ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2008年06月07日(土)
The Rolling Stones, Now!
The Rolling Stones "NOW!" [ABKCO UICY-93015]

1. Everybody Needs Somebody To Love (Russell/Burke/Wexler)
2. Down Home Girl (Leiber/Butler)
3. You Can't Catch Me (Berry)
4. Heart Of Stone (Jagger/Richards)
5. What A Shame (Jagger/Richards)
6. Mona(I Need You Baby) (McDaniels)
7. Down The Road Apiece (Raye)
8. Off The Hook (Jagger/Richards)
9. Pain In My Heart (Neville)
10. Oh Baby(We Got A Good Thing Goin') (Barbara Lynn)
11. Little Red Rooster (Dixon)
12. Surprise,Surprise (Jagger/Richards)

Bo Diddley が亡くなったということで,"Mona" のカバーが収録された,この CD を久しぶりに聴いている。
"Crackin' Up" をカバーしたライブ盤 "Love You Live" も好きだが,この 米3枚目 "Now!" は,棺桶にいっしょに入れて欲しいと思っているアルバム。
好きとか嫌いとかいうレベルを超えて,このアルバムに収録されている曲が文字通り NOW であるような音楽ばかり聴いていることは,このブログを読んでもらえれば分かっていただけるはず。

単なる R&B のコピー・バンドから次第にオリジナリティーを増し,ローリング・ストーンズとしての個性を確立し始めた時期のアルバム。
ロンドンの Regent(3. 6. 8. 11. 12.),シカゴの Chess(5. 7.),ハリウッドの RCA(1. 2. 4. 9. 10.) の3つのスタジオで録音された楽曲が収録されている。
特に,Hollywood, CA という,それまでのストーンズのイメージとはかけ離れた場所にある RCA スタジオでの録音は,彼らがロック・バンドとして新しい一歩を踏み出すきっかけとなる重要な経験だったにちがいない。

1964年11月2日に行われた,最初の RCA での録音でエンジニアを担当したのは,Sam Cooke 最後のセッション(11月16日)と同じ Dave Hassinger 。
後にイギリスにもどって録音するようになっても,Ry Cooder をセッションに参加させるなど,重要な役割を果たすことになる Jack Nitzsche が,piano(2.),Nitzsche-phone(9.) としてクレジットされている。
この Jack Nitzche が持ち込んだポップな感覚は,理想的なブルース・バンドとしてスタートしたストーンズが,40年以上に渡って第一線で活躍する世界的なロック・バンドになる上で,欠かすことはできなかっただろう。
◎ V.A. "The Jack Nitzsche Story: Hearing Is Believing 1962-1979" [ace CDCHD 1030] -2005
◎ V.A. "The Jack Nitzsche Story Vol.2: Hard Workin' Man" [ace CDCHD 1130] -2006
● V.A. "The Jack Nitzsche Story Vol.3: Night Walker" [ace CDCHD 1430] -2014


1. Everybody Needs Somebody To Love
 オリジナルを歌っている,Solomon Burke Wilson Pickett は,Soul Music から Gospel の世界に連れて行ってくれた。

2. Down Home Girl
 Dr.John のバンドのギタリストでもあった Alvin Robinson が歌っていた。New Orleans R&B。
◎ "The Leiber & Stoller Story Vol.3: Shake 'Em Up & Let 'Em Roll 1962-1969" [ace CDCHD 1156]

3. You Can't Catch Me
 バンドをぐいぐいと引っ張っていくブライアンのリズム・ギターが印象的。Chuck Berry のセッションでリズムを刻む Bo Diddley のようだ。

4. Heart Of Stone
 このキースのソロは,当時売れっ子のスタジオ・ミュージシャンだった Jimmy Page のフレーズをパクッたという話を昔聞いたことがあるのだが ?

5. What A Shame
 ストーンズ流モダン・ブルースの傑作。チャーリーとビルのリズム・セクションは恐ろしくタイトで,キースの指も今よりはるかによく動いているし,ブライアンのスライドやミックのブルース・ハープは別人ではないかと不安になるほど上手すぎる。スチューのピアノも素晴らしい。

6. Mona(I Need You Baby)
 アナログでは,英1枚目で愛聴していた。冥福を祈る・・・R.I.P.

7. Down The Road Apiece
 ストーンズがコピーしたのは Chuck Berry だが,Amos Milburn のバージョンも有名。
Ian Stewart は一流のブギウギ・ピアニストでもあった。

8. Off The Hook
 シンプルなリフとコードワークを基本に曲作りをするギター・バンドとしてのストーンズの原型のような曲。

9. Pain In My Heart
 Irma Thomas "Ruler Of My Heart" → Otis Redding "Pain In My Heart"
作者の Naomi Neville は,いい曲を書く女性だな・・・と思っていた (^_^;)

10. Oh Baby(We Got A Good Thing Goin')
 Jamie 時代の Barbara Lynn は,まもなくリイシューされるらしいた。
● Barbara Lynn "The Jamie Singles Collection 1962-1965 (2 CDs)" [Jamie/Guyden JAMIE 3906] -2008

11. Little Red Rooster
 Sam Cooke と共通するレパートリ。
Sam のバージョンでオルガンを弾いていた Billy Preston も,後にストーンズと共演し,大きな影響を与えることになる。

12. Surprise, Surprise
 キースとミックが主導権を握り始め,ブライアンの影が薄くなり始めている。
Lulu のバージョンは,以前からウィッシュ・リストに入っているのだが,手持ちの CD との重複があり,なかなかショッピング・カートに入れる順番が回ってこなかったが・・・(^_^;)
● Lulu "Something to Shout About" [London 820 618-2] -1989
2008年6月7日 10時44分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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