippi のストリングスのアレンジャーとして,The first FAME Rhythm Section の一員だった David Briggs の名前がクレジットされていた。
ただし内容は,1980年前後の作品が多いためか,"From Where I Stand" に収録されていた初期 (1965〜71) の4曲に比べると,あまりにもソフトタッチでカントリー・ポップ色の強い曲が多く,もう一つだった。
同じ RCA に所属しているということで,Ronnie Milsap のプロモーションに一役買ったことがあるらしく,カップリング・アルバムもあった。
○ Ronnie Milsap & Charley Pride "Double Barrel Country: The Legends of Country Music"
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2007年1月11日 20時25分
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2007年01月09日(火)
Lou Rawls "Bring It on Home" [Capitol ST-479]
Side One
1. Bring It On Home
2. Another Saturday Night
3. Can You Dig It (Monologue)
4. Take Me For What I Am
5. Win Your Love
Side Two
1. Chain Gang
2. What Makes The Ending So Sad
3. Somebody Have Mercy
4. Coppin' A Plea (Monologue)
5. Cool Train
たとえレコード・プレイヤーが埃をかぶっていても,LP の詰まったエサ箱をときどき漁ることはあり,たま〜に掘り出し物に出会うことがある。
今回の収穫は,ず〜っと探していた Lou Rawls の Sam Cooke カバー集。
¥2K という値段は,個人的には非常に安い買い物だった (^_^)v
あのスレッドで紹介してもらった日本盤ではなく米盤で,ジャケ裏に Lou Rawls 自身によるなかなか興味深いライナーノートが掲載されていた。↓
I feel it would be unfair if I did not tell the world about nine soulful people. Their names are even soulful, but I will just say, "The Fame Gang." They have a love between one another so storng that they can look at each other and without music this is the sound they come up with. I walked into the studio, met the fellows, and I said, "Here's what I'm going to do." And I sang the songs to them without music. They said, "OK, give us a minute." And that's how it went down.
We struck a groove that is pure soul, using songs written by one of the most soulful young men in the history of soul music. I speak of a life-long friend, Sam Cooke. I won't go into a long drawn out story. I will only say that from the inspiration I drew from him it helped me a great deal in my own career, and I thank God for him. The Fame Gang is a whole other story in itself. You would not believe them for they are truly unbelievable. What you are about to hear is straight life, right from the soul. There were no arrangements, no far-out tricks with tapes or any of the new gimmicks being used in the recording industry today, just plain honest down-to-earth feeling. Listen closely to the words of the songs. Sam had a lot to say, and me and The Gang are trying to say it for him.
Right On Babies!
Soulfully yours,
Lou Rawls
確かに,The Fame Gang のメンバーは9人だったようだが,いくつかの曲でフィーチャーされているハーモニカは,誰が吹いているのだろう?
The Fame Gang -
The Third FAME Rhythm Section
http://www.fame2.com/studio-rhytm-section/
久しぶりに,本当に久しぶりにプレイヤーの上にうずたかく積まれた本などを片付けて埃を払い,アナログ盤に針を落として聴いていたら,ちょっと興奮してしまった。
実は去年の夏,手元に残っているアナログ盤をデジタル化しようと,最も手ごろだった Sound BLASTER の Digital Music PX という製品を買ってはみたものの,雑事にかまけてその箱にも埃が積もっていたのだが,ちょっとやる気が出てきたかも・・・(^_^;)
CD 化されていない "Win Your Love" や "Chain Gang" などのアレンジはなかなかおもしろいし,"What Makes The Ending So Sad" は全く別のバージョンで,CD のクレジットを見ると,Previously unreleased, 1962 Lou Rawls and Les McCann Ltd. とあった。CD 化されたのは↓のアルバムと同時期の録音らしい。
◎ Lou Rawls with Les McCann Ltd. "Stormy Monday" [Blue Note CDP 7 91441 2]
例のスレッドで日本盤を紹介してくれた名盤さんのコメントは,「ディープソウルのファンには特に必要ないものって感じ」ということだったけれども,このサウンドこそが,本当の The Fame Gang の音なのではないか? と思っているのだが・・・。
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2007年1月9日 21時52分
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2007年01月06日(土)
Various Artists "From Where I Stand: The Black Experience in Country Music" [Warner Bros. 9 46428-2]
Disc 1: The Stringband Era
Deford Bailey - 1. Pan American Blues 2. Muscle Shoals Blues 18. Fox Chase
Taylor's Kentucky Boys - 3. Gray Eagle
Georgia Yellow Hammers ( With Andrew Baxter) - 4. G Rag
Andrew And Jim Baxter - 5. K. C. Railroad Blues
The Dallas String Band - 6. Dallas Rag
James Cole String Band - 7. Bill Cheatem
Peg Leg Howell And Eddie Anthony - 8. Turkey Buzzard Blues
Charlie Mccoy And Bo Chatmon - 9. Corinne Corinna
