R 'n' S & B + c

Bill Withers　"Just As I Am" [Sony　SICP 2633]

1. Harlem 2. Ain't No Sunshine 3. Grandma's Hands
4. Sweet Wanomi
5. Everybody's Talkin' 6. Do It Good 7. Hope She'll Be Happier 8. Let It Be 9. I'm Her Daddy 10. In My Heart 11. Moanin' And Groanin' 12. Better Off Dead

Bill Withers のデビュー・アルバム(1971, R&B Albums: 5, Billboard 200: 39) を日本で紙ジャケ化(2010) したもの。5. 8. 以外は自作曲。シングルカットされた 'Ain't No Sunshine'(邦題「消えゆく太陽」) がヒット(R&B Singles: 6, Hot 100: 3) し，Best R&B Song としてグラミーを受賞している。

デビューした時点で３０歳を超えていたという遅咲きのシンガー。彼については嫌いではなかったものの，ベスト盤とライブ盤を時折引っ張り出して聴くくらいで，それ以上に掘り下げるつもりはなかったのだけれども，浅川マキ "こんな風に過ぎていくのなら" が，「黒人のビル・ウィザースというシンガーの曲をイメージしてできた曲」(萩原信義『ロング・グッドバイ』p.260 白夜書房刊) ということで，中古ショップでのチェック・リストに入れていた。
たまたま，このデビュー作と２作目(1972, R&B Albums: 1, Billboard 200: 4) の２in１の CD を発掘でき，それを聴いていると，'Sweet Wanomi' という曲が，"こんな風に過ぎていくのなら" の元ネタだった。
◎ Bill Withers　"Just As I Am / Still Bill (+2)" [Raven　RVCD-160] -2003

Bill Withers - Sweet Wanomi @Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=2dLB56e_LyU
Maki Asakawa 浅川マキ - こんな風に過ぎていくのなら (1973) @Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=bliCJiYvnFs

特にイントロの部分などは，そっくりそのまま・・・(^_^;)
その２in１の CD には，歌詞はもちろんミュージシャンなどのクレジットもなかったので，それが気になり，表題の紙ジャケ盤を入手した次第。

イントロはソックリだが，歌詞の内容は全くの別物。
Bill Withers のアルバムのプロデューサは Booker T.Jones。基本的なリズム・セクションは，おなじみの Al Jackson と Duck Dunn だが曲ごとのクレジットはなく，この曲については Jim Keltner と Chris Ethridge かも？

一方，浅川マキのバージョンのミュージシャンは，以下の通り，
◎ "裏窓" [EMI　TOCT-27045]
　1. こんな風に過ぎていくのなら
　Acoustic Guitar: 萩原信義
　Electric Bass: 富倉安生
　Electric Piano: 白井幹夫
　Drums: 小松崎政雄
　Percussion: 斉藤信雄

このほかにも，↓ のボックス・セットなどを聴いていると，マキさんが元ネタにしたと思われる曲がかなりあった・・・(^_^)v
● Nina Simone　"The Complete RCA Albums Collection (9 CDs)" [Sony　88697938902]