"Fever: Little Willie John's Fast Life, Mysterious Death, and the Birth of Soul: The Authorised Biography" Susan Whitall [Titan Books]
Little Willie John の伝記本。
2011年にハードカバーが発行された際にペーパーバックとしても発売される予定があったので予約注文していたがなかなか発売されず,やきもきしていたところ,Fire HD 6 のおかげで Kindle 版が読めるようになった。
FEVER: Little Willie John's Fast Life, Mysterious Death, & The Birth Of Soul @Youtube
http://youtu.be/0BxVOmBGTfo
著者の Susan Whitall は,'Women of Motown: An Oral History (For the Record)' という本も書いていて,その取材中に Mable John( Motown にも Stax にも録音が残っている,Little Willie John の長姉) と親しくなり,彼女の甥である Kevin John とも知り合うようになったことが,本書のきっかけだったそうだ。
Little Willie John - Rock and Roll Hall of Fame @Youtube
http://youtu.be/fw9r6Q_Nt4A
1996年,Rock and Roll Hall of Fame に Little Willie John が殿堂入りしたとき,授賞者を務めた Stevie Wonder が序文を書いている。
紙の本のような索引は付いていないが,「検索機能」が使える (^_^)v
'Sam Cooke' の検索結果は27件。Sam が殺されたという知らせを聞いた後,Little Willie John は何度もレコードを聴きながら泣いていたそうだ。
息子の Kevin John によると,"Myt father really loved Sam Cooke, as an artist and a friend. It's one of the few times in my life that I can remember my father being sad, actually crying."
James Brown で検索すると,"A lot of what James Brown did, he got from Willie."
JB は Little Willie John の死後,トリビュート・アルバムをリリースしている。
○ James Brown "Thinking About Little Willie John And A Few Nice Things" [Universal Music ]
↑ CD 化はされていないが,MP3 で入手可能になっている。ただ,試聴するかぎりでは食指は動かない。Little Willie John の歌の上手さに比べると,JB の歌は・・・。
このアルバムの半分がインスト・ナンバーになっているのは,JB が,自分は Little Willie John のように歌えないことに気が付いたからに違いない・・・というぼくの妄想はあながち的外れではないように思うのだが・・・。
むしろ,インスト曲のほうが「余計なもの」が入っていないだけ楽しめそうだ・・・(^_^;)
B.B. King は好きな歌として,'Talk To Me' や 'Let Them Talk' と並んで,'Now You Know' を挙げていた。
Little Willie John が歌った曲のほとんどは CD 化されている。→ LW_John.xls
この本を読みながら,彼が残した楽曲を聴いていると,その「上手さ」に改めて舌を巻く。
スローなバラードからダンサブルなジャンプ・ナンバーまでどんなタイプの歌もそつなくこなすことができ,華麗な節回しと絶妙なタメ・ツッコミを駆使して,溢れんばかりの感情を込めて歌う・・・彼の歌の上手さは,Sam Cooke にも尊敬されていたほど。
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2014年11月27日 22時26分
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