Laura Lee "The Chess Collection" [Chess 983 229-4]
1. Mama's Got A Good Thing
2. Another Man's Woman
3. It Ain't What You Do (But How You Do It)
4. She Don't Love You
5. It's All Wrong But It's All Right
6. Need To Belong
7. Dirty Man
8. But You Know I Love You
9. That's How It Is
10. It's How You Make It Good
11. Love More Than Pride
12. Are You Doing Me Wrong
13. As Long As I Got You
14. She Will Break Your Heart
15. Man With Some Backbone
16. Wanted Lover No Experience Necessary
17. Hang It Up
18. It's Mighty Hard
19. Uptight Good Man
20. You Need Me
21. Stop Giving Your Man Away
Laura Lee が Chess に在籍していた時代に録音した楽曲が久しぶりに CD 化された。
ケースやライナーには,4. She Don't Love You という曲が収録されているように表示されているが,これは,シングルでは "He Will Break Your Heart" として発表された曲をアルバムに収録する際にタイトルを間違えたものらしい。
14. She Will Break Your Heart を,4. の位置に入るように編集すると,ちょうど 1. 〜 11. が,名盤 "Love More Than Pride" と同じ曲順になる。
Impressions には "She Don't Love You" という曲もあるが,全く別の曲。
ほぼ同じ時期に Chess から Fame に送り込まれた女性シンガーには,Etta James や Irma Thomas などもいるけれども,個人的には,この Laura Lee がいちばんのお気に入り。
◎ Etta James "Tell Mama: The Complete Muscle Shoals Sessions" [Chess/MCA 088 112 518-2]
◎ Irma Thomas "Something Good: The Muscle Shoals Sessions" [CHESS/MCA CHD-93004]
早い話が,"Need To Belong" や "(S)He Will Break Your Heart" は Jerry Butler より,"That's How It Is" は Otis Clay より,"Uptight Good (Wo)Man" は Spencer Wiggins よりも彼女のバージョンのほうが,好き。
LP "Love More Than Pride" は売り払ってしまったが,2枚組の日本盤 "Up Tight Good Woman" [Chess PLP-6017/6018] (編集・解説 鈴木啓志) は手元に残してあり,そのアルバムには,この CD に収録されていない "Sure As Sin","Meet Love Halfway","I Don't Need You"のほか,"Another Man's Woman" の別テイクや,"Dirty Man" の別バージョンが3曲も収録されている。
その解説には,Fame 録音でのバックは,Freeman Brown が担当していると書かれているが,今回の CD のライナーでは,Roger Hawkins や Jimmy Johnson,Spooner Oldham に Memphis Horns などということになっている。
昔は,鈴木さんの解説を鵜呑みにしていたが,Fame Gang の LP "Solid Gold From Muscle Shoals" が入手できたり,DVD "The !!! Beat" で実際に演奏している姿を見ることができた今では,確かに上手くて素晴らしいドラマーだとは思うが,あまり神格化しすぎるのもいかがなものかと・・・(^_^;)
この時代の Laura Lee は,以前にも CD 化されたことがあるけれども,どちらも廃盤になっていて,マーケット・プレイスなどで法外な値段が付けられているため,今回の CD 化は非常に喜ばしい。
● Laura Lee "Love More Than Pride (+8more)" [Chess/Wea WMC5-239]
● Laura Lee "That's How It Is: Chess Years" [CHESS/MCA CHD-93005]
ドラムはともかく,気になるのは Jimmy Johnson 以外のもう1本のギターだが,時期的には Albert "Junior" Lowe か Eddie Hinton,あるいは Duane Allman が参加している曲があるかも・・・?
5. It's All Wrong But It's All Right は,Eddie Hinton / Marlin Greene の曲。
この Chess 時代のあと Atlantic に2枚のシングルを残し,彼女は Invictus/Hot Wax で Love Rights Queen としてブレイクするわけだが,この CD のライナーには,"At Hot Wax I was always being told what to do, what to sing. At Muscle shoals I had more creative freedom." という Laura Lee 自身の言葉が引用されている。
Atlantic 時代の曲は,いくつかのコンピ CD に収録されており,最近発売されたばかりのよくできたアルバム↓に1曲だけだが収録されていた。
◎ Various Artists [SOUL/R&B] "Atlantic Unearthed: Soul Sisters" [Atlantic/Rhino R 77626]
12. What A Man
● Laura Lee "Women's Love Rights: THE HOT WAX Anthology (2 CDs)" [hot wax/castle CMDDD 600]
Hot Wax 時代の曲もアンソロジーとして CD 化↑されていて,手ごろな値段で,まとめて聴けるようになっている。
この時代は,Chess での Love more than pride から一転して Women's pride more than love という立場の曲が多いが,そういう歌を歌う Laura Lee にも,ちょっと背伸びをしている女性特有の可愛らしさ,いじらしさが見え隠れして,生意気な女,嫌な女という印象は全く無い。
1959年14歳のころ,Meditation Singers のメンバーとして録音した曲も CD 化されていて,声はもちろん,ジャケット写真の Laura がメチャクチャ可愛くて,大好きです。
◎ The Meditation Singers "Good News" [Specialty SPCD-7032-2]
そんな彼女も歳には勝てず,かつて Al Green を発掘したころの面影もなくお太りになられているようだが,そういう姿を見ても,Carla Thomas に比べるとはるかにマシですからね ・・・(^_^;)
「ブルース&ソウル・レコーズ 68号」の付録 CD に収録されていた "A Change Is Gonna Come" は,同じ Meditation Singers でも '70年代の Jewel 録音 だが,Laura Lee も参加している。
ポップ・シンガーとして,Ric Tic に録音した最初の曲 "To Win Your Heart" も CD 化されている。
◎ V.A. "The Ultimate Northern Soul (3 CDs)" [Pegasus PEG CD 347/547/548]
II-8. To Win Your Heart
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2006年7月2日 18時31分
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