ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2013年02月20日(水)
The Wonderous World Of Sonny & Cher
Sonny & Cher "The Wonderous World Of Sonny & Cher (+3)" [ATCO/Sundazed SC 6140]

1. Summertime (D.Heyward/G.Gershwin)
2. Tell Him (B.Russell)
3. I'm Leaving It All Up to You (D.B.Harris/D.Terry)
4. But You're Mine (S.Bono)
5. Bring It on Home to Me (S.Cooke)
6. Set Me Free (R.Davies)
7. What Now My Love (C.Sigman/G.Becaud/P.Delanoe)
8. Leave Me Be (C.White)
9. I Look for You (S.Bono)
10. Laugh at Me (S.Bono)
11. Turn Around (M.Reynolds/A.Greene/H.Belafonte)
12. So Fine (J.Otis)
13. The Revolution Kind (S.Bono) [Atco 45 6386]
14. Have I Stayed Too Long (S.Bono) [Atco 45 6420]
15. Crying Time (B.Owens) [Previously Unreleased]

Sonny & Cher - Bring It On Home To Me.wmv @Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=NN8R9Y9gxnQ

 クレジットはないけれども,↑ のカバーで Dr.John は 「頂くものをさっさと頂くための仕事」 をこなしていたかもしれない。

Sonny & Cher の2ndアルバム[1966, ATCO LP 33-183] にボーナストラック(13.〜 15.) を追加して CD 化したもの。
CD としては廃盤状態でプレミアがついているが,MP3 なら手頃な値段で買える。MP3 が「廃盤」になることは考えられないので,今後はこういうアルバムがどんどん増えてくるのだろう。
基本的なデータはネット上で検索すればかなりの情報を得ることができるし・・・。

CD のブックレットに Original Album Credits として掲載されているのは,↓
Arranged and Produced by: Sonny Bono
A York-Pala Production
(subsidiary of Green/Stone Enterprises)
Conducted by: Harold Battiste
Engineer: Stan Ross, Gold Star Studios, Hollywook, California
Cover photo: Jerry Schatzberg
Original jacket design: Haig Adishian

Sonny Bono(1935-1998) も Harold Battiste(1931-) も,Sam Cooke が 'You Send Me' を録音する現場にいた。(pp. 170-171 『Mr.Soul サム・クック』 ダニエル・ウルフ 著,石田泰子・加藤千明 訳,ブルース・インターアクションズ 刊)

Sonny Bono は,たまたまその場にいたおかげで,Sam Cooke にポップな曲を録音させたため Art Rupe にクビを切られた Bumps Blackwell の代わりに Specialty で働くようになった。
Harold Battiste は,アレンジャーだった Rene Hall の助手のような立場で,ひたすら 'You send me' を繰り返すだけの Sam に,一部を 'You thrill me' に変更するようお願いしたそうだ。

Sonny Bono についても,Dr.John はボロクソで・・・
「ハロルド(Harold Battiste) の仕事は,私の見たかぎり,サニー(Sonny Bono) の曲を音楽として構築しなおすことだった,元曲のひどさを考えれば,素晴らしいアレンジだったと思う。サニーはピアノのコードをふたつしか知らなかった。どの曲も,そのふたつのコードを延々繰り返すものばかりだった。ハロルドはそんな曲に取り組み,常人には真似のできない努力を重ねて,ホンモノの音楽に仕立てあげたわけだ(そこに様々なコードを放りこみ,音楽的に意味をなす進行に作り変えながら)。」 (pp.199 『フードゥー・ムーンの下で』ドクター・ジョン,ジャック・ルメル 共著 森田義信 訳 ブルース・インターアクションズ 刊)

Dr.John が,Harold Battiste 「の作業が見事にキマった曲のひとつ」として挙げているのが,1966年のヒット曲[Pop: 2] ↓。Arranged by Harold Battiste
Cher - Bang Bang (My Baby Shot Me Down) - 1966 - 45 RPM @Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=6IdEfcsjhGE



Sonny Bono の名前が歴史に残っているのは,ミュージシャンとしてよりも,政治家(上院議員) として。彼の名前の付けられた法律さえある。
「ソニー・ボノ著作権延長法」と呼ばれているのは,法人著作権の保護期間を発行後75年から95年に延長することを定めた法律。別名,「ミッキーマウス保護法」あるいは「ミッキーマウス延命法」。
TPP を丸呑みすることになれば,日本の著作物にも適用されることになり,個人の著作権も死後70年間に渡って保護されるようになる可能性が高い。

2013年2月20日 20時00分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2013 / COVERs of Sam Cooke |
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 ご無沙汰しております。 このソニー&シェールとドクタ・ジョンのお話、面白いですネ 既にご存知かもしれませんが、Wrecking Crew関連の話を探していて教えてもらったページに、このスタジオセッションの話(だと思うのですが)が書かれているようです。 July 29, 2010の日付の記事です:
http://classicstudiosessions.blogspot.jp/
コメントありがとうございます。
教えていただいた記事中にもあったように,Dr.John としてのデビュー・アルバムが Sonny and Cher のおかげで制作できたということは,『フードゥー・ムーンの下で』にも書かれていました。
当時のツアーでは,Dr.John がリズム・セクション,Harold Batistte がホーンやストリング・セクションの監督を務めていたそうです。

The Mystery Man on drums は,Dr.John たちと一緒に New Orleans からやって来ていた John Boudreax かな? とも思いましたが,写真を見るかぎりでは違うようです。
Jim Gordon を差し置いてドラムを担当するくらいですから無名であるとは思えないのですが・・・。
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