● Ronnie Milsap "The Essential Ronnie Milsap (2 CDs)" [RCA Nashville 82876767672]
個人的には,昨年最大の新発見だったのだが,久しぶりの RCA 復帰作である最新作 "My Life" はもちろん,この "The Essential 〜" や Collectables からのリイシューも2006年中に発売されていて,一般的にも,この Ronnie Milsap に対する再評価が進んでいるようだ。
収録されている曲の中で,いちばんのお気に入りは "Lost In The Fifties Tonight (In The Still Of The Night)"。Country で1位,Adult Contemporary でも8位にチャート・インしているけれども,ソウルとしても十分通用する仕上がりになっているのでは・・・?
"(I'm A) Stand By My Woman Man" は,"Stand By Your Man" のアンサー・ソングらしい。
◎ Spencer Wiggins "The Goldwax Years" [KENT/Ace CDKEND 262]
"Cry To Me" も "Love Works That Way" も "Love Attack" も収録されていないため,記事として採り上げようという気が失せてしまったが,これも外せない。
いちばんのお気に入りである "Once In A While" の extended version が聴けたのは,非常にうれしかった。
◎ Solomon Burke "Nashville" [Shout! Factory 826663-10179]
タイトルが "Nashville" なのに,1曲目が "That's How I Got To Memphis" というのは,何か意図があるのだろうか?
せっかく Nashville = Country Music という固定観念が薄れてきたところなのに・・・(^_^;)
ただ,アップ・テンポの作品がいかにもカントリーという曲調なのに対して,スローなバラードにはあまりカントリー臭がしないように感じた。
Dan Penn がアイドルだという,プロデューサの Buddy Miller の作品を1枚聴いてみたいと思っているのだが,さて,どれにするべきか?
● Howard Tate "A Portrait Of Howard" [Solid Ground SG1001]
マイナーなレーベルのためか,ちょうど来日と重なって大々的にプロモートされている Sam Moore の新作と比べると全く目立っていないが,その内容は,アチラが歌を歌わされているような印象であるのに対して,コチラは歌いたい歌を歌いたいように歌っている・・・というくらいのちがいがあるように思う。
単なるナツメロではなく,時代に媚びているわけでもない・・・これほどリアルでピュアなソウル・ミュージックを聴いたのは,久しぶりのような気がした。