Various Artists "The Jerry Ragovoy Story: Time Is on My Side 1953-2003" [ace CDCHD 1183]
6. My Girl Awaits Me - The Castelles (1953)
8. I'm Comin' Home - The Fabulous Four (1961)
5. A Wonderful Dream - The Majors (1962)
9. Disappointed - Claudine Clark (1962)
7. Cry Baby - Garnet Mimms & The Enchanters (1963)
4. Time Is On My Side - Kai Winding (1963)
10. You Got Just What You Asked For - Estelle Brown (1964)
11. I Wanna Thank You - The Enchanters (1964)
12. I Can't Wait Until I See My Baby's Face - Pat Thomas (1964)
2. As Long As I Have You - Garnet Mimms (1964)
13. You're Looking Good - Howard Tate (1964)
14. The Hurt's All Gone - Irma Thomas (1965)
3. Good Lovin' - The Olympics (1965)
15. Thinkin' - Garnet Mimms (1966)
1. Stay With Me - Lorraine Ellison (1966)
16. Pata Pata - Miriam Makeba (1967)
17. What's It Gonna Be (Remix) - Dusty Springfield (1967)
18. You Don't Know Nothing About Love - Carl Hall (1967)
21. What About You - Carl Hall (1973)
19. What Do You Want Me To Do? - Lou Courtney (1973)
20. Ain't Got Nobody To Give It To - Howard Tate (1974)
22. Move Me No Mountain - Dionne Warwick (1975)
23. Pretty Red Lips (Kiss My Blues Away) - Major Harris (1978)
24. Get It While You Can - Howard Tate (2003)
もちろん,最大のお目当ては "Time Is On My Side" のオリジナル。
ストーンズがコピーしたのは "Rolling Stone Classics" にも収録されているように Irma Thomas のバージョンだが,それ以前に Kai Winding というジャズのトロンボーン奏者によるインスト・バージョンがあるということで,気になっていた。CD 化されたのは今回が初めてのはず。
全編に渡ってトロンボーンが吹きまくっているわけではなく,"Time is on my side." と "You'll come running back." というリフレインの部分は,女性グループによるコーラス。
そのグループのメンバーは,Cissy Houston に,Dione と Dee Dee の Warwick 姉妹。
例によって詳しいライナーノートが付属しており,Garry Sherman から電話がかかってきて,Kai Winding のための曲を作るところから,Irma Thomas のために歌詞を追加するところまで,Jerry Ragovoy 自身の証言で読むことができる。
Bert Berns との共作曲で,Janis Joplin のカバーが有名な Garnet Mimms & The Enchanters "Cry Baby" でも実際にコーラスを担当しているのは,Warwick 姉妹と Estelle Brown で,彼女たちに Cissy Houston や Doris Troy,Judy Clay,Sylvia Shemwell などを加えた女性グループが,Jerry Ragovoy や Bert Berns のセッションで主にコーラスを担当しており,ソロとして独立するシンガーもいるが,後に,残りのメンバーが The Sweet Inspirations として活躍することになる。
13. You're Looking Good は,Howard Tate のデビュー・シングルの B 面曲。A 面の "Half A Man" {楽・p.117} は Verve のアルバム に収録され CD 化済みだったが,こちらは初 CD 化。
24. Get It While You Can は,Jerry Ragovoy のピアノ伴奏のみによる再録バージョン。
16. Pata Pata Miriam Makeba 本人は American Ballads を歌いたかったらしいが,彼女がライブで African folk songs を歌うのを聴いた Jerry Ragovoy が,この曲を選んで録音させたそうだ。南アフリカにいたころにリリースされたバージョンもあるらしい。
18. You Don't Know Nothing About Love 21. What About You を歌う Carl Hall は,この後,Atlantic 時代の作品が『楽 SOUL 』に紹介(p.51) され,その記事中でこの Loma や Columbia 時代の作品にも言及されている。
◎ V.A. "Atlantic Unearthed: Soul Brothers" [Atlantic/Rhino R 77625] -2006
15. Change With The Seasons - Carl Hall
1. Stay With Me - Lorraine Ellison は,このアルバムの幕開けを飾るに相応しい熱唱。同じゴスペル出身の Aretha Franklin に比べると知名度は低いが,Aretha よりディープで,スケールが大きいと言っても過言ではないシンガー。
Frank Sinatra がキャンセルしたレコーディング・セッションのミュージシャン(46人編成) をバックに,歌と演奏を同時に,ほとんどワン・テイクで録音したのだそうだ。
New York の A&R スタジオで Phil Ramone がエンジニア。ステレオ用にミックスしなおす必要が無いほど完璧な状態で録音が行われ,歌や演奏が素晴らしいのはもちろんだが,それを記録したエンジニアの腕前も見事と言うしかない。
◎ V.A. "The Best Of Loma Records (2 CDs)" [Waner Archives 9 45711-2]
↑ のアルバムで彼女の歌は聴いていたのだが,アルバムの1曲目ということで強烈な印象があり,"On Vine Street: The Early Songs Of Randy Newman" にも彼女の歌が収録されていたこともあって,"A Change Is Gonna Come" がカバーされているアルバムとしてウィッシュリストに入れてあった ↓ の CD をとうとう注文してしまった。
● Lorraine Ellison "Sister Love: The Warner Bros. Recordings (3 CDs)" [Warner/Rhino RHM2 7717] -2006
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2008年6月30日 21時03分
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