ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2013年10月07日(月)
Claudia Lennear "Phew!"
Claudia Lennear "Phew! (+1)" [Real Gone Music RGM-0180]

1. It Ain’t Easy (Ron Davies)
2. Sing With The Children (Ron Davies)
3. Sister Angela (Claudia Lennear)
4. Not At All (Claudia Lennear, Ian Samwell)
5. Casey Jones (Furry Lewis)
6. Goin’ Down (Allen Toussaint)
7. From a Whisper to a Scream (Allen Toussaint)
8. Everything I Do Gonna Be Funky (Allen Toussaint)
9. What’d I Do Wrong (Allen Toussaint)
10. Goin’ Down (Allen Toussaint)
11. Two Trains (Bonus Track) (Lowell George)

Muscle Shoals で録音された名曲の一つとして,サントラ盤には収録されていないが,映画 "Muslce Shoals" 本編では取り上げられていた Rolling Stones 'Brown Sugar' のモデルとされている Claudia Lennear が1973年に発表した唯一のソロ・アルバム。
復活した「新・名盤探検隊」シリーズ で「世界初 CD 化」と銘打たれてリリースが発表された時点で予約をしていたのだが・・・。

Real Gone Music 盤には,日本盤には入っていない Not on LP のシングル曲 'Two Trains' がボーナス・トラックとして収録されている。Lowell George が書いた曲で,Ted Templeman がプロデュースしたそうだ。
Little Feat のバージョン("Dixie Chicken" 収録) も残されている。
Little Feat - Two Trains @Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=uBbY0v2sKXg


アルバム全体のプロデューサとしてクレジットされているのは,Ian Samwell という人物。彼は,The Shadows の前身だった The Drifters の初代リード・ギタリストで,Cliff Richard や Small Faces などのプロデューサとして活躍した後アメリカに渡り,このアルバムの直前には America 'A Horse with No Name' [1972, Hot 100: 1] のプロデュースもしていたそうだ。
ただし,実際にこのアルバムの音作りを担当したのは,別の人物で・・・
前半(1.〜 5.) には,Special thanks to Jim "Toad-Frog" Dickinson for everything, plus being himself というクレジットがあり,演奏しているのは Jim Dickinson と Ry Cooder, Milt Holland, Tommy McClure, Mike Utley など。
後半(6.〜 10.) には,Special thanks to Allen Toussaint for musical supervision, brass arrangements ... などというクレジットがあり,演奏しているのは Allen Toussaint と Arthur Adams, Harold Battiste, Jr., Marlin Greene, Jim Keltner, Spooner Oldham, Chuck Rainey など。

Real Gone Music 盤のライナーノート(Pat Thomas) には,Claudia Lennear との最近のインタビューも掲載されていて,これがなかなか興味深い内容。
彼女は,'60年代後半に Ike & Tina Turner の コーラス隊 The Ikettes の一員として活動した後 Leon Russell's Shelter People や Joe Cocker の Mad Dogs and Englishmen に加わっている。
Don Nix "Living by the Days" のセッションにも参加していて,当時 Don Nix の奥さんだったという話もあったが,日本盤ライナーには「今回裏が取れなかった」とあり,Real Gone Music 盤のライナーにもそれを裏付けるような内容はなかった。

アルバムの冒頭を飾っている 'It Ain't Easy' の,作者によるオリジナル・バージョンは,タワーレコード限定の CD が入手しやすい。
◎ Ron Davies "Silent Song Through The Land" [A&M PROT-1048] -2012
◎ Ron Davies "U.F.O." [A&M PROT-1049] -2012


長い間リイシューされていなかったこのアルバムが CD 化されるようになったきっかけは,Backup Singers にスポットライトをあてた ↓ の映画で,Merry Clayton や Darlene Love たちと一緒に出演していたからだと思われる。
20 Feet from Stardom
http://twentyfeetfromstardom.com/

 未入手だが,↑ の映画のサントラ盤もリリースされている。
○ V.A. "20 Feet from Stardom" [Sony ]

2014年お正月公開。映画「バックコーラスの歌姫たち」公式サイト
http://center20.com/


Ray Charles のコーラス隊 The Raelettes のメンバーで,Rolling Stones 'Gimme Shelter' でミックをバックアップしていた Merry Clayton も,最近ベスト盤が発売された。
● Merry Clayton "The Best of Merry Clayton" [Ode Records 88883739602] -2013

2013年10月7日 18時10分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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このアルバム、ジャケはインプットされてたんですが、
やっと出るんですね。1曲違いの米盤の方が価値ありですか?
話題の映画の方は、一般公開が非常に楽しみです!
「マッスル・ショールズ」の方も日本で見れるんですかね〜
サザン・ソウルの権威の方が書かれた本も読みましたが・・
少し残念な内容だったので、フラットな感覚のものを楽しみたいです。
こちらの映画のサントラは日本盤[ASIN: B00FG6VG3I] としてもリリースされるようなので,映画そのものも上映されると思われます。
○ 「バックコーラスの歌姫たち オリジナル・サウンドトラック」 [SMJ ]


来年正月の公開予定が決まっているみたいですね。記事本文に情報を追加しておきました。


Little Feat のファンなら,ボートラの 'Two Trains' は必須でしょう。
日本盤には,解説(寺田正典) に英文歌詞と対訳が付いています。
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