Solomon Burke "Make Do With What You Got" [Shout Factory DK 34357]
今年になって購入した中では初めての,ピッカピカの新録盤。
前作の "Don't Give Up On Me" がグラミー賞を受賞したというシールに表示されている新しいプロデューサの名前は,Don Was。
前作の評判がいくら良かったとは言え,Don Was のことだからその二番煎じにはしないだろうと思って聴いてはみたが・・・。
ドラマー(James Gadson)のカウントに続くギターの音を聴いて,アレッ,キースもゲスト参加しているのか?・・・と思ってしまった。
クレジットを見ると,Ray Parker Jr. が lead guitar なので,その,Keith Richards を思わせるようなコード・カッティングは rhythm guitar の Reggie Young ということになるが・・・???
途中から聴こえてくる Ray Parker Jr. のギターも Ron Wood のようなフレーズが含まれていて,全体のサウンドもどことなくストーンズ風。いくらなんでもちょっとやり過ぎかも,・・・嫌いではないのだが(^_^;)
そのギター2本とドラムに,ベース(Tommy Sims),ピアノ(Eddie Towns),そして唯一,前作にも参加していた Rudy Copeland のオルガンを加えた6人のメンバーは全曲共通で,あとは曲によってホーン・セクションやコーラス,ストリングスが付いたり付かなかったりという構成。
原曲が耳に馴染んでいる The Band "It Makes No Difference" はゴスペルっぽいアレンジが施されているが,Billy Preston のオルガンが素晴らしかったストーンズの "I Got The Blues" は,もともとゴスペル風の曲なのでストレート・カバーに近い印象。
ほかには,Dylan や David Ruffin,Hank Williams の曲が取り上げられている。
アルバム・タイトルにもなっている "Make Do With What You Got" は,Dr.John の新作で,ライナーも書いている Van Morrison の "At The Crossroad" も新作らしい。このあたりは前作とよく似た雰囲気で,安心して聴いていられる。
とにかく1曲目の印象が強烈過ぎるが,全体としても前作よりはハードでタイトなサウンドになっていて,Solomon Burke 自身のボーカルも若返っているかのように聴こえる。年寄りの冷や水にならなければよいが・・・(^_^;)
何はともあれ,今年の My BEST 10 の候補作のひとつになることは間違いない。
|
2005年3月4日 20時16分
|
記事へ |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
|
BEST 10 CDs in 2005 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/shinozrsb/trackback/92/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません