ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2008年09月18日(木)
Spencer Wiggins "Soul City U.S.A."
Spencer Wiggins "Soul City U.S.A." [GOLDWAX/Vivid VGCD-003]

1. Soul City U.S.A. 2. The Kind Of Woman That`s Got No Heart 3. Take Me Just As I Am 4. I'm A Poor Man's Son 5. That's How Much I Love You 6. He's Too Old 7. Once In A While 8. Water 9. Love Works That Way 10. Lover's Crime 11. The Power Of A Woman 12. Old Freiend 13. I Never Loved A Woman 14. Up Tight Good Woman 15. Sweet Sixteen
16. Cry To Me
17. Anything You Do Is All Right 18. I'll Be True To You 19. What Do You Think About My Baby 20. Who's Been Warming My Oven 21. That's How Much I Love You

"Cry To Me" である。畏れ多いことである・・・m(_ _)m

その昔,まだ右も左も分からないヒヨッコだったころ(今でも知らないこと,気がついていないことはいっぱいあると思うが),Solomon Burke のオリジナルはとっちらかってまとまりが無いようにしか聞こえず,Betty Harris のバージョンはだらだらとしまりが無いようにしか聞こえなかったころ(←昔の話ですよ,昔の・・・),Rolling Stones のカバーはアレンジも演奏もなかなかでミックのボーカルもかなりソウルフルだと思っていたころ(今でも悪くはないと思っているし大好きです。それは不変。念の為),この Spencer Wiggins のバージョンを聴いてブッ飛んだ。
それまでにも「フェイム」とか「マッスルショールズ」とかいう名前を目や耳にしたことはあったが,はっきりと意識するようになったのは,それがきっかけだったはず・・・。

当時,Vivid Sound からリリースされていた James Carr などの LP は,CD に買い換えた時点で処分してしまったが,Spencer Wiggins のアナログ盤だけは手放していない。

そんな LP も CD もとっくに廃盤で,長い間手軽に聴くことのできない状態が続いていたが,英 ace/KENT からリイシューが開始され,非常に喜ばしいことだと歓迎し,Spencer Wiggins の単独アルバムの登場を心待ちにしていたにもかかわらず,リリースされた CD には,"Cry To Me" が収録されていなかった・・・?
◎ "The Goldwax Years" [KENT/Ace CDKEND 262] -2006
↑ のライナーによると,"Cry To Me" などの7曲は,Goldwax によって録音が行われたが,Spencer Wiggins が Fame レーベルに移籍する際にいっしょにそれらの楽曲の権利も売り渡されたのだそうだ。Vivid Sound がリリースしたのは,Goldwax に権利がないことを知らなかったからで,今回の CD 化にあたって英 ace/KENT が権利関係を整理していると Fame に権利が移っていることが判明し,Fame と音源の使用について交渉したところ合意に至らず,CD に収録することができなかったということなのだが・・・。

Ace records has tried to either purchase or license these tracks from Fame in Muscle Shoals,Alabama for inclusion on this CD, but we have been unable to come to an agreement with the company, although we shall continue to try.
・・・というのは,まだ納得できる。要するに「ビジネス」の問題だから,金額やパーセンテージにおいて折り合いがつかなかったのは,仕方が無かったのだろう(おそらく,ケチな Rick Hall がふっかけたのだろうが)。ただ,その後に続く,
Spencer Wiggins and his lawyer have also approached Fame with this object in mind, but sadly to no avail.
・・・というのは,納得できない。Rick Hall というプロデューサがミュージシャンに敬意を払わず,使い捨て感覚で単なる自分の手駒としてしか扱っていなかったことはよく知られているが,シンガーに対しても同様の見方しかしていなかったらしい。シンガーやミュージシャン,ソングライターも含めたコラボレーションの結果としての楽曲を,私物化しているとしか思えない。
同じように Sam Cooke の音源を私物化してしまっている Allen Klein に匹敵する極悪人とののしっても,バチは当たらない・・・と思う・・・(^_^;)

そんな Fame の音源もいよいよ 正式な発掘 が始まるらしいけれども,まだ半信半疑・・・(^_^;)
多大な期待はしないほうが裏切られたときの失望が小さくてすむかも・・・?
契約先が,ストーンズやポール・マッカートニーなどの大物アーティストが逃げ出してしまって泥舟状態の EMI ということだし・・・(^_^;)

その後,英 ace/KENT との契約が成立し,この時代の楽曲も無事 CD 化された (^_^)v
◎ Spencer Wiggins "The Goldwax Years" [KENT CDKEND 262] -2006
● Spencer Wiggins "Feed The Flame: The FAME and XL Recordings" [KENT CDKEND 340] -2010
2008年9月18日 22時15分 | 記事へ | コメント(8) | トラックバック(0) |
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