失踪日記
Langston Hughes のエッセイ中の「ブルース」の定義「おかしがるには悲しすぎ,悲しがるにはおかしすぎる」を読んで連想したのが,このマンガ→。
この本の内容も「ブルース」そのものと言えるのでは・・・?
一般の人が読んではいけない本だと思うが,どういうわけかベストセラーになって,一般の書店でも平積みされているのを見ると,不思議で仕方がない。いったいどんな人がこのマンガを読んでいるのだろう???
この本を知ったのは,堀晃さんの「マッドサイエンティストの手帳」で,そのころはまだ一部の書店にしか置いておらず,ぼくが購入したのは,日本橋の裏通りのコミック専門ショップ。
屋根裏のダンボール箱の中には,奇想天外社発行の「不条理日記」が眠っているが,当時それがベストセラーになっていれば,この本に書かれているような体験をせずにすんだかもしれない (^_^;)
もちろん,一部のマニアの間では絶賛されていて,ぼくも大好きだったのだが・・・。
堀さんも書いている通り「天才」にはちがいないのだけれど,それはあくまでも隠れた存在として価値があるのであって,こんな風に表沙汰になってしまうのは,本人も心外に思っているはず。
有名になりすぎると,もう「失踪」できなくなってしまうし・・・。
"Dream Boogie" を読むほうは,まったく進んでいない・・・(^_^;)
それはもちろん,語学力の無さが理由のほとんどだが,実物を手にとってもらえばわかってもらえると思うが,ハードカバーのしっかりとした造りの重厚な本なので,持ち歩いて読んだり寝床に入ってから読めるような重さではないというのも理由のひとつ。
最近は日本語の本ですら,文庫本でないと読めなくなってしまっているので・・・。
大好きな山田正紀でさえ,「神狩り2」はさすがに単行本で読んでしまったが,「ミステリ・オペラ」や「イノセンス」,「渋谷一夜物語」も文庫本になってやっときちんと読み終えることができた。
最近は,「僧正の積木唄」をカバンの中に入れて持ち歩いているという,今日この頃であります。
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2005年11月18日 21時21分
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