ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2008年12月15日(月)
Earl Gaines "Nothin' But The Blues"
Earl Gaines "Nothin' But The Blues" [Ecko ECD1106]

1. 24 Hours a Day 2. Let's Call a Truce 3. Meat and Potatoes Man 4. Let the Past Be the Past 5. If I Could Do It All Over 6. You Better Know Your Hole from Mine 7. Everything Sweet Reminds Me of You 8. Good Old Country Boy 9. Nothing But Party Blues 10. Cheat on Schedule

1935年生まれでデビューが1955年という超ベテランである Earl Gaines の新作。マルチバイ特価にするための埋め草としてついでに注文したのだが,想定外の大当たり・・・(^_^)v

Earl Gaines は,'70 年代半ばから十数年間音楽業界を離れてトラックの運転手をしていたが,再デビューしてからはレーベルを転々とするもののコンスタントにアルバムを発表している。

◎ "I Believe In Your Love" [Appaloosa AP 119-2] -1995
◎ "Everything's Gonna Be Alright" [Black Top BT-1150] -1998
◎ "Earl Gaines Is Back: The Different feelings of Blues & Soul" [Blue-Fye BFY-3735] -2005
◎ "Crankshaft Blues" [SPV 95782 CD] -2007

これらのアルバムは,どちらかというと Blues 色の強い作品が多く,Blues'n'Soul が持ち味であるはずの Earl Gaines の本領が上手く発揮できていないような気がしていたのだが,今回の新作に収録されている曲のうち,2. 5. 7. 9. は,コテコテのソウル・バラード。Harrison Calloway がアレンジした Horn も涙を誘う。
9. のタイトルには Blues が含まれているが,その曲中に歌い込まれているのは,Johnnie Taylor と Tyron Davis の名前。

もちろん,デビュー曲 "24 Hours a Day" のセルフカバーなども含めてベタなブルース・ナンバーも快調で,ちょうど Malaco 初期の Bobby Bland とよく似た雰囲気の傑作になっている。Ecko records 公式サイト の New Release で試聴できる。

もともと Bobby Bland のフォロワーとして語られることの多い Earl Gaines ではあるが,若いころの滑らかで艶のある声が年をとってざらつきを増し,より一層 Bobby Bland に近づいたようだ。痰のからみ具合もちょうどよい・・・(^_^;)
今年の新作としては,個人的には,同じベテランの Howard Tate や Garnet Mimms より,この Earl Gaines に軍配を上げたい。


2008年12月15日 21時06分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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