Arthur Conley "Sweet Soul Music: The Best Of Arthur Conley" [Ichiban/soul classics SCL 2105-2]
1.I'm a Lonely Stranger 2.Who's Fooling Who 3.In the Same Old Way 4.I Can't Stop (No, No, No) 5.Take Me (Just as I Am) 6.Sweet Soul Music 7.Let's Go Steady 8.Wholesale Love 9.Shake, Rattle & Roll 10.A Whole Lotta Woman 11.People Sure Act Funny 12.Funky Street 13.Get Yourself Another Fool 14.Run On 15.Otis Sleep On 16.Put Our Love Together 17.Aunt Dora's Love Soul Shack 18.Ob-La-Di, Ob-La-Da 19.Star Review 20.They Call the Wind Maria 21.God Bless 22.Nobody's Fault But Mine
全22曲の内,"Sweet Soul Music" から7曲(1〜6,8),"Shake Rattle & Roll" から1曲(9),"Soul Directions" から5曲(11〜13,15,16),"More Sweet Soul" から3曲(14,17,18),そして未 LP 化曲が6曲という構成のベスト盤。
「スウィート・ソウル・ミュージック」読書中の BGM としては,これも欠かせない。
この CD は廃盤になっていて入手がちょっと難しいかもしれないが,1st と2nd を2 on 1にした CD が去年 Collectables から出ている。
6.Sweet Soul Music の元ネタは,もちろん Sam Cooke の "Yeah Man"。原曲は Harold Battiste たちの AFO のメンバーや Bobby Womack が演奏しているのに対して,この "Sweet Soul Music" は,当時の Otis Redding のロード・バンドが中心になっていて,Otis に呼ばれてセッションのリーダーを務め,ギターを弾いているのは,Moses Dillard(あの Bill Brandon のアルバムが中古市場において高値で取引されていたのは,この人がプロデュースしていたということも理由のひとつ)。
大ヒットした "Sweet Soul Music" の B 面だった 7.Let's Go Steady (again) も Sam Cooke のカバー。ただし,原曲からはちょっと想像できないような,非常にディープなソウルバラードにアレンジされている。その編曲はやはり Otis のアイデアだったのだろうが,同日に録音されていることから,この曲でも Moses Dillard がギターを弾いていると思われる。
ほかには,"A Whole Lotta Woman" も Sam Cooke のカバーだし,"Shake Rattle & Roll","Get Yourself Another Fool","They Call The Wind Maria" なども,Sam Cooke のレパートリーだった曲。
このベスト盤には収録されていないが,2nd アルバムでは "A Change Is Gonna Come" も歌っているなど,この Arthur Conely というシンガーは,師匠である Otis よりも Sam Cooke の影響が大きく声質も近かったのだけれども,Otis の事故死によって大きなショックを受け,アメリカからヨーロッパへ逃げ出してしまった。
20 と 21 は,Capricorn Sound Studio での録音で,Johnny Sandlin がプロデュース,Eddie Hinton がストリングスのアレンジを担当している。
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2005年3月19日 21時06分
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COVERs of Sam Cooke |
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Hour Glass, The "The Hour Glass" [BGO CD536]
1. Out Of The Night 2. Nothing But Tears 3. Love Makes The World Go 'round
4. Cast Off All My Fears 5. I've Been Trying 6. No Easy Way Down
7. Heartbeat 8. So Much Love 9. Got To Get Away 10. Silently 11. Bells
12. Power Of Love 13. Changing Of The Guard 14. To Things Before
15. I'm Not Afraid 16. I Can Stand Alone 17. Down In Texas
18. I Still Want Your Love 19. Home For The Summer
20. I'm Hanging Up My Heart For You 21. Going Nowhere
22. Norwegian Wood 23. Now Is The Time
このグループの1st(1〜11) と2nd(12〜23) を2 on 1にした CD。Remastered from original master tapes というシールが貼ってあった。
解説を Neil Young が書いているというのが気になって購入したのだが,Duane Allman たちのステージを Neil Young や Steve Stills がかぶりつきで見ていたとは知らなかった。
その解説は "THE MUSIC on these two records is not very good." という文で始まっていた(爆笑)。
まあ,1st アルバムのほうは,確かにオーバー・プロデュースそのもので,Duane Allman はほとんどギターを弾かせてもらっておらず,目立つのは Greg Allman のボーカルだけという内容だけれども,2nd のほうは自作曲や Penn / Oldham(12),Hinton / Greene(17,19) などによる曲の良さもあり,ホワイト・サザンソウルとしてはなかなか良く出来ていて,けっこう楽しめた。
Johnny Sandlin のドラムはまるで Roger Hawkins のソックリさんで,Doris Duke "I'm A Loser" のオリジナル(AMG)のクレジットでは彼がドラムということになっているのだが,やっぱりちょっと違うように思う。
Irma Thomas "In Between Tears" で 'Squirm' とクレジットされているのが,彼のような気がする。
Greg Allman のボーカルは,どこか「中途半端」な印象があってあまり好きになれなかったのだけれど,特に1st の曲を聴いていると,レコード会社の連中が彼をソロとして売り出したがっていたというのが納得できた。
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2005年3月19日 10時21分
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Past MUSIC in 2005 |
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