小松左京 『大震災 '95』 (河出文庫 刊) 
  
はじめに 
第1章 一九九五年一月十七日午前五時四十六分五十二秒 
第2章 全貌を把握するために 
第3章 再生に向かって 
第4章 二十一世紀の防災思想へ 
注/あとがき 
「阪神大震災の日 わが覚書」/「自作を語る」 
 
1996年6月に発行された 『小松左京の大震災 '95 この私たちの体験を風化させないために』(小松 左京 著,毎日新聞社 刊) を復刊した文庫本。 
 
1995年4月から '96年3月にかけて『毎日新聞』に連載された内容をまとめたものに,文庫化にあたって『中央公論』(1995年3月号・4月号) に掲載された「阪神大震災の日 わが覚書」と,『小松左京自伝』(日本経済新聞社 刊) から抜粋された「自作を語る」が追加収録されている。 
 
単行本でも持ってはいるものの,なかなか手にとって読むことはなかったのだけれど,文庫化されて初めて通読した。 
 
当時は西宮市の北部に住んでいたので,直接的な被害はそれほどではなかったものの,宝塚の駅まで渋滞した自動車を追い越しながら(百台までは数えた),とぼとぼと歩いた記憶などが残っている。 
あの日からもう18年も経ってしまったことを思うと,感慨深いものがある。 
 
最近,首都圏で起こる可能性のある「直下型地震」が話題になっているが,同じ「直下型地震」の被害を記録した本として,首都圏に住んでおられる方々にも読んでおいていただきたい。 
 
文庫本としては絶版状態だった,小松左京の処女「書き下ろし」長編 『日本アパッチ族』 も,昨年,ハルキ文庫で復刊されている。
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		2013年1月17日 08時26分
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