Mississippi Sheiks - 10. Sitting On Top Of The World 11. Yodeling Fiddling Blues
Memphis Sheiks - 12. In The Jailhouse Now
Mississippi Mud Steppers - 13. Morning Glory Waltz
Leadbelly - 14. Midnight Special 15. Rock Island Line
Nathan Frazier And Frank Patterson - 16. Eighth Of January
Murph Gribble, John Lusk, Albert York - 17. Apple Blossom
Disc 2: The Soul Country Years
Wynonie Harris - 1. Bloodshot Eyes
The Orioles - 2. Crying In The Chapel
Big Al Downing - 3. Down On The Farm
Ivory Joe Hunter - 4. City Lights 19. He'll Never Love You
Ray Charles - 5. I'm Movin' On
Bobby Hebb - 6. Night Train To Memphis 13. A Staisfied Mind
Solomon Burke - 7. Just Out Of Reach
Fats Domino - 8. You Win Again
Esther Phillips - 9. Release Me
Joe Hinton - 10. Funny How Time Slips Away
Arthur Alexander - 11. Detroit City
The Supremes - 12. It Makes No Difference Now
The Staple Singers - 14. Will The Circle Be Unbroken
Joe Tex - 15. Half A Mind
Etta James - 16. Almost Persuaded
Joe Simon - 17. The Chokin' Kind
Al Green - 18. For The Good Times
Dorothy Moore - 20. Misty Blue
Disc 3: Forward with Pride
Charley Pride - 1. The Snakes Crawl At Night 2. I'm So Afraid Of Losing You Again 3. Is Anybody Goin' To San Antone 4. Kiss An Angel Good Mornin'
Linda Martell - 5. Color Him Father
Otis Williams & The Midnight Cowboys - 6. How I Got To Memphis
La Melle Prince - 7. The Man That Made A Woman Out Of Me
Stoney Edwards - 8. She's My Rock 9. Hank And Lefty Raised My Country Soul 10. Pickin' Wildflowers
O. B. McClinton - 11. Don't Let The Green Grass Fool You
Pointer Sisters - 12. Fairytale
Ruby Falls - 13. Show Me Where
Big Al Downing - 14. Touch Me (I'll Be Your Once More)
Professor Longhair - 15. Jambalaya
Fats Domino - 16. Whiskey Heaven
Dobie Gray - 17. From Where I Stand
Cleve Francis - 18. Love Light
Aaron Neville - 19. The Grand Tour
Barrence Whitfield - 20. Irma Jackson
Ted Hawkins - 21. There Stands The Glass
Herb Jeffries - 22. I'm A Happy Cowboy
ブログ・タイトルに "+ c" を付け加えるにあたって最初に採り上げるにふさわしいボックス・セット(1998年発売)。
今年,初めての買い物。例によって手持ちの CD との重複は多いけれども,廃盤になっていて amazon.com の Used で $150 以上している商品が \4.5k (^_^)v
ただし,ケースの一部が破損していたが・・・(^_^;)
60ページもあるブックレットは,ジュークボックスでよく Country Music を聴いていた Charlie Parker に,"How can you stand that stuff?" とたずねたら,"The stories, man. Listen to the stories!" と答えたというエピソードで始まっていた。
各ディスクの内容について,ブックレット中の introduction からそのまま引用させていただくと,
This three-disc anthology explores the complex, important, and fascinating ways in which black artists have contributed to country music and have in turn been influenced by it.
Disc One highlights the pre-WWII era, when contry influences often coexisted with blues, ragtime, and other musical styles within African-American artists' repertoires.
Disc Two consists almost entirely of rhythm & blues renditions of country songs.
Disc Three tracks the development of African-American country music in the modern era, beginning with Charley Pride's rise to superstardom in the 1960s.
Disc 1 は,最近とんと御無沙汰している戦前ブルースが中心。最も古いのは1927年(1.〜 6.) の録音。
有名曲では,10. Sitting On Top Of The World も,カントリーとクロスオーバーしている曲だった。
This number was readily adopted in the 1930s by white country acts, including western swing pioneer Milton Brown. Today the song is a standard of bluegrass and blues performers alike.
8. Turkey Buzzard Blues のメロディーは,オクラホマミキサー。
Disc 2 は,"Dirty Laundry: The Soul Of Black Country" との重複も多く,耳に馴染んでいる曲がほとんど。
Disc 3 にも,いくつかおなじみの曲が含まれていた。
Charley Pride は,黒人として初めて the Grand Ole Opry に出演(1967)したシンガー。カントリー・チャートでの No.1 ヒットは,36曲。
1. The Snakes Crawl At Night が最初のシングル(1966) だが,さすがに当時は,広告写真なしで売り出されたらしい。
6. How I Got To Memphis は,Solomon Burke "Nashville" の1曲目にも採り上げられていた曲。
今年は,この From where I stand を基本的な路線として,更新していきたい。
何とか,最低でも1週間に1回を目指して,頑張りたいが・・・(^_^;)
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2007年1月6日 22時51分
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