Al Green "Lay It Down" [Blue Note/EMI TOCP-70510]
Al Green の新作。
なにしろ日頃は,ストーンズの "NOW!" が未だに ナウ であるというような音楽ばかり聴いているので,このアルバムのプロデューサとして名前がクレジットされている クエストラブ とか ジェイムス・ボイザー とか リチャード・ニコルズ という人物や,ゲスト参加している ジョン・レジェンド,アンソニー・ハミルトン,コリーヌ・ベイリー・レイ などというシンガーについて予備知識が全くなかったため,日本語解説を頼りに,ボーナス・トラック(前作 "Everything's OK" に収録されていた "Perfect To Me" のライブ録音) 付きの日本盤の発売を待って購入。
どの曲もどこかで聴いたことのあるような曲なのだが,全部,新作。
どうせ,若造が過去の遺産を食いつぶして・・・云々と,ケチの一つもつけてやろうと身構えて聴き始めたが・・・,1曲目のイントロで,もう降参してしまった。
気持ちの良い音なんです・・・(^_^;)
日本語解説(二木崇) 中に「アルがこれまでに残したすべてのレコードを聴き,研究を重ねたんだ。プレイからレコーディングの方法まで,同時代の人たちに評価されなきゃ意味無いしね」(クエストラブ) とあるように,聴こえてくるのは,Hi のサウンドと似ているような,ちょっと違うような微妙な音なのだが,とにかく,聴いていて気持ちのいい音だった。
ぼくが言うのもおかしいが,全く「古臭さ」の感じられない音。
Willie Mitchell のプロデュースした前作・前々作が,意識してあの Hi Sound を再現しようと努めていたのに対して,このアルバムは,参加したミュージシャンたちが今出したい音を出してみたら結果的に Hi の音になった・・・とさえ思えるようなナチュラルな感じがするサウンドだった。
◎ "I Can't Stop" [BLUE NOTE 93556] -2003
◎ "Everything's OK" [BLUE NOTE 74584] -2005
非常に気に入っているアルバムではあるが,『レイ・イット・ダウン ― 愛の詩』 という邦題の 『愛の詩』 というのは,付け足す必要があったのか・・・?
いったい,どういう購買層を狙っているのだろう・・・?
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2008年6月19日 22時23分
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